[目次]

予算審査特別委員会記録 (第4号)

午前10時00分 開議 
 平成12年3月21日(火曜日)
午後 3時51分 閉会 


〇議事日程(第4号)

一般会計歳出質疑 10款 教育費
14款 職員費
一般会計歳入質疑 ・ 1款 市税
17款 繰入金
特別会計質疑 介護保険特別会計予算
国民健康保険特別会計予算
地方卸売市場特別会計予算
下水道事業特別会計予算
駐車場事業特別会計予算
事業会計質疑 水道事業会計予算
病院事業会計予算
討論 北名委員(議案第3号に対し反対)
山田委員(全会計賛成)
八木委員(全会計賛成)



(午前10時00分 開 議)

〇大塚委員長 ただいまから予算審査特別委員会を開きます。
 議案第3号平成12年度深川市一般会計予算ないし議案第14号平成12年度深川市病院事業会計予算のを一括議題とします。
 質疑を続けます。
 10款 教育費、7項社会教育費。

〇松沢委員 156ページの7目に関してお尋ねをします。
 市民会館の女子トイレ、両方とも和式になっているそうですが、ある足が痛くなった方で、ここへしゃがむのに非常に苦労したということで、せめて1個だけは洋式にしてほしいという声がありますが、この対応について。それから、昨年もお尋ねしましたけれども、各施設の洋式便器の便座に暖房を入れてほしいという声がありますので、これも対応について。
 それから、159ページ、9目に関してですが、体育振興費、昨年もナイター陸上を取り組まれて、非常に好評だったと思うのですが、ことしの取り組みの予定についてお答えください。

〇斉藤市民会館長
 トイレに関し、2点お尋ねをいただきました。
 まず、1点目の市民会館3階の女子トイレの洋式化の問題についてでございますが、市民会館のトイレの洋式化の現在の状況は、2階の男女トイレに各1基、それから1階のホワイエに身障者用の洋式トイレがあるのみとなっております。お尋ねは、洋式トイレを多く利用する女性の声として、3階の女子トイレについて1基だけでも洋式化できないかということでございますけれども、現在簡易のいすを置いてございまして、それによって一応必要な方は対応してもらうということでございますけれども、近年におきましては、社会の国際化あるいは高齢化などに対応して、不特定多数の市民が利用する公共施設を新たに整備する場合におきましては、トイレの一部は必ず洋式化にして、利用者に不便をかけないようにしている現状にございます。市民会館のトイレにつきましては、洋式化されていない階のトイレについて、女子だけということではなく、男女ともに一部を洋式化できないか、今後十分検討していきたいというように思っております。
 次に、各施設のトイレの暖房便座についてでございますが、昨年の予特でもお尋ねをいただきまして、便座より、まずトイレ内の暖房器具の設置を優先させた上で今後検討していきたいとお答えした経過がございます。トイレ内の暖房器具の設置につきましては、大部分の施設で既に終了いたしておりますけれども、暖房便座、いわゆる温熱ヒーター入りの便座につきましては、現在のところ私どもで所管している28の施設中8施設について温熱便座を取り入れております。温熱便座は、一般家庭ではかなりの度合いで普及しているものと認識しているところでございますが、本市の公共施設のすべてで整備されているという状況にはなく、新しい施設や、あるいは既存施設でも、施設の改修に合わせて、こういった温熱便座を取り入れているのが現状でございます。したがいまして、現在温熱便座がない施設につきましては、施設の状態、状況、こういったことを見ながら、今後における施設の改修に合わせるなど、段階的な整備について検討してまいりたいと存じます。

〇楪スポーツ課長
 ナイター陸上に対する支援の取り組みでございますが、この大会は道内各地から多数の選手が参加されまして、夜間照明を生かしました特色ある大会であり、本市のスポーツにも大きく貢献されているところでございます。今年も開催が予定されているようでございますが、本市での開催が定着するように、可能なことについて支援してまいりたいと考えております。

〇渡辺委員
 10款教育費、7項社会教育費、4目ぬくもりの里費、154ページにて伺いたいと存じます。
 旧向陽小学校の跡地を活用して整備したぬくもりの里についてのオープンに向けて、基本的な考え方について伺っておきたいと存じます。ご案内のように、ぬくもりの里は、河野市長の公約の一つであるライスランド構想の中の四つの里づくりの一つとして整備が進められてきたものでありますが、2年がかりの工事も昨年暮れすべて完了し、いよいよオープンを待つばかりとなったところであります。
 この施設は、本市にとりましても初めてのものと認識をいたしておりますので、今日までの関係する方々のご苦労も多かったというふうに推察いたしているところでありますが、ライスランド構想の最初の里づくりでありますから、多くの市民の関心の的というか、期待を寄せている者の一人でもあります。
 したがいまして、何点かについて伺っておきたいと思いますが、1点目は、オープンの時期とオープン期間はどのように考えているのか、2点目としては、運営は地域委託というふうに聞いておりますけれども、地域における組織あるいは運営体制、また運営に対する指導あるいは経費の内訳等も伺い、3点目には、ぬくもりの里はどのような特色を出して進もうとするのか伺っておきたいと存じます。
 次に、7項社会教育費の中での8目生きがい文化センター費、157ページ、生きがい文化センターの天体ドームの利用状況とサークル活動方針について伺っておきたいと存じます。天体望遠鏡は、児童生徒の余暇を有効に活用する上でも、また市民においても視野を広める知識を高める上でも大きな役割を持っていると判断をいたしているものであります。
 本市の天体望遠鏡は、道内においても数少ない高性能を有する施設と認識をいたしているところでもあります。当初約5,000万円をかけての天体望遠鏡かと承知をいたしておりますが、かかる職員の配置及びサークル活動への今後の育成方針を伺っておきたいと存じます。
 次に、12目温水プール費について伺っておきたいと思います。162ページになります。いよいよ温水プール、ア・エール、4月16日オープンとなりました。1億2,697万5,000円の計上によってスタートされようとしておるわけでありますが、関係するそれぞれの皆さんのご苦労にまずは敬意を申し上げつつ、何点か伺っておきたいと存じます。
 今年度の予算計上のおおよその内容を伺っておきたいと存じます。2点目に、市民の健康増進及びまちづくりの活性化への基本的な方針を伺うものであります。3点目は、市内の利用者及び市外利用者のPRと利用想定人数、さらには運営管理方針を伺っておきたいと存じます。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇北名委員 温水プールについて、関連してお聞きをします。
 二十数億円かかった、そういう建物が今できて、スタート間近になっております。料金設定については、大変思い切った低料金といいますか、利用しやすい方法がとられているということでは大いに了とするものでありますが、ここで総事業費が幾らかかったのか明らかにしていただきたい。
 そして、二十数年億円かけた、税金で建てる建物ですから、これは市民に還元していくということでいろいろやってほしいわけですけれども、その一つとして、私は無料あるいは割引、そういうような形をぜひ市民にやっていただきたいなと思っております。その点についての考えをお聞きいたします。

〇斉藤生涯学習課長
 ぬくもりの里に関しまして、3点ほどお尋ねをいただきました。
 まず、1点目のオープンの時期とオープン期間でございますが、オープンの時期につきましては、本年の場合、施設ができたばかりということもございまして、4月25日にオープンセレモニーを予定しておりまして、その日に合わせてオープンさせる考えでございます。オープンの期間につきましては、例年4月から10月末までを予定しておりますけれども、お客さんの入り込み状況あるいは主としてファーマーズマーケットでの商品の数や量などで、若干期間が変動するものと思っております。
 2点目は、組織、運営体制についてであります。地域の組織といたしましては、旧向陽小学校校下跡地対策協議会を一新しましたぬくもりの里運営協議会が早くに発足しておりまして、現在地域が一丸となってオープンに向けて準備を進めているところでございます。この協議会は、ファーマーズマーケット部会、食材提供部会、コミュニティ部会の3部会体制をしいておりまして、3人の副会長がそれぞれの部会長を兼ねるなど、円滑な事業運営と組織が十分機能するような体制がとられております。3部会には、地域住民それぞれが個々の力が十分に発揮できる部会に所属、配置されておりまして、連日のように打ち合わせや研修を積む中で、市からの業務の委託とオープン以後の事業運営に備えているというようにお聞きしております。
 維持管理の経費につきましては、ぬくもりの里の総額で2,000万円ほどの予算計上をしておりますけれども、主な維持管理費といたしましては、光熱水費が390万円、それから印刷製本費が、これは主としてチラシですとか印刷物ですとか、そういったことでPR経費になりますけれども、147万円、それから委託経費につきましては、地域委託、業者委託があるわけですが、これら合わせて690万円ほど予算を見ております。
 3点目は、ぬくもりの里の特色についてでございますが、ライスランド構想の趣旨が十分生かされるよう、恵まれた農村地域の風土や文化、芸術活動を通して都市との交流を進めていきたいというふうに考えておりますけれども、売り物にしたい特色といたしましては、田園の中の美術館と地元で生産された新鮮かつ良質な農産物にこだわりを持つ中に、生産者の顔が見える農産物の提供とそれを原料とした食材の提供、さらにはそれを販売する地域の方々の笑顔というように考えております。
 特徴的な具体例を幾つか挙げますと、向陽館では芸術性の高いプロ作家の作品が常時鑑賞できますし、また交流促進施設ほっと館ふぁーむでは、希望者には玄米をその場で精米してあげたり、あるいはソフトクリームは原料に濃厚な地場産牛乳を100%使用するなど、工夫を凝らしながら差別化を図っていく考えでございます。いずれにいたしましても、初めて取り組む事業でございますので不安もございますけれども、地域の方々と緊密かつ十分な連携をとりながら、少しでも早くこの事業が軌道に乗せられ、所期の目的が達成できるよう最善の努力をしてまいりたいというように考えております。

〇道添生きがい文化センター館長
 天体ドームの利用状況とサークル活動の方針についてお答えいたします。
 天体ドームは、青少年の科学に関する観察及び研究などの目的で設置された施設で、平成4年の10月、文化センター開館当時から利用されております。
 初めに、利用状況についてですが、年間を通して開館した平成5年度から10年度までの6年間の年間平均は749人となっております。通常の年は約500人前後の利用ですが、木星にすい星が衝突した平成6年度は1,097人、ヘールボップすい星が地球に再接近した平成9年度は807人と、宇宙においてイベントがあった場合は利用がふえる状況にあります。また、近年は深川中学校生徒の冬休みの研究課題として太陽の黒点の観察など、一般の天体観望のほかにも利用されております。
 2点目のサークル活動の方針ですが、現在天体愛好家によるサークルが1団体誕生しております。天体に関する知識も豊富であり、望遠鏡の有効活用を図る上でも貴重な存在と考えております。現在望遠鏡の管理は職員が行っておりますが、天体は奥が深く、特殊な分野であることから、専門的な知識を有したサークルの対応が望ましいと考えております。
 教育委員会としても、より一層天体愛好家のサークル育成に努め、将来的には専門的知識を有する私設ボランティア団体として天体望遠鏡の管理をゆだね、より高度で充実した形で対応したいと考えております。今後天体望遠鏡の活用、関心を高めるために、天体に関する事業の開催、さらにはPR活動に努め、多くの方々に利用されるよう努めてまいりたいと存じます。

〇星野スポーツ課主幹
 温水プールにかかわりまして、お二人の委員さんからご質疑いただきました。最初に、渡辺委員さんのご質疑についてお答えをさせていただきたいと思います。
 お答えの前に、現在の温水プールの状況について若干ご報告をさせていただきたいと思います。温水プールについては、既にご案内のとおり、4月16日日曜日にオープンすることとし、それに合わせて準備事務を進めているところであります。オープンに当たりましては、4月8日、9日の2日間にわたり市民見学会の開催、さらに4月16日の午後からと17日、18日にわたってオープン記念の無料開放を計画しており、4月19日から通常の利用となります。
 委員さんの質疑の第1点目でありますが、新年度の予算計上額の内容について、温水プールの新年度における支出予算は1億2,697万5,000円を計上しております。この内容でありますが、主なものをお答えいたしますが、施設維持管理に8,269万9,000円を計上しております。主な内訳といたしましては、燃料費およそ2,200万円で、光熱水費として電気料におよそ2,267万円、上・下水道料におよそ910万円、施設の日常の清掃及び機械管理におよそ1,611万円、機械等の年間の保守点検など保守管理に180万円、水質管理用の消耗品などに500万円を計上しております。次に、施設の事業運営等に4,426万6,000円を計上しておりまして、この内訳は水泳教室などの運営指導業務に要するものであります。
 次に、2点目にご質疑いただきました市民の健康増進とまちづくりの活性化のための基本的な考え方についてでありますが、本市議会の冒頭に教育長から教育行政方針の中で、温水プール、ア・エールについては、市民の水泳普及や健康づくり、体力づくりのためのソフト事業の充実を図り、市民のスポーツ振興及び健康増進の新しい推進拠点となるよう努めてまいりますと申し上げております。まさにこの方針に沿うべく、関係機関並びに所管とも連携を密にしながら取り進めをしていかなければならないものと考えておりますが、しかしながら物事すべてを一挙にということは、人的体制の問題もあり、難しい部分でありますので、利用者のご意見なども聞かせていただき、改善できる点は直ちに改善してまいり、利用者が楽しく健康づくり、体力づくりができる環境を整えるよう意を用いてまいりたいと考えております。
 さらに答弁を続けさせていただきますが、地域の活性化につきましては、JR深川駅を中心とした商業近代化事業並びに駅前広場及び駅前通り整備事業が本年度をもって完成するスケジュールでありますので、温水プールを含めたこれら事業が連動していく中で、中心市街地の活性化に大きな効果が期待できるものと考えております。このためには、温水プールを、積極的に地域並びに周辺商店街と協調しながら、施設運営を進めていかなければならないものと考えております。
 次に3点目に、市内外へのPR、利用者の想定人員数、さらに運営の方針についてでありますが、温水プールのオープンにつきましては、既に今月発行の広報でオープン、施設の概要、ソフト事業の内容などをお知らせいたしておりますが、広域的な利用も視野に入れておりますので、北空知各町はもとより、旭川、留萌、滝川方面などにもPRをしてまいりたいと考えておりますが、JR旭川支社の協力によります乗車券とのセット券販売の協議が調いつつありますことも申し添えさせていただきます。また、合宿誘致などにも魅力的な施設になるものと考えております。さらに、NHKテレビの取材なども予定されておりますので、これらメディアの活用により、施設のPRに努めてまいります。
 次に、利用者の想定人員でありますが、水泳教室などが6月開催を予定していることも考慮いたしまして、教室等の利用はおよそ3万5,000人、一般の利用およそ4万人で、合計年間7万5,000人の利用を想定しており、全く実績がない中での想定でありますが、目標に向けて努力をしてまいります。
 次に、施設運営の方針でありますが、市が直接かかわります部分を除いて、大部分を民間委託することを基本としておりますので、職員の配置などにつきましては、過日総務部次長からお答えを申し上げた内容でご理解をいただきたいと思います。
 次に、北名委員さんから無料並びに割引の件についてご質疑をいただきました。ご質疑にありました無料、割引制度につきましては、1年を通した中での取り組みとなりますが、現在のところ無料開放については、5月5日、子供の日に小中学生を対象に、10月、体育の日には市民全般を対象に無料開放日を設定する考え方でありますが、割引制度につきましては、既に回数券、定期券などの発行により割安な設定となっておりますので、現行の設定で進めてまいりたいと考えております。
 北名委員さんの最初にご質疑いただきました総事業費につきましては、およそ24億4,000万円の事業費となっております。

〇白井委員
 161ページの11目体育施設費について、市民プール解体についてお尋ねいたします。
 温水プールのオープンに伴って、いよいよ市民プールもその使命を終えることになったわけでありますが、生きがい文化センターの一角から市民の歓声が聞こえなくなります。深川小学校時代、プールとして多くの児童生徒が参加した教育振興会主催による水泳大会等の各種行事も開催されたところであり、感慨ひとしおのものがあります。そこで、解体時期、跡地利用についてお伺いいたします。

〇楪スポーツ課長
 市民プールの解体時期と跡地利用の考え方でございますが、市民プールにつきましては3月31日をもちまして廃止となりますが、プール本体が特殊な構造のため、危険を回避する必要がございますので、できるだけ早い時期に解体撤去したいと考えております。
 なお、解体後の跡地でございますが、現在のところ直ちに活用する計画がございませんので、当面隣接している生きがい文化センターの駐車場用地の一部に供したいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

〇北名委員
 まず、2目、151ページにかかわって、これは自動販売機のことなのですが、過日の一般質問でも全体的なことをしましたが、今回は有害図書のことに絞ってお尋ねします。
 有害図書の自動販売機が市内に設置されていることは、この前も明らかになっておりますけれども、特に私は昨年つけられた納内の学校の通学路にある有害図書の自動販売機、これについては納内の小学校ですか、中学校ですか、言ってほしいのですが、これは困るということで、一つの動きがあったというぐあいに聞いております。これに対してどういう対応をしたのか、あるいは今後に向けての考えもあればお聞かせ願いたい。
 次は、152ページ、3目文化奨励費にかかわって4点ばかり聞きます。まず、1点目は、国の指定史跡ストーンサークルについてであります。ストーンサークルが深川唯一の国の指定史跡なのですけれども、このストーンサークルは、現在新深川市史によると、42基墳墓が確認されたという表現が使われております。しかし、まだ傾斜地、北側の斜面には少なくとも4基以上はあると、さらには稲見山周辺にはまだあると言っている記述があり、その可能性もないことはないという、これは新ではなくて、最初に出た深川市史に書いてあります。
 そこで、それらの状況を受けとめた上で、発掘というのについてはどのように考えているか、それからそれに向けての働きかけということが必要なのではないのかなと、そろそろその時期ではないのかなと思いますが、ひとつそのことについてお聞かせを願いたい。それから、そのことに関して、土地の所有者だとか、あるいは保存の確保という点で、どのような国や、あるいは市の対応があるのかということもまず聞いておきます。
 2点目は、松島正幸さんの絵が深川に戻ってくるという、戻ってきたと言っていいのでしょうか、大変大きな財産を深川市はいただいたということで、喜びもし、驚きも含めてそういう感じでおります。そこで、松島さんは、深川生まれとはいうものの、そんなに深川にいた方ではないのです。生まれてから4歳ぐらいまでしかいなかったわけです。しかし、松島さんの思いの中には、ふるさと深川というのが非常にあってというぐあいに聞いております。
 そこで、まず聞きたいのは、どういういきさつで深川に寄贈するということになったのか、そのことが一つです。それから、経済センターですか、あそこに小川東洲さんとのホールをつくるということは聞いておりますけれども、それはまだ先の話になりますので、市民の中には非常に心待ちにしている人もたくさんおります。そういう点で、どういう形で市民にお披露目するのか。あわせて、市民だけではなくて、道内はもとより、国内の中にもそういう方がいると思いますので、その辺のことを聞きたい。それから、お披露目という表現でいいのかどうかわかりませんが、そういうことをした後はどういう状況になっていくのか、ずっと経済センターができるまでそのままという状況にするのかどうかお聞きをいたします。
 次は、名工といいますか、ちょっとお話しさせていただきますが、深川にはすばらしいわざの持ち主がいらっしゃいます。2条14番に住んでいる加藤恒男さん、この方は2代目長運齊益光という号を持って、刃物かじ師として、その道では全国的に名が知られているという方です。北海道が出している広報紙には、1993年、7年前、この方のことが紹介されております。「北のつくり手」というところで、焼き入れ、焼き戻しに生きている伝統のわざということで出ております。それから、これはいただいたものなのですが、多分JALの機内誌だそうですけれども、ここに加藤さんが大きく4ページにわたって出ております。これは1997年の3月号で、写真がたくさん出ているようですけれども、「切れ味は一槌と目がつくる」と、こういうぐあいに出ております。そして、深川市はおととしの広報ふかがわ6月号に、「極める職人の技」という見出しで加藤さんを紹介しております。
 私は、これはまさに芸術の域になるのかなという気もしますけれども、こうしたものをしっかり伝承することが大事だと思っております。現状どのように対応しているかお聞きしたい。また、ほかにも市内にはこういう位置づけにふさわしいわざというか、そういうものがないのかどうかお聞きをしたい。そして、今後において、そういうことを伝承する、そういう考えについても、お持ちかどうかお聞きをしたいということであります。
 次に、アイヌのことについて少しお聞きをしたいと思っています。北海道の先住民族であり、北海道とは切っても切り離せない関係であります。もちろん深川も例外ではありません。地名にもたくさん由来するものがあり、歴史的にも数多くの足跡も残っております。私は浅学でありますが、アイヌの文化や芸術のすばらしさを思っております。このことを大いに道民である、あるいは私たち深川市民が理解する、受け継ぐことが大事だと思っています。また、アイヌの人たちの生活を保障するための行政を含めてしなければならないことがたくさんあるとも思っています。3点聞きます。
 1、市教委として、どのような位置づけと対応をしているか。2、深川を舞台とした昔話、伝説、民話など、アイヌの方にかかわることがたくさんあると思っておりますが、そういうのを収録しているというか、しっかりやっているのか、あるいは掘り起こしについての必要は、そのようなことはどうなのか聞きたい。3点目、社会福祉課で制度のことは関係しているというぐあいに言っておりますが、その点教育委員会との連携はどうなっているかお聞きをします。
 次に、157ページの8目生きがい文化センター費の関係でお尋ねをいたします。1点目は、子ども読書年にかかわることですが、子ども読書年というのはどういうことなのか、そして事業も組まれているようですから、この際事業の内容も明らかにしていただきたい。
 2点目、外国語の図書についてでありますが、先般の一般質問も含めて、在住外国人の話を大分させていただきましたけれども、深川の図書館にはそういう図書がどのぐらいあるのか、どんな状況なのかお話しいただきたい。また、今後に向けての考えも聞きたい。
 3点目、道内的にも、この種といいますか、図書館の開館を、時間を延長するとか、あるいは休館日を少なくするという努力をいろいろされております。私も一般質問でお尋ねして、求めたことがありますが、なかなかいい答えでは、すんなりとはいきませんでした。そこで、今回は、第4日曜日の開館、せめて一日でも開館日を多くするという点では、その辺の条件づくりはできないのかどうかお尋ねしておきます。
 4点目、市民映画会についてであります。市民映画会については、昨年私もるるお話をいたしました。ことしも資料が出されております。既にことしの入場者数が、今までのというか、私の知る限り昨年と一昨年でありますが、それよりも上回っていると。資料の中には、3月9日はもう終わったわけですけれども、25日もまだありますから、この3年では一番多くなるわけです。相当努力もされたというぐあいに思っておりますが、これを見てなおかつ私はまだいろいろ感じることがないわけではありません。努力の様子と入場者数について、そちらの受けとめといいますか、その辺のことをひとつお聞かせ願いたい。
 それから、次は、手すりに関してであります。これも昨年も聞いておりまして、手すりのことをかなり、昨年だけではなくて、何回も言ってきました。随分努力をして、手すりがあちらこちらにつけられているのを見て、大変喜んでおります。努力を評価しております。そこで、この間、取りつけた様子、それから依然としてまだ残っているところがあると思いますが、そのことについて、どこであり、どのように考えているかお尋ねをします。
 次は、160ページの10目総合体育館費についてお尋ねします。二つ聞きたいのですけれども、市民皆スポーツということが市政方針にも教育長の教育行政方針の中にも出ています。大変いいことであり、私も多少スポーツが好きな一人として、これは大変いいことだなというぐあいに思っています。
 そこで、1点は、実態はどうなっているか、またこのことに向けた方向といいますか、そのことについてどう考えているかお聞きをしたい。
 2点目は、市技、市会議員の市議ではなくて、市の技と書いて市のスポーツ、市技であるバレーボールと卓球の位置づけ。これについては、卓球が非常にブームだというのは、最近テレビを見ていると随分出てきます。きのうもけさも出たような気もします。それはそれなのですけれども、それで市技についての位置づけと普及についての考え方、これはどういうぐあいになっているかお尋ねします。
 総合体育館でもう一点は、小中学生の体育館、屋外競技場ですか、あるいはテニスコートの使用料の問題であります。このことについては、昨年随分倉本部長と論議をしてきました。非常に意を体して、私の言っている意味を受けとめて、実現するというような、あるいは私がそう受けとめるような答えをしていたし、恐らくその時点では倉本部長も新年度から実現すると思っていたというぐあいに、私はそういう受けとめをしておりました。当然この4月からそうなるかなと思っていたら、そうなっていないということであります。ちょっと何を考えているのかなという思いがします。そこで、4点聞きます。
 1点目、平成11年度、今半ばでありますが、このことにかかわる収入は幾らか。2点目、なぜ無料にするということが決断できないのか、理由があると思うので、聞かせていただきたい。3点目、他市の調査をするという答えも以前に言っておりますから、その調査の様子。4点目、理事者と相談するということも、これはやるというような感じで私が聞いた中でのやりとりでしたけれども、理事者とは相談したのかということをお尋ねいたします。

〇斉藤生涯学習課長 
たくさんご質疑いただきましたけれども、最初に生涯学習課が所管する事項についてお答えいたします。
 青少年費、それから文化奨励費、合わせて5点ご質疑いただきましたけれども、最初に青少年費の有害図書の自販機についてお答えを申し上げます。
 昨年、通学路にある国道12号の内園地区、ローソン付近ですけれども、あのあたりに有害図書の自販機が設置されまして、非常に残念なことというように思っております。一般質問の中でもお答え申し上げておりますけれども、有害図書の自販機につきましては法律上あるいは条例上規制し切れない側面という部分がございまして、納内中学校の関係者からも何とかならないのかというお話がございましたけれども、非常に難しい問題ということで、北名委員さんも委員としてなられております青少年問題協議会の中にも十分な情報を提供する中で、市民が力を合わせて撤去に向けた取り組みをしていこうということで、現在検討が行われているところでございます。
 今までの対応としては、なかなか十分な対応をしていないという部分があるかと思いますけれども、今後の取り組みといたしましては、まず最初に市民に対して、有害図書の自販機があるということ、その存在を知らない市民がいらっしゃるというお話もお聞きしておりますので、そういう自販機の存在をまず市民に知らせることが大事でないかというように思っております。あわせて、有害図書類の自販機設置のために、市民に対して、土地を貸さないでほしい、あるいは置かせない、そういう呼びかけをチラシなどで周知してまいりたいと考えております。
 次に、大量の雑誌類が現在印刷、販売されている状況にございますけれども、道条例による有害指定を待つのではなくて、市内各自販機から実際に図書類を購入してみて、これを審査する北海道児童福祉審議会に有害指定図書に当たらないのかどうかということを先んじて申し出を行って、有害指定後、空知支庁からの撤去指導とは別に、直ちに業者に対して教育委員会あるいは青少年問題協議会等の団体名で速やかに撤去するよう求めてまいりたいと考えております。
 次に、土地所有者に対しましても、知らないで貸したという方も中にはいらっしゃるのでないかと思いますので、これまでの経過や事情などを十分説明し、ご理解をいただきながら、業者との契約の解除についてお願いをしてまいりたいと考えております。また、道に対しましては、北海道青少年保護育成条例の強化につきまして、青少年問題協議会等の団体とともに要望し、市民に対しましては、地域の人々が青少年に関心を持ち、有害な環境にみずから注意を払ってくれるよう啓発活動を進めてまいりたいと考えております。
 次に、2点目にご質疑いただきましたストーンサークルについてでございます。音江の環状列石、いわゆるストーンサークルでございますけれども、その遺跡の状況や、当時使用されていたと思われる土器片、ひすいの飾り玉、そして漆塗りの弓など、大変貴重なものが出土したことから、昭和31年に国の文化財として指定を受けたところでございます。ここには、今ほど北名委員さんからお話ございましたように、40基から42基のストーンサークルがあると言われております。
 指定当時この調査・研究に携わった東京大学駒井教授などの資料によりますと、東大が発掘し、調査したものはそのうち9基とされておりまして、それ以外につきましては、発掘しないで、むしろその保存に力を入れるべきと判断したというようにされております。したがいまして、未発掘のストーンサークルが現在あるものというようには認識いたしておりますけれども、遺跡から出土した、今ほど言いましたようなひすいの飾り玉ですとか弓など、そういったものを見ると、それがどのような形で埋葬されていて、当時の人たちがどのような生活をしていたかなど、発掘しながら調査をしていくということは非常に興味を抱かせるものでございます。しかし、この遺跡は、国の指定文化財でございまして、また現在の文化財保護の考え方からいきますと、まずは現状の保存が原則でございまして、開発行為などのやむを得ない事情がある場合にのみ発掘等の調査を行うこととされておりまして、現状では発掘調査を行うことは非常に困難であるというように判断をいたしております。
 次に、松島正幸さんから寄贈されました絵画についてでございますけれども、まず寄贈のいきさつでございますが、平成8年に松島正幸さんが生まれ故郷の深川市に訪問されております。そのときに、自分が生まれ育った場所ですとか、そういったところをごらんになっていただいているのですけれども、その場所ですとか、そういった主なところを案内された方が現在深川市文化財保護委員会の委員長を務めております吉川さんでございまして、吉川さんとはその後、平成8年以後も松島正幸さんと手紙などでの交流がございまして、松島正幸さんは深川市を訪れたことによって望郷の念を募らせ、深川市に何とか芸術文化の面で少しでも力を尽くすことができないかという思いがございまして、ちょうど1年ほど前でございますけれども、吉川さんを通じまして、寄贈したいのだけれども、深川市で受けていただけるだろうかというお話がございました。そこで、私と倉本教育部長とが東京の自宅の方まで出向きまして松島さんの意思を確認したところ、今ほど申し上げたようなことで、ぜひ深川市で私の作品を活用していただけるのでしたら、ぜひとも寄贈したいということで、その後話がとんとん拍子に進みまして、昨年64点もの多数の作品の寄贈となったわけでございます。
 寄贈いただいた作品についての取り扱いについてでございますけれども、平成12年度におきまして作品展の開催を計画いたしております。非常に芸術性の高い貴重な絵画でございますので、一刻も早く市民の皆さんにごらんいただきたいというように考えてございます。まだ時期ですとか開催場所ですとか、そういったところは決定いたしておりませんけれども、64点もの作品を寄贈できる場所は現在のところ生きがい文化センターだけでございますので、生きがい文化センターでことしの夏ごろをめどに開催できるよう準備を進めてまいりたいと思います。
 なお、道内外へのPRにつきましては、現在岩見沢に松島正幸の会というのがございまして、岩見沢に長く教育大学の非常勤講師を務めておられたという縁から、この支援者の会があるわけでございます。この岩見沢の松島正幸の会の方々が、深川市の今回の寄贈について、それから今後の作品展の開催などについて、応援するよと言っていただいていますので、この会のご指導、ご助言などをお聞きしながら、道内外に向けて発信していきたいなというように考えております。
 次に、深川の名工の伝承についてでございますけれども、ご質疑の中にもありました刃物かじ師であります加藤恒男さんを初めとする日本の伝統的分野のいわゆる職人と言われる方々についてでございますけれども、これまでどういう職種で、どういう方がいらっしゃるのかということについては、把握し切れていない現状にございます。また、そういった方々の技術や文化というものをどのように伝承していくかということに関しましては、いわゆる職人と言われる方をまずは市民の皆さんに広く知っていただくということが重要であるというように考えております。質疑の中にもございましたけれども、広報ふかがわで加藤さんにつきましては取り上げたという経過がございますけれども、今後何らかの方法でこういった方々の情報収集を行いまして、広報紙などを通じ紹介しながら、それを契機に多くの市民の方にそれらの伝統文化に触れていただけるよう、その機会づくりを研究していきたいと考えております。
 次に、5点目のアイヌ文化に関することでございます。3点お尋ねをいただきましたけれども、一括して答えさせていただきます。
 まず、教育委員会の考え方についてでございますけれども、アイヌ文化は、北海道を初め、サハリン、千島に至る非常に広い範囲で生活していたアイヌの人たちがつくり出した文化でございまして、現在でも本道の地名の多くがその地形の特徴や土地の産物などをあらわしたアイヌ語に由来していたり、あるいは食卓に並ぶ山菜の一部やアイヌ文様に見られる生活文化が残っているなど、私たちの生活の中に受け継がれているものがたくさんございます。しかし、アイヌ民族の歴史や文化が十分に理解されずに、アイヌの人たちはさまざまな道を選択しながら生活している現状にございまして、独自の文化を継承している人も極めて少なくなっている状況にあると認識しております。
 深川市におきましても、これまでアイヌ文化の重要性、必要性を感じながらも、こういった文化を学ぶ機会、触れ合う機会が決して十分であったとは言えない状況であると感じております。ご質疑の中にもありましたアイヌ文化にまつわる昔話の掘り起こしですとか収録ですとか、こういったこともこれまで行ってきたことはございません。それから、社会福祉課との連携については、特に文化奨励という面ではかかわりがなかったということもございまして、特に連携はとってございませんけれども、今後アイヌの人たちが長い歴史の中で独自の伝統や文化をどう培い、どう伝承してきているのか、またどうすればアイヌ文化がもっと広く理解されていくのかなどにつきまして、今後十分研究していきたいと考えております。

〇道添生きがい文化センター館長
 5点の質疑をいただきました。
 まず、1点目の子ども読書年関係についてお答えをいたします。初めに、子ども読書年の位置づけについてですが、本年5月5日の子供の日、国立国会図書館の国際子供図書館が開館するのを記念して、2000年を子ども読書年と位置づけされております。
 次に、事業関係についてですが、深川市立図書館においても、子ども読書年を記念して、童話の朗読と童謡コンサート、それから幼児から中学生を対象とした読書絵画のコンクール、例年開催している市民手づくりの市民劇団に協力を得ての童話公演、さらには児童書の一層の充実を図るなど、子供たちの感性、情緒、表現力、創造力を高め、より味わい深い豊かな人生をはぐくむよう、子ども読書年の趣旨に沿って記念事業を開催したいと思います。
 次に、外国語図書の所蔵状況についてですが、ますます国際化が進む時代に向けて、図書館においても外国語図書の充実を図る必要性が高まってきております。外国語図書の所蔵状況ですが、一般書が118冊、児童書が148冊と、合わせて266冊所蔵しております。所蔵の外国語図書の内容ですが、日本及び外国で人気のあった小説、世界的に評価の高い絵本、日本で出版されていない美術関係の図書、日本を紹介している図書などを所蔵しております。
 外国語図書に対する今後の取り組みですが、国際化社会に向けて、利用者から要望される外国語図書の購入あるいは他の図書館からの借り入れを行うなど、積極的に対応してまいりたいと思います。
 次に、文化センターの第4日曜日の開館についてですが、11年第3回定例会でご質問をいただいております。現在生きがい文化センターは、毎週月曜日、年末年始のほか、国民の祝日及び第4日曜日が休館となっております。第4日曜日を開館できないかとのご質疑ですが、生涯学習施設として、市民サービスの向上を図る上からも開館の必要性は十分認識しておりますが、通常の運営で1日、管理業務の方で4人、図書業務で3人、合わせて7人の職員体制が必要になるもので、人的配置等の課題もあり、行政改革の推移を見きわめながら研究していきたいと考えております。
 次に、市民映画会のPRについてですが、昨年もご質疑をいただき、従前のPR活動のほか、20カ所の公共施設などにポスター掲示をお願いし、9年度の鑑賞者数は1回当たり平均約117人、10年度は95人、11年度は141人とPRの成果があらわれておりますが、個々の映画の入場者数については、内容や時期あるいは天候により、客足が遠のくことも考えられます。しかしながら、せっかく開催する映画会ですから、大勢の方々に鑑賞していただくためにも、今後は映画の内容を十分に把握し、児童生徒向けあるいはファミリー向けにつきましては学校と連携し、チラシを各戸配布するなど、PR活動についても研究しながら、一人でも多くの方々が鑑賞できるよう対応していきたいと思います。
 次に、生きがい文化センターの手すりの未設置についてですが、文化センターの手すりについては、平成7年度、郷土資料館の手すりを設置したのを初め、階段部分におきましては11年度中にすべてを、片側ですが、設置しております。現在未設置となっておりますパトリアホールにつきましては、客席の両側に現行予算の維持管理費の中で、でき得る限り可能な限りで対応してまいりたいと思います。

〇楪総合体育館長
 市民皆スポーツに対する取り組みにつきましては、スポーツ宣言都市の趣旨を念頭に置きながら、幼児から高齢者までの各年層に適しました健康づくりと触れ合いを深めるスポーツ活動を進めるため、今後とも積極的に推進してまいります。
 具体的な事業立案に際しましては、体育指導委員を中心に市民ニーズの把握に努めまして、体育協会傘下の各競技団体を初め、関係者のご支援を得ながら、スポーツに参加する機会づくりに取り組んでまいります。
 それで、実態でございますが、スポーツ課が所管する野外活動や教室、競技団体が主催いたしますスポーツ教室など、毎年体育指導委員の皆様のご協力を得ながら、意見をいただくなど、計画しております。11年度の実績といたしましては、18の事業を行っておりまして、また出前講座など、地域に出向いて普及に努めておるところでございます。
 次に、市技の振興に対する取り組みでございます。市技であります卓球、バレーボールの振興に当たりましては、それぞれ競技団体が今日まで各種全道、全国大会の開催、全国大会で活躍する選手の育成、さらには生涯スポーツを見据えた初心者教室の開催などにご尽力をいただいております。今後におきましても関係団体と連携を図りながら、市技の振興とあわせまして、引き続き生涯スポーツ振興の推進に意を用いてまいりたいと存じます。
 次に、小中学生の体育館使用料の無料化でございますが、総合体育館の使用料につきましては、全道各市の状況につきまして調査を行っておりますが、施設使用料の考え方といたしまして、体育館だけに限定することなく、私どもの持っております総合運動公園の各施設につきまして均衡を図る必要がありますので、無料化も含めまして、適正な使用料について検討させていただきたいと考えております。
 最初に、収入は幾らだったかということでございますが、収入につきましては2月末現在で20万6,000円となっております。
 それから、2番目と4番目、なぜ無料化できないか、理事者協議はどうなったのか、これにつきましては前段申し上げました内容でございまして、均衡をとるため、全体の中で見たいということでの理事者協議を行っております。
 3番目の他市の調査状況でございます。33市に照会をいたしまして、31市から回答をいただきました。このうち、無料で開放しているのは8市でございます。

〇北名委員
 何点か再質疑をいたします。
 まず、ストーンサークルからいきますけれども、保存が大事なのだと、国の考え方は。それで、何か緊急に高速道路が通るとかなんとかというときは、こういう中身を見るといいますか、そういうことなのだということなのですが、そうすると100年も200年もずっと保存しておくという考えなの。何かないの。それが聞きたいの、私は。
 昭和31年12月に国の文化財に史跡として指定されたわけです。45年たっております。そういう点で、当市の方からも、国の考えは今わかったら教えてほしいのですが、市としてもそういう考えなのか。ちゃんと国に問い合わせするなり、市としては、古代史ブームだから、ブームにのっかれとかのっからないとかということ関係なく、地域の歴史を知る上で非常に貴重な中身であることは間違いないわけで、そういう意味から、45年といったら50年にちょっと切れるわけだけれども、大体いいところですよね。ということで、アピールするというか、そういうことが必要ではないかなと私、素人考えで思うのですが、これを一つ聞かせていただきたい。
 次に、松島正幸さんの関係でお答えをいただきました。平成8年に深川を訪れてくれたと。吉川さんという人が媒介といいますか、中に入っていると。実はその先立つ3年前、平成5年5月13日に吉川さんは初めて松島さんに岩見沢で会ったわけです。だから、出会いというのはいかにすごいものかということを私思いますけれども、吉川さんのこのことに対する功績はすばらしいものがあるということを改めて思いますし、そういう方を大事にしなければいけないなと思います。
 そこで、これからこういう郷土の先輩でもあり、すばらしい芸術家である松島さんのものをいただいて、みんなのものにしていくわけですけれども、そこで私言いたいのは、ぜひ子供たちに、松島さんの絵を絵はがきにして、深川の子供たちみんなにこういう絵をかいた人がうちらの先輩なのだよと、先人なのだよということでお知らせをする、毎年一つずつぐらい絵はがきをつくってもいい価値のあるものだと思いますが、その点についていかがかお尋ねをします。
 次に、長運齊益光さんの話をさせていただきましたが、答えは、広く知っていただくという話や、余りインパクトのある答えではなかったなという気がいたします。私も、年配の人からこの長運齊という方の話を聞き、初代の長運齊という名の入ったなたやまさかりなどは自慢の品として持っているという人の話も聞いたことがあります。加藤さんというのは、現存して、現在も活躍されているわけで、こういうことで国内に広く紹介されている方が目の前にいるわけですから、ほかのこういうたぐいの方がいらっしゃるかどうかはこれから皆さん方にやってもらわなければいけないけれども、少なくともその手がかりといいますか、最初のこととして、加藤さんについてよく伝えるような仕組みづくりをする必要があるのではないかなという期待を持っているわけです。その点について考えを聞かせていただきたい。
 次に、アイヌの話をしました。るる言いませんけれども、一つだけ言いたいのです。深川の民話だとか昔話だとか伝説だとか、そういうものを今教育委員会がしっかりと受けとめて記録にする、掘り起こしていかなかったら、だんだんなくなってしまうと思うのです。最初に出た深川市史、真鍋市長のときに出たやつには幾つか出ていますよね。ですから、そういうのが幾つかあると思うのです。私もほかの本でも見ております。ぜひ着手をしていただきたいと思いますが、この点についていかがでしょうか。
 次、生きがい文化センターについて何点か聞きます。子ども読書年に関してでありますが、新聞記事によりますと、国際子供図書館設立推進議員連盟、これは衆参両院の方が入っているのではないかと思うのですが、ここがいろんなことを取り組んでおりまして、この連盟では地方自治体に子ども読書年決議に取り組むよう働きかけるとあります。働きかけられているかどうかも含めて、このことについての考え方を聞きたいというのが1点です。
 2点目は、外国語の図書についても今総まとめに言っていただきましたが、どこの国のものがあるのか、主立ったものを挙げていただきたい。
 3点目、映画会であります。私も映画が好きな人間でありますから、映画時代に育った人間として、努力は努力として、それは評価といいますか、するわけですけれども、例えば2月16日に開かれた「学校」が95人なんて見ると、今いろんな多様な状況でありますから、私の見方でどうのこうのということはうまくないのでしょうけれども、学校の子供たちにどうしても見てもらいたい、先生方に見てもらいたいような、みんなに見てもらいたいけれども、特別そういうような思いのする映画が、これはどんな取り組みしたのかなというような気がしたりしております。
 そこで、キーワードがあると思うのです。番外なのは「聞けわだつみの声」の440でしょう。市民課と共催、それから7月18日、横文字だからあれだけれども、「I am a earth」、私は地球、これは緑にする会と共催で170、こういうキーワードといいますか、こういうことも大いに飛びつくというか、握って、ぜひ成功させるのだと。100人以下というのなんかはなくするぐらいの努力をいま一層促して、答えを聞きたいというぐあいに思います。
 それから、最後になりますが、体育館の小中学生の関係であります。今答弁も聞きましたけれども、無料化の方向も含めて検討するのだと。それで、20万6,000円だったと、2月末で。去年は幾らかというと、平成10年度24万7,841円、平成9年度は28万2,490円と。そして、るるやりとりをしてきたと。率直に言ってほしいのですが、何を均衡とるって、均衡とらないでもいいのです、無料にするのに。無料化の方向で考えて、理事者協議もしたと言っていますから、理事者もいるけれども、何を無料にするのに均衡とらなければいけないの。平均台でないのだから、子供らに無料にしようというやりとりをして、意を体して、理事者とも協議すると言ったのが、均衡、私その言葉がわからないから、何を言っているのかはっきり言ってください。

〇斉藤生涯学習課長
 ストーンサークルに関してでございますけれども、市の考え方といたしましては、先ほど申し上げましたとおり、非常に興味深いものがあると、残りの未調査の部分についても、何が出てくるのかということで関心を持っているところでございますけれども、私どもの課に置いております学芸員が国との協議の窓口になっておりまして、文化財担当ということで、国の考え方については十分熟知しているわけでございますけれども、多分国に現状で申請をしても大方認められないだろうというような話がございましたけれども、なおこの件につきましては国の方に、発掘ができるのかどうかについて協議をしてまいりたいというように考えております。
 次に、松島正幸さんの作品について、子供たちの感性を豊かにするといいますか、子供たちにぜひ絵のすばらしさを見ていただくということで、絵はがきにして配ったらどうかと、こんなようなご質疑だったと思いますけれども、絵はがきにできるかどうかは今後の課題として受けとめさせていただきますけれども、現在学校教育と社会教育の連携に向けた意見交換の仕組みづくりについて協議を進めております。この中で、今後どうすれば子供たちにもっとインパクトを与えることができるのか、検討してまいりたいと考えております。
 次に、3点目の名工に関する長運齊益光さんの関係でございますけれども、先ほど答えさせていただきましたように、加藤さんに限らず、ほかにも名工がいらっしゃるかもしれませんので、まずこうした方の発掘といいますか、情報収集に努めてまいりたいと思います。その中で、そういった方々を社会教育事業の中に講師として、そういったような形で実演を含めて活用していくとか、そういう形で名工と言われる方々の精神面での支援を行っていきたいと考えております。
 次に、アイヌ文化に関してですけれども、民話あるいは昔話を今やらないと、やれなくなると、ぜひ着手していただきたいというご質疑でございました。アイヌ文化の振興に関しましては、ご案内のとおり、平成9年7月に俗に言うアイヌ新法というのが制定されておりまして、その中で国や地方公共団体の責務などについて定められております。その中では、施策における配慮といたしまして、アイヌの人々の自発的意思及び民族としての誇りを尊重するようにという、この1項がございます。人権の問題にもかかわってきますので、自発的意思については確認が難しいかなという部分がございますので、このことにつきましては社会福祉課の方との情報交換といいますか、意見交換といいますか、連携を図る中で、基本的には自発的意思の有無の確認なくしても、アイヌの方々にとりましては、アイヌ文化が伝承されていくということは民族の誇りにもつながるということで、非常に喜ばしいことと思っておりますので、今後アイヌ文化についての理解を深める方策や方法などについて研究、検討していきたいというように思います。

〇道添生きがい文化センター館長
 再質疑をいただきました。3点の一番最初の子ども読書年の関係についてですが、深川市の子ども読書年決議についての取り組みですが、昨年8月、衆参両院において子ども読書年に関する採択がされております。その中で、地方自治体にも決議に取り組むよう働きかけがあるということで新聞にも記載されておりますが、現在具体的な形が示されておらず、深川市においての決議については、国あるいは道立図書館の推移を見きわめていきたいと存じます。
 次に、外国語の図書の関係ですが、どこの国の本がどのぐらいあるかということですが、一般書については英語図書になっております。児童書につきましては、英語のほかに、フランス語、ドイツ語、スペイン語など34カ国語の外国語図書を所蔵しております。
 次に、市民映画会の関係についてですが、我々主催者としても、少ない入場者数であれば、がっかりするというのも事実でございます。12年度からは映画の内容の充実を図るということで、数より質ということで考えております。さらに、映画の内容を検討、把握しながらPR活動に努め、入場者数の拡大に努めてまいりたいと思います。

〇楪総合体育館長
 再質疑いただきました均衡をとるということはどういうことなのかということでございますが、施設使用料の基本的な考え方といたしまして、体育施設だけに限定することなく、これ以外の公共施設につきましても市民負担の不均衡を生じることのないように整合性を図るとの認識から、12年度においては体育施設以外の公共施設を含めた使用料のあり方について全庁的な見直しに取り組むこととし、研究させていただく考えでございますので、ご理解いただきたいと思います。

〇北名委員
 今の件ともう一つ、昔話だとか伝説だとか、そういうやつを今掘り起こしたり収録する、着手をしたらいいよということについては、私聞いていたのだけれども、やると言ったのかどうなのかよくわからなかったので、答えてほしい。
 それから、小中学生の体育施設、私は体育施設ということでずっと言ってきましたし、全庁的に体育施設だけでなくと言って、何があるのかな。いろいろあるのかなという気がするけれども、そのことと小中学生の体育施設、建物もそうだし、屋外もそうなのだけれども、それを無料にするということをなぜリンクさせるというか、しなければならない理由が何かあるのかなと、あるいは無料にできない理由が何かあるのかなと。どうしてこういう状況になっているのかどうしてもわからないので、3回目だから4回目は聞かないけれども、体育施設だけでなく、ほかにも不均衡なのがあるような言い方をしているけれども、子供が使用しているやつで、プールは有料というぐあいに答えが出ているし、これも私は言っていないわけですから、子供のプールの使用に対して、それを無料にしろということを今言っているわけではなくて、ほかに何か子供が使っているもので、有料のものがあるの。それとの関係で、体育施設だけ無料にしてしまったら、ほか子供が有料で使っているのに悪いから、ほかのやつも一緒に無料にするという言い方に聞こえないこともないけれども、わけわからないのだわ。もう一回言ってみて。

〇斉藤生涯学習課長
 わかりづらい答弁で申しわけございません。
 アイヌ文化に関してですけれども、民話や昔話などの掘り起こしについて、深川市民の中にもアイヌの方々がいらっしゃるというようにお聞きしておりますけれども、先ほど言いましたように、人権に配慮しなければならないという部分もあるのかなと、法律の趣旨からいきますと、そういう部分もあるのかなと思いますので、関係課と協議する中で、果たしてそういったことができるのかどうか、相手があることですので、今後研究、検討させていただきたいということでご理解いただきたいと思います。

〇楪総合体育館長 再々質疑の件でございますが、なぜ均衡をとらなければいけないか、これにつきましては施設使用料の基本的考え方の中に受益者負担ということも起こってくるものでございまして、一般質問の中でもいろいろ論議されておりますが、無料については引っ込めるとかそういうことではございませんで、これからもこれを頭に置きまして、今後また検討させていただきたいということでございます。

〇西野委員
 総合体育館の清掃委託、これについて1点簡潔にお伺いをいたします。
 これは、現在振興公社に委託をしている。要するに、市長が発注する委託事業を、市長が社長である株式会社振興公社に委託していると、これが現状だと思いますが、これは聞いておりますが、随契でやっていると。随契は間違っているとは言いませんが、それも一つの方法論ですから、やっておりますが、どうもはたから見て独占しているような感じを受けてならないわけです。民活といいますか、民間業者も立派に成長しておりますから、早く民間放出をすべきでないかと。そうすることがまた競争原理が働いて、適正な価格といいますか、そういうところに落ちつくのでないかと。これは、いつまで今の現状のままやられるのか、どう考えているのか、このことについてお答えをいただきたいと思います。

(「議事進行」と呼ぶ者あり)

〇渡辺委員 振興公社ということを今明らかに質疑者は言っておりますけれども、先般振興公社で言う地域審で、これらのことについての、議会で言うならば決議というか、議案として出されて、それを承認しているという状況から判断すると、このことはまさに平成12年度の振興公社の中での受託事業として受けているという状況にあるわけですから、そういうことから考えてみますと、いささかも、議会側でもそういうことを受けているということの認識に立って、私はいるわけですけれども、どうなのですか、委員長。委員長の判断を私は求めておきたいと思います。

〇大塚委員長
 暫時休憩します。

(午前11時28分 休 憩)


    
(午前11時47分 再 開)

〇大塚委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。

〇楪総合体育館長
 振興公社への清掃委託につきましてお答えいたします。
 総合体育館の清掃管理業務につきましては、施設が完成いたしました昭和62年より、深川振興公社の経営健全化の一環といたしまして委託をし、同公社は現在もなお健全化期間中のために継続しておるものでありますが、委託の見直しにつきましては、経営健全化の最終年次である平成15年をめどに検討させていただきたいと存じます。

〇大塚委員長
 7項社会教育費、終わります。
 11款災害復旧費、1項農林水産施設災害復旧費。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 2項土木施設災害復旧費。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 12款公債費、1項公債費。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 13款諸支出金、1項諸費。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 14款職員費、1項職員費。

〇渡辺委員
 14款職員費、1項職員費、1目で、168ページだと思いますが、これにかかわって伺っておきたいと存じますが、職員337名の市民の日常生活のサービスにご努力いただいておりますことにまずは敬意を申したいと思いますが、職員という形の中での、1点は、守秘義務ということがあるというふうに承知をいたしておりますけれども、その実態と基本的な内容をこの際伺っておきたいと存じます。

〇立花総務部次長
 職員の守秘義務につきましては、地方公務員法の34条によりまして、職員は職務上知り得た秘密を漏らしてはならない、その職を退いた後もまた同様とすると規定されております。職員が公務員として守らなければならない基本的なものであると受けとめをしております。この基本が守れないとするならば、行政の公平で、かつ平等な取り扱いができなくなるばかりではなくて、職員に対する市民の信頼も大きく失墜することになるわけでございますので、日ごろ文書あるいは口頭によりまして指導の徹底に努めているところでございます。
 実態でございますが、このことにつきましては今申し上げました指導徹底に努めているということでございまして、具体的実態については把握いたしておりません。

〇西野委員
 職員費で1件だけお尋ねをしておきたいと思います。
 それは、時間外勤務手当、内訳を見ますと、171ページに時間外勤務手当が本年度は8,482万3,000円ですか、大体前年度とそう変わりがないと。この程度でいいのかなと、多いような少ないようなこんな感じもするわけでありますが、一つは、職員全体の単純平均でいいのですけれども、年間どの程度の時間外勤務があるのか、これが一つ。そして、その手当はどの程度になるのか。これも単純計算で。これは、必ずしも今現在でなくても、10年度の決算なりで出ておれば、それで結構だと思います。それから、今現在あるいはまた12月末でもいいのですが、要するに12カ月の最大というか、最高の時間外勤務時間、これが何時間になっているのか。その手当の額はどの程度なのか。大体でいいと思いますが。
 それで、これは、好きこのんでといいますか、楽しくてしようがないから時間外勤務をするという人はまずいないと思います。与えられた仕事が、いろんな事情によって、なかなか大変だということでやると思いますが、これは要するに部長か課長の命令だと思うのです。そこで、職員の担当の者が、希望どおりといいますか、やりたいのだけれども、どうだろうかという伺いどおりに何でもよろしいと言って、判を押してやらせているのか、このあたりの実態はどうなっているかということ、ここのところを3点、これについて伺います。

〇立花総務部次長
 時間外勤務につきましては、職員の健康管理の面からも、改善をしなければならない重要な問題と受けとめてございます。当初予算におきましては、労働時間短縮の観点から、給料総額の7%を計上しておりまして、委員が先ほど言われた額になっておるわけでございますけれども、これを時間に置きかえると、1人おおむね110時間ぐらいが予算計上の時間数になります。10年の実態で申し上げますと、一般会計の時間外勤務の1人当たり平均時間は170時間くらいとなっておるところでございまして、これでいきますと、平均しますと、7%ではなくて、10.5%ぐらいに結果としてなっているというものでございます。
 次に、1人当たりの時間外手当の額でございますけれども、時間外手当の1時間当たりの単価がそれぞれ給料によりまして異なるのと、あるいは時間数によって異なるということがございまして、今資料を持ち合わせしておりませんが、おおむね2,300円か数百円ぐらいが1時間ぐらいの単価になろうかと思います。そうしますと、今言いました170時間平均に掛けていただければその額が出るわけですけれども、四、五十万円ぐらいになりましょうか、それぐらいの額になろうかと思います。
 3番目の最高時間数でございますけれども、最高の時間数は、昨年の場合で715時間、その人の額でいたしますと、約160万円ぐらいになっておるわけでございます。
 次にございました担当者が伺いを立てたときに、それを認めるか、あるいはという話でございますけれども、当然時間外勤務命令につきましては、所属の担当課長の命令によって行ってございます。担当課長は、その職務の内容あるいは緊急、急ぐ、あるいはもう少し後でもいい、そういうことについて十分把握いただいた中での命令であると考えてございます。

〇西野委員
 ちょっと聞き取れない部分もあったのですけれども、最高の、これは10年度だと思います、今課長が言ったのは。700時間を少し超えていると。715ですか。単純計算ですから、それはそれでいいと思います。しかしながら、はっきり申し上げた方が早いと思うのです、話は。
 ここで課長名だとか係長名を挙げてみても、余り楽しいことではないので、別な機会に考えてみたいと思いますが、いずれにしましても、実態が恐らくわかっていると思うのです、これは。その所管といいますか、その専門の担当の方では。どことは言いませんけれども。もう既に1年間で1,000時間を超えている、ところによっては1,100時間に近いのではないかという、私はその数字を見ておりませんから言いませんが、その職場の者が一番よくわかっているわけです、はっきり言って。こういう事実があるのですか。そのことだけ。

〇立花総務部次長 先ほど申し上げた715時間というのは昨年の数字でございまして、今委員の言われました1,000時間を超えているというようなことでございますけれども、私の方では本年度におきまして1,000時間を超えている職員が1名おるというふうに伺っております。
 いずれにいたしましても、先ほど申し上げましたように、職員の健康管理上非常に問題があるわけでございますので、当然そこの課における改善策等、求めていきたいと思いますし、またそこの時間外がそれだけ多くなったという実態について、どんな原因があったかということについても十分調査をしながら、次年度に向けていきたいと、このように考えています。

〇西野委員 この際ですから、1,000時間を超えている人がいたということは単なるうわさではないということがわかりました。
 そこで、これは、総務部次長も今話ししておりますように、非常に大事なことなのです。単なる1,000時間を超えて手当が幾らになるという問題だけでなくて、健康管理の問題であるとか、結局いろいろ言い方があるのです、これに対しては。大変だなという見方をしながら。だから、一番身近におる課長が一番詳しいわけですから、これは課長命令だとさっき立花部次長が言いましたから言いますけれども、その人がなぜ1,000時間を超える時間外勤務を命令しなければならないかという、そのきちっとした原点を忘れているのではないかと私は思うのです。ここのところです。
 伺いが上がってくるから、嫌な顔もできないから、仕方なしにどんどん押す、こうであればめくら判になるのです。果たしてそういうことをやって、その課長がいいのかどうか。私、きょうは言いません、名前は。どこの課だということは言いませんけれども、今後これは管理部局といいますか、部署において十分、果たしてどうしてそうなったのかということをきちっと整理する必要があると思うのです。そのことだけ。答弁要りません。

〇大塚委員長
 14款1項職員費、終わります。
 15款予備費、1項予備費。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 これで歳出の質疑を終わります。
 暫時休憩します。

(午後 0時00分 休 憩)



(午後 1時03分 再 開)

〇大塚委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。
 次に、債務負担行為、10ページ及び11ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、地方債、12ページ及び13ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、一時借入金、1ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、歳入、18ページ。

〇川中委員 それでは、18ページの市税について、全般になるかと思いますけれども、市税等の滞納繰越分についてお伺いをいたします。
 ここ近年市税等の滞納がふえているような傾向にあると見受けられますけれども、現年分については調定額の98%が計上されているのに対し、滞納繰越分がわずか15%しか計上されておりません。しかし、ずるずると滞納を続けていると、最終的には不納欠損金といいますか、不納欠損処分がされるわけで、当然市に納めるべきお金が市に入らないということで、これは課税したことが誤りで担税力がないのかどうかということになるわけでありますけれども、当然課税されるべき事実があったから課税されたと判断するわけであります。ここで滞納あるいは不納欠損にすることは、市民の公平原則からしても相反することであり、なぜ滞納繰越分について15%しか計上しなかったのか、その理由をお聞かせ願いたいと思います。それとあわせて、収納対策についてもお伺いをいたします。

〇伊東税務課長
 市税の滞納にかかわって、2点のご質疑をいただきました。
 長引く景気の低迷による経済不況の影響から、市税を取り巻く徴収環境も一段と厳しくなってきておりまして、市税の滞納繰越分の調定額が年々増加傾向にあることに苦慮しているところでございます。
 ご質疑の1点目、滞納繰越分の収納率15%の予算計上の理由についてでありますが、平成10年度の一般市税の決算状況では、滞納繰越分の調定額は約1億7,100万円となっており、この5年間で50%程度増加しておりまして、滞納繰越分の収納額は毎年2,200万円から2,700万円程度で、およそ15ないし19%の収納率で推移しております。
 最近の経済情勢から、市民の生活状況も厳しい中、全道各市の収納状況を見ましても滞納繰越分の収納率は大変低くなっており、深川市民が特に納税意欲が低いというわけではありませんが、失業や倒産、経営不振等によるもの、本人や家族の病気、けが等により、長期の滞納となるケースも年々増加しているのが現状であります。こうした状況と過去の実績等から勘案しまして、一つの目安として15%程度を予算計上しておりますが、決してこの数値に満足することなく、できるだけ高い収納率を目指して徴収に努めてまいります。
 次に、公平な税負担を求める観点から、滞納者対策をどうするのかとのご質疑でありますが、滞納繰越分については、徴税吏員が戸別訪問や電話督励などによる滞納者と接する機会を持ち、生活状況や財産について調査し、納付計画を立てた上で、分割納税をしていただくなどの措置を講じております。
 税の公平の原則から、まじめに税を納めている人との均衡を考慮する場合、納税に応じない、資力がありながら納めない等、納税に誠意の見られないいわゆる悪質な滞納者に対しましては、勤務先への給与照会、金融機関等への預貯金調査や土地、建物等の財産調査を徹底して行い、さらには徴税吏員の自力執行権による財産差し押さえ等の積極的な滞納処分を行い、滞納整理の促進に努めてまいります。
 特に8月、12月、3月、5月を未収滞納整理強化月間と定め、昼間の徴収に加え、夜間における電話での催告や訪問による納税相談、臨戸徴収を重ねながら、滞納者の納税意欲の減退を来すことのないよう配慮しつつ、今後も貴重な一般財源確保のため、適正、公平な賦課と徴収を行い、収納率の向上に努めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。

〇大塚委員長 18ページ、終わります。
 19ページ。

〇北名委員
 固定資産税でお伺いします。
 ことしは3年に1度の評価替えの年であります。土地の値段は下がっているとか横ばいだとか、こういう状況があろうかと思いますが、当市としてどのように評価替えがなるのかお尋ねをします。
 2点目は、課税明細書でありますけれども、固定資産の細目についてわかる、こういう書類が納税者のところに届けられます。これは、よくわかって、私は大変いいと思うのですけれども、納税者の受けとめはどのような状況になっているか。また、納税者には親切な税行政というものが当然必要なわけですが、税の周知やPRについてはどのようになっているかお尋ねをいたします。

〇伊東税務課長
 固定資産の評価替えに伴いますご質疑と課税明細書についてお答えいたします。
 平成12年度は、3年に1度の評価替えの年度に当たりますが、現在新年度賦課に向けて、評価替えの事務を進めております。
 土地の評価につきましては、深川市の場合、北海道より各地目ごとに、各市町村間の均衡を考慮して、基準地の価格が示されております。この基準地価格は、田畑、山林は据え置き、宅地につきましては約9%の下落となっており、この基準地価格をもとに各地目ごとの評価替えを行いますが、平成11年度の価格と評価替え後の価格を比較いたしますと、田畑、山林は据え置き、宅地の総体では約3%の下落の見込みとなっております。
 宅地の評価額は下がっておりますが、これまでの評価替え時に税の負担が急に増加することを緩和するためとられていた負担調整措置によって課税標準額が低く抑えられているため、評価額に到達していない場合が多く、評価替えによる税収の増は見込めませんが、従前からの負担調整措置による税収増として270万円を見込んでおります。
 家屋につきましては、いずれの構造の家屋も上昇率はマイナスとなっておりまして、建築年度にもよりますが、多くの家屋では評価額が下落する見込みであります。家屋の評価替えによる減収見込みは約7,000万円でありまして、これに新築等の増収分を見ましても、なお5,000万円程度の税収減となる見込みであります。
 次に、課税明細書についてでありますが、固定資産税賦課の透明性、信頼性の確保を図る意味から、平成3年度より、全道各市に先駆け、課税明細書を各納税義務者あてに送付しております。課税明細書には、課税対象物件を確認していただくよう1筆1棟ごとの評価額、税相当額等を表示し、税の算出方法や仕組み等につきましても詳しく説明文を載せ、固定資産税に対する理解を深めていただくようPRに努めてまいっております。
 これに対する納税者からの反応といたしましては、建物を既に取り壊したのに課税されている、あるいは家屋の評価額が高いのではといった苦情の意見も寄せられますが、課税内容に不明な点があれば、随時調査を行い、納税者に説明をして理解を得ているところでございます。また、固定資産税算出の仕組みにつきましては、税制改正の都度、毎年のように変更されますことから、一般の納税者には難解な面もありますが、改正の概要や固定資産台帳の縦覧期間等を市の広報紙やホームページを通じて市民周知を図り、今後とも公平で適正な課税に努めてまいりますので、ご理解いただきたいと思います。

〇大塚委員長
 19ページ、終わります。
 20ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 21ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 22ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 23ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 24ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 25ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 26ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 27ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 28ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 29ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 30ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)


 終わります。
 31ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)


 終わります。
 32ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 33ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 34ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 35ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 36ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 37ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 38ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 39ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)


 終わります。
 40ページ。

〇白井委員 40ページの1項繰入金、基金繰入金のところについてお伺いいたします。
 既にご案内のように、懸案の病院、ごみ処理施設といったものも今後考えられますし、また温水プール、オートキャンプ場等の新年度のオープンもあります。ランニングコストの増大も十分予想されています。今年度以後の財政運営を考えますと、ハードなものへの財政投入はより一層の慎重さを要するものと考えますが、第1点、平成11年度末の基金残高見込みについて、第2点、平成12年度以降の大型事業を控え、基金の状況について、以上2点お伺いいたします。

〇荒川財政課長
 基金についてご答弁申し上げます。
 1点目の平成11年度末の基金の残高見込みでございます。積み立てを目的とします12基金の10年度末残高は約49億9,200万円でございます。11年度の基金繰り入れの予算計上額は、今回議決をいただきました補正予算(第9号)現在で約8億7,500万円となっておりますけれども、その後地方交付税の特別交付税3月交付分が決定となりまして、市長の国、道に直接要望等の効果もあり、現予算より約2億円ほどの増と決定をいただいております。また、現在要望中であります市債のうちの調整債、その決定によりまして、さらに繰入金の減額ができるものと考えております。それらから想定しますと、本年度の繰入額は約5億円の見込みでございます。そうしますと、11年度末残高は45億円程度の見込みとなるものでございます。
 2点目の平成12年度以降、大型事業を控えての基金の状況でございます。前段申し上げました11年度末基金残高見込額が45億円でございますので、平成12年度当初予算繰り入れ計上額につきましては約19億1,500万円となっております。このまま執行となりますと、平成12年度末では約25億8,500万円と急激に減少となるもので、13年度以降の財政運営に支障が生ずることが予想されるものでございます。したがいまして、今後の行政財政運営に当たりましては、行政改革大綱の方針に沿って、事務事業の見直し等による経費の削減、効率化に努め、特に将来の財政負担を考慮した起債事業の抑制を図るなど、今後の大型事業の推進に適切に対応できるよう、財政の健全性と基金の確保に努めてまいりたいと考えているところでございます。

〇大塚委員長
 40ページ、終わります。
 41ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 42ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 43ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 44ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 45ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 46ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 47ページ。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 これで一般会計の質疑を終わります。
 次に、特別会計の質疑に入ります。
 質疑は全般を通じて行いますが、質疑される委員はページを告げてから発言してください。
 初めに、議案第4号平成12年度深川市市民交通傷害保障事業特別会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)


 終わります。
  次に、議案第5号平成12年度深川市介護保険特別会計予算

〇松沢委員 327ページでよろしいかと思いますが、まず1点は、ケアプランの作成の進捗状況についてお尋ねをします。
 それから、もう一点は、社会福祉法人が利用者負担減免を行う場合に、減免対象者に証明書が交付される仕組みがあると聞いているところでありますけれども、具体的な事務内容についてお答えください。

〇平野健康福祉課主幹
 1点目にお答えいたします。新しくケアプランの作成を必要とする居宅サービス該当者のうち、既にケアプランの作成を終えた方は、3月15日現在でございますけれども、約4割弱の状況でございます。
 なお、現在も審査の判定が継続中でありますことから、毎週要介護認定によってケアプラン作成者は増加しておりますけれども、3月中に作成を終えるべく、目下市内居宅介護支援事業者において鋭意取り組み中でございます。
 2点目にお答えを申し上げます。この制度の減免対象者でありますけれども、市民税の世帯非課税のうち、特に生計困難者である者となってございますので、対象者から市に対してこの要件に該当している旨の確認書の交付申請をしていただくことになります。健康福祉課では、要件に該当していることを確認いたしますと、確認書を本人に交付いたしますので、それをサービス提供主体である社会福祉法人に提示することによって減免が受けられるという仕組みのものでございます。
 なお、この制度の適用に当たりましては、まず利用者負担の減免を行おうとする社会福祉法人が市にその旨の申し出が前提となりますので、該当者への周知など、細部につきましては事前に法人の担当者の方と十分連携を図りながら対応してまいる所存でございます。

〇松沢委員
 ケアプランの作成について再質疑したいと思いますけれども、現在深川市内の各事業所のケアマネジャー、市でもいるとは思うのですが、それも含めて何人で当たっているのか。一体4月1日までに、全力を挙げてやりたいという答弁はわかりましたけれども、間に合うのかどうか、非常に心配されるところです。3月15日現在でまだ半分までいっていないという状況は相当深刻だと思うのですが、これはどこの自治体も結構実務がおくれているようなので、この辺ケアマネジャーの人数、それと事業所何カ所でやられているかお答えください。
 それから、住民税の非課税世帯への減免制度ですが、周知はされているのかどうか、その辺が心配なので、今までどの程度周知されていたのか、これからどういうふうにするのかお答えください。

〇平野健康福祉課主幹
 1点目のケアマネジャーの人数と事業所でございますけれども、およそ五、六十名くらいということで、事業所にしますと6事業所ということで押さえてございます。
 ケアプランの進捗率、低いのでないかというご質疑でございますけれども、2月までの認定状況につきましては、さきの白井議員さんの一般質問でご答弁を申し上げたとおりでございますけれども、実は2月末で認定を終えられた方につきまして、その後認定を受けたのだけれども、入院をされた方あるいは施設に入所された方がおられます。それから、訪問看護サービスなんかの場合は、医療保険で対応できるという方もいらっしゃいますし、ショートステイのみの利用者の方については、まだ3月末までに急いでケアプランをつくらなくてもいいという、4月以降に入っても間に合うという方もいらっしゃいます。それから、認定後に死亡なさった方もいらっしゃいまして、これらの今申し上げました要件に当てはまる方を除きますと、今月中にどうしても作成を必要とする方がおよそ180名というふうに私ども押さえてございます。したがいまして、今4割弱ということで、大変ご心配をいただいてのご質疑なのですけれども、残された日数もわずかになってまいりましたけれども、現在居宅介護支援事業者を含めまして、関係職員のメンバーの方とは合同会議であるケアサービスの調整会議というのを定例に持ってございますので、またそういった会議を通じながら、3月中に作成が終えられるように、一層連携を図る中で対応に努めてまいりたいと考えてございます。
 それから、2点目の減免の周知のかかわりでございますけれども、今法人の方と、先ほど申し上げましたように、十分担当の方と連携をとりながらご答弁をさせていただきましたけれども、実はちょうど人数につきまして法人の担当の方と今詰めている最中でございまして、具体的には今後の道の指導待ちというような状況にもございますので、今後そういったような具体なものが明らかになり次第、鋭意法人の方と詰めながら対応してまいりたいと、今現時点ではそのような段階になってございますので、ご理解をいただきたいと思います。

〇松沢委員
 あなた方も含めて、各事業所も実施前にしてかなり混乱しているのかな、同情も含めて本当に大変だなとは思いますけれども、受ける市民の側はより一層大変なので、恐らくぼつぼつとケアプランの関係や今まで受けていたサービスがどう続けられるかとか、そういうような質問が僕らのところへでさえ来ているような状況なので、実施に向けて、もう残りわずかの中で、国の制度もころころ変わって、実施は大変苦労されながらやっているかなという面も含めて話したいと思うのですが、ただ、受ける側の立場に立って作業を進めていただきたいことを最後に強く申し上げて、お答えあればあったでいいし、なければないでいいです。

〇平野健康福祉課主幹 
重ねての質疑、恐縮でございます。
 現在サービスを受けている方のうち、約4割の方は複数のサービスを受けていらっしゃる方でございまして、残り6割の方が単独のサービスの受給者ということでは、今月中に作成できるものというふうに私ども押さえております。それで、繰り返すことになるかもしれませんけれども、この事業は施設の皆さん方の格別のご理解とご協力がなければ到底前へ進むことはできない内容でございますので、今後とも十分事業所の皆さん方と連携を図りながら、遺漏のないような取り進めをしてまいりたいと考えております。

〇大塚委員長
 議案第5号平成12年度深川市介護保険特別会計予算、終わります。

 次に、議案第6号平成12年度深川市国民健康保険特別会計予算

〇松沢委員
 ここで、342ページの項で、委任払い制度についてお尋ねをします。
 以前から取り上げてきた問題ではありますけれども、国民健康保険の医療費の高額医療にかかった場合、現在6万3,600円ですか、それを超えた部分は2カ月ないし3カ月後には還付されてくるという仕組みになっていますけれども、がんの手術だとか大きな手術をやった場合、50万円、100万円単位で医療費がかかってくるわけで、委任払い制度がどうしても必要だということで、あちらこちらの自治体で実施が今されてきている、そういう話も聞きます。委任払い制度について、実施の考えはないのかどうか、まず1点お聞きします。
 それから、それにかわるものとして、今深川市で9割までの医療費の貸付制度がありますが、意外とこの制度が知られていないのです。これの周知を、病院なんかに張り紙をしてというような方法もとれると思うのですが、私は今まで病院の待合所なんかでそういうのを見た覚えもないですし、なかなか知られていない制度だということで、相談があった時点でこういう制度がありますよということをお話しすると初めて、ああ、そんなのあるのですかという程度というか、そういうぐらいしか知られていないということで、ぜひ周知についてもっと徹底していくべきでないかと思いますが、以上2点お聞きします。

〇堀川保険年金課長
 お答えを申し上げます。
 1点目、高額療養費の支給につきましては、国民健康保険の規定により、被保険者の属する世帯主からの請求に基づき、償還払いとされているところであります。一時に多額の支払いとなり、その支払いが困難な場合には、医療機関からの請求書に基づき、請求額の9割を貸し付ける高額療養費貸付事業を北海道国保団体連合会で行っております。本市におきましても、支払いが困難な場合に、高額療養費貸付事業を活用していただき、高額療養費の支給を取り進めているところであります。したがいまして、ご質疑の委任払いの取り扱いにつきましては、現状難しいものと判断をしているところであります。
 2点目の高額療養費貸付事業の周知につきましては、毎年国保だよりにより、国保全世帯に周知をしております。また、一昨年より、出前講座の医療保険制度の中で説明を行っております。さらに、市立総合病院を含め、各医療機関の医療相談担当者にも承知をし、連携をとっているところであります。貸付事業の周知につきましては、ご提示ありました医療機関を通しての周知が効果的と認識しておりますので、今後効果の上がる周知方法を検討してまいりたいと存じます。

〇北名委員
 私からも何点か聞きます。
 342ページです。1点目は、国保税が高いということを私ども感じるわけですが、当局はその点どう考えているか。
 2点目、滞納者への対応なのですが、資格証明書というのを出しているのかどうかも聞きたいのですけれども、どういう対応をしているか。
 3点目、介護保険との関係で、これから国民健康保険税に上積みして介護保険料の請求が行くと思うのです。その関係で新たな事態が展開されるだろうと、60歳未満の方ですけれども、この辺についてはどのような認識をしているか、対応についてもお聞かせ願いたい。
 357ページにいきまして、保健事業とその内容、また効果についてお尋ねをします。

〇堀川保険年金課長
 国保の保険税が高いかどうかということのご質疑にお答えいたします。現在今定例会にも提案しているところでありますけれども、本年4月から介護保険の施行によりまして、介護納付金に係る国保税の課税を提案しているところであります。介護納付金にかかわる分、40歳から64歳までに上乗せされる分につきましては、その世帯に属する保険税につきましては、当然にその分が増額されるという形になってまいります。
 しかしながら、近年の国保の医療費の動向あるいは1人当たりの医療費の伸びが見られないということから、それに一般被保険者の減少、保険給付費の横ばい傾向を示している状況、あわせて老人保健拠出金の減少を考慮いたしまして、国保税の医療費給付費分にかかわる世帯平等割を7,000円減額する改正条例を提案させていただいているところであります。
 全道的に見ても、ほとんどの市町村におきましては、介護保険による増という形が出ておりますし、医療費の増によりまして、医療費給付費分につきましても増という傾向が見られております。その点から考えますと、先ほど申し上げました40歳から64歳の世帯にかかわる分につきましては増額とはなりますが、そのほかの世帯につきましては保険税が減額になるという状況にございます。
 次に、滞納者にかかわる資格証明書の交付についてのご質疑ですが、平成12年度より資格証明書が施行されます。現在は短期被保険者証の交付を行っておりますけれども、資格証明書の関係につきましては、もちろん滞納があれば即資格証明書というような形にはなってきません。その世帯の状況等を勘案する中で、短期被保険者証等の交付あるいは納税相談等を通じまして、資格証明書の交付については慎重に対応してまいりたいと考えております。
 介護保険施行に伴いまして、国保税にかかわる分での市民周知につきましてお答え申し上げます。現在提案し、国保税の審議を行っていただいているところでありますけれども、今月中には国保被保険者全世帯に国保税にかかわる介護保険の上乗せの関係をチラシにより周知する予定にしております。なお、改正条例が通過した後早い時期に、広報あるいはお知らせにより、その改正内容を周知したいと考えております。また、4月中旬は保険証の更新時に当たります。その際にも国保税の改正内容を掲載する予定にしております。
 4点目にあります保健事業の効果についてでございますが、先ほども申し上げましたが、1人当たりの医療費が横ばいの状態にございます。保健婦等による地道な保健指導によるものと認識してございます。また、健康福祉センター事業によるものも考えられます。

〇大塚委員長
 議案第6号平成12年度深川市国民健康保険特別会計予算、終わります。
 次に、議案第7号平成12年度深川市老人医療特別会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第8号平成12年度深川市簡易水道事業特別会計予算。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。
 次に、議案第9号平成12年度深川市農業集落排水事業特別会計予算。

〇北名委員
 409ページ、市内には単独浄化槽を使っている家庭があります。その家庭から個別排水処理施設事業へ申し込みがあった場合の扱いについてお伺いしたい。また、同じく農業集落排水処理区域内の場合はその辺どうなるのかお尋ねをいたします。

〇鈴木下水道課長
 最初に結論から申し上げます。個別排水処理施設整備事業においては、申し込みを受けて、市の方で合併浄化槽の設置をいたします。考え方でありますが、この事業につきましては、公共下水道、農業集落排水の処理区域以外にお住まいの方にも水洗トイレでの快適な生活をしていただくことと周辺の公共水域等の環境整備を図るために、若干の分担金、使用料をちょうだいして、市が小型合併浄化槽を設置し、維持管理をしていくものであります。
 家庭から出る排水の汚れの量は、雑排水が70%、水洗トイレからの分が30%というふうに言われています。したがって、汚れの70%を占める雑排水をも同時に処理できる合併浄化槽でなければ水域全体の環境整備はできませんので、単独からの切りかえについても積極的に応じていくものです。
 個別排水処理施設整備事業においては、残念ながら、ここ3年間は申し込み数が当初予算に達していなかった状況であります。単独からの切りかえも対象になるということについても随時PRをしながら、普及促進に努めてまいりたいと考えています。
 また、農業集落排水の場合には、単独浄化槽からの排水も汚水というふうにみなしますので、周辺水域の環境整備のためにも、告示後1年以内に農業集落排水につないでいただくことになります。この場合、いずれも単独浄化槽については撤去するのが通例ですが、個別排水、農業集落排水、さらに公共下水道においても、いずれの事業でも撤去費用についても無利子融資の対象としております。

〇大塚委員長
 議案第9号平成12年度深川市農業集落排水事業特別会計予算、終わります。

 次に、議案第10号平成12年度深川市地方卸売市場特別会計予算

(「なし」と呼ぶ者あり)

 終わります。

 次に、議案第11号平成12年度深川市下水道事業特別会計予算

〇北名委員 下水道促進デーというのがあります。下水道週間にやっていると思いますが、このとき小学生などの見学、中学生もあろうかと思いますが、こういう場合に下水道課として、このことをぜひ理解してほしいと、ここはわかってほしいという最重点事項は何かお尋ねします。また、子供たちが一番関心を示す、あるいは興味を示すのはどういうことなのかお知らせを願いたい。

〇鈴木下水道課長
 お尋ねのありました下水道促進デーについては、毎年9月10日を中心に、全国統一の下水道促進デーとして取り組んでおります。毎年相談室の開設でありますとか、あるいは処理場の開放、こういったことを取り組んでいるわけですが、昨年これらの取り組みの中で日本下水道協会が下水道いろいろコンクールというのをやっておりまして、これは小学生あるいは中学生の方々、それからさらに標語につきましては一般の方々から、小中学生の方については作文、絵画、ポスター、それから一般の方々も含めて標語などを募っております。
 その中で、昨年非常にうれしい事態がありましたので、ここであえて報告をさせていただきますが、標語部門に応募していただきました深川東商業高校2年生の東出拓也さんの次の作品、「下水道、守ろう、つなごう大地の滴」という標語が、全国応募総数1万1,243点の中から選定されました7点の入選作品の一つに選ばれ、全国表彰を受けることになりました。その他、小中学生の方についてもたくさんのご応募をいただいておりまして、大変うれしいところなのですが、さらにご質疑にありましたように、小中学生の方が処理場に見えられたときに、特に私どもとして認識していただきたい部分につきましては、下水道場合、土の中にございますので、ふだん意識をすることがないと、こういう仕組みについてぜひ理解をしてもらいたいといったことであります。一般に家庭に入ってくるものについては関心が強いのですが、家庭から出ていくものあるいは捨てるものについてどうなるかについては関心が希薄になりがちなので、特に小中学生の方々、さらに高校生、一般も含めてですが、強調をしたい部分であります。
 さらに、資源有効利用の観点からも取り組んでおりまして、処理水を例えば深川小学校の水洗トイレにお使いいただいているのですが、そのことですとか、あるいは下水道の正しい利用方法などを紹介させていただいています。これがいわば私どもとしてわかってほしいという点であります。
 そのために、流入から放流に至る処理水の浄化過程等を実際の水のサンプルで見てもらいまして、現地の工程を見学してもらって、さらに活性汚泥法のかなめであります活性汚泥そのものをモニターで見ていただくと、こういう取り組みをさせていただいています。その中で、私どもの印象では、小学生の方が活性汚泥を実際に見たときに受ける印象が大変強いと、こんなふうに感じております。

〇北名委員
 下水道促進デーの様子が言われましたけれども、何か私、これは私の認識だから、合っているかどうかあれなのですが、あそこの現場まで来る人が少ないのではないかなという気もしているのですが、市民の関心も含めてですが、どのぐらい訪れているか、一つ聞いておきたい。
 もう一つは、今子供が関心を持っているという話、実はこれは子供だけではなくて、私も最初に見たときに一番関心を持ったのはモニターなのだ。あのうごめく姿、ぱくりとやる姿などを見ながら、大変驚きというか、なるほどなと思いました。ただそこで、私、納内の処理場のところ、オープンのときも行きましたけれども、白黒のモニターだったわけです。聞けば、もうカラーの時代で、新しいところには、多度志あたりはカラーが入っていると。子供たちが特に関心を持つそういうところは、少しお金をかけてでも、深川の処理場もそういうのはないようですから、カラーにしたらいいのではないかなという気がするのです。そのためだけにあるものではないと思いますけれども、その点はいかがでしょうか。

〇鈴木下水道課長
 少し少ないのではないかという感想を持っているかどうかというお尋ねでありますが、去年の場合、音江の処理区で11月から供用開始をしておりまして、音江の浄化センターで下水道相談室を開催させていただきました。実質35名の方がお見えになっていただきました。その時点で、11月に供用開始できるエリアというのは非常に狭うございますのでその人数だったのですが、一昨年多度志で開催させていただきましたときには、タイミングもよろしかったのでしょうか、たくさん見えましたので、ことしもこれから水洗化される方が多い地域を重点に取り組んでまいりたいと思います。なお、施設の開放につきましても34名の方がお見えになっていましたので、これについても今後工夫を重ねながら取り進めてまいりたいと思います。
 モニターの件でありますが、現在私どもで所有しておりますのは、ご質疑の中にありました納内処理場に白黒がございまして、それから先年、平成10年に多度志でカラーのモニターを導入しております。さらに、今年度音江の浄化センターにカラーのモニターを導入する予定ですので、したがいまして農集、公共、それぞれ1台ずつカラーのモニターを持つと、こういう状況になりますので、その2台でうまく運用すれば、ご指摘の点について対応できるものと考えているところです。

〇大塚委員長
 議案第11号平成12年度深川市下水道事業特別会計予算、終わります。
 次に、議案第12号平成12年度深川市駐車場事業特別会計予算

〇北名委員 駐車場の関係では、何度かお尋ねをしまして、昨年の予算審査特別委員会でも聞きました。当時の都市計画課長は私の質疑に対して、そろそろ見きわめる時期が来ているのではないかということで認識をしていると、今後どうあるべきかということで考えなければいけないのかなという言い方をしました。私は、無料もしくは限りなく無料に近い状況にすべきではないのかという話をしたのですが、いかがですか。その後の状況も含めてお尋ねします。

〇堀川都市計画課長
 お答え申し上げます。
 これまで議会で再三議論をいただいておるところでありますけれども、市営駐車場運営の全般につきましては、都市計画決定された公共駐車場であり、法的問題もございますが、現在取り組んでおります駅前広場や駅前の整備、駅東側開発整備、蓬苒ハりの整備など、駅周辺の整備が完成する中で、土地の利用や交通状況の変化などを見きわめながら、市営駐車場のあり方について検討することとしております。いましばらく時間をいただきたいと考えております。
〇北名委員 いましばらくと言うけれども、余りこういうのはしばらくの時間なくても、大分時間もたっているのです。それはそれで、時間あげなければしようがないのかなという気がしますけれども、無料時間の延長という、これはどうですか。今はたしか1時間無料でないかと思うのですけれども、違うかい。30分かい。これを1時間とか、あるいは2時間とか、これは余り時間かけないでも考えられるのでないかい。どうです。

〇堀川都市計画課長
 前段答弁申し上げましたように、30分の無料ということは現在進めておりますけれども、それを1時間にすることによって利用台数がどう変化するということについても検討課題かと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。

〇北名委員
 検討課題だね。どのぐらい検討が必要ですか。

〇堀川都市計画課長
 最初に答弁をさせていただきました駐車場周辺の状況変化に対する検討とあわせて検討させていただきたいと思っております。

〇大塚委員長
 議案第12号平成12年度深川市駐車場事業特別会計予算、終わります。
 これで特別会計の質疑を終わります。
 次に、事業会計の質疑に入ります。
 質疑は全般を通じて行いますが、質疑される委員はページを告げてから発言してください。
 初めに、議案第13号平成12年度深川市水道事業会計予算

〇渡辺委員
 12年度の深川市水道事業会計の1ページにて伺いたいと存じます。
 水道事業について1点だけ伺っておきたいと存じますが、水道水の水質悪化と水量不足の解消のために、北空知広域水道企業団から昭和60年度に受水開始以来、その後納内簡水、多度志簡水の上水への統合、そして平成8年度からの6次拡張事業では、音江簡水が平成10年度に、今年度は稲田簡水が上水統合となり、給水地域の拡大とともに、良質で安定した水道水の供給が図られているところであります。
 給水地域の拡大により、水道料金が増収しても、高料金対策繰出基準の厳しい状況と、企業団が予定している多額の費用を要しての施設の機器類の更新による受水料の値上げなどが考えられる時局を迎えているというふうに思うわけでありますが、現行の料金体系を維持していくことができるのか、市民にとって大変心配のされる料金問題でありますが、平成13年度の料金改定に向けての今後の料金の見直しの方針についてをこの際伺っておきたいと存じます。

〇小林水道課長
 渡辺委員さんからお尋ねのありました水道料金の見直しの方針につきましては、本定例会、市長の市政方針の中でも申し上げておりますし、昨年の第2回定例会におきまして部長からもお答えを申し上げておりますが、平成13年度の次期料金改定におきましては、ご指摘のありましたように、高料金対策繰出基準の厳しい現状と平成13年度に予定されております北空知広域水道企業団の受水料金の値上げなどによりまして、水道事業会計にとりましては大変厳しい状況が想定されているところであります。
 このようなことから、平成9年度、10年度、2カ年で売却をいたしました緑町浄水場用地の売却益を料金の抑制財源といたしましても、現行料金を据え置くことができるのか、また料金改定が必要になるのかの見通しにつきましては、平成13年から17年までの企業会計の詳細にわたっての収支の見通しが必要になりますし、平成12年度に予定されております企業団の料金見直しの推移が特に大きく影響してまいりますので、お尋ねのありました料金見直しの方針につきましては現状お示しのできる状況にありませんが、市民生活に大きな影響を与えます水道料金でありますので、料金見直しに当たりましては、市民の負担抑制を基本といたしまして、慎重に取り進めてまいります。

〇北名委員
 いろいろあるので、ページ数は勘弁してもらって、4点ばかり質疑いたします。
 1点目は、水道だよりというのが昨年発行されました。手元に持ってくるつもりがちょっと忘れてきましたが、どこもかしこも黄色い紙で出たのかどうかわからないけれども、私の手元にあるのは黄色い紙といいますか、黄色い用紙を使ったものでありました。深川の水質はどうなのというようなことで、そのことについても書いてありましたし、そのほかのことも書いてあります。私の認識では、しばらくぶりに見たような気もいたしましたが、サイクルといいますか、発行サイドを決めて出しているのかどうか、そしてそういう形をとっていくことが必要ではないかなと思うのですが、その辺のことについてお尋ねします。
 2点目は、小学4年生を対象とした上・下水道施設見学会を何年か前から行っておりまして、これは大変いいことだなと、子供たちにそういう現場を見る機会を与えるというか、提供するというのは大変いいことだなと思っております。先ほどの質疑と同じようなことを聞くわけですが、見学に来る子供たちにポイントとしてどういうことを、あるいはどこを一番見てほしい、知ってほしいと皆さんは考えているか、それから子供たちが一番関心や興味を示すのはどういう部分かお尋ねします。
 3点目は、石綿管の現状と解消の見通しについて。
 4点目、水道料金の利用の多い少ないという点で、これまでも何度か、少なくしか使っていない人たちに対する対応を考えるべきではないのかなということを言ってきました。8トン未満が今基本水量となっておりますが、全体の5トン未満の方は21.1%いると、平成11年度のデータもあります。
 昔は、空気と水は無料という時代があったわけですが、今はそうなっておりません。しかし、最近の報道を見ると、岡山県の中央町というまちでは、人口7,500人ですが、一般家庭の水道料金を月10トンまで一律無料にすると、この4月1日から、こういうところも出てきておりますから、あながち空気と水、あるいは水は金がかかるということにはならない部分も出てきているなというぐあいに思います。
 そこで、何度も聞いてきていることではあるのですが、お年寄りの家庭などで、3トンしか使わないとか2トンしか使わないとか、そういう非常に少ない量しか使わないという方たちも、今の仕組みでは8トンの基本料金ということで納めなければならないわけですが、この辺についての何か配慮というのができないのかどうかお尋ねいたします。

〇小林水道課長 北名委員さんから4点についてお尋ねをいただきましたので、順次お答えを申し上げます。
 初めに、水道のPRにかかわっての水道だよりについてであります。市民の87%を超える方に上水道または簡易水道をご使用いただいておりますが、一般会計からの繰出金と市民にご負担をいただく水道料金によりまして水道事業の経営をいたしておりますことから、水道事業の経営状況と安全で安定した水道の供給などにつきまして市民に理解と関心を深めていただくことは、委員ご指摘のとおり、大変重要なことであると認識をいたしております。
 こうしたことから、地方公営企業法に基づきまして、年2回、業務状況を財政事情で市民にお知らせをいたしておりますし、平成6年からは、本年度で6回目になりますが、市内6校の小学4年生を対象といたしまして、水の大切さを学んでいただくために、授業の一環としまして上・下水道施設見学会の実施をいたしているところであります。
 ただいまお尋ねありましたように、本年度発行いたしましたたよりにつきましては、これは私ども水道企業の方から出したものではなくて、北空知広域水道企業団から出されたものでありますが、これにつきましても水道水の水質についての掲載を行い、水道水の安全性についてお知らせをいたしたところでありますが、新年度以降につきましても引き続き掲載をしていくと伺っておりますし、また本年度は広報ふかがわ7月号におきまして、市民生活に欠かすことのできない水についての特集も掲載がされたところであります。
 そこで、お尋ねありました水道だよりの発行についてでありますが、企業会計といたしましてできる限り費用のかからない方法を考えまして、水道水の安全など、市民に関心を持っていただける内容で、水道のPRとしての水道だよりを、ご指摘のありました趣旨に沿いまして、新年度から年1回発行してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
 次に2点目、小学4年生を対象といたしました上・下水道の施設見学会についてであります。上・下水道に関しての理解と知識を深めていただくために、市内6校の小学4年生を対象に上・下水道施設の見学会を平成6年度から開催いたしておりますが、本年度につきましては昨年の5月下旬から7月上旬の期間におきまして、市内6校、それぞれ6回に分けまして、児童223名、引率者15名、総数238名の参加をいただき、実施をいたしたところであります。
 施設見学会の実施に当たりましては、事前に各学校におきまして「水が私たちに届くまで」というビデオを見ていただき、見学会当日は各学校のご理解をいただき、社会科の授業の一環として、授業の中で水がつくられてから処理されるまでを担当者からの説明と実際に自分の目で見ていただき、上・下水道の役割、水の大切さなどにつきまして理解と関心を深めていただいているところであります。
 また、子供さんたちが施設見学に参加をされて興味を持ったのは何かとのお尋ねでありますが、何点か申し上げますと、自分たちが使っている水が随分遠いところから来ていることと、ダムにたまった水が処理されるまでを実際に企業団の浄水場で目にしたこと、下水処理場では汚い水が処理されて、見違えるほどきれいになることなど、興味と関心を持っていただいたようであります。
 また、この施設見学会の目的としましては、社会科の授業で上・下水道について学習される4年生を対象としまして、水がつくられてから処理されるまでの過程を学んでいただき、水の大切さを理解していただくことを目的として実施をいたしておるものでございます。今後におきましても継続して施設見学会を開催いたしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと存じます。
 次に、3点目にお尋ねをいただきました石綿セメント管の現状と解消の見通しについてであります。有収率に影響いたします漏水の原因につきましては、配管継ぎ手などの老朽、劣化、交通車両の加重、振動によるもの、凍結によるもの、工事中の破損事故によるものなど、さまざまな原因が想定されますが、お尋ねのありました老朽管、特に昭和45年、6年ごろまでに布設されました石綿セメント管につきましても、漏水の大きな原因の一つとして考えられております。
 石綿セメント管の多くは市街地に布設されておりますことから、舗装の復旧と断水防止のための仮設配水管の布設など、石綿セメント管の布設がえには多額な費用を必要としますので、平成8年度以降におきましては道路の改良事業などの関連事業といたしまして布設がえを行ってきております。平成11年度におきましては、3路線、707.5メーターの布設がえを行ったところであります。
 本年度末におきます石綿セメント管の現状につきましては、水道管延長326.5キロメーターに対しまして1.9%、6.2キロメーターの石綿セメント管が残っておりますが、今から10年前、平成2年当時は15.7キロメーターの石綿セメント管が布設されておりましたので、10年間で約9.5キロメーター、40%の石綿セメント管の解消が図られたものであります。
 新年度におきましても引き続き道路の改良事業に合わせての布設がえを基本に実施してまいりますが、漏水調査につきましても、本年度までは中央管理室での24時間データによりまして、広い範囲での漏水調査を専門業者に委託しまして、漏水の発見、修繕を行っておりましたが、新年度におきましては漏水量の多い市街地について重点的に漏水調査の委託を行い、調査結果に基づきまして、新年度予算に計上させていただいております老朽管の布設がえの経費によりまして、より効果的に石綿セメント管の解消を図ってまいりたいと考えております。
 次に4点目、使用水量の少ない世帯の水道料金軽減のため、基本水量現行8トンを5トンに改定し、現行の基本料金を下げるべきでないかとのお尋ねでありますが、基本料金につきましては、市民の皆さんに安全で安定した水道水を供給するため、水道施設には多額な費用をかけて整備をいたしておりますことから、施設整備に要しました費用につきましては、使用水量にかかわらず、基本料金の中で施設利用料的なものとして公平に負担をいただいているところであります。
 ひとり住まいのお年寄り、単身世帯、学生など、使用水量の少ない世帯もございますが、使用水量の少ない世帯に配慮しまして基本水量、基本料金の引き下げを行うことは、独立採算を基本とします水道事業としましては、水道料金の減収分は基本料金を超えて使用される多くの市民の皆さんにご負担をいただくことになりますので、公平負担の原則からも、少量世帯に対しての基本水量と基本料金の引き下げは難しいものと考えております。このようなことから、現在一般会計で措置しております低所得者世帯に対しての軽減措置を超えて軽減を図ることは困難でありますので、ご理解をいただきたいと存じます。
〇大塚委員長 議案第13号平成12年度深川市水道事業会計予算、終わります。
 次に、議案第14号平成12年度深川市病院事業会計予算

〇八木委員 1ページにてお伺いいたします。
 まず、最初に申し上げておきたいのは、病院改築に当たりましては、何としても赤字経営というのを避けなければならないわけでありまして、この点について端的にお伺いさせていただきます。新たな健全化計画の12年度における具体的な取り組みと不良債権の解消計画をお示しいただきたいと思います。
 もう一点は、現在国において医療制度の抜本改革が進められていますが、この見直しの第一歩として4月から診療報酬の改定がなされるということになってございまして、これら改定内容は病院経営にどのような影響があるのか、また健全化計画の中で、どのようにこの改定による対応をされようとするのか、この2点をお伺いいたしておきます。

〇佐藤総合病院管理課長 ご質疑の1点目について、私の方からお答え申し上げます。
 健全化計画の取り組みについてでございますが、12年度の具体的な取り組み内容ということでございます。まず、医師の充足という部分でございます。12年度は、耳鼻科の、従来出張医でありましたが、この固定医化を図るということとあわせまして、現在1人体制であります眼科並びに麻酔科の複数化を行いたい。これによりまして、病床利用率の向上並びに診療単価のアップを図るという考え方が一つでございます。
 二つ目に、従来から医薬分業の体制を進めてございます。院外処方せんの発行について、全科に拡大すべく、今年度検討をいたしたい。あわせて、入院患者に対する薬剤管理指導の推進を図ってまいりたいと考えております。
 三つ目に、作業療法並びに言語療法を導入いたしまして、リハビリテーション診療体制の充実を図ってまいりたい。
 四つ目に、病院で持っております各種の文書料等の見直し、医師の住宅使用料、施設の設備の売店等に貸し出しをしております使用料等の見直しを行いたい。
 五つ目に、臨時任用職員について、適正な形にすべく、検討をしたい。あわせまして、医療機器、資材、そういったものの適正な管理、一般経費の削減に努めまして、費用の効率的な執行に努めたい。
 六つ目には、患者サービスの部分でございますが、総合案内を設置すべく、検討してまいりたい。また、診療情報の提供体制についても、現在取り進めているところでございます。
 院内老朽化、狭隘化が進んでいる中で、環境の改善等に極力努めてまいりたいという考え方でございます。あわせまして、市の行政改革の推進に合わせて、総合病院の業務の委託化の推進についても検討を行ってまいるなど、取り組みを着実に進めてまいりたいと考えております。
 次に、不良債務の解消計画でございますが、昨年度当初の計画の策定当初におきまして、11年度からの取り組みも含めまして、12年度の取り組みによります効果の額、約3億円を見込んでございます。これによりまして、12年度に解消する不良債務額は約2億400万円という金額になってございますが、11年度の決算見込みによる解消の未達成額、現在全額予定どおり解消できないという状況にございますが、そういった積み残しの部分ですとか取り組みの実施時期のずれ、あわせましてご質疑にあります今回の医療制度の改正による影響等、そういったものを整理し、当初設定した経営目標、解消計画について修正を図ってまいりたい、そのように考えております。

〇平野総合病院医事課長
 質疑の2点目、医療制度改定による影響と対応について一括してお答えさせていただきます。
 平成12年3月3日に中央社会保険医療協議会から厚生大臣に答申されました本年4月から実施の診療報酬改定は、医科等で1.9%の引き上げ、薬価基準等は医科ベースで1.7%の引き下げとなりまして、結果として0.2%の引き上げ率となったところであります。
 改定の基本的考え方は、一つに、医療機関の機能分担と連携の促進、二つ目に、医療技術の適正評価、三つ目に、出来高払いと包括払いの組み合わせなどの三つを柱に置いて、基本診療料、手術料を中心に体系的見直しを図ったものとなっております。
 概要を申し上げますと、入院医療に関しては、従来の入院環境料、看護料、入院時医学管理料等を見直しし、これらを包括した入院基本料を新たに創設するもの、その中で急性期、慢性期に応じた評価の観点から、初期入院には手厚い評価が盛り込まれ、長期入院には穏やかな逓減制を設定しているのが特徴であります。
 外来診療については、病床数により評価が異なり、200床未満の医療機関には再診の評価を充実させ、外来診療には手厚い改定となっており、また200床以上の医療機関では、処置、検査等を包括した外来診療料が新設されるなど、医療機関の機能分担をより推進していこうとする診療報酬内容となっているところでございます。
 さらに、短期滞在手術基本料の新設、薬剤使用の適正化策の拡大、薬剤管理指導料の見直し、小児入院医療の充実などの内容が盛り込まれているわけでありますが、これらは少なからず当院にも影響があるものと考えられます。なお、現在これらについては、詳細な情報を収集しながら、当院の入院及び外来収益の影響を現在試算している段階でございます。
 したがって、現時点では、当院の医業収益に増収をもたらすのか、あるいは減収となるのかの判断は、今のところ判断することは困難な状況にあります。増収が見込める内容については今後どう対応すればいいのか、あるいはまた逆に減収になるのであれば、どのような措置を今後講ずればいいのか、今後医師、看護婦及び技術系のスタッフの皆さんと十分協議をしながら進めることとし、あわせてその協議結果については第2次健全化計画の2年次であります12年度計画に反映させ、不良債務の解消、累積赤字の削減に努めてまいりたいと考えております。

〇八木委員
 前段に項目を挙げられて、特に医師の充実等を挙げて具体にお示しをいただいたわけでありますが、後段の方の診療報酬の件についてはまだ見定めがないということで、明確に病院の技術だとかそういうものをきちっとうたわれた医療改定というのが出ているわけでありまして、まさにことしの健全化計画の出発点が本当に将来にわたる大きなことになろうと思うのです。その見定めというものが今一番大事なときに来ているというふうに感じるのです。
 そこで、どうも今の診療報酬とか、今出されている医療制度の改革がございますよね。これ等をよく見定めた中でもって、平成12年度本当に健全化になるのかどうかというところが一番心配するところでありまして、その辺を本当に踏まえた中での今の答弁でいいのかどうか、再確認をあわせてご質疑させていただきます。

〇平野総合病院医事課長
 再質疑いただきました。
 健全化計画と今回の診療報酬改定との結びつきということについては、今ほど申し上げましたように、手術料とか、いわゆる200床以上についての取り扱いとかという形については、前段管理課長の方から健全化計画で申し上げました医師の充実等々についてはきっちり関連性があるという押さえをいたしております。
 それから、今の段階でなお十分な試算というか、その影響度がはかり切れないというのは、実は厚生省から出てくる改定内容のより具体的な資料等も、まだ細かい部分については明記されておりません。今の予定では、3月28日に私ども説明会というのを受けることになっております。それらをくぐらないと、具体的に今当院で現場で行っているものとの結びつきということが明確に判断できないというところもございまして、今ほどこのような答弁をさせていただいております。

〇八木委員
 よくその辺はわかるのですが、診療報酬と改定云々というのは、今言った病院の内部充実云々によって、私が判断している中では、要するに逆に言えば、診療報酬が入るというふうに私は見て、読んでおりました。そういうのがございまして、私はその辺がきちっと、今28日とおっしゃった。もうすぐ出てきて、これは4月からいくわけですが、中身によっては平成14年までのものもございます。そういうものをきちっと踏まえた中でないと、今のお話というのはうまくいかないなと思っているものですからあえて申し上げたので、その辺今あれすると、28日まで見えないからそれはと言われたのでは、それが見えてから、そうしたら健全化計画どうなのですかというお話になるのでないでしょうか。そうではなくて、そういうふうなことが出てきても何しても、今の説明を見ると、そうではなくて、充実をすることが要するに病院の健全化になるのだというふうに私は見て、判断しておりまして、どうもそこのところかみ合わないものですから、そういう判断でいいのかどうかというところ再度お伺いさせていただきたい。

〇佐藤総合病院管理課長
 健全化計画は、病院の管理課の方で所管しておりまして、収入の主たる内容については、医事課、診療報酬を中心とした形で検討しているという内容でございます。
 11年度から始まりました5カ年計画の中におきましては、この5年間の設定期間中、こういった診療報酬の改定が12年、それから14年と2回行われる形になろうかと存じますが、設定当初につきましては、この改定の部分について、ある程度どれぐらいの比率になるかという押さえをしながら、先ほど申し上げた効果額を見込んでいるところでございます。したがいまして、現在その見込んだ経費が、今回の形が出た時点でどういうふうに変わるのか、そういった部分をより詳しく精査しながら、修正を図ってまいりたいと。
 15年まで5カ年の中で不良債務を全額解消するというのが今回の計画の目標でございますので、そういった部分に極力近づけるよう、報酬の中で点数が上がれば、それにこしたことはないわけですけれども、下がるということになれば、それなりの別な手だてを考えなければならない、そのように考えております。よろしくお願いします。

〇松沢委員
 先日環境行政のところでもお尋ねしましたが、医療廃棄物の感染性の廃棄物、市立病院に関してだけここでお尋ねしたいと思います。
 5ページになろうかと思いますが、市立病院の感染性の廃棄物の処理がどういうふうに行われているか。恐らく産廃業者の認定を受けた業者に委託しているということだと思うのですが、入札、随契とか、いろいろ方法はあろうかと思いますが、それらも含めて、あるいは処理単価、キロ当たりどのぐらいになっているのか、あと処理の行方、どの辺まで追跡義務というか、渡してしまったら、もう市立病院が責任がなくなるのかどうか、その辺も含めてお聞かせしてほしいと思います。

〇佐藤総合病院管理課長
 松沢委員からご質疑いただきました病院における医療廃棄物の処理についてでございます。
 病院から排出される廃棄物の取り扱いにつきましては、法に基づいた適正な処理を行っているという形になりますが、特に感染性の廃棄物につきましては特別管理産業廃棄物という形になりまして、厚生省等の方からも取り扱いが厳格に定められ、通知が参っているところでございます。
 処理の形につきましてですが、当院については平成2年度からこういった適正処理が可能な市内の業者に処理委託をしてきたところでございます。平成9年のダイオキシンの排出規制に伴いまして、市内の業者による対応は不可能になったということから、現在は道知事が許可をしております収集運搬業者並びに処分業者、この二つの体制に分けまして委託処理をしているところでございます。
 処理単価については押さえてございませんが、平成10年度の感染性廃棄物の処理量については24万5,940リッターで、処理経費が1,037万9,000円となってございます。先ほど申しましたように、道知事が許可をした業者という形でございまして、そういった取り扱いできる業者が限られているという状況から、市立病院におきましては平成10年度から1社随契の形で取り進めてございます。
 先ほどの処理単価でございますが、容器のリッター数によりまして、20リッターが1,100円、50リッターが2,500円、60リッターが1,620円、70リッターが2,450円、内容物によって単価も若干異なってまいる形になってございます。現在は、処分委託業者は歌志内の業者でございまして、最後の処理まで、こちらの方で現場に出向いて、適正にされているような状況も調査をしながら進めているところでございます。
 院内においての処理対応でございますが、病院から発生する廃棄物につきましては、感染性、非感染性、それから毒劇物、病理、その他に分けまして、なおかつ廃棄物の形状によりまして、こん包容器をそれぞれ指定しながら、取り扱いを進めているところでございます。施設内の収集運搬の方法などについても、管理規程を定めて処理をしているという状況にございます。
 また、厚生大臣が認定する講習をおさめた特別管理産業廃棄物管理責任者を病院の中に配置いたしまして、なおかつ感染性廃棄物適正処理委員会、院内の組織でございますが、こういったものも設置をしながら、適正な処理確保に努めているところでございます。

〇北名委員 6ページ、5ページにわたりまして3点お尋ねします。
 1点目は、診療室の関係、プライバシーとの関係なのですが、医者、看護婦のいるところで診察を受けるわけですが、待っている人やなんかにその様子が、筒抜けという言葉がありますけれども、そういう状況だと。あるいは、これは最近というか、直ったようですけれども、皮膚科の場合には、上半身といいますか、裸になるのも別な人、待っている人たちが見えるところでやられていたというような話も耳にしております。この辺の現状はどうなっていて、古い建物であるからいろいろあるのだけれども、診察室というのは一番大事な部分ですので、またプライバシーというのも同じく大事な部分ですので、その辺についての対応について聞きたい。
 2点目は、市立病院の玄関前というか、前部分で転んでけがした人がいると、非常に凍結状況が厳しかったときのようですけれども、そういうことを耳にしております。その事実についてまず教えていただきたいし、どんな対応をされたのか、これも聞いておきます。
 3点目、学院生にかかわる部分なのですが、学院の施設整備も毎年何がしかのことはしているということですが、学院生については、ハード面、ソフト面、いろいろな学院生の要望が伝わるような仕組みがあるのかどうか、そしてそれに対してどのような対応をしているか、また12年度については具体的にどうなのか、以上3点お尋ねします。

〇佐藤総合病院管理課長
 委員からご質疑の外来の診察室の関係と高等看護学院の部分について、私からお答え申し上げます。
 まず、外来診察室の現状とプライバシー保護という観点のご質疑です。市立病院には、診察室を持っている外来の診療科が12科ございまして、診察スペースは全部18カ所設置してございます。診察室の構造上の解釈としては、患者同士の動線が交わらない、患者同士が顔を合わせないということ、それから窓等による自然採光による設置をするということ、それから病院に勤務する看護婦等の医療従事者の効率的な動線を確保する、そういったことが診察室をつくる上で挙げられております。
 これら内容を受けまして、現在の診察室については、中待合を置き、アルミパーテーションもしくはカーテンで仕切る中で対応しているところですけれども、ご指摘のように、声ですとか身体的なプライバシーの保護は現状不十分な状況にあるというのが実態でございます。対策としては、当然個室化を図るという形が望ましいわけでございますが、診察室は月曜日から金曜日または土日も含めて毎日使われるということですとか、スプリンクラーの設置の位置を変える必要がある、現在狭隘化が進む中で、当然場所の不足の部分もございます。そういった経費の面からについても、全面的な改善については困難であるという状況にございますことをまずご理解いただければと存じます。
 本年度、プライバシーの保護という観点ではございませんが、科の診察体制を変更したことによりまして、する必要があるということで、整形外科と皮膚科については改造、改良するのに合わせて中待合を廃止し、プライバシーの保護対策を図ったという場面がございます。現在そういったことがない中での対応としては、各科ごとにプライバシーの保護について工夫しているところですが、1日の患者数が多い内科等については1日300人以上が来るということで、なかなか廊下の待合いですとか中の待合についても混雑をしておりまして、そういった場所が確保できません。重要なプライバシーにかかわる説明がある場合は、別室等にご案内を申し上げて説明をしているという状況、それから混雑をしていないときですとか患者の数が少ない科につきましては、中待合を一時使わないといいますか、プライバシーの保護の観点で、他の患者に入っていただかない形をとりながら、その確保に努めているというのが状況でございます。今後ともできる限り工夫をしながら、プライバシーの保護に努めてまいりたいと存じます。
 それから、3点目にご質疑ありました看護学院生のハード、ソフト面の要望等についてでございます。学院におきましては、看護教育課程の改正に伴いまして、実習施設の整備について、従来ありました寄宿舎を廃止しながら、その確保に努めているところでございます。12年度については、保健休養室を整備するという形で予算化を図っているところでございます。また、看護教員についても、年次的に増員を図ってきているところでございます。
 学院の教育目標という部分で、学院生には社会の一員としての使命と責任、心豊かな人間性、みずから学習、研究する態度、そういった部分を目標として掲げてございます。そういった観点から、学生の自治会活動、一人一人の活動も含めてですが、そういった自治活動に対しまして、専任教員全員が積極的にかかわりを持っている、そういった中で応援、支援をしているという実態にございます。
 学生の自治活動の中では、自治会とあわせまして、国際ソロプチミスト深川と連携をしたシグマソサイエティーという二つの組織を持ってございまして、その組織の中でボランティア活動ですとか青年の家の事業協力、市民体育祭等の市の行事への参加、また古着回収ですとか古切手の収集を行って関係者に送付する、そういったような多種多様な活動をしているところでございます。これら活動を進める上で、学生の意見、要望、そういったものを前段申しましたようなかかわりの中で十分反映できるように努めてきておりますし、また実施に向けてもできる限り便宜を図っているという状況にございます。現在学院の課題として、そういった学生の活動のための話し合いをする場所ですとか作業をする場、物品等を保管する場、そういった部分が必要かというふうに考えているところでございます。前段申しましたように、今後とも学生の意見、要望を十分踏まえる中での自治会活動、学院生の教育活動の援助に当たってまいりたいと考えております。

〇平野総合病院医事課長 
私から、2点目の病院正面玄関での事故について、その経過、事実関係についてご説明を申し上げます。
 発生いたしましたのは2月16日の日で、早朝午前7時30分ころと聞いてございます。医師及び看護婦からの聞き取りも含めてでございますが、正面駐車場で車からおりまして歩いている途中、当時路面が非常に凍結していたため、一瞬足が滑り、転びそうになられた。それを、そばで付き添っていたご主人が、右腕をつかんで体を支えていただいたと。その際に、不幸にもその腕が骨折されたという経過でございます。これは、その後整形外来で受診、治療を受けておられまして、カルテ等を拝見させていただいた内容でございます。一応当日は、バンド等で固定をするという処置で、大丈夫ということで帰宅されておられます。ただ、その後患部がはれるとか痛みがあったということで、3日後に入院という形になってございます。経過としてはそういう状況でございました。
 今回の出来事について、病院側でどの程度承知したのかということでございますが、基本的にこういった場合、受診の際に患者さんからいろいろその前後の状況等、説明がなされるわけですが、患者さんから具体的なそういった説明がなされなかったということもございまして、一般の外来患者さんという受けとめで、医師及び看護婦さんもそういった認識ということでございました。病院としては、特に特別な事故のための患者と、こういう扱いというか、認識はされていなかったというのが実情でございます。
 ご案内のとおり、当院にはいろんな出入り口がたくさんございますから、特に冬期間における歩行について、患者さんに十分注意等をお願いしているわけですが、こういった場合私ども、融雪剤とか、あるいは場合によっては砂等をまいて、なるべく転倒防止にこれまでも努めてきているという状況にあります。今後もこういったことに十分意を用いながら、けがのないような管理に努めてまいりたい、このように考えております。

〇北名委員 それで、今の最後の話なのですけれども、私も別な患者さんからその話を聞きまして、管理の方にお話しして、場所の特定は私はしておりませんでしたから、しかし考えられることは路面が凍結しているということでしたので、何らかの対応をしてくれたように思うのですけれども、その辺の事故防止対策というのが、一つは不断的にやっていただかないとならないなと。調剤薬局に行く方の側は、スロープの屋根に天井がつきましたから、もう一方はついていないという状況があるから、なお病院には体の不自由な人、足の不自由な人、いろんな人が来るわけです。そういう点で、今後の対応を一つと、もう一つは、そういうことで路面凍結が完全に原因で今の事故は起きているわけですけれども、それはそのままでいいのでしょうか。何らかの対応といいますか、それがどういうものかは私はわかりませんし、その方たちがどういう訴えをしているかわかりませんけれども、ただ、結構そういうことというのは話題になるもので、通院の人はたくさんいるし、話題になっているよということは当時私聞いたものですから、その辺はいかがなのか、もう一回聞かせてください。

〇佐藤総合病院管理課長 施設管理の関係がございますので、私の方から答えさせていただきます。
 正面玄関等につきましては、冬場東風が強い時期はどうしても凍結等がございまして、路面が凍るというふうな状況がございます。現在清掃職員、委託業者の方から派遣をいただいておりまして、その清掃に当たっている担当職員に常時除雪、それから玄関に入るところの雪の掃き出し、そういった形でお願いをしているところでございます。
 今回私どもの気のつかない中でのこういった事故、まことに遺憾に存じますが、今後できるだけそういった状況が起こらないように、何らかの対応策を考えてまいりたい。前段私どもの方で掌握をしていなかったということで、予算的には見てございませんが、病院の修繕等につきましては、危険性、緊急性、そういったものを見きわめ、他の事業を振りかえても実施をすべきという考え方の観点に立っておりますので、改善に努めてまいりたいと存じます。
 また、昨年4月から、院内または院内に入る前段での事故等につきましては、トラブル、事故の対応マニュアル、そういった形もつくりまして、極力発見したときに報告をいただくような体制もとってございますので、ご理解をお願い申し上げたいと存じます。

〇北名委員 それはわかりましたけれども、そういう場所でそういう事故が起きているわけですから、後でわかったということも私はわかったけれども、知って知らないふりするというわけにはいかないのではないかなと。どうするかは別だけれども、それが対応ではないのかなという気がするのですが、その辺いかがですか。

〇佐藤総合病院管理課長 病院では、施設の状況に起因するこういった不測の事故等に対しては、保険金を出すような制度、仕組みもございますが、現状においては実際にもう既に発生してからかなりの経過が過ぎている、そういった部分から、こういった部分が適用されるかどうか、そういった部分についても調べてみたいなと考えてございます。本人にとりましては、今後場面をとらえて、おわびを申し上げたいと存じます。

〇大塚委員長
 議案第14号平成12年度深川市病院事業会計予算、終わります。
 これで平成12年度深川市各会計予算12件の質疑を終わります。
 暫時休憩します。

(午後 2時51分 休 憩)



(午後 3時29分 再 開

〇大塚委員長 休憩前に引き続き委員会を再開します。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、指名します。

〇北名委員 平成12年度の予算案に対し、日本共産党議員団としての討論をします。一般会計に反対し、そのほかの会計には賛成です。
 本委員会は、昨年6月の市議選をくぐって最初の予算審査で、私ども議員団としても気持ちを新たに、市民の期待にこたえるべく臨みました。オールラウンドで行政をただし、提言をし、充実した論戦を展開したと思っています。受けて立った課長たちの奮闘は大いに評価できるものでありました。ご苦労さまでした。今後の行政展開での活躍に期待しています。
 さて、予算案ですが、一般会計について最大の問題は、財政のあり方、行く末であり、税金の使い方の問題です。また、それと大きな関連を持つむだな箱物、道の駅の問題です。
 財政について。既に破綻状況と言っても過言ではないと思います。市債残高は、12年度末見込額246億3,225万4,000円、前年比16億4,584万8,000円の増です。公債費比率は10年度決算で12.8%、これは前年比横ばい、経常収支比率は86.7%で、前年比1.1ポイント増となっています。この状況は極めて深刻です。
 河野市長になっての5年間でどうなったか。平成6年度末の借入金は139億円でした。平成12年度末に246億円、つまり107億円ふえます。6年間で1.7倍、市民1人当たりの借金は、49万円から97万円に約2倍になります。
 深川市の財政を家計に置きかえてみたらどうなるか。月々の必要経費が16万5,000円、月収は13万円、不足の3万5,000円は借金1万9,000円と貯金の取り崩し1万6,000円、そして以前の借金の返済に2万3,000円を充てなければならない、こういう状況です。やりくりに四苦八苦、借金地獄にやられて、倹約しなければ財政がもたないという状況です。
 道の駅について述べます。総事業費6億円の仕事、これは今やらなければならない理由は全くありません。むだな大型公共事業そのものです。村上龍さんの「あの金で何が買えたか」に倣って見てみます。市臨時職員の退職金は、1カ月分と見て、年2,000万円あれば出すことができます。非常勤職員の退職金は、年450万円でオーケーです。小学校低学年の30人学級実現は年3,000万円、小中学生の総合体育館、屋外競技場、テニスコートの無料開放は年わずか30万円程度、乳幼児医療費を現在の4歳未満適用から学校に上がる6歳未満までに拡大するに年2,000万円あれば十分です。一方的に廃止した福祉灯油、敬老年金、生活保護世帯見舞金は合わせて年2,300万円、市内循環バスと門口除雪は、名寄市の例で言うと年850万円、これを全部足しても1億630万円です。残りの5億円で、地域要望の強い文西会館、老人いこいの家、納内のコミセンを全部建てることも可能と思われます。
 堀道政の時のアセスというのがあります。ネーミングも含めて、世論の評価を受けています。スタートしている公共事業を洗い直して、手直しはもちろん、途中であっても取りやめる事業もあるということで、既に幾つもの大型事業中止を決定しています。けさのNHKテレビで、白老町のことが出ていました。町民に財政内容、窮迫している内情を知ってもらう中で、町民から意見がどんどん出てきて、町民の協力も生まれているというもので、その中で30億円かけてつくる予定になっていた文化施設の建設を延期したというのが報道されておりました。私は、これを見ながら、このまちの為政者のとっている姿勢には学ぶべきことがあると思いました。
 河野市長、あなたは、市政方針で勇気と決断という言葉を使っています。事道の駅に関しては、この言葉が当てはまるのではないか。勇気を持って見直すことが必要だと思います。以上が大きな二つの理由です。
 何点かつけ加えます。地方分権の時代と言われています。国や道に対して、唯々諾々としたヒラメのような上ばかり見る行政から脱却してください。市民の中に飛び込み、市民の立場から物を見る視点が大事です。
 介護保険が4月からスタートします。全国の至るところでごたごたや混乱が起きることは必至と思われます。市民本位を徹底して、さすが深川の行政と評価されるように最大限の努力をしてください。
 市職員のあり方にも言及します。あの課のあの職員は応対がきちんとしていて、大変感じがよかった。困ったとき、親切に相談に乗ってくれてうれしかった。制度を調べてくれて、書類を書くのも手伝ってくれて、おかげで大変助かった。これは、言っている人も別々、また言っている中身、相手も別々の職員のことを指しています。こういう話に出会うと、私たちも大変うれしく思います。ぜひ市役所全体がかくあるように、切磋琢磨してください。
 今回の論戦を通じて、時にはパソコンやインターネットを活用しての行政の能力には大いに感心しています。その力を思う存分市民本位の行政のために生かしてください。
 私は、最近幾つかの心打たれる場面に出会いました。拓大のミュージカルでは、カーテンコールで学生たちの涙がありました。高等看護学院の卒業式でも、涙の中に学院生活を振り返り、巣立ちゆく姿がありました。深川小学校の卒業式では、子供たちの汚れのない姿を見ました。共通するのはすがすがしさでした。この若者や子供たちに私たちが負っている責任を痛感します。どんなまちがいいか、だれにとって住みやすいまちか、これからもこのテーマを追い求めて努力をする決意です。
 最後に、この3月で定年退職を迎えられる職員の皆さんへ、長い間のご努力に心からのお礼と感謝の気持ち、さらにはこれからも健康でお過ごしくださることを願います。
 以上で討論を終わります。

〇山田委員 清風会を代表いたしまして、議案第3号平成12年度一般会計予算ないし議案第14号平成12年度深川市病院事業会計予算の12件の原案に対し、賛成の立場で討論を行います。
 国は、景気回復、経済再生の政策を最優先に、85兆円という大型予算を組み、景気浮揚に全力を投入しようとしております。一方、地方分権と広域行政は確実に進展し、地方は自立と創造の時代を迎え、地方財政を支える財源確保が最重要課題となってまいりました。
 しかし、当市を取り巻く経済環境は大変厳しく、市税の増収は見込めない状況であります。加えて、4月からは懸案の介護保険法が施行され、この制度の定着に向かって歩み始めるわけでありまして、会計予算も1件増の12件となったところであり、予算編成は大変厳しさが予想されますが、第3次深川市総合計画に定められた都市基盤の整備、生活環境の整備、生活の向上と福祉の充実、教育、文化、スポーツの振興、産業の振興の五つの柱の着実な実施を図るための総予算は前年比0.9%増の361億1,676万円であり、このうち一般会計は198億2,000万円で、2.8%の減であります。
 一般会計の歳入に占める主なものとして、市税12.2%、前年比3.4%減、地方交付税41.4%、前年比5.1%増、市債11.5%、前年比15.9%減であります。歳出の主なものは、民生費14.7%、前年比10.9%減、土木費13.8%、前年比14.3%減、教育費11%、前年比20.1%減、公債費14%、前年比6.8%増、職員費15.1%、前年比2.6%減であり、歳入で市債を抑え、歳出でも公債費を除き、バランスのとれた削減を図っており、大変ご苦労された跡がうかがわれ、その労に謝するものであります。
 平成12年度は、温水プール、ア・エールのオープン、オートキャンプ場の利用開始、北空知経済センター等複合施設の建設など、地域活性化に向けて始動するとともに、いざないの里建設に向けての基本設計、広域ごみ処理問題を踏まえた一般廃棄物最終処分場建設の検討、深川市総合病院改築、一已中学校改築等、ハード面での重要課題に加え、生活環境整備、少子高齢化対策、マルチメディアの推進、産業振興と、山積する諸問題に長期的に対応する第4次総合計画の策定に着手することになりますが、市政方針にありますように、豊かな自然と都市機能、そして恵まれた交通網を生かし、新しい時代の風をとらえ、市民とともに語り、ともに考え、ともに行動することを基本理念に、自己決定、自己責任の原則、先進性、情報化、創造、コミュニティを基調とし、まちづくり、人づくり、夢づくりに取り組み、安心して暮らせる四季はずむ魅力あふれる希望都市ふかがわ実現のために、行財政改革に意を用い、予算の適切な執行を期待いたしまして、賛成討論を終わります。

〇八木委員 平成12年度深川市予算、議案第3号平成12年度深川市一般会計予算ないし議案第14号平成12年度深川市病院事業会計予算の以上12件の原案に対し、民政クラブとして賛成の立場で討論いたします。
 新しい千年紀の幕あけという記念すべき西暦2000年を迎え、力強く一歩を踏み出すときであります。国は、財政再建の時代の厳しい選択を行うとともに、社会経済情勢の変化に即応した財政需要に対しては重点的、効率的配分を行ったことにより、平成12年度の一般会計予算は84兆9,871億円、一般財政投融資は4.8%減の2年ぶりのマイナスとなっております。
 このような国の情勢下にあって、本市においても長引く景気の低迷による市税が減少する厳しい財政状況でありますが、一般会計、特別会計、企業会計の12会計合計して361億1,676万円、特に一般会計は200億円台より198億2,000万円と、前年比2.8%減の厳しい編成となったところであります。限られた財源の重点的な配分と経費の効率化に配慮しつつ、多くの政策課題の解決に積極的に取り組まれましたことに、河野市長を中心とする職員のご苦労に感謝申し上げるものであります。
 本市の財政は、自主財源が乏しく、地方交付税や国や道の補助金などに依存することが多い状況の中で、創意と工夫を図った財源の活用により、住民の行政需要に適切に対応されていますが、新しい時代の風の介護保険や地方分権などのスタートをするため、まさに創意と工夫を持って、自己決定、自己責任の原則に基づいた個性あふれるまちを築いていく大切な時代であります。
 深川駅東側開発では、温水プールの開設に引き続き、複合施設の建設、高齢化社会に対応するための介護保険の導入による福祉政策の充実、生活環境の向上では、駅前広場の整備、上水道の音江地区の開始、下水道の整備、一已中学校の改築などの社会資本の充実に加え、さらに少子化対策として、子育て支援センターの設置、保育料の軽減、開所時間の拡大、放課後児童特別対策事業を行うなど、人に優しい施策を推進されています。
 また、本市の稲作農業は、米価の低迷などの厳しい環境にあり、また市内の経済状況も、個人消費の低迷などにより経営は厳しく、このような状況を克服するために、農業基盤の整備を図るとともに、水田等農業活性化支援事業の充実などを行い、農業の活性化を図るとともに、商業者に対しても資金融資特別利子補給率の固定化などの支援を行い、本市の産業の振興にも取り組みをされ、深川市総合計画の都市像の実現に向かって着実に歩まれていることを高く評価するものであります。
 今後の行政課題として、市民要望が多様化する中、ごみ処分場の整備や総合病院の改築など、事業費が多額に要する、市民に密着した緊急な事業が予想されますが、健全な財政運営に努めながら課題の解決を図り、安心して住みよい深川をつくり上げることが今後の私たちに課せられた重要な責務であります。
 民政クラブの要望にあります、一つ、健全財政の堅持、二つ、行政改革の実施、三つ、まちづくり意欲の増進、以上3点とあわせ、都市計画マスタープランの策定が幅広い市民参加のもとに創意工夫による確立を求め、本予算案に対する総括的な意見として申し上げるものであります。
 また、本日まで、16日からの本委員会における各委員の発言は、いずれも貴重なものであり、市民福祉の向上のための提言であります。予算執行に当たっては、これらの意見を十分に受けとめるとともに、事業の効率化を図り、最小の経費で最大の効果を上げることが重要であり、十分に認識されることを望むものであります。
 21世紀は目前です。平成12年度、河野市長を中心に、全職員一丸となって英知を結集され、北空知の中核都市深川市のさらなる発展を目指して、より一層のご活躍を賜りますことをご期待申し上げ、上程されました議案12件の予算に対し賛成の意を表し、討論を終わります。

〇大塚委員長
 討論を終わります。
 これより議案第3号平成12年度深川市一般会計予算ないし議案第14号平成12年度深川市病院事業会計予算の12件を採決します。
 初めに、議案第3号を採決します。
 本件は原案のとおり決定することに賛成の委員の起立を求めます。

(賛成者起立)

 起立多数。
 よって、議案第3号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第4号ないし議案第14号の11件を一括して採決します。
 本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 異議なしと認め、よって議案第4号ないし議案第14号は原案のとおり可決されました。
 予算審査特別委員会の終了に当たり、一言お礼のごあいさつをさせていただきます。
 2000年と節目の予算審査特別委員会、提案されました議案第3号平成12年度深川市一般会計予算ないし議案第14号平成12年度深川市病院事業会計予算の12件、総額361億1,676万円の前年対比9%の予算に対し、審査に当たりました山田副委員長を初め委員の皆さん、予算審査の円滑な運営をするため、川中理事長を初め理事会の皆さん、また提案されました市長を初め市理事者、部課長の皆さん並びに議会事務局長を初め事務局の皆さん方にまず厚くお礼申し上げるところでございます。
 この予算は、3月24日の最終日に本会議で承認されると思いますが、承認されますと、4月1日より執行されるわけです。生活、住みよさでは全道一と言われています深川市民、平成12年3月1日現在2万7,460人の幸せと深川市のさらなる発展を願うものであります。
 終わりに当たり、皆さんに厚くお礼を申し上げ、予算審査特別委員会を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
 以上で予算審査特別委員会を終わります。

(午後 3時51分 閉 会)

上記会議の記録に相違ないことを証するため、  ここに署名する。

  臨時委員長  南     寿
  委員長    大 塚 就 秀  副委員長 山 田 圭 二


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