[目次]

予算審査特別委員会記録 (第4号)

午前10時00分 開議 
 平成15年3月19日(水曜日)
午後 3時44分 閉会 


〇議事日程(第4号)

一般会計歳出質疑 ・10款 教育費
一般会計歳入質疑 ・13款 道支出金
特別会計質疑 ・介護保険特別会計予算
・国民健康保険特別会計予算
・地方卸売市場特別会計予算
・下水道事業特別会計予算
・駐車場事業特別会計予算
事業会計質疑 ・水道事業会計予算
・病院事業会計予算
討論 北名委員(一般会計予算に対し反対)
西野委員(全会計予算賛成)
八木委員(全会計予算賛成)




(午前10時00分 開 議)

 

〇川中委員長 ただいまから予算審査特別委員会を開きます。
 議案第2号平成15年度深川市一般会計予算ないし議案第13号平成15年度深川市病院事業会計予算の12件を一括議題とします。
 質疑に入ります。
 10款教育費、2項小学校費、142ページないし145ページ。

〇鍜治委員 142ページ、小学校費についてお伺いしたいと思います。
 まず、特色ある教育活動推進ということでございますけれども、近年この取り組みが各学校で行われているということでございますので、このことについては地域の特性を生かした教育活動というのは非常に重要だろうと思います。そこで、単刀直入に、平成14年度の実績、それから新年度の取り組みについて小中あわせてお伺いしたいと思います。
 次に、学校評議員についてでございますけれども、これも新たな取り組みとして今後取り組まれていくということでございますけれども、評議員というものについてどのような仕組みで、どのような取り進めが行われていくのか、そこら辺のことと、もう一つは先進事例等についてお伺いしたいと思います。

〇坂本学務課長 鍜治委員さんから2点質疑いただきましたので、順次お答えを申し上げます。
 特色ある教育、特色ある学校づくりの取り組みにつきましては、小学校では44事業、中学校では36事業が実施されてございます。主な内容につきまして、小学校では校内に作品を展示しての学校美術館化、また米づくりや野菜づくりなどの農業体験学習、サケの飼育のほか、市内の施設等を訪れての調べ学習などが実施されてございます。また、中学校では、福祉施設との交流や菊づくり、花壇づくりなどによる花いっぱい運動、農家や市内外の施設等で調査学習や体験学習などが行われてございます。
 新年度の取り組みにつきましては、これまでの実績や評価、反省を踏まえながら、現在各学校において指導計画を作成中でございますけれども、先ほど申し上げました本年度の取り組みに加えて、余裕教室を活用した地域との交流事業や地域資源を活用した体験的な学習、外国人英語指導助手やインターネットを活用した国際理解にかかわる事業なども予定されることとなってございます。
 次に、学校評議員についてお答え申し上げます。本市では、4月1日から学校評議員制度のスタートができるように、深川市学校管理規則の一部改正などを終えたところでございます。制度の仕組みにつきましては、評議員は学校長の求めに応じ、学校運営に関し意見を述べることができるとしていることが基本となってございます。また、学校に置く評議員の数は、5名以内としていること。任期は、委嘱の日から年度の末日としていること。委嘱に当たっては、学校長から推薦を受けて、教育委員会が委嘱すること。評議員に対する報酬や災害補償についての規定もございます。これが主な仕組みでございます。
 さらに、評議員会議の取り進めにつきましては、評議員が会議で意見を述べ、また意見交換するための機会は年3回程度として、会議の運営に必要な事項につきましては、教育委員会が定めました学校評議員設置要綱に基づきまして、学校長がさらに設置要領を学校ごとに設けて、これにより運営されることになります。学校行事に対するPTAや地域協力のあり方、学校内外の生徒指導に関するPTAや地域協力のあり方など多くの分野で取り組みがなされるものと予想いたしております。
 質疑の最後にございました先進地の事例でございますけれども、これまでの調査の中で把握していることの主なところをお答え申し上げます。学校を開いていくためのこれまでの授業参観日に加えて、学校参観日を新たに設ける学校も多くなってきてございます。完全学校週5日制にかかわり、子供、教師、保護者の意識改革についての取り組み、また男女共同参画社会に向けた男女混合名簿の作成だとか、精査による呼び名の改称と統一など、非常に広範な取り組みが進められてございます。

〇松沢委員 142ページ、143ページの学校管理費のところになろうかと思いますが、1点お尋ねします。
 昨年の第3回定例会でもお伺いしたところですけれども、一已小学校のグラウンドの整備で昨年排水工事をやったわけですが、その後の排水のぐあいがどうも思うようにいかないということで、野球などで使う場合に、ほかの施設の使用の場合に無料でやらせていただけるという答弁もあったのですけれども、実は昨年あの時期以降は雨が多かったり、そのうち雪になったりということで、余り使う期間がなかったという経過にあります。この雪解け以降、やはりまた同じような状況になるのでないかという心配が今されているのですけれども、ここら辺の他の市民球場の使用その他でしっかり市の方でも教育委員会で見ていっていただけるという前提が必要なのではなかろうかと思いますが、そういうことで答弁をお願いしたいと思います。

〇坂本学務課長 一已小学校のグラウンドにつきましては、昨年整備を実施いたしたところでございますけれども、秋の完成以降、水はけの悪い状況がございまして、学校での使用、またスポーツ少年団活動に大変ご不便をおかけしたところでございます。ご質疑にもございましたけれども、スポーツ少年団の活動に若干の停滞が出てきたということもございまして、練習場所につきましては、昨年のオフシーズン近くでございましたけれども、市民球場使用料免除という形で、特に認めた場合というケースでお使いいただくということで判断いたしましたけれども、当該スポーツ少年団からは7回の市民球場使用申請がございました。しかし、団の都合、また天候等によるものだと考えてございますけれども、一度もお使いいただけなかったということがございました。
 この春から引き続きグラウンドの状況が改善されるまで、例えば市民球場を使用できないかということについてでございますけれども、まず一已小学校のグラウンドの雪解け後の水のはける状況、これが時間の経過によって通常なものとなっていくことを教育委員会としては当然期待しているところでございます。しかし、春先以降におきましても状況が改善されるまでさらに時間がかかるようであれば、他に練習会場を求めていくということも必要になってくるものと考えてございます。
 この場合、市民球場をスポーツ少年団が優先的に、また昨年の判断と同様に無料でお使いいただくということにつきましては、野球シーズンが始まりまして多くの利用が見込まれますことから、昨年のシーズンオフの時期とは状況が違ってまいります。したがって、これは困難なことではないかと判断しております。グラウンドの水はけが通常となるまで、大変ご不便をおかけすることになりますけれども、緑地グラウンドや近隣の小中学校でグラウンドを利用調整いたしますので、こういう場所でスポーツ少年団の活動に支障がないように対応してまいりたいと考えております。

〇松沢委員 市民球場グラウンドの使用が無理だということなのですが、ほかのチームとの調整なんかもあろうかと思いますけれども、頭から無理だと決めないで、ほかの緑地グラウンドあるいは堤内、そういうところもあろうかと思いますけれども、それらも含めてぜひ教育委員会も相談に乗っていってほしいと思いますし、そういう姿勢を崩さないでほしいと思いますが、どうですか。もう一回答弁してください。

〇坂本学務課長 申し上げましたとおり、市民球場の利用も極めて低廉な料金でお使いいただけるということもございます。夜間にかかわって照明を使用いたしますと、若干高くなるということもございますけれども、野球スポーツ少年団が学校の授業が終わって、あるいは土日の早い時間であれば安い料金で市民球場を使えるということについても、少年団の父母の会の方々に十分説明申し上げてまいりたいと思いますし、またそういうことが団の中でどうしても捻出できないということであれば、先ほど申し上げましたとおり教育委員会が責任を持って、緑地グラウンドあるいは近隣の小中学校の利用調整に当たって、そういう場所で、今申し上げました市民球場も含めて利用いただけるようなお願いを申し上げて、対応してまいりたいと思います。

〇川中委員長 2項小学校費を終わります。
 3項中学校費、146ページないし147ページ。

〇北名委員 146ページの1目学校管理費で中学生の服装のことについて質疑します。
 以前に、恐らく10年前ぐらいでしたか、このあたりですから、多分一已小学校の生徒だと思うのですが、冬のさなかに男の子で半ズボンの子供がいたのです。びっくりして見たことがあるのです。それは、冬もそういうスタイルで登校・下校している子供だったと思うのです。この子元気だなと思って見ていたのですが、このたびは中学生女子の服装なのですが、短いスカートに素足でいる子供をよく見かけるのです。私が見かけるのは、高校生も見るけれども、深川中学校の生徒をよく見かけるのです。
 これは、どうしたのだろう、どうなっているのだろうと。零下20度だから。それが一人や二人でないのです。かなりの人数がいるのです。見ていたら、テレビでも道北の方でやっていました。これは、問題なのだということでやっていたけれども、本当に問題だと思うのです、健康上。どうしてああいうぐあいになっているのか。ファッションなのかなという気もするけれども、それを聞きたいのです。実態をどう押さえているのか。あるいは、指導というか、健康上の問題も含めてどういう押さえをしているのか。まず聞かせてください。

〇坂本学務課長 中学生の服装につきましては、ご質疑にありましたことも含めて、頭髪、またピアス等の問題がございます。一般的には、好ましいものとは思えない対応が一部にあると教育委員会でも認識いたしております。このことにかかわりまして具体的な調査等は行ったことはございませんけれども、中学生女子のスカートのたけが短いことや、さらに素足であるということにつきましては、学校行事であるとか生徒会行事などで学校の制服を着用しなければならないときに時々見受けられるものでございます。スカートのミニ化が流行していることだとか、女子高校生の影響があるものと考えてございますけれども、特に2年生、3年生になるとそのような状況が見受けられるものと判断いたしております。
 また、冬期間にストッキングをはかずに肌を広く冷たい外気にさらすということにつきましては、ご質疑にもございましたとおり、現在、また将来に向けて健康に影響を及ぼすというふうにも考えてございます。しかし、スカートのたけの制限であるとか、ストッキングの着用を義務づけるというような校則については、現在各学校とも整備がされてございません。子供たちのファッションに対する自由な考え方と学校の決まりというかかわりの中で、制約というような一方的な取り組みではなかなか解決できない状況がございます。
 学校だよりなどで学校の対応については教育委員会として十分把握しておりますけれども、健康への問題、わがままと権利ということについて、学校から子供たちに、また保護者に向けても問題提起しておりまして、生徒会だとか学級活動などを通じて、子供たちに主体的に判断いただけるよう指導いただいているところでございます。今後もこれらの取り組みに学校として粘り強く当たっていただけるように、教育委員会としてもお願いしてまいります。

〇北名委員 私もそれ以上言うことは余りないのだけれども、頭髪とかピアスとか、スカートのたけが短いというのは私は今問題にしてはいないのです。これは、いろんな見方があるなと思うのです。それから、素足でいるということについても、みんな見て冷や冷やしていると思うのです。私もそうなのです。それから、きっと親も心配していると思うのだけれども、自己主張なのかなという気はするのです。今課長言ったように、その辺のことの話し合いをして、規制やなんかではこれはできないと思うのです。
 私の見たところの感想からいえば、うちへ帰ってからは外に出るのにそういう姿はしていないと思うのです。だから、学校に行くときだけそうしているのかなと。前に出たテレビでは、その下に埴輪ルックというのをやったりしているのもいたり、いろいろあるのだけれども、保健の関係の先生だとか、それだけではなくて全体の教員の人たちが心配していることではないかと思うのです。だから、その辺の把握をしながら、まさに言われるとおり、内面からそれをやめようという雰囲気が出ない限り、押しつけはできない。ただ、その子供たちも、寒くないかと言ったら、めちゃくちゃ寒いらしいのです。10年前の小学生が寒くないよと言って、ばっばっと歩いているのと違うのです。その辺で、これからの指導について、同じことになってしまって申しわけないけれども、よろしくお願いしたいと思っています。

〇坂本学務課長 再質疑の中でいただきましたことをご意見として受けとめさせていただきまして、先ほども申し上げておりますけれども、学校現場において粘り強く指導していただけるようにお願いしてまいりたいと思います。

〇川中委員長 3項中学校費を終わります。
 4項学校防災費、148ページないし149ページ。

〇北畑委員 148ページの学校防災費の中に入ると思いますので、伺いたい思いますけれども、深川市内には小学校6校、中学校5校の計11校の学校がございますけれども、これに関連して、耐震性に対して伺いたいと思います。
 学校は、災害が起きたときの防災拠点ともなるところでございます。特に深川市内においては、昭和56年が一つの基準になると思うのですけれども、それ以前に建てられた学校、以後の学校に関してはある程度の耐震性を考慮しての設計と聞いておりますけれども、昭和56年以前の古い学校の中で三つ。
 まず、一つは、耐震性の試験をやられたのかどうかが1点。
 それから2点目に、やったのであれば、その結果はどういう結果なのか。
 3点目に、まだやっていないのであれば、今後の対応。
 この3点について伺います。

〇坂本学務課長 市内の小中学校の既存建物につきましては、ご質疑の1点目、耐震についてチェックしたかということについては、現状まだ行ってございません。したがいまして、その結果も得ていない状況にございます。
 小中学校の既存建物の耐震上の考え方といたしましては、昭和56年以前の建物は耐震診断調査、または耐力度調査の上で、その結果に応じて改築工事、補強工事が必要とされるということでございます。本市におきましては、新耐震設計基準に適合しない昭和56年以前に改築された学校は、小学校が2校、中学校が4校ございます。文部科学省では、平成15年度から3カ年で耐震診断を市町村が独自に行うようにとの対応を求めてきてございますけれども、この診断調査には、学校規模にもよりますけれども、200万円から400万円の多額の費用を要するものでございます。したがいまして、診断調査を実施するために、より安価な方法について研究、調査を進めてございますので、今後一定の期間をいただく中で対応に努めてまいりたいと考えてございます。

〇川中委員長 4項学校防災費を終わります。
 5項学校保健費、150ページないし153ページ。

〇白井委員 5項学校保健費、3目給食センター費、ここのところについてお伺いいたします。
 内容は、給食費の未納についてであります。学校給食については、給食センター関係者の努力と教育関係者などの各学校における創意工夫によって、少しずつではあるが、内容、方法等について食環境の工夫と充実に向けて改善がなされていると考えているところであります。しかし、一方、まだ多くの課題も存在しております。
 そこで、お尋ねしたいのは、給食費の未納についてでありますが、特に平成12年度あるいは平成13年度の未納の現況についてでありますが、未納については関係者の連携、協力により一部は解消され、その結果、整理されている部分もあると聞いていますが、給食費の未納の状況とこの解消と今後の対応についてお尋ねいたします。

〇渡辺給食センター所長 平成12年度、平成13年度学校給食費の未納状況とその解消及び今後の対応についてお答えを申し上げます。
 学校給食は、児童生徒の食材料費として1食当たり小学校で219円、中学校で271円を保護者負担とし、運営しているところです。平成12年度、平成13年度学校給食費の未納状況につきましては、各年度末に各学校長から報告のありました金額は、平成12年度は7校から136万86円、平成13年度は5校から106万8,551円であります。
 次に、解消についてでありますが、各学校から報告を受けた後、集計し、できるだけ早い時期に文書で保護者に納入のお願いをしています。さらに、納入いただけない方には電話連絡や家庭訪問など、納入の理解と集金の方法も含め、協議し、納めていただいているところです。その結果、平成15年2月末現在で平成12年度分は111万8,007円収納し、収納率82.2%、平成13年度分は68万7,002円収納し、収納率64.29%であります。
 次に、今後の対応についてでありますが、保護者からの給食費は各学校で取り扱いしていますが、金融機関からの引き落としによる方法と聞いております。現年度中は、各学校で未納とならないよう収納に努めていただくことが重要と考えていますが、過年度分については家庭訪問などにより保護者に理解を求め、粘り強く集金し、収納に努めなければならないと考えているところであります。

〇松沢委員 同じ3目の給食センター費のところで3点お伺いします。
 一つは、昨年お尋ねしたときの答弁で、配送車が1台リフトになっていないものがあるということでありましたけれども、その後の更新はされたのかされないのか。たしか十四、五年たっているようですけれども、更新状況についてお伺いしたいと思います。
 もう一つは、食器の更新状況について。
 それと、もう一点は、今お米の粉のパンがつくられて、近ごろまた新製品も出回っている、試食したと聞いているところですけれども、学校給食の中で地産地消の一環として米粉パンの位置づけといいますか、利用といいますか、こういうことができないのか検討されているかどうか、これをお伺いしておきます。

〇渡辺給食センター所長 3点のご質疑をいただきましたので、順次お答えいたします。
 1点目の給食配送車の更新についてであります。給食配送車は、3台で小中学校11校に給食を配送しているところでありますが、2台については平成8年と平成9年にそれぞれリアパワーゲート装着の車両に更新いたしておりますが、残り1台はリアパワーゲートが未装着の現況にあります。この車両は、平成元年度に購入し、14年を経過しようとしているものですが、現在のところ車両の状態から運行はまだ可能な状況にあります。しかし、車両を運転する者、添乗する者にはリアパワーゲートを装着した車両が作業効率、労力の負担が軽減されるなど、望ましいものと考えるところであります。今後リアパワーゲート装着車両への更新に向け、鋭意努力してまいりたいと思います
 次に2点目、ポリカーボネートの食器の更新状況であります。本市の学校給食は、現在5種類の食器を使用していますが、樹脂製食器の耐用は使用回数がおよそ1,000回と言われ、また日常点検をしている食器の状態などから、更新時期に当たる平成12年度に汁わんの小中学校分を内側がステンレス、外側がポリプロプレン樹脂製のエコ食器に、さらに平成14年度はランチ皿の小学校分についてポリエチレンナフタレート樹脂製のエポカル食器に更新したところです。残るポリカーボネート樹脂製の3類、飯わん、カレー皿、小皿とランチ皿の中学校分のうち、平成15年度はランチ皿の中学校分について小学校と同種のエポカル食器に更新を計画しているところです。
 今後においても、食器の安全性、機能性、作業性を考慮し、使用頻度や食器の状態を見きわめながら、計画的に更新が図られるよう努めてまいりたいと存じます。
 次に、米粉パンの導入についてであります。本市の学校給食は、週4回の米飯給食と1回のパン給食で週5回の完全給食を実施しているところです。米粉パンを学校給食に取り入れる考え方についてでありますが、パンに製造できる米粉は米を特殊な技術によって微細粒粉をつくることに成功した米粉85%、小麦のグルテン15%を混合したものが新潟県食品研究センターで開発されています。また、最近新たに糖質を加えた米粉も開発されたと聞いています。
 現在道内には、米をパン用に製粉できる工場がないために、新潟県に送って製粉しなければならないことから、安定的な購入方法や価格、また学校給食の場合大量に供給するため、製法上の技術や前日に焼き上げることから、児童生徒が食べておいしいパンに加工するためには課題も多い状況にあります。関係機関及び製造加工業者とも連携し、試作、研究をしてまいりたいと考えております。

〇川中委員長 5項学校保健費を終わります。
 6項就学奨励費、154ページないし155ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 7項社会教育費、156ページないし167ページ。

〇清水委員 160ページの文化交流施設維持管理費についてお伺いしたいと思いますが、文化交流施設は演劇や音楽にも対応できる多目的ホールを中心とした施設となっているところでございますが、市内には生きがい文化センターに同様の機能を持つパトリアホールがございますが、両施設とも市の管理する施設でありまして、どのようにすみ分けをして活用していくのか。また、文化交流施設の目的の一つは、芸術文化の拠点施設としてうたわれてございますが、この目的を達成していくための考え方をお伺いしたいと思います。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇山田委員 160ページ、今の文化交流施設に関連してでございますが、3点ほどお聞きしたいと思います。
 まず、1点は、完成見通しでありますが、4月オープンという予定がそのとおり進行しているかどうかが1点。
 それから、第2点は、運営方式についてであります。道新にも掲載されまして、ごらんになった方もいらっしゃると思いますが、隣の滝川のたきかわホール、西友ストアのホールでございますが、そこは公設民営ということでございまして、運営にかかわりましては民間の団体が組織して、非常に効率よく運営しております。当市の文化交流施設は、どういう形で運営を考えられているのかお尋ねいたします。
 3点目でございます。こけら落としの考え方でございますが、実は武内文平さんが深川開基100年のときに生きがい文化センターで真夏の夜の夢をこけら落としとして演出いたしました。そんなことがありまして、この文化交流施設についても何らかの形で記念行事が催されるかと思いますが、この考え方についてお尋ねしたいと思います。

〇宮田生涯学習課主幹 清水委員さんからご質疑いただきました。
 初めに、生きがい文化センターパトリアホールとのすみ分けであります。文化交流施設は、演劇やクラシック音楽に対応できるホールを中心として建築中でありますが、このホールと生きがい文化センターのパトリアホールとの主な違いは客席数で、パトリアホール358席に対しまして、文化交流施設が691席であるという点、ステージ及びステージそでの規模、機動などであります。
 新施設には道具庫のスペースがありますことから、市民劇場、市民創作ミュージカル、おやこ劇場、拓大ミュージカルを初めとする市民の演劇団体などがより活動しやすい施設になるものと考えております。また、ステージの広さから、市民吹奏楽団や中高生の吹奏楽部などの音楽関係者が利用可能な施設であると思われます。
 単に客席数の大小を基準とするのではなく、公演内容でステージ規模の適正を基準にしてすみ分けを行うのが両ホールを効果的に活用する方法ではないかと考えているところであります。生きがい文化センター所管と今後とも協議して、有効活用を考える次第でございます。
 次に、芸術文化の拠点施設としていく考え方についてであります。芸術文化活動は、暮らしやまちづくりに活力や潤いを与える有意義な活動であります。市民の自主的な芸術文化活動が地域の芸術文化のレベル向上にとって重要不可欠な要素であります。文化交流施設を芸術文化の拠点施設としていくには、単に発表の場、鑑賞の場とするだけではなく、さまざまな芸術文化活動の学習や研修の場として活用することが一つの方法ではないかと考えるところでありますし、芸術文化を愛する市民や団体の方々が集える場所としての提供も望ましい姿であると思います。拠点施設とするための第一歩としては、情報を団体相互に共有し合える芸術文化団体同士のネットワークづくりなどが必要と考えておりますので、事業の企画運営には関係団体のご協力をいただきながら取り組んでまいりたいと存じます。
 次に、山田委員さんから3点につきましてご質疑をいただきました。
 初めに、完成時期とオープン時期の見通しであります。文化交流施設の建設状況は、冬期の養生を終えまして、除雪をしながら工事を再開しております。3月現在、1階スラブなどのコンクリート打ちが順調に行われており、当初予定どおり本年12月完成、平成16年4月オープンとなるものと考えております。
 次に、運営方法についてであります。3月11日、道新でありますが、この中で公設民営型施設としてたきかわホールが紹介されておりました。このほかでは、富良野演劇工場を管理運営するふらの演劇工房が著名な組織であります。いずれも施設につきましては自治体が建設し、運営管理は市民団体を中心として発足した民間の運営団体に委託しております。運営団体は、自治体からの管理委託費と事業収入で光熱水費や人件費などを賄っておりまして、公設民営での運営は困難な面も多く、軌道に乗せるまでの道のりは決して平坦なものではないと伺っております。
 富良野においては、有償スタッフに加えて150余名の有償、無償のボランティアが演劇工房の活動を支えているという状況であります。また、条例の制定の仕方も、民間の運営組織が活動しやすいようにということで制約を緩和して定められていると聞いております。深川においても、文化交流施設の運営を民間の手でできないかということで考える市民の有志の動きがありまして、所管としてもこの動向を見守っているところでありますが、まだその組織実態が見えてこないという状況にございます。前述しましたたきかわホール、富良野演劇工場の収容人員はそれぞれ200席、302席と文化交流施設の691席との差がございますし、NPO法人を含めた組織づくりなど、課題があるところでございます。
 このような状況から、文化交流施設の維持管理は当面直営方式を基本としながら考えてまいりますが、公設民営は市政への市民参加の面で有意義な方法と考えるところでございますので、研究、検討してまいりたいと存じます。
 次に、こけら落としであります。こけら落としは、文化交流施設が演劇をメーンとしてクラシック音楽などの音響面にも配慮したホールを主体とする施設でありますので、市内にある劇団の公演やコンサートなどがよいのではと考えております。まだ決定されておりませんが、市内の各団体から札幌交響楽団のコンサート、市内劇団による創作演劇などの考えが寄せられており、いずれも開館年にふさわしい催しであると認識しております。こけら落としを一つの催しだけに限定するということではなく、それぞれの計画を開館記念事業としてとらえ、実現できるよう、可能な範囲で努力してまいりたいと存じます。

〇松沢委員 次のページ、3目の文化奨励費、埋蔵文化財の関係でお尋ねします。
 毎年相当数のものが発掘されていると思いますけれども、全部が全部復元はできないと思いますけれども、めぼしいものの復元、そして石器類なんかはそのまま展示できるわけで、これらを含めた新しいものの展示状況の実績及び計画をお聞かせいただきたい。

〇斎藤生涯学習課長 埋蔵文化財についてお答え申し上げます。
 どのような遺物が出土しているのか。また、復元、展示の状況はどうなっているかについてでございますけれども、最近の状況を申し上げますと、平成13年度に発掘調査いたしました北広里3遺跡でございますが、土器はすべて続縄文時代のもので、多数の土器片から、完全復元ではございませんが、30個体を数える土器の復元が得られておりますし、やじりあるいは石おのなど736点の石器類が出土いたしております。また、本年度実施いたしました国営かんがい排水事業に伴います納内9遺跡の発掘調査におきましては、縄文前期から晩期にかけての土器片290点と石おのを中心とした石器493点が出土いたしております。納内9遺跡の展示につきましては、完成度の高い土器の復元品がないことや遺物数が少なかったことから、まだ公開はされておりませんけれども、通常発掘作業が終了し、復元作業を終えますと、郷土資料館における企画展示室で一般に公開されておりますので、今後もそのような考え方で取り組んでまいりたいと存じます。

〇鍜治委員 158ページ、文化奨励費の関係でアートホール東洲館の維持管理についてお伺いしたいと思います。
 その前に、アートホール東洲館、一昨年のオープン以来、管理されている方々の努力によって入場者数についてもふえていると聞いておりますし、さまざまな企画あるいは事業をして、市民の文化振興に貢献しているということでは評価もいたしますし、そのご苦労に敬意も表したいと思うところでありますし、今後ともさらなる創意工夫を生かした中で取り組んでいただきたいものだと申し上げて、まずアートホール東洲館の管理運営、これまでの入場者数、それから運営状況についてお伺いしたいと思います。
 次に、同じ158ページでございますけれども、ぬくもりの里費について、ぬくもりの里維持管理、向陽館の関係でございますけれども、3点ばかりお伺いしたいと思います。
 まず、管理委託の関係でございますけれども、市の施設の管理委託を高橋要さんにお願いしているということでございまして、当然委託料等々の問題があるのだろうと。したがって、これらの積算根拠についてまず1点お伺いいたします。
 次に、管理委託から除外されております研修室の利用実態についてお伺いしたいと思います。
 3点目でございますけれども、入場者数と、それから高橋氏との市の施設の使用契約、この内容についてお伺いしたいと思います。

〇斎藤生涯学習課長 2点にわたりましてお尋ねいただきました。お答え申し上げます。
 初めに、アートホール東洲館の入場者数でございますが、今年度4月から2月末までの入場者につきましては、常設展と多目的ホールでの企画展示を合わせまして7,957人となっておりまして、前年度比で1,216人増加しております。非常に多くの方々にご鑑賞、ご利用いただいているところでございます。アートホール東洲館が主催しました平成14年度の事業数につきましては、きょう現在で46事業、展示作品数は2,476点に上りまして、いずれも昨年度より大幅に増加している状況にございます。
 運営を委託しております深川市美術交流協会では、2階の通路を活用した市民ギャラリーにおきまして、およそ半月サイクルで市民の作品展を行うほか、絵と音楽を融合させた非常にユニークなコンサートですとか、名画鑑賞会など新たな事業にも取り組んでございまして、絵画、書、写真のみならず、魅力あふれる市民の美術館となるよう、日々工夫と努力をしていただいているところでございます。
 新年度の運営につきましても、引き続き深川市美術交流協会に委託してまいりますが、深川市の芸術文化の拠点となるよう、一層の努力をしてまいります。
 次に、ぬくもりの里に関するお尋ねでございますけれども、3点ご質疑いただきました。順次お答え申し上げます。
 まず、1点目、向陽館の管理委託料の積算根拠でありますが、委託している業務は、暖房給排水衛生設備管理業務、一般保守管理業務、清掃業務、除雪業務及び教育委員会からの指示事項となっておりまして、委託料の積算根拠は市の臨時職員賃金単価をもとに、5月から10月までは事務補助業務が6時間、軽作業業務が40分の計6時間40分、また11月から4月までは事務補助業務が40分の軽作業業務が20分の計1時間として積算しております。
 2点目、研修室の利用状況についてでございますが、平成12年度は253人、平成13年度は268人、平成14年度は本年2月末まででございますが、293人が利用しておりまして、オープン以来の利用人員は延べ814人となっています。利用の主な内容につきましては、地域の書道サークルなどが中心でございます。
 3点目、入場者数と高橋氏との使用契約についてでありますが、まず入場者数につきましては平成12年度が6,290人、平成13年度が4,039人、平成14年度が2,576人となっておりまして、オープン以来の延べ入場者数は1万2,905人であります。
 次に、高橋氏との使用貸借契約についてでありますが、高橋氏とは市有財産貸付契約書を締結した上で施設を使用させております。契約書の主な内容につきましては、貸付物件は研修室2室を除くすべて、用途はアトリエ及び絵画展示に限定して、貸付期間は1年として、その後は更新可能という扱いをしております。また、貸付料につきましては、免除扱いをとっております。

〇北名委員 何点かお尋ねします。
 まず、3目の文化奨励費でありますが、アイヌのことについてお尋ねしたいわけです。昨年もこのことはちょっとお話ししまして、アイヌにかかわる啓発といいますか、そういうことを生涯学習の中でぜひ取り入れていただきたいという話をしました。
 それで、まなびピアふかがわというのが2月2日にありまして、そこで多度志中学校の1年生が4人でアイヌのことについて報告したのです、短い時間でしたが。そのときに会場にいた人みんなに配ってくれた何枚かのものがあるのですが、お話もそこで聞きました、画面に映して。これも読みまして、大変感銘を受けました。4人の子供がそれぞれ言っているのですが、こんな言い方をしているのです。「僕は、体験などを見に行き、アイヌの人々の知識はすごいと思いました。アイヌ民族の人たちが差別などを受けているとしたら、僕は日本人にないものをアイヌの人々は持っているんだぞと言いたく思います」と、これはA君です。B君はこんな言い方をしているのです。自分が思ったことということで、「アイヌの歴史は深いと思いました」。また、C君は自分の考えで、「アイヌ人はすごいと僕は思います。文様のことを調べながら、僕は思いました」と。もう一人の方は、なぜアイヌのことをテーマにしたかということでこう書いているのです。「アイヌが保育園に来たりして、とても興味があったし、そのときにアイヌの人が持っていた個性的な道具に気を引かれたからです」。これは、恐らく殿平さんの保育園に通ったことのある子ではないかと思うのですが、以前だと思うのですが、あそこにアイヌの酋長さんに来てもらって、子供たちに話をしたというのを聞いたことがあるので、そんな感じがします。
 いずれにしても、アイヌの問題というのは、北海道にとってみれば母なる大地というか、非常に深い意味合いを持っているだけに、正しくアイヌ問題を理解する。あるいは、アイヌの方と交流する、文化を継承するというか、いろんな形があると思うのですが、そういう機会を持つ必要があると思います。その点で1点お尋ねします。
 2点目は、民話でありますから、ここになろうかと思うのですが、深川市にかかわる民話や昔話を、これはおととし言ったのですけれども、いろんなのがそれぞれあるようなので、散逸を防ぐという意味ではないのですが、むしろ集約するという意味で、教育委員会の所管でアンテナを張って、そういうのを集めておく必要があるのではないかなと思うのです。ご苦労でありますが、ぜひその取り組みを求めたいと思います。
 次、三つ目は、5目のコミュニティ及びふれあい会館費というところで、旧拓銀の建物、市民交流センターのことについてお尋ねします。なぜ私それを聞くかというと、商店の人たちと話したときに、教育委員会は何を考えているのだと。大いにここを使ってくださいと言ったかと思うと、今度は福井さんの展示場になったと。展示場になったから、使えないという認識なのです。だから、土日は使えないという思いでその方は私に言っていたのですが、実は違うという話も教育委員会から聞きましたけれども、ともあれそういうことについて何の相談も説明もない。説明は後だから、あれだけれども、相談も何もないと。大いに使いなさいというときは言われたけれども、用途が変わることについて私たちは承知していないということで非常に不満げに言っておりました。
 私それはもっともだと思うのです。そういう点で、今言ったような絡みで、まず現状どうなっているのか。市民の声になぜ耳を傾けて事を進めていかないのか。あわせて、今後の使い方と市民周知についてお尋ねしたい。
 もう一点は、8目の生きがい文化センターにかかわってお尋ねします。生きがい文化センターについては、毎年幾つかのことを聞いております。いつも聞いているのを二つ聞いて、聞いたことのないのが一つ入るかと思います。
 一つは、市民映画会です。私も映画が好きな人間でありますし、映画時代の人間であって、映画の動向はいつも資料をいただいて、気にして見ております。深川に映画館もなくなったし、中にはあの映画会を楽しみにしている人も私出会って、ああ、いいなという思いもしました。ですから、それだけに映画をせっかく持ってくるのですから、要望にこたえるような映画を持ってきてほしいし、やるからには大いに人を集めてほしい、努力もしてほしい思って見ております。
 平成14年度は、今のところ13回あるうちの12回終わっているようで、1,604人、1回当たり133.7人、これは減っているわけです。1年前だけ言えば、1回当たり177.2人というのから133.7人。いろんな事情があると思うのですけれども、前にも言ったように、人数少ないからだめとか、多いからいいという単純な言い方はしないけれども、やるからには100人以上集めるようにしてほしいのだと言っておいたわけですが、今回100人以下が12回のうち6回もあると。半分は100人以下だということで、このことについてどういう分析というか自己評価されているのか。原因も含めて1点お尋ねしたい。
 2点目は、休日が結構あるわけです。年末年始はやむを得ないと思うのですが、第4日曜日、日曜日は大丈夫あいている、月曜日はあいていないのだと思って行くと、第4日曜日にぶつかったら、しまっているということで空振りになる。それと、私なんかは連休だとか祭日なんかはあけて、子供連れで行ったらいい場所だなと思っているけれども、これも休んでいると。いろんな事情があると思うのですが、休みを少しでも減らす努力はしていると思うのだけれども、考え方と見通し。ことしは少し閉館日が減らせるのかどうかお尋ねしたい。
 もう一点、深川の図書については、スペース狭いとかいろいろあるけれども、かなりのお金をかけて図書購入しているし、リクエストについても相当応じているという点、それから何よりも終わりの時間が遅い。つまり5時とか6時ではなくて、夜までやっているということでは非常によろしいと思っているし、喜んでいる人を何人も知っております。
 そこで、図書というのは、本を読めば読むほどというか、非常に人間の感性や物の見方に大きな影響を与えるだけに、図書運動というのは非常に大事なわけで、読書サークルの様子や図書運動としての取り組み、その取り組みをさらに発展させるという点での考え方を含めてお尋ねしたい。

〇斎藤生涯学習課長 最初に、生涯学習課が所管する大きな3点についてご答弁申し上げます。
 初めに、アイヌに関する学習機会についてでございますけれども、昨年の予特でもご質疑をいただいておりますけれども、深川における現状は昨年お答えしておりますように、郷土資料館において一部紹介しておりますことや、あるいは小学校で使用している社会科副読本の中でもアイヌに関する紹介がなされておりまして、最小限の学習機会の提供はこれらを通じて行ってきたところでございます。
 また、昨年8月29日、深川市も助成金を交付して、その運営を支援しておりますふかがわ市民大学では、平取町のアイヌ民族資料館館長でございます萱野茂さんを講師に招きまして、だれでも無料で参加できる夏期公開セミナーが市民大学の主催で開催されておりますことや、今ほど北名委員さんが質疑の中でも触れましたように、多度志中学校における総合的な学習時間にアイヌ民族についての研究がなされ、まなびピアふかがわ大会の生涯学習推進フォーラムの中で大勢の市民を前に発表が持たれたことなどがございまして、深川市民の中でも、徐々にではございますけれども、関心が深められているのではないかと感じております。
 そこで、アイヌに関する学習機会の提供というお話でございますけれども、課題とする社会教育事業など、そういった事業が山積している現状、あるいは増大の一途をたどってきましたこれまでの社会教育行政のあり方を見直して、昨年第6次社会教育中期計画を策定し、スタートさせたところでございます。したがいまして、今後におきましても機会をとらえながら、道やアイヌ文化振興財団等の資料の活用などによりまして、学習情報の提供など市民啓発に努めてまいりたいと考えております。
 次に、民話についてのお尋ねでございます。この民話につきましては、一昨年の予特でもご質疑いただき、お答えさせていただいた経過がございますけれども、調査等に関しましては膨大な時間とエネルギーを必要とするということが予想されるものでございます。開基100年の新深川市史を編さんするに当たりまして、古い写真ですとか資料等の情報収集をいたしましたけれども、民話に関するもの、昔話等の情報については残念ながら出てこなかったところでございます。
 深川で民話や昔話となりますと、100年余りの歴史の中では屯田兵の入植以前、つまりアイヌ民族の生活のものとなってまいります。文字を持たないアイヌの人たちの文化の伝承というものは、今となっては取り返しのつかないことが数多くあるのかなと推測されますけれども、民話に関しましても同様に、既に深川市史に掲載されたもの、あるいは発刊済みの文献などから拾い出して集約していくことがその作業の中心になってくるものと考えております。郷土にちなんだ昔話や民話は、はるか昔の人々の生活を想像させ、そういった意味ではロマンを感じさせるものでございますけれども、いましばらく時間をいただき、事務量的なこともありますので、深川の民話などの集約が果たしてできるのかどうかを含めながら研究させていただきたいと考えております。
 次に、3点目の市民交流センターについてのお尋ねでございますけれども、初めに市民交流センターの多目的ホール内に整備した福井尚敏ギャラリーと多目的ホールの使い分けの現状についてお答えさせていただきますけれども、ギャラリーは多目的ホールの東側壁面を活用する中で作品展示を行っておりまして、会議などの集会や各種のサークル活動には特別な利用の仕方をしない限りは支障が出ないような形で整備を行っております。
 したがいまして、通常は福井画伯の作品が展示された中で作品の鑑賞もいただきながらご利用いただいている実態にございます。しかし、こういった運用方法では多目的ホールが使用されているときに福井画伯の作品を目当てに来られた方には作品鑑賞ができない場合も出てきますことから、多目的ホールの利用度が比較的低い土曜日、日曜日については作品鑑賞者にも配慮して、午前9時から午後5時までに限定する中で、常時ギャラリーをオープンさせた状態で、会議等にも使用させるという方法をとっております。この場合には、会議などで使用する部分をつい立てなどで囲んでご利用していただきますけれども、使用団体の了解のもとに双方を両立させる形での運用方法をとっております。
 次に、ギャラリー整備に当たって、利用者の声を聞いたのかと。不満が出ているというお話でございますけれども、利用者の声はお聞きしておりません。結果的に土曜日と日曜日に会議等で利用される方には、間仕切りされた中での使用となって、窮屈な思いをさせることになりましたけれども、当初の計画ではギャラリーを整備しても多目的ホールの利用者には支障がないものと判断したところでございます。
 今後の取り扱いにつきましても、当面今ほど申し上げました方法でギャラリーと会議等が両立できる運用をしてまいりたいと考えておりますけれども、誤解もあったようでございますので、利用者の混乱を招かないよう、特に土曜日、日曜日の取り扱いにつきましては利用者等への周知徹底を図ってまいりたいと存じます。

〇道添生きがい文化センター館長 北名委員さんから3点ご質疑をいただきました。順次お答えさせていただきます。
 初めに、市民映画会についてですが、市民映画会は市民の憩いの場として鑑賞機会を充実させるために毎年開催しております。鑑賞者数につきましては、平成12年度は12本上映し、1,927人、1回平均161人、平成13年度は委員さんも申し上げていましたように、12本の上映で2,126人、1本平均177人、今年度は現在まで12本上映し、1本平均134人の入場者数となっております。
 今年度は昨年度より入場者数が減ったことについてですが、12本中半分が100人を下回っている現状にあります。原因といたしましては、特に目玉となる作品が少なかったこと。6月の上映日につきましては、殺人犯が深川市に潜伏し、市民が外出を控えたこと。また、1月の上映日は大雪であったことなどや、一般家庭でもハイビジョンやDVDの機器、ソフトの普及により、質のよい映像、音声が自宅で楽しむことが容易になったということなどがあるかと思います。
 しかしながら、大画面で映画を楽しみたいという人もまだまだ多いものと存じます。その人たちのためにも、フィルムの選択やPR活動など、さらに工夫をしながら、多くの方々に鑑賞していただけるよう努めていきたいと考えております。
 次、2点目の休日の開館についてお答えいたします。生きがい文化センターの休日につきましては、これまで何度かご質問をいただいております。休館日につきましては、毎週月曜日と第4日曜日のほか、祝日、年末年始を管理運営規則で定めております。委員さんご指摘のとおり、休館日を少なくすることは市民サービスの向上や文化水準を高める上でもその重要性は十分認識しているところでございます。現在第4日曜日を開館することが可能かどうか検討中であります。人的配置の問題や維持管理費、あるいはホールの利用増に伴う委託料など、相当額の経費を必要とすることから、いま一度関係する所管と協議しながら検討していきたいと存じます。
 次、3点目の図書館活動の取り組みと読書サークルの養成についてということでお答えいたします。現在の図書館は、平成4年10月、生きがい文化センター内に移転し、移転当初の蔵書冊数が5万8,000冊、年間貸し出し冊数が8万7,000冊、市民1人当たり2.98冊でありました。今現在蔵書数は11万5,343冊、平成13年度の年間貸し出し冊数ですが、13万1,800冊と市民1人当たり5.11冊とそれなりの成果を上げているものと考えております。
 深川市立図書館の特色といたしましては、利用者の利便性を高めるために全国でもまれであります通年夜間9時まで開館を実施し、今日に至っております。
 図書活動の現状の取り組みについてですが、資料収集を初め、図書館での貸し出しを中心としながら、市民にひとしく学習情報を提供できる体制づくりを確立するために、移動図書館車を市内13カ所にステーションを設け、2週間ごとに運行しております。また、配置図書としまして、コミュニティセンターなど市内7カ所の公共施設に150冊から300冊配置し、3カ月ごとに入れかえをしておりますし、また団体貸し出しとしまして希望する学校や団体に500冊を1カ月間、図書館に出向くことが大変な遠隔地の人たちのために資料を提供しているところでございます。
 また、子供が言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにするための活動として、おはなし会や人形劇公演、1歳から2歳を対象としたおはなしころころという事業を開催しております。
 また、読書普及を高めるため、一般を対象とした読書週間の事業の一環として読書講演会なども開催しております。
 サークルの現状ですが、現在8名で構成されている読書サークルが一つしかありません。図書館として数多くの読書にかかわるサークルが結成され、図書館活動にご協力いただくということが望ましいことと思いますが、今現在そこには至っていないということです。図書館ボランティアとしましては、少数ではございますけれども、幼児を対象とした事業などとか読み聞かせを中心とした事業についてはボランティアの協力をいただいて、今実施しております。
 いずれにしまして、読書サークルや図書館ボランティアの育成や活動などは、図書館としては大事なことであり、今後研究課題として受けとめ、取り組んでいきたいと考えております。

〇北名委員 ぜひ前進してほしいということが幾つかありました。民話についても意見もあるのですが、1点アイヌのことに絞ってお尋ねしたいと思います。
 この間日高門別の方に行ってサケ、マスのふ化を見てきたのですが、そのときに平取町に寄りまして、アイヌのことについてもいろいろ見させていただいたり、そこの共産党の議員さんとお話ししたりしてきました。それでわかったことは、アイヌの問題というのは非常に大事なのだけれども、国の取り組み、北海道の取り組みも極めておくれているというか、おぞいというか、まずいというか、問題だということを感じました。
 私先ほど多度志の中学生の話ししたのは、一つは差別の問題に対する意識というのは大事だけれども、アイヌはすごいと言っているでしょう。だから、アイヌの問題を学ぶということは、単に差別がどうのこうのというだけではなくて、すばらしい文化を知って、いろんなことを学ぶということなのです。それで、課長の今のお答えなのですけれども、去年も言ったのは、単に他の分野と一緒の一分野ではなくて、一つの大きな分野としてとらえていただきたいということを言ったわけですが、先ほどはぼやかした、全体を考えていくみたいな感じに受けとめたけれども、今具体的なものがあれば言ってほしいし、なければ具体的なものも打ち出していっていただきたいなということをお尋ねしたい。

〇斎藤生涯学習課長 アイヌ問題に関する学習機会の提供に関しての再質疑ということですが、済みません。ちょっと時間とってください。

〇川中委員長 暫時休憩します。

(午前11時17分 休 憩)


(午後 1時00分 再 開)

〇川中委員長 休憩前に引き続き委員会を再開いたします。

〇斎藤生涯学習課長 貴重な時間を費やさせましたことを深くおわび申し上げます。
 北名委員さんのアイヌ問題に関します再質疑にお答え申し上げます。
 今年度の具体的な取り組みの考えについてでございますが、アイヌ民族と文化につきましては深川市の歴史を知る上でも必要な学習であると認識しているところでございますけれども、市民にとりまして当面必要とする学習課題は非常に多いものがございまして、アイヌに関する学習事業を優先実施していくことは非常に厳しい状況にございます。前段申し上げましたように、昨年市民大学の夏期公開セミナーの中でアイヌ民族と文化をテーマに取り上げていただき、貴重な学習機会の提供となったわけでありますけれども、今後におきましてもたとえ単発ものであったり、あるいは数年に1度であったとしても、他団体と連携する中で学習機会づくりができないか、努力してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと存じます。

〇岡部委員 161ページの公民館活動運営費の中でお伺いしたいと思います。
 コミュニティ活動推進についてお伺いいたしますが、市ではコミュニティセンターの整備が進む中で、特徴ある地域活動がなされているわけでありますが、市民課で推進している花いっぱい運動、あるいはまた健康福祉に関する活動などが近年活発化する中にあって、市民福祉部とのつながりが非常に深まっていると認識しております。
 そんな中で、教育委員会とのかかわりが若干希薄になっているのではないかという感じを受ける昨今であります。市民福祉部との連携、あわせて地域コミュニティの中での社会教育活動といいますか、生涯学習との取り組みについての考えをお聞かせいただきたいと思います。

〇斎藤生涯学習課長 コミュニティ活動の推進にかかわりまして、教育委員会などとの連携のあり方についてお答え申し上げます。
 ご承知のとおり、公民館とコミュニティセンターは設置目的や運営主体が基本的に異なるものでございまして、地域の自主的活動でありますコミュニティ活動に教育委員会が積極的にかかわっていくことは、行政のコミュニティへの不介入という原則もございますので、通常はないことでありますが、コミュニティ活動を行う組織からコミュニティ活動に関する助言などを求められた場合には、必要に応じて積極的な助言、指導を行っているところでございます。
 また、教育委員会が窓口になりまして、コミュニティ活動推進交付金の交付を行ったり、あるいはすべてのコミュニティセンターでは無理としても、毎年数カ所のコミュニティセンターにおきまして公民館事業を出張教室あるいは出張講座として実施したり、さらに各コミュニティセンターにおけるさまざまな学習事業を実施する場合の講師の紹介ですとか、あっせんですとか、そういったことの相談に乗りながら、各地域のコミュニティ組織とは支援しながら連携を保っているところでございます。
 まちづくりの基本は、何といいましても活気あふれる地域のコミュニティ活動にありますので、市民課とのかかわり方は若干異なりますけれども、今後におきましても地域住民が生き生きと生活できるよう、市民課とも十分連携を図りながら地域活動を支援してまいりたいと存じます。

〇八木委員 162ページ、生きがい文化センター費でお伺いいたします。
 生きがい文化センターの機能の充実と人材活用について伺っておきます。生きがい文化センターは、機能が複合された大型の文化施設であり、図書館、郷土資料館、青少年科学室などが設けられております。平成4年度オープン以来、大変多くの市民が有効な利用に努め、個人として、また団体として社会教育活動の成果を上げていると考えております。また、来市される皆様方から大変うらやましがられておりますし、お褒めもいただいているところでございます。
 そこで、青少年科学室の資料、つまり展示物については、常により新しいもの、また新しい仕組みのものに置きかえ、子供たちの学習を支援するのが望ましいものと判断いたしますが、これには多額の経費を要することもあることから、展示物の更新だけではなくて、人の体験、知恵を活用し、各機能を補うためにソフト面に重点を置き、人材活用を図るべきと考えるところでございます。そこで、この考え方の所見をお伺いいたしておきます。

〇道添生きがい文化センター館長 市民活動の向上を図るために生きがい文化センターが平成4年に建設され、10年がたっております。1年平均おおむね15万3,000人の人たちにご利用いただいております。
 青少年科学室につきましては、青少年の科学に関する観察力や想像力を豊かにするために設置されております。展示資料につきましては、現在直径20センチの屈折式天体望遠鏡や深川上空を飛行するフライトシミュレーションのほかに、パソコンを使った資料6台が展示されております。特にパソコンを使った資料につきましては、内容も古く、更新時期に来ておりますが、高額であるということから更新もままならない状況にあります。平成11年度には、青少年科学室の一部を改修し、マルチメディアセンターが開設され、インターネット体験ができるようになって、現在に至っております。
 機能を充実させるには、人材活用をとのご提言ですが、天体望遠鏡につきましては従前は嘱託職員が対応しておりましたが、新年度からは市内の天文同好会に運営を委託し、天体に関する知識を有する専門的な立場で天体望遠鏡の持てる機能を発揮し、利用者、主に子供たちの期待にこたえるものと考えております。
 また、コンサートなどホールの事業につきましては、事業ごとに組織している実行委員会と共催し、実行委員の持っているノウハウを活用しながら、事業の企画、チケットの販売、ホールの運営にと協力をいただいております。
 さらに、図書館の事業についても読み聞かせなどの事業につきましては、少人数ではありますが、図書館ボランティアの協力をいただきながら事業を展開している状況にあります。
 いずれにいたしましても、ソフト面、ハード面ともに機能を充実させることは利用者にとっても施設にとっても大変重要なことと認識しております。今後より一層施設ボランティアなど人材を活用し、充実した施設づくりに努めてまいりたいと存じます。

〇西野委員 1点伺います。
 中央公民館にエレベーターをつけてほしいという要望があるわけであります。それはどうしてかというと、1階の和室があるわけですが、非常に使用度が高いということで滅多にあかない。勢い3階の和室を使うと。この場合に、高齢者、足の不自由な方、それから和服を着た方、これが3階まで上がるのが非常につらいということであります。どうでしょうか。

〇斎藤生涯学習課長 中央公民館にエレベーターを設置することについてでございますが、中央公民館が設置されましたおよそ28年前とは時代も随分さま変わりしている状況にございまして、高齢化社会がどんどん進行するに伴いまして、中央公民館の利用者の平均年齢もどんどん上がっているという実態にございます。
 そこで、お尋ねのエレベーターの設置についてでございますが、その必要性は感じながらも、既存施設でありますので、非常に難しい部分も多々出てくるのでないかと予想されるところでございますけれども、特に建築基準法上の問題点も出てくることもございますので、今後技術的な面などを含めまして、その可能性について研究させていただきたいと存じます。

〇白井委員 7項社会教育費の中の9目体育振興費、学校体育施設開放事業についてお伺いいたします。
 現在市内各学校では、学校の体育施設開放事業ということで実施されているわけでございます。実施状況について、どういう実情か。また、利用者から学校施設開放事業を利用中に暖房が入っていないという不満の声もあると聞いているわけでございますが、これにどう対応していくつもりなのかお尋ねいたします。

〇尾谷スポーツ課長 学校体育施設開放事業についてお答え申し上げます。
 本年度の実施状況は、開放校10校の登録利用団体が38団体、725人で、バレーボール、ミニバレーボール、バスケットボール、バドミントン、卓球などの種目を主体に、月曜日から金曜日まで多くのスポーツ愛好者にご利用いただいております。開放時間における施設管理に当たって、前年度までは学校職員、主に教頭に依頼しておりましたが、学校職員による管理対応の負担軽減を図るとともに、利用者の自主的な管理を確立する必要性があることから、利用団体への説明会においてご理解いただく中、本年度より利用団体による自主管理方式に移行したところでございます。
 開放時間帯の保温につきましては、従前と同様、日中の授業時間帯等の余熱利用により対応いただいているのが実態でございます。ご質疑ありました開放時間帯に暖房が入らないことについては、一部の団体からご意見があるやに伺っておりますが、開放時間帯における暖房通気については学校管理上や予算等の絡みもありますので、今後関係者と十分協議をしながら検討してまいりたいと存じます。

〇北本委員 同じ体育振興費の説明欄6のロングディスタンス・チャレンジin北海道・深川大会についてお伺いいたします。
 日本陸連は、昨年11月27日開催の理事会で、北海道初の陸上中長距離サーキット、2003ロングディスタンス・チャレンジin北海道を深川を含めた5市で開催すると発表しました。特に夏は北海道で合宿を張る本州実業団や大学のトップ選手が地元選手と走る画期的な大会となることが予想されます。このサーキット開催は、日本陸連強化委員会が新たな中長距離人強化策として道の陸協に開催を打診し、深川陸協とも協議し、開催が決まったとお聞きしております。
 サーキット開催により、合宿のまち深川を全国にアピールできるよい機会でもあり、一流選手との交流で地元の子供たちを含め、技術のアップやさまざまなメリットがあると考えますが、サーキットの内容、市の支援体制についてお伺いいたします。

〇尾谷スポーツ課長 ロングディスタンス・チャレンジin北海道・深川大会についてお答えを申し上げます。
 この大会は、日本陸上競技連盟が企画し、長距離競技会を道内5都市を巡回してシリーズで実施、そのうちの1会場に本市がスポーツ合宿招致活動の取り組みと成果が認められ、選定されたもので、深川大会を市と日本陸連が共催で開催するものでございます。
 我が国で初めて実施するこの大会は、6月18日の釧路市の初戦を皮切りに、7月2日の札幌市の最終戦まで、5会場で開催されますが、本市においては6月25日夕方からのナイター競技会として行われるものでございます。本市での開催種目は、男女1万メートル競技でありますが、日本陸連では一般参加選手として前年及び本年の日本ランキング50位以内の選手を、また招待選手にあっては日本ランキング5位以内の選手を予定するなど、国内トップクラスの選手がそろうもので、本市陸上競技場で日本記録の更新も夢ではないハイレベルの熱い戦いが繰り広げられます。
 この競技会シリーズの実施種目は、3,000メートル、5,000メートル、1万メートルの3種目でありますが、本市のみナイター設備を有していることから、メーン種目である1万メートルが実施されるもので、市といたしましてはこの大会が今後におけるスポーツ合宿推進の起爆剤になることとあわせて、国内トップレベルの競技会を観戦する機会を通じ、市民に大きな夢と感動を与えることができるものと確信しております。
 このため、大会の円滑な実施に向けて、必要な経費を予算化するとともに、大会事務局の立場で共催する日本陸連及び競技会を主管する全空知陸協など関係機関・団体の協力をいただく中、大会の運営と参加選手の対応などに万全を期してまいります。
 この大会は、翌年度以降も本市で継続して実施される予定でありますので、将来日本を代表する競技会に発展していくよう、大会の成功に向けて積極的に取り組んでまいります。

〇川中委員長 7項社会教育費を終わります。
 10款教育費を終わります。
 11款災害復旧費、1項農林水産施設災害復旧費、168ページ、169ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 2項土木施設災害復旧費、170ページ、171ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 11款災害復旧費を終わります。
 12款公債費、1項公債費、172ページ、173ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 13款諸支出金、1項諸費、174ページないし177ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 14款職員費、1項職員費、178ページ、179ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 15款予備費、1項予備費、180ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 歳出の質疑を終わります。
 次に、債務負担行為、6ページないし7ぺージ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、地方債、8ページ、9ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、一時借入金、1ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、歳入、12ページから37ページまで。

〇北名委員 28ページ、13款道支出金、3項委託金、1目総務費委託金でお尋ねします。
 道知事・道議会議員選挙費についてであります。けさほど午前3時ごろ、テレビを入れてみたら、道知事の選挙立候補予定者8人が討論会みたいのをやっているのを見ました。けさ起きて新聞見たら、9人目の候補が名乗りを上げたというニュースも新聞に出ておりました。
 ということで、戦後始まって最大の候補者の数になっているわけですが、恐らくこの予算はこんなにたくさん立候補する予想ではなくて組まれた予算かと思います。したがって、恐らく予算不足になろうと思いますので、その辺の様子について聞きたい。
 あわせて、巷間もしかしたら再選挙になるのではないかと言われています。その辺の状況について、新聞報道もされておりますけれども、この際再選挙の場合どういう状況の中でなるのか、あわせて予算的にはどうなっていくのかお尋ねいたします。

〇杉田選挙管理委員会事務局長 北名委員さんのご質疑にお答えいたします。
 平成15年4月13日執行の北海道知事及び道議会議員選挙の執行に要する経費は、北海道選挙執行規定に基づき、国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律の規定に準じて算定され、道より交付されます。費用は、平成14年度分として候補者氏名等掲示費、ポスター掲示場費、事務費、臨時啓発費が、平成15年度分として投票所経費、開票所経費、選挙会費、選挙公報発行費、演説会施設公営費、事務費、臨時啓発費などが交付となります。
 ご質疑の多数の候補者が出た場合の予算に関しましては、ポスター掲示場費が該当になります。当初予定区画数が8区画から12区画に変更となり、この経費につきましては平成14年度予算に追加交付措置がされることになっておりますので、ご理解願いたいと存じます。
 二つ目のご質疑、再選挙についてお答えいたします。当選人となるには、公職選挙法第95条で有効投票総数の4分の1以上の法定得票数を得た者で最多数を得た者と規定しております。これは、極端に少ない得票の候補者を当選人と定めることは当選人の代表たるにふさわしくないことなどを考慮したためと考えられます。新聞等で既に報道がされておりますが、27日告示の知事選挙には現在8名の方が立候補を予定されていると聞いております。北海道の3月2日現在定時登録者数462万5,129人の投票率を4年前の前回並みの60%と想定した場合、法定得票数が69万3,769票となり、これ以上の票数を獲得した方が一人もいなければ、再選挙となります。
 この場合は、投票日から異議申し出期間14日間の経過後、50日以内に行うよう規定されておりますので、万一このような状況になったときは6月中旬までに選挙が行われることになり、これに係る経費は道より交付されることになると考えております。

〇川中委員長 歳入を終わります。
 以上で一般会計の質疑を終わります。そのままお待ちください。
 次に、特別会計の質疑に入ります。質疑は、全般を通じて行います。質疑をされる委員は、ページ数を告げてから発言してください。
 初めに、議案第3号平成15年度深川市市民交通傷害保障事業特別会計予算について。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第4号平成15年度深川市介護保険特別会計予算について。

〇北畑委員 329ページの一般管理費に関連すると思いますので、聞きたいと思います。
 この中で平成15年度から新たに在宅介護サービス利用体験事業というものを創設されたと。これは、居宅サービス、それから施設サービス、このアンバランスの解消のためと理解しておりますけれども、その中身に関して4点だけお伺いいたします。
 まず、この事業の目的、それから内容。
 それから2番目に、期間をどのぐらい設定しているのか。
 3番目に、体験事業の対象者及び見込み。
 そして最後に、利用方法と周知に関して。
 この4点だけお伺いします。

〇椎名健康福祉課主幹 ご質疑をいただきました在宅介護サービス利用体験事業につきましてお答え申し上げます。
 初めに、この事業の目的と概要についてご説明いたします。本事業の目的は、介護サービスを利用していない方などに無料の利用券を交付し、実際にサービスを体験していただき、在宅サービスの利用の促進を図ろうとするものであります。被保険者の中には、要介護認定を受けましても利用に不安や消極的であったり、他人に世話をされるのが嫌などの理由によりましてサービスを利用していない方がおられます。入院中で利用する機会がないといった場合も含めますと、要介護認定者に占めるサービス未利用者の割合は平成13年度実績で約22%であります。
 本定例会一般質問におきましても北畑議員から、在宅介護重視の理念から、在宅サービスの課題についてご質問をいただきました。要介護者を増加させないこと、重度化させないことは介護保険制度運営上の最大の課題であると認識しております。そのため、在宅サービス未利用者には今後サービスを上手に利用していただき、要介護の状態の悪化の防止と在宅生活の維持、継続が図られるよう、サービス利用の動機づけを図るとともに、介護保険の準備基金の活用によりまして新規事業として実施しようとするものであります。
 また、本事業につきましては奨励事業として行いますが、次期事業運営期間の平成15年度から平成17年度までの3年間に限定しまして行う予定でございます。
 次に、3点目の具体的な対象者についてでございますけれども、一つには、過去6カ月間に在宅サービスを全く利用していない方、二つ目に、サービスは利用していても、過去1年間に訪問介護や訪問看護など訪問系のサービス、もしくはデイサービスなどの通所系のサービス、これらの一方しか利用していない方でございます。この要件に該当する対象者の見込みとしましては、合計で235人見込んでおりまして、事業に要する経費は平成15年度234万3,000円、3年間の合計では637万4,000円を見込んでおります。
 詳しい利用方法につきましては、対象者に利用券を郵送する際に通知いたしますけれども、例えば過去6カ月間にサービスを全く利用していない方につきましては、訪問系サービスと通所系サービスの両方から希望するサービスを1回、過去1年間に訪問系サービスを利用しており、通所系サービスを利用していない方につきましては、通所系のサービスの中から希望するサービスを1回というふうに、サービスを選択して利用していただく考えでございます。この利用方法でございますけれども、利用券は利用期限を6カ月間有効といたしまして、本年4月中に交付する予定でございます。
 この在宅サービスの利用体験事業の実施によりまして、実際にサービスを体験していただきまして、自身の要介護状態に合ったサービスの利用や他者との交流の少ない要介護者の通所サービスの利用など、居宅サービスの利用促進をより一層図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。

〇川中委員長 介護保険特別会計予算を終わります。
 次に、議案第5号平成15年度深川市国民健康保険特別会計予算について。

〇八木委員 349ページ、国民健康保険事業運営の今後の見通しについてまずお伺いいたします。
 医療の高度化や高齢化の進展に伴って医療費が増加の一途をたどる中で、被保険者の多くを所得の低い退職者、高齢者が占めるという構造的な問題や長引く経済の低迷、また年々医療費が増加している厳しい状況下で国民健康保険の事業運営が行われているところでありますが、平成15年度においては国民健康保険税の限度額並びに税率を据え置いたことは市民生活の上から評価するものであります。
 そこで、平成14年度の国民健康保険の決算状況の見込み並びに今後の見通しについてお伺いしておきます。

〇加藤保険年金課長 八木委員さんの質疑1点目の平成14年度国民健康保険特別会計の決算見込みでありますが、まだ不確定な部分もありますが、歳出では保険給付については今後2カ月分の支出も予定されており、インフルエンザなどによる医療費の増加、老人保健制度改正による70歳から74歳以下の方の順次国保への組み入れによる医療費の増加が見込まれますが、老人保健拠出金については制度改正により大幅な減額となっています。歳入では、国庫支出金の減額、特別調整交付金の一部未定もありますが、これらを勘案しますと単年度収支では若干の黒字を見込んでいるところでございます。
 2点目の今後の見通しについてですが、昨年12月に地方税法の改正により市税条例の一部を改正したことにより国保税の所得割の算定方法が変更になったことによる影響がどの程度国保税の税収に波及してくるのか。また、今回新たに平成15年度から平成17年度において保険基盤安定制度の拡充により、保険者支援制度の創設が図られたこと。高額医療費共同事業の拡大、制度化が同じく図られたことの影響など、国保に対するプラス要因、マイナス要因がありますが、国保税の税率、限度額などの見直しにつきましては、これらの改正の影響及び平成14年度の最終決算を見きわめた中で検討してまいります。

〇北名委員 全般にわたりますので、6点ばかり聞きます。
 1点目は、国保税の税額が重税だということで、非常に苦しんでいるというか、いい悪いは別にして、収納率が非常に高いということも見ておりますけれども、その辺の担当の方の認識を聞きたい。
 一般質問のときにも引き下げの話は別に譲ると言っておきましたので、この機会にしたいと思います。据え置きにしたということは評価しながら、各地でいろいろ工夫して引き下げをしたりしているところが出ております。最近共産党が国民健康保険の政策を出したのですが、全国的に見ればいろいろ工夫をしながら引き下げしているところが出てきていると。国の問題に負うところが非常にあるのですけれども、どういう形で取り組みをされるか、考え方も含めて聞きたい。
 3点目、減免の関係であります。資料としても出されておりますから、それも見ておりますが、3割、2、5、7、そういう軽減措置はあるのですけれども、それ以外の減免でいろんな減免区分がありまして、生活保護になったとか、特別な事由だとか幾つかあるのですけれども、その中で生活困窮による減免について聞きたいのです。平成13年度、平成12年度、一件もないという状況があります。今の時代に、リストラだとか失業、あるいはさまざまな理由で収入が突如として減額になる。あるいは、途絶えるという極端な場合もあろうかと思いますが、そういう状況で生活保護に至ってはいないという方たちの場合、生活困窮の減免というところが非常に役割を果たすところではないかと思うのです。それで、減免の申請制度もあるのですけれども、申請減免が生活困窮の部分で全くないというのは、そういう制度自身が知らされていない、あるいは知られていないのではないかとも感じます。そこで、このことについては、どのような形でこういう現状になっているのかお尋ねします。
 4点目、深川市が資格証明書を出していないのは、昨年も言いましたけれども、高く評価します。絶対に出さないでいただきたい。出していない地域もありますし。そういう状況の中で、苦労されて短期被保険者証を出していると。これは、やむを得ないことでありますが、この短期被保険者証を出している実態。そして、この方たちだけではないですが、苦労されているわけで、対応はどうしているか。それから、昨年も聞いた中で、答弁の中でも言っていましたけれども、実はとりにきていない人がいると。ここのところです。件数も含めて、対応について聞きたい。
 5点目、受領委任払いについてであります。一般質問の中で、新年度からするという答えを聞いて、私は遅まきであろうがよかったと思っているのですが、いつからやるのか。それと、非常に気になるのは、ハードルのことなのです。ハードルが狭い、狭いということをニュアンス的に感じられるような答えが聞こえてきているので、門口除雪がそうだったけれども、つくったは、本当にこれでいいのかというようなこともあったわけで、その点についてどうなのか聞きたい。
 もう一点、最後ですけれども、老人医療にかかわって、最近の新聞にこういう記事が出ているのです。これは、よそのまちですが、低所得の高齢者の医療費負担限度額支払い免除、いわゆる窓口委任払いなのですが、これを求めたことに対して、そのときのそこの市長さんはこういうぐあいに答えているのです。画一的な委任払いはできないけれども、外来手術等で高額な医療費が発生した場合や生活困難等で受給者から申し出があった場合、ケースに応じて柔軟に対応するという答弁が出たという記事を見ながら、深川でもこの程度のことは、夕張方式というのは時間もかかるし、検討するということも言っていますから、この程度はしてほしいなと思うのですが、これはいかがでしょうか。

〇加藤保険年金課長 国保会計について順次お答えいたします。
 まず、1点目の国保税は高いとの認識でありますが、全道市長会が取りまとめた全道34市の平成13年度決算状況報告書によりますと、一般被保険者1人当たり現年度調定額で比較いたしますと、6万8,516円で深川市は全道34市中28番目であります。平均は7万4,186円です。次に、現年度収納額で比較いたしますと6万4,096円で、これも34市中23番目となります。平均は6万6,160円であります。国保税が高いか低いかは、その市町村の医療費の関係に左右されるとともに、財政力格差や賦課方法など複雑に影響するため、明確に高い低いを判断することはできないものと考えております。
 2点目、国保税を引き下げるための方法ですが、昨年12月第4回定例会におきまして地方税法の一部改正による市税条例の改正をいただきました。その内容については、平成15年度から国保税の所得割の算定法が見直されるということで、中身につきましては省略いたしますけれども、平成14年度ベースの試算では約900万円の減税となる見込みで、保険者としては国保税の減収となるものであります。あくまでも試算であり、平成15年度ベースでは不確定であります。
 今後の経済情勢から所得の伸びも期待できない、また無職無収入の方の加入により収納率も期待できないなど、国保の事業運営は厳しい立場にありますが、平成15年度予算につきましては医療分、介護分とも現行の据え置きとし、今回実施された健康保険法改正の影響及び平成14年度の決算状況を見きわめてから、真に必要があると判断された場合は平成16年度以降において税率限度額の見直しを検討したいと考えております。基金を活用しての国保税の引き下げは考えていませんので、ご理解いただきたいと思います。
 なお、今後とも国保税の引き上げに影響いたします医療費の増嵩を招かないように、医療費適正化特別対策事業、保健事業の積極的な推進を図るとともに、国、道の特定財源の最大限の確保に努め、国保被保険者の負担増とならないように努力してまいります。
 4点目の短期被保険者証の発行と対応についてでありますが、国保税未納世帯に対しては、完納されている方々との公平性を図るとともに、納付に向けた相談の機会を設けるため、1回目に3カ月有効の短期被保険者証を窓口及び訪問して交付しております。発行状況につきましては、平成11年度が167件、平成12年度が168件、平成13年度が195件、平成14年度は287件となっています。平成14年度につきましては、平成15年2月末現在でまだ交付されていない方が88件おられます。そのうち居所不明で戻ってきているものが3件、いまだ窓口にとりに来られていない方が85件となっております。
 所管としては3カ月ごとに交付案内の通知を行っており、今後とも税務課と連携する中で滞納者の実情を把握しながら、納税相談、指導に努め、滞納者の減、短期被保険者証の発行減につなげていきたいと考えております。なお、医療を受ける機会が失われないように、この方々については意を尽くしてまいりたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
 次、5点目でありますけれども、高額療養費支給申請については一般質問でも答弁させていただいておりますけれども、原則償還払いとなっているものであります。この受領委任払いについては、真に生活が困難な世帯など、やむを得ない事情があると認められ、かつそのことを医療機関等も了解した場合に、保険者として今の経済不況下における被保険者の救済措置の一つとして対応してまいりたいと考えております。なお、現在事務の流れなど作成中であり、早い時期に対応していく考えでありますので、よろしくお願いいたします。
 次に、最後の6点目ですけれども、老人医療費に係る高額医療費の受領委任払いについてですけれども、夕張市に続き、芦別市の例だと思いますけれども、低所得者の高齢者医療費受領委任払いについて条件を付して、ケースに応じ、柔軟に対応しているとのことですけれども、本件につきましては複数の医療機関へ通院している場合の一部負担金や調剤、歯科の一部負担金、老人訪問介護の基本料なども合算できるため、夕張市のように対象実施機関が夕張市立病院一つということであれば可能なわけですけれども、当市のように多くの医療機関がある市や町では、すべてを把握して自己負担限度額を確認することは極めて困難であります。
 しかし、今後高齢者に手間をかけさせずに事務処理ができる方法がほかにもないかも含めて、既に他市の状況調査に乗り出しておりますので、その結果等を把握する中で、今後の研究課題とさせていただきたいと思います。

〇桜井税務課長 3点目にありました減免の関係について私の方からお答えさせていただきたいと思います。
 北名委員がおっしゃられました生活困窮者の減免の関係、平成12年度、平成13年度について一件もないということでおかしいのではないかという意味でのご質疑だと理解しますけれども、ご存じのとおり、その年の国民健康保険税の課税については前年度所得が対象となってきますので、課税し、納付書を渡す段階で既に5割、7割の軽減措置がされています。そういったことで、深川市におきまして、平成14年度ベースですけれども、おおむね2,100世帯、加入者の約50%が既に軽減措置の対象になって実施されているということでございますので、従来ありました生活困窮者への減免という申請がそこで既になくなっているという状況でございますので、ご理解いただきたいと思いますし、参考までに、一人世帯の場合は7割軽減の場合について介護保険を含めて1万9,320円、これを8期で納めますので、1期分が約2,400円という金額になってきます。
 二つ目の減免の状況の対応が知られていないのではないかというご質疑でございますけれども、税務課の基本的な事務分掌は、いかに税収を上げるかということが最大のポイントになってきます。そういった中で減免のPRをするということはいかがなものかと考えておりますけれども、減免をしないということではございません。いろんな納税困難な方については、納税相談をする中でご相談をさせていただいて、分割納入あるいは徴収猶予という形の中で随時多くの方々と相談させていただいていますので、もしそのような方がいらっしゃいましたら、遠慮しないで納税相談に来るようにぜひお勧めをお願いしたいと思います。個々いろんな事情が異なってきますので、個々に面接をした状況の中で実態を把握した中で対応していかなければならないというのが現状でございますので、その辺ご理解いただきたいと思います。

〇北名委員 1点は、保険年金課長の言った早い時期に高額療養費の委任払いをやると。これは、ちゃんといつぐらいと言えば再質疑しないで済むのです。あなた方の早い時期なんていうのは、私見当つかないから、どのぐらいのことを思っているのか言ってください。
 それから、今の税務課長の話なのですが、おおむねわかるのです。前年度の所得でかけてくるというのはわかるのだけれども、なおかつリストラに遭ったとか激減したという場合には、私は該当になると思うのです。その場合に申請をすれば、そういう方がいないとは考えられないのだけれども、そうだけれども、制度が知られていないということがあると思うのです。あなた方は税収を上げるのが目的だから、減免は宣伝しないというようなことを言って、わからないとは言わないけれども、しかしそれはだめで、やっぱりやってほしいのです。こういう制度ありますと。生活保護なんておふろ屋さんに張り出して、困ったらいらっしゃいとポスターつくったではないですか。そういうことをやってほしいの。結局先ほどの答弁の中で、かなりの件数がどんどんふえているでしょう、短期被保険者証を出している人が。これが今の世の中なのだから、そういうことについてもう一回お答えをいただきたい。

〇加藤保険年金課長 再質疑いただきました。
 1点目の一般被保険者等に対する受領委任払いについての実施時期でありますけれども、6月をめどに実施に向けて頑張りたいと考えていますので、ご理解いただきたいと思います。

〇桜井税務課長 再質疑の減免の関係についてお答えしたいと思います。
 減免をしないとかという部分での言及はしていないつもりでいます。減免をする前に、先ほど言いましたように種々事情がある部分についてを把握すると。といいますのは、先ほども申し上げましたように、その年の課税という部分は前年度の所得がそれなりにあった形の金額が国保税として来るわけですので、種々所得の状況、家族の状況等、いろんな部分の協議をさせていただいて、種々な方法をとっていくということでございますので、理解していただきたいと思います。

〇川中委員長 国民健康保険特別会計予算を終わります。
 次に、議案第6号平成15年度深川市老人医療特別会計予算について。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第7号平成15年度深川市簡易水道事業特別会計予算について。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第8号平成15年度深川市農業集落排水事業特別会計予算について。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第9号平成15年度深川市地方卸売市場特別会計予算について。

〇渡辺委員 461ページ、卸売市場についてですが、今年度予算の計上は1,780万円の計上であります。経済情勢は、めまぐるしく変化しておりますし、悪化していると言わざるを得ないわけでありますが、市民あるいは住民の胃袋を満たす市場の必要性は極めて重要と理解しているところでありますが、市場会計の赤字解消の繰出金がずっと続いてきていると認識いたしておりますが、この解消方法として合併とは言いませんが、どこかと業務提携とかいろんな考え方があろうかと思いますけれども、かかるこの問題点、1点目は経営の状況、二つ目には取引の実態、三つ目には株式会社大印の経営状況、4点目には今後の取り組み方針を伺っておきたいと存じます。

〇広上商工労政課長 4点のご質疑をいただきました。
 初めに、経営の状況でありますが、道内のどの地方卸売市場の経営も大変厳しい状況で、本市の卸売市場も売上高が平成11年度は20億5,200万円だったものが平成12年度には18億1,800万円、平成13年度には15億3,900万円とそれぞれ年2億3,400万円と2億7,900万円の大幅な減少となっており、平成14年度も15億2,000万円程度の見込みで、経営状況はますます厳しいと判断しております。
 次に、取引の実態でありますが、大口買い受け人の取引先の変更や倒産、閉店など、買い受け人の減少、前年比3人減の現在63人となっていることと、消費減による取り扱い数量、金額の減少が続いております。
 次に、株式会社大印深川地方卸売市場の経営状況でありますが、このような厳しい状況から、1月から12月までと会計年度は違いますが、平成14年度434万4,000円の損失金を出したところでございます。
 最後に、今後の取り組み方針でありますが、先月開催の深川市地方卸売市場審議会においても、売買委託の減少、直接買い付けの増加から、株式会社深川地方卸売市場の経営悪化、さらに人口減、大型店の影響等による小売業者の減少など、経営、取引とも厳しい状況や、また一方では、市内大型店では地場産品の取引が増加しているという状況も協議されました。また、この状況を乗り切るためには、いろいろ難題はありますが、地産地消を図ること、生産者、消費者、卸売業者が一体となり対応することが重要との確認がなされたところであります。今後も株式会社深川地方卸売場を初め、関係機関・団体と連携を図りまして、取引の増加が図れるよう取り組みをしてまいりたいと思いますので、ご理解いただきたいと思います。

〇川中委員長 深川市地方卸売市場特別会計予算について終わります。
 次に、議案第10号平成15年度深川市下水道事業特別会計予算について。

〇北名委員 489ページあたり。下水道事業について2点お尋ねします。
 1点目は、これまでの議会論議の中で、平成16年度には公共下水道の整備がほぼ完了するという答弁がありました。この後、整備完了後の平成17年度以降の事業はどのように展開していくのかお尋ねします。
 2点目は、下水道の整備の後は水洗化の普及が重要な課題になると思います。市民に対する普及促進のPRの現状について、どのようになっているかお尋ねします。

〇小林下水道課長 2点お尋ねをいただきましたので、初めに平成17年度以降の下水道事業についてお答えいたします。生活環境の改善と公共水域の水質保全を目的に、昭和47年の事業着手以来、整備を進めてきました公共下水道につきましては、平成15年度、平成16年度の2カ年で事業認可区域内の家屋の張りつきましたほぼ全域について汚水管の整備が完了する予定であります。
 このような状況から、お尋ねのありました平成17年度以降の下水道事業につきましては、管渠の整備では道路の新設改良にあわせての整備と住宅、事業所などの張りつき状況を見ながらの整備となりますし、駅北地区の土地区画整理事業の関係から下水道が未整備となっております地域につきましても、道路幅の狭い、私道の多い区域であり、土地区画整理事業によりまして道路網が大きく変わることも予想されますので、手戻りのないよう、具体的になりましたら、道路整備にあわせまして下水道につきましても早期に整備いたしてまいります。
 このように平成17年度以降につきましては計画的な下水道の管渠の整備は必要としませんが、現在供用開始から23年を経過いたしました深川浄化センターの機器類の老朽化に伴います計画的な機器更新と下水道施設の適切な維持管理が今後最も重要になってくるものと考えております。
 次に、2点目、下水道事業のPRにつきましてお答え申し上げます。下水道事業につきましては、一般会計からの繰出金と市民にご負担いただく使用料で下水道事業の経営をいたしておりますことから、下水道事業のPRによりまして市民に下水道に対しての理解と関心を深めていただくことは、下水道事業の経営にとりましても、また水洗化の普及促進にとりましても大変重要なことと認識いたしております。
 そこで、下水道事業のPRの内容につきまして、ここでは公共下水道、農業集落排水事業、個別排水処理施設整備事業の三つの事業をあわせまして申し上げますが、毎年年2回市からのお知らせによりまして下水道に関してのPRをいたしておりますし、下水道だよりを毎年作成いたしまして、下水道の工事説明会、下水道相談室、市の窓口などによりまして配布いたしているところであります。また、PR事業としましては、毎年実施をいたしております下水道相談室、下水道いろいろコンクール、深川浄化センターの一般開放などの事業を本年度も9月11日の下水道の日に合わせまして実施いたしておりますが、下水道相談室には市民61名の参加をいただきました。また、いろいろコンクールには、ポスター、標語、書道など160点の出品をいただきましたので、当日は下水道相談室の会場、音江公民館に、9月12日から27日までは市立病院の待合室に展示させていただいたところであります。また、毎年実施いたしましております本年度で9回目の開催になります、小学校4年生を対象としました上・下水道の施設見学会を6月17日から7月1日の期間におきまして、市内6校、237名の小学校4年生に参加いただき、深川浄化センターで汚水の処理過程について学んでいただきました。
 これらのPR事業によりまして、下水道に対しての理解と関心を深めていただいたところでありますが、今後におきましても下水道事業の安定した経営と水洗化の普及促進のために、引き続き下水道のPRに努めてまいりますので、ご理解いただきたいと思います。

〇川中委員長 下水道事業を終わります。
 次に、議案第11号平成15年度深川市駐車場事業特別会計予算について。

〇高桑委員 515ページで質疑させていただきます。
 市長の市政方針で、ことし駐車場の運営形態について見直すということになっております。駐車場の今日的な利用状況についてお伺いしたいと思うのですが、仄聞するところでは、蓬莱通が駐禁になったということもありまして、その辺どういう利用状況になっているかお知らせいただきたいと思います。
 それから、運営形態を見直すと。公設駐車場としての性格を有しながら見直しするということなのですが、その要因となるものはどういうものがあるのか。どういう理由というか、そういうことについてお尋ねしたいと思います。
 三つ目は、運営形態見直しということの基本的な考え方の中で、将来無料化という問題が出てくるのかなという気がいたしております。というのは、委託料と利用収入がほとんど同じぐらいですから、これを経営形態変更というか、合理化という関係でいけば委託費を減らすしかないので、そういう意味では、そういったことをずっと推測していくと無料化という方向で将来経営形態の見直しをしていくのかなと考えておりますが、その辺3点についてお伺いしたいと思います。

〇村端都市計画課長 一括してお答え申し上げます。
 昭和51年より開設しております1条駐車場につきましては、市民の皆さんにいつでも安心して駐車いただけるよう努めてまいりましたところ、一時は年間9万台以上の利用をいただき、黒字経営でありましたが、社会情勢の変化などから、近年駐車台数が3万台に減少しておりまして、市道蓬莱通線の一部駐車禁止に伴い、立て看板などを設置し、PRに努めてきたところでございますが、赤字経営が依然として続いている現状であります。
 今後の駐車場のあり方につきましては、先般の一般質問でもありましたように、市街地での違法駐車対策など商工振興上の問題や温水プール駐車場の一般開放問題及び市立総合病院改築に伴う患者さんの駐車場確保の問題などから、市街地における駐車場は必要と考えておりますので、運営形態や無料化などの料金体系を含めて、なるべく早い時期に結論を出すように詰めてまいりたいと存じております。

〇高桑委員 それでいいのですけれども、経営形態を見直すという要因、そういう問題について裏返してみると、利用がされないということなのです。利用者が少ないということなので、なぜそういうふうになっているかということの分析というのはどうなっているのか。

〇村端都市計画課長 お答えします。
 分析をしたことはございませんけれども、最大の要因は隣接遊技場の駐車台数の減少に伴うものでございます。

〇川中委員長 深川市駐車場事業特別会計予算を終わります。
 以上で特別会計の質疑を終わります。
 説明員の交代がございますので、そのままお待ちください。
 次に、事業会計の質疑に入ります。質疑は、全般を通じて行います。質疑をされる委員は、ページ数を告げてから発言してください。
 初めに、議案第12号平成15年度深川市水道事業会計予算について。

〇北名委員 二つばかり質疑させていただきます。
 まず、1点は、滞納の問題です。私は、このことについては昨年も聞いております。滞納が状況によっては給水停止につながるという関係もありますから、このことについてはもちろん生活にかかわることでもありますので、聞いたわけです。
 それで、1点目は、滞納の現状はどういう状況にあるか。それから、前年度も聞きましたので、その経過と今年度の対応、今後の対応というぐあいに簡潔に聞かせていただきます。
 もう一点は、水のことについて市民に周知するということを何度か言ってきたことがあります。北空知広域水道企業団では、「北空知の水」という裏表のA4判のが出ていますし、深川市の水道課ではお知らせの中に1ページ使って、深川市の水道というのを出しています。これはこれでいいのですけれども、どっちかというとまさにお知らせなのです。水がいかに大事か、環境にとって大事かとか、水の役割というか、節水につながるような、水を大事にしようとか、市民に知っていただきたい内容はいろんな方向からあるわけで、単なるお知らせ的なものだけではなくて、もう少し内容のあるというか、味のあるというか、気持ちの入ったものがあればいいなと思うのですけれども、そのあたりについてはどんなぐあいでありましょうか。

〇森下水道課長 ただいま滞納状況及び水道だよりといいましょうか、広報についてのご質疑をいただきましたので、順次お答えさせていただきます。
 滞納者に対して督促状から給水停止までの一連の流れは、昨年この委員会でご説明申し上げましたので、省略させていただきますが、水道使用料につきましては水道使用者に対し、公平負担の原則により協力をいただいているわけで、ご質疑の1点目、現状の傾向でございますが、社会情勢と比例するかのようにじわじわとふえてきてございます。昨年度まで完納いただいていた方が支払いのおくれや口座の引き落としができなくなってきている方が出てきてございます。そのようなことで、全体では増加の傾向にあるものでございます。
 2点目の前年度の経過と本年度の対応でございますが、この数字は昨年も申し上げてございますが、平成13年度は40名に対し予告し、給水停止の通知をし、やむなく給水停止を執行したのが14件でございました。平成14年度におきましては、督促状は500件余りを発行してございます。そのうち給水停止予告を含めて通知したものは31件でございます。その後全く連絡のいただけなかった3件に対し、給水停止の執行を行いました。2件につきましては、連絡がございましたので、誓約書等による分割納入のお約束をいただき、開栓してございます。残る1件については、現在も連絡なく、開栓しておりません。なお、平成13年度に執行いたしました2件におきましてもいまだ開栓されておりませんが、この3件におきましていずれの方も所在が不明という状況になってございます。
 3点目の今後の対応についてでございますが、基本的には先ほど申し上げましたように使用料の公平さから、個人面談等で誓約書などをいただき、分割納入などの対応という形で進めてまいります。なお、給水停止予告及び給水停止件数が前年比較で平成14年度減少しております。その要因といたしましては、長期及び大口滞納者の分割納入などが一定の理解が得られたのかなという考えをしております。いずれにいたしましても、滞納者はふえてきているというのが現状でございますので、今後も精力的に個々に通知、面談などにより、支払いに対して理解と協力をいただける対応をしてまいりたいと考えてございます。
 次に、水道だよりについてお答えさせていただきますが、水道だよりは今までの場合は年1回、市役所からのお知らせの中で水道に関する情報を掲載してきてございました。発行は11月ころで、内容といたしましては冬期間における水道凍結の注意のお知らせが主で、そんなことから11月発行とさせていただいております。それ以外に、指定業者の一覧、水道水の水質検査内容、水質試験結果などをお知らせしてございます。また、本年度は水道週間中央行事を深川市で開催予定としておりますことから、このことを含め、より一層水のPRに努めてまいりたいと考えてございます。また、昨年改正されました水道法の中でも水質の安全強化がうたわれております。そのようなことから、水道だよりの内容につきましても、水道の安全性など、市民に関心を持っていただけるもの、そのようなものを取り入れながら作成していきたいと考えてございます。
 今ご質疑にありましたように、例年発行してございます広報ふかがわに載っておりますのは非常にかたい感じがいたしております。そのようなことからも、水の役割、水の大切さ、味のある広報、情報というご指摘もいただきましたので、このご提言を参考にさせていただきながら、今後の進め方に生かしていきたいと思います。

〇川中委員長 水道事業会計を終わります。
 次に、議案第13号平成15年度深川市病院事業会計予算について。

〇山田委員 1ページの中の病院改築事業にかかわってお尋ねしたいと思います。
 内容は、ヘリポートでございます。いろんな災害、あるいは患者移送につきましてもそうですが、特に災害につきましては地上の交通路線が切断された場合等々については大変重要な役割を果たすヘリコプターでございますが、これは阪神・淡路の大災害でもその例が見られております。そんなことで、新病院に市民あるいは北空知の皆さんが期待しております。病院の完成、目下工事中でございますが、この中にヘリポートの設備はないと認識しておりますけれども、その重要性にかんがみ、何らかの検討があったのではないかと思うわけでございまして、ぜひ検討の過程とその結果、あるいは道内の状況等についてお知らせいただきたいと思います。

〇星野改築推進室長 今ほど病院改築事業にかかわってご質疑いただきました。
 新病院におけるヘリポートの検討経過並びに結果についてということで、ご質疑にもありましたけれども、緊急搬送などの災害が発生した場合の当病院における対応について最初に申し上げたいと思います。当病院は、平成9年12月に災害拠点病院の指定を受けております。これは、ご質疑にもありましたけれども、阪神・淡路大震災において医療機関にも甚大な被害を及ぼしたという教訓から、被災地の医療の確保、被災した地域への医療支援等を行うために指定されるものであります。この指定の病院施設基準の中に、原則として病院敷地内にヘリコプターの離発着場を有することとありまして、ただし書きで、やむを得なく病院敷地に離発着場の確保が困難な場合は、5キロメートル以内の病院近接地に非常時にも使用可能な離発着場を確保することとあります。現状といたしましては、拓殖大学短期大学のサッカー・ラグビー場をヘリポートとして利用させていただいているのが現状であります。
 ご質疑にありました新しい病院でのヘリポートについての検討でありますが、前段申し上げた災害拠点病院の指定を受けていることを踏まえまして検討を加えてきた経過がございます。検討を加えてきた中で、道内の状況としては道内の24カ所の災害拠点病院の指定がございますが、24カ所の中でヘリポートを設置している病院は5カ所であり、そのうち病院建物屋上に設置しているのは4カ所であります。その他の病院につきましては、近隣の広場、グラウンドなどを利用しているという状況にあります。
 次に、新しい病院の敷地の中にはヘリポートを設置するだけの敷地スペースがないということ、さらに新しい病院の屋上にヘリポートを設置するにはヘリコプターの離発着に耐える構造が必要であり、工事費が大変割高になるということがわかりました。また、ヘリコプターによる患者搬送を想定した場合に、これは手順・手続でありますけれども、最初に北海道に出動要請を行い、丘珠空港からの離陸により、当病院まで約40分かかります。さらに、当病院からヘリコプターで旭川市内あるいは札幌市内に搬送する時間を考慮いたしますと、いずれも救急車による搬送時間の方が早いという状況が把握されたところであります。
 前段申し上げましたような状況を踏まえまして、院内で総合的に協議、判断いたしました結果、病院独自のヘリポート設置をしなくても、拓大のサッカー・ラグビー場を利用することで今後とも十分対応できるものということで判断したところであります。

〇岡部委員 同じく1ページの病院改築事業の中で一つお尋ねいたしたいと思いますが、新しい病院は近代的な建設技術を持って、本格的に工事が始まったわけでございますが、病院におかれましては患者の快適性、安全性を尊重する上からも、利用者に配慮した病院づくりがなされているものと思っております。
 最近特に有害な紫外線対策が注目されております。特に新病院における新生児に対する紫外線対策が必要ではないかと考えておりますが、この点についてお伺いいたします。

〇星野改築推進室長 病院改築事業にかかわりまして、患者さんの快適性、安全性の観点からご質疑いただきました。病院改築工事につきましては、本年5月以降から躯体工事に着手いたしまして、平成16年2月までに6階までの躯体を立ち上げる工程となっております。これに合わせまして、本年11月から耐火壁、内装仕上げなどが地下1階から順次施工の工程となっております。
 ご質疑にありました患者さんの快適性、安全性ということで、特に病室の窓ガラス関係につきましては冬期間の暖房効果を維持するために太陽熱を取り入れながら、暖房エネルギーを外に逃がさない断熱複層ガラスを導入する考えであります。この断熱複層ガラスは、紫外線をおよそ60%から80%遮断することが可能であります。
 ご質疑にありました新生児に対する紫外線対策でありますが、新生児室、さらには授乳室については3階病棟の中央部分に配置いたしまして、紫外線が直接当たらないような配慮をしておりますけれども、母子同室となります二つの病室がございます。この病室の窓ガラスについては、前段申し上げた紫外線の遮断効果がより上がるような方法がとれないか、十分研究して取り組んでまいりたいと考えております。

〇北名委員 病院で3点ばかりお尋ねします。
 1点目は、部長室にかかわることであります。私ずっと以前から本庁の方も部長室を持っていたり、部長がつい立ての裏にいるのを大分発言しまして、その後次々と部長が表に登場しまして、職員と同じようなエリアの中に出てきたわけですが、市立病院に私もたまたま行っていて、いつも部長室に入ってお話もしていたのですが、鈴木部長の座りがいいというか、何も疑問に感じなかったのだけれども、あるときふと、これはどうしたのだろうと思ったのです。何で市立病院だけ部長室持っているのかなという気がしまして、それで今回聞くのですが、部長室は全部やめようと、そして部長も平場の職員のところに出てきて執務しようというぐあいに全部なったと思うのだけれども、どうして病院だけ部長室を持っているのか。今は、よそでは町長室もなくして職員のところに出てきている町もあるという時代に、そういう状況についてはもうおさらばする必要があると思うのですが、その理由と、4月1日ぐらいから出てくるのかどうかお尋ねします。
 2点目は、大きな出来事かなと私思うのですが、道労働局は宿日直勤務許可を受けている医療機関を対象に、初の労働実態把握、分類を実施し、宿日直勤務として扱うのが不適切な場合は、各労働基準監督署単位で集団指導するほか、場合によっては監督指導、許可取り消しを行う方針を出しているわけです。これは深川市だけではなくて、病院関係ではいろいろこのことが問題になって、実はそのとおりやっていないところがたくさんあるという状況が生まれて、今いろいろやりとりをしているようですが、深川市においてはどうなのか、まずお尋ねします。
 3点目、先ほど来出ている新病院について私も1点質疑します。病院は、清潔であり、あるいはきれいでありとなってくるわけですが、病院だけに限らず、外壁が真っ白あるいは無地というか、そういう建物の公営住宅や学校がかつては多かったのです。病院も庁舎もそうでしょうか。そういう点では、外壁にも何か特徴ある雰囲気があってもいいのではないかと常々思っていたのですが、新しい病院つくるわけですから、その辺はどうなのか。
 それから、今度は中の方です。私たちも蒲郡あるいは岸和田、新しくできたいろんな病院を見てくると、中に入ったらその地域の特徴のある、岸和田なんかはれんがで焼いたすごい絵巻物みたいのが出て、これだけで物すごいかかったというものもあったり、いろいろあるのですが、新しくつくるわけですから、一見してアメニティーでもあり、地域性もあらわすということがあっていいし、あればいいなと思っております。北の大地である北海道、歴史的な風土という点ではアイヌにかかわるようなものは、内地の人がここへ来たら、ああ、ここは北海道という思いがしていいのではないかなという気がするのですが、そういうことも含めて、現段階でどんな考えを持っているのかお尋ねします。

〇佐藤管理課長 北名委員さんからいただきました3点のうち、前段の2点についてお答え申し上げます。
 初めに、事務部長室の存在、なぜあるのかというご質疑でございますが、市本庁におきましてはかなり以前、平成5年当時かと思いますが、それぞれ所管ごとの見直しをする中で廃止してきたという経緯をお聞きしてございます。市立病院には役職者の個室ということで、事務部長室のほかに病院長、副院長、診療部長、薬剤部長、看護部長の各室が設置されておりますけれども、一般市民等の対応がほとんどないということですとか、また病院の業務、事務の内容が性格的に本庁と違っているという判断から、現存している状況にございます。
 現時点における事務部長室の運用についてでございますが、院長並びに医師を初め、他部の管理職との秘密的なと言ったら語弊ありますけれども、打ち合わせが場面的に多いという状況。時には、患者さん、家族の方からの相談ですとか、苦情の対応もございまして、業務上、またプライバシーの上で個室であることの利便性がございます。あわせて、狭隘、縮小化の中で会議室が減少しているということや2階の事務部の管理課スペースの狭隘から、現在運用する中では多目的に活用しているという形でございまして、部長専用室としての機能を持っていると言えない状況にございます。また、部長室の間仕切り、壁を撤去という形には少なからず費用も必要となることから、現状の形で運用してまいりたいと考えてございます。
 次に、宿日直勤務にかかわる適正化指導のことでございます。前段ご質疑の中にもありましたように、当院は北空知の2次医療を担う唯一の病院として救急病院の告示を受け、休日、夜間を問わず診療しているという状況でございます。これが業務体制としては、医師並びに看護師の宿日直勤務による対応とし、労働基準法施行規則第23条によりまして、労働基準監督署の許可を受けて運用してございます。昨年道の労働局は、医療機関における宿日直勤務について不適切な運用があるということから、初めて全道的な労働実態調査が行われております。
 この結果をもとに、ことしの1月末に所轄であります滝川労働基準監督署にて説明会が開催され、当病院においては法を遵守し、適正な運用に努めていると考えておりますが、宿日直の回数ですとか宿日直中の勤務対応に改善を要すると考えられる部分があるという指導を受けました。また、4月末までにこの改善計画を報告するよう求められているところでございます。現在改めて当院の業務体制の問題点を再点検する作業を進めておりますが、新病院における診療体制も視野に入れながら、許可要件を満たす方策について検討しているところでございます。
 今回の改善指導は、当院だけでなく道内の多くの病院も該当していると聞いておりますので、情報交換等もする中、適切な対応に向けて早期に改善を行うとともに、今後法に基づく適正な運用に努めてまいります。

〇星野改築推進室長 病院改築事業にかかわりまして2点ご質疑をいただきましたけれども、改築事業につきましては既に工事が進んでおりますが、この改築に当たりましては改築整備方針を定めておりまして、この中に運営の基本ということで五つの項目を掲げております。その中の一つに患者のアメニティー、快適性を尊重した病院空間の創出と充実を図るということを基本としております。
 1点目に外壁の関係についてご質疑いただきましたけれども、外壁の特徴というよりは院内の特徴性に重きを置いた空間づくりについて進めさせていただいているところであります。それで、特に患者さんにとってのいやしの空間づくりという部分に焦点を当てて、アメニティーの充実に向けて取り組みをさせていただいております。
 主な取り組みについて申し上げて、お答えとさせていただきたいと思います。最初に、1階の患者さんの待合ホールに季節感を演出したりイベントホールとして利用できる中央ホールを配置いたしまして、さらにこのホールの壁面に患者さんの目を和ませるようなレリーフ、図案は未定でありますけれども、それを設置する考えであります。また、1階に光庭を配置いたしまして、花壇などの患者さんのやすらぎを生み出す植栽なども考えております。さらに、展示ギャラリーを配置いたしまして、市民によります絵画、写真などの作品展示の場も提供する考えであります。
 次に、3階から5階の各病棟にあります入院患者さん用の食堂は音江山が眺望できる配置となっておりますので、四季折々の眺めにやすらぎが感じられるのではないかと考えております。
 また、各病棟のナースステーションはオープンカウンターを採用しておりますので、患者さんと直接対話ができるなどの仕組みを考えております。
 一部分だけ申し上げましたけれども、患者さんにとっていやしの一助となるように取り組んでおりますので、ご理解いただきたいと思います。

〇北名委員 部長室の件だけもう一回質疑します。
 いろんなのに利用しているから、どうのこうのと言いましたし、壁を取っ払うのは金がかかるからという言い方もされたと思うのです。もう何年もないし、壁を取っ払わなくてもいいのです。お金かけてやってという意味ではないのです。部長が出てくればいいのです。その意気込みというか、今すごい病院を建てるというときに、ここで部長が出てきたら、やっぱり雰囲気が締まります。
 部屋がないから使っていると言うけれども、それを聞きながら思い出したのだけれども、1階のケースワーカーさんが相談する場所だって、昔はちゃんとあったのがなくなってしまったりしているような気がするのです。ああいうのこそ患者のプライバシーで必要だなと思っていたのだけれども、どうもちぐはぐだという気がするのです。部長は、どうしても部屋にいなければいけないなんていう気持ちは持っていないと思うのです。性格から見て、私はわかるのです。
 そういう意味では、余りおもんぱからないで、検討すると。大きな仕事をやるのだから、インパクトのある変化というのが今あっていいのではないかと思うのですが、どんなものですか。

〇佐藤管理課長 再質疑にお答えいたします。
 先ほどお答え申し上げたように、事務部内の場所が、特に管理課の中にそういう場所がありますならば、今ほどご提言ありましたように、部長も積極的な対応をするという考え方でございますが、現状そういう状況にないと事務部の中で判断しているところでございます。
 なお、新しい病院につきましては、部長専用室については設けない考えでございますので、ご理解いただきたいと存じます。

〇北名委員 こういうときにかなり窮屈なことを僕ら言う場合あるのです。専門家、事情を知っている方たちはそちらだし、だけれどもやる気になったら、僕の考えていたのと全然違う方法でやることがあるのです。だから、私はどこにスペースがあるということは言いません、わからないから。まずやる気になって、それでもだめな場合もあるかもしれない。だけれども、全然気がついていなかったと今言っていて、言われてみてちょっと相談したら、やっぱりないと。これで終わりではだめです。どうですか。

〇佐藤管理課長 工夫をすればというご意見でございます。私どもは、今現状置かれている事務スペースを有効に活用するという考え方でございまして、壁があるないにかかわらず、部長とふだんのコミュニケーション、職場環境づくり、意志疎通は十分にできていると考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。

〇南委員 病院の後段の部分の改築にかかわって二つだけお尋ね申し上げたいと思います。
 今静かに思えば、桜井市長の最後の予特でございましたが、その時点で私は病院改築に向けての火ぶたを切って、ここにもう18年を経過いたしたわけでございます。途中河野市政が誕生いたしましてから、この改築問題が急速に進展いたしました。この間、病院開設者はもとより、現場の安田院長、鈴木部長、神保審議員、また星野室長らの血のにじむような努力によって今日があるわけでございまして、この苦労に対し、改めて敬意を表したいと思うものでございます。また、今月いっぱいをもって退職される安田院長が後任にまで配慮されておやめになるわけでございますが、院長の今日までのご苦労を多とするところでございます。
 その現場における皆さんのご苦労のたまもので、院内におきましては検討会あるいは協議会というのを立ち上げながら苦労されたわけでございますが、今日まで基本設計、実施設計、また業者の選定、あるいは入札、着工、こういう手順をくぐって今日あるわけでございますが、この病院の建設についてはひとり深川のみにとどまらず、管内におきましても極めて大いなる期待があるわけでございまして、本当に新しい病院が基幹病院としての価値があるものかどうか。立派だと言われるような中身に仕上げていかなければならない。そのためには、今も議論がございましたが、大変苦労されているわけでございます。
 質疑の第1点は、今医師の充足については28名から34名にしようかと、数字的には若干異なるかもしれませんが、そのように承知いたしておりますが、医師をふやすことによって本当に基幹病院としての価値のあるものが期待されるのかどうか。要するに、深川市外の近隣の病院でございますが、旭川の市立病院、厚生病院、赤十字病院、そういった病院に転送しなくてもいいような、深川の病院内ですべてが処置されるような体制が期待できるのかどうか。皆さんが期待いたしておりますから、期待にこたえるためにも大変今努力されていると思いますが、この点一つお尋ね申し上げたいと思います。
 二つ目に、昨年の第3回定例会において病院の名称についてお尋ね申し上げた経緯がございますが、それからかなり日数もたっております。答弁といたしましては、部内でいろいろと検討させていただきたいというご答弁にとどまっているわけでございますけれども、今日までこれに対してどのような進展があるのかどうか。
 まずもって1回目の質疑を終わります。

〇佐藤管理課長 2点のご質疑にお答え申し上げます。
 初めに、医師の充足の件について。当院は北空知圏の基幹病院として、また2次救急医療を担う基幹病院として、転送することなく、できるだけ圏域内で完結する機能並びに体制の確保が期待されていることは、私ども職員の立場からも重々承知しているところでございます。新病院に向けましては、施設、設備、機能の充実はもちろんですが、疾病や症状に適切な判断を下し、治療を行う医師の充実確保は重要な課題と考えているところでございます。
 医師法による当院の医師の標準的な数字は41名となってございますが、現在当院の医師は出張医と派遣される医師も含めて常勤換算29名でございます。平成15年度から平成17年度、新しい病院ができる年までにこの数字を4名増員し、法の標準数の8割でございます最低32名体制を確保したいと計画しているところでございます。これによりまして、内科の分科、また各科の医師の複数体制を整備する中、あわせて出張医についても増員を図りながら、診療体制の充実を進めていくという計画を持ってございます。
 昨年より機会あるごとに、院長みずから、また各科医師を通じ、大学医局に要請活動を続けているところでございますが、平成16年度から医師法が改正されまして、卒後臨床研修が必修化されるという形になってございます。大学卒業後2年間、現在当病院にも嘱託職員という立場で来ているわけですが、この2年間について研修期間中大学医局に属さないという形になりますことから、大学自体においても医局人員の確保見通しが立たないという状況になってくるようでございます。当市の計画どおりいくかどうか懸念されるところでございますが、今後において医師の協力と連携のもと、一層の要請を行い、現在医師の派遣をいただいている北大、札医大、旭川医大に対し、一層の要請を行ってまいります。医師の確保ができるよう努めてまいりたいと考えております。
 2点目の新病院の名称についてお答え申し上げます。昨年第3回市議会定例会一般質問にて議員さんからご提言をいただき、検討しております。まず、全国の自治体病院の名称について調査いたしました。この結果について、深川の名前をつけて申し上げますと、一番多かったのが深川市民病院、何々市民病院という言い方ですが、これが全体の26%、本州ですとか九州で多く使われている実態にございますが、北海道では25の調査病院中1病院のみとなってございます。2番目は、深川市立病院、これが24%、道内では五つの病院がこういう名称を使ってございます。3番目には、市立深川病院で、率は12%と半減いたしますが、道内においては8病院、32%、一番多い状況にございます。
 次に、この結果を院内の管理職で構成します院内会議の中で意見を伺いました。その結果については、市立深川病院、道内で一番多いという形ですが、これが20名で43%、深川市立病院が17名、37%、深川市民病院、9名、20%の比率となってございます。この内容を踏まえ、今後理事者協議の場を設けていただき、市民に親しまれる病院名称の方向づけをしてまいりたいと考えてございます。
 病院の名称ですとか病院の位置について、今後新病院の開設に向けまして、病院事業の設置等に関する条例の改正手続、あわせて所轄保健所への届け出などがございますが、できるだけ早期に方向づけできるよう取り進めてまいりたいと考えております。

〇南委員 医師の確保につきましては、私が承知する以上に大変ご苦労されていることをうれしく存じております。どうかその気持ちでしっかり取り組んでいただきたい。要望として申し添えておきます。
 さて、名称の問題について再質疑ということになるわけでございますが、もう既に病院を着工したという段階に立ち至れば、既に名称ぐらいはきちっと決めておかなければならない。深川でも今日まで大型的公共施設が次々と建てられておりますが、市民交流センターにしても、経済センターにしても、あるいは自由通路にいたしましても、着工前からきちっと決まっている。深川市立総合病院という名称はもうなじまないわけですから、名称が変わることは間違いないだろうと我々も予測しておりますし、私の主観においても、今日まで15年、主なる病院を調査する段階においては、今答弁がございましたように市民病院が圧倒的に多いことになっておりますが、北海道は残念ながらまだ少ないということ。北海道が少ないということで、院内におけるアンケートにおきましても少ない数字を示したのではないかと受けとめるわけでございますけれども、今深川で計画している病院というものは北海道では一番新しい病院です。旭川へ転送されるという病院なんかと比較すると問題にならない価値のある病院であろうと考えておりますので、本市の事情はどうあれ、深川市民病院としてきちっと決めていただくことがいいのではないと思っております。これに対する感覚をもう一度お伺いいたしたいと思います。

〇佐藤管理課長 再質疑にお答え申し上げます。
 時間的にかなり経過しているというご指摘も受けながらの再質疑でございますが、今回定例会の一般質問にもございましたが、新しい病院に向けて、今現在医療事故等の問題など、病院の信頼を損ねる現状がございます。今回の名称にあわせまして、私ども病院の中で新しい病院に向けて、職員みずから体質改善をする必要があるという観点から、理念、基本方針についても検討中でございます。この病院の名称につきましても、これが理念、基本方針と一体をなすものという考えをして事務を進めてございますので、ご理解をいただきたいと存じますし、今ほど委員さんからのご趣旨も踏まえて、今後十分に検討させていただきます。

〇南委員 仄聞いたしますときに、答弁にございました院内におけるアンケート、そういうものを整理して、近い段階で市長にお伺いしようという状況になっていると伺ったわけでございますが、本当に適切な感覚だなと感心いたしております。
 そこで、市長にお尋ねいたしますが、箱物市長だとか何とかと、これに対する市民論議がかなりございましたが、この厳しい時点を乗り切って、あなたは政治生命をかけてこの市立病院建築に向けて踏み切ったわけでございます。この現場で名称についてご苦労されている、こういった方々の苦労もしんしゃくしながら、市長は横目で見るのではなくて、自分から進んで、この名前がいいと市長がお決めになればいい。市長みずから名称を選ぶ必要性も生まれてくるのではないかと考えております。深川市民病院か市立深川病院か、アンケートの中では競合し出しておりますけれども、私は市民病院を強く求めたいのであります。
 北名委員からございましたが、岸和田とか蒲郡、あるいは私も九州の田川だとか函館病院だとか、いろんな病院も調査いたしておりますが、新しい病院で財政が立て直って好転して、経営が安定しているように伺ってまいっているわけでございますので、その意味からいっても、市民病院、北海道の関係病院が皆あっと注目するような新しい名称に向けて、市長の決断を求めて、質疑を終わります。

〇河野市長 あえて私にという再々質疑でもございましたので、私の立場からお答えさせていただきたいと思います。
 その前に、前段新病院の建設に当たって、大変ありがたいお言葉を賜ったわけでございますけれども、開設者の立場という私の立場からは、これひとえに議会の皆さん方の温かい励まし、ご協力があったからこそ今日進めさせていただくことができたこと、開設者の立場として、また市長として心から議会の皆さん方、そして市民の皆さん方に感謝申し上げたいと思います。
 加えて、前段安田院長を中心としてプロジェクトをつくってまいりましたけれども、大変厳しかった中にも安田院長先生を中心として頑張っていただきました。安田院長先生、3月31日をもっていよいよ退職でございますが、今南委員さんからありがたいお言葉をいただきましたことも私の立場からお伝えさせていただきながら、労をねぎらってあげたいと思っております。これまで議会の立場で優しくご加護賜った院長に対して、本当に心から感謝とお礼を申し上げたいと思います。
 さて、新病院名称についてでございますけれども、これまでの佐藤病院管理課長の答弁の域を超えるものはございませんけれども、今お話がございましたように、やはり市民に親しまれ、市民が、そして先ほどの質疑を通じても拠点病院とし、さらにまた平成9年にはありがたい災害指定という立場もいただいていることそのものが大きく改築の輪を早めていただいたわけでもございます。こういったことを真摯に受けとめさせていただきながら、これから新院長を迎えて、さらにまたこれまでスタッフがいろいろと検討してきたこと、昨年の第3回定例会以降、このご質問を真摯に受けとめて、所管として研究を進めてきたこと。私ども逐次報告をいただいてございますけれども、今後とも早急にご質問の意を体しながら、また私自身がまだ若干不勉強の中で、今後とも病院とも打ち合わせもしなければなりませんが、病院設置条例等もあろうかと思いますので、これらの名称等をただ単なる愛称だけでいいのかどうなのか、こういうことも含めながら、親しまれて、わかりやすくて、そして皆さん方にご理解いただけるような病院の名称にしていきたい。そのときには、むしろ私は議会の皆さん方にも、至近であります立場の中で皆さん方とまたご相談をさせていただく場面があろうかと思いますので、この点どうぞひとつご理解いただきながら、十二分に真摯に受けとめさせていただいて、今後とも取り組ませていただくことをご理解いただきたいと思います。

〇川中委員長 病院事業会計を終わります。
 事業会計の質疑を終わります。
 以上で平成15年度深川市各会計予算12件の質疑のすべてを終わります。
 暫時休憩します。

(午後 3時05分 休 憩)


(午後 3時20分 再 開)

〇川中委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、指名します。

〇北名委員 日本共産党議員団を代表いたしまして、一般会計予算案にだけ反対します。
 河野市政を概括的に総括すると、これまでの大型工事のツケが市民へのしわ寄せとして及んできていると。例えばごみの有料化があります。また、経常経費の1割カットは、福祉や教育や暮らしが等しくカットされるという点では、自治体本来の仕事をも侵食していると思います。そのことは、結局弱者対策のところにしわ寄せが行っているということかと思います。その最たるものは、介護保険の独自減免制度をかたくなに拒んでいることに見られます。
 小泉不況のもとで、日本経済は出口のない光の見えない暗く長いトンネルの中にあります。倒産、リストラ、解雇、失業、生活苦が後を絶たず、自己破産がふえ、サラ金、やみ金融の被害がふえています。こんな今だからこそ、自治体が本来の自治体としての仕事を行っていかなければなりません。理事者、職員が市民の苦労、苦しみを我がこととし、もちろん喜びもともにし、市民の目線で活動してほしいと強く望むものです。
 その先頭に立つのが市長であり、今そのあり方が問われています。市長給与、退職金、交際費についてでありますが、職員給与は不利益不遡及のルールを犯してまで減ずる措置をとりました。市長がみずからのそれについては審議会にゆだねるということについては、いささか首をかしげざるを得ません。先般ある自治体首長さんのお話を聞く機会がありましたが、この方は給与減額、公用車廃止などはみずからが決断したと言い、首長は特権階級ではないと言っていました。長たる者、みずからを顧みることを心がけないと、裸の王様になってしまうと思います。
 その点では、市職員にも一言言っておきます。私が情報公開のところで命令という文言にこだわったのは、今言ったようなスタンスと軌を一にするものだったからであります。幾つか危惧を抱いている点について述べます。
 1、市町村合併問題、国の愚かな推進レールにのっかってはだめです。もっと地域と住民を大事にしてもらいたいと思います。毒まんじゅうとむちを喜んで食べるような愚作はごめんこうむります。
 2、国保の高額療養費受領委任払いの導入についてでありますが、私は素直に喜んでおります。しかし、盛んに担当所管が真に生活困窮者という言い方をしているところが気になります。ふたをあけて、他市よりもおくれたものにしたらだめです。もっと素直に、他よりハードルが低いものをつくるという姿勢が必要です。
 3、非核平和宣言自治体協議会についてでありますが、ここに加入を決めたことを高く評価しています。ですが、総会参加の旅費すら組んでいない。今はやりの「何でか」の思いであります。ほかのところで行くか行かないかわからないが、一応旅費を組んでいるところや、むしろ無理して行かなくてもいい、組まなくてもいいと思えるようなところにも組んでいるのを見ると、おかしいなという感じがします。工面をするか、補正をつけるか、やり方はいろいろありましょうが、ぜひ大会に参加するようにしていただきたいと思います。
 4、委員会、審議会の報酬のこと。役割の質が違うからとあなたたちは言いますが、20分とか30分というのと何時間もというのはおのずと違いがあると思います。変だと思わないのだとしたら、変だと思わないのが変なのです。頭を冷やして考えていただきたい。このことは、税金を使っているのだということなのであります。
 5、教育について。いろいろご苦労している、努力していることは了としていますが、何といっても少人数学級、30人学級です。このことは、喫緊の課題であります。
 6、財政について。公債費比率は、平成14年度13.8%から平成15年度15.7%に1.9ポイント増であります。経常収支比率は、平成13年度決算86.8%から平成14年度末見込み89.9%で3.1ポイント増であります。市債残高は、平成14年度末286億8,000万円、平成15年度末に294億1,000万円、7億3,000万円増であります。一方基金は、平成13年度末59億円、平成14年度現在14億円減じて45億円、15年度末の予定ではさらに19億円減じて26億円という状況で、財政の深刻化は度を増すばかりであります。
 以上、かなり批判めいたことを言ってきましたが、前進していることも少なからずありますし、そのことを評価することにはやぶさかではありません。これら前進しているものの背景には、何といっても市民の声があり、いささか私たちも貢献していると自負しておりますが、実現を見たのは理事者の政策的判断であり、市職員の努力でもあることは敬意を表するところであります。
 幾つか述べます。1、平和運動の前進。これは、握って離さないで、これからもやっていこうではありませんか。
 2、商業に関する調査結果報告書。これをなし得たことの意義はすごく大きいと思っています。生の声が出ているし、反映されているからです。この中に再生の方途があると思います。これは専門機関が足でつくったものです。だから、まず職員自身が自分のものにしてほしいと思います。どうやったらそれができるか。足で歩き、じかに耳にし、目にすることであろうと思います。この立場を農政を初めそれぞれの分野でやっていけば、深川市は新たな前進を始めると感じます。現場に行き、現場の声に耳を傾けることこそ住民が主人公の行政の基本であります。
 この際、私たちの論戦についても一言述べておきます。総じて言えば、大いに実りのあるものでした。言葉が足りなかったり多かったりして、失敬したところがあったと思いますが、ご容赦いただきたいと思います。私たちは、自分たちがすべて正義とか無謬であるとは思っていません。もちろん主観的にはそう思っていますが、皆さんの率直な意見を聞かせてほしいと思っています。日々向上していきたいと思っているところであります。
 今議会は、課長が答弁に立たれました。質問の聞き取りでは有意義な意見交換ができましたし、会議では皆さん一生懸命答えてくれました。皆さんの今後のご活躍を期待しています。
 また、今議会は、イラク情勢をめぐって全世界が戦争か平和かのせめぎ合いをしている中での委員会でありました。アメリカのブッシュは、とうとう国連を無視してイラクを攻撃するという最後通告をきのう出しました。あす戦争が始まると言われているようながけっ縁の中に今あります。
 昨晩ある労働者から少し長い電話が私にありました。ブッシュはヒットラーや東条英機と同じだ、日本の小泉はとんでもないという怒りに満ちたものでしたが、全くそのとおりだと思います。戦争は、何の罪もない子供、女性を初め、多くの人の命を奪います。殺すのです。戦争でテロはなくせません。報復のテロが起こることは、容易に想像されます。ブッシュの戦争は、世界の平和を壊し、秩序を壊し、経済も外交もめためたにします。ブッシュのこの無法狼藉とそれにしっぽを振ってついていく小泉内閣に対する怒りの声を皆さんと一緒に上げていきたいと思っています。
 さて、今議会を最後に勇退される同僚議員がいられます。これまでのご奮闘とおつき合いにお礼申し上げます。今改めて議会の存在感が問われ、議会みずからが改革していくことが求められていると思います。市民の立場に立って、市民の思いを行政につなげること、また市民の立場から行政をしっかりチェックすることが大事です。私たち選挙戦にこまを進める者は、戦い抜いて、またこの場で相まみえ、一緒に汗を流していきたいと思っております。
 最後に、戦争反対の思いを込めて、1949年に発刊された戦没学生の手記「きけわだつみのこえ」の序文にあるフランスのジャン・タルジュという詩人の詩を紹介して、締めくくりとします。「死んだ人びとは、還ってこない以上、生き残った人びとは、何が判ればいゝ? 死んだ人びとには、慨く術もない以上、生き残った人びとは、誰のこと、何を、慨いたらいゝ? 死んだ人びとは、もはや黙ってはいられぬ以上、生き残った人びとは沈黙を守るべきなのか?」。

〇西野委員 平成会を代表して、議案第2号平成15年度深川市一般会計予算を含め12件の各会計の予算原案に対し賛成の立場で討論を行います。
 平成15年度の予算編成においては、まず国は公共投資関係経費に見られるように、歳出改革を一層推進することとされておりましたし、地方財政についてもこのような国の方針を踏まえて、地方歳出を徹底して見直し、地方財政計画の規模は2年連続マイナスとなっております。
 本市においても、最大の歳入項目である地方交付税については前年度より3億7,000万円の減少、さらに自主財源の柱である市税についても8,000万円減少するという極めて厳しい情勢の中にありますが、12会計全体で深川市政において過去最も大きな予算となる399億8,230万円という予算総額となっておりますことは、市長を先頭に職員の英知を結集したものと考えております。また、このことに伴い、第四次深川市総合計画に定める目標に一層前進するものと思います。
 「市民とともに創る 住みよいまち 深川」、これは一つには、市民と協働してつくる、二つ目は、健やかで安心できること、三つ目は、心豊かな文化を育てる、四つ目は、安全で快適、五つ目は、活気あふれる地域づくりであり、これら五つの柱の着実な振興を図るための全体として積極的な予算であり、大変なご苦労の中で編成された堅実なものであり、その労を多とするものであります。
 申すまでもなく、この予算は河野市政3期目の初年度予算であります。既に市政方針にもありました市長の基本理念でもありますところの市民とともに、さらには市政運営の柱となるまち、人、夢づくりを通して、全市民が深川に住んでよかった、住み続けたいと実感できるまちづくりのためにも、真に市民の血となり肉となる魂の入った予算として執行されなければなりません。
 これらの特色も大型事業を初め、市民生活に直結するもの、また心のこもった思いやり予算もあり、おおむね均衡のとれたものであると思うのであります。
 さて、本予算案に対する平成会の意見として、第1に、健全財政堅持のため行財政改革の断行。第2に、行政サービスの高度化と行政コストの軽減。第3に、思いやりとぬくもりのある行政執行。第4は、全職員一丸となった創造性の発揮であります。
 本日までの3日間、充実した審議が展開されたのでありますが、新年度においてはこれらの趣旨を充分踏まえて、最小の経費で最大の効果を上げるべく、新たな決意のもと、行財政改革と運営の効率化に向けたより一層の取り組みのもとに、万全の体制を図り、適時適切に予算が執行されることを期待して、原案に対して賛成の意をあらわし、討論を終わります。

〇八木委員 議案第2号平成15年度深川市一般会計予算ないし議案第13号平成15年度深川市病院事業会計予算の以上12件の原案に対し、民政クラブとして賛成の立場で討論いたします。
 今日の経済情勢は、株価の激動に見られるように、かつてはだれしもがその経営基盤の大きさに圧倒された大手金融機関でさえ悲鳴を上げ、あきらめムードすら漂っていると報道されるほど厳しい情勢にございます。また、デフレと不良債権問題が経済を低迷させていることから、国においては構造改革と経済財政の中期展望を策定しておりますが、この中では国と地方の双方が歳出削減の努力を積み重ねることが必要であるとされているようであります。
 さらに、このことから、地方財政計画において地方交付税交付金は前年度より7.5%もの大幅な削減となり、市町村の財政は極めて厳しい状態に置かれていると認識しなければならないと存ずる次第であります。
 このような情勢にあって、本市においても長引く景気の低迷により市税が減少する厳しい財政状況にありますが、河野市長3期目スタートの予算編成として大変ご苦労もあったものと存じますが、一般会計では歳出削減などにより前年度比1.1%減の190億8,000万円という予算となったものの、12会計全体予算では399億8,230万円とし、前年度より8.2%の大幅な増加となっております。
 限られた財源の重点配分と経費の効率化に徹し、数多くの政策課題に果敢に取り組まれましたことに、河野市長、江剌助役を初めとする職員のご苦労に感謝を申し上げるものであります。
 本市の財政は、自主財源に乏しく、地方交付税や国、道の補助金あるいは市債に依存することが多い状況にありますが、創意と工夫を図った財源活用により、今日まで市民の要望に対し適切に対応されていますが、なお一層豊かで個性あふれるまちづくりに努めていただきたいものと存じます。
 本年度の予算では、まず一層高齢者が増加する状況において、医療に対する需要の高まりに対応した市立総合病院の改築が進められておりますが、その経営についても健全性の確保に努めていただきたいと考えます。
 また、ダイオキシン規制以降の緊急課題でありましたごみ処理施設につきましても、衛生センターにおけるバイオガス化施設などに引き続き、市の単独施設として一般廃棄物最終処分場やリサイクル施設の整備について、新年度予算によりそのめどが明らかになったところであります。
 さらに、市民の快適な生活に向け、道路網の整備、下水道、市営住宅の整備においても一定の前進があったものと存じますし、学校評議員制度の導入や小学校のコンピューター整備などの教育予算についても成果があったものと存じます。
 また、経済が極めて深刻な状況にあることから、市街地の活性化に向けた商業振興計画の策定などの取り組みや、さらには米価の下落などにより一層厳しい農業情勢を考慮しての農業経営安定化事業補助金の予算化や将来の担い手を育成するための新規就農サポートセンターの支援については、大きく評価するものであります。
 本日までの3日間の本委員会における各委員の発言は、いずれも貴重なものであり、市民福祉の向上のためのすぐれた提言であります。予算執行に当たっては、これらの意見を十分に受けとめ、さらに事業の効率化を図り、最小の経費で最大の効果を上げるよう努めていただきたいと存じます。
 困難な時代でありますが、行財政改革を推進することなどにより、安心のできる住みよい深川をつくり上げるため、河野市長を中心に、全職員一丸となって英知を結集し、北空知の中核都市深川市のさらなる発展を目指して、より一層のご活躍を賜りますことをご期待申し上げ、上程されました議案12件の予算に対し賛成の意を表し、討論を終わります。

〇川中委員長 討論を終わります。
 これより議案第2号平成15年度深川市一般会計予算ないし議案第13号平成15年度深川市病院事業会計予算の12件を採決します。
 初めに、議案第2号を採決します。この採決は起立によって行います。
 本件は原案のとおり決定することに賛成の委員の起立を求めます。

(賛成者起立)

 起立多数。
 よって、議案第2号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第3号ないし議案第13号の11件を一括して採決します。
 本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 異議なしと認め、よって議案第3号ないし議案第13号は原案のとおり可決されました。
委員会終了に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 17日から今日までの3日間、委員各位の皆様方のご理解を賜り、無事予算審査を日程どおりに終了できましたこと、心から感謝とお礼を申し上げる次第であります。
 一般会計を初め全会計予算総額399億8,230万円の審査に当たりましては、委員各位の熱心な質疑により、実に183件に及ぶ質疑をいただいたわけであります。この間、松沢副委員長、理事会の皆様方を初め、委員各位の皆様方の心温まるご理解とご協力を賜り、ただいま予算案12件すべてが可決したところであります。答弁に立たれた職員皆様の熱心なお取り組み、ご努力に対し、心から感謝と敬意を申し上げる次第であります。
 いよいよ4月1日から平成15年度の予算が執行されるわけでありますが、財政運営につきましては細心の注意を払い、勇気ある決断が求められるところであり、住民福祉の増進と地域活性化のため、最大の効果を上げていただきますことをご祈念申し上げ、言葉足りませんけれども、お礼の言葉にかえさせていただきます。大変ありがとうございました。
 以上で予算審査特別委員会を終わります。

(午後 3時38分 散 会)



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