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予算審査特別委員会記録 (第5号)

午前10時14分 開議 
 平成11年3月18日(木曜日)
午後 1時58分 閉会 


〇議事日程(第5号)

特別会計質疑 市民交通傷害保障事業特別会計予算
国民健康保険特別会計予算
地方卸売市場特別会計予算
駐車場事業特別会計予算
事業会計質疑 病院事業会計予算
討論 北名委員(議案第1号・議案第3号に対し反対)
渡辺委員(全会計賛成)
西野委員(全会計賛成)



(午前10時14分 開 議)

〇白井委員長 ただいまから予算審査特別委員会を開きます。
 議案第1号平成11年度深川市一般会計予算ないし議案第11号平成11年度深川市病院事業会計予算の11件を一括議題とします。
 これより各特別会計の質疑に入ります。
 質疑は全般を通じて行いますが、質疑される委員はページを告げてから発言してください。
 初めに、議案第2号平成11年度深川市市民交通傷害保障事業特別会計予算

〇高桑委員 1点お伺いいたします。
 市民交通傷害保険につきましては、制度的には大変簡易ですぐれた制度だと思いますが、残念なことにまだ加入率が十分でないと、こういうこともありますし、さらには町村的にはバランスが欠けていると、こういうことも見られますが、積極的にこの制度のPRをして加入率を拡大していきたい、そういうふうに考えております。
 1点お伺いいたしますけれども、この制度の申請書の関係です。それぞれ市民の皆さん方に加入者に対するPRの冊子がありますけれども、この中で申請書類の出し方について、つくる側としてはコンパクトにまとめているわけですけれども、若干説明不足というか、わからない点があります。それは、診断書を提出するかしないかと、こういうことで、給付の金額につきましては3,000円、5,000円という低額なものもございますので、特例措置というところでいわゆるどこまで診断書を提出するのかしないのかと、こういう問題が市民の側から若干提起されておりますので、その線の扱いについて改善をしなければならないことがあるのではないかというふうに考えております。その点も含めてひとつご答弁をいただきたいと、こういうふうに思います。

〇三浦市民課長 お答えします。
 今お話ございましたように、保険金を請求する際の添付書類につきましては、診断書の添付が必要な場合があります。これは写しも含めてでございますが。これにつきましては、近年の規制緩和にかかわってまいりまして、治療期間がそう長く及ばないものにつきましては、診断書にかわって診療状況申告書をもって事が足りる場合があります。市民交通傷害保険の加入申込書に、今ほどお話ありましたように、請求方法のあらましを記載してあります。ここでは、診断書につきましては特例措置がありますので、市役所にお尋ねくださいという記載の仕方をしておりますけれども、今ほどご指摘のありましたように、確かに説明不足と存じます。今後説明を加えさせていただきますし、この後加入促進のお知らせも出す予定でございますので、あわせてこの点も周知させていただきたいと存じます。

〇白井委員長
 終わります
 次に、議案第3号平成11年度深川市国民健康保険特別会計予算

〇佐藤委員 1点お伺いします。
 332ページ、1款4項1目、医療費通知電算委託料、このことに関してお伺いいたしておきます。先日医療費のお知らせが、平成10年12月31日現在で作成されたものが手元に届きました。適正な医療行政を推進するためのものと理解をいたしておりますが、記載内容を見て、効果に疑問を抱くものであります。診療を受けた方の氏名、医療機関、それから診療年月、日数等、さらには医療費の総額が記載をされております。
 手元に来てから何人かの方に意見を聞いてみたところでありますけれども、ただ目を通すだけという人がほとんどでありました。理由は、適正かどうかがわからない、総額だけで、一部負担金等の関係もあるものですから、一概に3割計算してみても出てこないと、こういうことでございます。本来の目的に向かって効果を上げるように、記載内容の改善といいましょうか、例えば本人の負担分を明記すれば、領収書等と照合していけばわかる、こんなふうなことも考えられるわけですけれども、内容の検討についてお考えをお聞かせください。

〇堀川保険年金課長
 国保の被保険者への医療費通知につきましては、国保団体連合会に保険者事務共同電算処理事業として委託し、年7回通知しているところであります。通知項目は、受診年月、受診者名、医療機関等の名称、入院、通院、歯科等の別、診療日数、医療費総額の6項目となっております。医療費通知の目的は、被保険者の健康に対する認識を深め、あわせて国保制度の趣旨の周知を図ることにあります。ご質問にもあります本人に支払い額を通知することは有効なものと認識しておりますので、委託先である国保団体連合会に相談してまいりたいと存じます。

〇山石委員
 321ページでございます。保険税の算定の中で、低所得者軽減等ということで2億2,095万7,000円ですか、計上されております。昨年の軽減等の金額は2億7,698万3,000円ということでありまして、約5,600万円ぐらい差があるわけでございます。軽減措置が減少するということは、一面において喜ばしいという評価ができるわけでございますが、しかし現在の経済事情から、昨年より大幅に上回っているということは考えられないわけでございます。そういった意味合いから、低所得者軽減等の昨年と本年を対比しての積算内容につきまして説明願いたいと、そのように思います。

〇堀川保険年金課長
 低所得者軽減等についてお答え申し上げます。
 国民健康保険税における予算の算定は、前年度の賦課状況をもとに行っております。低所得者軽減等については、税収に見込めない額を表示しているもので、低所得者軽減分、いわゆる7割、5割、2割軽減となる額と50万円の賦課限度額を超える額を合わせたものとなっております。
 近年の景気の低迷から、所得が落ち込んでいるわけでありますが、一般被保険者国保税の所得割の基礎となる額が、9年度において65億3,414万5,000円に対し、10年度は53億6,414万5,000円と大きく落ち込んでおり、当然に限度額を超える世帯におきましても、9年度の558世帯、1億8,830万8,000円に対し、10年度は366世帯、1億2,061万4,000円と192世帯、6,769万4,000円減少しています。また、低所得者軽減分は、9年度は1,903世帯、8,798万4,000円、10年度は2,116世帯、1億34万2,000円と213世帯、1,235万8,000円増加しております。11年度予算における低所得者軽減等の額につきましては、10年度の限度額超過分の減少状況から推計し算定したため、10年度予算に比較し5,600万円余り少なくなったものであります。

〇北名委員
 2点お尋ねをいたします。
 昨年と同じような中身になるのですが、国保税が高くて大変だと、重税の最たるものが国保税だというのは市民の思いでもあります。何とかできないのかということで、どのような検討をされているのか、その件についてまずお尋ねをしたい。
 もう一点は、国保税のかかわりでは、医療費がかさむということが当然国保税にはね返ってくるということになるわけですが、同時に予防医療といいますか、保健事業、これを前進させることが国保に負担が少なくなっていくということになっていく、これは当然のことなのですが、昨年もるる保健事業についてのお話がされております。新年度について、全部言わなくていいですから、目新しいといいますか、新しい年度に向かう事業内容についてお尋ねをいたします。

〇堀川保険年金課長 国保税の引き下げというご質問でありますが、経済の低迷、米価の下落等の影響により、平成10年度の国保税は当初予算を大きく下回り、昨年12月の第4回定例会において4,912万3,000円の減額補正を行ったところであります。医療費が一定の伸びを示しているのに対し、国保税については経済の動向により落ち込む傾向が強く、平成11年度の国保税収入につきましては楽観できる状況ではなく、国庫、道の補助金等の最大限の確保を図っていく予算編成としているところから、国保税の引き下げは困難な状況にあります。
 また、高齢者の医療保険制度について、独立型、各医療圏における突き抜け型等、現在医療保健福祉審議会で議論されておりますが、このことは老人保健医療費拠出金に大きく影響し、国保制度そのものに対しても大きな影響を及ぼすものであります。加えまして、介護保険制度が平成12年4月から開始されますが、これまで医療保険で賄ってきたものが医療分と介護分に分かれることになり、この影響額についても訪問看護、老人保健施設療養費分については現状からある程度とらえることができますが、療養型病床群への転換部分につきましては全くつかめない状況にあります。介護保険料が決定していないため、これと連動する国保の介護納付金も不明であり、国保税率がどのようになるか把握できない状況にあります。
 医療保険制度そのものが大きく変化しようとしている中、その内容において明確でない状況下、厳しい国保の財政運営が予想されることから、国、道の補助金等の確保、国保税の収納率の向上、医療費の適正化対策等を図り、現行の保険税率を維持した国保運営を行ってまいりたいと存じます。
 国保の保健事業に対するお尋ねでありますが、平成7年度より国庫補助事業である国保総合健康づくり推進事業に取り組んでおり、本年度で5年次目の最終年を迎えるところであります。新しい取り組みはとのご質問でございますが、昨年から補助メニューに加わった在宅ケア等推進事業について、健康福祉課と十分な連携を図り、取り組んでまいります。
 その内容といたしましては、長期入院者の把握、分析、相談、指導、退院した人に対する訪問活動など、介護保険を見据えたものとなっております。また、新年度の事業として生きがい健康づくり事業が示されておりますが、内容等が不明なため、国からの情報が入り次第、実施に向けて検討を行いたいと考えております。今後におきましても健康福祉課、スポーツ課と連携して、積極的に国保保健事業に取り組んでまいりたいと考えております。

〇白井委員長
 終わります。
 次に、議案第4号平成11年度深川市老人医療特別会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第5号平成11年度深川市簡易水道事業特別会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第6号平成11年度深川市農業集落排水事業特別会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第7号平成11年度深川市地方卸売市場特別会計予算

〇南委員 卸売市場の冷蔵庫改築対策いかん。

〇寺下商工労政課長
 南委員さんからこれまでも何度かご質問をいただいております冷蔵庫の件について答弁をさせていただきます。
 現在の冷蔵庫は昭和48年建設のものでございまして、これまでメンテナンスを繰り返しながら適切な管理に努めているところでございます。しかし、年数からいいましても、老朽化は避けられない状態にございます。平成6年度に186万5,000円をかけまして、冷蔵庫の心臓部とも言われる部分、圧縮機の取りかえ修繕の工事を施したところでございます。耐用年数が15年で、かなり経過をしております。
 株式会社大印とも協議をする中で、冷蔵庫の新設につきましては国の制度事業にのって整備をするべく、平成8年度から始まりました国の卸売市場整備基本方針に基づいて作成されております第6次北海道卸売市場整備計画の中で、平成13年度から始まります後年次計画に盛り込みまして整備すべく、計画書を提出しているところでございます。整備計画にのっとって冷蔵庫の新設ができるよう、今後13年度に向けて努力していく考えでございますので、ご理解をいただきたいと思います。

〇南委員
 かつての答弁の中では、4年後をめどとする、こういう確たる答弁がございましたが、その計画でいくならば、ことしあたりは立派に改築に着手しておらなければならない。河野市長が登場することによって、この計画が早まるであろうと関係市民の大きな期待となっておったわけでございますが、13年度ということは大幅な後退ではないだろうか。制度資金、これらにかかわり合いを持って計画を進めるならばやむを得ないとしながらも、今大きな消費大口が減少したということで、売り上げも減少する。そうするということになると、一番かなめとなるのは冷蔵庫なのです。冷蔵庫に多くの魚を保管する、食物を保管する、それによって売り上げというものの調整を図るということが極めて大きな問題とされるわけでございますが、13年度、14年度というような生ぬるい計画では関係者としては承服できないだろうと思いますけれども、河野市長もかなり意欲的に取り組んでおるように見受けておるわけでございますから、ここらあたりもう少し期待の持てる答弁でなければならない。

〇寺下商工労政課長
 大変恐縮に存じます。ただ、これまでも何度かご質問をいただきましたけれども、答弁の中で申し上げております何年後も、後年次計画が始まる13年度を念頭に置きまして答弁を申し上げたものでございまして、いつの時点で4年後あるいは3年後と、そういう表現になったのか、申しわけございません。いずれにしましても、私どもは第6次整備計画の後年次に入ります13年度をめどにということでお答え申し上げておりました。
 そのことのもう一つの理由といたしましては、これまで設備整備資金として公営企業金融公庫あるいは大蔵資金運用部から資金を借り入れしております。この会計の中にも市債の償還元金という項目がございますが、これがそうでございます。その一つの大きな部分、昭和56年に借り入れをいたしております1億1,000万円ちょっとなのでございますが、このお金、実は平成12年度に償還が終わる形になります。したがいまして、この時期がちょうど楽になる時期でございまして、さらに引き続き翌年の13年度ということになりますと第6次の後期計画であり、国、道の補助もいただきながら有利に整備が展開できるということが背景にありまして、これまで答弁をさせていただいたと。もし行き違いがございましたら、おわびをしたいと思います。
 現状、何とかメンテナンスを繰り返しながら、冷蔵庫につきましては専門業者にも点検を毎年委託しております。延命が可能と判断して、13年度まではもつというふうな形で取り組んでおりますので、ご理解をいただきたいというふうに思います。

〇南委員
 説明をお伺いすると無理もない状況だというふうに感じるわけでございますけれども、そういった計画というものは今始まったわけでもない、既に私が数年前からも申し上げておる段階でそういった制度というものがあったわけです。にもかかわらず、3年後、4年後ときちっとお答えになるということ自体がいいかげんな答弁でないか、それは。最初からそのような膨らみのある話をしたかい、1回か。確たる見通しがあっての答弁だったと思うのですけれども、その辺どうなっているのですか。

〇寺下商工労政課長
 再々質問をいただきまして大変恐縮に存じますが、これまでも南委員さんからは同様の質問を何度かいただきまして、これまた大変恐縮に存じておるわけですけれども、ここ何件か続いたご質問の中にはすべて、先ほど申し上げましたように、第6次の整備計画にのって、そして国、道の補助金を使いながら有利に展開をしたいということが一つ、二つ目には、現在借り入れをしております資金の大きな部分が12年で終了する、このちょうどつなぎの13年度が当会計にとって有利に事業展開ができるということで繰り返しこれまでも申し上げておりますので、どうかひとつご理解いただきたいと思います。

〇白井委員長
 終わります。
 次に、議案第8号平成11年度深川市下水道事業特別会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第9号平成11年度深川市駐車場事業特別会計予算

〇北名委員
 この前一般会計で質問したときに、ここでやるようにという約束ができているわけで、私は市営駐車場の利活用というか、活用については、大いに駅前あるいは駅広がこういう形ででき上がってくるという中と連動して、あるいはそのことを視野に入れて、大胆な使い方についての発展が必要であろうということを思うわけです。
 そこで、料金についてですが、無料もしくは限りなく無料に近くと、そういう表現をこの前も使いましたけれども、その辺についてはやり方はいろいろあると思うのですが、そういう形で開放するという形にする時期が来ているのではないかと、そう思いますので、まずお尋ねをいたします。

〇神保都市計画課長
 市営駐車場についてご質問をいただきました。
 ご案内のように、1条駐車場につきましては昭和51年に開設をさせていただきまして、開設以来順調に推移してきたところでございますけれども、63年をピークに利用台数が減少しまして、平成3年には大きく激減してきたと、こういう状況でございます。これまでも議会あるいは委員会の中で何度かご質問をいただき、駐車場についてのお答えとしまして、駅前広場、駅前通りの整備、また駅東開発等によって周辺の土地利用状況を見きわめて、駐車場はどうあるべきかということで判断してまいりたいということのお答えを申し上げておりますけれども、今お話がありましたように、そろそろその見きわめる時期が来ているのではないかということで私たちも認識してございます。
 それで、今後どうあるべきなのか、今無料というお話もありますが、無料についてもいろいろ問題を抱える部分があるのかな。ということは、周辺の施設あるいは個人の専用駐車場なり、一般の本来的に買い物されるお客様の支障になる懸念もされるということもありますけれども、これらを含めまして、今ご質問ありました趣旨を十分踏まえまして検討してまいりたいというぐあいに考えていますので、ご理解いただきたいと思います。

〇北名委員
 すとんと私の思う答えが来たので、続けて質問するのが難しい気がしているのですけれども、先般私聞きましたので、そのことについては聞いておきたいと思うのですが、そういう意味では今言うことと連動する、発展する、同じような側面があると思うのですが、特別会計から一般会計に移行するということも含めてというぐあいに理解してよろしいでしょうか。

〇神保都市計画課長
 再質問をいただきました。
 一般会計に絡む部分でのお話でございますけれども、そのことも含めて検討させていただきたいと思います。

〇白井委員長
 終わります。
 これで特別会計の質疑を終わります。
 次に、事業会計の質疑に入ります。
 質疑は全般を通じて行いますが、質疑される委員はページ数を告げてから発言してください。
 初めに、議案第10号平成11年度深川市水道事業会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
  次に、議案第11号平成11年度深川市病院事業会計予算

〇北名委員 
何点かお聞きをいたします。
 まず、医事にかかわることで2点聞きます。1点目は、自動血圧計を配置したらいいのではないのかということであります。これは、去年もかなりやりとりしまして、院内で設置すべきかどうか検討すると、設置することを検討するとは言っていませんから、できていないということはまだ検討の途中なのか、設置しないという結論を出したのかなという気もしますが、いずれにしてもそういう答えですから、そのことについて聞きたい。
 ただ、きのうでしたか、おとといでしたか、老人福祉センターにぜひという、南委員だったかと思うのですが、そういう話をしたときに、そうはしないというような感じの意見を言ったときに、保健婦がそこにはいないと、近間にいるという言い方をしましたが、今までもしばしばコミセンだとか、そういうところにつけたらいいと言ったときに、保健婦がいないからとか、そういうことで断られたときがあったのですが、今度は病院だから、そばに医者がいるから、この点はクリアされるから大丈夫だなと思うのです。
 それと、間違って変動があったりしたら、かえって不安をどうのこうのと言っていますが、血圧に関心を持つということは大変大事なことなのです、健康維持のために。そして、それがお互いに話題になる、話になるという点では、旭川の大きな病院なんかでは病棟ごとに置いているのです。もちろん外来のところには無条件に置いているというところを現に私見ていますので、そのことをまず1点聞きたい。
 それから、もう一つは、医療相談のことなのです。よく聞きます。ケースワーカーの方に相談して、こういう方法を教えてもらったのだよということをよく聞いて、大きな病院にはケースワーカーが配置されていて、非常に困ったときに、特に思わぬ医療費の問題だとかということで相談に乗っていると聞いていますし、市立病院のケースワーカーさんも大変親切だということはたくさん耳にしております。聞いてみてびっくりするわけですが、相談件数は平成9年は総数が3,824件、それから平成10年度は2月末までで2,934件と、本当にすごい件数になるなと。内訳も多少書いてありますけれども。それで、この相談業務についてどう押さえているかといいますか、これだけ件数があるのだから、もっと補強してというか、そういう感じもしないわけではありませんので、その辺についてお聞きをしたい。
 次、管理に関して4点聞きます。1点目は、病棟の関係です。いろいろと苦労していることはよくわかります。暗いとかじめじめしているとか変なにおいまでするとか、本当にいろんなことを言われていますし、否定できないほど古い建物になっているという状況であります。病院というのは、本来清潔感だとか明るい雰囲気だとか印象だとか、そういうことが特別に必要な場所であります。そういう状況を医者だとか看護婦だとか医療スタッフがにこやかな笑顔だとか親切な対応で補っているということも聞きますから、そのことには大変敬意を表します。
 同時に、建てかえの関係があるから、余り手をかけられないということも私重々承知しながら聞くのですが、改修の状況について資料を平成8年、9年、10年と出していただきました。中身は別にしまして、平成8年は約2,765万円、9年度は3,288万円ですか、10年度は4,694万円と、それなりにいろいろ努力をしているということで、私、平成11年度に向かってどういう予算措置をしているかということと中身も聞きたい。そして、こういう先ほど言ったような悪条件といいますか、どのぐらい解消されていくのか、ひとつここでは聞いておきたい。
 2番目、洗浄式トイレであります。ある程度設置をされているということを聞いていますが、今の状況でさらにまだつけなければならないと、病院でありますから、特別そういうのが必要だと、あっていいのではないかなと思う立場から、これからの計画についても聞いておきたい。
 3点目、たばこのこと。たばこのことは、定例会でやりとりしまして、答えが出ております。100万円単位のお金がかかるからすぐはできないけれども、新年度からやると。私も何回か予算審査特別委員会でも言ってきた。定例会でも言ってきた。病院という場所でありながら、面会室が喫煙室になっていると。もうもうとというか、煙が立ち込めている中でテレビも映っている、おかしいよと言ってきて、やっと腰を上げたというぐあいに思っていますが、ことしのどうやってやるかという状況について聞いておきたい。
 最後4点目、高等看護学院についてであります。これも資料を出してもらいました。深川だけではないのでしょうけれども、高等看護学院の入学試験倍率を聞いて、20倍とか30倍とか、かけ持ちしてあちこち受けるというのはわかるけれども、いずれにしても入ってこられる人は難関を突破して、優秀な人が入ってくるのと同時に、希望と期待を膨らませて入ってくると。私は、ほかの高看施設なんかをつぶさに見ているわけではないからよくわからないけれども、結構今立派な建物の高看がふえてきていると思うのです、病院もそうですけれども。それに比べて、歴史と伝統はあるけれども、深川の高看の施設というのはいかにもひどいなと思っております。居室制がずっと続いておりましたから、居室の話をあるとき聞いたことがあるのですが、住めるような状況でないと言っていいぐらいひどいなということを思ったときもありました。何かことしから居室制を廃止して、皆さん通学制にするということでありますから、その辺については抜きになるのかなと思いますが、そこで施設整備についてであります。
 これも8年、9年、10年と出していただきました、どんな様子なのか。平成8年は2件で301万円、9年は1件で88万円、10年は1件で892万円とばらつきはあります。中身も出ておりますが。そこで、平成11年度というのはどんなぐあいになるのかということと、よそとの比較も含めて、施設がそういう希望に胸膨らませて入ってくる子供たちにどこまでこたえられるような状況になっていくのか、それから生徒たちの意見、学生たちの意見について聞きながら、こういうことを進めていくということが大事な点だと思いますが、その辺についてはどのようになっているか、以上お尋ねいたします。
〇平野総合病院医事課長 私の方から、1点目、2点目についてお答えを申し上げたいと存じます。
 初めに、自動血圧計の設置についてでございます。昨年の本委員会においてご質問をちょうだいし、検討させていただくという形でのお答えを申し上げております。その後毎月開催をいたしております院内会議に諮りまして、医師、看護婦を交えた中で協議をさせていただきました。協議の内容としては、設置について積極的な意見がはっきり言ってなかった。むしろ先生方の方からは余り好ましくないような感じの意見も出されているところでございまして、その場の中では設置についての結論が出なかったという状況にございます。したがいまして、現時点においては、設置する予定は今のところございません。
 ちなみに近隣における病院の状況も聞き取り調査をさせていただいたところでございますが、深川を中心に近くの幾つかの病院ということで、特に市立病院関係でございますが、7カ所ほど聞かせていただいたのですが、そのうち2カ所には各1台ずつ設置がございます。そのほか、残る5市については設置されていないという状況であります。ただ、この2カ所につきましては、病院の方が進んでつけたという経過ではございませんで、一市民の篤志家から寄附をいただいたものであるというような状況でございます。全体的には、病院以外の施設にはつけている自治体があるようでございます。しかし、病院関係者に聞く範囲では、余り病院には特に必要がないのではないかなという考え方の方が多いというのが実感でございました。いずれにいたしましても、病院のいわゆる患者サービスという観点の中で、いろいろな問題について医師、看護婦とも十分意見を聞きながら今後検討してまいりたい、このように考えているところでございます。
 2点目のケースワーカー、医療相談の関係でございます。現在1名で対応いたしておりまして、ご質問にありましたように、数多い件数のご相談を現在処理させていただいている状況にございます。大変業務量も多いということで、ご質問の趣旨は増員という関係かなというふうに受けとめさせていただくのですが、ご案内のとおり、今後経営健全化計画を取り進めていく予定をいたしておりまして、その中では、個々に限らずでございますが、全体的な業務の見直しも一方では進めながら、適正な職員管理も検討していくという考え方になってございます。その中で、これらについても十分実態を把握しながら対応してまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。

〇佐藤総合病院管理課長 北名委員から4点のご質問をいただきましたので、お答えをさせていただきます。
 1点目の院内の環境、暗い、狭い、汚いという点で、今後施設整備をどういうふうにしていくかということでございます。既にご案内のとおり、市立総合病院は建設後30年を経過しておりまして、老朽化が進んでいる現状並びに、30年前の建設当時は診療科、職員数も少ない状況の中で、将来を見越して、十分な面積を確保されていたというふうに考えますが、その後医療技術の急速な進展があった、また医療の高度化が図られてきている、そういった中で特に市民ニーズの多様化に対処するために、診療体制の充実、患者サービスの向上に努めてきたところでございます。
 昭和44年当時、診療科9科、職員数120名でございます。平成10年4月現在、診療科14科、8月に脳神経外科が設置されましたので、現在15科、職員数は現在335名、これは臨時職員も含めてですけれども、そういった多くの職員数になってございますし、昭和63年から比較しますと、外来患者も当時640名ほど、現在約1,000名、360名ほどがふえてきているというふうな状況にございます。病院の患者1床当たりの比較が全国値で出ているわけですけれども、自治体病院の平均面積は53平米になってございますが、当病院の現在の施設の1床当たりの面積は37.6平米とかなり少ない状況にございます。そういったこととあわせまして、30年前の設備の基準で設置をされているというふうなことから、現状設備についても現在の状況に合わない、水準に合わないという部分がたくさんございます。そういった部分で、委員さんのご質問にありましたように、いろんな部分で患者さんに迷惑をかけている部分があるというふうに考えております。
 これらの解決、改善のためには、現段階では新しい建物にするしかないのかな、そのように考えているところですけれども、現状の施設の中でまだまだこれから診療を続けていく必要があると、そういった観点では、施設設備の改修工事、修繕に当たりましては、地域センター病院としての機能の維持向上並びに診療体制の充実、そういった部分を第一に考えまして、緊急性、危険性並びに前段言いました施設設備の不備がございますので、予期しない故障、破損も出てまいります。そういったものを優先しながら取り組んでいるというのが現在の状況でございます。
 11年度の改修工事の中身につきましては、件数的には12件、金額的には2,314万円の経費を見込んでございます。内容としましては、放射線撮影室の防護ドアの改修ですとか、コンピューテッドラジオグラフィーの導入に伴います電源の改修工事、それから空調設備等の改良修繕工事、あわせまして昨年実施できなかった壁の塗装等の事業を予定しているところでございます。
 次に、二つ目の洗浄式トイレの設置状況と今後の対応の考え方でございますが、俗に言うウオッシュレットトイレにつきましては、入院患者、それから通院患者等の医療看護上の必要性を十分配慮しながら、病棟、外来等に現在までも計画的に整備を進めてきているところでございます。院内には、全体で便器が汚物投入器も含めまして102台ございますが、このうち大便器が59、大便器のうち洋式便器が31個、この洋式便器のうち、現在設置しているウオッシュレット装置につきましては、平成10年度2台増設をいたしまして、合わせて現在15台になってございます。病棟では男子用が5台、女子用が8台、外来の方では身障者のトイレと、それから放射線の撮影室にそれぞれ1台ずつ設置をしてございます。今後も必要性を見きわめながら整備をしたいというふうに考えておりますが、現状ほぼ充足をしているというふうに考えているところでございます。
 三つ目の喫煙問題の関係でございます。昨年の第4回定例会の中でご質問をいただき、場所が狭隘している中で新たな場所を設けることが困難という観点から、現在使っている面会室を喫煙室兼用にさせていただきたいということの中で、11年度に向けて予算対応を考えてきております。取りつけする器具は喫煙システムカウンターという名称でございまして、1台当たりの定員が4名でございます。定価が52万円、ほかにフィルター等の交換代がかかりますが、これらをリース契約で対応したい。取りつけ場所は、2病棟、4病棟、5病棟の各面会室に1台、合計3台を設置するような形で、年度明け早急に事務を進めて、患者サービスのために設置をしたいというふうに考えてございます。
 最後に、高等看護学院の施設整備の関係でございます。高等看護学院は昭和46年に開設をいたしておりまして、既に建設後28年、病院とほぼ同じぐらいの老朽化をしている実態にございます。そういった中で、看護学院で3年間学習をし、現在まで522名の卒業生を送り出しておりまして、そのうち市立病院に就職した者、10年度の予定者を含めまして434名、率にしますと83%の方々が当病院に勤務をしてございます。市立病院にとりましては、看護婦の安定確保という観点から、大きな役割を果たしていると考えてございます。
 こういった学習環境の整備については、従来からも小工事、小修理等でございますが、進めてきているところでございます。平成9年4月に養成カリキュラムが改正されまして、教育内容の充実、専任教員の配置基準の変更並びに施設設備の見直し等が種々打ち出されているところでございます。これに伴いまして、深川市立高等看護学院では、資料にもありますとおり、10年度から施設整備を進めているところでございます。
 11年度の予算内容につきましては、在宅看護を想定いたしまして、3階の従来学院の寮生の宿舎に使っていたところを変更しまして、105平米の面積を使いまして、和室ですとか玄関、居間、トイレなど家屋の間取りを想定した設備を整備するものでございます。このほか施設の改修といたしまして、寮廃止に伴いまして無人化になるわけですので、それに伴う防災設備の改修、それから1学年から3学年までの更衣室の整備等で、合計214万4,000円の経費を計上してございます。
 今後におきましても、カリキュラムに基づきまして、学習指導、学習環境の整備としまして、学院サイドでは情報科学室ですとか学生の自治会室、保健休息室などが必要であるというふうなことが出てございます。限りあるスペースの中で、先ほどご提言ありました学生等の意見も聞きながら有効な活用、環境整備に努めてまいりたい、そのように考えてございます。よろしくお願い申し上げます。
〇白井委員長 終わります。
 これで平成11年度深川市各会計予算11件の質疑を終わります。
 暫時休憩します。

(午前11時12分 休 憩)



(午後 1時28分 再 開)

〇白井委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、指名します。

北名委員
 日本共産党議員団を代表いたしまして、討論をいたします。
 結論は、一般会計と国保特別会計の2案件について反対、他の特別会計及び水道、病院の2企業会計については賛成であります。
 まず、実りのある論議ができたと思っています。真摯に相対した課長たちの労をねぎらうものです。議会が行政に対し緊張感を持って対峙し、行政の努力を評価しつつも、時にはちょうちょうはっしと論戦する、このことこそ市民の暮らしを守り、深川市の発展につながる確かな保証です。論戦の実りを今後の行政に生かされることを確信しています。
 深川市が全国全道の中で住みやすさで上位にランクされたということは、私どもも素直に喜び、その評価を受けとめることにやぶさかではありません。同時にこの場合、だれにとって住みやすいという視点が大事であります。弱者にとってどうか、この視点こそ一番大事だと思うのです。その点で、幾つかの福祉施策がこの数年の間に切られた、後退したことは残念なことです。これらが切られていなかったら恐らく、何ポイントかはわかりませんが、上がっていることは間違いありません。今後もこの視点を視野に入れて、住みよい深川にするための努力を望むものであります。
 それでは、内容について述べます。国保特別会計については、国保税が高く、生活を圧迫している重税となっているというのが理由です。生命と健康を守る国保税がかくあることはゆゆしきことです。抜本的対策を講じることが必要だということを述べておきます。
 一般会計について述べます。河野市政に言いたいことは、道の駅やテーマパーク館などのライスランド構想を凍結し、市民が切実に望んでいる市立病院の建設、福祉や教育の充実に取り組むことこそあなたの第一番の仕事であり、同時に借金漬けの財政立て直しが重要課題だということです。
 基幹産業である農業については、国のやり方に唯々諾々と従っていては絶対にだめです。酪農が牛肉の自由化で壊滅的な打撃を受け、不足払い制度の廃止という息の根をとめられるような攻撃にさらされています。米がミニマムアクセスに続いて完全自由化への道、関税化に踏み出そうとしています。今戦わなければ、いつ戦うか、そういうときなのです。全中は頼むに足らずです。系統の皆さんを初め、すべての農業関係者、さらには消費者、市民の皆さんとの連帯が何より大事です。全道有数の米どころ深川で農業を守る大運動を展開する、その先頭に行政と河野市長、あなたが立つことが重要です。ともに行動しようではありませんか。
 もう一点は、財政です。深川市の市債残高は、11年度末現在高見込額で229億8,640万6,000円、前年度比16億6,194万7,000円の増、公債費比率は9年度決算で12.9%、経常収支比率は84.8%という状況であり、財政は確実に硬直化しているのが現実です。全国どこの自治体でも押しなべて借金財政に陥っていることは事実ですが、それを気休めにしてはなりません。財政健全化への方策を納得できる形で進めていただきたいものです。以上、農業と財政の2点を最初に強調しておきます。
 論議の中から幾つかのことを言っておきます。福祉の市民対応ですが、市民のところに出かけていく行政です。申請受け付け、健康診査など、とりわけお年寄りを対象にしたものはこれが不可欠であります。
 次に、市の物品購入、業者に迷惑をかけていた支払いの大幅遅延について。早速現場に改善のための指示文書が出されたようです。
 次に、教育では、何といっても30人以下学級です。これに真剣に取り組むことが最大課題だと思っています。
 日の丸、君が代について一言しておきます。質問したときは、クレームがついて、しり切れトンボになってしまいましたが、これは国民的論議が巻き起こっていることだからであります。第二次世界大戦の侵略国の国旗についてですが、ドイツはかぎ十字をやめました。イタリアは真ん中に王家の紋章があったのを、この部分をとった三色旗にしました。当然の措置であります。日本だけが戦前と同じ日の丸を使っています。
 君が代ですが、この歌詞は次のように戦前の国定教科書に書かれてあったものです。君が代の歌は、我が天皇陛下のお治めになるこの御代は千年も万年も、いやいつまでもいつまでも続いてお栄えになるようにという意味で、まことにおめでたい歌であります。これは、朝日新聞3月11日付天声人語にありました。教育現場への押しつけは絶対にしてはならないことをこの場から強調しておきます。
 次に、介護保険について。我が党は、この15日、緊急要求を発表しました。実施があと1年後に控えているまさに緊急な事態という位置づけからであります。内容は次の5点です。1、大幅におくれている介護基盤の整備に国と自治体は全力を尽くすこと、2、低所得者を排除しないため、保険料、利用料の減免措置は国、自治体の責任で行うこと、3、自治体の福祉施設への単独補助打ち切りや福祉事業からの撤退を中止すること、4、特養老人ホームからの入所者追い出しは絶対しないこと、5、介護が必要かどうかの判断は高齢者の生活実態を反映したものにすること、以上ですが、この内容をよくとらえて取り進めてください。
 次に、市職員、臨時職員への退職金についてでありますが、資料の最後のページに道内の実施している市が出されています。臨時職員は苫小牧と三笠の2市、非常勤職員は釧路、網走、留萌、芦別、三笠、根室の6市です。何度も何度も何度も言ってきたことです。他人の足は何年踏んでも痛くないではなく、人の痛みも思いもわかる、少なくともわかろうとする行政を強く望みます。
 次に、駅前再開発に関して、市営駐車場のことです。駅前開発の成功はだれもが望んでいることであり、その成否をはらはらしながら見守っているのも事実だと思います。市営駐車場の抜本的改変は行政の注目の一手であると言っておきます。
 農業についてもう一回一言触れておきます。農業が息を吹き返すことがまち場の商業の活性化に直結します。後継者への私の提言した形での支援、ふれあいセンターへのあの泥ん子フェスティバルを立ち上げたときのような熱気と迫力ある取り組みを強く望んでおきます。
 次に、モーテル、ホテル愛デイ問題ですが、これは行政が毅然とした姿勢で市民とともに運動を進めていくことを望んでおきます。
 次に、各種委員会、審議会について、あり方の抜本的見直しが必要です。委員は半数以上を公募するようにすること、会議での実質審議を大事にするよう提起しておきます。
 切りがありませんので、このくらいにします。河野市長、あなたのイニシアチブで、随所に市民から見てよかれと思う方策が出ていることを私たちは見逃してはいません。職員の努力を評価し、督励しながら、なお前進あらんことをお願いいたします。
 最後になりました。職員の皆さんには、この3月で退職の方が何人もいらっしゃいます。長い間のお勤めに心からお礼を申し上げます。どうか今後とも健康に留意されて、深川市の発展のためにご尽力くださるようお願いいたします。
 さて、私たちも任期はあとわずかであります。顧みて足らざるところも少なからずありましたが、同時に思う存分市民本位の行政をつくるために寄与してきたという自負もあります。6月の市議選で大いに相まみえ、市民の審判を仰ぐため、勇躍して市民の懐に飛び込んでいきます。今後とも引き続き奮闘する決意を述べて、討論といたします。

渡辺委員 議案第1号平成11年度深川市一般会計予算ないし議案第11号平成11年度深川市病院事業会計予算、以上11件の原案に対して、新政クラブを代表して賛成の立場で討論を申し上げます。
 21世紀を目の前にした今日、少子高齢化社会の進みと目覚ましい情報化や国際化の進展、地球規模の環境問題、さらには地方分権や地域連帯の動きなどに直面し、行政ニーズはますます拡大しているのであります。国においては、財政の中・長期的検討が求められる中で、さきに史上初の約81兆円台の予算が示され、財政危機は深刻を増しているのであります。この要因は、国の景気対策のおくれを初めとする政策の貧困と言わざるを得ないのであります。
 河野市長2期目の初年度であります平成11年度予算大綱がさきに示されたところであります。河野市長を中心として、全職員の創意と工夫の総結集により予算編成されたご苦労に感謝を誠をささげるものであります。今般提案された全会計予算額357億8,650万円の予算概要が示され、第3次深川市総合計画に定めた四季はずむ魅力あふれる希望都市実現に大きな期待を寄せるものであります。
 今定例会を通して、繰越明許、繰越事業約6億円の国の第3次補正は、今年度の公共事業に大きな貢献と活性化及び経済効果を上げるものと認識を新たにいたしているところであります。かかる今年度は、国際高齢者年にかんがみて、介護保険実施準備の年として新たなる組織充実、体制づくりを図らなければなりません。また、待望の温水プールの開設オープンに向け、市民の予防福祉、健康管理に大きく効果を期待するものであります。
 さらに、駅前近代化事業も一定のめど、完成間近となり、駅前広場の早期実現とあわせて北側開発が進むことにより、駅を中心とする新しい深川市の顔づくりが着々と進められておりますことに感激をいたしているものであります。加えて、水道6次拡張及び下水道5次拡張を図り、文化的市民生活に意を注がれ、ぬくもりの里はいよいよ完成、オープンに加えて音江広里コミセンの取り組みは、生涯社会教育の整備充実を高く評価するものであります。
 また、農業は本市の基幹産業であり、新農業基本法に基づく魅力ある農業、活力ある農村の再構築に意を注がなければなりません。それには、農業生産122億1,700万円の収穫があるからであります。さらに、本市は学園都市でもあり、教育の充実とあわせて人材育成にかんがみて、就労の場づくりは企業誘致等を図り、若者就労の緊急課題は避けて通ることのできない行政課題でもあり、意を注ぎつつ、このことが活力と活性化、加えて足腰の強い豊かな地域づくり、まちづくりの第一歩と判断するからであります。
 特にこの際申し上げておきたいのは、今後の大型行政課題として、市立病院の改築とごみ対策問題は極めて重大な課題であり、目標及び具現化に向けて神に祈る気持ちであるものであります。したがいまして、市債の状況は、期末現在高229億8,640万6,000円となり、市民1人当たり83万2,000円の状況にあり、極めて厳しい状況と判断いたしているところでもあります。財政健全化に意を注ぐことを願うものであります。
 数多くの事業を取り組むことは、市民生活に密着するもので、高く評価をするとともに、経費の最小限度で最大の効果を上げる努力は申し上げるまでもないところであります。それには、市民ボランティアやNPOの確立しての民間活動と市民の理解と協力が不可欠であります。したがいまして、市民と職員のコミュニケーションの確立が何よりも優先され、行政の誘導こそ活力と活気のあるまちづくりではないでしょうか。当委員会における各委員の発言は極めて重要なものであり、河野市長を中心として、職員一丸となって意を注いで執行に当たってほしいと思うところであります。
 最後でありますが、一言お許しを賜り申し上げたいと存じますが、予算委員会のあり方の研究を申し上げつつ、今年3月をもって退職される百貫企画部長を初めとする10人の退職の職員の皆さんのご苦労に感謝と御礼を申し上げ、賛成討論を終わります。

西野委員 政友クラブを代表して、議案第1号平成11年度深川市一般会計予算を含め11件の各会計予算の原案に対し、賛成の立場から討論を行います。
 国は、平成11年度の地方財政について、経済再生への対応、介護保険の導入を初めとした総合的な地域福祉の施策の充実などの当面する重要な政策課題に適切に対処する一方、地方税制改正においては、個人住民税の最高税率の引き下げと定率減税の実施、法人税率の引き下げを内容とする恒久的な減税を実施するなどの影響で、本市においても一般財源の大宗を占める市税、地方交付税の大きな伸びを期待できない厳しい情勢の中にあって、深川市第3次総合計画に定めたまちづくりの目標である都市基盤の整備、生活環境の整備、生活の向上と福祉の充実、教育文化とスポーツの振興、産業の振興、これら五つの柱の着実な振興を図るための総予算は、前年比2.1%減の357億8,650万円、このうち一般会計は204億円で、前年比0.2%の増であります。
 中でも、一般会計歳入に占める主なものとして、市税12.3%、地方交付税38.2%、市債13.3%であります。歳出の主なものは、民生費16%、土木費15.6%、教育費13.4%、公債費12.7%、最後の職員費は15.1%であり、全体としてその努力がうかがわれるところであり、大変なご苦労の中で安定した予算を編成されたことに対し、その労を多とするものであります。
 これら予算は、河野市政2期目の初年度予算であります。市政方針でも述べられておりますとおり、目前の21世紀に向け、まちづくり、ひとづくり、ゆめづくりの3本柱を組み立て、ともに語り、ともに考え、ともに行動する市民本位の基本理念と相まって諸施策の展開がなされることは申すまでもありません。
 その特色としての主なものは、道路を初めとする生活環境の整備、市街地再開発事業及び温水プールの完成、マルチメディアの推進、公園緑地と住環境の整備充実、廃棄物対策の推進、少子高齢化対策及び介護保険事務事業の推進、市立総合病院及び一已中学校の改築計画、農業及び商工業の振興対策、ライスランド構想推進などであります。
 また、河野市長の市政方針の結びとしてあります市民の皆さんや職員と一体となって、だれもが住みたいと感じ、誇りと喜びを実感できるまちを築くため全力を傾注する決意であるとの言葉であります。まことに同感であります。
 さて、我が政友クラブは、本予算案に対する意見として、今回も従来から一貫しております次の4点に集約したのであります。一つ、健全財政の堅持、二つ、愛情ある温かい行政の執行、三つ、創意工夫による行革の断行、四つ、全職員によるまちづくり意欲の増進、以上であります。
 本委員会は、15日から4日間にわたり集中審議をされたのでありますが、各委員の一言一句が市民本位の貴重なものばかりであったと思うのであります。したがいまして、新年度においては、これらの趣旨を十分踏まえて、最小の経費で最大の効果を上げるべく、行財政運営の効率化や行財政改革の一層の推進を図りながら、21世紀に大きく飛躍する新しい深川の創造に向けて、万全な体制のもとに適時適切にこの予算が執行されることを期待して、議案11件に対し賛成の意を表し、討論を終わります。

〇白井委員長 討論を終わります。
 これより議案第1号平成11年度深川市一般会計予算ないし議案第11号平成11年度深川市病院事業会計予算の11件を採決します。
 初めに、議案第1号及び議案第3号の2件を一括して採決します。
 本件は原案のとおり決定することに賛成の委員の起立を求めます。

(賛成者起立)

 起立多数。
 よって、議案第1号及び議案第3号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第2号及び議案第4号ないし議案第11号の9件を一括して採決します。
 本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 異議なしと認め、よって議案第2号及び議案第4号ないし議案第11号は原案のとおり可決されました。
 予算審査特別委員会終了に当たり、一言お礼も含めごあいさつさせていただきます。
 予算審査特別委員会につきましては、一般会計、特別会計、企業会計の11件、357億8,650万円につきまして、去る15、16、17日、そして本日までの4日間、慎重なる審議がなされたところであります。この間、委員各位と理事者を含めた部課長各位の答弁がなされたところであります。このことは、21世紀を目前にした深川市のあるべき姿にスポットが当てられ、各般にわたる考え方も明らかになったところでもあります。理事者の皆さんにおかれましては、この4日間の審議の経過を大切にされましての市政推進に大いに期待いたすところであります。
 まことに経験不足、力量不足の委員長のため、委員各位には大変ご迷惑をおかけしましたが、南副委員長を初め理事会の皆さん方の特別なるご配慮により、また深いご理解、ご協力をいただき、さらに委員皆さんのお力添えによりまして無事責務を全うすることができました。心より厚く感謝申し上げ、委員長退任のあいさつにかえさせていただきます。
 以上で予算審査特別委員会を終わります。

(午後 1時58分 閉 会)



 上記会議の記録に相違ないことを証するため、
ここに署名する。

  臨時委員長 佐々木 実
  委員長   白 井 進
  副委員長  南   寿


[議事日程][目次]