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予算審査特別委員会記録 (第4号)

午前10時05分 開議 
 平成13年3月14日(水曜日)
午後 4時24分 閉会 


〇議事日程(第4号)

一般会計歳出質疑 ・10款 教育費
・13款 諸支出金
一般会計歳入質疑 ・ 8款 地方交付税
・ 1款 市税
特別会計質疑 ・介護保険特別会計予算
・国民健康保険特別会計予算
・下水道事業特別会計予算
事業会計質疑 ・水道事業会計予算
・病院事業会計予算
討論 白井委員(議案第1号に対し反対)
遠藤委員(全会計賛成)
北名委員(議案第1号に対し反対)
八木委員(全会計賛成)




(午前10時05分 開 議)

 

〇西野委員長 ただいまから予算審査特別委員会を開きます。
 議案第1号平成13年度深川市一般会計予算ないし議案第12号平成13年度深川市病院事業会計予算の12件を一括議題とします。
 質疑を続けます。
 10款教育費、7項社会教育費、149ページから162ページまで。

〇遠藤委員 説明欄7項にあります学社融合推進事業についてお伺いをいたしたいと思います。
 最近の報道によりますと、今学校教育法だとか社会教育法の改正案が出ているようでありますが、まだ案でございますけれども、その中にこんなことが言われているのです。小中高校に対して社会奉仕体験活動、自然体験活動、その他の体験活動の充実に努めるという項が入るようで、さらには社会教育法では、市町村教育委員会が青少年に奉仕体験活動の機会を提供することを明記するということが改正案の中にうたわれているわけでありますが、今この7項につきまして説明を受けた中では、教育と地域社会が一緒になって教育をしようという説明を受けたわけところでありますが、この内容について、具体的にその中に体験学習が入ってくるのかどうかということについてお伺いいたしたいと思います。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇松沢委員 ここに関連して聞くべきなのかなと思いますので、お聞きします。
 かつて岡部委員さんから、サケの放流事業を学校で取り組みをされてはどうかという質疑をされた経過がありますが、私は生涯学習の中でこの放流事業を取り上げてはどうかということでお聞きしたいと思います。
 特に今資源が減少してきていると言われているサクラマスの放流事業というのは、生涯学習の中で取り上げていくには非常にいい科目かなと思います。遡上の時期もサケ、マスよりずっと早くて、9月の上、中旬には遡上が始まりますし、非常にきれいな姿で上がってくるということもありますから、また回帰するのに周期が2年ないし3年でもとの川へ戻ってくるという、足も早いという利点もありますので、このことについての答弁をお願いしたいと思います。

〇斉藤生涯学習課長 まず、遠藤委員さんからお尋ねの学社融合事業の中での地域活動を含む体験学習あるいは課外授業的なものが行われるのかどうかということでございますけれども、実は12年度に学校社会教育関係職員懇談会というのをしているわけでございますけれども、この中で明らかになりましたことは、学社融合に関して、学校あるいは教員によっての認識の差や取り組みの差が非常に著しくて、情報の共有がなかなかできないという状況のために、一律に学社融合事業を推進するということには非常に難しい面があるということが明らかになってきております。
 深川市のこういった現状と学社融合事業の性格を踏まえながら、新年度は学校あるいは地域が試行的、先導的な取り組みとして実施される学習事業を支援する体制を整備していこうと考えてございます。支援する学習事業といたしましては、学校が総合学習あるいは課外活動などで地域と連携して行うもの、あるいは社会教育関係所管や地域の社会教育団体などが企画して学校と連携して行うものを対象に支援していく考えでございます。
 地域の学習資源や地域の人材を活用した学習活動や、学校施設を活用した子供たちとの世代間交流が促進されるということに期待をしているところでございますけれども、具体的にこれらの中で体験学習あるいは課外授業が行われるかどうかにつきましては、前段申し上げましたように現状では流動的な要素を多く含んでおりまして、定かでない状況でございますので、今後の検討課題とさせていただきたいと存じます。
 次に、松沢委員さんからお尋ねがございましたサクラマス放流事業を生涯学習事業の一環としてというお尋ねでございますけれども、サクラマス放流事業につきましては、水辺の青少年体験事業として大変有意義であると認識をいたしております。こうしたことから、既に生命の尊重あるいは自然愛護などの情操教育の一環として、市内の学校では学校教育の一環として現在取り組みが行われているところでございます。
 取り組み中の学校は、一已小学校と音江小学校の2校でございますが、昨年の12月に道のサケマスふ化場から発眼卵の供与を受けまして、現在飼育観察を行ってございまして、この春河川への放流を計画しているところでございます。
 青少年を対象とした体験的な事業としてこの事業を検討してみてはというお尋ねでございましたけれども、学校教育における授業としての環境が現在整いつつありますので、当面はこの学校教育の中で進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。


〇松沢委員 初めの答弁の中では、やるのだなと思って聞いていたわけですけれども、最後は学校でやっているからいいという答弁になってしまいましたけれども、位置づけとしては生涯学習の中で大人も子供も一緒に体験すると、そこらあたりにすごく意義があると思うので、ぜひやる方向での取り組みといいますか、検討といいますか、やっていただきたいと思いますけれども。

〇斉藤生涯学習課長 ご提言の趣旨はよく理解できますので、今後の検討課題とさせていただきたいと思います。

〇清水委員 152ページの3目、文化奨励費の中の音江環状列石確認調査等の407万5,000円についてお伺いをいたします。
 この事業は、国の特別事業として新しいものでありますが、文化遺跡を守るという観点からも重要なものと考えるものであります。この事業が導入され、調査等で雇用の創出もされるところでございますが、またあの地域の皆さんから、周辺の草刈りだとか、草花を植えて市民の憩いの場としてはどうかという貴重な提言を実はいただいているところでございます。そのためには、やはり周辺の整備ということも大事ではなかろうかと思うところでございまして、これらについての考え方をまず1点お伺いをしておきたいと思います。
 さらに、重要な遺跡を守っていくために、今後市民と行政が一体となって取り組む必要があると考えるわけでございまして、これらについての考え方もお伺いをしておきたいと思います。
 もう一点、161ページの12目温水プール費についてお伺いをいたします。温水プールにつきましては、オープン以来約1年が経過をしようとしているところでございまして、伺いますところによりますと、利用者数も目標7万5,000人に対して、1月19日現在の数字でありますけれども、9万1,555人と大きく伸びているところは、所管の皆さんの大変なご苦労に対して敬意を表するものでございます。
 そこで、お聞きをしたいと思いますけれども、この1年間での各種教室、イベントの開催状況について、まず1点お伺いをいたします。さらに、温水プールが建設される前に、私どもも何回か先進地の視察をさせていただきました。そんな中で、どこの自治体で抱えているこの種の温水プールも、当初は珍しさのために非常に動員数が多い、年々減ってくる状況にあると、そんな中で非常に運営管理にご苦労されているようでございます。そんな面で、この対策についてどのように考えておられるのかお伺いをいたします。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇白井委員 音江環状列石確認調査等407万5,000円の部分で、関連しておりますので、お尋ねいたします。
 音江環状列石は、昭和31年12月28日、国の指定史跡を受けております。稲見山の山頂に位置しており、調査の結果、先住者の墳墓であるという結論が出ている貴重な遺跡であります。
 今回は、地域雇用特別対策事業ということでの確認調査等ということでございますが、その総枠における雇用者がどの程度であって、どのような内容であるのか、あるいは音江環状列石の現状、内容、あるいは整備方針も含めてお尋ねいたします。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇北名委員 同じくストーンサークル、音江環状列石のことで質疑します。
 去年私この場所でこのことを取り上げました。42の墳墓が確認されているが、まだ北側に少なくとも4基以上はあると。さらに、稲見山周辺にはまだあると言われているという話もしました。答弁の中で、発掘調査したのは東大の駒井教授ですが、9基だということですから、42あるうちのまだ9基だけしか掘り起こしていないと。だけれども、42というのは確認されているだけで42ですから、33がまだ確認されて発掘されていないと、4基は確実にさらにまだあるという状況で、ぜひ調査をする必要があるのではないかという質疑をしたわけです。
 それに対して、その段階でのほかの墳墓については保存が中心だったのだということがあって、同時に、はっきり言えば難しいと。今は保存が原則だと、開発行為などのやむを得ない事情がある場合は発掘などの調査を行うが、現状では発掘調査を行うことは非常に困難であるという判断をしているという課長答弁がありました。しかし、そう言ったのにどうなのだということを私は聞くつもりはありません。そうではなくて、これをクリアする中でことしやろうとしているのだなというぐあいに思っておりますし、そのことはいいことだなと思います。
 そこで、今言った関係で、国との関係、今は文部科学省に今度なったのですけれども、その関係でこの辺はクリアできるのかどうか、それからどのような形で行うのか、スケジュールはどうか、その辺お尋ねいたします。

〇斉藤生涯学習課長 音江環状列石の確認調査に関しまして、3人の委員さんからご質疑をいただいておりますけれども、順次お答えを申し上げますが、順不同になることにつきましてはお許しをいただきたいと存じます。
 最初に、この確認調査の目的と内容についてでございます。この音江の環状列石につきましては、今ほどご質疑の中でも触れられておりましたけれども、国の史跡として指定されてから、ほぼ50年を迎えようとしておりますけれども、本年度予定しております確認調査は、遺跡の現状を確認するとともに、今後の整備方針を定めることとあわせて、周辺における開発行為に対応できるよう、環状列石の範囲をより確かにしていくことを目的としております。今回の調査は、文化財整理事業として平成13年度の緊急地域雇用特別対策推進事業として行うものでございますが、この事業は平成11年度に厳しい雇用、失業情勢に対応するため、緊急地域雇用特別対策推進事業として国が設けた緊急措置でございまして、緊急地域雇用特別交付金を100%財源とする事業でございます。
 確認調査の具体的な内容でございますけれども、一つは、配石の写真測量と今後の測量に備えた基点の設置で、もう一つは、環状列石の範囲確認作業でございます。指定範囲の南側およそ70メートルほどのところに露出しております石と配石との関連を調査する予定でございますけれども、調査面積は測量調査で1,500平方メートル、それから試掘調査で2万8,500平方メートルの合わせて3万平方メートル程度を予定しております。
 発掘スケジュールにつきましては、5月から7月まででございまして、この事業での雇用人員は9人で述べ330人を予定しているところでございます。
 それから、環状列石周辺の方々によるボランティアによる環境整備の申し出があるということでございますけれども、私どもにとりましては願ってもない大変ありがたいお話でございまして、音江の環状列石のみならず、指定文化財の整備に大変ありがたいことと考えておりまして、それぞれの地域の方々が文化や伝統、自然を守り育てる活動として自主性を重んじるとともに、より広い視点から成果が評価されるような協力体制を整えていきたいと考えております。
 なお、この調査に係る国との協議についてでございますけれども、基本的には文化庁長官の許可を要するものでございますけれども、今回予定しております調査は原状変更ではないこと、さらに試掘しようとする部分が指定史跡の範囲外であること、また軽微な調査であるということから、北海道との協議においては、国との協議は不要であるとされております。

〇尾谷スポーツ課主幹 清水委員さんの温水プールについてお答えを申し上げます。
 温水プールにおけるソフト事業につきましては、プール運営の根幹をなすものでございまして、市民の皆さんに継続してご利用いただくため極めて重要なポイントになるものでございまして、各種教室の開催に工夫を凝らしながら運営に努めているところでございます。
 各種教室の開催状況でございますが、まず水泳教室につきましては、教室受講者の体力や健康状態を十分考慮しながら、火曜日から金曜日までの4日間、ベビーコース、幼児コース、ジュニアコース、一般コース及び高齢者コースの各コースごとに区分した24教室を開催しております。また、健康づくり、体力づくりの一環としてのエアロビクス教室を4教室、さらに有酸素運動を主体としたトレーニング教室を開催しておりまして、2月末現在における利用状況は、水泳教室が1万9,667人、エアロビクス教室が598人、トレーニング教室が2,441人の合わせて2万2,706人でございます。
 次に、イベントについてでございますが、ア・エールの集客力や利用者の増加に結びつくイベントの開催は、有効かつ効果的なことと認識しておりますので、運営指導業務の受託者とも一丸となって、創意工夫を図りながら、より実効のある内容について十分研究させていただき、そのイベント終了後におきましても、継続してア・エールの集客に結びつくものになるよう最大限努力してまいりたいと考えているところでございます。

〇北名委員 それでは、私再質疑をいたします。
 国の史跡の関係なのですが、国の許可はなくていいよ、道と打ち合わせしたからやるよと。現場には、国なり道の学芸員なのかどうかわかりませんが、何かそういう人の監督のもとに作業が行われるのかどうか、それが一つ。
 それから、先ほども言ったわけですが、はっきりしているのは33と私言いましたが、発掘していないのが33あると。まださらに四つあると。これはどうしてわかったのかというか、そのときわかったのだと思うのだけれども、その辺のわかり方を教えてほしい。それから、わかってまた埋め立てたのもあるかもしれないから、その辺のことも知りたい。
 それから、もう何年か前ですが、世界的な遺跡の場合、人工衛星か何かで写して、その写真でわかるというのを見たことがあるのです。当時はやっていなかったわけなのだけれども、その辺のわかり方もあるのかなという気もするのですが、そのあたりのことをこの際ですから、お教えいただきたいなと思います。

〇斉藤生涯学習課長 発掘作業の監督員についてのお尋ねでございますけれども、道の学芸員ではなくて、市におります学芸員が監督員になって進めることができる調査でございます。
 それから、未発掘がなぜ33あるということがわかったのかということについては、当時の文献を調査してみないと今この段階ではお答えできませんので、調べた後に委員さんの方にお伝えしたいと思いますので、ご理解いただきたいと存じます。
 人工衛星による調査が可能かどうかについては、今初めて聞く話ですので、これについてはコメントのしようがありません。ご理解いただきたいと思います。

〇高桑委員 153ページ、旧拓銀の整備内容についてお伺いいたします。
 今般この整備をするに当たって、市長は市民会館ができるまでの代替的な施設としても利用していきたいと。その他いろんなことが言われておりますけれども、今回多額の金を使って整備するわけですけれども、本来整備するに当たっては、これをどういうふうに使うかと、利活用するかという方針を決めて整備をしていくというのが筋だと思うのです。前段言ったように、そういう施設として利活用したいと、そういうことから、どのような整備方針、内容を持っているのかということについてお伺いしたいと思うのですが、過般、この建物については歴史的建造物という言い方がされております。正確に歴史的建造物という範囲というのはどういうものなのか明確になっていないと思うのですが、今まで言われているのは、いわゆるヨーロッパ風の珍しい建物というところから、歴史的に永久に保存するような建物ではないけれども、そのまちにとって歴史的な意味があるというところから、こういう使い方をされてきたと思うのですが、将来、いわゆる歴史的と言われる建物を利活用するということになれば、本来その建物が持っている全体的なイメージを引き出して利活用するということになってくると思うのですが、実はこの拓銀の内部について、過般某テレビで映されました。2階の天井部分から、昔あったもとの天井の部分までの間の絵が出ました。一部崩壊をして網で囲っているという状況で、これがコンクリートの建物の一つの限界が来ているのかなという感じをいたしているところであります。
 それで、これらを将来にわたって利活用するということと、当面何かのために使うということとは違うと思いますけれども、しかしこれらの建物に手を入れるということは、将来的なそういうものの利活用も含めて整備をしていかなければならぬと思っています。そういう意味では、将来にわたってこのことがまた再整備をされていくといったときに、今とりあえずというか、整備するという内容がまた変わるということになれば市費のむだ遣いになるわけで、そういったことの利活用の方針と整備の内容と、将来にかかわるそういった対応についてお伺いしたいと思いますし、もう一点は、ご案内のように駐車場はほとんどないと同じようなので、これらに対する対応というものをどう考えているかお伺いしておきたいと思います。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇松沢委員 私は、あの建物が深川の一つのイメージ的な存在として価値があるのかなという位置づけで見ながらも、今どのように利活用していくのかということをはっきり打ち出していかないと、市民合意が得られないのではないかなと思います。この点を1点お聞きしたいと思います。
 それから、もう一点は、雨漏りがしているという話を聞くわけですけれども、3,000万円で取得して、2,000万円で修理してというお話がございましたけれども、2,000万円で外装的な雨漏りをとめる工事と、利活用していく上での内装部分の工事と、果たしてこの2,000万円という限られた予算の中でやっていけるのかどうかということがちょっと心配なわけですけれども、この2点について確認をしておきたいと思います。

〇斉藤生涯学習課長 旧拓銀深川支店の整備と利活用の方策についてのお尋ねをいただきました。
 順次お答えをしていきたいと思いますけれども、まず旧拓銀の整備内容と利活用でございますけれども、旧拓銀店舗内部の詳細について現在調査中の段階でございますけれども、改修の主な内容といたしましては、特に営業店舗部分の1階及び2階部分をメーンとするものでございまして、間仕切り変更ですとか、そういった大規模な改修ではなくて、保存に基本を置きながら、現況使用を基本にしながらの改修を考えてございます。
 1階部分につきましては、営業室を多目的ホールとするものでございまして、床、壁などの補修でございます。2階につきましては、これまで倉庫あるいは支店長室、あるいは食堂として使用していた3室について、会議室としての利用が可能となるよう、壁などの補修を考えてございます。また、もう一つの大きな改修といたしましては暖房についてでございますけれども、現在ボイラー暖房でございますけれども、熱効率にすぐれているFF暖房への切りかえを予定しております。
 それから、改修の終了時期につきましては8月ごろを一つの目安としておりますけれども、限られた予算の範囲で実効が上がる改修となるよう進めてまいりたいと考えておりますけれども、いずれにいたしましてもまだ建物が十分な調査がされていないという状況でございますので、十分な調査を行いまして、その中で優先すべきものを明確にしながら、本年度予算に計上された予算の範囲内での改修をしていきたいと考えております。
 将来の方向につきましては、歴史的建造物とはというご質疑もいただきましたけれども、そのまちの発展に貢献のあった歴史的な建物と、今一般に言うのは大体50年以上たっている建物を歴史的建造物という表現で私どもしているわけですけれども、この旧拓銀店舗については70年余りを経過していると。加えてあの外観、それから内部の円柱、こういったところに非常に特徴的なものが見られまして、本当に街角のシンボルという市民にとっては印象に残る建物でなかったかと思います。
 今ほど申し上げましたように、そういった歴史的な建物でございますので、当面は現況使用を基本にしながら使うことを考え、将来的には文化財保護委員会というものもございますので、その文化財保護委員の意見も聞きながら、将来的な方向について維持していきたいと考えております。
 それから、雨漏りするというお話が聞かれるけれどもというお話がございました。私どもも北洋銀行の方から、そういうお話をちらっとお聞きしておりますけれども、雨漏りの原因が何なのかというところがまだ十分調査ができておりませんので、この2,000万円の範囲でどの程度できるのか、今後の調査を待って対応していきたいと思っております。
 それから、駐車場についてでございますけれども、ご案内のとおり旧拓銀店舗の南側、非常に小さいスペースの駐車場が設けられておりますけれども、この建物を利用される方にとっては駐車場が明らかに不足ということで、大変不便な施設になってくることが想定されます。そこで、私どもといたしましては、この春経済センターへ移転する予定の商工会議所の跡地を活用いたしまして、中央公民館の駐車場として整備する予定でございますので、利用される方々には中央公民館の駐車場をご利用いただきたいという周知を図っていきたいと思います。
 それから最後に、利活用についての考え方でございますけれども、これにつきましては現在検討している最中でございますが、市の中心部に立地する利点もございますし、それからまた市民会館が市立総合病院の改築によって近い将来取り壊されるということもございますので、この市民会館の代替的な機能も果たすことができればと考えておりまして、具体的には各種会議に利用できたり、あるいはサークル活動に利用できたり、あるいはギャラリーですとか、そういった社会教育的な利活用を中心にした組み立てといいますか、そういったもので現在のところ考えているところでございます。

〇松沢委員 ギャラリーという話も今ありましたけれども、経済センターに東洲館というのができてしまって、何となくちょっとちぐはぐといいますか、手順前後といいますか、タイミング的に悪かったのかなと思います。
 ただ、雨漏りの件ですが、これは予算のあるないにかかわらず、使おうとしていった場合、いや応なしにこの工事がついて回るわけで、その辺考えると本当にこの予算は、計上されているけれども、間に合うのかなと、ここのところが一番心配なわけですが、その辺はどうですか。

〇斉藤生涯学習課長 ギャラリーにつきましては、アートホール東洲館が小川東洲さんと松島正幸さんの作品を中心に展示するギャラリーという位置づけでございますので、例えばということでギャラリーという例を挙げましたけれども、もしギャラリーとして活用するとした場合には、市民の作品展などを中心とした展示会といいますか、そういった活用で考えております。
 それから、雨漏りについてなのですけれども、早くに建てた本体部分と増築した部分の継ぎ目のあたりから雨が入っているようだというお話はお聞きしております。これが軽微な改修で修理できるのかどうか、その辺今後の調査を待って対応していきたいと考えております。

〇山田委員 155ページ、7目市民会館費について、お尋ねをしたいと思います。
 市立病院の改築に伴いまして、市民会館の改築も最重要課題ということになったところでございますが、この改築に当たりましての基本的な考え方についてお尋ねをしたいと思いますが、ただいまも議論がありましたように、旧拓銀の深川支店跡、あるいは北空知経済センター等々、会議室につきましてはいろんな形で整備が進んでいると考えます。
 一方、深川市にはイベントホールがないという現状もございますので、さらに実際に市民会館の使用頻度でございますが、ホールについては年間13回から20回程度ということも聞いてございますので、4定で西野議員の一般質問にもございましたが、多目的ホールということで検討してはいかがかと私は思うところでありますが、見解、所見をお尋ねをしたいと思います。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇北名委員 市民会館については、何度か私も言ってきましたので、繰り返す部分は当然省くことになりますけれども、最重要課題だよということが何度も出されていますし、あるいは空白期間をできるだけ少なくするというのも出ております。
 空白期間のことについて私特に聞きたいのですけれども、過日北海道新聞に3年は空白がかかるだろうという記事が出まして、そんなことはないよということを耳にもしたりしております。また、もう一方では、1年足らずという表現については市長が訂正するということがあったわけですが、その辺のことです。どの辺と言えるのかどうか、可能な限り圧縮ということも言われていますから、何となくわかるような気もしないわけではないのですけれども、こういう新聞報道もあるだけに、その辺のことについて一つお尋ねをしたい。
 それから、ことしのスケジュールです。ことしどういうぐあいにやっていくのか。
 それから、いつまで今の建物を使用できるかということもあわせて聞きたいのですけれども、私の認識では、これまでは来年の3月いっぱいまでしか使えない、あるいは来年の3月いっぱいまで使えると、こういう言い方をどこかでしていたような、あるいは私自身受けとめしていたような気がするのですが、必ずしもそうでもないような言い方が耳にちらほら聞こえてきていますので、その辺どういうことなのか、この際お知らせいただきたい。

〇斉藤生涯学習課長 市民会館について、お二人の委員からお尋ねをいただきました。
 最初に、山田委員さんからお尋ねいただきました件についてお答えを申し上げます。市民会館の改築に際してのあり方でございますけれども、今の市民会館は、ご案内のとおり880席の大ホールを中心に現在の市民会館がございますけれども、端的な言い方をすると、こういった固定席の大ホールというイメージに固執すべきではなくて、深川に不足しているイベントホール的な、多目的なホールという発想も必要でないかというお尋ねだったかと思います。
 一般質問でもお答えしている経過がございますけれども、基本プランの策定に当たりましては、これから市民の意見を十分にお聞きしながら、また行政としての考え方も示しながら論議を今後深めてまいりたいと考えてございます。
 現在の市民会館は、築後既に30年余りを経過しておりまして、建設当時とは人口あるいは他の公共施設の整備状況など、こういった社会的背景も大きく変化してきてございますので、こういった状況なども十分勘案する中で、山田委員さんのご意見につきましても貴重なご提言として受けとめさせていただき、今後の参考にさせていただきたいと思っております。
 それから、先ほどちょっと気になったのですけれども、質疑の中で大ホールの使用が年13回程度というお話ございましたけれども、参考までに、過去3年間の平均で申し上げますと、36回で1万9,000人ほどの利用がございます。こういった利用もあるということも、また今後の改修計画を持つ中での検討課題になっていこうかと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。
 次に、北名委員さんからご質疑いただきました空白期間に関するお尋ねでございますけれども、過日の新聞報道で、空白期間は3年間という報道がございましたけれども、これまでの一般質問などの中でもお答えしておりますように、改築スケジュールにつきましては現段階でお示しできる状況にはありませんので、教育委員会としても、実はこの3年間の空白という報道に対しては非常に困惑している状況にございます。昨年の4定、あるいは今議会でもお答えしているとおりでございまして、空白期間の圧縮に最大の努力をしていきたいと考えてございます。
 次に、ことしのスケジュールについてでございますけれども、今ほど申し上げましたように、空白期間の圧縮に努力するという答弁を十分踏まえまして、新年度早々には基本プランの策定に向けての準備作業に入っていきたいと考えてございますけれども、具体的には市民の声を聞く作業、あるいは将来に向けての利用内容等の十分な調査研究を行い、年度内のできるだけ早期に一定の方向が見出せるように考えております。
 それから、現在の市民会館はいつまで使用できるのかということでございますけれども、市立総合病院の改築計画に影響を受けてまいるものでございまして、流動的な要素がございます。市立総合病院の改築準備室と十分連携をとりながら、使用可能な時期までこの施設を使用してまいりたいと考えております。

〇生野委員 150ページの女性自立プランにかかわって、男女共同参画社会づくりと申し上げましょうか、お伺いいたしたいと思いますけれども、この基本法に基づきまして、道におきましては基本条例が、詳しくは承知をいたしておりませんけれども、第1回定例会に提案をされているのかもしれませんけれども、そういう話を実は伺っているところでもございます。
 私の方から申し上げるまでもございませんけれども、この基本法に基づいてこれからの、いわゆる日本におきます社会活動にも大変重要な課題だという位置づけがされているわけでございまして、そういう面で申し上げれば、深川市も具体的な取り組みが必要だろうと。あるいは道の方も、この条例制定に伴ってそれぞれの市町村に対する指導が恐らく強化をされてくるだろうと認識いたしておりますが、3点ほどに分けてお聞かせをいただきたいと思いますけれども、一つは、深川市としてこの種の条例制定ということについてお考えがあるのかどうか。あるいはそれに伴って、いわゆる活動の市町村計画を策定することになるのだろうと思いますが、そこら辺の考え方についてお伺いをしておきたいと思います。
 二つ目でありますけれども、今行政内部、あるいは市民の皆さん方も参加をいただいて、第4次の総合計画の構想がことしの9月定例会ぐらいまでに出てくることが議会の中でも明らかになっておりますが、この総合計画の中身、男女共同参画社会基本法に基づくところの項目とでも申し上げましょうか、そういう活動なり、あるいは方向性なりについてどういう形で総合計画の中に盛り込むのか、あるいは盛り込むような話し合いが今されているのか、そこら辺の状況についてお聞かせをいただきたいと思います。
 それから、三つ目でありますけれども、過去何回か私もこの場所で聞いた経過があるわけでありますけれども、私どもが封建的とか、あるいはそういうことは申し上げませんけれども、いずれにしてもこの社会に男女共同の形で参画をして、それぞれ社会生活を進めていこうと。そこのところを行政がどう具体的に展開していくのか。それは、何といっても行政そのものが総合的に調整ができるところでこの種問題を具体的に行政の中に取り入れて進めていくべきだろうと思っておりまして、そういう面で申し上げれば、教育委員会がどうだこうだというわけではございませんけれども、少なくとも行政全般にかかわるような場所で男女共同参画社会にふさわしい議論、あるいは行政展開がされることが一番望ましいのでないかと思うわけでありまして、そういう面で申し上げれば、いわば女性にかかわるといいますか、男女共同参画社会基本法に基づくようなものについて、ぜひ総合調整が可能な所管にかえて行政展開をすることが望ましいのでないかと思いますけれども、そのことも含めて3点お伺いいたしておきたいと思います。

〇斉藤生涯学習課長 男女共同参画社会づくりについてのご質疑でございますけれども、一括してお答えを申し上げます。
 まず、男女共同参画社会基本法、平成11年の6月23日に制定されまして、昨年の4月に施行されておりますけれども、この法律は地方公共団体に対しましても、国の施策に準じて積極的な男女共同参画社会の形成に向けての取り組みを求めているところでございます。男女共同参画に関する事業につきましては、現在のところ啓発事業を中心にしながら教育委員会で行っている、そういう実態にございますけれども、この事業に関する所管については明確になっていないのが実態でございます。
 現在第4次総合計画案を策定中でございますけれども、まちづくり市民協議会や職員で構成する作業部会の中で、具体的には男女共同参画作業部会というのがあるわけですけれども、その中で総合的な検討がされておりますので、その方向を見きわめながら条例化、あるいは計画づくりなどをどう進めるのか、また所管についてのお尋ねもございましたけれども、所管のあり方について、この作業部会の中でも現在検討されているとお聞きしておりますので、それらの検討を踏まえながら、何らかの形で総合計画に盛り込まれるものと考えておりますので、いましばらく時間をいただきたいと存じます。

〇北本委員
 153ページのコミュニティ及びふれあい会館費のコミセンの維持管理についてでありますけれども、公民館からコミセンへと建てかえが進んでいる中で、旧公民館の施設に比べて建物施設の大規模化、さらに建造費だとか維持管理費等で行政負担がどんどんふえてきている。そのこととあわせて、地域の実態とかけ離れた施設があるということも事実なわけでございますけれども、私は昨年の第3定でこの実態を強く指摘し、改善を求めたところでございますけれども、ことしはこの中で、清掃費については3年間という中でそれぞれ地元対応していただくということでご理解をいただいたというお話を聞くわけです。そのことでは、一歩前進と評価をするところでありますけれども、この問題では市民の平等という原則に立って判断し、さらに行政配慮を加えたとしても現状のコミュニティの配置状況を見るときには不公平と言わざるを得ない状況の中から、さらなる改善策を求めるものであります。
 加えて、わずかな金額でございますけれども、削減されるということは今後もいろんな形の中で維持管理の削減をしながら、今それぞれ地域要望の強いコミセンの建設に向けて、少しでも財源確保に結びつけて早急な建設を図る、そのことが公平なコミュニティ活動につながってくるものと思いますから、ぜひそのように求めたいと思います。そんなことから、今の維持管理費について、この削減が今後ともどういう取り組み状況になっていくのかお聞きをいたしたいと思います。
 いま一つは、154ページの公民館費の説明欄5の2、自治会館化促進交付金についてでございますけれども、これは宇摩地区の自治会館建設についてでありますけれども、私はこの予算を見て、今までそれぞれ建設されたコミュニティの建設費に比べて非常に少ない金額に驚いたわけでありますけれども、地域住民が十分納得した建設予算であったとするなら、今までのコミセンに対しての建設が非常に大きいだけに、このことの差を非常に驚きと思っておりますし、さらに言うなら、もしこの自治会館の宇摩地区の施設に対して少ない予算で済まそうとしたのであれば、これはもってのほか、言語道断と言わざるを得ないと思うわけでございます。
 公民館の自治会館化ということは、コミセンの建設で必要となる行政の恒常的な経費を廃止し、その負担を地元に負わせることでありますから、地元協議の中で十分納得し、満足させる施設にする、そんな配慮が求められるものでありますから、その経過についてお聞きをいたしたいと思います。

〇斉藤生涯学習課長 コミセンと公民館、自治会館について2点ほどお尋ねをいただきました。
 最初に、昨年24ある公民館、それからコミュニティセンターの関係者の方々にお集まりいただきまして、深川市の現状をお話しする中で、コミュニティセンターに係る維持管理費のうち、清掃管理に係る部分について地域の労力奉仕のご協力をいただけないだろうかということでお願いを申し上げ、ご理解をいただいたところでございますけれども、影響緩和ということもございまして、3年間で清掃管理費については削減をしていきたいということでご理解いただきましたので、3年後にこれがゼロになるということでございますけれども、年額にしますと八百数十万程度の経費がこれによって浮いてきます。新しい社会教育施設整備計画の中で、これらの新しい財源を確保しながら、残された公民館ですとかコミュニティセンターの一部になりますけれども、コミュニティセンター化へ進めていきたいという位置づけで、新しい社会教育施設整備計画をつくってきたものでございますので、北本委員さんのご質疑の趣旨を体しながら、今後進めていきたいと思っております。
 それからさらに、より一層の改善策をという中でお話もございましたけれども、当面はこの清掃管理費の削減のみで、それ以外については地域にご負担を求めていくという考え方は持っておりませんので、ご理解をいただきたいと存じます。
 次に、自治会館化促進交付金についてお答えをいたしますが、平成13年度予算に計上しましたこの交付金は宇摩地区を対象としたものでございまして、地域協議の具体的な内容について申し上げますが、昨年の11月24日に宇摩地区の代表の方が来庁されまして、教育委員会に対しまして8項目の条件提示をされる中で、自治会館化に向けての要請がなされたところでございます。宇摩地区とは、一たん合意はならなかったということで、あくまでも公共施設として残してほしいという宇摩地区の意向でしたけれども、ただ一部の方々は、自治会館化でもいいではないかというご意見を持たれている方がいるというお話は聞かされておりましたけれども、長考熟慮の結果、宇摩地区でそういう判断をされたと。市の方の対応いかんによっては、自治会館化でもいいということで要請してきたものでございます。
 条件の主なものといたしましては、一つは新築すること、それから一つは、和室、厨房を現状より拡大することなど8項目ございまして、教育委員会といたしましては、その内容がほぼ受け入れ可能な条件であるということから、現地を調査する中で地域と協議を継続してきた結果、最終的に合意に達したということでございまして、地域に安上がりだから押しつけたということでは決してございませんので、ご理解をいただきたいと思います。
 結果といたしまして、利用実態、それから老朽度合い、あるいは利用戸数などを勘案する中で、木造平家建てで床面積111平方メートルを提示して、地域の方々の合意を得たものでございます。
 また、市の直轄工事としないで交付金としましたことは、自治会館として整備をする上で、地域の意向が最大限に反映できることなどのメリットもございますことから、地域協議の中で理解を得たものでございますけれども、市といたしましても建築技師がおりますので、技術的な面など可能な支援をしてまいる考えでございます。

〇岡部委員 156ページの生きがい文化センターの維持管理についてお伺いしたいと思います。
 この施設は、旧深川小学校の敷地であって、市内でも古木、大木のある緑の多いところの一つであります。さらにまた、隣接地には病院または福祉施設もございまして、貴重な緑の地帯であると認識しております。
 最近一部市民の方から、樹木の管理についてご意見が寄せられていると聞いておりますが、今後の管理、そしてまた木の育成についてどのように考えておられるかお伺いいたします。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇北名委員 生きがい文化センターにかかわりまして、4点お尋ねをします。
 1点目は、市民映画会であります。私も映画好きの一人でありまして、この映画会が何を上映するのか、あるいは何人入ったのかなどなど、いろいろ気にもしております。見ますと、いろいろ努力もされているということが感じられまして、私も以前に回数は少し減らしてでもお客さん、市民が喜ぶのにして、少なくとも1回上映して100人以下というのはなくすような映画であったり取り組みにしてほしいという言い方もしました。今年度は12回やりまして、1,927人入場していると。1回当たり161人ですから、前年の137.8、さらにその前の94.5、その前の116.8という状況に比べると大いに前進しているということがわかります。映画の内容もいろいろあります。
 それで、一つは、映画会に関してはどういう努力をしてきたかということが一つです。それから、全体的に増加した要因。それと、見ると161人というのが平均なのですが、12回やって二つばかり、87人というのと、非常に少ないのはもう一つ、35人というのもあります。映画の題名もありますけれども、その辺についてはどういう反省をして、これからに生かそうとしているのかお尋ねをしたいと。
 昨年だったと思いますけれども、一つの入場者数がふえる秘訣とまでは言わないけれども、ポイントとして、共催をしたと。いつも市民課との共催の平和にかかわる映画についてはたくさん来ると。前年は、緑にする会との共催のやつもそれなりの人数が入っているということで、そのことも言っておりますので、あわせてお答えをいただきたいということです。
 次に、図書館の休館日であります。現在は、毎週月曜。月曜というのは、全国的に美術館だとか博物館だとかいうところが月曜休みのようで、これに倣っているのかなと思います。あとは年末年始、祝日、第4日曜日となっております。私は、こういう市民が享受するサービスをする施設は文化のバロメーターでもあり、休館日を限りなく少なくしてほしいという立場の人間でありまして、祝日なんかはぜひ休館日にしないでほしいということを何度も言ってきましたが、そのことはちょっと横に置いて、ことしは月1であろうと減らすことができるかどうかお尋ねをいたします。
 3点目は、いろいろ施設の改良、改善がなされてきておりますが、正面玄関に通じる両サイドからのスロープなのです、私気にしているのは。冬場は特に施設の側でも苦労して、雪が凍ったりしないように注意しているのはわかりますし、滑りますので、正面から入ってくださいという注意書きもあります。皆さんも注意しているから、きっと事故は起きていないのだろうと思いますが、しかしあそこは非常になだらかで、行きやすいのがスロープでありますから、そういう点ではあそこが心配なく通行できるようになれば一番いいと。考えれば簡単なことで、やはりロードヒーティングにしなければいけないだろうと私は思います。
 その点で、事故が起こってからでは遅いし、事故が起これば、また来た方に大変大きな迷惑をかけるということにもなりますから、一日も早くというのは大げさな言い方ですが、早くロードヒーティングへの取り組みを行っていただきたいと思います。どのぐらいの金額がかかるかということも含めてお尋ねをしたい。
 4点目は、同じように施設にかかわることですが、パトリアホールの車いす用のスペースがあるのです。私も知っている方が見ていたので、一緒にその場に居合わせたのですが、ちょうど車いすだと、手すりというかガードが目の高さぐらいなのです。あれは、車いすに乗っていない人がやった仕事なのかなという気もしますが、その辺の改善、改良をまだされていないようですから、どういう形でされていくのかお尋ねします。
 私からは、以上4件です。

〇道添生きがい文化センター館長 最初に、岡部委員さんからのご質疑がありました生きがい文化センターの樹木の関係についてお答えをさせていただきます。
 委員さんおっしゃったように、生きがい文化センターの樹木については、平成4年の開設以前は深川小学校の跡地であったということから、前庭には38本、それと東側には5本、北側、JR側になりますけれども、そこには29本、西側、44本、合わせて116本の樹木があります。
 1点目の維持管理費の中の樹木関係の予算についてでございますけれども、前庭の倒れそうな樹木、それと西側にある防風林、それらの伐採等で130万円を計上しております。
 次に、管理の状況ですけれども、平成7年、西側境界付近に住宅が建てられたときに、民地に枝が入って支障が出ている、落ち葉によりトタンがさびるから何とかしてほしいとの要望もありましたし、またそのときに深川小学校の同窓会と相談をいたしながら、また森林組合の指導を得て、隣接する部分のみの枝と幹の伐採を行っております。その後も日が当たらないとか落ち葉が汚い、また落ち葉がJRの高架電線に触れて一時的に停電したこともあり、樹木が何とかならないかということも聞いております。さらに、ここ近年、住宅を建てるので樹木を何とかしてほしいとか、根が侵入して工事の妨げになるとか、苦情というか、樹木に対しての要望も来ております。
 そんなことから、13年度、樹木の整理ということを考えて予算計上したわけなのですけれども、業務の実施に当たっての考え方ですけれども、今岡部委員さんご指摘のとおり、緑の保護と緑化推進を基本としながら、融雪時期を待って、方法ですとか実施の時期について、深川市内の緑化団体ですとか林業指導事務所など、専門家の指導をいただきながら、安全なおかつ近隣に極力迷惑を及ぼさない範囲で対応をしていきたいと考えております。
 次に、北名委員さんからの市民映画会についてお答えをさせていただきます。市民映画会のPRについては、12年度もほぼ同様な形で市からのお知らせなど、公共施設や銀行などにポスターの掲示をお願いし、さらに内容によっては学校にもご協力をいただくなどして実施をしております。
 鑑賞者数につきましては、北名委員さんおっしゃいましたように、10年度は16回開催し、1回平均約95人、11年度も同じく16回で1回平均137人、今年度は12回ということで、1回平均161人と、年々平均では増加をしてきております。
 ふえた要素といたしましては、PR場所の定着ですとか、11年度の16回から12回に上映数は減らしておりますけれども、内容に重点を置いたためと推測をしております。また、市民活動との連携ですとか、そういうことも確かに要因と考えられますし、また少なかった映画については時期的なものがありますし、また作品が特に古かったということを要因として考えております。いずれにしましても、せっかく開催している映画会ですので、今後とも一人でも多くの方に鑑賞いただくよう一層努力をしていきたいと考えております。
 図書館の第4日曜日を開館にということのお尋ねでございますけれども、文化センター全体としてお答えをさせていただきたいと思います。第4日曜日の開館については、昨年度もご質疑をいただいておりますけれども、現在毎週月曜日、年末年始のほか第4日曜日及び祝日が休館日となっております。第4日曜日の開館については、市民サービスの向上を図る上でも必要性は十分認識しておりますので、行政改革の推移や市民会館の移転問題などを考慮するとともに、人的配置の問題などもありますが、関係所管と協議しながら、積極的に検討していきたいと考えております。
 3点目のロードヒーティングの関係についてお答えをさせていただきます。現在正面玄関入り口中央は、60センチメートルと高いため階段が設置されておりますし、東西にはそれぞれスロープが設置されております。冬期間は降雪、融雪の繰り返しでスロープが凍結し、滑りやすくなることから、転倒の危険性が高まることと思っております。
 文化センターとしましても、冬期間は転倒を防ぐために融雪剤や砂をまいたり、利用者に看板で注意を促したりしておりますし、またスロープ以外にも通路を設けており、安全確保に努めております。
 質疑されたロードヒーティング設置については、最も望ましい方策とは思いますけれども、東西合わせて約80メートル、面積も約270平方メートルを有していることから、設置費や維持管理費についても相当額の費用が予想されると考えております。
 それで、金額のお尋ねですけれども、施工方法もまだ決まっていないという中での算出は至極困難でありますけれども、ロードヒーティングを設置している他の施設を参考に計算しますと、仕上がりがアスファルトで約900万円ぐらいを予想しておりますし、維持管理費についても1平方メートル当たりの消費電力が一般的には300ワットということでお聞きしておりますし、年間で約90万円かかるということでお聞きしております。
 4点目のパトリアホールの車いす鑑賞スペースの手すりについてですけれども、現在2席分設置をされておりますし、年々利用も多くされているという現状にあります。この手すりについては、落下防止などの安全性を確保するために設置されたものでありますけれども、高さについてはご指摘のとおり、車いすに座って舞台を見ますと、舞台中央ぐらいのところを手すりが目線を妨げる高さになっております。鑑賞に当たっては、非常に舞台が見づらいという現状も事実でございます。できるだけ早いうちに手すりの高さを変えるなどして、鑑賞のしやすいよう対応していきたいと考えております。

〇北名委員 ロードヒーティングのことだけお尋ねをします。
 金額聞いてどう思ったか、それは言わないけれども、いずれにしても生きがい文化センターの利用は多いですし、結構女性が多いし、子供が多いし、年配の人が多いし、そういう意味ではできるだけ早くつける方向にいかないと、本当に何度も言うけれども、事故が起こってからでは遅いです。よく交通信号機つけてと言ってもつかないで、事故が起こったらすぐついたなんて例があるけれども、そういうことにならないように、もう一度お考えを言ってください。

〇道添生きがい文化センター館長 先ほどもお答えをさせていただきましたけれども、冬期間の安全対策には最も理想的な方法と考えております。しかしながら、財政負担もありますし、また維持管理を委託している関係上、今後調査・研究をさせていただきたいと思います。

〇松沢委員 まず、152ページ、埋蔵文化財についてお尋ねします。
 ことしは予算がぐんと下がりましたので、どのような計画になっているのか、発掘計画についてまずお尋ねをします。
 それから、掘り出したものの復元の状態なのですが、これは非常に土器に関しては手間がかかるのかなということはわかるのですが、先日も生きがい文化センターの郷土館のところへ積んであるのをちょっと眺めてまいりましたが、恐らくあれだけではない、鷲田農場の方にもたしか入れるということをここで言われた経過もありましたから、もっともっとあるのかと思いますが、これから発掘したものの利活用の計画があればお答えいただきたいと思います。
 あと、石器に関しては復元をしないでも展示ができる部分がかなりあると思いますので、この計画についてお答えいただきたいと思います。
 それから、もう一点は、153ページのコミセンの管理について、カメムシの件について質疑します。以前ここで一般質問でもいたしましたけれども、昨年も幌成、鷹泊で数千から万単位のカメムシが一時期出ましたけれども、ことしは防除の効果があって、冬の間部屋が暖まると出てくるという状況が繰り返されてきたのですが、ようやくにしてこれがなくなったということで、所管の方々の対応を評価したいと思います。そして、ことしの秋の取り組みについての考え方をお聞かせいただきたいと思います。
 もう一点は、市民会館、中央公民館の暖房便座についてでありますけれども、一つは洋式にしてほしいということと、暖房便座にしてほしいということをずっとお願いしてきたわけですが、この辺の取り組み状況、もしやっていなければ今後どのようにするか、あわせてお答えいただきたいと思います。

〇斉藤生涯学習課長 まず、埋蔵文化財のことしの計画についてお答えを申し上げます。
 今年度の発掘計画につきましては、先ほど申し上げました音江環状列石とその周辺、それから国見地区、それから納内地区の合わせて4カ所で行う予定でございます。国見地区につきましては、市道の切りかえに伴うもの、また納内地区につきましては農業用水の整備に伴う調査でございます。いずれも試掘調査とされるものでございまして、数日から数カ月で遺跡の有無や範囲の確認をしようとするものでございまして、時期としては5月から7月までを予定しております。
 それから、これまで発掘された土器ですとか石器ですとかの復元状況でございますけれども、発掘されました通常の土器、石器などで、復元可能なものについては既にその作業を終えております。一部足りなくて、張り合わせて復元したものもございますけれども、可能なものについてはそういう形で復元をしております。復元されたものについては、年に1度郷土資料館の企画展の中で一般公開をして、市民に見ていただいているという状況にございます。
 今後につきましても、こういった形で市民に公開していく予定でございますけれども、発掘されて復元ができなかったけれども、土器の一部と思われるものについてはかなりの量になってございます。これについては、もう復元不可能でございますので、ただ捨てるわけにもいきませんので、そのまま保存しているという状況にございます。利用できるものについては利用しているという状況でございますので、ご理解をいただきたいと思います。
 次に、コミュニティセンターのカメムシの防除についてでございますけれども、幌成コミセンにつきましては旧幌成小学校時代から発生していた経過がございますし、また鷹泊では一昨年大量発生があったという状況がございます。こうしたことから、12年度は専門業者に駆除を委託して、かなりの効果を上げることができたと思っております。今年度も幌成、鷹泊の両施設につきましては、発生状況などにもよりますけれども、その状況によっては引き続き専門業者への駆除を委託する考えでございます。
 また、これ以外の音江の一部施設においてもカメムシの発生が見られますけれども、こちらの方は駆除薬剤を購入して、職員の手で今のところ駆除できる程度の量でございますので、今後も、なかなかカメムシというのはもとを絶たないと発生がやまないという状況もございますけれども、適宜適切な対応をしてまいりたいと思います。
 それから、暖房便座についてのお尋ねでございますけれども、松沢委員さんには一昨年、昨年と続けて、この予特でお尋ねをいただいております。段階的な整備、取りつけを検討していきたいとお答えしてきたところでございますけれども、昨年の11月、市長への手紙でも実は市民から要請がございました。これは、中央公民館を利用されている方から、ぜひお願いしたいというお手紙が来ました。この方に対しては、実は平成13年度の中で検討していきたいということで一応お答えをしたわけなのですけれども、この方がたまたま体の不自由な方だったということがわかりましたことから、これは何とかしなければということで、予算のやりくりをする中で本年1月、中央公民館1階の身障者用のトイレの便座を暖房式に取りかえたところでございます。過日、要望者より丁重なお礼のお手紙もいただいたところでございます。

〇八木委員 152ページ、無形文化財の保存に関しての行政支援についてお伺いをいたしておきます。
 有形無形を問わず、地域に残る歴史的な建造物や地域に長く伝わっています伝統芸能など、歴史の証人として保存していくためには大変大切なことだと思っております。
 我が市には、施設としては3施設の有形文化財、また団体では3団体が保存しています獅子舞の無形文化財がございますし、さらには4カ所の史跡も文化財として指定されているところであります。その保存に対しては、大変常日ごろ気配りをいただいておりますことにお礼を申し上げておきますが、ここで特に無形文化財についてお伺いをさせていただきたいのですが、後継者の育成など、自主的な取り組みによりまして伝統を受け継いできているわけでありますけれども、なかなかその保存には苦労がございます。学校等の協力をいただくなどいたしておりますが、保存に向かっての協力体制というのは、やはり官民一体となっていただかないと非常に難しいところであると考えております。これらの無形文化財の行政支援のあり方としてどうあるべきかという点が非常に大切なところだと思うのですが、教育委員会の基本的な見解を伺っておきます。

〇斉藤生涯学習課長 無形文化財の保存に対する行政支援のあり方についてのご質疑でございますが、ご質疑の中でも触れられておりますように、その地域に住まわれる人々によって受け継がれてきた伝統的な芸能は、地域全体の理解と熱意、さらにはこれを保存、伝承しようとする保存会の方々の汗をなくしては、その継承が非常に困難なものと認識をいたしているところでございます。
 文化財行政を所管いたしております教育委員会といたしましても、これらについての支援を惜しまないものと考えておりますけれども、支援策といたしましては、毎年度一定の額を保存活動の一助として交付したり、あるいは本年2月に、初めてでございますけれども、教育委員会との共催で開催しました深川伝統芸能の夕べなどでの発表の場の提供がございますけれども、特に無形文化財の場合は、保存、伝承活動に不可欠なのが後継者の育成でございまして、非常にそういった面では保存会の方々の苦労も多いのではないかと推察をしているところでございます。
 地域の小学生がこの保存会の中で、獅子舞などで活動されているわけでございますけれども、気兼ねなく伝承活動に参加し、活動するためには、地域ばかりではなくて、学校の協力も必要になってくる場合も出てくると思われます。地域、学校、行政が一体となった協力関係が必要であろうと考えております。
 いずれにいたしましても、文化財として伝統的な郷土芸能を後世に伝えていくためには、保存会と文化財を所管する行政との良好な信頼関係が何よりも不可欠なものであると考えておりますので、今後におきましても各保存会の方々と随時情報交換をさせていただく中で、学校との協力関係を含めた個々のそれぞれの課題に対しまして、適宜行政として可能な支援をしてまいりたいと考えております。

〇北名委員 関連で何点かやっておりますので、残る4件についてお尋ねをします。
 2目青少年費、150並びに151ページの中で、この件では2件。1点目は、サッカーくじです。あれは100円が1億円になったのでしょう。2人ばかり出たと。もちろんギャンブルです。単なるギャンブルではないなということを思い知らされるわけですが、聞けば、応援しているチームにかけないと、負けそうだから。だから、純粋にサッカーを応援するという気持ちとは別な形で心が動くというか、サッカーくじに臨むという事態もあったりするわけですけれども、そこで、この間高校の先生と会ったら、生徒に当たったかと聞いたら、当たらなかったという会話があったそうです。高校生には売ってはいけないことになっているのです。そこで、やはり私たちが懸念したとおりの状況が今生まれてきているわけだけれども、これについて教育委員会というか、どういうことになっているのか、あるいは対策も含めてどうなのかお尋ねをします。このまま野放ししていったら、本当に大変なことというか、いろんなギャンブルにまつわる出来事が起きるのではないかというぐあいに思います。
 青少年費で2点目は、青少年問題協議会のことについてお尋ねをいたします。一つは、私も実はここに所属しているのですが、会議の持ち方です。ほかの委員会はつぶさにわからないので、特にこの委員会のことを言いますが、青少年問題は非常に重要なことは言うまでもないわけです。全員が集まる会議が2回ありました。市長がそれぞれ出席するわけですけれども、1回目は、全体の委員数は25名ですから、今度の規定からいうと15名ぐらいになるのかなという気もしますが、23名参加して、発言は1人だけだったと。時間は1時間7分ということです。もう一度は、19人参加して発言は4人でしたよと。1時間15分間時間がかかりましたということです。
 メンバー見れば、本当に忙しい方だらけというか、私のことはさておいても、それぞれの立場の人がいらっしゃって、相当忙しい方だということはよくわかります。しかし、私はこういう委員会というのは、そこに遠慮していて中身のないものになってはいけないと思うのです。十分時間をとっていただいて十分発言をしていただくという事前の準備がないと、これは委員さんの側が発言しなかったという問題ではないと私は思っています。そういう時間設定といいますか、なかなか十分な時間がとられていないというところに問題があると思いますし、今後もこういう委員会がいろいろあるわけですから、反省も込めて答弁をいただきたい。
 もう一点は、青少年問題協議会の委員の構成についてです。立ち入った話ですけれども、これは母法といいますか、法律があって審議会ができているわけですが、端的に私の言いたいことを言いますけれども、警察署長さんがここに構成員として加わっている。私は、警察に特別な思いを抱いているわけではないとか、それは別にして、関係機関の人が入ることが必要だというのはありますけれども、決して警察署長さんが入らなければならないということはないわけです。しかし、よその地域を見るとそれぞれ入っているようであります。
 ただ、青少年問題をいろいろ論議しているときに、校長先生もいる、それぞれいろんな人がいらっしゃる。中身をつぶさに出して論議をするとなると、警察さんというのはやはり取り締まる機関なわけです。私この委員会には、ちょっとふさわしくないのではないかという率直な思いを持っています。その辺についてどうなのか、見解を聞きたい、これが二つ言ったけれども、1点なのです。
 2点目は、3目文化奨励費のところで聞きます。これは、私去年この委員会で初めて言い、ちょっと強調もした話が二つあるのです。一つは、深川にあるすぐれた職人さん、あるいは技術というものを伝承してはいかがかと。長運齋益光さんのことを例に挙げて言いました。もう一つは、アイヌ文化の話をして、昔話だとか伝説だとか民話を収録といいますか、残すことを今手がける必要があるのではないかと言いました。アイヌ民族に対しては、私は尊敬の念を抱いている一人でもあり、大変関心もあって、もっともっとアイヌのことを知りたい、アイヌの文化を私たちは知る必要があるのではないかなという思いもあるのですけれども、その二つともそれなりの、これからという初めての言い方でしたから、答えが出されておりました。その辺がどういうぐあいになっているのか、期待をして返事を聞かせていただきたい。
 3点目は、4目ぬくもりの里、153ページ、ここでは2点聞きます。1点目は、入場者数のカウント、何かの機会に人数の発表もあったりして、大いに入場しているよという話を聞いておりますが、どういう形でカウントされているのか聞きたい。
 もう一点は、向陽館についてです。去年オープンしてオープニングセレモニーもやったりしましたし、いろいろ私もそんな数多くありませんけれども、見させていただいて、結構遠くからも来ていらっしゃると。深川のいいあれになっているなという思いをしております。ことしの取り組みはどういうぐあいになっているか聞きます。
 それから最後、4点目は、10目総合体育館費の159ページでお尋ねします。小中学生、身障者の方に5月1日から体育館を無料にすると。大変心をよくしているといいますか、喜んでおります。しっかり約束を守っていただいたという思いをいたしておりますし、これは私が喜んでいるだけではなくて子供さんや障害者の方たちが本当に喜ぶことだなと思います。
 そこで、聞きたいのは、予測としてですけれども、今まで来なかった子供さんが当然来ると思いますし、障害者の方の利用は、私はどっちかというと少ないなと。障害者の観覧席は、いつも賞状を書く場所になっているということを言ったこともありましたが、当然たくさん来るわけで、その子供たちや、あるいは今まで来ていた人、大人の人たちとの絡み合いでいろいろご苦労がふえるのではないかと思いますが、その辺についての考え方といいますか、どんなことを考えていらっしゃるかお尋ねします。

〇斉藤生涯学習課長 最初に、生涯学習課にかかわっての部分4点についてお答えいたします。
 初めに、サッカーくじに関してでございますけれども、この3月の3日から販売が開始されましたスポーツ振興くじ、通称totoについてでございますけれども、スポーツ環境整備などを主目的といたしまして、日本体育学校健康センターが実施主体となって、Jリーグの13試合の結果を予想するというものでございます。1口100円で参加できるくじでございます。このくじの実施に当たりましては、社会的に未成熟な青少年が勤労を経ずして金銭を得るというのはどうなのかという論議があったようでございますけれども、そうしたことから、19歳未満の購入が禁止されております。19歳未満と知りながら販売した場合は、罰則規定も設けられていると承知しております。
 現在市内2店で販売されているということで私ども承知いたしておりますけれども、今後の青少年対策としてでございますけれども、販売方法は対面販売でございます。19歳以上であることが不明瞭な場合については、免許証など年齢の確認できるものの提示を求めることになっております。
 しかし、価格も安いですし、サッカーが対象のため青少年の興味を引きやすいということがございます。また、お店屋さんにしたら、本来業務の傍らの販売ということもございまして、年齢確認等の対応が十分に行われるのかどうかという懸念を私ども持っております。実施主体の日本体育学校健康センターでは、抜き打ち検査の検討もしているようでございますけれども、深川市における青少年の健全育成の取り組みといたしまして、販売店は19歳未満の購入禁止に関するステッカー表示と、年齢の確認などについて十分留意願うよう要請していきたいと、あわせて育成関係諸団体との連携を密にしながら、適切な指導をしていきたいと考えております。
 次に、青少年問題協議会に関するお尋ねでございますが、1点目の活発な議論のための会議の持ち方、工夫についてでございますけれども、昨年の6月、任期満了に伴う学識経験者の委嘱がえを機に、より活発な発言を求めて選任団体の変更を行ったり、さらには団体からの委員推薦に当たっては団体の長ということに限定せず、活発な発言のできる方、あるいは青少年問題に関心のある方をご推薦いただきたいということで、特にお願いをしながら委嘱がえを行った経緯がございます。今後さらに会議の中で活発な議論が展開されるよう、あるいはできるよう、さまざまな情報提供ですとか、議案あるいは会議の持ち方などに工夫をしてまいりたいと考えております。
 次の質疑は、委員の選任についてでございます。ご質疑にもありましたけれども、この協議会につきましては、地方青少年問題協議会法に基づいて設置されておりまして、委員の構成は、その法律により、議会の議員、それから関係行政機関の職員及び学識経験者と規定されております。深川市の場合、関係行政機関の職員には深川警察署、深川保健所、道立青年の家、そして深川市と深川市教育委員会の各機関から選任しておりまして、これについては空知支庁管内においても同じような扱いで、警察署についてもすべての市で署長を青少協の委員として委嘱している実態にございます。
 本協議会の設置趣旨といたしましては、青少年の指導育成、保護及び矯正に関する総合的施策の樹立についての調査審議及び関係行政機関相互の連絡調整を図るということになってございまして、特に警察署とは、取り締まるという立場にございますけれども、実際には青少年健全育成の啓発活動ですとか、あるいは巡回活動を通じながら、随時連携をとり合いながら、さまざまな事業、活動を進めてございまして、青少年の非行の未然防止、あるいは環境浄化にあって連携や情報交換は不可欠なものであると考えておりますので、今後におきましても警察署長を委員としていくことについては、基本的には変わらないと考えております。
 次に、昨年の予特でお尋ねをいただきました名工の関係とアイヌ文化、民話、昔話についてのご質疑でございますけれども、昨年の予特の中では、研究検討課題となった部分でございます。
 最初に、名工の把握と伝承についてでございますが、このことにつきましては私どもの課の中でも論議した経過がございます。その論議の中では、一つには名工の範囲や基準づくりが非常に難しいこと、さらには刃物師である長運齋益光さんこと加藤恒男さんというのですけれども、この方ほどのハイレベルな技術を持っておられる方はほかにいないのではないかと。こういったことから、当面は行政としての出番はないという状況でございました。それで、当面は推移を見守っていきたいと考えているところでございます。
 また、加藤さんにつきましては、実は中央公民館におけるサークル活動のリーダーとしてもご活躍されている方でございまして、私ども接触の機会が多くございます。実際に名工としての加藤さんと接触を持ったことはございませんけれども、今後は名工としての加藤さんと情報交換をする中で、加藤さんの意向なども聞かせていただきながら、名工と呼ばれる方の精神的な面での支援に努めてまいりたいと考えております。
 次に、アイヌ文化に関する民話と昔話の記録についてでございますが、これについても課内での論議をした経緯がございますけれども、調査などに膨大な時間を要するということもございまして、手をつけていないのが実態でございます。民話と昔話などの収録あるいは記録をしていくということになりますと、一般的な手法といたしましては、いろいろ深川市の歴史にまつわる書物も発刊されているわけですけれども、こうした各種の文献の調査をするとともに、その上で新たな昔話の発掘をするために、情報をもらいながら地域の中に入っていくということも想定されるところでございますけれども、これには膨大な時間とエネルギーが必要になってくるものでございまして、現体制の中では非常に困難かなと思っております。したがいまして、これにつきましてはさらに研究・検討の時間をいただきたく、ご理解をいただきたいと存じます。
 最後の質疑でございますけれども、ぬくもりの里に関しまして、入場者数のカウントの仕方についてでございますけれども、ほっと館・ふぁーむ、向陽館の両施設ともに、実際に入場した人数を管理されている方が手作業で数えて、ほっと館・ふぁーむでは正しいという字を書きながら、管理人さんが記帳しながら集約しているものでございます。
 それから、今年度の向陽館での取り組みについてでございますけれども、昨年度はオープン記念事業として高橋要さんと交友関係にある作家との3人展を開催いたしまして、多くの方々のご来館をいただき、広く向陽館についてPRをすることができたところでございます。
 今年度につきましては、具体的な企画展の開催については特に予定はしてございませんけれども、高橋要さんと交流のある道内の作家で作品展を希望する方と連携する中で開催が可能かどうか、可能となればPRなど、可能な支援をしてまいりたいと考えております。

〇楪スポーツ課長 それでは、北名委員さんのご質疑にお答えいたします。
 総合体育館の市内小中学生及び障害者の無料化の実施によりましては、まず利用者の増加が見込まれるところでございます。総合体育館を利用する場合の対象となるスポーツは、種目が多いことから、利用者にとって円滑な利用になるよう、曜日ごと、そして時間帯ごとに開放種目を決めた利用としておりますが、小中学生の利用に際しましては、実施前に学校長会議等で説明をさせていただくとともに、実施後の利用者の状況を把握しながら、安全性とトラブルのないよう目配りし、施設の有効利用と利用者サービスの向上に配慮してまいりたいと存じます。

〇北名委員 二つ聞きます。
 青少年問題協議会の関係の警察の方が構成員になっているということについてですが、道段階のこの会はどうなっているのかお尋ねします。
 それから、文化に関しては別な機会に譲ります。
 ぬくもりの里の入場者のカウントです。恐らく向陽館の方は名前を記帳されていますから、それで数えられるのだなと思いますが、ほっと館・ふぁーむは管理人の方が今言ったように正しいという字を来た人の分書いて、それが500とか何百とかになるわけです。大変な手作業だと思いますし、ちょっとああいうのも懐かしいです、見ていると。昔黒板に正しいと書いて選挙をやったのを記憶しますけれども、ちょっと時代としては、何か方法を講じないと大変なことだなと思います。その点について、改善してあげた方がいいと思うのですが、どうですか。

〇斉藤生涯学習課長 青少年問題協議会の委員に警察署長を委員とすることについての再質疑でございますけれども、道段階ではどうなのかということでございますけれども、現在手元に資料がございませんので、これについては調べた後に委員の方にお伝えしたいと思いますので、ご理解いただきたいと存じます。
 それから、もう一つのほっと館・ふぁーむでの入場者のカウントの仕方については、管理人さんのご厚意によって手間をかけたカウントの仕方をしているのですけれども、ご案内のとおり、ほっと館・ふぁーむは入り口がたくさんありまして、管理人さんも非常に気を使いながら、正面玄関からだけでなくて、ファーマーズマーケットの方からもストレートに入ってくるお客さんがかなりおりますので、実はその把握に管理人さんも苦労しているのではと、新しいお客さんの顔を見るたびにチェックをしながらということを言っていました。せめて正の字ではなくて、カウンター機などあると思いますので、そういったものの配備を考えてあげたいなと思っておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。

〇西野委員長 教育費、終わります。
 暫時休憩します。

(午後 0時00分 休 憩)


(午後 1時00分 再 開)

〇西野委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。
 あらかじめお願いしておきます。質疑、答弁につきましては簡潔明瞭にお願いいたします。
 11款災害復旧費、1項農林施設災害復旧費、162及び163ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 2項土木施設災害復旧費、163及び164ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 12款公債費、1項公債費、164ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 13款諸支出金、1項諸費、165及び166ページ。

〇渡辺委員 165ページ、13款諸支出金、1項諸費についてに関連してお伺いいたしておきたいと存じます。
 この中で、21節、24節の3億8,971万5,000円の内容を伺うと同時に、さらには、このことは振興公社にかかわることではないかと認識をいたしているところでありますが、昨今の状況、地方分権から見ましても、公社は自主自立が求められていると感じるところでありまして、今後の方針等もこの際伺っておきたいと存じます。

〇星野企画課長 諸支出金にかかわりましてご質疑をいただきました。
 最初に、貸付金の内訳でございますけれども、予算書説明欄に記載をしておりますとおり、深川市の土地開発公社に貸し付けをいたします分が3億79万5,000円であります。この内訳といたしまして、土地開発公社で所有をしております音江住宅用地取得資金3,831万5,000円、次に宅地取得造成事業の資金として2,968万円、次に業務運営資金として7,780万円、最後に公用公共施設用地取得事業の資金として1億5,500万円、合計3億79万5,000円を市から貸し付ける内容であります。
 次に、説明欄3の深川振興公社貸付金6,492万円につきましては、不良債務解消の借入金として貸し付けをするものであります。
 次に、説明欄4の深川振興公社不良債務解消出資金については、現在進めております健全化計画に基づいて出資をする金額でございます。
 次に、2点目にご質疑いただきました振興公社の今後の方針についてというお尋ねでございますけれども、現在振興公社で進めております健全化計画は、あと3カ年を残すところとなっております。振興公社で進めております事業の内容といたしましては、市からの公共施設の運営、維持管理などの委託事業を主体的に事業経営を進めてきております。このことが現在の振興公社の経営体質の安定に結びついたものと考えております。したがいまして、今後もこの事業展開が継続され、公共施設などのサービス向上に努力していただけるものと考えております。

〇渡辺委員 答弁をいただいたわけでありますが、この中でも極めて3億円という大きな金額でございまして、これらの関係につきましては、前段申し上げましたように、地方分権から見まして近々中に自主自立ということを考えたときには、市長である公社の社長という両々相まった立場ということになろうかと思いますが、そういう中でただいま答弁ありましたように、健全化計画も順調にいっていると伺ったところでありますが、そうしますと、健全化計画は15年までという年月を切っておりますけれども、膨大な金額でありますから、状況いかんによっては見直しをして、午前中にそれぞれの委員からもありましたように、縦割り行政とはいえども、公民館の分館6館という非常に多くを残しているという状況から考えますときには、こういう中でできるだけ内容を精査して、議会議決を経ているからといって15年までということでなくして、横の連携をとりながら、そういうところに意を注がなければならぬ問題もここにあるのではないかと思うわけでありますし、一つは、この財政状況から考えましても、一方公社の経営というものを考えますときには、受託事業は今後の地元の雇用というか、あるいはそういう市内の雇用対策にも大きくかかわってくるということを考えてみますときに、失業対策ということにも大変な公社の役割を果たしていると考えますので、これらを含めて今後も従来どおりの委託事業も行っていくという考えが求められるわけでありますけれども、ここら辺の見解についても伺っておきたいと存じます。


〇星野企画課長 今渡辺委員さんからのご質疑の中にありましたとおり、平成15年をもって健全化計画が終了いたします。その以降の公社の経営については、受託事業を中心とした事業展開になると思いますけれども、最初にお答えを申し上げましたとおり、受託事業を主体とすることを基本といたしまして、事業展開に振興公社が取り組んでいただけるものと考えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。

〇西野委員長 終わります。
 14款職員費、1項職員費、167ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 15款予備費、1項予備費、167ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 これで歳出の質疑を終わります。
 次に、債務負担行為、10ページ及び11ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、地方債、12ページ及び13ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、一時借入金、1ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、歳入18ページから48ページまで、これまでの全般を通じて行います。

〇高桑委員 交付税にかかわって、1点お伺いいたします。
 質疑の内容は、公債費の負担対策について伺うものであります。地方財政計画の中で、公債費の負担対策というのが示されております。地方団体の公債費の負担の軽減を図るために、高金利の公的資金にかかわる地方債の特別交付税措置についてでありますけれども、一定の公営企業金融公庫の資金の借りかえができるために、起債制限比率及び経常収支比率、財政力指数のそれぞれの3カ年の全国平均をそれぞれの市の平均値が上回るか、下がるかということの中で、これらに該当するかどうかということになるわけですけれども、深川市におけるこれらの要件に該当するものが、7%を超えるものもあると考えておりますし、さらにはこれらの項目に該当するとすれば、特別交付措置される金額はどのようになってくるのか、その見込みについてお伺いしておきたいと思います。

〇千葉財政課長 平成13年度地方財政対策における公債費負担対策についてお答えを申し上げたいと存じます。
 本市の財政力指数が全国平均を下回っておりますことから、この対策による措置が講ぜられるものと見込んでいるところでございます。対象となります一般会計債は、昭和54年度から昭和59年度の期間に借り入れをいたしました政府金利でございまして、特別交付税において約2,300万円の措置がされるものと見込んでいるところでございます。特別交付税につきましては、12年度、国、道等に積極的に働きかけをいたしまして、当初予定見込みよりも上回った額で交付をいただくことが決定いたしましたが、本年度におきましても12年度同様増額交付をいただきますよう努めてまいりたいと存じます。

〇八木委員 市税についてお伺いいたします。
 本年度予算24億4,626万7,000円、前年度が24億1,893万3,000円、2,733万4,000円の増ということでございました。新年度の市税見込みについての見解をまず伺っておきますし、あわせて市内の中心街では経済不況あるいは後継者不在などの理由で廃業されたり、または空き店舗、空き地が多くなっていますが、土地を売りたくても買い手がないなど、また評価が非常に下がっているということもございまして、新年度見通しをされた固定資産税というのが実は昨年から3年間ということで見直しされておりますが、この種の対応はどのように考えておられるのかお伺いをいたしておきます。


〇伊東税務課長 2点のご質疑をいただきましたので、順次お答えをいたします。
 まず初めに、新年度の市税歳入の見通しについてでありますが、市税歳入総額については前年度当初予算に比べ1.1%、2,733万4,000円のわずかな伸びで計上いたしました。ご承知のように、市税約24億4,600万円のうち、市民税と固定資産税が大きな柱となっており、この2税で約20億円、84%を占めております。
 主な市税のうち、個人市民税は11年度から実施している国の恒久的減税の継続にあわせ、8,700万円の定率減税を新年度も継続することや、納税義務者の総所得金額の伸びが見込めないことから、1,892万3,000円の減収を見込んでおります。
 法人市民税については、総務省の13年度地方税収見込みでは企業収益の回復が見込まれることから、前年度当初予算と比べ680万3,000円の増収を見込んで予算計上いたしております。
 固定資産税につきましては、昨年土地、家屋の評価替えを完了しており、地価の下落傾向にある土地を除き、家屋、償却資産に新増分が見込まれるため、3,079万8,000円の増収を見込み、固定資産税全体では3,387万8,000円の増収を見込んで予算計上いたしたところでございます。
 市税は、貴重な一般財源であります。新年度におきましても、適正で公平な賦課と収納の確保に一丸となって努めてまいります。
 次に、市内中心部の商業地の地価下落についての対応でありますが、平成12年度に土地、家屋に係る固定資産の評価替えを終了しており、基本的には3年間見直しをしないことになっております。しかし、ご指摘のようにバブルの崩壊後、大都市を中心に土地の評価額と実勢売買価格との間に乖離が見られ、本市においてもそのような売りたくても買い手がないという状況があることは承知しておりますが、固定資産税の評価額は鑑定価格の7割程度に抑えてあり、さらに税負担の基礎計算であります課税標準額は引き下げ、あるいは据え置き措置により負担の軽減を図っているところでございます。
 また、平成9年度の税制改正により、評価額の据え置き年度であります第2、第3年度で土地の下落があった場合には価格を見直す特例措置が設けられており、本市におきましても新年度の賦課に当たっては、その修正基準に基づき商業地区や併用住宅地区の見直しを行い、評価額の引き下げを図ったところでございます。
 ご指摘のように長引く景気低迷による経済不況のため、特に資産から収入が得られないような固定資産税にあっては税の負担が重く感じるものと思いますが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。今後とも固定資産税の制度や負担についてご理解をいただけるよう、課税内容の周知等に努めてまいります。

〇西野委員長 ありませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 これで一般会計の質疑を終わります。
 次に、特別会計の質疑に入ります。質疑は、全般を通じて行いますが、質疑される委員はページを告げてから発言してください。
 説明員の交代がありますので、少しお待ちください。
 続行します。
 初めに、議案第2号平成13年度深川市市民交通傷害保障事業特別会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第3号平成13年度深川市介護保険特別会計予算。

〇松沢委員 ここで、2点お聞かせいただきます。ページ数でいきますと、326ページになろうかと思います。
 まず、1点目は、介護保険になって福祉施設で介護に当たる方、これは従業員の方です。それから介護を受ける入所している方にしわ寄せが来ているという話をあちこちで聞くわけですけれども、所管の方ではどのような押さえをしているか、まず1点目、お聞かせください。
 それから、もう一つは、施設入所の待機者についてですが、現在の特養、老健の待機者数をお知らせいただきたいということと、あわせて施設入所の自立判定者の人数についてもお聞かせいただきたいと思います。

〇森田健康福祉課主幹 答弁申し上げます。
 1点目でございますが、介護保険サービスを提供する事業者は、厚生労働省令に定められております人員に関する基準、設備や施設に関する基準、さらに運営に関する基準の指定基準を満たさなければ、介護保険事業者の指定を受けることができませんので、基準に沿った人員配置、そして運営がなされているものと判断しているところでございます。
 各事業所とも、それぞれの基準を満たして事業所の指定を受けているわけでございますが、介護保険制度は介護サービスを利用する方のための制度であることはもちろんでありますが、日々業務に従事していただいている職員あっての介護保険制度でもあります。各事業所のケアマネジャーなどとケアプラン会議を開いておりますので、その場で情報交換の形でも勤務状況の把握などに努めてまいります。
 続きまして、2点目の待機者でございます。特別養護老人ホーム清祥園には、深川市に住所のある方が17人、以下永福園に11人、老人保健施設でありますエーデルワイスに7名の方がそれぞれ待機者となっております。
 3点目、入所中の自立、要支援と認定された方の人数であります。永福園に要支援と認定された方が現在3名入所しております。他の施設にはおりません。

〇松沢委員 待機者数と自立判定者の入所者数とが出されたわけですけれども、一つには、多度志で建設が予定されている生活福祉センターの方へは自立判定者が対象になろうかと思いますが、特養、老健の待機者については、やはり行政としても今後対応を考えていくべきではなかろうかと思うわけでありますが、北空知地域は特養、老健とも国、道の基準に対すると十分あるはずだということが言われておりますけれども、深川市の高齢者率もついに4人に1人、25%、大台に乗ったわけで、今後の考え方についてお聞かせいただければと思います。

〇森田健康福祉課主幹 介護保険施設の入所対象にならない自立もしくは要支援と認定された方の受け皿施設の整備につきましては、所管といたしましては緊急の課題と受けとめておりますが、介護保険施設である特養、老健の施設整備につきましては、今ほど委員の質疑にありましたように、道内、そして空知管内の整備率から見ましても非常に厳しいものがあるとの認識に立っております。そうしたことから、居宅サービスの利用につきまして、関係法人、事業所とも連携を深めながら、その利用促進に努めてまいります。


〇生野委員 1点目は、給付費のところになるのでしょうか、施設の使用料についてお伺いをいたしたいと思うのですが、ご案内のとおり、1月の末だと思うのですけれども、道新にも載っておりましたが、昨年の秋口でありますけれども、国は介護保険の運用を始めて、施設の利用なり、あるいはそういうサービスメニューをもう少しふやそうという意味も含めまして、10%程度の利用者をふやしていこうという状態の中から、従来非課税世帯とか、あるいはそういう制限をつけながら施設入所者において、年金額で42万円以下の皆さん方について、普通は10%の入所の使用料を払えばいいわけでしょうけれども、それを5%の支払いにして、残り5%については施設、あるいは国、道、市の負担にしようと。いずれにしても、社会福祉法人がそのことを理解していただかなければなかなか実現のできないものでありますけれども、お聞きをいたしますと、市内のそれぞれの法人の皆さん方の理解をいただいて深川は取り組みを行っているようでありますけれども、さらに利用率もアップをさせようということが国から出されておりまして、札幌がことしの7月から取り組もう、旭川はことしの1月から取り組んでいるようでございまして、そういう面で申し上げれば、この方法が広がっていくのかなという気もいたしますけれども、この10%の枠を広げようとすれば、深川でも従来の42万円の年金額を80万まで引き上げるのか、あるいは100万まで引き上げるのか、いずれにしても引き上げた場合に、これは法人の方の理解を得ないと取り組めない事業だという状況のものであるようでありますけれども、しかし利用者の実態、あるいは入所者の状況を見て、少しでも施設の使用料の軽減という面から見ますと、ぜひ取り組んでいく必要があるのかなと。したがって、法人の皆さん方が十分協議をしながら、どういう形で取り組むことができるのか、あるいは法人だけではなしに、市としていろいろ具体的に検討するものがあるのかどうか、そこら辺のことについて一つお伺いをしておきたいと思います。
 それから、ヘルパーの関係でお聞きをいたしたいのですけれども、在宅サービスを中心として、あるいは施設入所もありますけれども、介護保険をより一層推進していこうという立場で社協にもいろいろ委託をして事業展開をお願いしているわけでありますけれども、そういう面から申し上げれば、ヘルパーの活動が大変大きな任務になってくるわけでありますけれども、ヘルパーの同性といいますか、いわば女性の介護、あるいは男性の介護、いろいろあると思うのですけれども、人によっては男性にしてもらった方がいい、あるいは女性にしてもらった方がいいと、いろいろあるのだろうと思うのですが、市内の場合も、あるいは社協の場合も男性のヘルパーさんというのは非常に少ない、いないのかもしれませんけれども、そんな気がいたしますが、やはり体の大きい方は女性ではなかなか対応し切れない方もいるのだろうと思いますけれども、そういう面から申し上げれば、男性ヘルパーを雇用していく必要があるのではないのかという気がいたしますが、この点についてお考えをお聞かせを願いたいと思います。
 それから、介護保険全体にわたって、動き出してほぼ1年を迎えようとしている状態でありますけれども、この1年間十分に振り返っていただいて、新しい年度に向かってどう滑り出しをしていこうかと。介護保険は国の保険でありますけれども、しかしそれぞれの地域にきちっと根をおろして、介護保険が本当の意味での社会化に向かってどう定着をして発展をしていくのか。これは、それぞれの自治体の力にもかかってくると思いますし、あるいは関係する皆さん方のご協力が必要かと思うわけでありますけれども、そういう面から申し上げれば、苦情処理なり、あるいはこの10月から保険料の満額徴収が始まってまいりますけれども、そういう面から申し上げれば、この1年間を振り返ってみて、この後深川市におきます介護保険にかかわる行政的な対応は、より一層きめの細かいものが必要でありますけれども、これから2年目に入るわけでありますが、それに向けて現状取り組んでいる、あるいは行政を進めている体制について、私は今以上に体制を整えていくことがいいのではないかと思いますけれども、この1年を振り返りながら、2年目に向けてどういう体制で取り組んでいくのかお伺いしておきたいと思います。

〇森田健康福祉課主幹 お答え申し上げます。
 1点目の社会福祉法人の利用者減免についてであります。この制度は、市民税非課税世帯に属し、老齢福祉年金受給者の方には、社会福祉法人が提供します訪問介護、ホームヘルプサービスです。通所介護、デイサービス、短期入所生活介護、ショートステイの利用者を対象に、さらに年収42万円以下の方には介護老人福祉施設、特別養護老人ホームでありますが、この入所者を対象に、本来の利用者負担10%を5%に社会福祉法人が減免する制度でございます。その減免していただいた5%分を一定の条件のもとに市が法人に助成するものでありまして、12年度実績見込みでは、法人の減免の対象になった方が40名おります。市が助成した後の市内3法人の実質負担は約56万4,000円であります。各社会福祉法人は、この制度発足に当たりましてご協力をお願いしましたところ、実施する旨の快諾を得たところでありますが、ご質疑の対象者の拡大につきましては、委員からもお話ありましたように法人の負担も伴いますので、関係法人とも協議させていただく中で検討させていただきたいと存じます。
 2点目の男性ヘルパーの雇用についてでございます。現状社会福祉協議会にはおりませんし、ジャパンケアサービスが運営しておりますハッピー深川にもおりません。男性ホームヘルパーの長所といたしまして、体の大きい方の体位の交換、入浴介助、移乗などの身体介護の面で、さらに深夜の巡回訪問などの場合には男性のホームヘルパーの方が好ましい場合もあるとされているところでございます。一方利用者の声を聞きますと、女性ヘルパーの方がよいとの声が多いとも聞いております。
 以上のような状況でございますが、ホームヘルパーの雇用につきましては、事業所がそのニーズなどを十分に把握し、男性ホームヘルパーの雇用についても検討されるべきものと考えますが、特に社協の場合、公益性の高い運営が求められてもおりますので、男性ホームヘルパーの必要性についても協議してまいりたいと考えております。
 3点目の職員体制についてでございます。介護保険制度は、平成9年12月の法律成立前の平成9年10月から介護保険準備室を設置いたしまして、平成11年4月からは健康福祉課が介護保険を所管することになりました。この間、平成11年10月からの準備、要介護認定の開始、昨年4月からの本格実施、10月からの保険料の賦課徴収の開始、そして現在に至ってございます。
 介護保険の担当所管の体制としましても、厳しい中にも業務量に合ったものに常に意を用いなければならないものと考えております。介護保険制度が始まりましてから、1年がたとうとしております。事業の概要もほぼ見えてきたところでございますが、さらに今後の事業量につきましても見きわめる中で対応していかなければならないものと考えております。

〇西野委員長 終わります。
 次に、議案第4号平成13年度深川市国民健康保険特別会計予算。

〇渡辺委員 国民健康保険特別会計について、332ページにかかわってお伺いいたしたいと存じます。
 今年度の国保特別会計は27億7,700万円の予算計上をされているところでありまして、国保税については平成8年、平準化を図り、健全な運営がなされていると判断をいたしているところでもあります。国は、年々増加の状況にかんがみて、高齢者医療費を適正な形にするための医療保険制度のあり方について、14年度をめどとして抜本的な改革も進めているように聞き及んでいるわけでありますが、現時点でどのような状況にあるのか伺い、さらには深川市の国民健康保険会計の運営の状況、今後の見通しについての判断を求めておきたいと存じます。

〇堀川保険年金課長 お答え申し上げます。
 厚生労働省は、3月5日、平成14年度に予定している医療保険の抜本改革に向け、現行制度の問題点や改革の視点などを解説した医療制度改革の課題と視点を高齢者医療制度等改革推進本部に提示をし、公表をいたしました。その課題と視点を取りまとめた理由については、国民に向けて医療保険制度が抱える問題点の所在を説明する必要があることや、国民各層の意見を踏まえて抜本改革に反映させるなどとしております。今後全国でシンポジウムを開いて意見の集約を行い、秋までに改革案をまとめる方針とのことです。
 課題と視点の内容は、医療費の状況、医療制度の現状と課題、制度の視点で構成され、急増する老人医療費と経済低迷による保険料収入の鈍化で、市町村国保、政管健保など各保険者の運営が厳しいことを指摘し、その上で経済の伸びと整合性のとれた適正な医療規模をどうするか、医療保険の財政安定化のための改革など、政策の総合的な実施が基本との認識を示しております。
 また、高齢者医療制度の創設では、高齢者の独立方式、突き抜け方式、リスク構造調整、統合一本化の4案について典型的な財政試算も提示されております。見直しの視点としては、適切で効率的な医療の提供、その中には高齢者の心身の特性を踏まえた適切な医療の提供、もう一つに老人医療費の伸びの適正化、また老人医療費の公平な負担、その中には老人、若人の公平な負担、制度間の公平な負担などを提示している状況となっております。
 次に、国保事業の運営状況についてお答え申し上げます。若人に係る保険給付費の状況は、平成10年度、16億2,700万円、11年度、16億1,168万円、平成12年度は2月末支払い時点で推計しますと16億5,000万円と見込んでおります。平成13年度は、17億1,029万8,000円を計上しております。
 また、老人保健拠出金につきましては、平成10年度、7億9,564万円、平成11年度、8億4,662万円、平成12年度は7億6,881万9,000円であり、前年度より7,780万円少なくなっておりますが、老人医療から介護保険制度への移行により、減額となったものです。
 平成13年度予算計上は8億5,789万8,000円と、介護保険制度開始の平成11年度を上回る額となっております。平成8年度の国保税の平準化以降、健全な事業運営となっていましたが、平成12年度の決算見込みでは単年度収支で赤字が見込まれますが、前年度繰越金により、収支としては黒字となります。しかし、今後若人の医療費が鈍くても老人医療費増加の抑制がされなければ、老人保健拠出金の増大により、深川市の国保事業運営は他の被用者保険と同様、非常に厳しい状況が想定されます。また、前段でお答え申し上げました高齢者医療制度の改革は、国保事業の運営に大きな影響がありますので、注目してまいりたいと考えております。


〇北名委員 351ページの高額療養費のことでお尋ねをします。
 昨年松沢さんが聞いておりますが、今年度の該当者が何人いたのか、貸付制度の利用者は何人で全体のどれだけに当たるのか。それから、昨年度のやりとりの中で、工夫をしてお知らせをするとなっていましたが、その様子と、その工夫の効果、前進が数的にあらわれたかどうか、その辺のことをお尋ねします。

〇堀川保険年金課長 高額療養費支給につきまして、10年度におきましては1,413件、11年度におきましては1,362件、12年度2月末現在で1,326件の支給となっております。それに伴いまして、貸付事業の貸付件数ですが、平成10年度は72件、高額療養費支給の割合は5.1%、11年度は68件、割合は5%、12年度は73件、5.5%となっております。
 周知の方法といたしましては、毎年、年5回発行しております国保だよりにより国保全世帯に周知をしておりますし、市立病院を含めて各医療機関の医療相談担当者にも周知し、連携をとっている状況であります。特にそのことでの貸付事業が増加したというものは見えておりませんが、その年、その方の状況によって変わってくるものと思われますので、貸付件数的には70件前後の推移で行っております。

〇西野委員長 終わります。
 次に、議案第5号平成13年度深川市老人医療特別会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第6号平成13年度深川市簡易水道事業特別会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第7号平成13年度深川市農業集落排水事業特別会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第8号平成13年度深川市地方卸売市場特別会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第9号平成13年度深川市下水道事業特別会計予算。

〇生野委員 430ページの下水道建設でお聞きをいたしたいと思います。
 基本的には、今後の取り組みでありますけれども、私から申し上げるまでもございませんけれども、深川、一已の市街地から始まって、今音江の方に向かっている状況でございまして、そういう面で申し上げれば、順次下水道が市内に満遍なく、集落排水も含めてそれぞれ整理がされてきているところでございまして、いよいよ深川の地域としては最後の人口密集地という表現になろうかと思いますけれども、音江に向かっているという状況でございまして、地域で申し上げれば音江町字音江の皆さん方はいろんな意味で心待ちにしているのかなという思いが実はいたしているところでございまして、ことしの状態で申し上げれば、13年度でかなり、国道12号近辺のところまで行くのかなという気がいたしているわけでございますが、地域の皆さん方にしてみれば、先ほど申し上げましたけれども、やはり一日も早い取り組みに期待をいたしているところでございまして、そういう面で申し上げれば、いかに工夫をしながら、ぜひ音江の密集地帯に一日も早い整備をお願いをしたいというのが現実の地域の皆さん方の気持ちだろうと思っております。
 そういう面で申し上げれば、それぞれこの何年間景気対策も含めて、国の予算状況もあるのでしょうけれども、補正という状況も含めながら、それぞれ目いっぱい事業推進をしてきたことを認めつつも、より一層の積極的な事業推進を求めたいと思っているところでありますが、この13年度の状態、あるいは音江の市街地にどういう年度で取り組みが予想されていくのか、その点も含めて明らかにしていただきたいと思います。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇渡辺委員 415ページの深川市下水道事業特別会計にかかわって、今年度の予算案では14億7,900万円の計上ということになっておりますが、昭和47年から着手されました公共下水道事業会計は、快適な市民生活のために大きく貢献されているということになるわけでありまして、深川、一已はほぼ完了したと。あわせて、平成7年から音江、広里地域、そして平成11年には音江市街地域など、都市計画用途地域外の市街地域の周辺計画がなされているということで、下水道事業にかかわってはおおよそ仕上げの段階だと認識をいたしているところであります。
 したがいまして、進捗状況の実態、音江、広里の時期、あわせて事業完了の見込み状況等について伺っておきたいと存じます。

〇鈴木下水道課長 生野委員、渡辺委員、お二人から公共下水道の進捗状況についてご質疑いただきましたので、一括してお答えをさせていただきます。
 現在の公共下水道全体で持っております計画区域は、深川、一已、あるいは音江を含めまして788ヘクタールございますが、このうち13年度までに約530ヘクタール、率にして70%の整備を終了できる見込みであります。ただいまお二方の委員さんのご質疑の中心でありました広里地区、あるいは音江地区について申し上げますと、広里地区については平成7年から着手をいたしまして、現在順調に整備を進捗させていただいているところであります。面積で申し上げますと50%を超える面積になっておりますが、家屋、事業所等の張りついている部分、言いかえれば道路部分なのですが、道路について申し上げますと、国道233号等、施工に制約のある部分を除いては、この13年度でかなりの部分が整備完了できる見込みと考えております。したがいまして、その次の重点地区は、生野委員からお話のありましたように、農集、公共を通じて最後の人口密集地である音江市街地に入ろうと考えております。
 お話ありましたように、12号の付近でことし工事をやりますので、13年度も若干やるのですが、14年には具体的に音江の市街に向かって管を進めてまいれると考えています。地元の方が一日も早くとお思いになっている気持ちは十分私どもでも承知をしておりますので、この後精力的に推進をしていきたいと思っております。
 完了予定というお話がありましたが、現在の計画に拡大する時点、平成11年5月に地元に説明会を開かせていただきましたが、その時点で、5年以内については困難であるけれども、10年はかからないようにしたいとご説明申し上げました。現時点に置きかえますと、具体的年次としては平成17年度以降の早い時期になろうかと思います。国及び深川市の財政事情に左右されますことから、確定的なことは申し上げられませんが、下水道の建設投資額が現在の水準と大きく変わらないという前提条件を置いた場合、申し上げた見通しに変わりはないと考えておりますので、目標に向かって努力をしていきたいと考えております。
 なお、例えば国において財政の考え方を構造改革路線に転換するようなことがあれば、国庫補助事業の事業費の大小は、これまでにも増して事業の効率性ですとか、あるいは地元の方々の熱意に大きく左右される時代になることも予想されますので、今後ともご支援をよろしくお願いしたいと思います。

〇北名委員 まず、426ページです。消費税の還付についてであります。適切に処理されているとは聞いておりますが、これまでの還付金額の合計、いつまでこの還付をしていくようになるのか、還付された財源の位置づけ、考え方についてお聞きをしたい。
 もう一点は、428ページで、下水道促進デーについて、これは昨年も聞いております。下水道促進デーというのは、日本下水道協会が主催して全国的にやられていると。今のやり方、ことしどんなやり方をしたかということも、あるいはどれだけ市民の皆さんが来られたかというのも聞かせていただきますが、もう少し人が来るような、ちょっとフェスティバル的な形がいいのではないかと。これから環境問題も含めて、下水道というのは非常に関心というか、大事な認識が必要となる部分なので、年齢的にどの段階でそこを訪ねるかわからないけれども、これはいろいろ広がると思うのです。そういう点での考えというか、その辺もお聞かせください。

〇鈴木下水道課長 まず、1点目でご質疑のありました消費税の関係でありますが、私どもとしては導入当初から適正に処理をさせていただいているつもりでありまして、公共下水道特別会計につきましては、平成2年が初めての納税年度だったのですが、それ以降12年度決算見込みまでの11年間、合計で約8,800万円の還付を受けています。それがいつまでというご質疑ですが、確定的なことは申し上げられませんが、多額の建設投資が続くと見込んでいる期間、つまりこれからおよそ5年から10年の間については還付を受けて、その後は納税ということになるのではないかと想定をしております。
 還付された財源の位置づけというお尋ねですが、還付金につきましては、還付という言葉の感じでは、いかにももうけのように感じられるのですが、これ自体は工事費等の建設事業費のうち、起債を財源としている部分の消費税相当額から発生しているものでして、理論的には起債の元金償還に充当すべきものと考えておりまして、おおむねそのように扱っております。
 なお、この部分に係るお客様からいただく消費税を納税する方法につきましては、将来使用料で起債を償還する場合に、使用者の方々から消費税をちょうだいして、私どもがその分を国に納税するという仕組みになっております。
 次に、下水道促進デーの関係でありますが、昨年もおよそ従前と同様のやり方で促進デーを開催させていただきました。従来整備の重点地区で、これから水洗トイレの改造をやろうという方々を対象にして、説明会、相談室、あるいは施設の開放等を行っておりますので、12年につきましては広里が11年11月1日から供用開始をしたということで、広里コミュニティセンターにおきまして下水道相談室、従来同様、水洗トイレにかかわるご相談に応じる、あるいは水洗トイレの器具の展示をさせていただきました。処理場につきましては、先ほど申し上げた音江浄化センターが供用間もない施設ということで、これまた地元の方々にできるだけ見ていただこうということで取り組みをしたところです。お見えになった人数につきましては、コミュニティセンター37名、音江浄化センター44名と、これもおおよそ例年同様の数字であります。
 今後のことについてご提言がございました。私どもとしては、現時点では重点的にこれから水洗トイレに改造される方々を対象に説明会、あるいは施設の開放等をしていこうと考えておりますが、ご提言のありましたもう少し工夫はということにつきましては、課題として認識をさせていただいて、これから取り組んでいきたいと思います。

〇西野委員長 終わります。
 次に、議案第10号平成13年度深川市駐車場事業特別会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 これで特別会計の質疑を終わります。
 次に、事業会計の質疑に入ります。質疑は、全般を通じて行いますが、質疑される委員はページを告げてから発言してください。
 入れかえがありますので、少々お待ちください。
 続行します。
 初めに、議案第11号平成13年度深川市水道事業会計予算。

〇高桑委員 6ページになろうと思いますが、企業債の償還にかかわりまして、今般地方財政計画の中では公営企業の借換債ということで示されております。地方公共団体の公債費の負担の軽減を図るということでありますけれども、公営企業の借換債につきましては、資本費の負担率が著しく高い地方公営企業につきまして、平成13年度においては対象企業債の利率要件として、7%以上の企業債については借りかえを認めるということになっておりますけれども、深川市の平成11年度、12年度の実績と、13年度の見込みについてどのようになっているかお伺いいたします。

〇小林水道課長 高桑委員さんからお尋ねをいただきました借換債につきましてお答えを申し上げます。
 高料金対策の一環といたしまして、公営企業金融公庫資金につきましては、資本費及び給水原価が基準を上回る高料金団体を対象に借換債制度が適用になりますことから、平成11年度におきましては借りかえの対象となります第5次拡張事業の昭和57年度分、770万円について借りかえを行いまして、年7.4%が2%に借りかえになりましたことから、平成24年3月までの利子負担について278万2,000円の軽減が図られたところであります。
 平成12年度におきましては、借りかえの対象となります昭和49年度、第4次拡張事業8.2%、昭和50年度、第4次拡張事業7.7%、昭和50年度、配水管布設事業7.7%、昭和57年度、第5次拡張事業7.4%、この4件、880万円について1.95%に借りかえとなりましたことから、平成24年3月までの利子負担について250万8,000円の軽減となったところであります。
 平成13年度につきましては、お尋ねありましたように借りかえの対象となります企業債の利率要件が現在7.3%以上から7.0%以上に緩和されましたことから、借りかえの対象となります昭和58年度、昭和59年度の2カ年で借りかえをいたしました第5次拡張事業の3件、7.2%で借り入れをいたしました総額2億7,190万円につきまして借りかえ要望いたしてまいります。借りかえによります利子の負担軽減額につきましては、要望額に対しての許可額と借りかえ時の利率により確定いたしますので、現状申し上げるわけにはいきませんが、今後におきましても高金利の企業債は水道事業にとりまして大きな負担になっておりますので、企業債の借りかえにつきまして適正に執行してまいります。

〇北名委員 まずは、17ページです。石綿管の取りかえなのですが、これは私補正でも聞きました。それで、更新事業の内容についてお尋ねをしたい。あわせて終了の時期、そのことによる有収率の向上をどの辺まで見込めるかお尋ねをしたい。
 2点目は、漏水に関してですが、現状あるいは原因や対応についてお尋ねします。

〇小林水道課長 北名委員さんから、2点についてお尋ねをいただきましたので、初めに石綿セメント管の更新事業の内容につきましてお答えを申し上げます。
 漏水の大きな原因の一つと考えられております石綿セメント管の多くは市街地に布設されておりますことから、布設には多額の費用を要しますので、現状では道路改良事業などの関連事業として布設がえをいたしております。
 石綿セメント管の現状を申し上げますと、平成12年度末で管路延長340キロメートルに対しまして1.7%、約5.8キロメートルの石綿セメント管が残っている現状にございます。現状の石綿セメント管をすべて更新するためには3億円以上の事業費が必要となり、企業会計としましては、短期間での更新は困難な状況にありますので、長期的に更新を図るための事業費を平成12年度の予算に計上いたしたところでありますが、補助率4分の1の国庫補助金であります石綿セメント管更新事業の補助採択基準でありました石綿セメント管の延長が、従来管路延長の10%以上必要であった基準が取り払われましたので、納内地区のスチール石綿管の更新を含め、総事業費約3億1,400万円により、延長約7.9キロメートルの更新につきまして、平成12年度から15年の継続事業として昨年11月10日に補助要望を行いまして、11月22日に平成12年度分に対しての補助の内示を受けましたので、昨年第4回定例会におきまして12年度実施分の補正予算の議決をいただいたところであります。
 事業の内容を申し上げますと、平成13年度は予算に計上させていただいております事業費3,600万円、約0.9キロメートルの布設がえにあわせまして、平成12年度から予算の繰り越しを予定いたしております事業費8,900万円によりまして、実施設計業務と約2.3キロメートルの布設がえを実施してまいります。
 平成14年度、15年度の2カ年につきましては、1億8,900万円の事業費で約4.7キロメートルの布設がえを行い、石綿管のすべてを更新する予定でございます。石綿セメント管更新事業によりまして、短期間で懸案でありました石綿セメント管の更新が図られることになりましたが、どの程度有収率が向上するかは現状申し上げられませんが、有収率の向上に大きな期待をいたしながら、適切な事業推進に努めてまいります。
 次に、2点目、漏水の原因と対策につきましてお答えを申し上げます。有収率に影響いたします漏水の原因としましては、さまざまな原因が考えられますが、老朽管の損傷からの漏水と、交通車両の加重と振動などによります管の亀裂や継ぎ手の緩みからの漏水などが主な原因と考えられております。地上に出てきます漏水は、比較的早期発見、早期修繕が可能でありますが、道路の舗装整備によりまして、漏水が地上に出ずに地下に浸透するため、地下での漏水箇所を発見することは容易なことではありませんが、水道事業の経営に大きな影響を与えます有収率を確保していくためにも、漏水対策は非常に重要なことであります。現状での漏水対策といたしましては、道路改良などに合わせての老朽管の解消と、漏水調査を専門業者に委託をし、漏水箇所の発見と修繕をいたしておりますし、日常業務といたしましては、中央管理室での24時間流量データの点検と毎月の検針業務の中での使用水量の確認、また市民からの通報をいただくなどしまして、漏水の早期発見、修繕に努めているところであります。
 また、平成13年度からは、1点目でお答えを申し上げましたように、漏水の大きな原因と考えられます石綿セメント管の更新事業を平成15年までの継続事業として取り組みをいたしてまいります。今後におきましても、有収率の向上に向けての漏水対策の重要性を十分認識いたしまして、漏水の早期発見、早期修繕と漏水防止の対策にも効果的に取り組んでまいりますので、ご理解をいただきたいと存じます。

〇西野委員長 終わります。
 次に、議案第12号平成13年度深川市病院事業会計予算。

〇北名委員 まず、17ページで医療にかかわって1点聞きます。
 全国的に、あるいは社会的な問題として、医療ミスという言葉を使っていいと思うのですけれども、そういうのがマスコミをにぎわしております。時代的なものもあると思います。
 深川市においても耳にすることもないわけではなく、私自身も心を痛めているわけですが、当然いろんな努力をしていると思いますけれども、どのような対応をしているかお尋ねをいたします。
 2点目は、24ページで、これは昨年私この場で言ったことでありますが、診察室のプライバシーにかかわることです。待っている場所と診察している場所がカーテンだけで隔てられているために、診察室の中の話が聞こえるということを言いました。あの点について、改善、工夫がきっとされているのではないかなという気がするのですけれども、その辺のことを聞かせていただきたい。
 3点目は、18ページで高看のことについて聞きます。非常に高い競争率を乗り越えて、ほとんどは全道各地だと思うのですが、もしかしたら本州の方からも来るという形では、非常に希望に満ちて来るこの方たちに対する対応は大事だと思いますし、その大事さに比べれば、施設の粗末さも感じております。そこで、ことしのハード的な、あるいはソフト的な取り組みについて1点聞きたい。
 もう一点は、今ほど言った各地から希望に胸を膨らませて来る新入生、一つは応募の状況、入学者の倍率も聞かせてほしいのですが、この方たちに対する歓迎の取り組みがどのようになっているかお尋ねします。

〇佐藤管理課長 北名委員さんから、3点にわたりましたご質疑をいただきました。
 初めに、医療事故、トラブルの対応についてでございます。これらの問題につきましては、以前から少なからず問題として存在をしていたところでございますが、最近は医学に関する情報が身近に手に入る時代となりました。そういった観点から、患者さん、家族の方々の医療に対する知識というものが豊富に入ってきている状況にございます。そういった医療への関心が高まる中で、こういった件数等も大幅に増加しているというのが実態でございます。
 当院におきましては、平成11年度以後、大きな問題、課題として表面化をしてきているところでございます。これを受けまして、院内の対応体制の整備のために、平成11年の10月に医療トラブル、事故等の対応マニュアルを制定いたしまして、大小にかかわらず、そういった発生報告を義務づけしてきております。平成12年度におきましては、転倒、転落による骨折等の2次災害、大事には至らないまでも医療行為上の間違い、またこれら行為に起因するトラブルなど、そういった部分が予想を上回って発生しているというのが実態でございます。これら事故の発生につきましては、患者さんにも大きなご心配をおかけしていることと存じますが、病院としても心を痛めているところでございます。こういった部分につきましては、患者さんや家族の方々へ心からおわびを申し上げ、十分な説明と誠意ある処置対応の中でご理解をいただいているところでございます。
 残念ながら、ご理解を得る状況に至っていないものについても何件か存在しているというのが現状でございます。特に医療処置に対する不信、それから職員の処置や応対に関する不満など、医療サイドの対応のまずさ並びに患者さん、家族と医療サイドとの認識の差といった部分が要因として挙げられているところでございます。
 こういったことから、本年1月から事故、トラブル等の発生時の速やかな、かつ間違いのない初期の段階での対応、発生事例の分析、再発防止対策の検討といった部分のための専門部会を設置いたしまして、事故想定管理の強化など、マニュアルの見直しに向けて検討を進めているところでございます。医療の提供に当たりましては、受診する患者さんの権利を全職員が確認し、事故、トラブルの防止対策に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、診察室における患者さんのプライバシーの保護の問題でございます。昨年の質疑を受けた後の改善状況と対策ということでございますが、当院におきましては、診察室を持つ外来診療科12科に合わせて、18カ所の診療スペースが設置されてございます。この診察室につきましては、現状中待合並びに診察室の区切りとしましてはアルミパーテーションもしくはカーテンで仕切っている現状でございまして、プライバシーの保護の上では不十分な実態にあるところでございます。
 このため、昨年の整形外科、皮膚科に続きまして、診察体制の変更に合わせまして、本年度は耳鼻科、麻酔科の診察室についてこういった対策を図ってきております。診察室18カ所のうち6カ所については、完全とまではいきませんが、プライバシーの保護対策が図られていると考えてございます。
 今後におきましても、これら施設改修が望まれているところでございますが、診察室は毎日使われているところでございまして、短い工事期間の中で改修をしなければならないという工事上の問題点、それから院舎全体が面積的に狭隘の中で個室化を図っていくという部分につきましては、診察室を減少しなければ対応できないという問題点、それから将来の病院改築を見通しますと、すべての改修整備については現状難しいと判断しているところでございます。
 運営面におきまして、こういった対策として診察室以外のあいている部屋に患者さんをご案内申し上げ、説明するという形や、混雑していないときについては中待合を使用しないという対応で、その確保に工夫をしてございます。新しい病院におきましては、計画段階の中でこういった対策について十分考慮してまいりたいと存じます。
 高等看護学院の運営についてご質疑いただきました。初めに、13年度の運営面、施設面の対応ということでございます。学院の運営につきましては、社会の一員としての使命と責任、心豊かな人間性、専門知識、技術と看護観、保健・医療・福祉に貢献できる能力、こういった部分を教育目的に掲げまして、近年は看護教育課程の改正に伴いまして、11年度から計画的にこの整備基準の確保に取り組んでいるところでございます。
 13年度の対応については、運営面につきましては専門分野の教育内容ごとに配置するというふうに定めています専任教員の増員、今年度1名の増員をもちまして、基準の8名を確保する体制整備をいたしております。
 二つ目には、臨床現場における看護基礎教育の充実ということで、市立病院の看護婦が担っております臨床指導者、現在5名おりますが、これを12名に増員いたしまして、現場での指導体制の充実を図るということ。
 それから、一人一人の学生の学習、生活、精神といったそれぞれの面の相談、指導を強化するという観点から、カウンセリング体制について構築をしてまいりたいと考えております。
 施設整備面におきましては、臨床現場に最近は情報処理システムの導入が図られているということを受けまして、従来から進めております学院舎の改造による形で、今年は情報科学室の整備を進めてまいりたいと考えております。これら看護を取り巻く環境の変化に対応でき得る養成教育の対応策を13年度は行ってまいりたいと考えてございます。また、築後30年を経過して、一部漏水の状況が出ている院舎につきまして屋上防水工事を実施いたします。
 学生の自治活動につきましては、本年空知4校で例年開催しております交歓会の当番校として当市の開催が予定されておりますので、これら自治活動につきましても、専任教諭が積極的にかかわる中で、学生の意見、要望が反映できるよう便宜、かつ援助を図ってまいります。
 二つ目の新入生を迎えるに当たっての対応ということでございますが、昭和46年4月に開設をして以来、本年は第31回生を迎える形になってございます。13年度4月に入学します学院生は、応募者が110名、試験を受けた人数が100名、うち合格が20名ということで、5倍の関門を通って入ってくるということでございます。13年度の入学者については、まだ最終的に確定はしていない段階でございますが、深川市内から6名、北空知管内から2名、旭川市内から5名のほか、全道各地から7名、合計20名の内訳となってございます。
 歓迎という意味の場面づくりということで、市として特別な催しについては考えておりませんが、従来から学生の自治会の活動の中で歓迎、交歓のの場が持たれておりますことを報告申し上げます。よろしくお願い申し上げます。

〇北名委員 私拓大の学生を行政としても温かく歓迎したらいいのではないかなということを言って、企画の方では、ぜひそのようにしますと言ったように聞こえましたけれども、そういう積極的な受けとめがあったわけです。今聞けば、高看についても同じように全道から来るわけだし、高看も高校卒業で来るのだね。大体同じようなあれですが、今まで30回終わったわけですけれども、これから意を用いて歓迎をしてあげたらいいのではないかなと、今後に向けて取り組むという考えがいただきたいなと思うのですけれども、いかがでしょうか。

〇佐藤管理課長 再質疑いただきました。
 温かく迎える行事を積極的に行うべきということでございます。この形につきましては、学生が伝統的な自治会活動の一つの行事として取り組んでいる部分でございますので、市としましてはこれを尊重していきたいと考えます。
 そういった観点から、市独自に行うという部分ではなくて、こういった自治会行事の主体性を失わない中で、行政としてどういう歓迎の意を尽くせるかといった部分について研究をしてまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと存じます。

〇南委員 病院の改築問題が15年前に提言されてから久しいものとなっておりますが、今日いよいよその緒についたと言えるのではないだろうか。いわゆる基本設計から実施設計、そして着工へと向かうわけでありますが、いかにすばらしい地域の基幹病院としての位置づけがされたとしても、病院における運営の中身そのものが大きく求められるわけではないだろうか。要するに、今北名委員からお話ありました医療の問題というものが大きく取り上げられるわけでございますが、今こそこういった問題を、その責任の分野というものを明確にしておく必要があるのではないか。
 本来なら北名委員の質疑に関連すべきものとも思いますけれども、少しく違う面もございますので、改めてお尋ねを申し上げるわけでございますが、要するに医療上のミスにかかわる問題でございます。今の議論を聞いていて、その部分についてはよく納得できましたけれども、さてこの医療の問題、駐車場の問題、あるいは薬の処方上の問題、あるいは医者、看護婦にかかわる失敗の問題、こういった場合が明確になった場合、その治療費、医療費というものはだれが今日まで負担しているか、この辺をただしておかなければならぬのではないか。まず、1点お尋ね申し上げたい。

〇佐藤管理課長 南委員さんから、おしかりのお言葉をいただいている部分も含めてお答えを申し上げたいと存じます。
 医療ミスですとか、職員の治療上の問題に対するトラブル、そういった部分についての対応に当たって、治療費についてだれが負担をしているのかということかと存じます。現状の取り扱いにつきましては、前段お答えをいたしました報告の内容に基づきまして、どういった形でそういったものが発生しているかという原因、経過等を十分に調査をする中で、その内容が病院の管理上の問題に起因するもの、それから24時間運営をしている病院の中で、特に夜間等については看護の目が十分に行き届かないという現状がございまして、そういった中で転倒等の不慮の事故が発生するという場面、また……

(何事か呼ぶ者あり)

 今ほどおっしゃられていましたように、責任が明確になったという部分におきましても、前段申し上げました調査の形に基づきまして、治療が必要となった場合についてはその治療費について、病院の責任という範囲の中での治療費につきましては病院の負担とさせていただいてございます。

〇南委員 医局側のミスが明らかになった場合は、当然被害者が負担するものではなくて病院側が負担するという点が明確になったわけでございますけれども、しかしみずから手術に立ち会った、みずから薬を処方した。病院は費用を弁償するけれども、みずから執刀した医者に対する措置というものはどうなるのだろうか。
 仮に職員が交通事故を起こした場合、これは百四十何条かの規定によって保険が適用されるけれども、病院のときには本当に医者のミスであった場合は医者が責任を持って払わなければならぬ、あるいは医者に対する措置、ペナルティーもいろんな段階があるけれども、病院が負担するのだから、私は関係ないのだという措置の仕方ということは、根本的に大きな過ちだと思うのです。これは、何としてもこの辺を明確にしなければならぬ。そのためには、いかなる優秀な部長がいても、いかなるすばらしい課長さんが勢ぞろいしていたとしても、一方変わった性格を持つ医局に対してまでペナルティーの問題に介在するということは極めて問題だし、今ここで医局に介在して、あなた、きちっと措置を明確にしなさいと言っても、これは適当な問題だと言えぬわけでございますので、やはりこういった大事な問題、これから起こるであろう、想像される問題でございます。
 今北名委員も申されましたが、この病院においてもかなりある。私も数字をきっちりとらまえておりますけれども、あえて言う必要がないけれども、基本的な問題として、この問題にきちっと介在していけるのは開設者の河野市長のみではないかと思うのです。この大事な問題について、河野市長の見解を求めたいと思います。

〇佐藤管理課長 基本的な考え方についてお答えをさせていただきたいと存じます。
 病院に勤務する職員は、医師、看護婦、技術系の職員、それから事務、職種の異なる職員の協力関係を培う中で看護業務、診療業務に当たっているところでございまして、病院職員全体が患者さんの治療、それから早く健康に戻るように親身、かつ誠心誠意をもって治療行為に努めていると考えております。こういった中で、不測の事故でございまして、当事者はもとより、病院としても心を痛めているところでありまして、当然そういった間違いを犯した医師については、院長の手元または会議の中で十分全員が反省をし、そういう事例が起こらない対応策について随時検討をしているという状況でございます。
 責任を問うということにつきましては、職員間の不信の発生のもとになりますし、またそれが原因で治療行為、看護行為等に萎縮をもたらすといったその後の行為に大きく影響を及ぼすと考えておりまして、責任を問うという部分については現在していないというのが現状でございます。予防対策の強化に向けて、今後心して取り組みを進めてまいりたいと考えております。

〇河野市長 あえて開設者にということもございましたので、大綱というよりも、すべてただいま佐藤管理課長の方から申し上げさせていただいたとおりでありますし、前段北名委員さんにもお答えをさせていただいておりますように、やはり事故防止、トラブル防止に今後とも努めていきたいと管理課長から申し上げさせていただきました。それは、やはり専門部会を設けてということも申し上げさせていただき、ほぼ理解の上に立って、今後新病院ができたときには、やはり信頼される病院づくりを形成していかなければならないことは申し上げるまでもございません。このことに意を体してのお気持ちでございましょうし、今後においては、ただいま管理課長が申し上げているとおり、やはり事故防止に努めていかなければなりませんが、いずれにしても280人という職員の皆さん方が、やはり患者さんに対しては、あるときは温かく、優しく接してあげなければならないし、さらにまた医師団においても技術力の向上に努めていかなければならないものだと私は信じております。そういった意味で、議会の皆様方に今回もお示しをさせていただいておりますが、やはりこういったことのないように研究あるいは研修補助等も、若干でありますけれども、皆さん方のご理解をいただく中で、本年もやはり計上をさせていただいてございます。
 いずれにしても、一方そのことは大切でありますけれども、私はどういっても信頼される魅力あるいは病院づくりは、人間関係も大切でありますし、技術力も大切でありますけれども、一方では医療機器ということにも意を用いていかなければいけないだろうといった意味で、院長以下医師団の方からも、ぜひひとつ医療機器の導入ということでもございまして、本年も多額の予算を実はここに計上もさせていただいてございますので、こういったことを体しながら、信頼される病院づくりには、今両委員からもご指摘のこと、また委員全員の皆さん方がそういうお気持ちでございましょうから、院長を中心にしながら、今後とも意を用い、慎重に対応するように、私の立場からもそのことをお願いしてまいりたいと思いますので、どうぞひとつご理解をいただきたいと思います。

〇西野委員長 病院事業会計予算を終わります。
 これで平成13年度深川市各会計予算12件の質疑を終わります。
 暫時休憩します。

(午後 2時38分 休 憩)


(午後 3時39分 再 開)

〇西野委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、指名します。

〇白井委員 民主クラブを代表して、議案第1号平成13年度深川市一般会計予算の原案に対して、反対の立場で討論をいたします。
 一般会計の予算総額は、191億6,000万円となっております。前年比6億6,000万円、3.3%の減という状況であります。この数字だけを見ますと、一見緊縮予算を策定したかのように見受けられます。果たしてそうでしょうか。一般会計を詳細に検討していきますと、経常収支比率では年度を追うごとに増加の度を増し、現在86.3%となっているのであります。一般会計における経常収支比率は、通常70%ないし80%と言われているわけですが、86.3%ということは、80%を既に6.3%も超過しているという事実の中では、まさに弾力性を失っている予算としか言えないのであります。また、地方債残高も243億4,450万7,000円となっております。
 さらに、公債費比率は13.0%であります。通常財政構造の健全性を脅かさないためには、この比率は10%を超さないことが望ましいとされているものですが、既にこの比率は3%以上も増加しており、まさに一般財源において安定性、健全性について将来の方向を考えたときに、大なる危険性があるものと指摘せざるを得ません。
 特に懸案事項であります病院建設、ごみ処理施設の建設、さらに市民会館移転改築の最優先課題などの重点施策があります。市民生活の中で、最重要課題を優先させるという観点に立ったとき、このような状況は市民の十分納得のいくようなものにはなっていないのではないかと考えるところであります。
 このような中で、今般提案されている予算案の中で、道の駅について実施設計の提示がなされました。財政的な側面から考えますと、先ほど述べました公債費については平成16年度がピークということを考え合わせたとき、道の駅については第4次深川市総合計画の中期計画ぐらいまで、さらに検討論議が必要であると考えているところであります。
 特に道の駅にかかわって申し上げれば、第1に、当初情報ハイウエイ構想が発表され、道央圏検討協議会があり、岩見沢市、深川市などが大きくかかわっているのであります。道の駅は、情報発信基地ということで、光ファイバーを利用した交通情報を中心に、国道12号に敷設されておりますものを活用するということでありました。しかるに、このたび明らかになったことは、現在のところ利用に関して国の判断が出ていない状況なので、引き続き協議会として要請を行っていくということであり、国の判断が出ていない中で、いつごろ実現されるのかという見通しは全くないのであります。
 さらに、道の駅全体の予算総額は6億円ということが明らかになっております。しかし、この6億円という金額については、移転に伴う補償費も含めてということであります。民間施設の移転補償、営業補償などについては、内容については今後の交渉ということで、現時点で全く明らかにされていないということであります。
 第3に、札幌開発建設部の国道12号の交差点改良に伴う支援について、財政上市の負担をさらに少なくするといった観点から、どの程度の市の負担の削減がなされるのか、具体的数値が今の時点で明示されることが必要と考えているところであります。しかるに、明らかにされたことは、国道の附帯施設の底地買収を含む駐車場、トイレ等の最大限の整備を要望しているが、金額的なものが提示されていないし、試算さえもされていないということだけであります。このような中で、果たして6億円という予算を投じての今後の執行が妥当であるか大いなる疑問のあるところであり、また平成13年実施計画、14年実施、さらに15年オープンという状況が本当に可能なのか、疑念を禁じ得ないものであります。
 本当に安心して暮らせる住みよい深川市ということを市長が考えているならば、諸施策の実施に当たっては、何が今市民が最も求めているものかを判断し、優先順位を正しくつけた中で予算を編成し、執行に当たるべきであります。
 道の駅6億円は、もっと別の分野で有効に編成に当たることは可能であります。毎年1カ所ずつコミュニティセンターを建設すれば、地域要望と市民要望の非常に高い部分が幾つもこれから数年で実現されていくのであります。今後の第4次総合計画にしても財源の裏づけが必要であり、そのために財政の中・長期の見通しがなくては絵にかいたもちとなります。現状の財政分析の不十分さと、将来の財政運営が困難になることは必至と受けとめるべきであり、平成13年度からのその対策が必要であるが、その点も欠けているものであります。
 以上の観点から、議案第1号平成13年度深川市一般会計予算に対する反対討論を終わります。

〇遠藤委員 清風会を代表して、議案第1号平成13年度深川市一般会計予算ないし議案第12号平成13年度深川市病院事業会計予算の12件の原案に対して、賛成の立場で討論をいたします。
 日本の経済に必要なものとして、金融再生と産業再生であるとも言われておりますが、あわせて行政改革、経済改革、教育改革が21世紀初年度に課せられた課題でもあり、早急に実施され、景気の浮揚に期待をするところであります。その過程には脱落するものも生じ、雇用の問題も生じますが、体力消尽を防ぐことが課せられ、不況による税収の落ち込み、財政施策で国と地方を含めた長期債務残高は666兆円に膨らみ、さらにふえれば国債の供給過剰を見越して長期金利は上昇し、景気の足を引っ張るおそれがあります。物価下落が続く中で、金融緩和がインフレを招く可能性は皆無に近いとも言われております。
 北海道も金融機関の破綻、商店街の衰退、大型百貨店の閉店など、矛盾が集中的に表面化、不況より脱し切れないものでありますが、本来経済は大きな力で動いており、官の役割は小さいわけではなく、官には能力も金もあり、あらゆる手段が必要なのであります。
 政府は、2月に株価対策、3月には緊急経済対策を提示されているところでありますが、物価と株価が大きく下がり、実物、資産の両面でデフレが進む日本経済は、今必要な政策を先延ばしにする余裕がないので、必要と判断した事項は機を逸せずに具体化し、実行することが重要なのであります。
 道内の経済動向は、景気回復に向けた動きに減速感が見られるとの認識を道の経済産業局長が示したのであります。また、観光関連では来道客数の増加との見方も示し、さらには情報通信関連や人材関連は順調と述べられたのであります。
 野菜については、92万4,000トン余りの輸入量があり、これが下落の要因であり、地産地消という基本が脅かされている実態にあり、セーフガード発動のスピードも欠いている政策の中にあります。
 一方、米価については昨年国の米の対策により、少し明るみが出てきた兆しがことしの入札価格等に反映され、若干ではありますが、2回とも上昇した落札が見られたところであり、今後ともこの傾向で推移することに期待するものであります。
 当市は、少子高齢化の傾向は避け切れない状況にありますが、経済は自主財源の市税は横ばい、地方交付税は大きく減額で、厳しい財政運営の中にありますが、第3次深川市総合計画の最終年次であり、さらには21世紀の最初の予算であり、したがって第3次で定めた目標、都市基盤の整備、生活環境の整備、生活向上と福祉の充実、教育、文化とスポーツ振興、産業振興の総仕上げの年であります。また、第4次深川市振興計画の樹立の年でもあり、この計画については多くの会議等を開催し、市民の声を計画に反映する姿勢は、住みよいまちづくりとされていくものと認識と期待をするところであります。さらには、当市にとっての公共事業は、地域経済を下支えする大きな経済効果を生み出すものであります。しかし、国土交通省北海道局の予算は9,560億円であり、通常は1兆円が必要と言われているところでもあります。また、駅前広場経済センターの整備が完了し、駅前商店街、温水プールなどの施設との相乗効果が生まれ、深川の顔としての役割を果たしていくものと期待をしております。
 以上申し上げました状況をもとに、河野市長は市政方針に基づいた全会計予算の中では、一般会計では緊縮予算の中での政策を盛り込んだものであり、敬意を表するものであります。大胆に予算の執行を願うものであります。
 さて、予算でありますが、当市としての課題が山積している中での計画は可とするものであります。その中にあり、病院の改築、道の駅の建設、ごみ処理等の問題など、財源を伴う施設整備が進行する実態の中で、病院改築については早い時期に実施設計ができるように、また道の駅については、全国にまれに見るコンビニとの整合の中での建設には大きな期待がありますので、道央情報ハイウエイ構想の情報発信ができるよう、早急に実施設計ができるよう推進に一層の努力をされたいと思います。
 一般会計の中では、5億円の地方交付税の減の中にあって、前年比6億6,000万円の減であります。特に歳出においては、総務費8.3%の前年比減、食糧費では2.8%の前年比減、さらに職員10名の減の計画で経費の削減に努められたことは行政改革の一つのあらわれであり、今後とも取り組まれていかれることを切望するものであります。また、繰入金も前年比48.4%の減であり、あわせて財政健全化に取り組む姿勢のあらわれと認識をいたします。
 特別会計の中では、介護保険10.8%、老人医療では3.4%、それぞれ増でありますが、介護保険は2年目でありながら、新規の家族介護用品支給、家族介護慰労、訪問理美容サービスが計画されたことは大きな支えであり、市としての福祉に対する気配りと敬意を表するところであります。市立病院については、不良債務解消に努め、健全化計画に基づき、13年度は約1億7,700万円の解消を図る計画、医療情報などこれからの医療体制に即応できる機構組織の整合が図られ、健全経営に向けて取り組む体制が整ったと認識するところであり、職員一丸となって一層の努力に期待をいたします。また、病院改築計画に基づき、基本設計の策定、実施設計が早期に樹立されることを望むものであります。
 一般会計191億6,000万円、特別会計105億350万円、企業会計68億4,470万円、総予算365億820万円の予算の執行については、汗を流し、知恵を出して、創意工夫が伴って地方自治のよさが生まれるものであり、理事者、職員一丸となって、行政改革はもちろんでありますが、経費の削減に努められ、その効果は最小で最大の効率を上げられるものであり、我が深川市の環境を生かした、より住みよいまちづくりの理念を念頭にさらなる脱皮を求め、活発な予算審査特別委員会での質疑を見きわめられて十分対応される中で、市民福祉の充実を図られるよう望み、平成13年度の全会計予算12件の原案に対しての賛成討論を終わります。ありがとうございました。

〇北名委員 日本共産党議員団を代表いたしまして討論します。
 結論は、一般会計予算案にだけ反対、あとは賛成であります。
 本委員会について、一言述べます。21世紀最初の予算審議でありました。歴史のめぐり合わせの中で、課長さんたちが真剣に私たちの論戦を受けて立ってくれました。ご奮闘に心からの労をねぎらうものです。私たちも大いに問題提起や提言をし、実りある論戦ができたと思っています。
 国は今、KSD問題や機密費問題に見られる政治スキャンダル、構造的政治腐敗で国政は信を失い、同時に長引く不況に国民的視野からの打開策を持ち得ない自民党政治が続いています。こうした状況下で、深川市において基幹産業の農業を初め、商業も中小業者も先行きの展望が開けないかつてない苦しい状況にあり、市民生活にさまざまなひずみが生まれています。こうしたときだからこそ、地方行政は国の悪政にくみせず、市民の立場、市民の目線での取り組みが強く求められています。市民が住んでよかったと思い、よそのまちの人が住んでみたいと思うような市政にぜひともしたいものだと思います。その点で、市長を初め、職員の皆さんと今後とも大いに論戦し、力を合わせて協力し合っていくことを惜しむものではありません。
 最初に、河野市政の問題点について述べます。何といっても財政問題です。市民の中には、少なからずこのことを心配し、口にする人がいます。箱物ばかりつくって借金がふえ、維持費は丸々財政運営を窮屈にしていくとか、道の駅をつくっている場合ではないとか、市民会館をいとも簡単に壊すとか建てかえると言うが、そんなやり方でやられては甚だ迷惑千万だとか、今はハードからソフトへ、形から内容へと大きくギアチェンジをする時代だ、時代を勘違いしているのではないかなど、極めてシビアな意見が結構飛び交っています。これらは、市民の常識だと私は思います。
 財政については、既に破綻状況と言っても過言ではないと思います。市債残高は、12年度末見込額255億2,032万6,000円、前年比11億9,581万9,000円の増、公債費比率は11年度決算で13.0%、経常収支比率は86.3%にもなっています。河野市長になっての6年間について言うと、平成6年度末の借入金は139億円でした。平成12年度末にそれが255億円、つまり116億円ふえました。6年間で1.8倍、市民1人当たりの借金は49万円から93万円へと約1.9倍になっています。
 今行政が変わることを求められています。政策、とりわけ大型公共事業に関しては、立案段階から市民参加、つまり公募による市民が参加することが必要であります。情報は、プライバシーに関することなどを除いてすべて公開にする、情報の共有の時代であります。意思決定過程から開示にする自治体が次々と出てきています。議論百出になるかもしれません。否、むしろそうなると予想されます。そのとき決して急がない、市民の声を無視しない、こういう形が早晩本流となってくることは間違いありません。この点で、市立病院の改築問題と道の駅のことについて触れます。
 市立病院の改築については、まさにトップダウン、市長のツルの一声で現在地改築と決めました。当然のことですが、市民の中から批判意見が出ています。市民運動をしている入江和子さんたちは、現在2,000を超える現在地改築反対の署名を集めていると聞いています。市立病院の医療スタッフの少なからぬ人が建設場所に批判と不満を持っています。それらを無視する今の取り進めは、深川の市政史上に残る一大失政になると思います。
 道の駅について。総額6億円かけて、何が何でもやるというやり方には批判の声が出るのは当然であります。深川市を愛する市民の会を初め、市民の中から幾らも耳にします。
 裸の王様という話があります。周りが何も言わなくなった、周りの声が聞こえなくなったという話であります。今日本中で一番こうした状況にあるのは、内閣総理大臣の森さんだと思いますが、河野市長、あなたはそうなっていませんか。改めてかみしめていただきたいと言っておきます。
 さて、この機会に各論に入って若干立ち入って述べます。平和と民主主義について。平和問題での取り組みを了とします。大いに一緒に核兵器廃絶の実現のために取り組むことを望みます。各種委員会等の委員選任基準をつくったことは大きな前進です。会議を内容あるものにしていくことを望みます。
 ここで、市臨時職員、非常勤職員の退職金のことについて触れます。質疑で明らかになりましたが、臨時で一番長い方は市教委の12年1カ月、下水道5年2カ月の方です。非常勤職員では、総務課総務係の方で10年11カ月、病院臨時の方は、何と臨床検査助手の方で29年ということであります。私は、季節労働者の退職金、つまり建退共というのでありますが、長い間この働く人の権利を実のあるものにする運動に携わってきましたので、建退共で見てみました。それに当てはめると、教育委員会の方12年1カ月は百二、三十万が建退共だと出ます。下水道の方5年2カ月は四十三、四万出ます。総務係の方10年11カ月、百二、三十万出ます。病院の臨床検査の29年の方は、建退共に当てはめると470万円くらいということであります。
 私は、この方たちのことを思うと涙が出ます。市のすべての職員の皆さんに訴えたいと思います。あなたたちのすぐそばにこうした状況で働いている方がいるということを取り上げてこそ、働く仲間ではないかということを。「人は城」という言葉があります。人を大事にしない殿様は滅びるという意味かと思います。理屈以前の問題であります。
 次、福祉について。生活保護のポスターをつくったこと、門口除雪に取り組むことは前進です。さらに、生活保護行政を温かいものにするため、また門口除雪をどこのまちよりもいい内容にするように求めます。
 門口ごみ収集についての答弁は前進であります。今深川市の高齢者人口は6,899人、25.3%です。高齢者だけの世帯は3,049世帯、26.5%であります。こうした方たちへの取り組みを強めていかなくてはなりません。介護保険は、よそのまちに比べて改善がおくれています。まず、取っかかりとして、減免制度の一日も早い実現を求めます。
 産業でありますが、農業について。危機的な状況にあることから、WTO協定の改定やセーフガードなど、我が党や農民連の皆さんが言い続けてきたことが、今農業団体や国民の合意になってきています。農業を守るためには、国民全体の運動が必要です。市民ぐるみの運動は、何といっても市が中心になって音頭を取るのが一番いいと思います。農業危機突破は、農民集会を行う重要性とともに、市民集会はいかがでしょうか。及び腰になっている場合ではありません。新経済部長、新農政課長に期待するものです。
 商業は、もっと深刻と言ってもいいと言えます。大型店対策は焦眉の課題です。全道の様子を見て、こういう言い方の答弁がありましたが、全道の様子を見るという段階ではありません。インターネットで全国の例を見てください。参考になるところが幾つも必ずあると思います。経済センターは立派になったが、商店や業者が衰退したというのではさまになりません。意欲ある取り組みを期待します。
 ここで、経済センターの自由通路について一言触れておきます。障害者などを対象にしてでも、JRのホームに直接おりられるような対策を講じるべきではないかと思います。今年度3億5,400万円、次年度もさらに億の投資を考えると、対財政効果の上からも検討が必要であります。二重投資にならないように、今ならばまだ間に合う、そのことを提起しておきます。
 次は、教育。教育こそ深川の未来であり、日本の未来です。一人一人の子供を大事にする、すべての子供たちを大事にする行政が求められます。体育館などを小中学生に無料にしたことを喜んでいます。
 音江中学校の通学路の街灯ですが、昨晩私は現地に行って見てきました。きのうの質疑の中で、1灯の料金を私間違えて言いましたので、この場で正確に言いたいと思います。1灯の電灯料金は、1カ月400円です。これは、定額で400円です。ですから、15本の電柱に7灯つけるのに器具は21万円、電球の取りかえは別にして、1回つければ終わります。あとは電灯料金で、7灯で年間3万3,680円です。何とか年度の早いうちにつけるようにしようではありませんか。大人が、そして行政が子供たちにしてやれることだとつくづく思います。
 2人の少年が学校のものを壊したということで書類送検されたことに心を痛めています。私も小学校とか中学校のころ、学校のものを壊したことがあります。事の大小はあるでしょう。この子たちが警察のどんな取り調べを受けたのか、そしてどんな思いでいるか、もし学校も教育委員会も、その子たちが取り調べを受けることも、書類送検されることも容認していたのだとしたらと思うと、私の心は晴れません。教育的解決とは何か、司直の手は入ったが、行政の手はどうだったのか、改めて問うものであります。
 もう一点は、学校事務補さんが正職員として残っていた7校7人を全員学校から引き揚げて、臨時職員にかえるという問題があります。教員の皆さんから、事務補さんや校務補さんは自分たちをサポートしてくれる大事な役割を果たしてくれている、財政倹約で教育を削らないでほしいとずっと言われてきました。とにかく教育は人づくりなのですから、このことを指摘しておきます。30人学級にすることなど、やらなければならないことがますますあると思います。
 ここで、日の丸、君が代、歴史教科書問題について触れておきます。ある中国人が日の丸の旗を見て、あの赤は血の海に見えると言って凍りついた表情になった。このことは、以前にも言ったことがあります。作家の山崎朋子という人がエベレストの山の高さを知らないことは罪悪でないけれども、日本が戦争中、アジアでどんなことしたかを知らないのは罪悪だと述べたことも以前に言ったことがあります。そして、人の足は何年踏んでいても痛くない、こういうことわざもあります。今、日の丸、君が代や歴史教科書問題を考えるとき、忘れてはならない視点だと思います。
 最後に、市立病院のことであります。建てかえのことは前の方で言いましたので、中身のことです。医師に対する信頼、親切な看護婦、医療スタッフ、これが病院の基本であります。事務部も含めて、あの病院はいいと評判になるような病院づくりに意を用いていただきたい。細かいことは言いませんが、ぜひ要望しておきます。
 以上が概括であります。どうかこの討論を今後の行政に生かしてほしいと思います。
 最後に、3月いっぱいで退職される職員の皆さん、本当にご苦労さまでした。健康に留意されて、次なるところで元気に活躍されることを期待し、以上で日本共産党の討論を終わります。

〇八木委員 民政クラブを代表して、議案第1号平成13年度深川市一般会計予算ないし議案第12号平成13年度深川市病院事業会計予算の以上12件の原案に対し、賛成の立場で討論いたします。
 平成13年度の地方財政は、地方税収入や地方交付税の原資となる国税収入が伸び悩む中、引き続き大幅な財源不足が生じるとともに、数次の景気対策による公共事業の追加や減税の実施による買い入れ金残高が急増し、その償還が将来の大きな負担となるなど、極めて厳しい状況にあります。一方、地方公共団体にあっては、少子高齢化社会に向けた総合的な地域福祉施策、資源循環型社会構築のための施策、生活関連社会資本の整備など、ますます大きな役割を果たしていくことが求められており、加えて昨年4月から地方分権一括法が施行され、地方分権の推進が実行の段階を迎えております。
 このような情勢下にあって、本市も長引く景気の停滞の中で一般財源の大宗を占める市税が伸び悩み、地方交付税の大幅な減額という厳しい状況の中、一般会計191億6,000万円、特別会計105億350万円、企業会計68億4,470万円、合計365億820万円の予算計上となったところであり、特に一般会計にあっては昨年度比3.3%減の厳しい編成となったところであります。
 本市の財政は自主財源が乏しく、地方交付税や国、道の補助金などに依存する状況が多い中、限られた財源の重点的な配分と経費の効率化に努め、まちづくりの目標であります四季はずむ魅力あふれる希望都市深川の実現のため、多くの政策課題に積極的に取り組まれた河野市長を初め、職員各位のご努力に敬意を表するものであります。
 組み込まれた予算案を見ますと、市民交通の確保のための道路網の整備、市街地再開発として深川駅南北を結ぶ自由通路整備など、機能的なまちづくりを目指した施策を図り、また生活環境の整備として、昨年に引き続き市営住宅広里団地の建てかえを実施するほか、課題であります一般廃棄物最終処分場の建設事業への着手、交通安全施策整備のための歩道造成、道路の除排雪、消防施設整備の納内分遣署の改築をも計上されましたし、健康な生活の向上として介護保険事業の本格実施、総合病院の改築に向けた取り組み及び多度志医療施設の整備と多度志地域における高齢者福祉施策の整備を図るとともに、少子化対策としての各種保育事業の充実に向けても取り組んでおります。
 学校教育の充実として、特色ある教育の拡大、推進及び一已中学校の改築を推進し、社会教育の振興として学社融合事業推進、公民館の自治会館化及びアートホール東洲館のオープンなど、心触れ合う豊かな人間性をはぐくむまちづくりの推進をも図っています。
 一方では、農業の振興として農業経営安定化事業に対する補助を初めとする市農業振興のための各種施策、商工業の振興として中小企業に対する各種融資制度の充実、経済センターのオープンを図るなど、厳しい財政状況の中にも数多くの継続新規事業が盛り込まれているのであります。
 前段申し上げております地方財政は、極めて厳しい状況下、近年財政比率が大きく心配されており、今後においてスクラップ・アンド・ビルドによる効果と市民要望においては優先順位をつけて厳正なる行財政に取り組むことを何よりも強く求め、議案12件に対し、賛成の意を表し、討論を終わります。

〇西野委員長 これで討論を終わります。
 これより議案第1号平成13年度深川市一般会計予算ないし議案第12号平成13年度深川市病院事業会計予算の12件を採決します。
 初めに、議案第1号を採決します。
 本件は原案のとおり決定することに賛成の委員の起立を求めます。

(賛成者起立)

 起立多数。
 よって、議案第1号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第2号ないし議案第12号の11件を一括して採決します。
 本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 異議なしと認め、よって議案第2号ないし議案第12号は原案のとおり可決されました。
 予算審査特別委員会の終了に当たりまして、一言お礼も含めてごあいさつをさせていただきたいと存じます。
 ただいま可決されました全会計予算365億820万円の審査に当たりましては、全日程を通して質疑応答は200回にも及ぶ熱心なご審議をいただいたわけでございます。この間、高桑副委員長、そして川中理事長初め各理事の皆様、そして委員各位におかれましては、本当にふなれな、そして力不足の私に対しまして、最後の最後までご指導とご協力を賜りましたこと、心から厚く厚くお礼を申し上げる次第でございます。
 提案された河野市長を初め、以下職員の皆様方、この説明答弁に懸命に努められ、努力をされました。このことについて、大変ご苦労さまでした。このことにつきましても、心からお礼を申し上げる次第であります。
 本予算は、会期の最終日に承認の運びになるものと確信をいたしているわけでありますが、新年度に入りましては、河野市政の魂の入った予算として、適時適切な執行に特にご留意をいただくとともに、最大の効果を上げていただくことに心からご期待をしているところでございます。
 言葉は足りませんが、以上心を込めてお礼を申し上げ、退任のごあいさつとさせていただきます。大変ありがとうございました。
 以上で予算審査特別委員会を終わります。

(午後 4時24分 延 会)



上記会議の記録に相違ないことを証するため、ここに署名する。

  臨時委員長      南     寿
  委 員 長      西 野 清 勝
  副委員長       高 桑 幸 雄



[目次]