[目次]

予算審査特別委員会記録 (第4号)

午前10時04分 開議 
 平成16年3月19日(金曜日)
午後 4時46分 閉会 


〇議事日程(第4号)

一般会計歳出質疑 10款 教育費
一般会計歳入質疑 1款 市税
特別会計質疑 国民健康保険特別会計予算
地方卸売市場特別会計予算
下水道事業特別会計予算
駐車場事業特別会計予算
事業会計質疑 水道事業会計予算
病院事業会計予算
討論 北名委員(一般会計予算に対し反対)
渡辺委員(全会計予算賛成、動議反対)
田中(昌)委員(一般会計予算に対し反対)
遠藤委員(全会計予算賛成、動議反対)



(午前10時04分 開 議)

〇北本委員長 ただいまから予算審査特別委員会を開きます。
 議案第1号平成16年度深川市一般会計予算ないし議案第12号平成16年度深川市病院事業会計予算の12件を一括議題とします。
 質疑を続けます。
 10款 教育費7項社会教育費、154ページから165ページまで。

〇高桑委員 青少年費のところで1点お伺いしたいと思います。
 深川と小千谷少年少女の交流事業についてでありますけれども、この事業は聞くところによりますと、もともとはJCの事業で始まったというふうに聞いております。それが今日まで恐らく二十数年続いていると思うのですが、途中から行政側の行事となって、長い経過をいたしております。
 私恥ずかしいのですけれども、きょう初めて小千谷市の位置を確認してきました。人口は、深川の倍近いところで、面積は4分の1まではいきませんけれども、深川より相当小さいところです。新潟の大体中央に位置しているというふうに見ていますけれども、長い経過ですから、行っている人たちも五、六百人になっているのではないかと、相互で。そう考えております。恐らく有意義な交流や成果も上がっているというふうに感じておりますけれども、二十何年もたって、その交流した後の様子というのがなかなか私どもには見えません。一つの事業が長期にわたる場合、行政側として中間的にやはり総括をして、この事業について今後どうするかということがあるべきだというふうに考えておりますので、今日相当な期間が経過しておりますので、その辺のお考えについてまずお聞かせいただきたいと思います。

〇加藤(真) 生涯学習課長補佐 ご質疑の深川・小千谷少年少女交流事業助成金についてでございますが、この事業は深川青年会議所が主催する青少年の育成事業に対する助成金でございます。
 市内の小学生と新潟県小千谷市内の小学生が相互に訪問し合い、地元の子供たちとの交流会や体験学習などのほかにホームステイも取り入れて、自立と主体性をはぐくむことを目的としている事業でございます。
 平成2年度からは、市の人材育成事業として位置づけまして助成をしてまいりました。事業終了後の実績報告書で内容等は承知しておりましたが、委員さんのご指摘のことは、これまでの事業の反省、評価を行うことも必要と考えますので、主催団体の事業に対する意向の把握も含めて話し合いの場を設けてまいりたいと存じます。

〇田中(昌)委員 3点お伺いします。
 まず、156ページ、5目コミュニティ及びふれあい会館費の中で、コミュニティセンター等の使用料についてお伺いいたします。行財政改革緊急プログラムの中で、利用料金の見直しとありますが、コミュニティセンターについては、これまで学校の統廃合を初めとしていろいろな経過がある中で、各種さまざまな地域事情などの受け皿として存在しておりますし、地域住民の心のよりどころになっているものだというふうに考えます。
 緊急プログラムの検討事項の中で減免の見直し、いわゆる有料化の検討がされるような内容になっておりますが、市民との協働を掲げる深川市としては、地域コミュニティの中心的な存在となるような取り組みがこのコミュニティというところには今こそ必要なときであるというふうに考えます。地域住民の皆さんと十分な時間をかけて、十分な協議をすることを基本に、これまでの予特の中で答弁されたような、議決の暁には説明しますとか、そのようなことにならないような方法で進めていただきたいと考えますが、この使用料等の見直しについて、今年度、平成16年度はどうなのか、さらに今後の、その以降の所管の考えをお伺いします。
 続きまして、160ページの8目生きがい文化センター費の説明欄3の事業運営の中で、ふるさとコンサートと室内楽の夕べについてお伺いいたします。この二つの事業は、いずれも深川市に在住あるいはゆかりのある方で、市民との親交も厚く、深川市の芸術文化の振興には大変貢献されているというふうに考えます。ところが、今年度の予算が随分削られているように思いますが、この減額の内容とこのような予算の中で適正な事業運営ができるのかどうかお伺いします。
 もう一点、説明欄の5、図書等購入の中で予算額が731万1,000円と、これまた昨年よりも随分と削減をされております。昨今図書離れということで、そういうようなことが言われておりますが、このような厳しい経済状況の中、むしろ図書に関しては、図書館の新書購入に期待する皆さんも非常に多いという状況だというふうに考えます。この図書購入に対しての文部科学省の基準とか、あるいは何らかの基準に基づいているものなのか、もしあるとすればこの深川市の図書館の状況はその基準に達しているものなのかどうか、このことについてお伺いいたします。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇北名委員 生きがい文化センターの絡みは、項目は違うけれども、関連でした方がスムーズにいくのではないかという気もしますので、関連でします。
 生きがい文化センターですが、まず1点目は市民映画会についてです。それほど私は映画通でもありませんが、多少好きな人間として、生きがい文化センターでやっているこの市民映画会というのは、たまに行ったことあるし、関心を持っていつも資料を出していただいております。たまに行ったときには、団体で来られていた、あのときはあかとき学園の皆さんだったような気もしますけれども、ああ、こういう形で来てくれている人もいるのだなと、あるいは話ではちょっと離れたところからこの映画会に毎回のように来ているという人もいるということも聞きまして、こういうのは有効な事業だなという感じをしております。
 それで、今年度、平成15年度の様子は、まだあと1度、3月27日のを残しておりますが、9回終わっております。この様子、それから今年度から移動映画会もやっていると、これは非常にいいことだなという思いもして見ております。入場者の様子も含めたどんな総括をされているのかお尋ねいたしたいと。平成16年度は、予算が減るのではないかという心配をしているのですが、もしそうであればその辺の様子も含めて、計画についてお知らせいただきたいと。
 それから、2点目は、読書講演会、去年は森村誠一さんのだったと思いますし、私は行きましたけれども、それはそれなりに非常に意義のある作家が来て、愛好者といいますか、楽しみにしている方もいたと思います。これが新年度はなくなるということで、こういう形で財政のしわ寄せが行くのだなという思いをしておりますが、その辺のことについて、廃止についてとなりますけれども、ではどうするのかということを含めてお尋ねしたい。
 3点目は、これまでも言ってきた部分と言ってきていない部分二つあるのですが、図書の活動というのは、もちろん目に見えた本をそろえるとか、今言ったような映画会をやるとか、これはこれで大事なのですが、もう一つは読書サークルの関係なのです。そういうサークル活動を発展させるというか、奨励し、援助したりしながら、それがふえていって図書に対する、読書に対する意識も含めて、住民のいろんな意味での向上につながるということなので、なかなかサークルが育っていないという感じをします。現状についてお尋ねしたいのが1点。
 もう一つ、これは全く新しいことでありますが、学校には図書の司書を常設設置という、学級何人以上の学校とあるかもしれませんが、そういうことが最近ずっと出てきておりまして、やはり学校の中で子供さんたちに図書の指導をする、あるいは読む指導をする、援助をするということが重要視されて、これは非常に意義のあることだと思っております。そういう点で見た場合に、司書の方もお二人いらっしゃいます生きがい文化センターあるいは図書館、ここが学校の司書教諭との連携、あるいは学校の子供たちとの連携をとっていくことが、より非常に意味のあることではないかということを思います。その点で、これからの取り組みになるわけですけれども、いかがかということをお尋ねします。

〇佐々木生涯学習課長補佐 私の方から田中委員のコミュニティセンター使用料についてでありますけれども、コミュニティセンターにつきましては、その利用に係る使用料は条例で定める金額を納入しなければならないということが利用者に課されております。しかし、コミュニティ活動及び社会教育活動、また公益上必要と認められたときには、その使用料が免除されるものでありますけれども、特にコミュニティセンターは地域の方々の日常生活を自主的に、かつ相互に協力し合って創造いただく場でもありますことから、すべて無料ということではなくて、自治連帯意識の中から一定の負担について理解いただけるよう、使用料の減免について検討を行わなければならないものと考えております。
 質疑にございますように、コミュニティセンターの設置に当たりましては、さまざまな地域事情がありまして、社会教育活動の拠点施設でもありますので、地域からはさまざまなご意見をいただくことになると考えております。そのため、機会をとらえて地域関係者との事前の共通理解を図れますよう意を用いてまいります。
 申し上げました使用料の見直しは、市有施設全体としての検討も必要でありますことから、今後一定の期間を必要とするものと考えております。したがいまして、平成16年度におきましては実施方法と内容を含めまして研究検討を行っていきたいと考えております。
 なお、その後といいますか、今後についてでございますけれども、コミュニティセンターの利用に当たりましては、その利用目的によっては利用される方に応分の負担を願うという原則でありますので、公共施設の利用に当たりましても維持管理に要する経費の一部を負担することについてご理解をいただいた上で、住民自治の理念を基本とした市民との協働に努めていかなければならないと考えております。

〇道添生きがい文化センター館長
 初めに、田中委員さんの事業の運営についてお答えさせていただきます。
 ふるさとコンサート及び室内楽の夕べにつきましては、深川にゆかりのある演奏家のコンサートでございます。郷土が生んだ演奏家とそれを取り巻く実行委員会の皆様により、クラシック音楽の愛好家のすそ野を広げるための事業として開催しております。
 事業費についてのお尋ねでございますが、ふるさとコンサートにつきましては、平成15年度71万4,000円を50万円に、室内楽の夕べにつきましては70万8,000円を50万円に減額するものでございます。
 事業費を減額して運営ができるのかとのお尋ねですが、他市との共催などにより交通費などの共通経費の軽減を図り、またポスター、チラシなど宣伝物にも工夫を凝らしながら、実行委員会の方々と知恵を出し合い、より多くの皆様に鑑賞していただけるコンサートにしたいと存じます。
 次に、2点目の図書の購入についてお答えさせていただきます。図書の購入に基準があるのかとのご質疑でございますが、法的な基準はありませんが、平成13年文部科学省がLプラン21をもとに、公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準を制定し、これを受け、日本図書館協会が図書館の設置と運営に関する数値基準を定め、人口により蔵書冊数や図書購入費などの望ましい数値が示されております。それによりますと、深川市の2月末現在の人口2万6,291人で算出しますと、蔵書数は約11万冊に対し現有11万5,600冊、職員数は9.24人に対し、現在兼職、兼任職員を含め9人とほぼ基準に達しております。
 次に、図書購入費につきましては2,100万円となりますが、本市の平成16年度の予算は先ほどご指摘のありました731万1,000円であります。厳しい財政事情もありまして、また図書館の収容能力10万冊を15%上回る蔵書を所蔵していることから、今後除籍を進めるとともに、魅力のある新刊の購入に努めていきたいと存じます。
 次に、北名委員さんからの市民映画会についてお答えさせていただきます。初めに、平成15年度の入場者数等についてお答えいたします。平成15年度、先ほど数値を、委員さんも申しておりました9作品、11回の上映で2,066人、1回平均につきましては187.8人と、昨年度より45.4人、鑑賞者がふえております。多いものでは、4月29日に開催しました「ハリーポッターと秘密の部屋」は2回上映し、880人となっております。平成15年度は、市民要望にこたえられるよう、作品を半年ごとに分け選定するなど、時節に合わせて上映をしてまいりました。
 次に、平成16年度の取り組みについてですが、フィルムの選定に当たりましては鑑賞者からのアンケートを参考に、フィルム会社から情報をより細やかに得て、内容や価格などについて内部で協議を進め、限られた予算の中で移動映画会を含め、作品を11本から7本にし、新しいフィルムの借り上げなど、グレードアップを図るように努めたいと存じます。上映について、主立った内容でございますが、通常の映画会のほかに、今年度も進めましたが、遠隔地の方のための移動映画会や市民課と共催する平和映画会の実施を予定しております。
 次に、読書講演会の廃止についてお答えします。読書講演会につきましては、平成6年から読書の普及と図書館の利用拡大を図るために、講師に作家を招いての講演会を開催してきたもので、一定の成果があったものと考えております。しかしながら、現在の厳しい財政状況を踏まえ、残念ではありますが、内部協議を進めた中でやむなく廃止するものでございます。
 次に、読書サークルについてお答えいたします。読書サークルの現状につきましては、現在9名で構成されている団体が一つございます。会員相互の交流と図書についての研さんを図ることを目的として活動を続けております。読み聞かせにつきましては、子供が言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かにするためにも大変有意義なことと思います。
 平成15年度読み聞かせ事業として、図書司書とボランティアにより月1回のおはなしころころを図書館にて実施しております。また、子育て支援センターの事業として開催している育児サークルでも図書司書が出向き、4回の読み聞かせを実施しておりますし、健康福祉課主催の事業として開催している2歳児クラブにつきましても、お母さんを対象とした絵本についての講話を4回実施し、読み聞かせの普及に努めているところでございます。今後につきましては、一已小学校、深川小学校に司書教諭が配置されておりますので、連携を図るなどしながら、読み聞かせの事業について推進していきたいと考えております。

〇田中(昌)委員 十分協議をするということも伺いましたので、おおむね理解はしますが、2点目のふるさとコンサート、室内楽の夕べというところで、率でいくと約3分の2ぐらいの予算に絞られるということで、非常に厳しい中でもやはり市民主体の活動、これを行政が下支えするという立場の中で、こういう予算厳しい中でも市民の皆さんの中に芸術文化の鑑賞ができるような状態をつくるための行政としての下支えを精いっぱいやれる範囲で、金ではできなくてもいろんな方法や情報や何かで支援するような、このような姿勢をぜひ取り組みの中に入れていただくような、広報ふかがわとか、そういうところでの手厚いそういう支援なんかも考えられるのではないかなと思いますので、ぜひこのような事業についての下支え、これだけではないですが、ぜひお願いしたいということで、この点についてどのようにお考えかお伺いして終わります。

〇北名委員 生きがい文化センターに関しては、読書サークルのことをちょっと聞きたい。読書サークルのことを聞くと言うけれども、読書サークルのことではないのです。というのは、図書館と市民、それで図書を利用している人は、熱心に利用している人が結構いるのだ。ああ、この人も深川の図書館を利用しているのだなという人に出会うのです。僕は、何人かは知らないけれども、そちらはむしろ知っていると。そうすると、サークルつくるのは、これは大変なことなのだ、できれば一番いいけれども。深川の図書館は非常にいいと思っているの、開館の時間だとか、そういうこと。そうすると、そういう人たちとの図書館を結ぶ通信というか、またそういう中で何かが生まれてくると、そういうのをやっているかどうかも聞きたいし、やっていないとするならば、ぜひそういう形の通信的なものをちょっと考えたらいかがかなという気するものですから、そういうことでどうでしょうか。

〇道添生きがい文化センター館長
 田中委員さんの再質疑にお答えいたします。
 ご指摘のとおり、パトリアホールを使用してのコンサートにつきましては、定員の関係もあり、実行委員さんだけの力でやるというのは大変なことと認識しております。また、交付金を抑えた中での運営ということは本当に大変なことかと思います。そんなことから、教育委員会といたしましても田中委員さんの意を酌みながら、精いっぱい職員と実行委員会が協力しながら実施したいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。
 次に、北名委員さんの読書サークルということですが、委員さんご指摘のとおり、私自身そのものも絶対つくるべきという意識で取り組んではおります。昨年度、15年度で申し上げますと、図書館の事業のあるときにボランティアということで公募した中で事業運営をしております。その中で、サークルに結びつけたいなという意識もありましたけれども、現実には至っていないと。そんなことで、今後図書館は10万冊を超える図書、利用者がありますので、何らかの形で連携しながらやっていきたいと考えております。
 月に1回、一般向けと子供向けの図書館だよりを発行しております。その中で呼びかけて、ぜひ結成に向けて努力したいと思います。

〇西野委員
 私は、公民館について2点ばかりお聞きしたいと思います。
 それは、中央公民館でありますが、中央公民館といいますと、言うまでもなく大ホール、スピーカーの音響が悪いということになるのではないでしょうか。ということは、これは多くの方がご存じだと思いますが、建てた当時から音響がよくないということで、恐らく何度か改修をされた、改善をされた経過があると思うのです。いまだによくなっていない。立派な講師の先生を招いて講演会をやる、あるいはいろんな話をされる、聞きづらいということが最後に出てくるのです、これは。こんなことでは、あれだけの多くの方が利用する中央公民館がこれではよくない。
 最近は、生きがい文化センター、もちろん経済センター、最近できた隣の文化交流ホールみ・らいですか、これはよすぎるぐらいいい。それだけに、古いとは言いますけれども、利用の多い中央公民館が非常に音響が悪い。よくないというより悪いのです。これは、私は改善といいますか、改修といいますか、不可能ではないと思うのです。もうちょっと真剣に、これでもかこれでもかと、もっと何かないかという方法を探り求めていけば必ず解決できると思うのです。
 私は、素人ですから、余りわかったふりはできませんけれども、必ずしも天井から、あるいは壁から音を出す、そういう装置でなくてもいいのです、今は。移動式の立体的なスピーカーがあるわけですから、むしろその方が音響はいい。あちこちで使われています、それは。深川ばかりでなくて。そういうことも工夫をして取り組むとすれば、大したお金もかからぬのではないかなと思うのですが、やる気があるかないか。ぜひやる気になってもらいたい、これが一つ。
 もう一つは、これはついでに聞いておきますが、公民館にエレベーターをつけてほしいというのが前からあるのです、この希望が。ということは、2階までなら何とかいいと。3階に和室だとか、いろんな部屋がありまして、これが市民会館がなくなったということもありまして、和室だとか、そういうところの利用が非常に多くなっているのです。特に高齢者あるいは足の不自由な方とか、それから女性の方が着物を着て3階まで上がりおりするのは大変だということは、これは公民館の職員の方も聞いていると思うのです。
 ですから、これは私は去年軽く質疑をして終わっておりますけれども、そのときのあれをちょっと思い浮かべてみますと、建築基準法というのですか。そういったものとか、あるいは構造上とかということがあるようです。それは、ないとは言えません。あると思うのですが、それをクリアできないのかどうか、それが邪魔になるのか。そして、結局そういうことがあって、もうどう考えてみても不可能なのかどうか。もうそろそろ結論を出す時期に来ているのではないかと思うのですが、余り無理なことを言うつもりはありませんけれども、そういうことを市民の利便施設としての、使いやすい施設をよくするために考えてもらえればいいなと思っておりますが、そのことについてひとつ考えをお聞きします。

〇佐々木生涯学習課長補佐 1点目の中央公民館講堂の音響についてでございますけれども、あの部分は基本的に講堂という設定でございまして、30年も経過しております。ですので、部屋の音響そのものは変えようはないかと思うのですけれども、確かに施設そのものは30年経過しておりまして、音響装置については老朽化したということで、1度更新してございます。それで、私どもも気を使って見ておりますけれども、スピーカーも非常にまだしっかりしておりまして、高品質なもので、講演等には十分対応できるというふうに考えておりますけれども、ただ利用者が音楽関係なんかで音楽テープを持ち込みまして、それがダビングを重ねているものもありますことから、余りよい状態では聞こえないこともあるようであります。ただ、あくまで講演等を中心とした多目的利用を目的としておりまして、純粋な音楽活動等には不満が残るかと思いますので、今後について検討してまいりたいと思います。
 それから、2点目のエレベーターについてでございますけれども、時代はバリアフリーということで、あちこちの公共施設でもそのような動きがございます。昨年の予算審査特別委員会で話が出まして、検討もいたしました。これにつきましては、おっしゃるとおり建築基準法、それと消防法との問題がございます。その点でいきますと、一番簡単にできるのは外壁部分にエレベーター室といいますか、それを別構造で設けましてやることが一番簡単なのですけれども、実際のところは間取りの問題がありましてそれは不可能でした。
 そうなりますと、建物の中に設けるというしかなくなるのですけれども、これにつきましては基本的に建築基準法の第87条の2だったと思いますが、建築設備ということで、後でつけるにおいても建築確認の対象になり、この管内でいきますと空知支庁の建築基準の確認といいますか、実際の審査を受けることになります。
 それで、検討しましたところ、若干の間取りの変更が必要、その上2階部分の防火区画をいじらなければならないという問題が出てきました。それを仮にいじった場合、どうなるかという問題もあるのですけれども、後につきましては基本的に構造体であるスラブを貫通するということで、その構造の扱いがどうなるかという問題が出てまいりました。ご存じのとおり、中央公民館につきましては昭和50年の建築でございます。昭和56年以降、構造基準が全く変わっておりますので、もしも構造計算がそのことで要求されるということになれば、改修はほぼ不可能ということになります。それにつきましては、具体的な計画等ができました段階で、構造図等を持参した上で空知支庁の建築主事との協議をしなければならないという段階まで来て、今話はとまっております。今後につきまして、そういったことも含めて検討する時間をいただきたいと思います。

〇松沢委員 ここで一つは、埋蔵文化財の復元についてお尋ねします。
 私は、年に何度かあそこの生きがい文化センターの郷土資料館へ足を運ぶのですけれども、何かいまいちちょっといつも物足りなさがあって、何がここにあったらいいのかなと常々思っていたのですが、先日行ってみまして、それまであそこにのぼりやら深川座の何かいろんなものが展示してあったガラスケースの中に、広里遺跡の土器の復元したものが展示されていて、ああ、これはすごくいい展示だなと思って見てまいりました。スペース的には、余り広くはないですけれども、こうしたせっかく掘ったものを、手間もかかるでしょうし、大変でしょうけれども、復元できるものについてはこれからも復元して展示していってほしいなと思いますので、ここら辺の考えをお聞かせいただきたいと思います。
 もう一点は、先ほどの田中委員の質疑で、コミュニティセンターの料金のことがあったので、関連するのかどうか、ちょっと迷ったのですが、個別の問題なので、別個に質疑をさせていただきたいと思います。昨年の一般質問でも質問いたしましたが、これは幌成コミュニティセンターですけれども、かつて清掃費の削減のことでの協議がされて、地元の了解はされていたというような答弁があったわけですけれども、その後も地域の人方は結構あそこの維持で苦労といいますか、要望といいますか、出てきています。
 どの部分で出ているかというと、あそこの引き込み線があるのですが、これが市道認定されていない道路で、コミュニティセンター独自で除雪をしていかなければならないということで、この除雪費の部分を何とかならないだろうかという要望が出ています。かつての幌成小学校のグラウンドの部分は駐車場として使われていて、この部分は担当の方から除雪費が出ているようですし、これについての苦情はないわけですけれども、この道路についての除雪費が何とかならないだろうかというようなことで要望が出てきていますので、考えをお聞かせいただきたいと思います。

〇加藤聡生涯学習課長補佐 松沢委員からの土器の復元と特別展示の方法について答弁を申し上げます。
 ご質疑いただきましたお話のあった企画展は、現在生きがい文化センターにおいて開催しておりますが、昨年発掘調査をいたしました北広里3遺跡、広里1遺跡から出土した土器や矢じり、石おのなど、石器などの展示をしているものであります。
 ご質疑の土器の復元と特別展示の方法につきましては、北広里3遺跡及び広里1遺跡や他の遺跡から発掘されたものも含め、整理中の土器や出土品など、復元することができましたら、現在収蔵されているものも含め、特別展示等を開催してまいりたいと存じます。

〇佐々木生涯学習課長補佐 私の方からは、幌成コミュニティセンターの通路除雪の件について答弁申し上げます。
 幌成コミュニティセンターの管理費につきましては、平成12年度に2度にわたりまして、すべてのコミュニティセンター運営団体とコミュニティセンター化を希望するすべての公民館分館の関係者の方々に参集いただきまして、清掃委託費の廃止といった見直しが図られまして、その後の管理委託費につきましても地域の利用戸数等を勘案いたしまして、運営団体と相互理解の上で委託契約を結んできております。
 除雪についてでございますけれども、幌成につきましては本体の方の管理委託につきまして、広里、あけぼのと基本的には同じ扱いなのですけれども、広場、それから今申されました除雪につきまして割り増しを設けてございます。当然ながら豪雪地帯ということで、通常の除雪よりも多い金額で契約してございます。それにつきましては、当然ながら駐車場だけではなく、そこに至る進入路の部分も含んでの契約でございますので、いろいろ大変ではございますが、ご理解いただきたいと思います。

〇松沢委員 完璧に論破されたような感じですが、積雪分についても見ているということでの答弁がありましたけれども、言ってみれば積雪については3割ないし4割増なのかなと思います。
 市内各所での冬期間の降雪量のデータを私たちは毎年取り寄せて、ふかがわ市民新聞に記事として掲載しているという、そういう関係もありまして、降雪量について記憶があるのですけれども、深川で大体6メートル降雪したときには、多度志は十二、三メートル、幌成、鷹泊の方へ行くと何と16メートルから、ダムの方へ行くと18メートルなんていうこともたびたびあります。ということで、降雪量が2.5倍から3倍という押さえをまずしていただきたいと。
 もう一点ですが、同じ豪雪地帯の鷹泊からは何も今は言ってきていないのです。あそこの進入路については、民家がありまして、市の委託ですが、除雪車が入っております。
 この幌成のコミュニティセンターの道路の部分なのですが、何とか自分たちでも工夫しなければいかぬということで、地元でも1戸当たり1,000円徴収して、特別徴収で何とかコミュニティセンターを維持しなければいかぬということまでやっているというふうに聞いているわけですけれども、いろいろ所管としての考えもあろうと思いますし、今盛んに片一方で減らしているときに、ふやしてくれという話をしているわけですから、大変だろうかと思いますが、ぜひ地元にも行ってお話を優しく聞いてあげてほしいと思います。再度答弁をお願いします。

〇佐々木生涯学習課長補佐 降雪量につきましては、私も初めて聞いたのですけれども、そのように倍あるかというふうに聞いておりますが、建築基準法上の扱いといたしましては、深川市内は1.5メートル、しかし多度志地域につきましては2メーターということで、約3割のアップでございます。あとがどうということはございませんけれども、鷹泊だけではなく多度志の方からも特別にそういったクレームは今のところ来てございません。
 いろいろと地域の皆さんも大変だと思います。幌成におきましては、基本的に私の知る限りでは、地域の方々が自分たちのトラクターを持ち出してきてやっているのも存じ上げております。ただ、ある意味でそういったこともコミュニティ活動の一環として行われているというふうに私どもの方も理解しております。すべての管理費において、すべて十分なものではないという認識を持っておられるところも多々あるかと思いますけれども、そういったコミュニティ活動の一環としてとらえていただいて、今後も管理運営に対する地域の皆さんの協力をいただきたいと思っております。

〇松沢委員 行って1度優しく話し合いをしてほしいという、そこのところの答弁はどうでしょうか。
 言ってみれば、これは小学校の代替にもらったという意識は、いつまでもそんな気持ち持つなという声もあろうかと思いますが、やはり地域の皆さん方にとっては、学校がなくなったときにもらったコミュニティセンターなのだけれども、だんだん絞られると。戸数が減ってきて、今46戸か7戸で、1,000円負担しても4万7,000円か5万円に満たない、それで維持しているのだと。そういう側面もあるわけで、もう1,000円徴収する、2,000円徴収するということは、これは今度大変地域の皆さん方の合意を得るのも厳しくなってくるという側面もあるわけですから、ひとつ優しく相談に乗ってあげてほしいと思います。

〇佐々木生涯学習課長補佐 今松沢委員がおっしゃっておりました地域の負担金でございますけれども、各地域いろんな形で負担金を集めておりまして、いろんなところに使われているようでございます。そのことにつきまして、中身が具体的にどうこうということは、私たちは存じ上げておりませんけれども、そういったコミュニティ活動の一環として行われておりまして、それもまたいろいろとご負担もあるかと思います。
 幌成個別の話になりますけれども、例えばあの地域は建てたときから水が余りないということで、いろいろ苦労してまいりました。去年工事がありまして……
 そういった形で、常に私たちも協力してございます。今後もおっしゃるとおり、何かのたびに地域に行きまして、地域の皆さんとじっくり話し合っていきまして、解決できること、話し合えることは大いにやっていきたいと思っております。

〇八木委員 9目体育振興費でお伺いさせていただきたいと思います。
 深川市は、スポーツ宣言都市でございまして、今日まで大変数多くの歴史ある行事が行われてまいりました。おかげさまで、本当に市民の皆様がいろいろとその行事に参加していただいておりまして、非常にいいことだなということで喜んでいるのですが、しかし今日高齢、そして少子化時代を迎えてございます。市の職員の皆様方も大変力強いご支援をいただきながらも、それぞれの各種スポーツ団体がそういう悩みを持っているということをまず先に申し上げさせていただきたいと思います。
 そこで、お伺いいたしたいのは市民皆スポーツの各種行事についてであります。端的にお伺いさせていただきます。一つは、行事の内容について、二つは各団体との連携について、三つに今後の継続見通しについて、四つに市の予算措置について、五つに周知方法についてお伺いいたしておきます。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇北名委員 直接的な関連ではありませんが、スポーツ課ということで、ここで私も質疑させていただきます。
 9目の体育振興費です。きのうは、サッカーのテレビ中継がありまして、ああいうのを見ると本当に感動します。感動すると、議員としても一生懸命やろうというファイトがわいてくるということで、スポーツのよさというのを改めて感じました。
 そこで、161ページの説明欄にディスタンス、これは長距離という意味なのですね。チャレンジ深川大会というのが載っております。私実は去年、雨の中やられたのですよね。開会式に行きまして、途中用事があって、また終わりかけに行って、締めくくりのあれが一番のメーンの競技だったのかなという気もしますが、かなりぐるぐる雨の中回っているのを見まして、すごいなと。応援する方たちも周りにいて、子供連れで応援する人たちもいましたし、ああいうのを見ると子供さん、家族ぐるみというか、雨だからという意味ではなくて、意義のあるものだなと。後で聞きましたら、何か有名選手も、私も陸上は余り知りませんけれども、出ていたということも聞きました。
 それで、去年の様子についてどういう総括をされているか、ひとつお聞きしたい。ことしまた行われるわけですね。150万2,000円の予算措置もされております。この内容と効果、今後の取り組みについてお尋ねします。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇太田委員 体育振興費の中の市民体育祭についてお伺いいたします。
 この市民体育祭、36回を数えているという非常に歴史のある競技になっておりますけれども、ただこの市民体育祭は、残念ながら非常に町内としてもこの負担、大変な苦労をしているという状況にあります。これは、金銭的な面ということでは220万円、こういった金額と同等ぐらいのそれぞれの町内からの持ち出しというような、負担金というようなこともありますし、また6組の組があるわけですけれども、それぞれ競技参加要請といいますか、人を集めることについて大変な苦労をしていると。日当を払ってまで選手を集めているというようなことなんかもありまして、本当に苦肉の策といいますか、大変な状況であるなというふうに思うのであります。
 それで、内容的には、やはり町内会の役員などが固定化されて、市民全般に広がっていっているかというと、必ずしもそうなっていない。また、そういうところで競技を行っているわけですけれども、この体育祭というものを市民が見に来るというような、祭りですから、やる側とそれを見る側がなければ、本来的には成立しないのでありますけれども、そういう状況にあるなと。また、競技内容についても市民がわくわくするといいますか、期待をする、深川市を特徴づけるようなものが見当たらない、いわゆるマンネリになっていると。
 今日までこの市民体育祭に対して、町内会などでは改廃を含めて話が出てもいます。あと、このことが毎年行われている決算総括会議というようなところでも出ているのだというふうに思います、当然として。こういった状況の中で、やはり抜本的な見直し、このことが必要ではないのかというふうに考えるのであります。続けるとすれば、深川はスポーツ宣言都市と言われる、この深川を象徴するような何か企画なりを体育祭の中でやっていくと、マスコミにも載るような迫力のあるものにしていくというようなことが求められているのではないかというふうに思います。今後の取り扱いを含めて、お考えをお聞きしたいということであります。

〇尾谷スポーツ課長 初めに、八木委員さんの市民皆スポーツの各種行事についてお答え申し上げます。1点目の行事の内容につきましては、スポーツ都市宣言の趣旨を念頭に置きながら、幼児から高齢者までの各年齢層に応じた各種事業を実施してまいります。
 主要な事業といたしまして、音江連山を約11.5キロメートル縦走する音江連山登山コース開き、6地域対抗戦による市民体育祭、5キロメートルから30キロメートルまでの4コースを設定し、飲まず、食べず、走らずに体力づくりに取り組む完歩をめざすカチ歩き、冬期間の運動不足の解消と体力づくりを目指す市民歩くスキーのつどいなど、どなたでも参加しやすい事業を予定しているところでございます。このほか各年齢層の初心者を対象とした11の各種スポーツ教室の開催や学校体育施設開放事業により、多くの市民が気軽にスポーツに楽しむことができるよう努めてまいります。
 次に、2点目の各団体との連携についてでありますが、市民体育祭と完歩をめざすカチ歩きにつきましては深川市体育協会との共催で、また各種スポーツ教室につきましては体育協会に加盟している関係競技団体のご協力をいただき、それぞれ引き続き開催するものでございます。
 次に、3点目の今後の継続見通しについてでありますが、心身ともに明るく豊かで健康的な市民生活を送るため、スポーツが果たす役割は極めて重要なことと認識しておりますので、今後におきましても事業内容の充実に向けて研究を重ねながら、だれもが気軽に参加できる効果的な事業を実施する考えでございます。
 次に、4点目の市の予算措置についてでありますが、市民が参加しやすい事業となりますよう、その内容や経費の精査を行い、最小限必要な経費として279万6,000円を計上しておりますが、各種スポーツ教室の開催を体育協会へ委託するなど、効率的な予算執行に努めてまいります。
 最後に、周知方法についてでございますが、市民を参加対象とした事業につきましては、主に市役所からのおしらせによりまして周知を図っているところでありますが、事業によりましては小中学校を通じ、児童生徒にチラシを配布しているところでございます。今後におきましても、より多くの市民の方に参加いただけるよう、報道機関に記事の掲載を依頼するなど、効果的な手段によりまして一層の周知に努めてまいります。
 次に、北名委員さんのディスタンスチャレンジ深川大会についてお答え申し上げます。昨年初めて実施いたしましたディスタンスチャレンジ北海道大会を本年も引き続き道内5市を転戦して開催するもので、第4戦目となります深川大会を6月30日、本市陸上競技場においてナイター競技会として開催するものでございます。
 実施内容についてでありますが、実施種目は昨年の3,000メートルと1万メートルのほか、新たに800メートルと1,500メートル競技が加わるもので、特に1万メートルはアテネオリンピックの選手選考最終レースとして行われるため、多くの観衆から高い関心を寄せられるものと期待しているところでございます。昨年の大会では、先日オリンピック男子マラソン代表に決定したSB食品の国近選手や日清食品の諏訪選手が出場するなど、極めてレベルの高い競技会となり、観衆の目をレースに向けさせるこれまでになかった競技会形式で運営したところでございます。ことしも国内長距離界のトップランナーが多数集い、熱戦が展開されるものと期待をいたしているところでございます。
 実施による効果でありますが、この大会の開催は、政策的事業として実施しておりますスポーツ合宿招致事業を推進する上での相乗効果も大きく、大会の初年度であった昨年のスポーツ合宿における宿泊者数が過去最高となりましたことからも、その効果が実証されたところでありまして、このことによる経済波及効果は極めて大きいものと考えております。
 また、国内長距離界トップクラスの選手が多数出場するまたとない貴重な機会でもございますので、この大会による効果は各般にわたって好影響を及ぼすものと受けとめております。
 今後の見通しでございますが、スポーツの普及振興、地域の活性化等を図る上で、この大会は意義ある事業と位置づけられますので、本市とともに大会を主催される日本陸連強化委員会や北海道陸協を初め関係競技団体と連携を図りつつ、今後も継続して開催できますよう取り組んでまいりたいと存じます。
 次に、太田委員さんの市民体育祭のあり方についてお答え申し上げます。市民体育祭は、1,000人を超える市民が一堂に会する市内最大のスポーツイベントでありまして、幼児から高齢者までが参加できる市民皆スポーツの象徴的な事業として位置づけているものでございます。このため、毎年事業の終了後におきまして市民体育祭関係者で構成する役員会を開催し、市民体育祭の目的が達成されているか否かの検証を行っているところでございます。
 昨年の大会終了後の会議におきまして、競技種目や内容等の見直しが必要との要望や意見がありましたことから、各組に対してアンケート調査を実施いたしました。その後このアンケートの結果をもとに、体育指導委員会議におきまして精力的に協議検討をいただき、幅広い年齢層の方が楽しく参加でき、盛り上がりのある事業となるよう、種目、内容、出場者数などについての見直し案を作成したところであります。今後ことしの大会に向けまして、市民体育祭実行委員会等で十分協議をいただき、実りのある事業となりますよう努めてまいりたいと存じます。

〇八木委員 大変ご丁寧な答弁をいただきましたのですが、どうも最後の周知方法のところで、ずばり申し上げて、今のお考えといいましょうか、今の皆スポーツを取り組もうとするときのお考えとしては非常に不満があります。といいますのは、せっかくいろいろな行事が行われている、そのことは先ほどからいろいろな質疑の中でもそのとおりであろうと思うのです。これからのスポーツの取り組みというのは、やはり本当にみんながわかって参加していただいて、市民ともにいろんなものに参加していくという姿勢というのが必要だと思うのです。ところが、今のようなことで、市役所からのおしらせだとか、そういうところだけで周知しているというような考え方、そこに私は取り組む姿勢の欠陥を言わざるを得ないと思うのです。
 なぜこんなことを申し上げますかといいますと、私もいろんなスポーツに取り組んできておりますが、実際行事を行ったときに、先ほど私は市の職員の皆様方も本当にバックアップしていただいてありがとうございますと、こう申し上げているのですが、実際そこに何人の方が参加して、競技とか何かとか、今の登山もそうですけれども、やられる方はわかるのですが、本当にこんないいことが行われているのだなと知っている方が何人いらっしゃるのでしょうか。先ほど市民体育祭のお話も出ましたのですが、私はそこの取り組みだと思うのです。
 ぜひ今後市民周知に当たっては、もっと工夫した、本当にともにスポーツを親しんでいくという姿勢が必要だと思うのですが、尾谷課長のところだけでの取り組みというのは限界があろうと思うのですけれども、部長のご答弁をお願いしたいと思います。

〇尾谷スポーツ課長
 市民周知につきましては、先ほど申し上げましたほか、スポーツカレンダーでの周知というような方法も講じておりますし、今後におきましても関係団体あるいは指導者等の協力をいただきながら、ご質疑いただきました趣旨におこたえできますよう取り組んでまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。

〇長野委員 3目文化奨励費の説明欄6番目でございますが、文化交流ホール開館記念事業につきましてお尋ね申し上げたいと思います。
 いよいよ4月開館という運びになっておりますけれども、大変立派な施設でありますことから、せっかくの施設を市民の皆様に有効に利用されることを期待するわけでございます。
 そこで、記念事業の具体的内容と市民への特にPR、周知の方法についてお尋ねを申し上げたいと思います。
 次に、社会教育費の7目文化交流施設費についてお伺いいたしますが、文化交流ホールの運営方法につきましては貸し館方式ということにお聞きいたしておりますが、市民協議会の方からの提言書も出されているというふうに聞いております。これらの提言書について、どうお受けとめされているのか、また今後の運営の考え方につきましてお聞かせいただきたいと思います。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇北名委員 文化交流ホールに関して私も質疑ありますので、関連して聞きます。
 端的に私は、駐車場の関係なのですが、先日も拓大のミュージカルが公演されまして、あのときの様子もいろいろあったと思いますけれども、駐車場の様子はあのときはどうだったか、一つ加えていただきながら、これから何台確保されていて、こういう状況でどうなのかということをまずお聞かせください。

〇加藤(聡) 生涯学習課長補佐 文化交流ホール開館記念事業について答弁を申し上げます。
 文化交流ホールの開館記念行事につきましては、平成16年度1年間を開館年として、一人でも多くの市民の方が訪れていただける記念行事とするために、市内の劇団と文化連盟加盟団体による市民でつくる合同演劇や深川芸術劇場の創作演劇、サーカスのコンサート、前川清さん、梅沢富男さんのコミカルな芝居や楽しいトークでおなじみのNHK「ふるさと皆様劇場」など、演劇を初めコンサートなど10本の事業を共催で実施する予定であります。
 また、PRの方法については、既に2月号の広報ふかがわにも掲載しておりますけれども、主な公共施設などへのポスターの掲示やチラシの配布、市民交流センター前の立て看板の設置、新聞折り込みを予定しており、多くの市民の皆さんに来ていただけるように周知に努めたいと存じます。
 また、3月25日に午前11時45分からHBCのラジオ番組「サウンドエスプレッソ」においても開館記念事業の紹介をする予定であります。

〇佐々木生涯学習課長補佐
 私の方から長野委員のご質疑でございました文化交流ホールの運営、管理体制について答弁を申し上げます。
 平成16年度の施設の管理体制でございますけれども、平日の勤務体制は職員が受付等の管理を行い、夜間及び休日、祝祭日については業者に管理業務を委託いたします。また、ホール使用時の音響及び舞台照明等につきましては専門業者に委託する考えであります。
 新市民会館建設プランによりまして、市民協議会による公設民営の提言もございましたけれども、市民で組織する団体は、まだ委託するには時間が必要との考え方から、平成16年度は旧市民会館と同じように市が直接管理することとしまして、事業は主催事業と利用事業として運営してまいります。
 なお、協議会の提言についてでございますけれども、その他ホールの寸法といいますか、面積ですとか、そういった主要部分については、おおむね協議会の提言に基づいたものとなっております。
 続きまして、北名委員さんからご質疑いただきました文化交流ホールの駐車場についてでございますけれども、ホール敷地内に17台、旧真田耳鼻科跡地の駐車場に28台、6条8番の駐車場に52台、計97台分の駐車場が確保されております。
 文化交流ホール駐車場の規模等につきましては、これも新市民会館建設プランづくり市民協議会から提言のありました100台分の駐車スペースの確保に向けて努力したものでございます。文化交流ホールでの公演事業の規模とか内容によりましては、これを上回ることも想定されますけれども、このような場合には市営駐車場の利用をお願いしたいと考えております。
 ミュージカルの状況でございますけれども、三つの駐車場が満杯になっておりましたが、これにつきましては、朝から拓大の生徒さんたちが場所を確保するように努めておった結果でございます。あとにつきましては、市営駐車場等の利用もあったというふうに認識してございます。

〇北名委員 それで、あそこに文化交流ホールを建てるときからわかっていたのだけれども、足らない。それで、何か考えなければ、これから困ると思うのです。何だ、こんな足らない駐車場の台数しか置くところないのかとなる。それは、来る人が少ない人数だったらオーケーだけれども、たくさん来ることを想定しているし、4月2日の義家さんの、ヤンキー先生なんかも満杯だと言っているわけでしょう。そうしたら、必ず足らないです。市営駐車場を利用してもらうと言ったけれども、ただでないでしょう。そのお金を教育委員会が払うわけではないでしょう。どうしたらいいのか、本当に。何か考えがあったら、ちょっと言ってほしいのです。考えはあるよ。

〇佐々木生涯学習課長補佐 現在申し上げた以上のスペースを確保することは、極めて困難と考えております。もともとの市民会館につきましては、28台分しか駐車場がございませんでしたけれども、あとにつきましては利用者の皆様に公共交通等の利用をお願いするしか現況はないと思っております。
〇北名委員 ちょっと策がなさ過ぎる。もちろん状況にもよるけれども、お寺あるでしょう。いや、お葬式入っていたらだめだよ。北電があるでしょう。そういうのを全部調べて、そこに補助を出してでもいいから確保しなかったら。もう一つは、駐車禁止を解除するという方法もある、市道については。やっぱりいろんなことを考えなかったら、今言った答えだけではだめだ。ブーイングだ、出だしから。もう一回答えて。

〇佐々木生涯学習課長補佐 ただいまの提言を受けまして、これから多くの駐車台数を必要とする節には、そういったところに問い合わせをしながら対応することも考えたいと思います。

〇東出委員 社会教育費について、3点お伺いしたいというふうに思います。
 まず、1点目は、4目ぬくもりの里費でございますけれども、ここについては向陽館についてお伺いしたいというふうに思います。昨年の予特の審議でも論議があったのかなというふうに思っていますけれども、あそこの向陽館については木造校舎を保存しながら活用していく。立派に改修がされて、外から見ると非常にいい建物だなという感じがいたします。
 中の利用ですけれども、高橋要さんと賃貸の契約をしながら、加えてあそこの管理も高橋要さんと契約をして管理もお願いしているという状況になっています。一部については、コミュニティ的な地域の利用が可能な状況になっているということも承知しておりますけれども、どうも入ってみると高橋要さんの占有使用というような、そういうイメージがどうしても、我々も感じるのですけれども、地元の皆さん方も一部そういう形で、地元の皆さん方が使えるようになっているということは承知しているのですけれども、非常に使いづらいというイメージを持たれているようでございますので、そこら辺のところについて1点お伺いしたいというふうに思いますし、外から見ると一部高橋要の世界というような形で、校舎の前側から見ると大きな看板があったり、せっかくの校舎をああいう形で外観を遮るというのは、若干違和感があるのかなというような感じもしますけれども、内部について昔の木造校舎の教室のイメージですとか、そういうものが残念ながらなかなか感じる場所がないと。せっかくああいう形で保存しながら活用しているということであれば、内部についても一部そういう懐かしさが感じられる部分があってもいいのではないかなと。
 さらには、ほっと館ふぁーむの方でイベント、行事があるときに、そういう部分も一般の皆さんに見ていただきながら、利用しながら、活用できるようなことができないかというふうに思っているのですけれども、そのことについてもお聞かせいただきたいというふうに思います。
 加えて、地元の皆さん方が使いづらさについて、そういう意識を持っているとしたら、そこら辺の改善方策についてもお考えがあればお聞かせいただきたいというふうに思います。
 2点目、コミュニティ及びふれあい会館費のところですけれども、コミュニティセンターの整備について。さきの一般質問の渡辺議員さんの質問の中で、豊泉地区について地元の皆さん方と建設に向けて協議に入っているというような、そんなご答弁もありましたけれども、あそこの今の分館が建っている用地でございますけれども、ほとんどが国有地というような状況になっています。コミュニティセンターを建設していくとすれば、この際国有地の払い下げとか、そういう部分も考えていかなければならないし、国道の出入りということから考えると、土盛りですとか、そういうことも考えていかなければならないのかなというふうに感じます。
 そういった意味では、建設に先駆けてそういう取り組みをしなければならないのではないかなというふうに思いますけれども、ことしの予算の中では、予算がそういう部分について、ついていないというふうに判断していますけれども、そこら辺の考えについてお聞かせいただきたいというふうに思います。
 もう一点ですけれども、生きがい文化センター費、マルチスライドシアターは、どちらかというと郷土資料館の施設の一部なのかなという感じで思っていますけれども、これも早い機会に議会の中でご提言申し上げながら、答弁を求めたことがあったのですけれども、その後スライドだけではなくて、PRビデオ等も上映しながらということで改善は見られているのですけれども、ここの利用状況についてまずお聞かせいただきたいというふうに思います。ああいう施設ですから、ほとんどリピーターですとか、何回も足を運んでという方はおられないのだろうというふうに思います。
 あのマルチスライドシアター、30席ぐらい座れるのかなというふうに思いますけれども、先ほど北名委員さんが昨日のサッカーの話をされていましたけれども、例えばことしはオリンピックイヤーですから、オリンピックの放送については、開館のときにあそこのマルチシアターの中にいると、オリンピック期間については、開館の時間だけで結構ですから、あそこで常時オリンピック放送が見られるだとか、例えば一企業のチームですから、どうかはわかりませんけれども、先日も北海道日本ハムファイターズの後援会が深川でできたと。必ずしも球場に足を運べるわけではないと。それでは、テレビで試合があったときに、日本ハムファイターズの深川の後援会の皆さんがあそこの場所に行ってみんなで野球を観戦する、そういう利用の仕方ができないか。あるいは、そういうスポーツばかりではなくて、子ども会の皆さん方があそこでビデオ鑑賞をする、例えば文化サークルの方が、ダンスサークルの方がダンスに関するビデオをみんなで見てダンスの研究をする、あるいは陶芸をやっている方が陶芸に関するビデオを見て陶芸の勉強をする、研修をする、そういう施設に使うのにちょうど座席数ですとか、大きさですとか、そういう感じでは非常にいいのではないかなと。しかも、大型の画面で、特にスポーツなんかは臨場感あふれる感じで、まさにスタジアムにいるような形で観戦ができるのではないかなというふうにも思いますし、有効利用、そして生きがい文化センターに多くの人が足を運んでいただける一方策かというふうに思いますので、これらの活用方法について質疑をさせていただきたいというふうに思います。

〇佐々木生涯学習課長補佐 向陽館について答弁申し上げます。
 向陽館につきましては、高橋要画伯のギャラリーとアトリエ等について、高橋要さんに管理委託しておりますが、施設の一部、研修室についてはコミュニティ施設として地域のコミュニティ団体であります向陽ぬくもりの里運営協議会に管理委託をしております。一つの施設を2者に管理委託することにつきましては、芸術文化施設とコミュニティ施設という異質な機能でありますことから、それぞれ適切な団体、個人に委託することが必要との判断により対応しているものでございます。
 2者間の一層の融合についてでございますけれども、そういった面でいろいろと欠けるという点があるとすれば、私どもの方といたしましても地域にも高橋さんにもなお一層の融合を図るように、お話し合いをしていただきたいと思っております。
 また、実際管理している状況におきまして、周りの草刈り等、地域の運営協議会と高橋さんとで協力し合ってやっているようなこともございます。そういったこともぜひ今後とも進めるよう話してみたいと思います。
 また、改修工事により学校の面影が薄くなったということについてでございますけれども、内装改修や塗装によりまして教室のイメージは薄くなっておりますけれども、体育館はほぼ昔の面影をとどめておりますし、校舎全体の配置など、学校のリニューアル活用という点から、地域性や歴史性に配慮してきたところでございます。
 また、施設内には高橋要さんの作品のほかに、閉校当時の向陽小学校の在校生によります閉校記念作品の大型張り絵も展示されておりまして、学校であったことのイメージをとどめることにも努めてきております。
 また、中庭につきましても昔のイメージを残しております。かつては、あの地域は学社融合のモデル的地域だったとも聞いておりますので、そういった利用についてもぜひ進めるように、地域のぬくもりの里運営協議会にもお話をしたいと考えております。
 続きまして、豊泉のコミュニティセンターの整備についてでございますけれども、さきの一般質問においてお答えいたしましたとおり、地域との協議をただいま開始したところでございます。教育委員会といたしましては、平成17年度の動き出しを図るために、新年度におきましては地域との協議のほか、建設計画のまとめ、用地関係の事務処理などの準備期間としておりますので、平成16年度では必要経費が見込まれないことから、予算計上を行っていないものであります。

〇道添生きがい文化センター館長
 東出委員さんのマルチスライドシアターについてお答えいたします。
 マルチスライドシアターは、生きがい文化センター開設時に郷土資料館内に設置された施設であり、開設当時の深川の春夏秋冬をスライドにしたもので、タイトルを「深川の四季」として、10台のスライド映写機により上映鑑賞できる施設でございます。現状につきましては、当初制作した「深川の四季」に加え、ビデオで平成10年に市内のビデオ愛好家が制作した「四季はずむまち深川」と平成11年マルチメディアセンターが映画会社に委託し制作した「そうだ、北海道のふかがわに行こう」の3種類をリクエストに応じ映写しているところでございます。
 マルチスライドシアターの利用状況につきましては、平成13年度76件、491人、14年度73件、886人、15年度2月末現在で51件、467人となっております。
 ご提言のありました施設の有効利用を図るために開放事業を展開できないかとのご質疑でございますが、郷土資料館の相乗効果を図る上でも意義深いものと存じますが、開館時間が午前10時から午後5時までであることなど、管理運営や人的な配置の問題も考慮し、その活用については今後の研究課題とさせていただきたいと存じます。
 なお、パトリアホールには、ビデオプロジェクターも設置しており、放送も受信できることから、多くの皆さんが集って大画面でのテレビ観戦は可能でありますが、他の利用状況もありますことから、ホールのあき状況を見きわめ、本年8月開催のアテネオリンピックについて、競技ごとの日程が決まり次第、管理運営に支障のない範囲で開放に向けて検討してまいりたいと存じます。

〇北名委員 大分関連で終わらせておりますので、実は1点だけ残っているのです。3目の文化奨励費でアイヌ文化のこと、あるいは深川の昔話、民話、こういうことについてお尋ねします。
 昨年も聞きましたし、もしかしたらその前も何回か聞いてきたような気がいたします。アイヌのことに関して言えば、北海道の先住民的な役割もしている、私たち倭人よりははるか以前にこの大地を切り開いてきた、そういう民族であります。ですから、私はこの歴史、アイヌのこと、あるいはアイヌの方たちのこと、あるいは文化、こういうことについてもっと私たちは知る必要があるし、関心を持つ必要がある。もちろんアイヌ民族は今も存在していますし、数少なくなってもいろいろ権利などが保障されるという状況もあるわけで、そういう意味では教科書に載っているとか、いろんなことがありますけれども、行政としても、あるいは社会教育活動の中にも位置づけをしていく必要があるのではないかという思いがしております。
 その点で、昨年の答弁というものもあるわけですが、昨年の答弁では数年に1度であるかもしれない、いろんなことを言いながら、他団体と連携する中で学習機会づくりができないか努力していきたいと、こういう答えが最後になっていますが、私は数年に1度なんていう、そういう位置づけではうまくないと思っているのです。ぜひこの辺のことを考えてほしいと、考えも聞きたいということです。
 あわせて、深川の民話あるいは昔話というたぐいのものが散見される状況があると思うのです。私の知る限りでも幾つかあるわけですが、そういうのをどこかの時点でとどめておく必要があるだろうと。生涯学習課の仕事ぶりを見ていると、全く忙しくて忙しくて大変だというのは私も見受けられるので、今回は一計を案じて、民間の人たちにそういう仕掛けと言ったら変ですけれども、連携をとって、そういう方たちと一緒になって、あるいはそういう方たちを主体にして、サポートするという形でも結構ですから、今言ったような形がやれないのかどうかと。もう手をかけていかないと、何でもかんでも消えていく時代になってきていると思うのです。その辺のことについていかがなのか、お尋ねいたします。

〇加藤(聡)生涯学習課長補佐 アイヌ文化と深川にちなんだ民話と昔話について答弁を申し上げます。
 初めに、アイヌ文化についてでありますけれども、アイヌ文化につきましては、現状生きがい文化センターの中の郷土資料館において、一部ではありますが、展示紹介しておりますことや小学校で使用している社会科副読本の中でもアイヌの記述がなされており、最小限ではありますけれども、学習機会の提供はこれまでも行ってきたところであります。
 そこで、アイヌに関する学習機会の提供ということでございますけれども、課題とする事業が山積みとなっている現状と増大の一途をたどってきたこれまでの社会教育行政のあり方を見直して、一昨年第6次社会教育中期計画を策定したところでもございます。したがいまして、今後におきましても教育委員会といたしましては、道や財団法人アイヌ文化振興研究推進機構等で行っている事業や資料の活用、学習情報の提供など、市民啓発に努めてまいりたいと思います。
 また、財団法人アイヌ文化振興研究推進機構から絵本等が贈られてきておりますので、そういったアイヌ文化に関する絵本等も市内の小学校にご送付を申し上げて、紹介していただければというふうにも考えております。
 次に、深川にちなんだ民話と昔話についてでございます。昔話や民話の収録、発掘には、各種の文献や地域に入っての調査など、膨大な時間を要することはご理解いただいているものと存じますけれども、開基100年の市史編さんに当たりましても昔話等の情報を募集いたしておりましたが、残念ながらお話はありませんでした。
 しかし、委員さんご指摘のとおり、年ごとに掘り起こしが難しくなるということもありますので、今後に向けましては市内に関心のある団体及び個人、またあるいは講座等の中でそういった機会が設定できれば努力してまいりたいと存じます。

〇北名委員 大体そういうことでいいのですけれども、アイヌに対することについてもうちょっと言いたいのですが、アイヌ民族はすばらしい民族なのです。誇りある民族であり、またそういう歴史も持った民族なのです。それを侵食し、滅ぼしたというか、だましたというか、それは倭人、シャモなのです。ですから、私たちはもっともっと学ぶべきものが無数にあるのです。先ほどの話は話でいいのですけれども、これについてもぜひ民間の力をかりる必要があれば、そういう興味、関心のある方もいらっしゃるのではないか、あるいは深川にアイヌの方もいらっしゃるということもありますので、その辺をひとつ考えていただきたい。
 あわせて、北海道は、道庁は非常に予算づけも悪いし、やっていることもお粗末だと率直に私は思いますが、地域的には、例えば旭川なんかではもう一回アイヌの地名を見直そうということで、これは多分教育委員会だと思うけれども、計画的にやっていくのだと思うのですが、この川の名前はこういう名前で、アイヌ語の何から来ている、由来が書いてある、そういうのが立てられたという、あるいは立てられつつあるというのかな、そういう報道もあるのです。そういうことで、深川も歩けば事欠かないくらいアイヌにかかわる地名は、もちろん深川から一已から、何から何まであるわけだし、やはりそういうことを継承する、伝承するという意味でも非常に大事だと思うので、いま一度答えていただきたいと。

〇加藤(聡)生涯学習課長補佐 アイヌ文化と民話、昔話など、深川の歴史を知る上でも必要性を否定するものではございませんので、貴重なご意見と受けとめ、検討してまいりたいと思います。

〇北本委員長
 7項社会教育費を終わります。
 10 款教育費を終わります。
 11 款災害復旧費1項農林水産施設災害復旧費、166ページから167ページまで。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 2項土木施設災害復旧費、168ページから169ページまで。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 11款災害復旧費を終わります。
 12款 公債費1項公債費、170ページから171ページまで。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 13款 諸支出金1項諸費、172ページから175ページまで。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 14款 予備費1項予備費、176ページから177ページまで。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 歳出の質疑を終わります。
 次に、第2表、債務負担行為、6ページ、7ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、第3表、地方債、8ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、一時借入金、1ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 暫時休憩します。

(午前11時43分 休 憩)


 
(午前11時44分 再 開)

〇北本委員長 休憩前に引き続き開議します。
 質疑を続けます。次に、歳入、12ページから37ページまで。

〇西野委員 ここで市税について一、二点伺っておきます。貴重な一般財源、よく言われている1,000円たりとも軽視してはいかぬ、むだにしてはいけないというのが市税であります。
 私も余り細かく聞きません、簡潔に言いますが、市税の中でもウエートの大きい市民税、個人、法人ありますね。ここなのです。私は、全体で市税が少し過大見積もりといいますか、積算過大ではないのかなと。仮に過大だとすれば、歳入欠陥ということも心配されるし、これも聞いてみなければわかりませんが。というのは、ここにも載っておりますが、単純に言いますと課税標準額がベースになるわけでありますけれども、平成16年度、本年度は150億円余りになっているのです。参考までに言いますと、前年度は10億円多い160億円余り、160億円です。わずか10億円しかといいますか、10億円減少しているわけです。しかし、私はこれを考えてみますと、このように景気が非常に落ち込んでいる、給与所得者もそうですし、全産業が低迷しております。そんなときに、税額でいいますと前年比6,800万円程度の減額でここに計上されているわけです。果たしてこれでいいのかどうか。これは、専門的にやっておられるから、自信のあるところだと思いますけれども、私はちょっと疑問なのです。そこで、詳しく説明をしていただきたいということ。
 2点目は、ここにも載っておりますが、滞納繰り越し分、これは私は逆に言うと、この見積もりが過少でないかと思うのです。ということは、見込みが690万円という、こういう目標を立てております。しかも、調定額は、これはあくまでも見込みですけれども、4,600万円、徴収率が15%と、こうなっているわけです。しかし、これ自体も、ことしばかりでなくて去年のを見ても、おととしも、それ以前はちょっとわかりませんけれども、調定見込額が4,600万円、これはもちろん決定額ではありませんから、そして徴収率15%、ここ3年間連続同じものが載っているわけです。果たして今の時代にこういう税額でいいのかどうか。いかに見込みであっても滞納というものが、必ずいつものように不納欠損というのがつきまとっていくわけです。これも軽々に判断しては私はいけないと思うのですけれども、やはり一たん課税されれば納税義務があるわけですから、そういうような不納欠損というものを頭の隅に入れているから、このような3年連続同じ数字が出てくるのではないかなと。
 参考までに言いますけれども、この徴収率についても、これは平成14年度決算を見ますと20%ぐらいにいっているのです。これは、かなり努力してやったと思います。こういう実績もあるし、まだほかにあるのです、実績はいろいろ。しかし、徴収率というのは、実績がここに載っているわけではないのです。目標だと思うのです。ですから、こういう立派な20%近くの実績も決算上出ている年度があるわけですから、やはり目標というのは高目に置いて、それに向かって努力すると、私は特に税の徴収についてはこういう姿勢がなければいかぬのでないかと思うのですが、そういう気持ちがするから率直に今申し上げているわけです。これは、滞納といえども税金は同じような考え方で、貴重な財源ですから、公平、公正に徴収を要すると、このように私は思っているわけですが、これにひとつ明快なご説明をお願いいたしたいと思います。

〇桜井税務課長 西野委員さんから2点にわたってご指摘、ご質疑がございました。
 まず、現年分の市民税の見込みでございます。確かに低迷する経済からなかなか抜け切れないということで、平成16年度、15年度、この両年度についても今までの例からいきますと過去最低な調定額と、過去10年を見ても。そういった現況が出てきているのが現状でございます。
 ただ、我々としても給与所得のといいますか、個人市民税の見積もりを出す12月、1月に向けて、種々な事業所に照会文を出しまして、現状を把握する中で見込みを立てているというような現状でございますので、さらにその現状も厳しく見ながら対応しているという現状でございますので、歳入欠陥にならないような形での予算見積もりを立てている状況でございますので、現年分についてはぜひご理解をいただきたいというふうに思います。
 滞納繰り越し分の過少ではないかという質疑でございます。非常に平成15年は厳しいです、いろんな部分で。先ほども申し上げたとおり、営業所得、給与所得ともについて調定額が過去10年間で最低という状況の中で、担税力が非常に厳しく落ち込んでいるという現状の中で、担当課としてその現況を厳しく受けとめる中で対応している現状でございます。一人一人外勤徴収も含めながら、いろんな対応をさせていただき、また分納相談を受ける中で徴収するという形の中で頑張っている状況でございますし、現状ですと外勤徴収、2月末現在でおおむね5,700万円程度が外勤徴収あるいは窓口に来ていただいて収納するというような状況になっています。現実的に先ほど申し上げたとおり、歳入欠陥ということにならないような状況の中で、厳しい状況の中での予算見積もりをさせていただいておりますので、ぜひご理解いただきたいというふうに思います。

〇北本委員長
 歳入を終わります。
 以上で一般会計の質疑を終わります。
 暫時休憩します。

(午前11時51分 休 憩)


(午後 1時01分 再 開)

〇北本委員長 休憩前に引き続き開議します。
 次に、特別会計の質疑に入ります。質疑は、全般を通じて行います。質疑をされる委員は、必ずページを告げてから発言してください。
 初めに、議案第2号平成16年度深川市市民交通傷害保障事業特別会計予算

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第3号平成16年度深川市介護保険特別会計予算

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。

 次に、議案第4号平成16年度深川市国民健康保険特別会計予算

〇北名委員 357ページ、3点聞きます。
 まず、1点目は、国保被保険者に対する高額療養費受領委任払い、昨年の6月からやっているということを聞いておりますが、この様子についてお知らせいただきたいと。
 2点目、これも一般質問で言った経過がありますが、老人医療受給者のいわゆる償還払いです。この関係については、もう既に実施しているかと思いますが、この状況についてお知らせいただきたい。
 3点目、国民健康保険の短期保険証の実態と対応について。これについては、一言言っておきますが、いわゆる資格証明書を出していないことは大変いいと。ぜひその姿勢を堅持していただきたいと。そういう状況の中で、今ほど言った短期保険証のことについて実態をお知らせいただきたい。

〇加藤保険年金課長 3点にわたりご質疑をいただきましたので、順次お答えいたします。
 まず、1点目の国保被保険者に対する高額療養費受領委任払いの実施状況についてでありますが、平成15年の6月2日から開始いたしまして、平成16年の3月17日現在までで、受け付け件数は255件であります。
 なお、受領委任払いを承諾し、協力をいただいています医療機関は19カ所であります。そのうち深川市以外が8カ所となっています。
 2点目の老人医療受給対象者に対する高額医療費の状況についてですけれども、昨年12月11日に対象者約4,800人の方に高額医療費の口座登録申請依頼の文書を発送し、登録を終えたところであります。本年2月末現在の受給者数は4,661人です。口座登録者が2,858人、未登録者が1,803人、健康保険法の法改正後、いわゆる平成14年の10月から平成15年の11月診療分までの高額医療費支給対象額約1,810万8,000円であります。そのうち支給済額が約1,432万1,000円となっております。未支給額が391件で約378万7,000円となっております。今後も高額医療費の制度については、市民周知に努めてまいりたいと思っております。
 次に、3点目の短期被保険者証の実態と対応についてでありますが、国保税の未納世帯に対しては、完納されていない方々との公平性を図るとともに、納付に向けた相談の機会を設けるため初回時、1回目ですけれども、3カ月有効の短期被保険者証を窓口及び訪問して交付してきました。
 短期証の発行状況について、平成11年度167件、12年度が168件、13年度が195件、14年度が287件、15年度が323件となっております。
 なお、平成15年度につきましては、平成16年2月末現在でまだ交付されていない方は100件で、そのうち居所不明が3件、窓口にとりに来られていない方が97件となっております。所管としては、3カ月ごとに交付案内の通知を行っており、今後とも税務課と連携する中で滞納者の実情を把握しながら、納税相談、指導に努め、滞納者の減、短期被保険者証の発行減につなげていきたいというふうに考えております。

〇北名委員 まず、2点目の関係で、未支給になっている方が378万円と言ったような気がするのですけれども、人数も言ったかな。それで、その辺についてはどう対応するのか、さらに連絡していただけるのか。
 それから、もう一つは、未登録の方が1,803人と。これは、もう一回確認になりますけれども、一度登録すればいいという形になろうかと思うのです。だから、その辺についてさらにどうするのかお聞きします。
 問題なのは、いわゆる短期保険証の関係で、まだ2月末現在で100人の方が未交付だと。3人の居所不明というのは、これはやむを得ないと思うのですけれども、問題は97人だと思うのです。年度別のを言っていただきましたけれども、これは今の時代の反映といいますか、経済事情の悪化に伴って、べらぼうにふえているというのが率直な、平成11年から比べると2倍ですから、これはこの後も恐らくふえるということが予想されるという中で、状況、実情把握に努めていきたいと言われたので、やってほしいのですけれども、実情把握はしているの。しているのなら、それを言ってほしいし、先回りでしていきたいと言ったのかなという気もするのですけれども、それはどうなのですか。

〇加藤保険年金課長 まず、口座未登録者に対する登録の勧奨についてですけれども、未登録者は1,803人、登録申請勧奨について今回登録をいただいた際に、受給対象者の中から登録を控える、あるいは強制的なのかというようなお問い合わせも相当あり、登録には法的強制力は持っておりません。そのメリット、要するに口座を登録して、窓口に来なくても戻されるということのメリットを説明する中で、市広報、国保だより等で市民周知に努めてまいりたいと思います。
 次に、未支給額の今後の対応についてでありますけれども、今回の高額医療費支給決定者で、いまだ口座未登録者は1,803人中391人で、先ほど申し上げましたように支給額にして約378万7,000円となっております。これら未支給額については、再度口座登録申請の個別通知を実施する予定で検討しております。
 次に、短期証の関係でありますけれども、ご質疑いただきました窓口にとりに来られていない方の対応についてでありますけれども、国保の医療保険制度のそれ自体を理解されずに、保険証は要らないという方も中にはおられます。これは強制保険であります。給付と負担によってこの制度が成り立っているわけですので、そのことを理解いただき、今後も医療を受ける機会が失われないように意を尽くしてまいりたいと思っております。

〇北名委員 実情について把握しているなら言ってほしいと言ったのです。把握していないけれども、先回りして言ったのかと。

〇加藤保険年金課長 97人の方の一人一人の実情については把握しておりませんけれども、私どもといたしましては医療を受ける機会までを失わせるようなことはしませんので、その点税の方の納入についても、これを納めていただかなければならないということも十分理解を求めるとともに、そういう面で今後税務課と連携して進めてまいりたいと思っています。

〇北名委員 簡単に言えば、先回りして言ったということでしょう、実情を把握していきたいというのは。していないということだから、現実に。
 そこで、本当につらい思いをしている……いろんな人いると思う、97人の中には。だけれども、間違いなく税を納めれないし、通知は来たけれども、行ったらまた納税の話にもなるしということで、来れない事情にある人は必ず、97人もいるから、かなりいると思うのです。場合によっては、半数以上いるかもしれないと私は思っているのです。
 私も去年か、おととしあたり言ったけれども、いろいろ話ししていると、保険証を持っていないのだと。どうしてと聞くと、いや、もう薬買って我慢しているのだとか、病院に行くのを我慢しているのだという状況に出くわすわけです。たった一人ではなくて、何人かに出くわして、びっくりしたことがあるのです。そこのところが行政として大事なところだなと思うのです。ですから、その人たちについて実情を把握しながら対応していくというぐあいに聞こえたのですけれども、そういうことであれば、もらわぬでもいいような気もするし、もう一回話ししてくれるなら答弁もいただくということにしましょう。

〇加藤保険年金課長 短期証につきましては、国保税の滞納者であります。完納している方との公平性を考えるならば、今後とも税務課と連携して実情把握について努めてまいりたいというふうに考えています。

〇北本委員長 国民健康保険特別会計予算を終わります。
 次に、議案第5号平成16年度深川市老人医療特別会計予算

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第6号平成16年度深川市簡易水道事業特別会計予算

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第7号平成16年度深川市農業集落排水事業特別会計予算

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。

 次に、議案第8号平成16年度深川市地方卸売市場特別会計予算

〇石上委員
 卸売市場についてお伺いいたします。
 1款使用料及び手数料、484ページです。1,023万円に対しまして、歳出、管理費から予備費まで1,720万となっておりまして、結果的には繰入金が696万9,000円となっております。
 一般質問でも長野議員が、それから北名議員も質問されておりましたけれども、チューオーの閉店によりまして、これは少なからずまた卸売市場に影響が出ると思われます。また、聞くところによりますとAコープも来年にはいろいろな編成がありまして、その仕入れについても影響が出てくるものと考えられます。市政方針では、取引の拡大ということを挙げられておりますが、今後どのように行おうとするものか。
 また、中心街の市民に与える影響、特に高齢者がチューオーに買い物に行かれているようです。私のところにもチューオーさんを何とかしてほしいという声が聞かれます。そんなことによります影響が大だと思われますが、今後市として中心街のスーパーについてどういうふうな見通しを持っておられるか、市民に与える影響についてどう取り組まれるかをお聞きしたいと思います。

〇広上商工労政課長
 卸売市場についてお答えいたします。
 初めに、取引の拡大でありますが、人口の減少などから卸売市場の売り上げが減少していることに加え、今回の大口取引先であるチューオー深川店の閉店は大きく影響するものと受けとめております。このため、一般質問で経済部長からお答えしましたとおり、チューオーに対し引き続き取引の要請をさせていただいたところであります。
 また、このことは卸売業者であります株式会社大印深川地方卸売市場にとりましても大変大きな問題でありますので、社長さんも苦慮されております。株式会社大印としてもこの現状を打破するには、委員さん言われました取引の拡大しかないとの認識で、チューオーとの取引の継続や今言われましたその他市内大型店との取引の拡大をさらに図っていく考えでありますので、市としてもともに取り組んでいかなければならないというふうに考えております。
 次に、チューオー深川店の閉店による中心街市民に影響がある、市がどのように取り組んでいくのかということでございますが、ご承知いただいておりますとおり、市が直接どうこうするということはできませんが、株式会社大印自身が、買受人組合などと共同して小売業を開店できないか、また株式会社大印のルートで開店してくれる人がいないか、市としても検討をお願いしております。現在のところ、できるかできないかということは、お答えはいただいておりませんが、検討していただけるとの回答を得ておりますので、市としてもできる協力をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。

〇石上委員
 今の答弁でちょっとお聞きしたいのですけれども、チューオーさんは22日ごろ閉店されるということなのですけれども、チューオーの取引をまだ継続、拡大させるということをおっしゃったと思うのですけれども、その辺はどういうお考えなのでしょう か。

〇広上商工労政課長
 質疑がちょっと聞き取れなかったのですが、チューオー深川店はもう既に閉店されるという決定をされました。しかし、チューオーは深川以外でも店舗を持っておりますので、そういうところでの販売にも深川市場を使っていただきたいということでございます。

〇北本委員長 地方卸売市場特別会計予算を終わります。
 次に、議案第9号平成16年度深川市下水道事業特別会計予算

〇八木委員 500ページでお伺いさせていただきたいと思います。
 下水道事業も大変な理事者の皆様方のお力添えをいただいて、私の聞いていますところによると大体85%を超える率で進められているというふうに認識いたしておりますが、いずれにしましても当時を考えますと大変なご苦労だったと思います。感謝を申し上げたいと存じます。
 そこで、3点にわたってお聞きさせていただきたいのですが、今後の下水道の整備計画はどのようになるのか、それから総合の普及率、どこら辺まで普及されているのか、それから今後の建設事業費の見込みについてお伺いいたしておきます。

〇小林下水道課長
 八木委員さんから下水道事業につきまして3点お尋ねをいただきましたので、お答え申し上げます。
 初めに、1点目、今後の下水道整備計画についてと3点目、建設事業費の見通しにつきましては関連がございますので、あわせてお答えさせていただきます。生活環境の改善と公共用水域の水質保全を目的に、昭和47年深川処理区の事業開始以来整備を進めてまいりました公共下水道につきましては、現在平成7年着手、11年に供用開始をいたしました音江処理区を重点に整備を進めてきているところであります。新年度、平成16年度には、音江処理区の家屋の張りつきましたほぼ全域の面整備が完了する予定であります。
 そこで、お尋ねのありました今後の整備計画と建設事業費の見通しにつきまして申し上げます。平成16年度におきましては、管渠では本定例会で繰越明許費の設定をいただきました事業費1億円、工事建設で7件及び新年度予算では事業費1億500万円、件数6件、合わせまして管渠の事業費では2億500万円、このほか処理場の機器更新に9,500万円を、起債単独事業費で1,500万円を計上いたしておりまして、繰越明許費と合わせまして平成16年度では事業費の総額で3億1,500万円で、下水道の整備を図ってまいります。
 次に、平成17年度の整備計画と事業費の見通しにつきまして申し上げますと、管渠整備では病院改築関連、道路改良関連など、他の事業に関連しての整備と地域からの要望によります整備が主なものになってまいりますが、管渠の事業費では1億5,000万円ほどを予定いたしております。平成18年度以降につきましても他の事業関連と地域要望によります整備になりますが、管渠については今のところ年間の事業費としまして5,000万円程度を予定いたしているところであります。このほか平成17年度からは、引き続き深川浄化センターの機器更新を計画的に進めてまいりますし、予定といたしまして平成17年度から22年度までの6カ年で駅北の土地区画整理事業の雨水と汚水整備を区画整理事業の道路整備に合わせまして、事業費総額約3億5,000万円により下水道の整備を進める予定であります。
 以上、下水道の今後の整備計画と建設事業費の見通しにつきましてお答え申し上げました。
 次に、2点目の総合普及率について申し上げます。深川市では、公共下水道事業と農業集落排水事業により、下水道事業をそれ以外の集合処理が適さない農村部では個別排水処理施設整備事業によりまして合併処理浄化槽を設置し、水洗化の普及に努めているところであります。行政人口に対して水洗化可能な処理区域内の人口比を普及率であらわしておりますが、三つの事業を合わせました普及率を評価する指標として総合普及率を定めております。
 深川市の総合普及率は、10年前の平成5年では66%でありましたが、平成14年度末では82.7%、平成15年度末見込みでは84.3%、さらに平成16年度末見込みでは約86%になる予定でありまして、普及率は下水道の整備に伴いまして年々着実に向上いたしているところであります。
 平成14年度末での空知10市の総合普及率は、最高が歌志内市で98.9%、最低が夕張市で51.7%、10市の平均では79.8%となっておりまして、深川市は82.7%、現在空知10市の中で5番目の普及率となっております。今後におきましても地域の要望に応じての整備と駅北地区の土地区画整理事業など、関連事業に合わせまして下水道の整備を進めてまいりますし、個別排水事業によります合併処理浄化槽の設置も継続いたしながら、総合普及率の向上に努めてまいります。

〇遠藤委員
 所管で環境整備に努められるように期待を込めまして、504ページ、4款1項1目でお尋ねいたします。
 一般会計からの繰入金が毎年あるようであります。新年度では、前年より減額のようでありますけれども、現状についてお尋ねいたします。

〇小林下水道課長
 遠藤委員さんから一般会計繰入金の現状につきましてお尋ねをいただきましたので、お答え申し上げます。
 予算編成と予算執行に当たりましては、事務事業の見直しを常に行い、経費の節減を図りまして健全経営に努めているところであります。しかしながら、道内の多くの市町村は北海道の地理的条件から、人口に対しまして行政面積が広く、下水道の整備では人口の密集する都市部に比べまして接続戸数に対しての管渠の布設延長が長くなりますことから建設費は割高となりまして、整備後の公債費と維持管理費も大きな負担になっている状況にあります。
 一方、布設延長に対しての接続戸数が少ないことから、使用料収入は下水道整備が進みましても都市部と比べますと大きな増収は望めない状況にあります。さらには、深川市は合併市でありますことから、市街地が遠隔地に点在をしておりまして、公共下水道では深川と音江に、農業集落排水では納内と多度志に、それぞれ処理場を設置しておりますことから、処理場の建設と機器更新に伴います公債費、維持管理費につきましても大きな負担になっているところであります。
 このような特別な事情もありまして、健全経営に努めましても基準内での繰り入れだけでは下水道事業の推進は現状困難でありますので、新年度予算におきましても繰入金4億2,000万円のうち、1億9,000万円弱の基準外の繰り入れを受けている状況にございます。
 以上、繰入金の現状を申し上げましたが、今後におきましても引き続き経費の節減と水洗化の普及促進を図りまして下水道事業の健全経営に努めてまいります。

〇北本委員長
 下水道事業特別会計予算を終わります。
 次に、議案第10号平成16年度深川市駐車場事業特別会計予算

〇石上委員 私の方から1点ご質疑させていただきます。
 さきの一般質問で、平成16年度は駐車場自動管理システムを導入して無人管理を行うということでご答弁いただきましたが、システムの整備投資に1,200万円計上しております。今後の管理費、それから収入の見込み、またこれを導入しても赤字になることはないかという点と、それから無料も考えておられるということが前にお話がございましたけれども、無料にして市民に開放するということが考えられないかどうか。これは、商店街にとっても大変ありがたいことなのですけれども、その辺のところをお聞きしたいと思います。

〇村端都市計画課長 市営一条駐車場につきましては、今定例会で市長の市政方針及び一般質問で今後の管理体制を明らかにしたところであります。
 ご質疑にもありましたように、新年度において経営改善することとして駐車場管理システムを導入し、無人化を図るものですが、設置工事を行う4月から3カ月間は有人委託となるため、平成16年度の管理費に約820万円かかりますが、次年度からは完全に無人管理となりますので、年間の維持管理は約480万円程度で運営ができると想定しております。
 収入見込みにつきましては、これまでの実績を勘案しますと、時間利用、定期券、回数券の売り上げ及び夜間利用などの実収入は年間約480万円を見込んでおります。したがいまして、新年度は赤字になる可能性はありますが、次年度以降は収支のバランスがとれた健全経営ができるものと考えております。
 次に、全面無料開放につきましては、現在の市営駐車場は市民が安心して利用できる市街地における公共駐車場として必要であることから、特別会計をもって運営を図っているもので、冬期間における除排雪や年間の場所の保守など、適正な管理を図るために特定の利用者から適正な料金の負担をいただいているものであります。
 無料化のご意見もありますが、無料化した場合、特定の方々や近隣の商店、事業所などの専用駐車場化となるおそれがあり、どうしてもとめる必要のある市民や料金を払ってもとめたい方々が駐車できなくなることが想定されます。したがいまして、前段申し上げました運営改善を図り、今後も特別会計をもって管理してまいりたいと考えています。

〇北本委員長
 駐車場事業特別会計予算を終わります。
 以上で特別会計の質疑を終わります。
 説明員の交代がありますので、そのままお待ちください。
 次に、事業会計の質疑に入ります。質疑は、全般を通じて行います。質疑をされる委員は、必ずページを告げてから発言してください。
 初めに、議案第11号平成16年度深川市水道事業会計予算

〇高桑委員 資料のページ数でいいますと、正式には3ページだと思うのですが、附属の説明資料では14ページに出ていますが、高料金対策についてお伺いしたいと思います。
 深川市の水道の経営は、一般的に言えば大変厳しい、こういうふうに私は思っています。一般会計から1億4,000万円近い補助を受けていますし、今後の高料金に対する補助金によっては、料金の見直しにも影響するのではないかと、こういう観点から質疑するわけですが、公営企業の繰り出し基準については水道の場合、明らかにされております。今日前年度の収入から見ますと、約2,700万円ほど下がっています。算出式を見ますと、それぞれ固定されたものではありませんから、若干の上がり下がりがあるかというふうに想定しますけれども、一般的に見ますと下がっていくと、こういう傾向になってくると思うのです。
 そういう意味で、この制度が発足してから今日まで、中間で激変緩和の措置等もありまして、深川市の支給された金額も最高時には3億4,000万円ほどありました。それから見ますと3分の1ぐらいに減っているわけで、今後これらの高料金対策がうまくいけばいいのですけれども、将来絶対的な保障もないというふうに考えていきますと大変不安を感じるわけです。
 そこで、今日の高料金対策の現状についてお伺いしたいと思います。
 2点目は、平成17年度に水道料金の改定、見直しということの説明がありました。そういうところにこれらの影響がどういうふうになっていくか、その点についても伺っておきたいと思います。

〇森下水道課長 高料金対策補助金についてお答えいたします。
 この制度は、昭和57年より実施されているもので、本市においては昭和60年度に北空知広域水道企業団より受水を開始し、地方公営企業繰出金についての通知により、その年度より資本費等の基準が該当したため、翌年、昭和61年度から一般会計より繰り入れを受けてございます。
 この制度の内容でございますけれども、今委員さん言われていましたような目的でございますが、自然条件等により建設改良費が割高のため、資本費が著しく高額となり、高水準の料金設定をせざるを得ない上水道事業において、料金格差の縮小に資するため資本費の一部について繰り出される経費であります。
 また、繰り出し基準でございますけれども、末端給水事業のうち、前々年度における有収水量1立方メートル当たりの資本費及び給水原価がそれぞれ次の要件を満たすもので、経営健全化のため十分な努力をしていると認められる事業に繰り出されるということでございます。
 深川市の平成15年度の数字でございますが、繰り出し基準が資本費178円以上及び給水原価279円以上となってございます。本市の場合、資本費が243円43銭で、65円43銭上回っております。給水原価におきましても380円56銭ということで、101円56銭上回っており、それぞれ要件を満たしている、そのようなことから1億3,683万4,000円の補助を受けているものでございます。これは、一般会計からの繰り入れをさせていただいているということでございます。
 なお、平成16年度の予算につきましては1億981万1,000円を計上いたしておりまして、収益的収入の13.1%を占めるというような状態でございまして、この制度により料金抑制に大きな効果があるものと考えてございます。
 今後の見通しといいましょうか、高料金繰り出しというもの、これは先ほど委員さん言われましたように毎年数値が変わってまいります。そのようなことから、当面は高料金対策を受けられる、繰り出し基準にはのるということでございますが、だんだん資本費が下がってくるというようなことから、いつまで続くということは不明でございますが、当面は繰り入れ基準に該当するということでございまして、あわせて今後の料金改定というものがありますので、平成18年度からの料金について、17年度より改定の中身を検討していきます。その前段といたしまして、北空知広域水道企業団の料金算定が平成16年度、本年度で実施することとなってございます。その算定結果を参考としながら、本市の料金算定を実施していくという段階になってございます。
 そのようなことで、今後の平成18年度以降の料金的なものは、今確定的なことはお話しできませんが、今後とも一層企業努力し、経費節減、事務の効率化ということを図りまして健全経営に努めてまいりたいと考えてございます。

〇高桑委員 この繰り出し基準に基づく金額の算定式というのが出ているのですけれども、いわゆる前年度における年間の有収水量を掛けるということになっていますので、その有収水量が変化することによって金額も変わってくるわけです。これは、表を見ますと毎年少しずつ上がってきている。古いときには、上がったり下がったりなのですけれども、ここ11年ぐらいからは毎年少しずつこの数字が上がってきているのです。有収水量が毎年毎年一定の率で上がるということもちょっと理解しがたいのですけれども、そういう状況にいかないと、この高料金対策で繰り出される金も自動的に単純に言えば下がってくると思うのですが、その前段の給水原価と資本費と、こういう関係もありますけれども、その最大のポイントになる前々年度における有収水量というのはどういうふうに押さえているのか。ことしの有収水量をどういうふうに計算されているのか、数字だけでも結構ですけれども、お示しいただきたいと思います。

〇森下水道課長 
今言われましたように、繰り入れに非常に大きく影響するのが有収水量ということでございまして、その使用される有収水量は前々年度ということで、2年前というような数字を使うということが基本になってございます。いずれにいたしましても、水道の有収率を上げるということは、資源の有効利用ということからも非常に大事なことで、私どももそのことに十分意を配しながら進めてはございます。
 そんなことで、今ございました有収量ということでございますが、今ちょっと手持ちに12年度以降の有収率の表を持ってございませんので、この後お知らせいたしたいと思います。

(何事か呼ぶ者あり)

 有収率と今申し上げておりましたが、有収量は年間大体270万トン、79.4%ぐらいが現在の有収率でございます。そのようなことから、有収水量を高めるということは非常に大事なことと考えてございます。
 平成12年度ころから有収率が若干ずつ上がってきてございます。そのことについてお答えしますが、12年度以降で大きな水量を使用するものということで、プール、公共施設の新設があったことによって年々使用水量がふえる。それに伴い、漏水率はある程度一定ということで、有収率が上がってきているということでございまして、あわせて石綿管の布設がえも終わったということで、若干でございますが、年々有収率、有収量という形で上がってきてございます。

〇北名委員 私は、2点お尋ねしたいのです。
 1点目は、水道料金の滞納にかかわっての関係ですが、そういう状況の中で給水停止があると思うのです。その状況を聞きたいと。先ほど国保の短期証明証のことも言いましたけれども、水道、電気、ガスなどは、まさにライフラインとして生きていく上では欠かすことのできないものという点で、さまざまな事情があろうけれども、このことについては非常に慎重な取り扱いが必要ということは言うまでもないことで、どのような扱いをしているかと、件数も含めてお尋ねしたいと。
 もう一つは、いわゆる深川市の上水道の場合には8トンが基本水量になっていますよね。これはこれで、一つの決めなのですけれども、お年寄りだけではないですけれども、若い人でもひとり暮らしの場合はそうかな。とにかく家族数が少ないとか、いろんな状況の中では、非常に少ないトン数しか使わないことが結構あると思うのです。考え方として、地球的な規模から見れば、節水については評価、奨励されるべきことなわけです。だから、その点で水道屋さんといいますか、水道課あるいは市の水道事業ということにはなるけれども、まずはグローバルに節水というか、そういうものに対する評価をきちっとする必要があるだろうということで、考え方を聞きたいのが一つと、もう一つはそれに対する対応について、今後に向けてだと思うけれども、どういうぐあいに考えるかお聞かせいただきたい。

〇森下水道課長 滞納にかかわる給水停止等の状況について及び水道少量使用者への対応という2点について順次お答えをいたします。
 滞納にかかわる給水停止等の状況でございますけれども、水道使用料につきましては水道使用者に対し、公平負担の原則ということを基本に協力をいただいているわけでございます。昨年のこの委員会でもご質疑がございまして、そのときに前年度の分の状況等を含めてご説明申し上げております。
 それで、今年の状況を申し上げますが、依然として厳しい社会情勢により、対前年比で比べますと若干増加の傾向にあるということでございます。そのような中で、本年度も督促状を発行してございまして、そのうち給水停止予告を含めて通知したのは97人でございます。そのうち全く連絡のいただけなかった22人に対し、やむを得ず給水停止の執行を行いました。その後、22人のうち15人については連絡がございまして、誓約書等により分割納入、そのような形でお約束ができましたので、開栓いたしておりますが、残る7名については現在も連絡のつかないところでございまして開栓をいたしてございません。
 いずれにいたしましても、滞納者がふえてきておりますことから、先ほど申し上げましたように使用料の公平さから、今後も精力的に個々に通知、面談などにより支払いに対して理解と協力をいただきながら対応してまいりたいと、そのように考えてございます。
 次に、水道の少量使用者の対応ということでございますが、基本水量現行8立方メートルということで、平成14年度でございますが、使用者の方の全体で39.2%が8立方メートル以下ということになってございます。それを小分けいたしまして、5立方メートル以下というものを出してみますと、全体の21.2%となってございます。
 現行の基本料金は、市民の皆さんに安全で安定した水道水を供給するため、水道施設に多額の費用をかけて整備してございますことから、施設整備に要しました費用につきましては、使用水量にかかわらず基本料を8立方メートルの施設利用料というような形で公平に負担いただいているところでございます。先ほど委員さんの質疑にありましたように、電話、電気と同じような考え方ということでございます。
 少量使用者ということで、ひとり住まいの方、お年寄り、単身世帯、学生というのが主でございまして、自然環境を守るという点からも、先ほど節水はということもございました。確かに節水に協力をいただきながら、節水を意識しながら少量というような世帯もあると思います。そのようなことで、節水をするということは、資源のむだ遣いをしないということで非常に大事なことでございまして、広報等でもPRしているところでございます。所管といたしましては、少しでも多く使っていただきたいということでございますが、むだのない使い方をするということも非常に大事なことと、そう考えてございます。使用水量の少ない世帯に配慮した措置を行うということを十分考えながらも、平成14年度決算で約7,744万円の純損失を計上している状況でございます。
 さらにまた、独立採算を基本とする水道事業でございますので、市民の皆さんからご負担をいただく中、ご質疑の趣旨は大変理解できますが、公平負担の原則からも少量使用者に対しての対応は、今すぐということは難しいものと考えてございます。
 なお、道内各市の基本水量を申し上げますと、34市中22市が8立方メートル、5市が10立方メートルの設定となってございます。近隣で北空知でいきますと、沼田町、妹背牛町、秩父別町、北竜町、4町とも10立方メートルの設定となってございます。
 低所得者世帯に対しましては、ご承知のとおり、軽減措置を実施していることもご理解いただきたいと思います。

〇北名委員 まず、滞納されている方の関係からいきます。水は冷たいものだけれども、気持ちは温かくなければいかぬということで言いたいわけですが、7名開栓していないと。それで、市役所の皆さん方、職員の皆さん方を見れば、世の中の出来事というのは、はかり知れない出来事が起きているという部分があるということは、まず具体的事実は別にして、気持ちはわかっていかなければいけない。そうすると、僕は7人がどんな人かは知らない。だけれども、あなた方は言ってこないから開栓しないというだけでは済まないのだと僕は言いたいわけだ。さっきも同じことを言ったけれども、母子家庭ではないのかとか、母子家庭だけでなくていい。どういう家庭なのかと、やっぱりそこに関心というか、心を注いでいかないと、もし水がとまっていた、もらい水しているかもしれない、あるいはどこまでできるかわからぬけれども、我慢しているかもしれない。そんなの知らぬよということは、あなた方は思っていないと思うけれども、そういう点で実情調査、実態は把握しているのということを聞きたいわけ。さっきもこれからしますという先回りの答えはいいのだけれども、しているかどうか。やっぱりその辺は、大事な点ではないかと思うのだ。それを聞きたい。
 もう一つは、これはそちらでわかることだけれども、5トン未満が5人に1人、5世帯に1軒と言っていいのかな、そういう状況もありますよね。それで、節水してそうなった人もいれば、特別節水したわけではないけれども、3トンしか使わない、こういう人もたくさんいると思うのだ。意識的に節水している人がどれだけいるかな、少ないのではないかと思う。ただ、中には何ぼ出しても8トン未満だから使っていいのだという、そんなことを実際気持ちで思ったりする人も時にはいないわけではない。いろいろある。ただ、地球の側から見れば、この水は大事なのだ。だから、そういう評価ができるなら、いや、売る方だから、たくさん使ってくれた方がいいという、それは一面で、僕は基本水量を下げれという方法だけを言っているのではなくて、何かを考えるというのが行政ではないかと思うのだ。だから、そういうことをしているよそはないのかと。低所得者の軽減措置は、私は知っているの。何人かの方には、そのことを教えてあげたこともあるから。だから、そういう意味で、水道課が答えるから、そういうぐあいになるのであれば、企画あたりかい。企画でもないな。総務あたりかな。そういう方から答えたらいいのかもわからぬけれども、そういうことをやっぱり一歩一歩ちょっと踏み出していかないと。

〇森下水道課長 1番目の7世帯が閉栓しているままになっていると、開栓されていないということに対してですが、所管といたしましても決してそのまま放置しているということではございません。
 まず、この7軒の内訳でございますが、現在1世帯は出入りしているような状態がございます。あとの6世帯については連絡がございませんが、家族構成といたしましてはほとんど1人ということでございます。
 いずれにしても、私どもの方も連絡がつけばいいなという気はするのですが、なかなかつかないところに開栓もされないというところが残ってございます。メーターの検針も毎月行っております。とめているところのメーターも検針を行っており、居住していないという確認も含めながら、メーター検針をしてございます。そのようなことで、今後も状況把握には努めてまいりたいと思います。先ほどのように、事故につながってはいけないということも十分私ども考えてございますので、ご理解をいただきたいと思います。
 次に、少水量の対応でございますが、先ほど非常につれない形で、現行料金体制の中では難しいというお答えをさせていただきましたが、確かにそのとおりでございまして、今の段階ですぐ変えるということはなかなかできないかなということでございますが、先ほどの高桑委員さんのお答えの中でも申し上げましたが、今後の料金改定の中で少水量に対するとり方を何かできるかどうかということ
も含めて検討してまいりたいと考えてございますので、ご理解願いたいと思います。

〇北名委員
 難しく聞かないから。日赤の献血を何回もした人に記念品とか、例えばあるでしょう。だから、そういう人に文書を一文書いて、何かささやかな気持ちのこもったものや、これからもよろしくお願いしますとやったらいいでしょう。

〇森下水道課長 確かに気持ちは十分わかりますし、節水を基本にというか、そのような家庭もあるかもございません。中身は、いろいろ多種多様で、それまで私どもも掌握しておりませんが、そのような形も含めてPRするなり、広報に載せるなりというようなことで、何らかの工夫も考えながら、また進めていきたいと思います。

〇北本委員長 水道事業会計予算を終わります。
 次に、議案第12号平成16年度深川市病院事業会計予算

〇山田委員 医療機器の整備事業についてお尋ねします。ページは1ページ、25ページにもございますが、1ページの第2条、(4)、主要な建設改良事業、イの医療機器整備事業についてということでございまして、お尋ねいたします。
 医療機器に対する知識につきましては、素人でございますが、現代医学の治療現場におきましては、医療機器のよしあしが早期発見だとか、病気あるいは病名というのですか、その特定だとか、あるいは治療、すべての分野にわたりまして、私見ですけれども、医師の資質に次ぐ重要な役割を果たしていると思っております。よい医師とよい器械のないところには、患者は行かないと、来ていただけないということもあるのではないかと思っておりますが、そこで新病院の改築に伴う整備について4点お尋ねいたします。
 まず、第1点でございますが、そうは言いましても整備には大変お金がかかることであります。現在使用中の機器もありますことから、またこの財政の効率的な運用ということも考え合わせて、大変所管もお悩みであろうかと思いますけれども、導入についての基本的な考え方について伺います。
 第2点は、本年度予算が7億1,642万7,000円となっておりますけれども、機器整備の全体予算が15億円くらいというような記憶があります。そこで、全体予算と今後の整備計画についてお尋ねしたいと思います。
 それから、3点目でございますが、医療機器も日進月歩であると思いますが、どんな機器が導入されるのか、非常に関心の高いところでございまして、新しく導入する主な特徴的な機械についてお尋ねしたいと思います。
 4点目でございますが、機器は人が使いこなして初めてその真価を発揮すると。したがいまして、最近機器の操作ミスなどによる医療事故の報道もされておりますが、これは事故を防止して、本来の効果を発揮するためには研修が不可欠であろうと思いますが、その取り組み等についてお尋ねいたします。

〇山田改築推進室主幹 新病院における医療機器等の導入について4点ご質疑ありましたので、お答えいたします。
 1点目の医療機器の導入に当たっての基本的な考え方ですが、現病院で使用しております医療機器で耐用年数が経過していないもの、耐用年数が経過しているが、まだ使用できると判断できるものは、新病院に移設して使用することを基本に、採算性も考慮し、また病院経営に係る負担も考え、単年度で整備するのではなく、年次的にできないかについても検討しまして、さらに病院の経営状況及び病院利用者の動向も見きわめ、計画額の見直しも考慮しながら、平成16年度から3カ年間で新病院の医療機器整備を図っていこうとするものであります。
 2点目の医療機器の導入金額の総額と整備計画ですが、一般会計との協議を踏まえた中で、現時点では現病院の医療水準の確保と充実を図るために必要な医療機器の整備を含めまして、総額おおよそ15億円で医療機器の整備を図っていく計画であります。初年度の平成16年度は、現病院の医療機器整備と改築工事に影響する医療機器等を中心に、おおよそ7億1,000万円で整備する考えであります。2年次の平成17年度は、6月に新病院の開院を予定しているところから、開院時の診療業務に支障のないよう、16年度予算でおおよそ6億1,000万円の債務負担行為を設定させていただき、医療機器等の整備を取り進めていこうとするものであります。残る部分につきましては、平成18年度で整備する予定であります。
 次に、3点目の特徴的な医療機器の導入についてでありますが、新病院における人間ドックなど、健康管理施設の整備充実や総合リハビリテーション機能を持つために必要な医療機器の導入と周産期母子医療センターとして安心して赤ちゃんが産める母子モニターシステムの導入、さらにはレントゲン部門や検査部門の充実を図るために各種医療機器の導入を計画しているところであります。
 4点目の新規導入医療機器の取り扱いにかかわる研修関係についてでありますが、ご指摘のとおり新病院での診療業務を行っていくためには、新たに導入した医療機器の操作等を熟知していくことは大変重要なことから、新病院開院時までに機器の操作等が熟知できるよう、研修できる環境と体制づくりを検討してまいりたいと思います。

〇山田委員 ただいま答弁をいただいたところでございますが、3点目の特徴的な機器について、ちょっと具体性がないといいますか、見えないといいますか、人間ドックなどの健康管理施設であるとか、周産期母子医療センターあるいはレントゲン部門の機器だとか、こういうものについてもちょっとおぼろげながらの感じはありますけれども、素人でございまして具体的にわからない部分もございますので、もう少しご説明をいただければと思います。

〇山田改築推進室主幹 特にこれといった特徴ある医療機器の購入等はありませんが、主なものを申し上げますと、検診の部分につきましては、新病院では検診専用の部屋ができまして、現在専用の機器がないため、その専用の機器ということで、主なものとして超音波診断装置、心電計などの専用の機器を設置する予定でおります。
 また、母子モニターシステムにつきましては、最近新築された病院にしかないものでありまして、この装置については陣痛室、分娩室、病室での母体及び胎児の状況をモニターで監視できる装置でありますので、これらの装置を導入しようと考えているところでございます。
 レントゲン部門につきましては、現在ある装置より高性能のMRI装置、RI装置の更新、さらにはCT装置の増設、それから撮影画像の保管管理をするためのリスパックシステムの導入などの設置を考えているところでございます。特にレントゲン部門で更新するRI装置は、最新のがん検診ができるPETといいますが、陽電子放射断層撮影を備えましたものであり、がんの早期発見ができる装置であります。

〇松沢委員 ここで院内感染のMRSAに限定して2点お尋ねをします。
 北海道新聞の3月13日の夕刊と14日の朝刊に、このメチシリン耐性黄色ブドウ球菌によって道立北見病院で死亡者が出たと。これの直接的な死因として、敗血症によって死亡者が出たと、トップニュースとして出ました。
 去年の第4回定例会でも私このことでお尋ねしておりますけれども、一つはMRSAの死亡との因果関係について、深川市立病院の関係でお尋ねしたいと思うのですが、昨年の資料、私の質疑の時点で、平成14年のデータでも大体40人台ぐらいでこのMRSAの院内感染が深川市立病院でずっと出ていて、17人の方が死亡によって終結したというデータがありました。
 このたびの予算委員会でも資料を出していただきました。22ページにありますが、この資料を読ませてもらいますと、ことしの2月ですから、もう少しで1年度、平成15年度が過ぎるわけですが、ここでMRSAの感染者が53人ということになっています。こういうふうにして見ると、感染そのものは決して減っていないのだというふうに見られるわけです。それと、最後死亡に至った時点でこの病気を持っていたというか、病気を持ったまま、死によってこの病気が終結したという表現を使っていますけれども、ここがこのデータでいくとたしか11人、一覧表の下の計の欄で、死亡の一番下に11とあります。ここのところで、この北海道新聞の記事で言われるような症状での死亡があったのかなかったのかということを1点聞きます。
 もう一点は、現場の対応でありますけれども、以前の決算委員会の質疑に対する前の安田院長の答弁も、今回の武井院長の答弁も、非常に懇切丁寧に、私たち素人が聞いてもわかるような答弁をしていただきました。マニュアルがあって、院内感染防止のマニュアルに沿って防除体制をしいているという答弁がありましたし、それがされているかと思いますが、具体的にこの辺が現場でどういうふうに消化されていっているか、このことを聞かせてほしいと思います。
 病院の中の入院されているところを見ると、手狭にもなっていますし、かなり汚れも目立ってきていますし、今の病院での状態を見ると、あの状態での根絶ということが無理なのは私もわかりますけれども、もう間もなく新しい病院へ向かっていくわけで、ここへ移った時点でも患者さんやら中の治療する方々は、みんな即そのまま横滑りで入っていくわけで、どの時点でぐんと減らして根絶していけるかというのは、私は非常に大きな興味を持って、関心を持って見ているところです。ぜひこの現場対応について、忙しさなんかもあって、結構大変な側面もあろうかと思いますけれども、この二つをお聞かせください。

〇佐藤病院管理課長 院内感染、MRSA、いわゆるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症についてのご質疑に、お答え申し上げます。
 初めに、発症者における死亡との因果関係というお尋ねでございますが、委員さんのご質疑の中にもありましたように、MRSAの発生患者数、昨年は70人、全体の発症者で。本年2月末現在でございますけれども、53人という状況でございまして、17人昨年よりも、1カ月短いですけれども、減っているという実態にございます。
 また、MRSAを発症したまま死亡した患者さん、昨年度17人、本年は2月末現在11人となってございます。この方々の主たる死亡要因、最終的な診断病名でございますが、平成14年度におきましては急性の心筋梗塞、腎不全、急性の肺炎、呼吸不全、腫瘍、がん等が内容でございます。また、平成15年度におきましては心不全、呼吸不全、肺炎、がん等となってございます。
 ご案内のとおり、MRSAにつきましては、病気ですとか手術などによりまして、身体の免疫力、抵抗力が落ちているときに、もしくは重度の患者さんに発症リスクが高いということもございまして、感染が発症し、保菌をしたまま死に至る比率が高くなってございます。MRSAの感染が死亡の直接的な要因となる事例についてはございませんので、ご理解をいただきたいと存じます。
 次に、院内における具体的な取り組み状況、それからどの辺になれば減らせるのかというご質疑でございます。近年細菌ですとかウイルス等によりますさまざまな新しい感染症が出現をしておりまして、病院としまして院内感染防止対策は重要な取り組み課題でございます。特にMRSAは、感染症法の第5類に指定がされ、病院内で多発する感染症ということで、感染経路は患者さんに定着している菌、通常は菌に対する抵抗力がありまして、発症していない状態にあるわけですけれども、これらが抵抗力が落ちることによって内因性の感染、いわゆる病気や手術で体力が落ちると自己発症をするというふうな部分がございます。
 そのようなことで、病院にありましては保菌者、発症者が外部からそういう症状を持ち込むという部分、院内の従事者の手指、医療用具、留置カテーテル、こういったものを介して感染するという観点に立ちまして、喀たん量の多い患者さん、それからバルーン、トレナージ等のチューブ等を体に挿入している患者さん等につきましては、適時検体検査を実施してございますし、他の病院施設等から外来もしくは転院等で入院される時点におきましては、発症患者さんの報告等について連携の密を図ってございます。あわせて、施設内の細菌検査等の調査の実施に努めているところでございます。
 このMRSAにつきましては、手指の消毒、手洗いの徹底という部分が主たる対策になりますが、既に定めております対策マニュアルを基本にし、あわせて都度検証しながら、院内全体の取り組みの強化に努めているところでございます。
 ご案内のとおり、件数的には近年多少増減はございますが、常時50人以上という少なくない数字で推移をしているところでございます。現在取り組みの強化に向けて、院内感染防止対策の内容の見直しを進めているところでございますが、この院内感染をゼロにするというのはなかなか難しい部分がございます。新しい病院における患者さんの療養環境面の向上、整備が図られますが、これらとあわせてより一層対策の強化徹底、少しでも減少できるよう努力してまいりたいと存じます。

〇松沢委員 それで、私はあえて減っていないと言ったのですが、数字の上だけで言えば漸減という押さえをするのが正しいのかもしれません。まだもう少し期間ありますけれども、傾向としては漸減なのかなと思いますけれども、症状というものとかかった人の悲惨さというか、その辺を考えていくときに、限りなくゼロに近づけていくという義務があると思うのです。
 おっしゃるとおり、体力が落ちた人に感染していく。私たちも菌そのものは、本体は鼻腔や何かに保菌している人も結構いるというふうに言われていますけれども、健常者の場合は病気として出てこないと、そういうこともあるようです。
 以前私は市立図書館で、このことに感染して、それこそ死に至って病気が終わったという方の家族の人の手記を読んだことがありますが、まさに悲惨な状況で、40度、41度とかという高熱は出ないようですけれども、三十七、八度の微熱が続いて、体力がどんどん落ちていって、抗生物質を打っても一切効かない、手の施しようがなくなって亡くなっていくという、そういうことで家族の人の手記がありました。
 この悲惨な状況というのが今相当先進的な病院でも出ていますし、深川市立病院に限ったことでなく、大学病院やら国公立の病院でも出ているようです。あなた方の押さえ方としては、他病院との比較で深川市立病院の現状というものは多いというふうに押さえているか、少ないというふうに押さえているかということをもう一つお聞きしたいと思います。
 それから、私はこれは外科的な手術の後というのが一番危険だと思っていますし、その状態での罹患が多いと思うのですが、内科で35人の方が科別でいくとかかっています。先ほど言ったバルーンの挿入とか、カテーテルの挿入とか、こういう部分でも感染することがあると思いますけれども、この内科の部分でその辺の仕分けがもしできてわかっていれば、それもお答えいただきたいと思います。
 それから、手術をした直後の患者さんというのは、一般的な病院では集中治療室に隔離して傷が治るまでやるわけですけれども、それが深川市立病院の場合はその部屋がなくて、そういう苦労もスタッフの方々にはあると思うのです。先日私が聞いた事例で、傷のある患者さんが病室がないからということで5階に入れられて、そこがたまたまポータブルのトイレを持ち込んでいる患者さんと一緒になったという事例を聞いて、ちょっと唖然としたのですが、やはり少しでも無菌状態といいますか、分離をして治療して傷をいえさせるという立場で治療していかなければいけないと思うのですが、こういう事例があったのかなかったのか、その辺の配慮についてもお聞かせいただきたいと思います。

〇佐藤病院管理課長 感染する状況、件数等について、他病院との比較ということでのお尋ねでございますが、院内感染にかかわる件数については、毎回保健所の立入調査等の資料としても提出している部分でございますが、これにかかわって他病院との比較、情報交換等の事例は現在持っておりません。委員さんご質疑にありますように、それぞれの治療状況、治療経過における対策、それから施設状況が反映される中での部分ということで、一概に他病院が少ない多い、うちの病院が多い少ないというふうな判断はできかねるのではないかというふうな考え方で、現在まで調査した事例はございませんので、ご理解を賜りたいと存じます。
 また、内科について35人の発症者がいるということで、MRSA発症者53人のうち内科が何人いるかという部分については、統計資料を持ち合わせていませんが、先ほどの死亡に至る経過の部分から見れば、内科での症状といいますか、病気によるMRSAの感染者の率は高いというふうに判断をしているところでございます。
 3点目の手術の場合について、その後の療養についてきちっとした療養管理体制をすべきという部分について、委員さんのお話にありますような事例につきまして、現在の病院の病室の状況、それから術後の管理につきましては、その時々の管理状況、昼間、夜間によりましても違う部分がございますが、対応が異なってございます。この件につきましては、患者さんの方からもクレームがあり、おわびを申し上げた経過もございます。現状の病院の中で対応できない部分も一部ございましたが、患者さんに対する配慮の部分について欠けていたという観点で、今後新しい病院に向けて空きベッドの管理体制、こういう患者さん等が緊急に入った場合にどの部屋に入っていただくか、そういった部分についてきちっと整理し、あわせて重症度合いに応じた個室等への入室について、今後検討をしてまいりたいと考えております。

〇北名委員 2点お尋ねをいたします。
 1点目は、医事にかかわることでありますけれども、医療相談という方がいらっしゃいます。私は、市立病院に入院した方あるいは家族からいろんな相談を受けることがありまして、ケースワーカーさんがいるということで大変助かっている、あるいはお世話になっているわけですけれども、そのことについてちょっとお尋ねします。業務内容の大まかな点はどんな状況か、それからどのぐらい相談件数があるのか、3点目には職員の研修はどのように行われているかお尋ねします。
 2点目は、改築推進室にかかわってでありますが、昨年も新しい病院が建物的にどんどんできていく中で、外の壁の話と中の話をいたしました。ことしは、昨年の続きになりますけれども、中の様子という言い方は変ですけれども、1階には大きなホールがありまして、このホールの壁面に患者さんの目を和ませるようなレリーフ、これを考えているのだと。去年の段階では、まだ図案は未定だということで、ちょっと私の意見も言ったのですけれども、そのことはこの後にしまして、もう1年もたちましたし、間近ですから、できているのではないかなと思うのです。この際ここでどういう内容のものになるのか、まずお話をいただきたい。

〇堀川病院医事課長 北名委員さんから2点ご質疑をいただきましたけれども、私の方からは医療相談業務についてのご質疑にお答えさせていただきたいと思います。3点ご質疑いただきましたけれども、一括してお答えさせていただきたいと思います。
 現在当院では、患者様からのさまざまな相談に対応するため、社会福祉主事の資格を有する職員1名を専任ケースワーカーとして配置し、日常の相談業務に当たっております。
 ケースワーカーの主な業務内容といたしましては、治療費支払いでの経済的な相談、治療内容などの療養上の相談、退院に際しましての後方支援の相談、さらには介護保険主治医意見書などの書類処理を行っており、業務量といたしましては平成13年度で相談業務が2,892件、書類等の事務処理が約4,300件、平成14年度におきましては相談業務3,127件、書類等が4,400件、15年度の2月末現在でございますけれども、相談業務が3,034件、書類等の事務処理が約4,300件で、相談業務がやや増加している状況でございます。
 患者様からの相談は多種多様であり、その内容につきましても複雑化、専門化しておりますことから、担当する職員の資質向上のため、例年北海道医療ソーシャルワーカー協会が主催いたします研修会に参加するなど、専門的な知識の習得に努めており、今後も各種研修会等に積極的に参加をしていきたいというふうに考えております。
 当院で受診される患者様が安心して治療が受けられますよう、今後とも患者様からの相談には意を用いていきたいと考えてございます。

〇星野改築推進室長 ただいま改築工事にかかわりまして、院内の壁面レリーフについてご質疑をいただきました。
 ご質疑にあります新しい病院の壁面レリーフなど、患者さんのためのいやしの空間づくりにつきましては、改築整備方針にあります患者さんのアメニティーを尊重した病院空間の創出と充実を図る、このことを基本にして取り組みを進めておりますが、ご質疑にあります壁面のレリーフにつきましては、1階の中央ホールに配置する予定であり、図案についてはいまだ検討中でありますが、患者さんに潤い、安らぎを感じていただけるもの、病院にふさわしい図案を設計者などとも協議いたしまして検討を進めてまいりたいと考えております。

〇北名委員 2人から答えてもらったのですが、前段の方は、ちょっとこの件数を聞くと驚くわけですけれども、すごい何千件という件数があるという点では、ありがたいと言えばありがたいという言葉になるのですが、ハードワーク、オーバーワークになるなと言ってもなっているような、この件数を見ただけでもなっているような気はするけれども、ぜひ上に立つ者が意を注いであげてほしいと。なお一層充実して、患者、家族の方たちから喜ばれるような相談業務を行っていただきたいと思います。これは、答弁はなくていいです。
 ただ、2人のを聞いていて、最初の人は患者様と言っているでしょう。後の人は患者さんと言っているでしょう。じいっと聞いていたら、やっぱり様と言った方がだめだ。さまにならぬ。本当にそう思う。これは、本当に気になるのだけれども、つい議会でこう言うとなお、一般的に言えば患者さんと言った方が、僕らは患者というだけで言うのだけれども、何かその辺ちょっと感じるということを一言言っておく。
 それで、後で答えた室長、まだ決まっていないと。それは、スケジュールだから、予定どおりなのだとしたら、いつごろ決まるのか。それから、あなたの腹には大体あるのではないかという感じも受けるので、この際腹を見せてほしい。どういう感じで、去年も私いろいろ言っているのだから、その辺の腹の内をちょっとお話ししていただきたい。

〇星野改築推進室長
 新しい病院の壁面レリーフについて再質疑をいただきました。
 現在図案については、検討中ということでお答え申し上げましたけれども、これは工事工程に従って進めるということで、現段階で検討中ということでございます。
 具体的な内容については、現在幾つかの案をつくりまして院内でまた協議を検討させていただこうというふうに考えております。時期的には、おおよそ大体5月中をめどに、その案について院内で院長と協議しながら結論を出していきたいと考えております。

〇北名委員 腹の内を言わない、腹を見せないようだから、こっち側でもうちょっと言う。つまり去年私が言ったことをちゃんと覚えていたら、それにかみ合って言ってもらわなければ困るのだ。
 つまり二つあるのです、私からいえば。一つは、ここは病院だなとか、あるいは本州であろうと九州であろうと、深川のこの病院であろうと、病院的なもの、それが一つ。もう一つは、ここは沖縄だなと、あるいはここは北海道だな、深川だなと、こういうどっちも選択肢としてはあるのです。そのどっちなのか。考え方は両方ともあるのだから、その辺のをちょっと聞きたい。聞きたいというだけではなくて、私思うにはやはり北海道の風土、それから歴史あるいは深川の風土、歴史、そういうものにかかわったものがよりいいのではないかなと思うのです。
 ちなみに、深川小学校に入りますと、渡辺貞之先生の絵で、春夏秋冬の大きな絵というか、単なる絵ではないかもしれないけれども、あって、やっぱり卒業生として行っても和むのだ、思い出すというか。その辺の腹は見せてほしいのだ。

〇星野改築推進室長 壁面のレリーフについて、いろいろご提言をいただきましたが、病院にふさわしいものを検討してまいりたいと考えております。

〇石上委員 病院事業会計予算についてお聞きいたします。
 1ページに収入の第1項医業収益、同じく支出の第1項医業費用というのがございます。その後の説明の方で、18、19、20ページと詳しく載っているページがございます。その中でご質疑をさせていただきたいと思います。
 医業収益が41億5,360万円、医業費用が42億5,478万2,000円と、単純に差し引きしますと1億118万2,000円の赤字予算となっております。これは、収益に対しまして給与費が約64%と人件費比率が大変高い状態にあることが一つの原因であると考えられますが、この人件費比率を50%程度以下にすることが必要だと考えております。しかしながら、平成14年度決算を見ましてもこの人件費につきましては大体同じような、固定化しているような状態でございます。そういう状態ですから、事業収益の増加をすること以外に、赤字の解消の道はないように思われます。
 先日の一般質問でも大変苦しい状況はお聞きしておりますが、それぞれの科において人数及び収益の数値目標を設定して年間計画を立てているということのようですが、その科において医師、看護師が一体となって収益をふやすような取り組みをしているのかどうか、平成16年度はどのような取り組みをしようとしているのか、数値目標と取り組みについてお伺いいたしたいと思います。

〇堀川病院医事課長 医業収益についてのご質疑にお答えいたします。
 事業収益の根幹となります入院、外来収益の積算につきましては、毎年度予算編成時に院長名による文書で各診療科の担当医師に新年度における診療方針の作成を依頼し、提出を求めております。診療方針では、各科担当医師が当年度の診療方針の検証を行った上で、改めて新年度方針を決定するとともに、過去の実績等を勘案する中で、新年度における目標数値として1日当たりの患者数、1人当たり単価を設定してございます。本年度は、各科からの診療方針をもとに、院長、副院長、内科、外科診療部長と協議、精査を行う中で、予算に計上しております年間目標数値を決定したところであります。
 各科の具体的な目標数値でありますけれども、主な診療科について申し上げたいと思います。入院では、内科で1日当たり患者数124人、1人当たり単価2万7,837円で、年間収入予定額は12億5,990万7,000円、同様に整形外科で55人、2万4,800円で4億9,786万円、外科で20人、3万8,000円で2億7,740万円、外来では内科で1日当たり患者数300人、1人当たり単価5,700円で年間収入予定額は4億1,553万円、整形外科で140人、3,750円で1億2,757万5,000円、小児科で70人、5,300円で9,015万8,000円と予定をしてございます。
 今後院内全体で収益確保についてどのような取り組みを行うのかということでありますけれども、ご案内のように本年4月から医療改定が予定されております。これらも含めまして、今後医師全員が参加する医局会議において各科診療ごとの数値を提示し、あわせて今後院長を先頭に職員一丸となって年間目標数値達成に向けて取り組んでまいりたいと、このように考えてございます。

〇西野委員 病院会計をもって、最後の質疑にしたいと思いますが、20ページの法定福利費の関係でございます。
 まず、法定福利費の退職手当組合負担金というのがございます。2億5,700万円余、これは前年に比較しまして大幅な増になっております。約6,800万円余り。これは、昨年3月に退職しました安田前院長の要するに退職金、うわさではいろいろ言われておりますが、はっきりわかりません。7,000万円とも8,000万円ともいううわさがありますけれども、そのような高額退職金にかかわる特別負担金といいますか、これが私は大きく影響しているのではないかと思いますが、この点まず伺いたいと思います。

〇佐藤病院管理課長 退職手当負担金についてのご質疑にお答え申し上げます。
 平成13年度に制度が改正されまして、従来の特別負担金制度が3年経過後に追加負担金という形で清算する形になりましたために、13年度から15年度分の追加負担金が16年度予算で清算されるという形になってございます。したがいまして、先ほどお話にございました6,800万円の金額のうち、約6,300万円がこの経費になってございます。平成15年度に前安田院長が定年退職をされてございますので、15年度に退職しました9名分の中にこの経費も含まれてございます。

〇西野委員 もう一度お伺いしたいと思いますが、私は今答弁ありましたけれども、退職金の額をどうこうという、問題だというつもりはさらさらないわけであります。
 ただ、安田前院長は国立病院に約30年、それから深川市立病院では満6年間在職されたわけであります。要するに国立病院で働いた分まで深川市立病院、深川市ですね。これが負担させられると、負担をしなければならないという、結果的にそういう形になるわけです。よく考えてみますと、赤字解消、赤字対策、どうですか、これは。追い打ちでないですか。1,000万円や2,000万円でないと私は思いますけれども、そうは言っても既にある程度の規定によって支払った退職金でありますから、これをどうこうということにもなりませんけれども、後の祭りといいますか、新年度予算で後始末をするというような形になっているのではないかと思うのです。
 そこで、もう一度翻って考えてみますと、制度的にもこういったものを含めて、当時納得の上で採用したのかどうか、ここを一応私は確認をしておきたいと思います。
 それから、一般的に言えば国立病院、国家公務員でありますが、これも当然退職金制度はあるわけです。一たん退職されてから深川で勤務しても、6年間勤務されたものは、それは見られるわけですから、それでもトータルでは私は何ら遜色はなかったのではないかという、私の判断でありますが、そう思っております。今度新しく来られた現在の院長は、1年ぐらいになりますが、前任地ではきちっと退職金の整理をされて来られたと。いや、本当にこの点はありがたいなと、そういう感じを持っているわけですが、それはそれとして、要するに6年しか勤務しなかった。これは、市長の任期で言えば1期半なのです、6年というのは、申すまでもなく。この6年ぐらいの勤務で、1人の医師を優遇するために、赤字を抱えてやりくりに大変なこの病院、ますます市民負担が増大すると。市民感情からも、これは簡単に整理のできる問題ではないのではないかなと、こんな感じさえするわけであります。
 そこで、私なりに言わせれば、極めて不合理な問題だなと思うのですけれども、これは規定なり条例なりですか、こういうものがあれば、制度的にはやはり地方にしわ寄せになるようなことに結果的にはなっているのだなと。こういったことが今回の経験でわかったわけですから、退職手当組合の規定なり条例なり、そういうものを余り地方に負担のかからないような方向に持っていくような改正を私は求めていくべきでないかと思うのですが、このあたりの見解もひとつお尋ねしておきたいと思います。

(「議事進行」と呼ぶ者あり)

〇渡辺委員 今退職金の問題を質疑されているわけでありますが、個人のプライバシーの問題あるいは個々の権利という問題、こういう部分もありますので、これらを含めて地方自治法あるいは条例上から疑義を生じないのか、若干の時間をいただきたいと思います。

〇北本委員長
 暫時休憩します。

(午後 2時53分 休 憩)


(午後 3時58分 再 開)

〇北本委員長 休憩前に引き続き開議をします。
 それでは、先ほど西野委員の質疑に対しての関係でございますけれども、ご理解をいただきましたので、続行いたします。
 答弁願います。

〇佐藤病院管理課長
 西野委員さんの再質疑にお答え申し上げます。
 高額になることについて納得をしていたのかということでございますが、病院の経営に当たって病院の最高責任者、管理者という立場になる院長職につきましては、診療体制の充実に向けた医師確保対策の上で、大学当局との強固な連携が求められるところでございます。前院長の着任前には、新しい病院の建設構想が浮上したところでございまして、医師の増員確保面、あわせて新病院完成後の運営を見通し、必要な人材を大学に要請した経過でございます。市、病院としまして、制度の趣旨、負担金が多くなるという部分については前提としまして、国へ職員の招聘を求めたものでございます。
 次に、国機関での勤務分を負担することについて不合理でないかというご指摘でございます。昭和43年に制度制定がされたという経過もありまして、この間の時代の推移もあるところですが、現状健全経営が確保できていない病院経営、あわせて市一般会計から多額の支援をいただく中にあっては、不合理であるとのご指摘について認識をいたしているところでございます。
 しかしながら、制度の運営につきましては、これまで医師の交流確保の面で大きな役割を果たしているものと考えているところでございます。明年には新しい病院が完成し、市民が期待する医療ニーズを全うするためには、医師の確保が大きな課題でありまして、現状医局制度が崩壊しつつある中、今後は新しい医師の確保対策を考える必要があるところですが、これにつきましても簡単に形ができるという状況にはございません。今後委員の質疑趣旨も踏まえながら、かつ医師確保の観点で総合的に判断し、対応してまいりたいと考えますので、ご理解をお願い申し上げます。

〇北本委員長
 病院事業会計予算を終わります。
 以上で平成16年度深川市各会計予算12件のすべての質疑を終わります。
 ただいま北名委員外1名から議案第1号平成16年度深川市一般会計予算の組み替えを求める動議が提出されました。
 本動議をあわせて議題とします。
 ここで本動議の趣旨説明のため発言を求められておりますので、これを許可します。

〇松沢委員
 議案第1号平成16年度深川市一般会計予算の組み替えを求める動議について、提案理由の説明をいたします。
 深川市は、行財政改革緊急プログラムで145項目、6億3,583万9,000円の削減、効果額を計上し、福祉を初め、かつてない切り捨てを行おうとしています。この中には、これまで歴代の市長の時代に行政、議会、市民が心血を注いでつくり上げてきた施策が数多くあります。地方自治体の第一義的な役割である住民の福祉向上に逆行する内容の予算は撤回し、市民の暮らしを守る予算に組み替えるべきであります。
 1、緊急プログラムの内容については、基本的に凍結をして、一定期間市民論議を行うこととし、緊急プログラムにより廃止、削減などの見直しをした項目については、もとに戻し予算計上を図ること。ただし、既に当該関係団体と十分な合意を得ている項目については、この限りではない。
 2、市長交際費の大幅削減を行うこと。
 3、上記の財源措置は基金取り崩しで調整すること。
 議案第1号平成16年度深川市一般会計予算について、市長はただいま申し上げたように速やかに組み替えを行い、再提出することを求めます。
 平成16年3月19日、提出者、深川市議会議員、北名照美、同じく松沢一昭。

〇北本委員長 これより動議に対する質疑に入ります。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 これより討論に入ります。
 なお、討論は予算組み替え動議と原案をあわせて行います。
 討論の通告がありますので、指名します。

〇北名委員 日本共産党議員団を代表いたしまして討論をいたします。
 結論は、一般会計予算案に反対、今ほど提出されました組み替え動議に賛成であります。以下、述べていきます。
 今国民、市民は、小泉内閣の悪政のもとで苦しい生活を強いられています。こういうときだからこそ、市役所、市職員あるいは議会や議員がどうあるかが注視されています。まちの活性化を論じるとき、市役所は活性化しているか、議会は活性化しているか、そこをしっかり検証しなくてはならないと思います。その点では、三位一体と言ってもいいかと思います。
 さて、今回の予算審議の最大の焦点は、行財政改革緊急プログラムに基づく福祉切り捨てだったと思います。廃止、削減される制度は、歴代の市長、真鍋さん、桜井さん、藤田さんの時代につくられたものがほとんどでありました。この方たちの名前を懐かしく思いながら論議しました。もちろん河野さんの時代につくったものも幾つかありました。その時々の市民、議会、行政が大いに論議し、いわば汗と情熱、時には涙も交えて苦労しながらつくり上げてきたこれらの制度を一度にこのように削減するかつてない最悪の切り捨て予算であったと言えます。まさに悪代官のやる所業と似ていると言わざるを得ません。
 バブルはいつかははじける、これは資本主義経済の鉄則です。私たち共産党は、何度も何度も何年にもわたって警告をし続けてきました。箱物は、身の丈に合ったものにしよう、不要不急のものは後回しにしよう、自治体の最大の仕事は福祉、教育、市民の暮らしを守る、そこにあるということを言ってきました。だが、河野市長、あなたは耳をかさなかった。おととしの市長選挙のとき、あなたたちは深川市の財政は大丈夫だと言いました。箱物行政への自己批判をいまだにしているようには見えません。
 今回の緊急プログラムは、三つの大きな失敗をしたと思います。一つは、市民論議の時間を全くというほど奪ったこと、もう一つはそのこととも関係しますが、この結果、波及する市民や地域に対するマイナス影響を全く検討していなかったこと、三つは大将である市長が500万円という空知管内10市のうち断トツの2番目に高い交際費を一円も削らなかったことに見られる姿勢、この三つの意味は大きいと思います。
 行財政改革大綱に、説明責任、行政の透明化、市民との新しいパートナーシップとありますが、全くその逆をいっているこの中身には、ある市民があきれて物も言えぬと言ったのは当然だと思います。市長たるもの、真っ先に削るものは削る、責任をとる、範を示す、こうでなければ職員も市民もついていかないではありませんか。「はだかの王様」という話があります。冠をかぶっているから、みんな言うことを聞くけれども、それがなかったらだれも耳をかさない、こういう話ではなかったかなと思います。つまりそこにあるものは、一番大事な信頼、そのことが失われていっているということではないかと思います。
 次に、私が言いたいのは、助役、収入役のことであります。あなたたちは、市三役の一翼、いや、2人ですから、二翼ということになりますが、そういう存在であります。責任が重いものがあると思います。市長に何を言ってきたか、どんな態度で箱物行政とかかわってきたか、事ここに至った今、あなたたちにも遺憾の意を示したいと思います。この次の議会、6月議会で直接聞かせてほしいと思っております。
 幾つかのことについて述べます。福祉について。随分多くの制度が切られました。今後これらの復活のために、市民の方と一緒に河野市政に挑んでいくことをまず述べておきます。
 門口除雪についてだけ言います。議論を繰り返しませんが、まじめに真剣に取り組んでいただきたい。
 次は、市町村合併問題。反対批判派の意見の紹介あるいは講演会など、できるだけ早い時期に行政がやることを強く求めておきます。深川市は推進べったりだと、こう思っている市民が少なからずいます。違うというのだったら、態度で示さなければだめです。
 次、農業と商工について。JAきたそらちの黄倉組合長が「日本に農業が必要だと国の基本法に1行書いてほしい」と言っているのを聞いたことがありますが、そのとおりだと思います。食糧、農業をしっかり守るために、現場と力を合わせてやっていただきたいと。大事なことは、生産者の立場、その立場に耳を傾け、立場に立つということです。商工業については、率直に元気がありません。これは、彼らの責任ではなく、政治の責任に負うところが大きいと思っております。ですが、やる気と団結が活路を開くと、こう思います。もうすぐ日の目を見る振興計画をもって、しっかり支援していただきたい。
 次、平和行政。あした3月20日は、歴史にその日が刻まれることになる、そういう日になると思います。イラク戦争1周年のあす、全世界で戦争反対、平和を求める大デモンストレーションが行われます。日本時間午前11時33分、このとき自分は何をしていたかが後に意味を持つものになると思います。深川市の平和行政を評価しながら、いま一つ腰の据わっていない状況から、一歩抜け出して前進することを求めるものです。
 次、教育。きょうは、深川小学校を初め、市内小学校の卒業式が行われました。もう終わっております。君が代はどうなっていたか、気がかりであります。校長さんと先生方が笑顔で子供たちを祝福しつつ送り出せるような、そんな現場にするのが教育委員会の役割です。道警不正問題で告発をした元幹部の原田さんが言ったように、現場をやりやすくしてほしい、私もそのことを思います。ぜひ教育委員会は、みずからのこととして受けとめてほしい。
 次、市臨時職員、非常勤職員の退職金について。20年も30年も働いてもらっても一円の退職金も出さない、このことを私は絶対にやむなしとはしません。これからも言い続けていきますけれども、一日も早くこんな理不尽なことの終結することを望んでおきます。
 次、財政状況についてちょっと述べます。公債費比率は、平成14年度16.7%から15年度19.5%に2.8ポイント増です。経常収支比率は、平成14年度決算89.8%から15年度末見込みは実に91.5%で1.7%の増と。この二つの指標を見れば、いかに深川市の財政が危険かということがわかります。市債残高については、平成15年度末287億1,000万円、これについては16年度末276億8,000万円と10億3,000万円減っています。しかし、一方基金ですが、平成14年度末45億円、これが平成15年度末では12億円減って33億円、さらに16年度末の予定では17億円減って16億円となります。つまり基金は15、16年で一気に29億円少なくなるのです。行財政改革緊急プログラムで6億3,583万9,000円の支出削減をしながら、こういう深刻な状況に陥っているのです。
 以上ですが、今議会答弁に立たれた課長、主幹あるいは課長補佐の皆さん、ご苦労さまでした。皆さんが真剣に質疑を受けとめて答弁している姿に未来を感じます。あなた方が力を発揮すれば、必ず苦境を脱することができると思います。あなたたちが団結して力を存分に発揮できるようにするための環境づくりの一端は、私たち議員の役割でもあると思っています。大いに力を合わせて努力してください。私たち日本共産党議員団も深川市の発展と市民の暮らしを守るため、全力を尽くしたいと思っています。
 最後に、この3月いっぱいで退職される皆さんに一言、長い間のおつき合いにお礼を言います。定年でやめられる方は、私と同級生の方たちです。いろんな形でお世話になりました。多少はのんびり疲れをいやして、また地域や社会のために、あるいは深川市のために立場を変えて貢献されることを望みます。
 1人思い出す人がいますので、一言述べさせてもらいます。私の親友だった常木紘二君ですが、高校を卒業して深川市役所に就職いたしました。途中で亡くなられました。彼は、もし勤めていれば、ことし定年の人物であります。きっと同学年の皆さんの定年を祝福していると思います。
 ともあれ、新しい酒は新しい革袋にのたとえがあります。心新たに私たちも前進することを誓うものであります。
 以上で討論を終わります。

〇渡辺委員
 原案賛成、予算組み替え動議反対であります。
 議案第1号平成16年度深川市一般会計予算ないし議案第12号平成16年度深川市病院事業会計の以上12件の原案に対して、政友クラブを代表して賛成の立場で討論を申し上げます。
 日本経済にも明るい兆しが見えてきたということがようやく最近になり言われ始めております。その中でも特に評価の高いのが、明日20日に就任1年を迎える福井日銀総裁であります。福井総裁のもとで大きく変わったことは、政策のスピード感であると言われておりますが、後手に回らず、驚きの出るタイミングで次の手を打つことに高い評価が集まっているようであります。
 しかし、経済の明るい兆しとは裏腹に、地方財政は大変深刻な状況にあるものと存じます。国庫補助負担金、地方交付税、税源移譲を同時に改革するという三位一体の改革の影響は極めて厳しく、地方財政計画においては地方交付税は6.5%の削減、臨時財政対策債においては28.6%もの大幅な削減という状況にあり、このことからも市町村の財政は極めて厳しい状況に置かれていることを改めて認識しなければならないと思う次第であります。したがって、過日報道されました北空知管内の市町村の新年度予算の伸び率では、軒並み減少しているという状況にあり、さらに多額な基金取り崩しの結果、基金が底をついている自治体もあるようであります。
 さて、本市においてもこのような情勢にあって、長引く景気の停滞による市税の減少、さらに地方交付税の大幅な減少という厳しい財政状況にあり、河野市長10回目の予算編成として大変なご苦労もあったことと存じます。このような厳しい財政状況の中で編成された平成16年度の予算は、行財政改革のまさにスタートの予算だったと存じます。本予算特別委員会の中で、大変多くの質疑が出され、市議会が市民の代表として結論を下す上で極めて有益なものだったと思うところであります。
 さて、市町村行政においては、昭和40年代後半ころから国の社会保障制度の弱さを補完するために、さまざまな単独施策に大きな工夫がなされてまいりました。さらに、そのような施策が地方行政の花と映り、住民の共感を呼んだところでもあります。しかし、このことは地方財政計画規模の拡大により賄われてきたものと推察しておりますが、今日の地方交付税の大幅な削減などによる地方財政計画規模の縮小の中にあっては、自主財源の乏しい本市のような地方自治体にとっては、行政の幹を守り、持続可能で市民が安心できる行政運営に努めるべきと考えるものであります。したがって、国の三位一体の改革の初年度に合わせて本市が行財政改革に着手されたことは、後手に回らず、スピード感のある河野市長の高い指導力が発揮されたものと思うところであります。
 さて、平成16年度予算では、まず本市はさらに超高齢化に入っておりますので、さまざまな医療に対する需要の高まりに対応しなければなりません。このため、新市立病院がいよいよ完成することになりますが、市民の期待も一層高まってきているものと存じます。しかし、平成15年度までを期間とする病院の健全計画も一般会計からの借入金により不良債務の解消を図ったものとなったものでありますので、さらなる病院経営の健全化に向けた改革について武井院長の手腕に大きく期待を寄せるものであります。
 また、市民の快適な生活に向け、市立病院周辺歩道整備を含めた道路網の整備や下水道、市営住宅の整備においても一定の前進があったものと存じますし、駅北地域の土地区画整理事業においてもいよいよ着手され、関係市民の期待も大変高まっているものと存じます。
 さらに、ソフト面においては、地域活動推進事業や地域福祉活動の推進、あるいは環境基本条例の策定なども同様と思います。いずれも市民との協働がテーマとなる重要な事業であり、担当する職員の奮闘に大きな期待を寄せるものであります。
 極めて厳しい財政状況において限られた財源の重点配分と経費の効率化に徹し、数多くの施策課題に果敢に取り組まれましたことに、河野市長を初めとする職員のご苦労に感謝を申し上げるものであります。
 本日まで3日間の本委員会における各委員の発言は、いずれも貴重なものであり、市民福祉の向上のため、すぐれた提言であります。予算執行に当たって、これらの意見を十分に受けとめ、さらに事業の効率化を図り、最少の経費で最大の効果が上げられるよう努めていただきたいと存じます。
 困難な時代ではありますが、行財政改革を推進することなどにより安心できる住みよい深川をつくり上げるため、河野市長を中心に職員一丸となって英知を結集し、北空知の中核都市深川市のさらなる発展を目指し、より一層の活躍を賜りますことをご期待申し上げ、上程されました議案12件の予算に対して原案賛成、予算組み替え動議案に反対して討論を終わります。

〇田中(昌)委員 民主クラブを代表して、議案第1号平成16年度一般会計予算に反対する立場で討論いたします。
 地方の時代と言われて久しく、今こそ地方が特色を持ってまちづくりを進める、そういう時代であるにもかかわらず、国の三位一体の改革は補助金の削減、地方交付税の大幅削減、それと引きかえの税源移譲は不十分なままで、地方切り捨てとも言うべき内容で、深川市においても極めて厳しい状況が訪れております。
 また、行政推進をするためには、常に行政のあり方をチェックし、その時々に合った行動に移すことが必要なことは言うまでもありません。市では、この2月に深川市行財政改革大綱、引き続き緊急プログラムが策定、発表され、平成16年度予算案は緊急プログラムの内容を直接的に大きく影響を受けております。
 今定例会冒頭での市政方針で市長は、市民との協働で住みよいまちづくりを進めますなど、随所で市民との協働をうたっています。しかし、予算案に示されている内容、特に緊急プログラムに基づく内容は、市民との協働に絶対不可欠な説明責任が果たされていない。事前の説明が市民の皆さんにも議会に対しても対応が極めておくれていると指摘せざるを得ません。
 また、おととしの市長選挙のときに、河野市長は高齢者に優しいまち、福祉の充実したまちを公約にしていますが、このことに対しても今予算との整合性をどう説明するのでしょうか。
 さらに、今定例会の一般質問や予算審査特別委員会で明らかになったことは、これまでの予算編成に対しての過去の反省が全くないこと、その時々の市民要望により有利な起債で対応してきたので、問題ないとの答弁、広報ふかがわにも説明を掲載すると言われていたものの、きょう届いた3月号では、プログラムの内容は示されてはいますが、個々の削減内容に対する理由は何一つ言及されてはいません。公債費が34億円を超えているにもかかわらず、公債費の増大が財政に与える影響に対するコメントもありません。
 すべて国の交付税の削減を責任として、みずからの市財政の将来分析、見通しの甘さについては一切言及せず、それどころかそのことを議決してきたのは議会というような答弁もされることは、予算提案権の放棄ともとれる内容で、余りにも無責任なことであると考えます。
 さらに、聖域なき改革と称して市民に直接影響の大きい福祉予算を執行する所管職員に大幅な見直しを求め、大なたを振るい、あるいは民間委託化の推進による委託料にも勤労者に負担をかけることが予測されるような一律の削減をしながら、それに反して市長交際費については予算執行上の要綱もない上、基準も一部しか明文化されていないにもかかわらず、減額は困難というように、周りに厳しく、内に甘い姿勢が明らかになっています。
 また、市長答弁にあった「一家のあるじが家計が厳しいときに大丈夫、心配ないと言うのは当然」かの言葉は、厳しいことを認識していたのに隠していたかのような発言で大きな問題であるとともに、仮にそうであればなおさらのこと、その事実を家族で一緒に語り合うべきであって、今求められている協働という精神に反するものであります。
 行政が市民に対する説明責任があるのは当然のことですが、市議会議員にとっても議決に対する市民の皆さんへの説明責任があると考えます。しかし、今予算案は市として十分な説明責任を果たしてきたものとは言えないし、我が民主クラブとしても市民への説明責任を果たすことは極めて困難であると言えます。
 一方、どんな立場をとっても議員みずからの市民の皆さんに対する説明責任を逃れるということはできませんが、今後行財政改革を進めることに当たっては、市として市民に対する説明責任と議論の場の確保を十分に果たすことを求めるものですが、新年度予算の内容を十分に知らされないまま、これまでと同様な行政サービスを期待している多くの市民の皆さんの声を市政に伝えるためにも、提案された平成16年度一般会計予算案に対しては反対の立場をとらざるを得ないことを申し上げまして、民主クラブを代表しての反対討論を終わります。

〇遠藤委員 平成会を代表して、議案第1号平成16年度一般会計予算ないし議案第12号深川市病院事業会計予算の12件の原案に対して賛成の立場、また平成16年度一般会計予算の組み替え動議に対しては反対の立場で討論いたします。
 北海道の経済情勢が、そのまま地方自治体に及ぼす影響は深刻であります。政府は、「構造改革なくして景気回復なし」を掲げて、景気浮揚に全力を挙げているが、いまだにその効果を実感することはできず、今後の施策に期待をするものであります。
 今公表された経済動向は、上向いてきたとはいえ、これは全企業の1%を占めると言われる中での大企業の製造業、自動車でありますとか輸送用機械、あるいは電気機械でありますけれども、この伸びが背景にあることで、設備投資もあり、「景気の回復に向けた足取りが明らかに」と報じられておりますが、地方にはその兆しすら見出せない実態であります。
 先行きの不透明感が払拭し切れない中で、地方分権時代とはいえ、既に三位一体改革が実施され、その影響が如実に平成16年度予算にあらわれたと言わざるを得ません。したがって、当市においては3カ年の行財政改革緊急プログラムを策定した中で、行革1年度として事業の見直し、縮小、削減、中止を計画、財源に限りある中での緊縮予算の要因となったのは明らかであります。
 さて、平成16年度当初予算における行財政改革の効果として、人件費、物件費、補助費、その他で5億2,000万円余りの削減額を図られたのであります。しかし、この5億2,000万円余りの削減の中に占める人件費の割合は約45%であります。この事業量は、緊急プログラムの262項目の中で145項目に及んでおります。
 三位一体改革の影響は、国庫補助負担金、地方交付税で7億6,000万円余りの減額であり、国から地方への税源移譲は十分でないと言わざるを得ない。政府の経済財政諮問会議は、地方自治体に削減した補助金の8割を税源移譲するなどとする骨太方針を決定しているにもかかわらず、税源移譲は所得譲与税で4,500万円の計画にあり、実質三位一体改革の影響は7億1,600万円余りの減額であり、国の地方財政計画、三位一体改革では補助金、交付税の削減が一気に進められたため、新年度予算編成では揺れに揺れて、思い切った事業の見直しが必然となり、痛みを身に受けながら、歳入の減少が大きくその影響を受けたのであります。
 市内の北空知信用金庫が毎年四半期ごとに調査しております北空知の景気動向調査によりますと、管内126社にお願いしているようでありますが、その協力を得て行われたものは、それによると昨年10月から12月は全体的な業況DI値、これは前年同期より業況が好転したとする割合から悪化したとする企業の割合を差し引いたものでありますが、これはマイナス44.4%で、昨年同期に比べましてマイナス6.4%の悪化を見ており、総体的には景気回復は厳しい環境状態にあると予想しております。また、この数字を見ますと、依然として根強い景気の低迷が続いているとの調査結果でもありますが、一方ことし1、3月の業況ID値を見ますとマイナス39.5%で、4.9%の改善が見込まれる状況にもあります。
 さて、一方昨年7月オープンした道の駅ライスランドふかがわは、数多くの皆さんにご利用いただき、情報発信に大きな効果を生み出したものであります。また、深川市のことがある全道月刊誌では、全道81ある道の駅の中で第1位、トップの評価を得たのであります。また、テレビなどで報道されたことは、PRに大きく寄与され、市の活性化とあわせ、経済への波及効果は大きく、今後とも期待できる観光事業の核となっていくことを願望するところであります。
 以上申し上げましたことを含めて、平成16年度予算について、市長は市政方針の中で、市民との協働、学校教育の充実、社会教育の充実、資源循環型社会、情報化の推進、市街地の形成、農業の振興、これは5カ年計画の振興計画が策定されるようでありますが、農家経済対策も含めてであります。商業振興、魅力ある中心市街地づくりでありますが、緊急雇用対策交付金では新規雇用を生み出すなどを挙げており、全会計では緊縮予算の中での政策を盛り込んだもので敬意を表するものであり、適正な予算執行を願うものであります。
 さて、予算でありますが、当市としての課題は山積している中で、市立病院改築事業の完成予定、駅北地区整備事業、人と人とのつながり、コミュニティ地域づくりの活動、情報発信、市民との協働による公助、共助、自助など盛り込まれ、一般会計では地方交付税、前年比2億6,000万円のマイナス、市税では6,100万円余りの減少である中で、職員は14人の減によるなど、人件費で2億3,000万円余りの減額は、行財政改革のあらわれであり、経費の削減に努められ、今後とも取り組まれることを望むものであります。
 また、前年度比主なものでは、老人福祉費、介護保険費、商工振興費、道路維持費、道路新設改良費、街路事業費、公園費など、それぞれ増額された予算は、福祉と環境の保全整備に位置づけられてもおります。繰入金も前年比9%減にありますが、財政の健全化に取り組み、取り進められたいのであります。
 特別会計の中では、介護保険、国保でそれぞれ増になり、福祉サービスに配慮されてもおります。市立病院については、不良債権の解消に努められ、健全化計画に基づき推進されたいのであります。また、新病院の医療体制の充実、組織の整備を図られ、健全経営に一層の努力を期待しているものであります。
 予算については、12会計384億110万円、前年対比で15億8,120万円の減で、前年比ではパーセントではマイナス4%の予算であります。以上の予算執行については、知恵と創意と工夫と汗を流して地方自治の自主自立を目指し、取り進められたいのであります。
 また、行財政改革緊急プログラムの中では、市税の収納率の向上、使用料、手数料等の受益者負担の適正、退職不補充及び勧奨退職等の促進による職員数の削減、職員給与等削減、事務事業の見直し、負担金補助及び交付金の見直し、施設管理方法等の見直し、特別会計、企業会計の健全経営の促進などが明記されており、さらにはこれらの検討を深め、行財政改革の取り組みを強化する必要があること、また対策を講じることも挙げられておりますので、緊張感を持つことが課せられたのではないかと判断をいたします。
 したがって、この効果は最少の費用で最大の効果を上げるものであり、深川市の環境を生かした「市民とともに創る 住みよいまち 深川」を目指し取り組まれることを願い、平成16年度予算12件の原案に対しての賛成と一般会計動議反対の討論を終わります。

〇北本委員長 討論を終わります。
 これより採決を行います。
 初めに、北名委員外1名から提出された議案第1号深川市一般会計予算の組み替えを求める動議を採決します。
 この採決は起立により行います。
 本動議に賛成の委員の起立を求めます。

(賛成者起立)

 起立少数。
 よって、本動議は否決されました。

 次に、議案第1号平成16年度深川市一般会計予算ないし議案第12号平成16年度深川市病院事業会計予算の12件を採決します。
 初めに、議案第1号を採決します。この採決は起立により行います。
 本件は原案のとおり決定することに賛成の委員の起立を求めます。

(賛成者起立)

 起立多数。
 よって、議案第1号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第2号ないし議案第12号の11件を一括して採決します。
 本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 異議なしと認め、よって議案第2号ないし議案第12号は原案のとおり可決されました。
委員会終了に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
 本件は、非常に課題の多い中での平成16年度予算審査特別委員会、その中でそれぞれ多くの課題を慎重に協議していただきました。議論をしていただいた中で、それぞれ実のある成果になっていただければと思っております。
 皆様方の温かいご協力のもとに、スムーズに終了させていただきましたことを改めてお礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。
 以上で予算審査特別委員会を終わります。

(午後 4時46分 閉 会)


   上記会議の記録に相違ないことを証するため、ここに署名する。

     臨時委員長 西 野 清 勝

     委員長   北 本 清 美

     副委員長  八 木 茂 章


[議事日程][目次]