[目次]

平成12年 第4回

深川市議会臨時会会議録 (第1号)

午前10時59分 開会 
 平成12年11月29日(水曜日)
午後 2時33分 閉会 


〇議事日程(第1号)

日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定について
日程第 3 議案第82号 深川市職員給与条例の一部を改正する条例について
日程第 4 議案第83号 平成12年度深川市病院事業会計補正予算(第1号)について
追加日程第1 委員会報告第11号
議案第82号 深川市職員給与条例の一部を改正する条例について



(午前10時59分 開会)

 

〇議長(東出治通君) ただいまから平成12年第4回深川市議会臨時会を開会いたします。


〇議長(東出治通君) これより本日の会議を開 きます。


〇議長(東出治通君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員には、会議規則第78条の規定によって、北畑議員、南議員を指名します。


〇議長(東出治通君) 事務局長から諸般の報告を申し上げます。

〇議会事務局次長(荒川 満君) 本臨時会に付議されます事件は、市長から提出のありました議案2件であります。
 次に、本臨時会に説明員として出席通知のあった者の職、氏名を、一覧表としてお手元にご配付しております。
 次に、本日の議事日程は、お手元にご配付のとおりでございます。
 以上で報告を終わります。


〇議長(東出治通君) 日程第2 会期の決定についてを議題とします。
 お諮りします。本定例会の会期は、本日1日間にしたいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって会期は本日1日間に決定しました。


〇議長(東出治通君) 日程第3 議案第82号深川市職員給与条例の一部を改正する条例についてを議題とします。
 提出者の説明を求めます。
 河野市長。

〇市長(河野順吉君)〔登壇〕 議案第82号深川市職員給与条例の一部を改正する条例について、提案理由を申し上げます。
 本条例の改正は、国家公務員の給与について、人事院勧告に基づく給与改正法案が11月14日、第150回国会で成立をし、22日公布されましたので、本市におきましても同内容の改正を行うものであります。
 給与改定の内容は、期末勤勉手当について、過去1年間の民間支給実績と公務員の年間支給月数を比較し、0.2カ月分減額するもののほか、扶養手当について、扶養親族であります子等の手当を2人目まで1人につき月額500円、3人目以降、1人につき額1,000円引き上げるものであります。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願い申し上げます。

〇議長(東出治通君) これより質疑に入ります。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 質疑を終わります。
 本件は、総務文教常任委員会に付託します。


〇議長(東出治通君) 日程第4 議案第83号平成12年度深川市病院事業会計補正予算を議題とします。
 提出者の説明を求めます。
 鈴木総合病院事務部長。

〇財政課長(千葉憲一君)〔登壇〕 議案第83号平成12年度深川市病院事業会計補正予算(第1号)についてご説明申し上げます。
 今回の補正は、病院改築に向けて新しい病院の条件を満たすための検討をしてまいりましたが、現在地に隣接しております市民会館用地の利用について一定程度の整理ができ、病院改築の具体的建設予定地の方向が見えてきましたので、一日も早く改築の実現を図るため、病院改築にかかわります基本計画、基本設計策定業務の委託を本年実施しようとするものであります。
 予算の本文について申し上げます。第2条、平成12年度深川市病院事業会計予算第9条の次に、第10条として債務負担行為の追加を図り、策定業務の委託期間を平成13年度まで、限度額を6,950万円と設定しようとするものであります。
 以上、原案にご賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。

〇議長(東出治通君) これより質疑に入ります。
 北名議員。

〇19番(北名照美君) 提案されております議案に対して、何点か質問をいたします。
 今ほど出されている内容というのは、市民会館を撤去して、あのスペースの中に市立病院を改築するという基本計画、基本設計ということでありますので、それらにかかわる質問となります。
 まず、市長に聞きたいわけでありますが、市民会館の撤去について2点お尋ねをいたします。あの市民会館は、大規模改修すれば10年から20年使えるということであります。それを存続しながら病院を改築するというのが最初の考えでありました。そして、その最大の理由だと思うのですけれども、財政問題が理由であったように受けとめております。したがって、このたび市民会館を撤去し、あそこに建てると、つまり市民会館を撤去するという考えに変わったわけですから、財政問題についてクリアをしたと、十分か不十分かは別にしまして、対策を講じたという背景がなければなりませんし、恐らくあったのだろうと思いますので、どのように財政問題をクリアしたのかお尋ねします。
 2点目は、市民会館を撤去するからには、当然代替施設についての考えもなければならないし、あるだろうと思います。市民会館の果たしている役割などについてここで述べるつもりはありませんが、文化だとか社会教育だとか、あるいはその中心的な役割を果たしている施設であることはだれもが知っていることでありまして、こういう施設については、一般的に言えば代替施設が必要な場合には代替施設を建てて、それから撤去すると、つまり空白期間を全く置かないというのが常識中の常識なわけですが、しかし今回はそうではないような感じであります。この空白期間を置くということについてどんな認識をしているのか、あるいはその期間、限りなく空白を置かないような状況をつくるという姿勢を持っているかどうかお尋ねします。
 3点目は、代替施設でありますが、当然撤去するという方針を出したわけですから、要望があれば同規模、あるいは性能的には時間がたっておりまして、高性能のものというぐあいになるでしょうし、そういうものをつくるという腹構えは持っていなければならないと思うわけですが、その点についてはどんな考えなのか聞きたい、これが市民会館の撤去に関してであります。
 病院の敷地のことについてお尋ねをします。もうおわかりでしょうが、私どもの立場というのは、今の敷地では1万8,000平米でも狭いという立場です。場所にこだわるというのは、狭いということから、本当に医療機関が望むべくできるのかという危惧から言っているわけでありまして、その点で、敷地のことについて、共産党市議会として公開質問状を出しました。かつては、4万平米から5万平米必要だと言っていた、それがこのたび1万8,000平米ということになるのは、いかにも整合性がないだけではなくて、本当に望むべく病院づくりには支障を来すのではないかという質問状を出しました。公開質問状であります。それに対して市長からは、1万8,000平米でも病院建設は可能だという回答が来ておりまして、きょうの北空知新聞さんにもその回答が出されています。見出しにしっかりとそういう表現を使って、建設可能という表現で北空知新聞には報道されております。建設可能ということと望むべく面積というのは、私は違うと思うのですけれども、いま少しその辺のことについて説明していただきたい。あわせて、全体の面積1万8,000平米と建築部分の面積との割合についても教えていただきたいし、考え方を聞かせていただきたいと、これは病院の敷地のことです。
 3点目は、私は院内の状況が、必ずしもというよりも、大方の方は今の進めに対して、あるいは場所に対して不満を持っているのではないかというぐあいに思っていますし、そういう質問をしたりしているのですが、3定のときにその点についてはこういうぐあいに言っています。当初は、郊外建設の意見も若干あったと言いながら、その後いろいろやった結果、現在は隣接地を含めた現在地での建設について、一定の理解や納得をいただいているものと受けとめているという答弁も出されております。実際の状況はどうなのか、どんな把握をしているのか、その辺についていま一度聞いておきたい。
 4点目は、どうも当初の計画をさらに前倒しして、急いでいるという印象を受けるわけです。その点で、本来的に言えば、全体の合意が成り立っているものであれば、一日も早くということで事を進めるのは私も大賛成なわけですが、しかし今反対の声も、批判もあるという中で前倒しをしながら進めるというのは、何かそれらに耳をかさないで進めているという印象を受けます。そのことについては、この間北海道新聞にも、当初予定していたのをさらに前倒しして実施を進めるという報道がなされていたりして、そんな気がしてならないわけですが、その点についてどんな考えを持っているかお尋ねしたい。北空知新聞によると、手順が余りにも見え見えで、説得力に乏しいと指摘する市民もいるということが、これは市民会館の存廃にかかわる話し合いのことを指しているのだと思いますが、そういうぐあいにも出ています。
 次に、教育委員会に質問します。今の北空知新聞の報道では、こう書いてあるのです。この集まりを教育委員会が持ったと。そのことについて利用者から賛否両論の意見が出されたが、市側がほぼ100%現在地での建てかえを決断、そのためには市民会館撤去もやむなしとした上での意見聴取だけに、市民の中には特定の利用団体だけを集めて、理由づけのための懇談会と批判の声も出ていると。私は当たっていると思うのですが、質問をいたします。
 1点目、私も十分な時間をかけて検討すべきだということを述べてきました。しかし、教育委員会は十分だとお思いかもしれませんが、私の見た感じではそうではないという思いをいたしております。そこで、大ホール、あるいは大ホールだけではなくて、市民会館、生きがい文化センター等を使用する団体や学識経験者などを対象として、2回にわたり懇談会を開いたという経過があります。私たちの公開質問状の回答に書いてあります。そして、私は、会議室を使っている団体はたくさんあるのではないかと。昨年だったと思うのですが、180団体が使っていると。そういうところの意見も聞くべきではないかということに対しては、回答書の中で、2回にわたりお集まりいただいた団体は、大部分の方々が会議室利用者でもありますので、会議室のあり方も含めてご意見をお聞きしたところであると。私この論理というのは、教育委員会としては非常に乱暴な、丁寧でないといいますか、論理的でないやり方だなというぐあいに思うのです。そういうことで会議室を使っている人の意見がわかるなんていう不遜な態度をとっているのは、教育委員会としては甚だ私も遺憾なわけですが、そういうことで一つ質問したいのですが、それではそのお集まりいただいた団体の方たちを通じて、会議室のあり方についてどのようなご意見を把握されたのか、まず一つ質問しておきます。
 2点目に、先ほど市長にも、壊してから建てるまでの空白期間のことでちょっとお話をいたしましたが、当然教育委員会としては、こういう文化的な、社会教育的なものが中断するということは大変なマイナスになるのだということは認識していると思うのですが、そのことについてどのような認識なのか、あるいはそのことと関係して、どのぐらいの空白期間は、許されると言ったら当てはまっているかどうかわからないけれども、そういうぐあいに考えているのか。断じて許されないよと言ったら変だけれども、そういうこともあり得るわけですが、その辺についての考えを聞きたい。
 3点目、代替施設についてですが、当然市長の側からは、本当は壊さないと言っていたやつを壊すことにしたいと、壊すことで検討してくれということになったわけで、そういう申し入れを受けて検討する、あるいは受けた側として、あるいは深川の教育に責任持っている教育委員会の独立した姿勢としては、今の機能といいますか、規模よりも小さくはできないとか、もっといい機能をつくってくださいとか、もっと規模を大きくと言うかどうかは別にして、少なくとも規模は縮めないという構えがあって、市長にしっかりとそういうことで約束を取りつけるということが私は市民の立場に立って必要だと思いますが、その代替施設についての考えを聞きたいと。
 4点目、教育委員会が市長に対して市民会館のあり方に関する意見書を11月16日に出しているのを私は今手にしております。前文がありまして、具申として記がありまして、その後に幾つかのことが書いてあります。空白期間のこと、場所のこと、計画のこと、市民の意見を聞くこと。これは、るる言いませんけれども、私は率直に言いまして、これは教育委員会が具申、こうしてもらいますというか、ほしいということを書いていますけれども、これについて市長が約束しているのかどうかということはわからないわけです。それで、しっかりとこれらについて教育委員会の考えを市長に約束するという形がなされているのかどうか。
 以上、お尋ねをいたします。

〇議長(東出治通君) 南議員。

〇18番(南  寿君) 今北名議員から数多くの質問がなされましたが、市民会館にかかわる部分についてのみ質問させていただきたいと思いますが、ご案内のように、病院の適地調査特別委員会が設置されて、今日まで多くの市民の注目を浴びながら今日に至っておるわけでございますが、これは深川のみにとどまらず、広域的な問題として大きく話題を呼んだのではないか。要するに、基幹病院としての果たす役割はどうなければならないか、ここに集中したわけでございますが、そのためには、用地の関係で市民会館というものはどうなるのだろうかと、それこそ今日までかたずをのんで見守ってきたのが現況だと言わなければなりませんが、今回その結論もお出しになった。市長初め所管の決断に対して、この際心から高く評価すると同時に、そのご苦労を多とするものでございます。
 私も今お話がございましたように、その以後においての対策、市民会館を一体どこに持っていくのか、用地のめどはあるのか、財政的にはどうだと、いろんな心配もございまして、これは議員全部に共通した考え方だろう思いますけれども、私なりに議員として行動する中で、市民会館の問題については必要ないという声が圧倒的に多いわけでございます。今の時点なら間に合うのでないかと。市民会館を慌てて建てることもない。今各地域にそれにふさわしい建物ができたわけだから、それでしばらく様子を見る。どうしても必要ならそれに取り組んでもいいが、現状としては必要ないという声が圧倒的に、私の調査する範囲内ではそうなっておりますが、所管としては基本的にどう考えているか。必要とするか、必要としないかあるいは、この問題についてめどとしてやるとしたら、どうあるかということもこの際議論をしておく必要があるのではないかと考えるわけでございますが、どうかよろしくお願いを申し上げたいと思います。

〇議長(東出治通君) 答弁願います。
 河野市長。

〇市長(河野順吉君) 北名議員さんから、2点にわたって私の立場から前段ご質問があり、答弁せよということであります。また、南議員さんからは、やはり市民会館のあり方についての考え方。当然教育委員会としても答弁はさせていただくものとは存じますけれども、私の立場からも申し上げさせていただき、議員各位のご理解を賜りたいと存じます。
 まず、何といっても先ほどからご指摘をいただいておりますように、多額の財政負担がかかるということと、市民の皆さん方が異口同音にこのことをご心配いただいているところであります。しかし、一方では、毎日のようにと言ったら過言かもしれませんけれども、入院患者の方々、通院されている方々、あるいは多くの市民の皆さん方からは、一日も早く病院改築に取りかかっていただきたいというのが願いでもございます。このことは、今日議会の皆さん方からも大きくご指摘、ご提言もあったことを謙虚に踏まえさせていただきながら、私たちも4月1日には準備室を設けさせていただき、いろいろな紆余曲折はございましたけれども、このことにおいて貴重なご意見をいただきながら、今日に推移させていただきました。
 もちろん今市民会館との連動する財政負担のことはございまするけれども、まず市立総合病院の改築に当たっては、先ほど北名議員さんからのご質問の中にも触れられておられますように、公開質問状でも私からお答えをさせていただいております。その内容は、市の財政負担は厳しい状況でありますが、経費の節減、合理化を図るなど、病院につきましては健全経営に努力を求めながら財政確保に努めてまいりたい、このことをご披瀝させていただいたところでもございます。このことに意を用いながら、今後とも病院側とも十分連携をとらせていただきながら財源確保に努めさせていただきたいと思いますので、どうぞご理解をいただき、いろいろ市民の中には、実際今回提案をさせていただいているこの予算が、基本計画あるいはこの内容をごらんになっていただいて、またうなずいていただける場面も出てくるのかなという感じをしながら、これから一生懸命このことに取り組みさせていただきたいと思います。
 なお、私は議会の皆さん方からの貴重なご提言として受けとめさせていただいております。今南議員さんからも触れられておりましたけれども、市立総合病院は、まず第1には第2次医療圏の基幹医療センター病院であることと、いま一つは、昨年ありがたいことに災害指定病院の認可をいただいたということを考えて、私ども深川市立病院、公立病院としての果たす役割というものを十二分に認識をしていきたいもの、このように考えてございますので、どうぞひとつご理解をいただきながら、私自身、先ほど申し上げさせていただきました議会の皆さん方のご提言を伺って、機会あるごとに、先般も医師会や三師会、いろいろなお立場の中で、新しい病院づくりに安田院長ともども頑張っているので、どうぞひとつ医師団の皆さんの立場からもご提言賜りたいということも時折お話をさせていただいていることを一つ、申し伝えさせていただくものであります。
 一方、今市民会館のお話がございました。私自身、11月の16日に教育委員会から市民会館のあり方に関する意見書を賜りました。教育委員会の皆さん方も、お忙しい日程にもかかわりませず、特に所管は出向き、そして多くの利用団体の皆さん方と夜を徹していろいろと懇談も賜りました。心から感謝を申し上げ、松井委員長さんからも、このことには厳しいご注文も賜っているところでもございますので、私は市民会館の移転改築につきましては、今後最優先課題としての認識を持ちながら、規模、機能も含めて十分意を用いていかなければならないものと受けとめているところであります。
 もちろん代替施設は、私ども行政の立場もございまするけれども、教育委員会と十分相提携をさせていただきながら、利用者の皆さん方に利便性を感じ取っていただけるように努力をしたいものと考えております。ただ、まだ1年と4カ月ばかりございますので、この間十二分に連携をとらせていただきながら、お話を進めさせていただくものであります。
 ただ、今南議員さんから、厳しい市民会館のあり方についてお話もございました。しかし、前段申し上げたとおりでございますので、果たしている役割は今後教育委員会と十二分に連携をさせていただきます。ただ、このことは私自身、非常に残念な思いもございます。それは、先般の「音楽大陸北海道」でありました。NHKが1年間に4回しか出さない全道放送する録画放送。吉田美奈子さんや、あのうじきつよしさんが来られながらも、残念なことに市民会館は私の予想をはるかに下回っているのであります。今後教育委員会もそうです、私自身もそうでございまするけれども、もっともっと市民に、文化に強い人づくりというものを大切にしていってもらいたい。私は、今後教育委員会にも十分、満度に使ってどうなるのだということも、私自身のデータには持っておりまするけれども、あれだけ私も町内会長さんや、いろいろな場面でお話をさせていただいたけれども、本当に恥ずかしい思いをしたのであります。私は、このことを考えたときに、今後とも市民の皆さん方に大きく文化施設を利用してもらいたい、この気持ちだけは声を大きくして申し上げたいのでございます。
 今後とも、どうぞひとつ議員各位の一層のご理解とご協力を賜りますことを私の立場から前段お願いをし、残る部分についてはそれぞれの所管からさせていただきたいと存じます。

〇議長(東出治通君) 鈴木総合病院事務部長。

〇総合病院事務部長(鈴木 登君) 私の方から、病院に係ります答弁をさせていただきますが、初めに病院の敷地面積と、その考え方についてお答えを申し上げます。
 病院の敷地面積が4万平米ということにつきましては、平成9年10月の病院内における改築整備報告書の中で示したものであり、当時は現病院敷地面積の中に看護婦寮、あるいは医師住宅、看護学院のグラウンドなども含めて、体育施設などを想定しての面積であり、当時の想定から数年経過した現時点におきましては、老朽化が進む医師住宅につきましては、近隣で建設用地の確保が可能となったこと、また看護婦寮につきましては、個々のプライバシーの確保などの関係から、年々入寮者の数が減少し、病院内での協議の結果、近い将来、看護婦寮は必要がないとの結論に達したところでございます。このような観点から、病院敷地は1万平方メートルでも病院機能が生き、市民の皆さんに喜んでいただける施設づくりが可能と判断したところでございます。また、新しい病院の敷地の割合を示す意味での建ぺい率でございますが、これから基本設計に入る段階ですので、想定される数字で申しますと、既存の有効利用をする施設を残した分も含めまして、約37%ぐらいになると見込んでおります。
 現在ご不便をかけております駐車場の確保や、利用者が安心して治療を受けることができる病院づくり及び患者さんの動線に配慮した施設づくりなど、これから基本設計を策定していく中で、できる限り市民の皆さんが満足していただけるような施設にしてまいりたいと考えております。
 次に、病院の職員についてご質問がございましたが、職員全員の合意を得られているとは私どもも考えておりませんけれども、全体としてほぼ理解を得ていると認識しております。病院の基本計画、基本設計はこれからであり、これから多くの方々のご意見等をお聞きして、よいものをつくっていきたいと考えております。今回は、そのための補正でもございます。今後も医療現場も含め、病院スタッフ一丸となって、市民が安心して治療が受けられる施設づくりに邁進してまいりたいと考えております。
 次に、市民会館につきまして、病院の建設予定地の検討を進める中で、新しい病院のあり方としての条件を満たすために、市民会館用地も含めて病院建築することについて検討するものとしたところでありまして、教育委員会において市民会館等を利用する団体などを対象に、数回にわたる懇談会や社会教育委員会議を通して、十分に論議をしていただいたものと受けとめております。批判の声もある中でとのご意見ですが、一日も早い改築を望む市民の願いを受けとめ、さまざまな問題解決をし、環境づくり、条件づくりを行いながら、着実に進めたいと考えており、今後におきましても市民の方々に十分理解いただけますよう、場面場面をとらえて、広報ふかがわによる周知などの活用も含め、説明をしてまいりたいと存じております。

〇議長(東出治通君) 倉本教育部長。

〇教育部長(倉本勝彦君)  市民会館にかかわりまして、初めにその必要性についてのご質問を南議員さんにご答弁を申し上げます。
 市民の文化向上に向けまして文化行政を推進しております教育委員会といたしまして、日常多くの市民が利用されております同会館につきましては、今後とも必要な施設であると認識をいたしております。
 次に、北名議員からの質問でありますが、今回の市民会館のあり方に関する論議についてでありますが、市立総合病院の改築計画にかかわりまして、市理事者から教育委員会に対し、現在の市民会館用地を使用することについての検討の要請がありました。今ほど南議員さんにも答弁を申し上げましたけれども、多くの市民に利用されている同会館の本件につきましては、極めて重要な問題でありましたことから、慎重に検討すべく、広く市民の意見を聞く懇談会を開催いたしました。さらに、この懇談会における市民の意見を踏まえながら、専門的な立場から検討いただくために社会教育委員会議を開催し、十分に論議をいただいたところであります。
 教育委員会は、これらの会議でのご意見をもとに、慎重かつ十分な審議の結果、懇談会及び社会教育委員会議の意見とおおむね同じ内容でありましたけれども、市民会館は市民文化の向上発展のために必要な施設であるが、市民に対してより充実した医療サービスを提供するために、移転改築を条件として既存の市民会館用地を提供することはやむを得ないとする意見で一致し、議決したところでありまして、河野市長に対しては同内容の意見書を過日、松井教育委員長、菅原教育長からお渡ししたところであります。
 そこで、会議室のみの利用者の声を聞く方法がとられていないのではないかとのことに関してですけれども、開催した2回の懇談会につきましては、夜分にもかかわりませず、1回目は29人の方、2回目は23人の方が出席いただき、長時間にわたって論議をいただいたところですけれども、懇談会に参加いただいた大部分の方々が大ホールだけではなく会議室も利用されている方々でありましたので、市民会館全体を通したあり方についてのご意見をお聞きしたところでありまして、出席者の大半が移転改築を前提として病院建設に用地を提供してもよいとする意見だったものでございます。
 市民の声を聞く方法として、この懇談会は一つの方法ではありましたけれども、決して不十分であったものとは考えていないところであります。特に懇談会は1回で終わらすことなく、それぞれの団体あるいは個々人が持ち帰っていただき、再度熟慮できるよう十分な時間をとりました。2回目の懇談会を開催いたしましたけれども、1回目から2回目に内容が変わったということではなく、先ほど申し上げました意見が大半であったわけでございまして、市民の声を十分に聞くことができたものと受けとめております。
 次に、意見書の中で、可能な限り空白期間つくらずという表現についてでありますが、新しい市民会館の移転改築に最大限の取り組みをいたしましても、利用する市民の声を聞いたり、設計、工事には一定の期間を要します。また、現施設の解体とのかかわりでは、物理的に空白期間ができる可能性もありますので、市民会館のあり方に関する懇談会、あるいは社会教育委員会議、さらに教育委員会議でもこの件はご説明をし、一定の理解を得たものの、移転改築の早期着手に向けた最大努力をしていただくよう、市長に対して求めたものであります。
 次に、新しい施設の規模であるとか機能につきましては、これまでの懇談会や社会教育委員会議を通しまして、実に多種多様なご意見をいただいております。特徴的なことといたしましては、場所であるとか、あるいは駐車場の確保等もございましたけれども、規模、機能につきましては、大ホール収納定員については500人程度でいいのではないか、いやいや、1,000人程度は必要だと、このように幅が広かったことがあります。また、ステージの広さの確保であるとか、あるいはリハーサル室、あるいは会議室等も含めて、設備内容の充実を求める要望が多かったところであります。これらの問題につきましては、今後市民の声を十分に聞く機会を設けることとなっておりますので、市民の声に耳を傾けながら、慎重に計画づくりに取り組んでまいりたいというふうに考えます。
 次に、代替施設に関して市長と約束をしたのかとのことでありますけれども、過日市民会館のあり方に関する意見書を松井委員長から河野市長にお渡しした際には、当然菅原教育長、江剌助役、私も同席をさせていただきましたけれども、河野市長からは、多くの市民が利用している市民会館の移転改築については、今後最優先課題としての認識を持って、十分に意を用いていくとの返答をいただいているところであります。

〇議長(東出治通君) 質問者、答弁者にお願い申し上げますけれども、極力簡潔にお願い申し上げたいと思います。
 北名議員。

〇19番(北名照美君) そういうことを議長が言っている意味が私はわからない。そのことを先に言っておく。
 まず、市長は財政のことに関してどうクリアしたのですかということについて、公開質問状の回答に書いてある中身を言ってくれました。一般的に経費の節減だとか経営健全の努力とかは当たり前の話で、これだけ大きな政策的な変更をすると。しかも、市民会館の撤去あるいは建設となると、財政が大変なのだということを言っていたのをクリアするのだから、例えば道の駅の建設はしばらくやらないよと。あれは、総額6億ですか。市民会館の撤去、建設をしたら、20億から25億かかると、これは市長は言ったのだから。江剌助役は、財政がもたなくなるという言葉も使ったのだから。それほどの大きな出来事を変更してやるのだったら、どこかにしわ寄せがいくわけでしょう。どこかをどうかしなければいけないわけでしょう、一般的な言い方ではなくて。そういう腹構えというのは持っているのですか。道の駅はどうなのですか。私は、そのぐらいのことは言うべきだと思います。そのことをまず、もう一回聞きます。
 それから、敷地の話を鈴木事務部長は答えてくれましたが、正直言えば、今数年たっているわけです。むしろ広い敷地が必要だというのが今の時代ではないかというのを思うのです、病院なんかについて言えば。それは、看護婦寮は要らないというのは僕も理解できる。もうほとんどマンションへ入っているのだから、それはいい。だけれども、医師住宅だって敷地の中にあった方がいいではないですか。今の考えでは、別に敷地の中には建てれないから、違う土地に建てると言っているわけでしょう。高等看護学校の体育館だって、あった方がいいではないですか。
 だから、私はどうも理解ができないのです、正直言って。何か縮めてきて、この中でも建築可能だと。建築は可能でしょう。建築の話でいったら、市民会館残っても建築は可能だったのだ、技術の問題で言えば。今の技術なのだから。だから、考えとして、私は何か違うなという思いをするのですが、より説得的なご意見あるのだったら聞かせていただきたい。
 それから、院内のことについて、みんなとは言わないけれども、大体は納得というか、全体としてはほぼ理解してくれていると。それで、私聞きたいのだけれども、あなたたちはそうやって言っているけれども、何か裏づけを持って言っているのですか。逆に、北名さん、何か裏づけあって言っているのかと聞かれるのかもしれないから、私きょうは質問者だから、私には聞かないでください。私は聞きます。あなた方、裏づけを持って言っているのと。私の感じ、受けとめをまず言っておきます。納得していない人が多い。あきらめだとかはある。その辺、そちらの方に私聞きます。どうなのですか。あるいは、アンケートをとったり、皆さんが率直な気持ち、何か言ったらにらまれるとかという気持ちでなくて、率直な気持ちを聞けるような形をあなた方とっていますか、懇談会だとかアンケートだとか。あるいは、とる意思がありますか。だって、現場で働いている人が本当にいい病院つくろうという気持ちに燃え立たなかったら、あきらめや納得していないという状況だったら大変なことになる。その辺聞かせてください。
 それから、市民会館のことについて聞いておきます。市民会館のことについては、倉本部長が今答えてくれました。先ほど市長も答えてくれましたけれども、最重要課題だと市長の言葉も出たし、松井教育委員長が意見書出したときにもそういう形で確認したということだから、それは額面どおり、最重要課題というのは受けとめる。
 しかし、私そこで聞きたいのは、河野市長は先ほど年に4回ある公開番組が満杯にならなかったということを嘆いた。文化というのは、一日にしてなるものではないから、一つの反映だと思う。どういう仕組みでどうなったのか、僕はわからないけれども。それだけに、目に見えるものではないです。時間もかかるものです。教育も同じです。目に見えて、水かければ作物が大きくなるのとは全く違うわけです。しかし、だからこそこのことについては、例えば空白期間も含めてだけれども、大事に大事にしなければいけない課題だと思うし、そう受けとめていると思うのです。
 そこで、私心配しているのは、市民会館について、例えば大ホールだけでいいのではないかとか、ささやきと言ったら変だけれども、何か遠慮してしまって、そういう意見というのがあるのではないかという気がするのです。そこで、どうなっているのかはこれからの進めだからわからないけれども、教育委員会、あるいは市民の皆さんからの意見も聞くのでしょうけれども、こういうものが必要だと。例えば率直に言って、前の話からいえば20億か25億かかるかもしれない。そういうものが必要だとなった場合に、つくりたい、つくってほしいとなった場合に、市長は受けて立つということでなかったら、市長の言う言葉はどうなのだというぐあいに僕は思うのです。そうならないかもしれないけれども、よしんばそうなったとしても受けて立つというぐらいの教育委員会の姿勢、市長の姿勢、これががっぷりかみ合わなかったら、結果として、いや、財政困難だからと。困難なのは、もうはっきりしているのだから。ということになりかねないかという心配があるのです。その辺、いかがなのですか。教育委員会にも聞きたいし、市長にも聞きたい、両方に。

〇議長(東出治通君) 答弁願います。
 河野市長。

〇市長(河野順吉君)  今市民では、大きな懸案事項として心配をされておりますこの市立総合病院、さらにまたごみ問題等については、大きな関心があられることであろうと思います。常々議会の皆さん方からも適切なご指導を賜っております。今も北名議員さんからの再質問の中でも、今後巨額な金がかかる市民会館をというお話であります。今、一方では、これまでも議会論議の中でも申し上げさせていただいておりますように、やはり中心市街地の活性化や、あるいは人が動く動線だとか、いろいろの場面、やはり来て来やすい病院、親しまれる病院、愛される病院は何であろうか、このことを考えたときに、これまで準備室を中心としながらも、100%とは言わないけれども、最小限でもこれまでのようなまちづくりの中での病院体系をつくっていただきたいということになると、本当に市民会館を利用されている皆さん方には大変申しわけない気持ちでいっぱいであります。先ほど私が申し上げさせていただいておりますように、このことについてはやはり最優先課題として、今後とも教育委員会と一体となり、取り組ませていただくことだけは、どうぞひとつ議会の皆さん方にもご理解をいただきたいのであります。
 そこで、今後における財政の問題であります。当然いろいろの方法はあろうかと思いまするけれども、先ほど一部事業を取りやめてでも、中止してでも、延期してでもというお話はございます。しかし、まちづくりを進めるためには、顔をつくっていくためには、どうしてもこのことをしなければならない問題も多々あるものだと信じております。そういった意味合いで、あの道の駅も、ただ単に地元負担ばかりではなくて、議会の皆さん方からももっと多くの人たちのご協力もいただけることがないのかというご提言もございますので、あすは札建の部長ともお会いをしながら、道の駅の要請も実はさせていただくのであります。
 新聞紙上でもご理解のとおり、駐車場の一部は札建が進めているという事態も、私どもも承知をしているのであります。本来であれば、このまま素通りをしていけば深川市がやらなければいけないことを国、道の力もかりて進めていきたいという職員みんなの願いや、あるいは議員の皆さん方のご提言を踏まえて進めさせていただくものであります。しからば、私はどういっても、今後の病院、市民会館については、有利な財源と、そしてそのことの方向性に、今深川が、そして北空知がどうしてもこう進めなければいけなかった事情等も十分お願いをしていきたいものと考えてございますので、議員各位、そして市民の大きな理解とご協力、場面場面での議会のご協力もどうぞひとつ、またご指導も賜りながら相進めていきたいという決意でございますので、先ほど申し上げさせていただきましたように、やはりうちにあっては経費の節減を最大限に努力させていただきながら、財源確保に努力をさせていただくことを再び申し上げさせていただくものであります。ご理解を賜りたいと思います。

〇議長(東出治通君) 鈴木総合病院事務部長。

〇総合病院事務部長(鈴木 登君)  2点ほど再質問いただきました。
 場所につきましては、患者さんの利便性、中核病院としての支援強化の利便性、将来の市の発展やまちづくり、市民要望あるいは商業振興などの見地から、現地を含む隣接地が望ましいとの総合的な判断をされたところでございます。1万8,000平米の中で病院機能が生きるよう、努力、工夫により、できるだけ市民の方々に喜んでいただけるような、満足いただけるような施設づくりに努力していきたいという考えでございます。
 造築も、例えば広い建物が欲しいということでございますけれども、その規模にもよりますけれども、一定の造築スペースが可能と判断しており、そういったスペースも含めて、できるだけ計画策定の中で将来を見据えた計画づくりをしていきたいと考えているところでございます。
 職員につきまして再質問いただきましたが、病院づくりにつきまして、各スタッフとのヒアリングの中で特に反対の意見を受けたことはございませんが、現在院内においてそれぞれシステムの検討チームを編成し、整備方針案に基づきまして検討を進めている状況でございます。そういった中でも、さらなる努力が必要と考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

〇議長(東出治通君) 倉本教育部長。

〇教育部長(倉本勝彦君)  市民会館について、移転改築する新施設の着手時期であるとか場所、用地確保、駐車場問題、それから施設の規模、機能、設備内容につきましては、それぞれたくさんのご意見がございますけれども、財政状況や財源確保の問題もありますが、利用しやすい施設となるよう、今後利用者のご意見も伺いながら対応してまいりたいと考えます。

〇議長(東出治通君) 北名議員。

〇19番(北名照美君)  もう一回聞いておきたいのですが、財政のことで市長が今答えたのですけれども、どうも私聞いていて、即興的に聞いただけで理解できなかったのですが、今道がと言ったような気がしますけれども、何か駐車場つくるとか、どこへつくるのかもさっぱり私わからないので、道の駅は道がつくってくれるわけではないと私思っていますけれども、意味がわからないです。それは教えていただきたいのですが、それで20億から25億かかって大変だと、財政ももたないかもしれないと言っていることを受けて立つというか決断をするわけだから、少なくとも10億ぐらいは、こういう形をとりながらでも生み出していくのだというぐらいのことがなければ、有利なお金を導入するだとか、経費の削減するだとか、経営の改善するというのでは、全く納得できることにはならないと思うのです。その辺でいま一度、言えないけれども、そのぐらいのことは考えているよというぐらいのことがあるのかどうか私は聞きたいのです。
 それから、鈴木事務部長がなお一層努力していくと、みんなのヒアリングなどをしても特別発言がなかったという感じの言い方をしていますが、私はあなたたちが率直に意見を聞くような心を持ってほしいなと思うのです。アンケートとってごらんなさい。アンケートの項目を納得している、納得していない、あきらめていると、とってごらん。そのぐらいの気持ち持たなかったら、これで70%が納得しているのだよというぐらいの仕組みでなかったら、いろんなところで市長、出てくる。あなたたちもいい病院つくりたいと思っているし、私もそう思っている。市民もみんな思っているのだ。しかし、食い違い出てくる。食い違い出てきていいではないですか。論議しましょう。そのことについてもう一回聞きたい。
 最後に、市民会館のこと。私もいろいろ聞いたのですが、はぐらかされたとは言わないけれども、どうなのかなという気がしながら、私の受けとめたものを頭の中で聞く範囲になりますけれども、さっきも言ったように、ああいう大ホールなくてもいいではないかという意見も、中にはあると思うのです。それから、大ホールだけでいいではないかという意見もあると思う。あるいはそうではなくて、いやいや、大ホールも必要だよと、それからあれだけ使われているのだから会議室も必要だよと。それから、今の時代だから、あれは老朽化もしたし、機能もお粗末だと。もっと高機能のものをつくって、今の時代に合ったものにしてほしいという声もあると思う。これからそれは積み上げていくと思うのです。
 ただ、私も財政のことを心配すれば、本当にそんなぐあいになるのかなという気がするけれども、しかし事の経過が、まだまだ使えるやつを撤去だよと、教育委員会さんと振られたわけだから、教育委員会の姿勢としては、何か市町村におもんぱかってというか遠慮してというか、この決め方にも僕はそう思っている面があるのだけれども、事がそう進んでいっては困るという気持ちがあるので、いま一度教育委員会としての。
 それで、私あえて言ったのは、今の規模を維持する、あるいはそれにふさわしい金額を要求するぐらいの腹はしっかり持った上で事に臨んでいただきたいと、市長も先ほどああいうぐあいに言っているわけだからということで、ちょっと上手な言い方でなくて申しわけないけれども、いま一度その辺についても答えてほしい。

〇議長(東出治通君) 河野市長。

〇市長(河野順吉君) 大変ご心配をおかけしております財政の問題であります。私は、近々にあってもそうでありますが、議会の皆さん方の中であっても、会派活動やいろいろな場面の中で、市立総合病院の改築については最重点に、それぞれ道陳情もいただいたという場面もございました。私自身も道庁に、あるいはまたこの種問題にかかわっては準備室、あるいは財政当局も道に赴いて、今十分に検討中でございます。今北名議員さんが一番心配をされていることは、私自身も同様であります。市民の皆さん方にご負担をかけないように努力していくのが務めかとも存じます。
 そういった意味合いで、今後とも、先ほどから申し上げさせていただいておりますように、何といってもやはりうちにあっては経費の節減を図り、病院自身は健全化経営に努めてもらう。そして、一層有利な財源確保のために努力をさせていただきたいという気持ちで、私自身も先頭に立って頑張っていきたいと思いますので、議員の皆さん方のいろいろな場面でのご指導、ご協力をお願いするものであります。
 なお、市民会館については、教育委員会にもお尋ねがあられるようであります。教育委員会からも当然答弁はあると思いまするけれども、先ほどから申し上げているように、十二分に私自身も教育委員会と連携をさせていただきながら、このことを優先課題として取り組ませていただくことを再度申し上げさせていただくものであります。

〇議長(東出治通君) 鈴木総合病院事務部長。

〇総合病院事務部長(鈴木 登君)  院内スタッフの理解でございますけれども、現在病院内で各種会議、あるいは運営会議、院内会議、経営改善委員会など毎月行っておりまして、その中でそういった問題にかかわっての意見、あるいは問題提起いただく中で理解を求めていきたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。

〇議長(東出治通君) 倉本教育部長。

〇教育部長(倉本勝彦君)  新施設にかかわりましてご質問いただきましたけれども、現在の市民会館は、建設いたしましてから31年を経過いたしまして、実は相当施設の老朽化が進んでおります。第1回目の懇談会を10月20日に開催いたしましたけれども、その数日前には東側壁面の最上部から2カ所にわたってタイルの剥離、落下が生じております。先日応急処置を行いましたけれども、約1カ月ちょっとの間、全面駐車スペースが利用できないという利用者にご不便をかけた経過がございます。この老朽化につきましては、施設を所管する教育委員会といたしまして計画的に対応しておりますけれども、平成10年には南壁面タイルの改修、平成11年には屋上の部分補修、こういうことをやっておりますけれども、大規模な屋上の防水工事、あるいは今申し上げました外壁タイルの張りかえ対応等をしなければならないという状況にございます。また、施設の狭隘化、あるいはステージのそで部分の狭さ、あるいは音響盤がないという実情から、大ホールの改修のご意見が非常に強かったという実情でございます。
 したがいまして、こういう老朽しているというご利用の皆様方のご意見、実態の把握、さらに病院建設のためにはやむを得ないだろうというご意見の中で、新しい施設に対する希望といいますか要望は、非常に大きな期待をいただいております。したがいまして、北名議員が言われるようなこれからの施設については、財政的な問題もありますけれども、どのような施設が深川市に望ましいのか。片方には生きがい文化センターのホールもございますので、それとの兼ね合い、あるいは会議室につきましても、各公共施設における会議室の利用状況等も勘案しながら考えていかなければならないと考えております。したがいまして、十分市民の意見も聞きながら、庁内論議を深めて対応してまいりたいと考えます。

〇19番(北名照美君) 答弁漏れあったのですけれども、駐車場の……

〇議長(東出治通君) 答弁してください。

〇市長(河野順吉君)  大変失礼しました。十分ご理解いただいているものと存じて、あえて答弁をさせていただかなかったのですが、昨日の新聞かと思うのですけれども、道の駅は国において、ご案内のとおり駐車場の整備は若干していただいているところがあるわけであります。こういった内容を十二分に今後とも、国費というよりも国のお力添えをいただきながら、その方向性に向けて努力をしていかなければいけない、そういう意味をあえて道の駅で申し上げさせていただいておりましたので、答弁のまずさをおわびいたしたいと思います。よろしくご理解いただきたいと思います。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 質疑を終わります。
 お諮りします。本件は、会議規則第36条第2項の規定によって、委員会付託を省略したいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって本件は委員会付託を省略することに決定しました。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、指名します。
 北名議員。

〇19番(北名照美君)〔登壇〕 日本共産党議員団を代表いたしまして、討論します。
 私たちは、病院の改築については大いに推進する立場は一貫して持っています。しかし、今議案については反対であります。今議案の中身というのは、市民会館を撤去し、そしてそこも含めたところに市立病院を建てるという内容だからであります。
 ことしの3月、市長は市民会館を残すということを表明しました。その理由として、財政上のことが非常に大きな理由として述べられ、撤去、建設には20億から25億かかると言いました。また、助役は別の席で、そうすると市財政がもたなくなるのではないかということも言いました。市教委は、市民会館は大規模改修すれば、まだ10年や20年は使えるという結論を出してもおりました。市民の財産を大事に使おうということで、市教委は意思統一をしていたと思います。
 ところが、9月議会で市長は、市民会館撤去ということで方向転換をしました。私は、方向転換するからには、当然財政問題についての納得のいく説明や、あるいは代替施設である市民会館についての対応策も具体的に持っているべきではないかという気がするわけですが、そのことはその時点で示すことはいたしませんでした。打ち出の小づちがあるわけでありませんから、ただでさえ借金がふえ続けている今の市の財政は、全部市民にしわ寄せがくるというのは当たり前のことであります。市民が望んでいるとは思われない道の駅を、それはそのままにして、そして市民会館を壊すということは、どうも私の理解を超える言い方であります。私たちは、市民の立場に立って、こうした財政運営に対しては警告を発しなければならないと考えております。
 市立病院の改築場所をなぜ現在地にこだわるか。私は、もっと時間をかけて検討するべきだと思います。市民からの異論や批判の意見もあります。もちろん対となる意見もあろうかと思います。
 病院の医療人の気持ちは、既に大橋病院長の時代につくった近郊への移転改築という結論が一応出されたわけであります。その後の事態の変化ということには、私は不満やあきらめが横行しているという受けとめをしております。広い土地が自然の面でも環境の面でも病院施設にふさわしいということは、明々白々だと思います。
 同時に、予算についてもその方が数十億円安上がりになるのではないかとも思います。市内の幹線道路をつぶさなくてもよい、入院患者に騒音や振動についての迷惑というか、心痛を与えなくても建てることができるなど、メリットを考えると、どうしても現在地での展開に疑問を感じるものであります。
 町の空洞化を防ぐ、商店の活性化のためという非常に重要な理由があります。しかし、これは深川市全体の中で論議をしなければいけない大きな大きな問題であって、やはり病院の問題とは別に考えるべきことではないかなというぐあいに考えます。
 私たちは、繰り返しますが、病院建設は第一義的課題だと十分認識しています。しかしながら、今の進め方、今回の提案も含めて問題点だらけであり、とても賛成できるものではありません。今後ともよりよい医療施設をつくるために、大いに論戦をしていくという立場を表明し、議案に対する討論といたします。

〇議長(東出治通君) 討論を終わります。
 これより議案第83号を採決します。
 本件は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。

(賛成者起立)

〇議長(東出治通君) 起立多数。
 よって、議案第83号は原案のとおり可決されました。
 暫時休憩します。

(午後 0時16分 休 憩)

(午後 2時28分 再 開)


〇議長(東出治通君) 休憩前に引き続き開議します。



〇議長(東出治通君) 事務局長から諸般の報告を申し上げます。

〇議会事務局次長(荒川 満君) 総務文教常任委員長から、議案1件の審査結果の報告がありました。
 以上で報告を終わります。

〇議長(東出治通君) ただいま高桑総務文教常任委員長から、委員会報告第11号が提出されました。
 お諮りします。委員会報告第11号については急施事件と認め、日程に追加し、追加日程第1として直ちに審議することにしたいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって委員会報告第11号については急施事件と認め、日程に追加し、追加日程第1として直ちに審議することに決定しました。



〇議長(東出治通君) 追加日程第1 委員会報告第11号議案第82号深川市職員給与条例の一部を改正する条例についてを議題とします。
 本件について委員長の報告を求めます。

〇総務文教常任委員長(高桑幸雄君)〔登壇〕 ただいま議題となりました議案第82号深川市職員給与条例の一部を改正する条例について、審査いたしました概要と結果についてご報告申し上げます。
 本件は、本臨時会において当委員会に付託され、本日委員会を開催し、関係する部課長等の出席を求め、審査を行いました。
 質疑の中から、主なものを申し上げます。
 問い、期末勤勉手当が0.2カ月カットされると、初任給段階及び最高額並びに平均でそれぞれ額は幾らぐらいになるか、また影響額は総額でどのぐらいになるか。
 答え、最も少ない方で2万8,340円、最も多い方で11万8,936円、平均で7万5,410円となります。一般会計のほかすべてを含み、642名の職員で、総額約4,800万円の減額となるものです。
 問い、市内に不況感という悪影響が出ないか。
 答え、8月に出された人事院勧告の中にも民間準拠方式の合理性が述べられており、民間企業の状況を反映させる形で決定させることが最も合理的であり、広く国民の理解を得られる方法であるとなっております。厳しい状況を共有するということが求められていると考えています。
 問い、道内自治体での深川市職員の給与ランクはどれぐらいになるか。
 答え、11年4月公表のラスパイレス指数では、深川市は98.4となっております。道内212市町村中132位になっています。さらに、道内34市中26位に該当しております。
 質疑終結後、採決に入り、議案第82号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上で報告を終わります。

〇議長(東出治通君) これより質疑に入ります。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君)  質疑を終わります。
 本件は討論の通告がありませんので、これより採決します。
 本件に対する委員長の報告は可決であります。
 本件は委員長の報告のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君)  異議なしと認め、よって議案第82号は委員長の報告のとおり可決されました。


〇議長(東出治通君) これで本臨時会に付議されました事件の審議は全部終了しましたので、平成12年第4回深川市議会臨時会を閉会いたします。


(午後 2時33分 閉 会)


上記会議の記録に相違ないことを証するため、ここに署名する。
 
議    長       東 出 治 通
 
署名議員 ( 3番)   北 畑   透
 
署名議員 (18番)   南     寿


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