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平成11年 第4回

深川市議会臨時会会議録 (第1号)

午前10時08分 開会 
 平成11年11月4日(木曜日)
午後10時26分 閉会 


〇議事日程(第1号)

日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定について
日程第 3 委員会報告第10号
陳情第 4号 道路特定財源等に関する陳情書
意見案第18号 道路特定財源等に関する意見書
日程第 4 議案第74号 工事請負契約の締結について(納内芙蓉団地D棟建築工事)
日程第 5 陳情審議



(午前10時08分 開 会)

〇議長(東出治通君) ただいまから平成11年第4回深川市議会臨時会を開会します。



〇議長(東出治通君) これより本日の会議を開きます。



〇議長(東出治通君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員には、会議規則第78条の規定によって、山田議員、安岡議員を指名します。



〇議長(東出治通君) 事務局長から諸般の報告を申し上げます。

〇議会事務局長(平間敏男君) 本臨時会に付議されます事件は、経済建設常任委員長から審査結果の報告のありました陳情1件、岡部議員ほかから提出のありました意見案1件、議長が受理しました陳情5件及び市長から提出のありました議案1件であります。
 次に、南議員から本臨時会会期中欠席する旨の届け出がありました。
 次に、本臨時会に説明員として出席通知のあった者の職、氏名を、一覧表としてお手元にご配付しております。
 次に、本日の議事日程は、お手元にご配付のとおりであります。
 報告を終わります。



〇議長(東出治通君) 日程第2 会期の決定についてを議題とします。
 お諮りします。本臨時会の会期は、本日1日間にしたいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)


〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって会期は本日1日間に決定しました。



〇議長(東出治通君) 日程第3 委員会報告第10号陳情第4号道路特定財源等に関する陳情書及び意見案第18号道路特定財源等に関する意見書の2件を議題とします。
 本件について委員長の報告を求めます。
 岡部経済建設常任委員長。

〇経済建設常任委員長(岡部誠二君)〔登壇〕 ただいま議題となりました陳情第4号道路特定財源等に関する陳情書について、審議いたしました概要と結果についてご報告申し上げます。
 本件は、第3回定例会において当委員会に付託され、委員会を10月26日に開催し、審議を行いました。
 陳情者は、深川市建設業協会会長の中本ヒロタケ氏からのもので、陳情の趣旨は、広域分散型社会で形成されている北海道において、道路は豊かな生活の実現と活力ある経済社会活動を支える上で最も基本的な施設であり、大動脈となる高規格幹線道路から住民に最も密着した市町村道に至る道路網の総合的、体系的な整備を推進していく上で、受益者負担、原因者負担の基本理念に基づく道路特定財源制度を堅持するとともに、地方の道路整備財源を一層充実強化することについて関係機関に意見書の提出を求めているものであります。
 委員会では、新道路整備5カ年計画に関する資料要求を行い、所管課長よりこの計画の概要並びに本市における道路整備の状況について説明を受け、審査を行ったところであります。
 質疑の中から主なものを申し上げます。
 問い、平成10年から14年の5カ年で73兆円という膨大な投資額となっており、経済効果も極めて大きいと思われるが、深川市においてこの財源による道路整備の状況と金額は。
 答え、現在市で整備している市道のうち9路線が対象となっており、国費約50%の事業となっております。道路財源として入ってきている項目といたしましては、自動車重量譲与税、地方道路譲与税、自動車取得税交付金等があり、10年度で約3億4,000万円程度と把握しております。9路線のうち7路線につきましては、平成14年度までに完成予定であり、事業費で約13億円、そのうち国費が6億4,000万円ということで考えております。
 質疑終了後採決の結果、全会一致をもって陳情第4号は採択すべきものと決定し、あわせて別紙ご配付の意見書案を関係機関に送付することに決定いたしました。
 以上で経済建設常任委員会の報告を終わります。

〇議長(東出治通君) これより一括質疑に入ります。
 北名議員。

〇19番(北名照美君) 2点ばかりお尋ねをいたします。
 陳情書の2点目に高規格幹線道路を初めとするということで書かれておりますし、今ほどの報告の中にもそのことが触れられておりましたが、当深川市の中に高規格道路が走っているといいますか、工事をやったわけです。この工事で、地元業者がどうだったのか、あるいは労働者がどうだったのか、地元への経済効果はどうだったのか、1点お尋ねをいたします。
 もう一点は、陳情書の3点目に書かれておりますが、新積雪寒冷特別地域道路交通確保5カ年計画というのがありますけれども、これの主な中身についてどのようになっているかお尋ねします。

〇議長(東出治通君) 答弁願います。
 岡部経済建設常任委員長。

〇経済建設常任委員長(岡部誠二君) 特にご質問の趣旨については、質疑がございませんでした。

〇議長(東出治通君) 質疑を終わります。
 これより討論に入ります。
 本件については、討論の通告がありますので、指名します。
 北名議員。

〇19番(北名照美君)〔登壇〕 日本共産党議員団を代表いたしまして、陳情に反対の立場で討論をいたします。
 私たちは、生活道路の整備については必要な財政を投入して行うべきという意見を持っておりますし、過日、来年度深川市予算編成に際しても、具体的箇所づけを示しながら、その要望もしたところです。深川市が建設行政の中で、これまでの路幅による舗装制限をなくして、一歩踏み出したという対応をしていることも評価をしています。
 ところで、このたびの深川市建設業協会からの陳情でありますが、この中身は政府の推し進めている道路政策そのものであります。道路特定財源制度の堅持についてですが、ガソリン税、石油ガス税、軽油取引税、自動車取得税、自動車重量税などを財源とする。つまり、報告にありましたように、受益者、原因者負担の考え方に基づいて、自動車利用者から道路整備費の負担を求めると、こういう内容であります。
 こうして進められている道路整備は、陳情書にもあるとおり、新道路整備5カ年計画推進の柱となっています。この新5カ年計画は、1998年、昨年から2002年の期間に78兆円を予定し、来年2000年度の概算要求は12兆7,000億円、そのうち特定財源は6兆円になっています。政府の進めている無制限なモータリゼーション、高速幹線道路優先の道路政策は、一般の国民のための道路行政を大きく圧迫しています。
 深川でも、高規格道路が入ってきたから、一般道のロードヒーティングや整備への予算が大幅に減ったと関係者が言っています。また、ゼネコン向けの大型公共工事ですから、地元業者への潤いにもほど遠いものがあります。高規格道路にどれだけの地元業者が参入していたか、あるいは労働者が働いていたかを見れば、そのことは明らかであります。ほとんど市外の大手業者が参入していたという状況であります。
 このような道路行政は、今深刻となっている交通事故や交通公害などを解消する方向にはつながりません。私は、深川橋がいまだに4車線化になっていない、その見通しも感じられない、あるいは広里の橋の向こうの勾配のロードヒーティングもならない、こういう行政はおかしいとつくづく思います。国の道路行政を根本的に変えなければならない、そうしないと交通事故を減らすこともできないというぐあいに思います。
 私たち日本共産党は、国民生活の利便、国土のつり合いのとれた発展、安全と効率、エネルギー浪費の抑制などの総合的な見地から、国民本位の合理的、総合的な交通運輸体系をつくることが大切だと考えています。道路、鉄道、航空、運輸など、さまざまな交通手段の特徴を生かし、バランスのとれた交通体系を確立してこそ、住民の足としての交通機関を発展させることができます。
 こうした立場から、陳情にある道路特定財源を幹線自動車道づくりに集中して使う現在の新道路整備5カ年計画と財政の抜本的な転換が必要と考えています。道路特定財源制度は廃止して、道路、港湾、空港など交通機関の特別会計を一元化した交通特別会計を創設すべきというのが日本共産党の考えでありますということで、この陳情には反対する。
 以上で日本共産党議員団の討論といたします。

〇議長(東出治通君) 討論を終わります。
 これより採決します。
 初めに、陳情第4号を採決します。
 本件に対する委員長の報告は採択であります。
 本件は委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。

(賛成者起立)


〇議長(東出治通君) 起立多数。
 よって、陳情第4号は委員長の報告のとおり採択することに決定しました。
 次に、意見案第18号を採決します。
 本件は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。

(賛成者起立)


〇議長(東出治通君) 起立多数。
 よって、意見案第18号は原案のとおり可決されました。




〇議長(東出治通君) 日程第4 議案第74号工事請負契約の締結についてを議題とします。
 提出者の説明を求めます。
 河野市長。

〇市長(河野順吉君)〔登壇〕 議案第74号工事請負契約の締結について提案理由を申し上げます。
 市営住宅芙蓉団地の建てかえにつきましては、老朽・狭隘住宅の解消と良好な住環境の形成を図るため平成8年度から進めておりますが、本年度鉄筋コンクリート造3階建て2LDK6戸、3LDK12戸、計1棟18戸の建築工事につきまして、10月26日、8社による指名競争入札を執行しましたところ、2億1,525万円で株式会社樋口組に落札し、平成12年9月完成を目指して仮契約を締結したところであります。
 よろしくご審議の上、議決くださいますようお願い申し上げます。

〇議長(東出治通君) これより質疑に入ります。
 北名議員。

〇19番(北名照美君) 公営住宅の建築というのは、本当に多くの市民から望まれ、待たれていることですが、予定価格が幾らだったのかお知らせください。

〇議長(東出治通君) 答弁願います。
 野原総務部長。

〇総務部長(野原栄一君) お答え申し上げます。
 入札執行後、申し出がある場合には予定価格を公表しているところでございますが、今回の予定価格につきましては2億2,047万9,000円でございます。

〇議長(東出治通君) 質疑を終わります。
 お諮りします。本件は、会議規則第36条第2項の規定によって、委員会付託を省略したいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)


〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって本件は委員会付託を省略することに決定しました。
 本件は討論の通告がありませんので、これより議案第74号を採決します。
 本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)


〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって議案第74号は原案のとおり可決されました。



〇議長(東出治通君) 日程第5 陳情審議を行います。
 お手元にご配付しています陳情は、付託表のとおり所管の常任委員会に付託し、閉会中の継続審査とすることに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)


〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって本件は付託表のとおり所管の常任委員会に付託し、閉会中の継続審査とすることに決定しました。



〇議長(東出治通君) これで本臨時会に付議されました事件の審議は全部終了しましたので、平成11年第4回深川市議会臨時会を閉会します。

(午後10時26分 閉 会)

 
  上記会議の記録に相違ないことを証するため、ここに署名する。
 
 
  議  長    東 出 治 通
 
  ( 4番)   山 田 圭 二
 
  (17番)   安 岡   宏


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