[目次]

平成12年 第3回

深川市議会定例会会議録 (第4号)

午前10時09分 開会 
 平成12年9月28日(木曜日)
午前10時57分 閉会 


〇議事日程(第4号)

    
日程第 1 委員会報告第7号
議案第68号 深川市過疎地域自立促進市町村計画について
日程第 2 委員会報告第8号
議案第69号 町の区域の画定及び字の区域の廃止について 
日程第 3 委員会報告第9号
平成11年陳情第 5号 敬老パスの実現を求める陳情 
平成11年陳情第 8号 深川市立病院建て替えについての陳情 
平成11年陳情第 9号 市立総合病院の建設(建て替え)の審議に幅広い市民の意見を取り入れることを求める陳情 
平成11年陳情第10号 深川市立総合病院の改築についての陳情
平成11年陳情第11号 市立病院の建て替えの審議に市民の意見を取り入れることを求める陳情 
平成11年陳情第12号 深川市立病院の建て替えに関する陳情書
陳情第 2号 深川市立総合病院改築に関する陳情書      
陳情第 3号 深川市立総合病院改築についての陳情書     
日程第 4 委員会報告第10号
議案第75号 市道の路線認定について 
日程第 5 議案第70号 深川市役所支所及び出張所設置条例の一部を改正する条例について
議案第71号 深川市農業委員会の選挙による委員の定数及び選挙区並びに選挙区における委員数条例の一部を改正する条例について
議案第72号 深川市農業集落排水施設設置条例の一部を改正する条例について 
日程第 6 議案第81号 平成12年度深川市一般会計補正予算(第4号)  
日程第 7 意見案第10号 緊急米需給対策等に関する意見書
意見案第11号 農業経営再建対策に関する意見書
意見案第12号 安心できる農業者年金制度への再構築に関する意見書
意見案第13号 新たな野菜政策の確立に関する意見書
意見案第14号 新たな畑作基本政策の確立と価格決定等に関する意見書 
意見案第15号 乗合バス事業の規制緩和に関する意見書
意見案第16号 自然エネルギー発電の促進を求める意見書
意見案第17号 道路特定財源等に関する意見書
日程第 8 閉会中の継続審査の申し出について 



(午前10時09分 開 議)

 

〇議長(東出治通君) これより本日の会議を開きます。


〇議長(東出治通君) 事務局長から諸般の報告を申し上げます。

〇議会事務局長(平間敏男君) 総務文教常任委員長から議案1件、社会民生常任委員長から陳情8件、経済建設常任委員長から議案1件及び過疎地域自立促進市町村計画審査特別委員長から議案1件の審査結果の報告がありました。
 次に、大塚議員ほかから意見案8件の提出並びに市長から議案1件の追加提出がありました。
 次に、第3回定例会4日目の議事日程は、お手元にご配付のとおりであります。
 報告を終わります。


〇議長(東出治通君) 日程第1 委員会報告第7号議案第68号深川市過疎地域自立促進市町村計画についてを議題とします。
 本件について委員長の報告を求めます。
 大塚過疎地域自立促進市町村計画審査特別委員長。

〇過疎地域自立促進市町村計画審査特別委員長(大塚就秀君)〔登壇〕 ただいま議題となりました議案第68号深川市過疎地域自立促進市町村計画についての過疎地域自立促進市町村計画審査特別委員会で審査しました概要と結果についてご報告申し上げます。
 本件は、本定例会の9月18日の会議において設置され、同日正副委員長の互選を行い、委員会を9月25日に開催し、関係する部課長等の出席を求め、審査を行いました。
 質疑の中から主なものを申し上げます。
 問い、定住人口と異なり、都市と農村地域交流などの交流人口の増加による地域振興は、本市の創意工夫により可能であると考えるが、過疎計画の中での取り組みを伺いたい。
 答え、農業を基幹産業とする本市にとって、安全でおいしい農産物の生産を図るため、クリーン農業を推進するとともに、特産物の生産拡大や統一ブランドの確立を促進することにより、農業都市としての魅力や個性を形成し、またすぐれた農業者や人材の育成を図り、グリーンツーリズムの推進などによる都市と農村の交流を促進することなどを本計画に盛り込み、取り組んでいきたい。
 問い、過疎債の具体的な対象事業は。
 答え、過疎債の対象事業は、地場産業にかかわる事業または観光、レクリエーションに関する事業を行うもので、政令で定めるものに対する出資及び市町村道、農林道、下水道処理のための施設、公民館、その他集会施設、消防施設、地域文化の振興等を図るための施設などの整備に要する経費が過疎債を財源とすることのできるものである。
 問い、新過疎法の制定は大変望ましいものと考えるが、旧法と比較して過疎地域に対する国の支援は強化されているか、後退したのか。
 答え、過疎対策事業債をもって、その財源とすることのできる施設に高齢者の保健の向上を図るための施設及び地域文化の振興等を図るための施設が加えられたが、平成12年度の自治省が定めた地方債計画によると、過疎対策事業債については、ほぼ前年度と同額の3,700億円となっており、国の支援としては横ばいの状態と考えている。
 問い、国の過疎市町村に対する具体的な支援対策はどのようになっているか。
 答え、最も大きな支援は、過疎対策事業債や小中学校の統合校舎や消防施設の整備に対する国庫補助率のかさ上げが主な国の支援内容である。このほかに、基幹的な市町村道や農道等及び公共下水道の幹線管渠等については、管理する市町村にかわり、都道府県が整備を行うことができるとされており、さらに税制上の措置として、租税特別措置法の課税の特例等がある。
 問い、総合計画が上位計画として位置づけされると思われるが、過疎計画との整合性をどう保っていくのか。
 答え、それぞれの計画において、矛盾なく最大の効果が発揮し得るよう、適合が求められていると考えられる。本過疎計画の期間については、国土事務次官通達により、平成12年度から16年度までの5カ年を前期計画と定めることが求められており、現時点においては第3次深川市総合計画に適合するよう作成し、第4次深川市総合計画の策定後、必要に応じ、本計画の変更等について、道、空知支庁の指導を得ながら検討していきたい。
 問い、事業そのものをどう厳選して、病院改築なりごみ処分場の建設に向け、支障のない行財政運営をどうやっていくのかが一番重要な段階であり、そういう意味で過疎計画あるいは総合計画の充実へと進んでいくのではと考えるが、その辺の基本的な考え方について聞きたい。
 答え、総合計画実施計画の基本的な考え方と同様に、事業の推進に当たっては、国、道の補助や起債などの制度に大きく依存することから、制度の改正等が生じた場合、実効性を十分配慮し、弾力的に執行していきたい。
 質疑終結後討論に入り、松沢委員より反対の立場から、過疎債そのものについては、市民の人たちに有益な公共施設をつくる上で有効に使われていることは評価するも、この計画の中でライスランド構想の四つの里づくり、特にいざないの里、はぐくみの里づくりを進めることによる深川市の財政構造の悪化が懸念され、経常収支比率がさらに悪化していく点を強く申し述べるとの討論が行われました。
 討論終結後採決を行い、議案第68号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決定しました。
 以上で過疎地域自立促進市町村計画審査特別委員会の報告を終わります。

〇議長(東出治通君) これより質疑に入ります。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 質疑を終わります。
 本件は討論の通告がありませんので、議案第68号を採決します。
 本件に対する委員長の報告は可決であります。
 本件は委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。

(賛成者起立)

〇議長(東出治通君) 起立多数。
 よって、議案第68号は委員長の報告のとおり可決されました。



〇議長(東出治通君) 日程第2 委員会報告第8号議案第69号町の区域の画定及び字の区域の廃止についてを議題とします。
 本件について委員長の報告を求めます。
 高桑総務文教常任委員長。

〇総務文教常任委員長(高桑幸雄君)〔登壇〕 ただいま議題となりました議案第69号町の区域の画定及び字の区域の廃止について、審査しました概要と結果についてご報告申し上げます。
 本件は、本定例会において当委員会に付託され、委員会を9月21日に開催し、関係する部課長等の出席を求め、審査いたしました。
 質疑の中から主なものを申し上げます。
 問い、地域の方々に対する対応についてどうであったか。
 答え、従来から使っている名称で現在支障あるということではないので、それほど強い意見はありませんでしたが、わかりやすい表示で、この際シンプルにすべきということで、結果として地域の方々の要望あるいは主体的な意見により、このような形になりました。
 問い、13年2月施行に当たって、変わった内容をどのように周知徹底していくか。
 答え、現在のものと新しくなったものとが一目瞭然にわかるような新旧対照表をつくり、周知をしたいと思います。同時に、この変更に伴って自動的に変わるもの、あるいは手続をしながら変えていくもの、こういったものを区分けして手引書をつくり、各地域に配布し、手続をとっていただくという形を考えています。
 さらに、道路など地域にある表示については、それぞれを管理する機関に対し、変更の協力を要請していきたいと考えております。
 質疑終結後採決に入り、議案第69号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定しました。
 以上で報告を終わります。

〇議長(東出治通君) これより質疑に入ります。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 質疑を終わります。
 本件は討論の通告がありませんので、議案第69号を採決します。
 本件に対する委員長の報告は可決であります。
 本件は委員長の報告のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって議案第69号は委員長の報告のとおり可決されました。


〇議長(東出治通君) 日程第3 委員会報告第9号平成11年陳情第5号敬老パスの実現を求める陳情、平成11年陳情第8号深川市立病院建て替えについての陳情ないし平成11年陳情第12号深川市立病院の建て替えに関する陳情書、陳情第2号深川市立総合病院改築に関する陳情書及び陳情第3号深川市立総合病院改築についての陳情書の8件を議題とします。
 本件について委員長の報告を求めます。
 北名社会民生常任委員長。

〇社会民生常任委員長(北名照美君)〔登壇〕 ただいま議題となりました平成11年陳情第5号敬老パスの実現を求める陳情、平成11年陳情第8号深川市立病院建て替えについての陳情ないし平成11年陳情第12号深川市立病院の建て替えに関する陳情書、陳情第2号深川市立総合病院改築に関する陳情書及び陳情第3号深川市立総合病院改築についての陳情書、以上の8件について、社会民生常任委員会で審査しました概要と結果についてご報告申し上げます。
 平成11年陳情第5号は平成11年第3回定例会において、平成11年陳情第8号ないし平成11年陳情第10号は平成11年第4回臨時会において、平成11年陳情第11号及び平成11年陳情第12号は平成11年第4回定例会において、陳情第2号は平成12年第3回臨時会において、陳情第3号は本定例会においてそれぞれ当常任委員会に付託され、委員会を昨年の11月4日、12月9日、本年の3月13日、7月3日、9月21日に開催し、資料等を精査するとともに、所管の部課長等の出席を求め、慎重に審査を行ったところであります。また、本年の6月6日から7日の2日間にかけて、道内の留萌市、夕張市、江別市、滝川市への陳情調査も行ったところであります。
 初めに、平成11年陳情第5号は、深川生活と健康を守る会代表、春山藤一郎氏からのもので、陳情の要旨は、お年寄りへの施策は市行政の最重要課題であり、市内を走るバスなどの交通機関をお年寄りが無料で利用することができる敬老パス実現が切実な願いとし、実現を求めているものであります。
 委員会の審査の概要を報告します。
 1、道内34市中、現在実施しているのは歌志内、小樽、札幌、士別、滝川、苫小牧、夕張、稚内の8市であり、そのうち札幌、苫小牧は市独自で公共機関を設置し、それを利用している。また、歌志内は平成12年度をもってこの事業を廃止したい意向である。
 1、深川市では、75歳以上を対象に老人バス利用助成事業を実施しており、年間390万円の予算計上をしている。深川市で実施する場合、老人バス利用助成事業の4倍から4.5倍の予算が必要と想定されることから、年間1,800万円程度の見込みとなる。
 委員会は、審査を行った結果、採決を行い、平成11年陳情第5号は全会一致をもって不採択とすべきものと決定しました。
 次に、平成11年陳情第8号は、日本共産党深川市委員会委員長、中野智行氏からのもので、陳情の要旨は、市立病院の建てかえは深川市にとって数十年に一度の大事業であり、老齢化の時代を迎え、今後の市民生活に直接の大きな影響を与えるもので、総合的な深い検討が求められ、今後の事業推進に当たり、1項目として、計画策定に際しては、市立病院に勤務している医療専門家はもとより、地元医療機関、福祉施設などの意見をよく聞いて行うことほか3項目の事項の実行を求めているものであります。
 次に、平成11年陳情第9号は、全日本年金者組合深川支部執行委員長、曽賀良弘氏からのもので、陳情の要旨は、市立総合病院の建てかえの審議に公聴会などを開いて、深川市民の各界各層の幅広い意見を聞くことを求めているものであります。
 次に、平成11年陳情第10号は、新日本婦人の会深川支部長、戸田志津恵氏からのもので、陳情の要旨は、市立病院改築について各界各層の意見が反映されることを求めているものであります。
 次に、平成11年陳情第11号は、北海道高等学校教職員組合深川支会長、横山敏正氏からのもので、陳情の要旨は、平成11年陳情第9号と同様に、市立病院の建てかえの審議に公聴会などを開いて、深川市民の各界各層の幅広い意見を聞くことを求めているものであります。
 次に、平成11年陳情第12号は、深川地域労働組合総連合議長、太田成司氏からのもので、陳情の要旨は、深川市立病院の建てかえに関して、1項目として、計画策定に際して市立病院勤務の医療専門家、地元医療機関、福祉施設などの意見を広く聞いて反映させていただきたいほか3項目の事項を取り入れることを求めているものであります。
 次に、陳情第2号は、連合北海道深川地区連合会長、堀川正樹氏からのもので、陳情の要旨は、市立総合病院の改築は北空知のセンター病院としての機能や病院に通う地域住民にとっての利便性が兼ね備われていなければならず、改築に当たって、1項目として、病院1階床面積を8,000平方メートル以上確保できる対策を講じること、ほか2項目の事項を取り入れるよう強く求めているものであります。
 次に、陳情第3号は、市内在住の入江和子氏からのもので、陳情の要旨は、深川市立総合病院建設は後世に禍根を残してはいけなく、深川市立総合病院を現在地に建てることを反対とするものであります。
 委員会で一括審査した中で、議論された主な事項について報告します。
 1、市は、市民の意見をどのように受けとめてきたか。情報公開の実施状況及び今後市民の意見をどのように求めていくか。
 1、医療現場で働くスタッフの意見はどのようなものか。
 1、建設地を現在地周辺とする方針の決定過程と今後の問題点について。
 1、市民会館が存置された場合と移転した場合のそれぞれの1階床面積、病室面積及び駐車場台数確保の状況などの違いについて。
 1、仮に市民会館を移転する場合の移転候補地及び代替施設の考え方について。
 委員会は、審査を行った結果、一括採決を行い、平成11年陳情第8号、平成11年陳情第10号、平成11年陳情第12号及び陳情第2号は全会一致をもって趣旨採択すべきものと決定しました。
 引き続き一括採択を行い、平成11年陳情第9号、平成11年陳情第11号及び陳情第3号は全会一致をもって不採択とすべきものと決定しました。
 以上で社会民生常任委員会の報告を終わります。

〇議長(東出治通君) これより一括質疑に入ります。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 質疑を終わります。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、指名します。
 松沢議員。

〇11番(松沢一昭君)〔登壇〕 ただいま社会民生常任委員長から報告のありました8件の陳情について、日本共産党議員団としての討論をいたしたいと思います。
 まず、陳情第5号敬老パスの実現を求める陳情について、賛成の立場で討論をいたします。本制度は、既に札幌市を初め小樽市や隣町、滝川市など、道内8市で既に実施されています。ともすると、お金の上でも出歩くことの少なくなりがちなお年寄りが大いに町に出て、バスを自由に利用できるというのは、健康の上からも、またまちの活性化の上からも非常に有意義な制度であります。
 深川市の場合、現在実施している老人バス利用助成事業がありますが、本制度に1,500万円程度の上乗せをすることにより実施できますことからも、ぜひとも実施すべきものと考え、この陳情については賛成の立場で討論をします。
 次に、陳情第8号ないし陳情第12号の5件について、採択すべきものとの賛成の立場で討論いたします。この5件の陳情の趣旨は、市立病院改築に当たり、幅広く市民もしくは病院関係者の意見を聞くことという至極当然のことであります。不採択すべきとなった2件、陳情第9号と陳情第11号には、公聴会を開いてということが明記されている点が陳情第8号、陳情第10号及び陳情第12号と違う点でありますが、約120億円と言われる深川市立病院改築は、深川市民2万7千余人の投資としては数十年に1度という大きな規模であり、その性格からいっても、公聴会ということも当然その視野に入れていくべきものであり、以上5件の陳情はすべて採択すべきものとの考えを申し上げます。
 次に、陳情第2号について、反対の立場で討論いたします。本陳情は、3月24日に河野市長が本議会において、病院建設場所を現在地に隣接するとの発表を前提とし、その限定の中で十分な敷地を確保することを求めることを論旨としています。現在地の区画そのものが狭い区画にあり、そこでの改築を前提とした場合、市民会館を壊すことや、市道花園通線を廃止することなどが当然のことながら含まれていきます。駐車台数500台以上の確保は当然の要求ながら、現在地での改築を前提とした場合、立体化以外になくなります。市民会館をなくした場合、新しくできる経済センターの2階会議室は使用できるものの、中央公民館へ生涯学習課が移ってからはこちらも手狭になっており、新たな投資も必要になってきます。
 市民会館も築後三十数年たって老朽化してきているとの声もありますが、鉄筋コンクリート建物の法定耐用年数を考えると、補強やリフォームをしても使用できる限り使用すべきではありませんか。ましてや花園通りを道路占用廃止というのは、深川市のまちの構造を根本から変えるものであり、深川市役所で切断されている仲町通りを見るとき、深川市のまちづくりの将来展望からも賛同できるものではありません。
 以上の点から、陳情第2号は採択すべきではないとの立場で反対討論をいたします。
 次に、最後になりますが、陳情第3号について、賛成の立場で討論をいたします。論旨については、陳情第2号での反対討論の中で述べてまいりましたので、重複を避けて詳しくは申しませんが、病院改築をどう理想的な病院づくりをしていくかの基本的な議論よりも、場所をめぐる議論を先行している今の状況をいま一度見直していく上でも、時を得た陳情だと言えると思います。私は、まだ陳情者の入江さんとは直接お会いする機会を持っていませんけれども、先日電話で話す機会がございました。一市民の方が深川市の将来を思い、深川市立病院の将来に禍根を残してはいけないとの思いから署名行動に立ち上がったというのは、民主主義を発展させる上でも非常に意義深いものだとそのとき申し上げておきました。
 また、ここでお許しをいただいて、委員会の審査についても一言意見を申し述べたいと思います。私たちが議会運営委員会で本陳情を受けて常任委員会付託を決定したのは9月18日でした。3日間の一般質問の日程を経た21日の社会民生常任委員会では、もう不採択の結論が出されています。陳情者から意見を聞くこともなしに、しかも1日で不採択というのでは余りにも酷な思いがします。あなたと意見は違うが、意見は聞いて話し合おうというのが民主主義の原点であるとの点を強く訴えます。陳情者の熱意は、必ずや議会や行政に反映されていくべきものと思います。そのことを最後に一言述べ、陳情第3号への賛成討論とし、私の討論を終わります。

〇議長(東出治通君) 討論を終わります。
 これより採決します。
 初めに、平成11年陳情第5号、平成11年陳情第9号、平成11年陳情第11号及び陳情第3号の4件を一括して採決します。
 本件に対する委員長の報告は不採択であります。
 本件を採択することに賛成の議員の起立を求めます。

(賛成者起立)

〇議長(東出治通君) 起立少数。
 よって、平成11年陳情第5号、平成11年陳情第9号、平成11年陳情第11号及び陳情第3号は委員長の報告のとおり不採択することに決定しました。
 次に、平成11年陳情第8号、平成11年陳情第10号及び平成11年陳情第12号の3件を一括して採決します。
 本件に対する委員長の報告は趣旨採択であります。
 本件は委員長の報告のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって平成11年陳情第8号、平成11年陳情第10号及び平成11年陳情第12号は委員長の報告のとおり趣旨採択することに決定しました。
 次に、陳情第2号を採決します。
 本件に対する委員長の報告は趣旨採択であります。
 本件を趣旨採択することに賛成の議員の起立を求めます。

(賛成者起立)

〇議長(東出治通君)起立多数。
 よって、陳情第2号は委員長報告のとおり趣旨採択することに決定しました。



〇議長(東出治通君) 日程第4 委員会報告第10号議案第75号市道の路線認定についてを議題とします。
 本件について委員長の報告を求めます。
 岡部経済建設常任委員長。

〇経済建設常任委員長(岡部誠二君)〔登壇〕 ただいま議題となりました議案第75号市道の路線認定について、経済建設常任委員会で審査いたしました概要と結果についてご報告申し上げます。
 本件は、本定例会9月18日の会議において当常任委員会に付託されたもので、委員会を9月22日に開催、所管部課長等の出席を求め、現地調査を含め慎重な審査を行った結果、議案第75号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 以上で経済建設常任委員会の報告を終わります。

〇議長(東出治通君) これより質疑に入ります。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 質疑を終わります。
 本件は討論の通告がありませんので、これより議案第75号を採決します。
 本件に対する委員長の報告は可決であります。
 本件は委員長の報告のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異義なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって議案第75号は委員長の報告のとおり可決されました。


〇議長(東出治通君) 日程第5 議案第70号深川市役所支所及び出張所設置条例の一部を改正する条例についてないし議案第72号深川市農業集落排水施設設置条例の一部を改正する条例についての3件を議題とします。
 本件は、一時議事延期となっているものですが、既に提出者の説明が終わっていますので、これより一括質疑に入ります。
 

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君)質疑を終わります。
 お諮りします。本件は、会議規則第36条第2項の規定によって、委員会付託を省略したいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって本件は委員会付託を省略することに決定しました。
 本件は討論の通告がありませんので、これより議案第70号ないし議案第72号の3件を一括して採決します。
 本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって議案第70号ないし議案第72号は原案のとおり可決されました。


〇議長(東出治通君) 議案第81号平成12年度深川市一般会計補正予算を議題とします。
 提出者の説明を求めます。
 千葉財政課長。

〇財政課長(千葉憲一君)〔登壇〕 議案第81号平成12年度深川市一般会計補正予算(第4号)についてご説明を申し上げます。
 第1条で、歳入歳出それぞれ430万円を追加し、予算の総額を203億9,657万5,000円とするものであります。
 進みまして、5ページをごらんください。補正の内容を申し上げます。初めに、歳出について。4款衛生費、4項1目診療諸費300万円の増額は、市立納内診療所の暖房ボイラーが老朽化し、今月実施いたしました定期点検においてボイラーに亀裂が生じていることが判明し、早急に修繕を行う必要があり、係る経費の計上を図るものであります。
 6款農林水産業費、1項4目農業振興費130万円の増額は、本年度から実施されます中山間地域等直接支払制度に伴う経費の計上であります。現在北海道では、この制度実施に必要な対象農用地の面積、傾斜度、図面について、航空写真をもとにコンピューターで処理できるデータの作成を行っておりますが、本市におきましてはそのデータをもとに、本年11月までに対象農用地確定に向けた作業を進めることになり、この作業を円滑に進めるために必要なコンピューターシステムの導入を図るものであります。
 戻りまして、4ページをごらんください。次に、歳入について。18款繰越金、1項1目繰越金430万円の増額は、歳出予算増額により不足する財源につきまして、前年度繰越金を充当するものであります。
 以上、原案にご賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 
〇議長(東出治通君) これより質疑に入ります。
 歳出、4款衛生費。
 

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 終わります。
 6款農林水産業費。
 

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 終わります。
 次に、歳入。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 終わります。
 質疑を終わります。
 お諮りします。本件は、会議規則第36条第2項の規定によって、委員会付託を省略したいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)


〇議長
(東出治通君) 異議なしと認め、よって本件は委員会付託を省略することに決定しました。
 本件は討論の通告がありませんので、これより議案第81号を採決します。
 本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって議案第81号は原案のとおり可決されました。


〇議長(東出治通君) 日程第7 意見案第10号緊急米需給対策等に関する意見書ないし意見案第17号道路特定財源等に関する意見書の8件を議題とします。
 提出者の説明を求めます。
 川中議員。

〇6番(川中 裕君)〔登壇〕 ただいま議題となりました意見案第10号緊急米需給対策等に関する意見書ないし意見案第17号道路特定財源等に関する意見書の8件について、提出者を代表して提案理由の説明を申し上げます。
 本件につきましては、お手元にご配付しております内容により関係機関に提出するもので、内容の説明は省略いたしますが、議決くださいますようよろしくお願いいたします。
 
〇議長(東出治通君) これより一括質疑に入ります。
 

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 質疑を終わります。
 お諮りします。本件は、会議規則第36条第2項の規定によって、委員会付託を省略したいと思いますが、異議ありませんか。

(「異義なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって本件は委員会付託を省略することに決定しました。
 これより討論に入ります。
 意見案第17号について討論の通告がありますので、指名します。
 北名議員。

〇19番(北名照美君)〔登壇〕 意見案第17号道路特定財源等に関する意見書、これに対して日本共産党議員団といたしまして、反対の立場で討論をいたします。
 昨年もこれと同じ趣旨のものが陳情という形で出されました。このとき詳しく反対討論したわけですが、内容的にはほぼ同じ立場で、中身も同じです。
 若干立ち入って意見を述べたいと思いますが、日本における公共事業は2000年度予算で、一般会計で災害復旧費を含めて9兆4,307億円ということで、これは前年比同額でありますが、依然として公共事業の大盤振る舞いという状況であります。財源としては、建設国債の発行という形ですから、公共事業費のほとんどが借金で賄われているという状況です。この結果、国と地方の借金は、年度末には645兆円、国民1人当たり510万円にもなります。この最大の原因は、国と地方の財政事情がどんなに苦しくなっても、対米公約である総額630兆円の公共投資基本計画、95年から2007年までのこの計画の推進をあくまでも維持しようとしているところにあります。
 道路に関してでありますが、1950年代に緊急措置として特定財源方式が導入され、今日まで続けられてきました。莫大な借金を抱えながら進められている道路特定財源制度は、常に高速道路などゼネコン優先の事業、車社会の無秩序な増幅を促すものとなっており、社会的問題である交通事故や交通公害などを解消する方向からはほど遠いものがあります。
 私たち日本共産党は、こうした道路特定財源制度はやめて、国民本位の交通政策、道路整備計画をつくることこそ、今必要と考えています。
 私は、去る8月28日、札幌で北海道開発局と交渉しました。9月10日付の深川市民新聞に書いておきましたので、読まれた方もいると思いますが、そこで深川市から最優先順位で出している国道233号の拡幅及び深川橋の架設、かけかえを要望いたしました。他の地域の共産党議員と一緒でしたから、限られた時間での交渉でしたが、これに対する当局の最初の回答は、整備状況、交通事情、緊急性を見ながら検討していくという大変おざなりのものでありました。私は、その後特に発言を求めて、深川市街地に入ってくる幾つかある道路の中で最も中心となる幹線であり、喫緊の課題だと一歩踏み込んだ回答を求めたのでありますが、官僚はこれに対して、事情はよく知っているわけです。橋は昭和37年建設のものだが、老朽化には当たらず、ほかに緊急を要するものがあり、ここは今のところ緊急性にならないという答えをいたしました。
 私は、この交渉を通じて233号の拡幅や深川橋のかけかえが容易でないと、相当な運動をしていかなければ難しいということを感じました。同時にこういう国の姿勢の問題も感じました。ほかの各地から来た共産党の議員から、自然破壊につながる道路建設をやめてほしいという声が幾つかの地域から出ておりました。これは、どれも大型道路計画、そういうものでありましたが、これらについてはやる予定という回答を続けておりました。つまり、本当に国民、地域が望んでいるものとはほど遠い今の姿勢とこの計画は、大いに関係があるというぐあいに感じております。
 日本共産党は、道路特定財源制度は廃止して、道路、港湾、空港など、交通機関の特別会計を一元化した交通特別会計を創設すべきだと、昨年も私申しましたけれども、そういう立場であります。
 以上が討論であります。

〇議長(東出治通君) 討論を終わります。
 これより採決します。
 初めに、意見案第10号ないし意見案第16号の7件を一括して採決します。
 本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。
 

(「異義なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって意見案第10号ないし意見案第16号は原案のとおり可決されました。
 次に、意見案第17号を採決します。
 本件は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。

(賛成者起立)

〇議長(東出治通君) 起立多数。
 よって、意見案第17号は原案のとおり可決されました。


〇議長(東出治通君) 日程第8 閉会中の継続審査の申し出についてを議題とします。
 本件は、経済建設常任委員長及び決算審査特別委員長から別紙印刷ご配付のとおり閉会中の継続審査の申し出があります。
 お諮りします。申し出のとおり決定することに異議ありませんか。
 

(「異義なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(東出治通君) 異議なしと認め、よって申し出のとおり閉会中の継続審査とすることに決定しました。



〇議長(東出治通君) これで本定例会に付議されました事件の審議は全部終了しましたので、平成12年第3回深川市議会定例会を閉会します。

(午前10時57分 閉 会)


 上記会議の記録に相違ないことを証するため、
 ここに署名する。
 
 議    長      東 出 治 通

 署名議員( 2番)   北 本 清 美

 署名議員(19番)   北 名 照 美

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