誰もが自分らしく生きるために

最終更新日:

どうして、性別によって社会から期待される役割が違うの?
ぼくは、家事や育児もやってみたいのに…
わたしは、働き続けて、個性や能力を発揮したいのに…
わたしたちは、互いに認め合い・支え合い、幸せな家庭生活を築きたいのに…
こうしたそれぞれの生活にあった生き方を選択できる社会が「男女共同参画社会」です。
市民一人ひとりが、固定的な性役割に敏感になって、意識していくことが「男女共同参画」の第一歩です!

ジェンダー平等ってなに

ジェンダーとは、生物学的な性別に対して、社会的・文化的につくられる性別のことを指します。
社会における「男性はこうあるべき」「女性はこうあるべき」といった固定的な性役割などにより生じる性別のことです。
例えば「女性は家事・育児」「男性は仕事」といった考え方など、この性別がジェンダーです。

ジェンダー平等とは、ひとりひとりの人間が、性別にかかわらず、平等に責任や権利、機会を分かち合い、あらゆる物事を一緒に決めることができることを意味しています。

2015年に国連で採択された、持続可能な社会・経済・環境に転換することを目指す、世界共通の目標である「SDGs(持続可能な開発目標)」の17のゴールの一つに、ジェンダー平等の実現が掲げられています。
SDGsマーク

固定的な性役割の例示

家庭生活や地域活動の中で

「女性は家事・育児、男性は仕事」という考え方があたりまえになっていませんか?
 また、町内会などの地域活動において、仕事を持つ男性の参画が少なく、女性の負担が大きくなっていませんか?
  • 経済的な責任は夫が負うものだ
  • 妻が外で働くときは、家族に迷惑をかけない範囲で行うべきだ
  • 世帯主は夫、妻は夫の姓を名乗るべきだ
  • 子どものしつけやお年寄りの介護は女性がすべきだ
  • 町内会長は、必ず男性である
  • ボランティア活動は女性が多い
  • 日ごろの近所づきあいを、女性(妻)に任せきりにしている
⇒現在は、社会環境の変化により、共働き世帯が最も多くを占めており、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の考え方が重要とされています。このことは、女性の家庭生活や地域活動の負担を軽減し、社会参画の機会を高めるばかりではなく、男性の多様な生き方を広げることにもつながります。

【ワーク・ライフ・バランスとは】
年齢や性別に関わらず誰もが、やりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方を選択し実現すること。

職場の中で

女性と男性が対等な扱いを受けていないと思ったことはありませんか?
  • 庶務的な仕事が女性で、重要な仕事は男性が行なっている
  • 女性の配属先や転属先が固定化している
  • 子どもの病気や学校行事のときは、母親が仕事を休むべきという雰囲気がある
⇒近年では、全国的な女性活躍の動きが拡大しつつありますが、本市が平成29年に実施した市民意識調査の結果では、依然として「賃金や昇進、配置に差がある」「能力を適正に評価しない」などの回答が多く、これらが女性の経済的自立の妨げとなっていることが考えられます。

男性が家庭的な役割を果たしにくい環境にありませんか?
  • 残業が多く、休暇も取りにくい
  • 「男性は仕事をしてこそ一人前」という意識が根強い
  • 男性が育児休業や介護休業を取れる雰囲気にない
⇒ワーク・ライフ・バランスの実現に向けては、職場内の理解が必要不可欠であり、職場環境の改善が求められています。

教育・学習活動の中で

性別によって育て方に違いがありませんか?
当り前と思っていることが、子どもたちに影響をあたえているかもしれません…
  • 女の子なのにおてんばで困る、男の子なのに泣き虫で困る
  • 女の子は「○○さん」、男の子は「○○くん」と呼ぶ
  • 「女の子だから」と言葉づかいや行儀について注意をする  
⇒性別にとらわれずに、子どもたちにそれぞれの「個」を尊重し、その個性と能力を伸ばすことが重要です。学校教育においては、男女共同参画の視点にたった学校運営を推進しており、性別によらない男女混合名簿の導入や、児童・生徒に対する呼びかけは「○○さん」に統一、技術・家庭科、体育の男女共習を実施しています。

メディアの中で

※メディアとは情報を伝える媒体のこと
 
インターネット上などで差別的な表現を目にすることはありませんか?
  • ドラマなどで、育児や介護の姿が常に女性であったり、女性が男性の世話をすることが当り前のように演じられている
  • 女性の場合のみ、「女性知事」とか、「女子社員」「女流作家」などと表現する
⇒各種メディアからもたらされる膨大な情報の中には、上記のような性別による固定的な役割分担にとらわれた表現や、女性の性的側面を強調するなど人権侵害にあたるような表現が含めれている場合があるため、これらを主体的に読み解く能力を育成する必要があります。本市では、公的広報の手引きを作成し、周知・啓発に取り組んでいます。

問合わせ先・担当窓口

企画総務部 まち未来推進課 地域創造係