林野火災に注意

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林野火災は春先に多く発生しています。これは、春に降雨量が少なく空気が乾燥する上、強風が吹く中で火入れが行われたり、山菜採りや森林レクリエーションなどによる入山者が増加したりすることなどによるものと考えられます。この時期の出火の主な原因が「たき火」で、そのほか「たばこ」や「火入れ」など、火気の取り扱いの不注意や不始末によるものが多いのが特徴です。
林野火災が発生すると、消防水利の不足や道路状況が良くないなどの地理的・地形的条件から消火活動が非常に困難で、焼損面積が広範囲に及ぶ危険性が高くなります。貴重な環境資源である森林は、一度焼失すると再生するまでに数十年の歳月を要し、地面の保水能力の低下から台風や集中豪雨などによる土砂崩れなど自然災害を誘発しやすくなります。
林野周辺に居住しているかたや、業務により入山する機会の多いかたは、火を使う際には気象状況や周囲の可燃物の状況に注意するとともに、近くに消火用の水を用意し、火元から離れないようにするなど十分な管理をしてください。なお、火入れなどを行う場合は、事前に最寄りの消防機関への届け出が必要です。また万一、住宅への延焼の危険が生じた時や入山者の避難が必要となった場合は、消防署から避難の勧告や指示を出しますので、これに従い落ち着いて行動してください。
林野火災の多くは、一人ひとりの注意で防ぐことができます。貴重な人命や財産を火災から守るため、林野での火気の取り扱いには十分気をつけましょう。

問合わせ先・担当窓口

深川消防署 予防課 予防係