[目次]

予算審査特別委員会記録 (第3号)

午前10時00分 開議 
 平成16年3月18日(木曜日)
午後 5時34分 延会 


〇議事日程(第3号)

一般会計歳出質疑 ・ 3款 民生費
・ 4款 衛生費
・ 5款 労働費
・ 6款 農林水産業費
・ 7款 商工費
・ 8款 土木費
10款 教育費


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(午後 3時15分 再 開)

 

〇北本委員長 休憩前に引き続き開議します。
 8款 土木費1項土木管理費、114ページから115ページまで。

〇北名委員 土木総務費でお尋ねをいたします。
 いつもいつも私はここで質疑しているのですけれども、業界の大変な状況の中で市の公共事業が適正に発注されると、あるいは発注されるだけではなくて、それぞれ下請の問題、労働者の問題とずっとつながっていくということでお尋ねしているところでもあります。
 そこで、まずは業界の様子についてお尋ねいたします。1年間というのは、いろんなことがありますので、その辺の様子をお尋ねしたいと。
 2点目には、建設業協会から毎年出ているわけですが、今年度に関して言えば10月29日に会長の中本博大さんの名前で要望書が出されています。3点にわたっておりますが、これをどのように衷心的に対応しているのかということが2点目です。
 3点目に、大型公共工事について、下請があり、下請への手形や現金の支払いがあり、あるいは建退共の制度加入と、いろいろあるわけですけれども、このことの様子、それから特に地元業者の下請の状況だとか、あるいは労働者の雇用の状況、大型事業の中での地元の労働者、それからいつもというか、言っている資材の購入も地元の商店といいますか、そういうところから購入すると、いろいろ配慮されていると思うのですけれども、この場所でまずお尋ねさせていただきます。

〇広瀬建設課長 市内業界の様子についてお答え申し上げます。初めに、市内の建設業にかかわる倒産や廃業件数につきましては、平成12年度から15年度の4年間で毎年倒産及び廃業等が発生している状況でございまして、合わせて10件、うち15年度は自己破産が1件であります。国を初めとして公共事業費が縮減される中で、市内の建設業を取り巻く環境は今後とも一段と厳しさが増す状況が続くものと考えております。
 次に、深川建設業協会から受けた建設業に関する要望の内容につきましては、ご質疑にありましたように3項目となっておりまして、1点目は地域の景気回復並びに雇用の維持促進を図るため、市の公共事業予算の増額確保、2点目は公共工事の実施に当たり、積雪寒冷地及び技術者の登録制度に対処した工事の早期発注、3点目が地元企業の観点から、地元建設業者の受注機会の確保となっております。
 次に、要望に対する市の対応ですが、1点目の市の公共工事予算の増額確保につきましては、道路整備や市営住宅建設などの一部事業においては増額となっておりますが、市全体としては大型事業である文化交流ホール及び一般廃棄物処分場やリサイクルプラザの完成などにより、深川市の建設工事の総予算額は前年より落ち込みとなるものです。
 2点目の工事の早期発注につきましては、先日議決された補正予算の債務負担行為や繰越明許費により、件数で10件、約9,600万円の工事について3月24日に発注予定として意を注ぎますが、新年度におきましても工事等の早期発注に努めてまいりたいと存じます。
 3点目の地元建設業者の受注機会の確保につきましては、従来から地元企業の育成を基本姿勢として取り組んでおりますが、今後とも地元業者に配慮した適正な執行に努めてまいりたいと考えております。
 次に、下請等の関係でございますけれども、平成15年度建設工事の本数につきましては252本発注されておりまして、そのうち下請につきましては248社、そのうち市内が86社、市外が162社となっております。
 それと、建退共の現物給付につきましては、未加入業者が4社ございますけれども、このうちそれぞれ下請業者となっております。市内が2社、市外が2社ということになっております。
 それと、下請代金の支払い状況でございますけれども、これにつきましては現金が177社、現金と手形が71社、手形はゼロということになっております。それと、手形の期日につきましてはすべて90日ということになっております。
 それと、資材と購入の関係でございますけれども、工事発注に当たりまして、建設見積もりに当たりまして各事項を理解していただいて参加していただくということになっておりまして、その中で労務者の福祉の中では、建退共済証紙の給付、退職金制度の関係や有給休暇等のことも記載されております。それにあわせまして、資材の使用につきましては、工事に要する労務、資材等は原則として地元で調達するということになってございます。これらを踏まえて入札参加をしていただいているところでございます。

〇北名委員 下請の関係なのですけれども、深川の252件の工事の中で248社あると。市内業者は34.7%、市外が65.3%と、これはやむを得ないといいますか、とび職だとかいないから、市外業者にというケースもありますから、もちろん全部が市内業者なんかになるとは私は思わないですけれども、この辺については評価として、精査をしてもやむを得ないという状況なのか、いや、ここはもうちょっと市内業者を入れれるのではないかとか、その辺のことはどうですか。
 つまり私言いたいのは、深川は大型工事随分やっているけれども、一方市内業者がなかなか満度に仕事がないのではないかとかという話なども耳にする場合もあるのです。その辺どこかで元締めが、いい意味での元締めだよ。裏元締めではなくて、ちゃんといるのかなという、その辺のことを聞きたいわけ。その辺はどうですか。

〇広瀬建設課長 建設工事につきましては、それぞれ特殊性を持ったものもございまして、大型事業につきましてはかなり高度な技能、技術を持っていなければやれないということもございますので、指導の中では極力市内業者ということで指導はしておりますけれども、やむを得ずそういう特殊性を含んだものについては、どうしても市外業者に下請をしていただかなければならないという状況でございますので、ご理解いただきたいと思います。

〇北名委員 私も言っているように、それはわかるけれども、この数字を見ただけでは、おや、何でという気もする。あなた方の方の専門家から見て、もうちょっと地元の業者でできるのがあるのではないかとか、そういうことはどうなのと。いや、わからぬなら、わからぬということもあるでしょうし、わからなければ今後に向けてわかるように仕組みとらなければいかぬし、その辺はいかがと聞いているわけ。

〇広瀬建設課長 全体的に中身を掌握しておりませんし、また細かいところまで現在私どもとしては掌握しておりませんので、よろしくご理解いただきたいと思います。

〇北本委員長 1項土木管理費を終わります。
 2項道路橋梁費、116ページから119ページまで。

〇西野委員 市道について2点ばかり伺います。
 私は、まず除雪についてですけれども、これは全般的にといいますか、おおむねいいなと思っているのです。その点、担当される職員の皆さんにこの寒い中、本当にご苦労さまとお礼の気持ちを込めて申し上げたいと思います。
 しかし、市民の声というのはいろいろありまして、端的に申し上げますから聞いてください。除排雪の回数が最近少なくなったと、こういう人もおられるわけです。あるいはまた、せっかく歩道を除雪したにもかかわらず、その後に大型除雪車が来て埋めていく、これは前からいろいろ言われておりました。大分よくなったと思いますけれども、まだあるそうです。さらにまた、十字路の四つ角といいますか、ここの雪を非常に最近残す面が多くなったと、こういう話をするわけです。
 そのほか、これは例外ではなくて、話として聞いていただければいいのですが、例えば深川から妹背牛町へ行く、秩父別町へ行く、温泉へ行きますと、深川では除雪車が入っていなかったけれども、妹背牛、秩父別へ行くと、行くたびにきれいに除雪車が入っていると、どうして違うのだろうと。その点は、私も2回ばかり経験しております。しかしながら、交通に支障のある雪ではなかったので、深川ではいろいろ基準があるそうですから、それはそれで大した問題はないなと思っていたわけでありますが、今申し上げたように、要するに大きな事業組合に委託したことによって、きめ細かいサービスが低下したのではないかと、こんな感じはするわけです。したがって、その点日ごろどのような連携といいますか、指導といいますか、どのように所管の方では対応されているのかと、これが1点でございます。
 二つ目は、次は屋根のついた市道の話なのです。というのは、おもしろおかしく言うつもりはありませんが、例の駅の自由通路の話です。これは、2月にたしかかなり強い吹雪があったわけです。私もそのときに2回通って、2回ともその雪を見ておりますが、実は長い自由通路の東側一面に雪が二、三センチ程度だと思いますが、真っ白く積もっているわけです。それが解けたかどうかはわからぬにしても、これはやっぱり新しい建物ですから、雪が入るというのは私も不思議なくらいなのです。ですから、この面を見ても結局、別に市民から苦情があったわけではありませんけれども、新しい建物だけに設計施工上、問題があったのではないかなと、雪は入らない方がいいわけですから、という感じをするわけでありますが、どのような判断をされますか、この2点について伺います。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇長野委員 ただいま西野委員の方から自由通路の関係につきましてご質疑ございましたので、関連してお伺いいたしたいと思います。
 自由通路ふ・ルートの関係につきまして、安全管理についてお尋ねいたしたいというふうに思います。駅を中心にいたしまして、南北につなぐ通路として非常に利便性の高いものと評価をしておりますけれども、1年近く経過するわけでございますけれども、特に夜間の通行に非常に不安の声があるということでございまして、非常に快適な通路なゆえかどうかはわかりませんけれども、気持ちよく通路やエレベーター内でお休みになっている方がおられるとそんなことも聞かされております。防犯上の観点から、安全管理につきましてお伺いいたしたいというふうに思いますし、また北口を出ましてから駅北側が暗いというご要望もございます。この要望について、どう対処されているかお伺いいたします。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇松沢委員 私は、ここで市道の除雪について関係しているもので、関連質疑します。
 これは、幅員の狭い道路に関して、片羽根の除雪車ではねていった場合、これは市民要望がございまして、毎年同じような方向から一冬はねられると、ほとんどの雪が自分の方に入ってくると、帰りにはねていく側はわずかだけはねると。冬どんどん雪が降っていきますと、だんだん見る目が厳しくシビアになってきますから、何とかこれを1カ月置きくらいに工夫して入ってもらえぬものだろうかという、そういう要望がございますが、対応方をお聞きしたいと思います。

〇池田建設課主幹 除雪についてお答えいたしたいと思います。
 初めに、市道の除雪についてお答えいたします。市道の除雪の出動基準につきましては、原則降雪量10センチ以上とし、また路面状況を考慮して実施することとしておりますが、平成14年度より深川維持事業協同組合に委託し、より効率的な除排雪の実施を図り、サービスの向上に努めているところであります。
 出動の実態につきましては、本市の場合、路線数が多いこと、また市街地、郊外地、山間地を抱えている状況から、エリアを分けて道路パトロールを行い、降雪量などの状況を見きわめた上で出動の可否を決定しているところでございます。出動した場合におきましても、除雪後における降雪や吹き込みなどにより再度除雪の必要な場合がございまして、道路の状況によりましては午後からの除雪作業も実施し、交通の確保に努めているところでございます。
 なお、北空知管内におきましても国道、道道を除く町道の出動基準につきましては本市と同様でございますが、基準に達しない場合において路線を担当する業者によりまして対応が若干異なる場合が実態としてございます。今後におきましても深川維持事業協同組合に対し指導を行うとともに、通勤、通学など市民生活に支障のないよう交通の確保に努めてまいりたいと存じます。
 次に、関連いただきました幅員の狭い道路の除雪についてお答えいたします。市道の除雪につきましては、幹線道路並びに生活道路の中でも、幅員がありメーンとなる路線につきましては、作業効率などの関係から一文字の羽根を装置した除雪トラックを使用、また狭隘路線につきましてはV型の羽根を装着したタイヤショベルなどの車両により作業を行うよう努めております。路肩付近にありましても、例年道路肩に堆積された雪が多くなり、徐々に幅員の確保が困難となってまいりますが、状況を見きわめながら排雪作業を実施しているところでございます。
 除雪に際しましては、その路線の住宅配置などによりさまざまな状況が生まれますが、今後におきましても極力公平となるよう適切な除雪業務を行ってまいりたいと存じます。

〇広瀬建設課長 自由通路について、西野委員さん、関連で長野委員さんの質疑について順次お答え申し上げます。
 自由通路は、平成15年4月1日から供用開始以来1年を経過しようとしておりますが、利用状況も早朝から深夜まで多くの人々が利用されておりますので、市街地域とともに駅北地域の活性化にも大きく寄与しているものであります。
 初めに、自由通路の換気扇の設置の構造につきましては、通路内の環境を良好な状態に保つため設置されているもので、壁や窓、天井にそれぞれ一般的に使用されている換気口を取りつけておりますので、構造的にも、また設計施工上におきましても特に問題はないものと考えております。
 なお、雪が入った箇所につきましては、それぞれ通常の清掃作業の中で清掃もしているところでございます。
 次に、自由通路の安全対策につきましては、通路自体市道の位置づけとなっており、基本的に一般の道路の歩道と同じ取り扱いになりますが、ご指摘のような道路上で寝ているような状況でありますと、警察に通報して対応していただくことになります。安全対策として、エレベーター内や通路及び階段室に防犯カメラを設置し、商工会議所のモニターで確認と画像保存もしておりますほか、エレベーター内にはインターホン、通路には防犯兼用の火災報知設備を設置し、総合的な安全対策を講じているところであります。
 次に、自由通路の北側の照明につきましては、利用者から駅北側が暗いという市長への手紙を受け、広報で回答しておりますが、道路には関係町内会で管理する防犯灯が設置されており、さらに最近駅北仮駐車場にも照明灯を設置しましたので、現在一定の明るさが保たれているものと考えております。市といたしましては、平成16年度から着手する駅北地区土地区画整理事業において道路に照明灯の設置計画も予定されておりますが、新たに維持管理費用も伴いますので、関係町内会とも十分協議をしながら整備してまいりたいと存じます。

〇八木委員
 3目道路新設改良費、平成15年度の予算が4億717万9,000円、それから16年度が約6億2,400万円ということであります、概略ですが。ところが、ここでこの中身を見ていますと、ほとんどの中身が国庫支出金、それから地方債、こんなことで大変厳しい情勢の中で大幅な伸びを示しておられるわけでありまして、前年対比2億1,700万円ということでありますから、高く評価をするところであります。ただ、行財政改革を進めている中での対応でありますから、今後本当にこのまま続けていけるのかどうかということについても疑問視するところでありますけれども、いずれにいたしましてもどんな状況になったにいたしましても、やはり道路新設改良事業というのは今後進めていかなければならぬ大切なことだと私は感じております。
 そこで、まず増額となった主な内容、それから実施期間が平成16年から18年というふうに伺っているところでありますが、この3カ年間の道路整備の考え方についてお示しいただきたいと思います。

〇広瀬建設課長 道路新設改良費の増額の内容についてお答え申し上げます。
 道路新設改良費につきましては、前年対比154%と大きな伸びとなっておりますが、要因といたしましては現在中心市街地で工事が進められております市立病院や完成いたしました文化交流ホールの周辺の道路整備事業によるものであります。
 内容は、平成15年度から着手しました市道7丁目線、8丁目線の車道、歩道整備及び森元通線、花園通線の歩道整備を実施しますが、2年次目となる本年度は事業費約3億5,000万円を計上し、7丁目線、8丁目線の本格的な工事や補償などが始まるもので、現在行財政改革を推進していく中におきましても施設完成が目前でありますことから懸案事業として位置づけし、国の制度事業導入により取り組むこととして大幅な予算づけとなっているものでございます。
 次に、今後の道路整備計画の考え方につきましては、国、地方とも厳しい財政環境から、これからも公共事業費の縮減は避けられない状況ではありますが、道路整備に対する住民要望は非常に強いものがありますので、今後とも財政状況を十分見きわめながら取り組んでまいりたいと存じます。

〇八木委員 大変ご苦労をかけるわけでありますが、ただいまご説明いただきましたように、国のお金を優位に使っていただいてのお仕事であります。
 ここで大変聞きづらい話なのですが、今国も大変やかましい話が多いわけでありまして、特に進めていく中で増額、その他が出てきたときの対応というのがあろうかなという感じをいたしているのですが、それらに対してのお考えがあれば聞かせていただければと。簡単に言えば財源確保と、それから進めていく中で一部増額等が出たときの対応というのが出てくるかなと感じるものですから、その辺のことをわかる範囲で結構ですから、お示しいただきたい。

〇広瀬建設課長 平成16年度事業計画につきましては、それぞれ道とも協議をしながら補助金の確定もしておりますので、増額ということには現状はならないというふうに判断をしているところでございます。
 行財政改革緊急プログラムの実施期間であります平成16年度から18年度間でございますけれども、それぞれ先ほどお答え申し上げましたように懸案事業にかかわる、ちょうどこの期間にも重なりますので、かなり大幅な増額にはなりませんけれども、それなりに懸案事業の計画的な執行をしなければならない事項もございますので、予算の推移につきましては、現状どのような形になるのか見きわめながら取り組んでまいりたいというふうに考えております。

〇田中(昌)委員 2目道路維持費の説明欄4、除排雪の中で1点お伺いいたします。
 深川市除排雪事業助成実施要綱という要綱で、市道認定されない私道などの市民生活に重要な除排雪に対する助成事業が行われておりますが、これまでも福祉の方では門口除雪、それから商工では商店街等の助成事業などということで、除排雪サービスの助成を受ける市民にとって、この市民にとっての窓口の一元化というところでサービスの効率性の向上につながることから、関係所管ばらばらにやるのではなくて、一元化をするとか、あるいはネットワークを行政内で確立するような、このような検討をするべきというふうに考えますが、除排雪事業の中心的存在であります建設課としての考えをお伺いいたします。
 もう一点、このような助成などのサービスを公平に市民周知するための考え方をお伺いいたしたいと思います。

〇池田建設課主幹 除排雪事業につきましてお答えいたします。
 除排雪事業助成は、冬期間の生活環境の向上を図るため平成7年度に制定したもので、多くの住民、団体が利用されておりまして、15年度の制度利用状況につきましては、申請66団体、受益戸数669戸、助成額は約600万円と非常に多く利用されております。
 ご質疑の窓口一元化などにつきましては、他所管による商店街振興等の除排雪助成事業があり、助成制度の対象や助成内容について十分に検討しなければならないものと思いますので、総合的な業務見直しについて、ネットワークも含め検討してまいりたいと存じます。
 次に、市民への周知につきましては、今までも広報ふかがわやインターネット、ホームページ上で行っている中で、市街地域を初めとして該当する道路につきましては、既に助成事業を周知の上、利用されている状況と認識しておりますが、なお制度のPRに努めてまいりたいと存じます。

〇北本委員長 2項道路橋梁費を終わります。
 3項河川費、120ページから123ページまで。

〇松沢委員 ここで1点お尋ねします。
 先ほど農業費のところで、農道の改良事業についてお尋ねしましたが、ここのところにアモイ川という小さな川があります。雨の降らないときには、ほとんど水が流れていないような川ですけれども、結構暴れ川で、今まで何度かはんらんをしております。この川がJR函館本線の下をくぐって下へ流れていっているのですが、そこの下の方に神竜土地改良区のかんがい溝があって、その下にボックスカルバートが入って、この川の水を流しているわけですが、このボックスカルバートの工事なども今検討されているようです。これが下の方から変えられないと、アモイ川の河川改修が進まないという、そういうジレンマにずっと悩んできた場所ですけれども、この河川改修といいますか、スムーズな水の流れをつくって、函館本線の下のカルバートに流していくという工事がどうしても必要だということで、ずっと所管の方々と検討してきた経過もございますが、これからのアモイ川改修についての考え方をお聞かせいただきたいと思います。

〇広瀬建設課長 アモイ川河川改修についてお答えいたします。
 普通河川アモイ川は、流域が1.6キロ平方メートル、延長が2.5キロメートルで、急流河川でもあり、これまで大雨が降るたびに河川はんらんや河岸決壊が発生し、農産物などに多大な被害を与えており、その都度災害復旧事業などで対応してきておりますが、抜本的な解決に至っていない状況でございます。
 一つの要因といたしましては、松沢委員がご指摘のように、石狩川に流入するボックスカルバートが狭小であることがございます。現在このボックスカルバートと交差している用水路の管理者である土地改良区等とボックスの改修に向けて協議を行っておりますが、改修が実現されれば、市といたしましてもその上流部のJR及び市道納内東7丁目甲線の河川横断箇所の変更や河川自体の切りかえも必要となりますので、地元地権者の協力を求めるとともに、財政状況も見きわめながら改修に向けて努力をしたいと存じます。

〇松沢委員
 答弁としては、まあまあいいのかなと思いながら、いまいち今までの長い取り組みといいますか、随分ここにかかってきて、それがなかなか進まないという、そういう面もありますので、もう一度質疑いたします。
 函館本線の下をくぐっているボックスカルバートが二つあるのです。一つが大きくて、一つが小さくて、今の本流がその小さい方に水が流れているという非常にややこしい仕組みになって、恐らく旧河川は大きい方に流れていったものが、その地域が田んぼの整備がされたり、畑の整備がされたりしていく中で、その小さい方に切りかえがいつの間にかされてきたというような経過が恐らくあるのだろうと思うのですが、ここと今改修中のふるさと農道事業、これ二つ何か同じような名前のところがあってややこしいのですが、今までずっと継続してやってきた道の事業の横断する場所との兼ね合いといいますか、これがあるものですから、これが一応これから3年間のうちに仕上げなければいけないというタイムリミットも一方ではあるわけで、この辺の整理をどうつけていかなければいけないのかというのは、やはり地権者とのしっかりした話し合いというのが前提になろうかと思いますが、ちょっとその辺の考え方についても整理して答えてほしいと思います。

〇広瀬建設課長 現在進められております農業サイドの道路整備が進んでおりますけれども、それらとの兼ね合いもございますので、今後河川改修をした場合におきまして、それぞれ手戻りのないような形でできるように、それぞれ農政課の方とも協議しながら取り進めをしていきたいというふうに考えております。

〇北本委員長 3項河川費を終わります。
 4項都市計画費、124ページから127ページまで。

〇高桑委員 ここで石狩川の左岸、右岸の整備についてお伺いしたいと思います。
 左岸の関係については、予算の参考資料に図面が載っておりまして、大まかなことがわかるわけですが、3年間の事業ということなので、今年度どこまでの事業が進められるのか、まずお伺いしたいと思います。
 もう一点は、道路の問題です。ご案内のとおり、左岸の道路は堤防用地を使って上り下がりしなければなりませんので、既に交通安全上の問題から、車の流れという問題に対して大分気を使わなければならぬと思うのです。そういう意味で、この示されている進入道路等ではちょっとまずいなという感じがしますが、その辺どういうふうにお考えになっているのか、さらに駐車場の関係ですが、これはどのぐらい予定されているのかお伺いしたいと思います。
 ここに示されている金額は、市の持ち出し分だというふうに聞いておりますが、今後石建の方でどれほどのところまで整備をしていただけるのか、まだ確定的なものはないと思うのですが、完成時が平成18年なのですが、そういう意味では、なかなか道路の問題を含めて言えば、後で手直しするということになりませんので、事前の協議というか、そういうものが大変重要になってくると思いますので、その辺の取り組みも含めてお聞かせいただきたいと思います。
 続いて、右岸の関係です。実は、ここにキャンプ場ができるという話は、工事が進んだ段階で私も耳にいたしまして、率直に言えばキャンプ場としては環境的には余り望ましくないなという感じがしています。牛屋さんがいますし、浄化センターもありますし、深一排水もありますし、石狩川という関係で、どうしてこういうことになったのかというふうにちょっと疑問を持ったのですけれども、既にでき上がっていますので、その話は差しおいて、昨年工事が急ピッチで進められて、私も近いものですから、時々あそこのところを通ります。整備状況を見ますと、私なりの見た目で言いますと、ここでキャンプすることができるのかと。砂利と石原だから、水が引けると思っていたのですけれども、少し雨が降るとじゅくじゅくというか、中に入れないという状況にあります。一冬を越えてどうなるか、水の流れが変わるとかということもあろうかと思うのですが、今後これを市でいただいて維持管理していくということになるので、これを受け取った段階で市の負担が相当ふえるなという感じ、私はしています。
 そういう意味で、今後石建でどのくらいの整備まで手直しも含めてやっていただけるのか、受け取る段階でその辺の詰めの協議というものがどこまでできるのか、若干心配ありますので、お伺いしておきたいと思うのです。
 それから、いわゆる浄化センターから深一排水が流れて、どういうわけかは知りませんけれども、昔からそういうふうに排水を決めたということなのでしょうけれども、排水の取りつけ口というか、石狩川に流れ出るところは、100メートルか200メートル1回上流に上がってから石狩川に流れるのです。普通私ども考えれば、出口から左の方へ、下流の方へ流していくのが本来だと思うのですけれども、今さらどうにもならないという話なのですが、そういう関係でいわゆる堤外のところが、自然のまんまと言えば一番適当なのかと思うのですけれども、大変洪水や何かの関係で余り市民には見せたくないような状況になったということか、そのままになっています。そういう意味で、キャンプ場の修景としては非常に好ましくないという感じもしますし、さらにはその下流の方にカヌーの発着地をつけるということなのです。これは、石狩川の発着地にコンクリートの構造物をつけられないということだと思うのですけれども、そういう意味でも何か少し残念な実態になっているわけです。
 そこで、お聞きしたいのですけれども、既に芝も張っていますが、供用開始がいつごろになるのか、さらには臭気の問題、どういうふうに今現在で調査または考えられているのか。
 もう一点は、この図面で駐車場というふうに表示されているところは、深一排水の西側、一番石狩川に近いところになっております。私は、現状のままでいきますと、ここに駐車場をつくることは、見た感じではちょっと不可能に近いなというふうに感じておりますが、駐車場の設置についてどういうふうにお考えになっているかお伺いしておきたいと思いますし、さらに今後この進入道路、10号線から堤防を流れて下がる口については、今は砂利道になっています。現状でもサイクリングロードに砂利が入って大変困難な状況になっているのですけれども、それらのことについて今後どういうふうに考えられているのかお伺いしておきたいと思います。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇東出委員 ただいま高桑委員さんの石狩川の左岸、右岸についての質疑がございましたけれども、左岸について関連して質疑させていただきたいというふうに思います。
 駐車場あるいは取りつけ道路ということでご質疑ございましたけれども、深川橋から下流側に取りつけ道路がつくと。そのすぐ下に深川自動車学校が現在あるわけでございまして、自動車学校の生徒さんですから、非常に運転等も未熟なことが考えられるなというふうに思います。
 そういう意味で、安全という部分でどんな考え方をされているのか、安全対策についてまずお伺いしたいというふうに思いますし、加えて国道233号に出る部分についても非常に見通しが悪い。そんなことからすると、取りつけから堤防の道路に出る部分での安全対策、さらにはその堤防の道路から国道233号に出るときの安全対策についてどのように考えているのかお伺いしたいというふうに思います。
 それから、取りつけ道路については、図面を見ると下流側だけで考えられているようでございますけれども、8ヘクタールということですから、かなり面積的にも広いなという感じがしていますので、橋の上流の部分からさらにパークゴルフ場の方に入っていける取りつけ道路があればいいのではないかなと。上流にも取りつけをつければ、当然車で入れるわけですから、若干の駐車場も必要になってくるのかなというふうに思いますけれども、そこら辺のところの考え方についてお聞かせいただきたいと思います。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇西野委員 石狩川左岸のパークゴルフ場について、今高桑委員も質疑されたと思いますし、東出委員もしました。関連して、お断りしておきますが、ちょっと聞き取れない部分がありましたので、質疑が重なる部分があるかと思いますけれども、お許しいただきたいと思います。
 まず、参考資料に載っておりますが、予定面積8ヘクタール、ここに5コースの45ホールをつくるということであります。これには面積的にいって、設計書がまだできていないようでありますけれども、無理があるのではないかなという感じをするわけですが、これが1点。
 それと、もう一つは、2カ年にわたっての事業になるようでありますが、総事業費はどの程度を予定しているのか、これもひとつお示しいただきたいと思います。
 それから、ちょっと細かくなりますが、予定の図面も出ておりますから伺います。5コースあるのですが、各コースには必ず距離の長いロングホールといいまして、一つ設けることになっております。これは、A、B、C、D、Eのがあると思うのですが、それぞれ何メートルを予定しているのか。100メートル以内になると思いますけれども、そういうことです。
 それと、もう一つは、河川敷ですから非常に水はけがいいと思いますし、その点芝の造成には私は大変な問題があるのではないかなと心配するわけでありますが、ゴルフ場といいますと、どのゴルフ場もやはり芝が命といいますか、一番大事な部分なのです。
 それで、この造成管理、入志別だとかいろいろありますが、入志別の芝も余りよくないと、桜山はすばらしいと、これで大きなハンディがつくわけですけれども、そのように言われているわけであります。河川敷ですから、この際思ったことを言いますが、例えば北空知5町を見てもゴルフ場は立派なものがそろっております。それから、特に河川敷については、沼田、幌加内もよく立派な芝ができているなと、こんな感じを受けるわけでありますが、要するにこれからはある程度グレードの高いものをつくっていかないと、せっかく投資をして余りよくないなと言われるのでは、これは残念至極ということになりますから、せっかく投資するわけですから、立派なグレードの高いものを、みんなが楽しく喜んで使えるようなものを私はつくるべきではないかと、こんなふうに思うのです。
 ちなみに、去年右岸に一部パークゴルフ場のサービスホールのようなものができました。私も2回ばかり行って試してみたのですけれども、はっきり言って余り楽しくない。ということは、やはり河川敷ですから、乾き過ぎて芝が根づいていない、そしてコースがでこぼこだと、球が予定外のところに飛んでいくというようなこともありまして、あの近くの人は楽しんでいる人もおりますけれども、大方の話を聞きますと、1回行くともう行きたくないという声を私は多く聞いているのです。ですから、あの地区も2,000万円近くかけたようでありますが、せっかく投資するのであれば喜ばれるものを、長もちするものをつくるべきではないかと、こんなふうに思っております。
 もう一つは、公認コースを目標につくるのかどうかと、この点であります。その考えがあるかどうか。
 それから、もう一つは料金です。深川は、サービスがよくて料金が全部無料になっているのですが、有料化というのも最近かなり出ていまして、必要なものはやはりいただいた方がいいのではないかと。あるいは、ゴルファーの話を聞きますと、高齢者が多いわけですが、少し取ったらいいと、払うのになと、こんな声が多く聞かれるのです。ですから、やはり皆さん、ただで使いたいという人も中にはいないわけではないと思いますけれども、多少負担してもという気持ちは相当持っていると思うのです。昨年私が提言した桜山パークゴルフ場に募金箱を置いてというのをテストでやったと思うのですけれども、4カ月で24万円程度入ったのです。これは、だれが入れたかわかりませんが、要するに使った人が入れたと。中には、札幌から来て、手紙まで書いて、4人の方が1万円入れていったと。本当に感謝して、ありがとうと手紙が書いてあったと。これは、担当課長が言うのですから間違いないのです。そのように、やはりいいところであれば金を払って楽しむという時代になっておりますから、私はそういう面では何でもかんでも全部無料サービスという時代ではないのではないかと、こんなふうに思っております。
 もう一つは、交通安全、今東出委員が話しましたので、この点は割愛させていただいて、以上の点で説明を求めます。

〇村端都市計画課長 高桑委員さん、東出委員さん、西野委員さんから数多くの質疑がございましたが、順序は若干変わるかもわかりませんが、お許しいただきまして答弁申し上げます。
 石狩川左岸整備事業につきましては、平成15年度の測量調査を初年度として、3年次計画で深川橋の上下流約8ヘクタールにパークゴルフ場、5コース、45ホールを整備するものでありますが、石狩川開発建設部北空知事業所のご協力を極力いただきながら整備したいと考えておりますので、不確定な要素もまだまだございますが、2年次である本年度は一部コースと駐車場造成などの実施をしてまいりたいと計画しております。
 駐車台数につきましては、現在計画では50台ぐらいを考えていますが、本年度実施設計をしていく中で、可能であればふやしてまいりたいと考えております。
 国道233号と深川橋付近の交通安全対策につきましては、パークゴルフ場から堤防管理用道路の取りつけは下流側に1カ所を予定していますが、現在石狩川開発建設部北空知事業所に対して、深川橋の上流にももう一カ所取りつけていただくよう要望しているところでございます。その取りつけが可能になりますと、国道からパークゴルフ場への車の流れもスムーズになりますし、さらに約30台ぐらいの駐車場の整備も図られるので、実現に向けて努力してまいりたいと思います。
 狭いのではないかとのご質疑でございますが、国際パークゴルフ協会の設置基準によりますと、18ホールで1.2ヘクタール以上が望ましいが、2ヘクタールあれば十分となっておりますので、計画しています面積につきましては、特には狭くはないと考えております。
 総事業費につきましては、2年間で約8,000万円を予定しております。コースの設計につきましては、公認コースを想定し、国際パークゴルフ協会のコース設置基準による1ホールの距離は最長100メートル以内、9ホールの場合は500メートル以内を守りながら、深川パークゴルフ協会から要望のありますロングコースの設置についても十分考慮しながら、多くの市民に利用されるよう、質の高いパークゴルフ場として設計を進めたいと思います。
 本パークゴルフ場の料金設定につきましては、市内の既存パークゴルフ場との連携を図ることも必要でありますので、今後関係所管とも協議の上、検討してまいりたいと思います。
 次に、石狩川右岸整備工事についてお答え申し上げます。この事業は、平成15年度から石狩川開発建設部北空知事業所が主体で実施している工事で、カヌー発着場造成及び芝生や園路の工事を施工しているところでありますが、あわせて深川市の単独事業としてあずまや、水道管布設の整備を図っておりまして、平成16年度以降も年次計画で残る駐車場、トイレ、水飲み場の整備を実施する予定でございます。
 駐車場の予定地につきましては、現在の計画では水はけの悪い場所とのご指摘でございますが、当公園地域の駐車場と同じく、路盤入れかえや舗装する方法の整備予定でありますので、そのような状況にならないよう、工事を実施する石狩川開設建設部北空知事業所にも検討していただくように要請してまいりたいと思います。
 受け渡し後の整備につきましては、石建が基盤整備、芝生工事、深一排水路の橋梁などを実施していただいておりますし、何らかの大きな問題点が出た場合には石建と協議し、検討してまいりたいと考えております。
 また、この公園施設の供用開始時期につきましては、融雪後の状況を見ながら、本年5月ごろをめどに現在予定しております。
 次に、浄化センターの放流水が流れる深一排水路の臭気対策については、年度中定期的に対象物の生物化学的酸素要求量や浮遊物質量及び大腸菌の検査を実施しておりますが、許容基準以下の非常に精度の高い数値の結果が出ており、水質には問題ないと報告されております。したがいまして、臭気についても汚水流入時から放流までの過程において汚泥や不純物除去により相当な臭気が消去されている状態と考えていますので、ご理解願いたいと思います。
 10号線からの道路の進入路につきましては、現在砂利道になっておりますが、今後石狩川開発建設部の方にも要望させていただきたいと考えております。
 なぜあそこの場所にキャンプ場かということでございますが、当初のスタートは石狩川を下るということで、下覧櫂という会がございまして、そこの要望により石狩川開発建設部に要請してきたものでございます。その石狩川開発建設部北空知事業所が主催の地域関係者などを集めたワークショップを行いまして、石建が事業主体となりましてカヌー発着場の場所を決定し、その場所の周辺にデーキャンプ場の周辺整備工事が行われてきたものでございます。

〇長野委員 6目の土地区画整理事業費についてお伺いいたします。
 駅北地区の土地区画整理事業についてでありますが、予定されている地区につきましては、一つの建物に地主さん、建物の所有者、居住者、それぞれ別々の方という、そういう方が非常に多い地区というふうに聞いております。事業の予定が非常に広まっている状況の中で、地域関係者からは、それぞれの立場の違いから不安の声が多く聞かれてきております。改めて事業内容、予定年次、それから関係する方々への説明、周知について、予定を含めましてお答えいただきたいなというふうに思います。

〇城都市計画課主幹 駅北地区土地区画整理事業の概要につきましては、約8.3ヘクタールの良好な宅地基盤整備のために道路、上・下水道及び消防設備を整備するものでございます。具体的には、駅北広場及び市道山1線に結びます幹線道路でございます(仮称)駅北本通りの新設、そのほか幅員13メートル、10.5メートル及び8メートルの区画道路11路線の道路整備とこれに伴います上・下水道や消防設備の新設、移設工事を計画しております。
 事業期間は、多額の事業費が見込まれますので、平成16年度から23年度までの8年間を予定しておりますが、本年度につきましては実施設計及び一部換地設計などを予定しておりまして、その後仮換地の指定の上、平成22年度までに随時移転補償、本工事を実施し、最終年次の23年度には換地処分、土地区画整理の登記と清算の見込みでございます。
 今後の取り進めにつきましてですが、現在都市計画決定に向け、北海道と最終的な事前協議中ですが、近日中に計画案を確定させ、案の縦覧を行うとともに、あわせまして関係者に対する事業説明会を開催し、皆さんのご理解を得ながら、4月上旬には深川市都市計画審議会の審議を経まして、その後都市計画決定をする予定でございます。また、換地設計及び仮換地の指定に当たりましては、随時地権者、借地権者など関係者にも説明しながら、ご理解をいただけるよう取り組んでまいりたいと存じます。

〇東出委員 4目の緑化推進費のところでお伺いしたいというふうに思います。
 ことしの植樹祭については、地球の森プロジェクトと共催をしながら、三瓶山のところに植樹をしていくというようなことは、これまでの審議の中で明らかになってきていますけれども、一般的に緑化の考え方ということでお聞かせいただきたいというふうに思います。
 例えば市内の桜山に植樹をする場合、桜山ということですから、桜の木を中心にということで植えていくと。しかし、単植が必ずしも病害の発生ですとかそういうことからすると望ましくないとすれば、どういう木を混植していくのか、そういうことも十分に配慮しながら樹種を選定すべきだというふうに思いますし、例えばまあぶのキャンプ場なんていうのは、これは私の感性ですから、ほかの人が必ずしもそういうふうに思わないかもしれませんけれども、非常にあそこはシラカバが似合うなと。最初の整備の段階で、シラカバだけ残っていたのです。シラカバが芝生に映えて、非常にいいなという感じで、あのときもあそこはシラカバ、できれば単植の形で整備をしたらどうかというような提言もさせていただいたのですけれども、私にとっては極めて残念な結果で、植樹祭あるいは地球の森プロジェクトの植樹の中でいろんな木を植えてきたと。そういう意味では樹種選定、一定のポリシーあるいはこだわりを持って取り組むことが必要なのでないかなというふうに思います。
 特に深川市の木はシラカバですので、深川市内どこにでもシラカバはたくさんありますけれども、閑静なシラカバ林といいますか、写真を写したくなる、あるいはふっと入ってみたくなる、そういうようなシラカバ林というのはなかなかないのだろうというふうに思いますし、市のいろんなPRの中でシラカバ林を写した写真ですとか、そういうものを使われているものが数多くあるというふうに思いますけれども、恐らくああいうシラカバ林は市内のシラカバ林ではなくて、ほかのところのシラカバ林を写したものを使っているのではないかなと。ほかのカタクリのものですとか、教会ですとか、いろんなものは恐らく市内でその場で写した写真なのでしょうけれども、シラカバについてはそういうふうにはなっていないのでないかなというふうに思いますし、そういうことも含めて樹種選定あるいは木の組み合わせですとか、そういうことにこだわりを持って植栽していくべきだというふうに考えますけれども、ここら辺の緑化に対する考え方をお伺いしておきたいというふうに思います。
〇村端都市計画課長 市民記念植樹祭の樹種選定につきましては、植樹後大きく育てていくため、土質や排水、気候、風土に適した樹種であることはもちろんとして、記念植樹として植樹していただいた方々に将来にわたり愛着を持って見ていただきたい観点から、なるべく市民になじみがあり、親しみのある樹種を選定しております。また、植樹する場所の利用形態も考慮しながら、花を見る、木陰に憩う、紅葉を見るなどの目的に合った樹種を選定していますし、樹木を業者より購入することもございまして、流通樹木であるかどうかも選定の要素としているところでございます。
 ご質疑にもありましたように、深川市の木であるシラカバにつきましては、総合運動公園の市道わきにシラカバ林、シラカバの並木として実施しておりますし、昨年はオートキャンプ場にも混植といいますか、まざって植えてありますが、47本を植栽したところであります。先ほどもご質疑ありましたが、新年度実施します市民記念植樹祭につきましては、地球の森プロジェクトとあわせて三瓶山で行いますが、その散策路に並木として、またはご質疑の林とまではいかないまでも、1カ所にまとめて植樹できないか、関係者とも協議してまいりたいと思います。

〇北本委員長 4項都市計画費を終わります。
 5項住宅費、128ページから131ページまで。

〇長野委員 またかと言われますので、簡潔に申し上げます。
 3目住宅建設費、説明欄3番目、ストック総合活用計画についてお伺いいたします。10年計画を組まれるというふうに聞いておりますけれども、目的、計画内容、さらにマスタープランとの関連、整合性についてお尋ねいたします。

〇村端都市計画課長 市営住宅の整備につきましては、平成7年度に策定しました再生マスタープランに基づきまして、浴室のない老朽狭隘住宅の解消を図ることを最優先に建てかえ事業を進めてきたところでございます。
 新年度策定します公営住宅ストック総合活用計画につきましては、単に高水準の住宅を新規に供給するだけでなく、既設の公営住宅ストックの有効活用を図ることを目的に、建てかえ、改善などの各種整備内容の計画修繕を含む適切な維持管理について、向こう10年間を計画期間として定めるものであります。
 住宅マスタープランの中でも特に重要な展開施策として定めた三つの重点事項の一つといたしまして、公営住宅の総合的な活用を行うことを位置づけておりますので、具体的な整備計画については詳細な調査を行うとともに、北海道のご協力をいただきながら、関係各課、職員で構成します委員会を設置し、公営住宅の将来あるべき姿について策定してまいりたいと考えています。

〇北畑委員 2目住宅管理費についてお伺いいたします。
 特に少し古い中層、4階、5階建ての住宅でございますけれども、だんだん、だんだん入居者の方も年齢を重ねられ、市全体もそうですけれども、やっぱり入居者全体の高齢化も進んでいるということで、前に一般質問で4階、5階、エレベーターはつかないのかというふうな話をしたときには、つかないというふうな、はっきりした返事がございました。
 そこで、ある町内会長さんが、5階建てでございますけれども、手すりをつけたらどうなのだということで、申し入れした経過もございますけれども、試験的にやった経過がございます。その反響というか、利用者の評判というか、それとこれから特に傾向性として、1回公営住宅に入ると、なかなかそこから次から次というふうな、更新というふうな形でいかない、結局そこでも高齢化というのが課題になりまして、特に2階、3階、4階、5階と、そこにずっといなければいけないというふうなことを考えると、この中層住宅の高齢化の対策、例えば今は手すりの話でしたけれども、これからは滑りどめであるとか、その他さまざまな諸問題があると思いますが、その辺の対処についてどのようにされるか見解を伺います。

〇村端都市計画課長 既存の中層住宅の階段の手すりについてお答え申し上げますが、高齢者が市営住宅において安全かつ快適に暮らせるよう、平成4年度からの建てかえに当たりましては床の段差解消、共同階段室の手すり設置など、バリアフリー化の推進を図ってきたところでございます。
 平成4年度以前のバリアフリー化されていない中層住宅は、道営住宅1棟、市営住宅5棟の合計6棟ございましたが、そのうち緑町西団地の道営住宅につきましては、昨年北海道発注によります高齢者向け改善工事によりましてバリアフリー化されたところでありますし、市営住宅5棟のうち2棟につきましても現在共同階段室の手すり取りつけの工事中でございます。完了しているところでの評判についても大変いい評判をいただいております。残りの3棟につきましても年次計画で整備を図る予定でございまして、新年度2棟、平成17年度中に最後の1棟についても設置してまいりたいと考えております。

〇北本委員長 8款 土木費を終わります。
 9款 消防費1項消防費、132ページから133ページまで。
(「なし」と呼ぶ者あり)
 終わります。
 暫時休憩します。

(午後 4時33分 休 憩)


(午後 4時50分 再 開)

〇北本委員長 休憩前に引き続き開議します。
 10 款教育費1項教育総務費、134ページから139ページまで。

〇田中(裕)委員 生涯学習推進費、134ページ、10款1項3目、説明の2番目、学社融合推進事業についてお伺いいたします。
 55万2,000円と計上しておりますが、平成15年度における取り組み状況、また16年度の事業内容についてもあわせてお伺いいたします。

〇加藤(聡) 生涯学習課長補佐 田中委員さんからご質疑ありました生涯学習推進費の学社融合の取り組みについて、平成15年度における深川市の学社融合の取り組み状況及び16年度の事業内容について答弁を申し上げます。
 初めに、平成15年度における深川市の学社融合の取り組み状況についてであります。学校、社会教育関係職員の相互理解と共通認識を深め、学社融合のあり方と推進方策の調査研究をするため学社融合推進協議会を設置いたしまして、学校と地域の融合研修会や先進地視察、学社融合メニューバンクの作成などの取り組みを実施しております。また、学社融合を推進し、学校、地域社会の団体などが企画、実施する学習活動を支援するため、学社融合推進に係る学習活動支援事業や地域教育推進事業奨励金交付事業にも取り組んでおります。
 次に、平成16年度の事業内容についてであります。一つには、学社融合推進に係る学習活動支援事業であります。学校と地域社会が連携、融合して行う学習活動を支援いたしまして、開かれた学校づくり、地域に支えられた学校づくりを進めてまいります。予算は29万円ほど持っております。
 二つ目には、地域教育推進づくり事業であります。学校、社会教育関係者、教育委員会で学社融合推進協議会を設置いたしまして、学社融合メニューバンクの整備、教職員と地域教育関係者の研修会の開催、学社融合事業の調査研究を行ってまいります。講師謝礼や調査費などで14万円ほど計上しております。
 三つ目には、地域教育推進事業であります。中学校区ごとに住民が主体となって学校と地域社会が連携、融合するための組織づくりや地域教育関係者の研修会などの事業を奨励してまいりたいと思っております。予算につきましては、報償費、教材費等の購入費、12万円を計上しております。

〇北名委員 4目の教育調査振興費で2点お尋ねいたします。
 まず、心の教室相談員であります。これは、経過がずっとありまして、深川市教委の取り組みを評価しながら来ているところでもあります。私は、道庁交渉を共産党がやっている席でも深川市の取り組みは進んでいると、道教委はおくれているよということをはっきり申してきたところでありますが、文科省その他の予算などが後退しているという話も聞いておりますので、新年度遺漏のない取り組みをしていただきたいという思いで、その辺の様子についてお尋ねいたします。
 もう一点は、子どもの権利条約についてであります。社会福祉課さんともお話をいたしましたけれども、いつも教育のところで子供たちに標語だとか、いろんなことをやってくれているというのを私は承知しております。これはこれとして、非常に意義のあることではなかろうかというぐあいに思っておりますので、新年度の予算措置、中身、それから効果と言って簡単に効果を言えるものかどうかはわかりませんけれども、その辺の様子についてもお尋ねいたします。

〇坂本教育部次長 北名委員さんから2点ご質疑がございましたので、順次お答え申し上げたいと思います。
 まず、1点目、心の教室相談員についてでございますけれども、ご質疑にもございましたとおり、いろいろと国の予算状況にかかわりまして、配置の基準が揺れ動いてきているという状況がございました。このようなことがございましたけれども、新年度につきましては国の心の教室相談員活用調査研究委託事業が廃止をされるという予定で伺っております。教育委員会といたしまして、学級担任あるいは生徒指導カウンセラーと連携した生徒指導、相談体制の充実を図るためにも、これまで行ってきました心の教室相談員の配置について、ぜひ継続して実施をしてまいりたいということから、理事者の理解を得る中で、深川市心の教室相談員として独自に四つの中学校に配置をしてまいりたいと、このように考えてございます。
 次に、2点目の子どもの権利条約でございますけれども、本年度の状況について若干触れさせていただきたいと思いますけれども、子どもの権利条約の啓発事業の取り組みといたしまして、小学校5年生、6年生及び中学生を対象といたしまして、今回は標語の募集をいたしております。小学校は5校から267点、中学校は5校から279点、合わせて546点の応募がございました。大変作品が多く、審査にも苦慮いたしましたけれども、最優秀と各賞合わせまして18名の表彰を行っているところでございます。このような経過、実績の中から、新年度におきましても引き続き子供たちが人権について考えて理解を深めることができるように書道の作品の募集を予定してございますけれども、この周知に当たりましてはパンフレットを児童生徒に配布することで家庭への啓発も図るとともに、応募作品を活用した作品展示会を開催するなど、広く市民の方々にも啓発を図るような中で取り組みを進めてまいりたいと考えてございます。

〇北名委員 心の教室相談員の関係で、実態として子供さんたち、心の問題はいろいろあろうと思うので、どんな相談事があるかとか、そういう活動の様子について、1点お尋ねしておきます。

〇坂本教育部次長 相談の主なものとして、詳細な資料は持参してございませんので、主な内容について申し上げますけれども、適応指導教室、いわゆるしらかば教室での長期欠席児童を早い時点で学校復帰をさせるという、いわゆる不登校の問題、これが生徒指導の中では極めて大きな課題となっております。
 したがいまして、心の教室を担当いただく先生方についても不登校の防止あるいは問題行動の未然防止、そのほかに生徒同士の人間関係あるいは教員との人間関係、さらに進路の悩み等を気軽に話をしていただいて、子供たち自身の不安やストレスを和らげていくということに努力いたしてきております。こういう中で、平成16年度も若干昨年度より時間数は減ってまいりますけれども、同様な気配りの中で、それぞれ指導に当たる先生方にご努力をいただきたいものと考えてございます。

〇北本委員長 1項教育総務費を終わります。
 2項小学校費、140ページから143ページまで。

〇田中(裕) 委員 学校管理費、140ページ、10款2項1目、説明の6番目、教育用コンピュータ維持管理についてお伺いいたします。
 2,542万4,000円計上しておりますが、教員が子供たちに教育するための研修、研さん状況についてお聞かせください。

〇坂本教育部次長 田中委員さんのご質疑にお答え申し上げます。
 教育用コンピューターに係る維持管理費として2,542万4,000円を計上させていただいてございますけれども、ご案内のとおり本年度市内の全小学校のコンピューター教室に児童1人について1台の教育用コンピューターの整備を行ってございます。これらのコンピューター機器を活用した教育実践を展開していくということにつきましては、ただいま質疑にございましたけれども、指導に当たる教員のコンピューターに対する研修を一層深めて資質の向上を図るということが不可欠でございます。
 このため北海道教育委員会では、平成17年度までに全教員がコンピューターを活用した指導ができるようにすることを目標といたしまして実技研修講座を実施しております。また、この管内では空知教育センターの研修講座でも毎年開催されておりますことから、市内各学校におきましてはこれらを順次受講することにより指導力の向上に努めておりまして、その結果96%の教員がコンピューターを操作できる状況に至ってございます。
 また、教育委員会といたしましても今回の小学校の機器整備に当たりまして、納入業者による操作法の研修会をそれぞれ各学校で実施いただいてございますけれども、今後も教員の各種講座の受講奨励、また校内での研修によりまして指導力の向上が図られるよう一層努めてまいりたいと思います。

〇八木委員 3目の営繕費でお伺いさせていただきたいと思います。
 大変待望久しい納内小学校の改築の必要性、また緊急性につきましては、これまでの議会質疑や、また地元の改築期成会の強い要望があったということで、教育委員会におきましても学習環境や機能にすぐれた新校舎の建築に向けて動き出したというふうに考えるものであります。新年度予算では、納内小学校耐力度調査による500万円の予算が計上されました。これは、学校改築に向けてスタートをしたということだと思いますし、時代にふさわしい校舎づくりに向かって動き出したというふうに判断いたしております。
 そこで、新年度実施する耐力度調査について、この調査はどのような内容のものか、また調査結果や評価判定などによって学校改築はいつ、どのようになっていくのか、どのように生かしていかなければならないのかということになろうかと思うのですが、この点について伺っておきます。

〇坂本教育部次長 初めに、耐力度調査の内容でございますけれども、学校建物についての耐力度調査につきましては老朽化した学校建築を建てかえるかどうかの判定をする方法というふうに言われてございます。この方法をまとめた耐力度調査票は、義務教育諸学校施設費国庫負担法等において定められてございますけれども、調査票による耐力度測定の結果、構造上危険と判定された建物につきましては国庫補助による改築の対象とされることになってございます。
 構造上の測定は、構造耐力や保存度、また学校の立地条件なども含めて、校舎の状態を総合的にまとめる内容となってございます。また、昭和45年以前に建築されました校舎につきましては、耐力度調査を実施しますと、おおむね危険改築の対象となるというふうに伺ってございます。
 お尋ねの新年度に実施を計画してございます納内小学校の耐力度調査の結果は、いつ、どのように生かしていくかとのことでございますけれども、この調査から得られました結果を受けとめまして、近い将来の校舎のありようについて、また国庫補助事業の動向、本市の財政状況などを見通す中で、適切な時期に耐力度調査以降に続く取り進めに当たることが必要であると、このような考え方を持ってございます。

〇八木委員 簡単にお伺いさせていただきますが、今のご答弁のとおりで動きますと、明るい希望を持てるということで判断してよろしゅうございますか。

〇坂本教育部次長 私どもの立場でも、ぜひ学校改築が具体的に動き出していくような年次をお答え申し上げたいというふうには考えてございますけれども、今ほど答弁申し上げましたとおり国庫補助の動向あるいは本市の財政状況等を十分見きわめをした中で、早い時期にスタートしていきたいという考えのもとで準備事務等に当たってまいりたいと思います。

〇北本委員長 2項小学校費を終わります。
 3項中学校費、144ページから145ページまで。

〇東出委員 1目の学校管理費の中で、外国人の英語指導助手についてお伺いしたいというふうに思います。
 深川市で、いわゆるAETが配置をされて、これまで何人ものAETの方、本当に子供たちの英語の指導のみならず、地域の皆さん方とも非常に交流を深められてきたという、そういう目でこれまで見てきたのです。これまでのAETの皆さん方が任期が終わって帰られるときには、深川駅のホームに本当に黒だかりの市民の皆さん、あるいは子供たちが集まって見送る、そういうような状況が見受けられて、非常に学校の中ばかりではなくて、いろんな地域の行事に参加をして活発に活動されてきたなというふうに見かけていたのです。一概に比較ということにはならないのですけれども、残念ながら現在2人のAETの方がおられますけれども、まず地域の行事ですとか、まちを歩いていても余り見かけることがない。これは、それぞれ本人たちの考え方があったり、性格的なものがあったり、そういう部分では仕方がないというふうに思いますし、学校の中できちっと子供たちに英語を指導していただいたり、子供たちと交流をしていただければ、これはこれでいいのかなというような判断に立ちますけれども、通常AETについては最長で3年ということでございますので、今カナダから来ている2人のAETについては、この7月で2年目ということになります。これまでも3年おられた方やら、2年で帰国された方もおられますけれども、この7月以降のAETの配置の考え方について、まずお聞かせいただきたいというふうに思います。
 それから、国際交流の関係の質疑の中でもありましたけれども、これまでのAETもイギリスから来たり、あるいはアメリカから来たり、カナダから来たりということでございましたけれども、今おられる2人については、アボツフォードとの姉妹都市提携を結んでいるというようなこともあってアボツフォードから、あるいは近郊からというようなことで見えられているのかなというふうに思いますけれども、逆にアボツフォードとはいろんな形で交流ができると。そういうことからすると、子供たちにとって、あるいは市民にとっても英語圏であれば、いろんなそれ以外の国から来ていただくことが、ほかの国の状況ですとか、そういうことも非常に交流の中で勉強になったり、学ぶところも多いのではないかと。あえてAETまでアボツフォードから迎える必要はないのではないかなというふうに思いますけれども、これらについての考え方も含めてお聞かせいただきたいというふうに思います。

〇坂本教育部次長 外国人英語指導助手、いわゆるAETを任用いたしまして、中学校を巡回しての英語の授業であるとか、教材作成の補助などの職務に携わってきていただいております。また、ご質疑にもございましたけれども、AETの職務の中には社会教育事業や市民交流事業への協力も含まれてございまして、そのほかにも市内に居住しているということから、地域住民との日常的な交流や地域行事への参加を通じて国際交流が推進されることが望ましいものと、このように所管では判断をいたしてございます。
 現在2名のAETにつきましては、本年8月の初旬に契約期間が終了いたします。うち1名は、道内の他の自治体に転属ということで内定されておりますし、もう一名につきましてはカナダに帰国をするという状況でございます。
 国際交流という観点から、姉妹都市のお話あるいは英語圏というお尋ねもいただきましたけれども、後任の考え方につきましては、これまでの財団法人自治体国際化協会のプログラムによるいわゆるあっせん方式では、本市の課題に基づく要望が十分反映いただけないというような問題も生じてございますことから、それ以外の方法による道内自治体の取り組み状況も参考といたしまして、本市独自にAETの活用を図る仕組みを検討するとともに、ご質疑にございました姉妹都市あるいは英語圏という考え方につきましては、まず姉妹都市アボツフォード市との交流を通じまして、本市でのAETを希望する人材情報をいただけるようにお願いしてまいりたいと、このように考えてございます。

〇東出委員 今ほど答弁をいただきましたけれども、市独自の考え方でというような、そんな取り組みの方向も見出していきたいというような、そんな話もございましたけれども、経費的にどういうふうに変わってくるのか、そこら辺についてもわかればお聞かせいただきたいというふうに思います。

〇坂本教育部次長 先ほど申し上げました自治体国際化協会のプログラムによりまして進める形であれば、総務省からのAET雇用に係る人件費等の交付税措置がなされるということで、本市も今まではこのような形で進めてまいりました。申し上げましたけれども、AETが日本の北海道、そして深川市を希望してもなかなかそういう状況には至ってこない、あるいは本市から、今回の場合もそうでしたけれども、カナダ・アボツフォード市から姉妹都市交流のいきさつもありということで、ぜひカナダからの派遣ということで要請をいたしましたけれども、たまたま2名はアボツフォード市または近くのバンクーバーということで参りました。しかし、先ほどもお答えいたしましたけれども、そういうふうに地の利は合致する場合があるのですけれども、AETのいわゆる活力だとか、あるいは資質等についても今後検討していかなければならないという課題も持ってございます。そのようなことをもろもろ含めまして、今後の取り扱いについては十分慎重に対応していきたいというふうに考えてございます。
 予算の面につきましては、交付税の措置がなくなるということは、このような財政状況においては非常に厳しいものがございますけれども、検討の中には今複数で配置をしてございますけれども、日本語に堪能なAETを招致することができれば、1名でも複数に取ってかわれるというようなことも、私どもこれまでのAETの生活の中から把握しているような状況もございますので、そういう数的なものも考えながら、予算の負担が大きくかからないような形も検討していかなければならないものと、このように考えてございます。

〇北本委員長 3項中学校費を終わります。
 4項学校防災費、146ページから147ページ。

〇東出委員 1目の学校防災費について、1点お伺いしたいというふうに思います。
 2年ほど前だというふうに記憶しておりますけれども、たまたま深川地区の消防組合の演習が音江の中学校で模擬火災あるいは一斉放水が行われたと。残念ながら時間的に放課後の時間でしたから、子供たちがそんなにいたわけではないのですけれども、その場所にいた校長先生あるいは教頭先生、その演習の様子を見て消防団の団員の方に、ぜひこういう演習については、せっかく中学校で模擬火災あるいは一斉放水というような形でやっていただけるのであれば、学校が考えるいわゆる避難訓練、火災訓練等とジョイントをさせてやっていただけないだろうかと、そんな提言があって、次の年にそういう形で学校の防災行事と連動させて開催をしたというような経過で、先生方の話を聞くと子供たちにとっても非常によかったのではないかというような話もお伺いしているところでございます。
 そんな意味では、市内の小学校あるいは中学校でも、1年に何カ所もということについては不可能なのでしょうけれども、各学校を年度ごとに回していくような形のことも含めて、そういうような形で消防等と連携をとりながら、そういう対応ができないのか、その点についてお聞かせいただきたいというふうに思います。

〇坂本教育部次長
 市内の各小中学校におきます火災等の非常時に備える避難訓練につきましては、学校が毎年度作成します防災計画に基づきまして、例年春と秋の2回実施することとなってございます。
 委員からお尋ねのございました消防の演習と学校の避難訓練との連動につきましては、学校の校庭の広さなど、実施する場所の制約もございますけれども、児童生徒の防災意識の高揚と防災教育の普及を図るという観点から大変重要なことと考えますので、学校と演習を実施します深川消防署からのご指導もいただく中で、これまでよりも多くの学校で合同による避難訓練が実施できるように配慮してまいりたいと思います。

〇北本委員長 4項学校防災費を終わります。
 5項学校保健費、148ページから151ページまで。

〇鍜治委員 3目の給食センター費について、1点だけ伺いたいというふうに思います。
 特に給食業務の民間委託についてでありますけれども、たびたび申し上げておりますけれども、行財政改革を進める中で今求められるのは、当然行政のスリム化であるとか、コスト削減による効率的な行政運営ということになるわけでありまして、そういう部分ではこれもそのうちの一つでありますし、当然今までの議会論議の中でも論議されてきたところであります。
 性格的には、非常に栄養面、安全面に配慮した事業でありますから、それなりのコスト等も当然かかるということでは、非常に老朽化した施設の中でそれらをどうやっていくかということについては、所管としても大変ご苦労されているのだろうというふうに思いますが、いずれにしてもやはり少しでも効率的なものを考えていくと、どうしても民間委託ということについて考えざるを得ないだろうというふうに思いますので、この点についてどのような考え方を持っておられるのかお伺いしたいというふうに思います。

〇渡辺給食センター所長 鍜治委員さんからの給食調理の民間委託の考え方について答弁申し上げます。
 給食センターの調理業務につきましては、児童生徒の減少傾向が続いていることから、現在正職員5名、臨時職員5名の計10名で調理業務を行っているところでございます。これまで正職員につきましては、退職や本人の希望による配置転換後の人員の減には補充しないことを基本に、必要最小限の臨時職員で対応してまいりました。
 ご質疑の民間委託化につきましては、現在の老朽化した施設設備の中で、国や道の衛生管理基準を満たし、安全で安心できる学校給食を実施していくためには、調理員個々の合理的な作業の創意工夫と衛生管理への細心の注意が必要でありますことや職員の配置状況から、直ちに民間委託できる環境にはありませんが、市がこれまで取り組んでまいりました行政改革、また本年1月に策定しました行財政改革大綱におきましても民間活力の活用が位置づけられていますことから、引き続き状況を見きわめる中で民間委託化について検討を行ってまいりたいと存じます。

〇北名委員 同じく私も給食センターで3点聞きます。
 1点目は、鳥インフルエンザ、それからBSE、そういうようなことで、食べ物の関係ではいろいろそごを来しているという状況ありますが、学校給食においてはどういう状況になっているか、対応についてもお伺いします。
 2点目は、何度も言ってきた配送車の関係で、1台だけいまだにレールを引っ張り出して、レールのところにコンテナの車輪といいますか、それを合わせて入れたり出したりする方式のやつが1台だけ残っている。これは、平成元年に買ったやつで、もう15年になりますか。そういう状況で、給食センターには内緒だけれども、出し入れのときにひっくり返して、けがは大したことはなかったかもしれぬけれども、そういうことをしたこともあると。更新するけれどもと言いながら、ずるずる1台だけ残ってきているわけで、これについてはどうなっているのかということをお尋ねしたい。
 3点目は、食中毒に絡んでですが、ないにこしたことはないし、注意しているということではご苦労されていると思いますが、うちの給食センターでは食中毒の事例、先例はあるのかということと、あわせてもしもの場合のマニュアルというのはできているのか。起こさないためのマニュアルはできていると思うのですけれども、起きた場合にどうするかという、そういうマニュアルはできているのかお尋ねします。
〇渡辺給食センター所長 北名委員さんから3点のご質疑をいただきましたので、順次答弁させていただきます。
 1点目の学校給食における鳥インフルエンザやBSEの対応についてであります。香港、韓国などで確認され、国内でも山口県などでその発生が認められました鳥インフルエンザは、鶏やカラスなど感染したほとんどの鳥が死亡するという毒性の強いウイルスが原因と言われているところであります。しかし、このウイルスは適切な加熱により死滅するとされており、食品として鳥肉を食べたことによる人への感染例はこれまで報告がされていないところでもあります。学校給食に使用する食品や食材については、常にその安全性の確認が必要とされており、鳥肉につきましては国内で鳥インフルエンザの発生が確認された本年1月からは、その使用を自粛しているところでもあります。
 次に、牛海綿状脳症の発生に伴う牛肉の使用についてであります。学校給食には、献立に加工された牛肉を年に8回程度使用しておりますが、その原産国が牛海綿状脳症の発生国以外に限定し、安全性が確認された牛肉のみについて使用しているものであります。
 今後も学校給食に使用する食品、食材につきましては、納入業者から生産地や食品成分表などの提出を求め、安全性を十分確認しながら使用してまいりたいと思います。
 次に、2点目、給食配送車の更新についてであります。給食配送車は、3台で小中学校11校に給食を配送しているところであります。うち2台につきましては、平成8年と9年にリアパワーゲート装着の車両にそれぞれ更新をいたしましたところでありますが、残り1台はリアパワーゲートが未装着の車両であります。この車両は、委員ご指摘のとおり平成元年度に購入し、15年を経過しようとしているものですが、現在のところ車両の状態から、まだ運行は可能な状況にあります。しかし、車両を運転する者、添乗する者には、リアパワーゲートを装着した車両が積みおろしの安全性、作業の効率、労力の負担が軽減されるなど、望ましいものを考えるところであります。今後リアパワーゲートを装着した車両の更新に向け努力してまいりたいと存じます。
 次に、3点目、学校給食の食中毒についてであります。平成8年に全国的に学校給食において腸管出血性大腸菌O―157やサルモネラによる食中毒が続発し、学校給食の衛生管理のあり方について抜本的な見直しが図られ、平成9年4月に新たに学校給食衛生管理マニュアルが作成されましたが、さらに平成15年4月1日にその一部が改正され、食品などの取り扱いが強化されたところであります。
 現状食中毒の予防のため、調理従事者の健康状態や服装、手洗いの徹底、調理作業中における調理手順、調理従事者の作業動線など、毎日のミーティングで確認し、作業を行っているところでもあります。また、雑菌を調理場内に持ち込まないよう、すべての食品を専用容器に移しかえて調理場内に持ち込むように徹底をしているところでもございます。
 昨年11月からことしの3月にかけて、ノロウイルスによる食中毒や感染症が発生し、新聞報道がされているところでもあります。ノロウイルスは、食品では増殖しませんが、人の腸管内で増殖する特性があり、感染力が強いウイルスと認識しているところでもあります。ノロウイルスの人への感染は、感染した食品を摂取したことにより感染する場合と感染者が汚染された手で食品に触れることにより、他のものが感染する二次汚染があります。調理従事者としては、この二次汚染を防止することが重要であると認識しているところでもあります。予防策として、調理器具の消毒や食品を加熱することはもちろんですが、手洗いの徹底を図り、調理従事者の家族を含めた日常の健康管理に注意を払い、学校給食衛生管理マニュアルを遵守し、安全で安心できる学校給食の提供に努めてまいりたいと思います。
 ご質疑の深川での学校給食の食中毒の発生についてでありますが、昭和41年開設しました現学校給食センターにおいては、発生した状況はありません。
 次に、食中毒の発生した場合のマニュアルについてでありますが、万が一食中毒や食中毒と疑われる事故が発生した場合には、その拡大や再発を防止するため、学校給食衛生管理マニュアルに基づき緊急連絡体制が整備されているところであります。具体的には、学校や保護者からの連絡がありました場合、速やかに保健所や空知教育局に通報するとともに、教育委員会は学校や保護者、医師との連携を図りながら、保健所の指示に従った措置を講じることとされております。

〇北名委員 まてな答弁をいただきましたが、1点はリフトのついていない配送車の関係で、どうですか。所長の考えでは、あと何年ぐらい今のやつ乗れると考えているか、それからそれが乗れなくなったら更新するのか、その辺ちょっと聞きたい。
 それから、マニュアルの関係では、わかりましたが、起きた場合に緊急に連絡するとか、そういうことを言ったけれども、例えば罹患した、食中毒に感染した、そういう方たちに対する補償というのかな、そういうようなことまではできているのですか。

〇渡辺給食センター所長 給食配送車についての再質疑でありますが、現在多度志方面に配送している車両がリアパワーゲートが未装着のため、4メートルほどの長さのレールを2本使用し、積みおろしをしているものでありますが、レールにコンテナのキャスターが入っていることを確認し、作業に当たるように安全確保に努めていますけれども、先ほども答弁申し上げましたとおり、リアパワーゲートの装着した車両が望ましいものと考えておりますけれども、平成17年度以降にこれらを装着した車両の更新に向けて努力してまいりたいというふうに考えています。
 次に、学校給食の食中毒の補償体制でありますが、学校給食は給食を実施する教育委員会がみずからの責任において安全な学校給食を実施しなければならないとされております。万が一学校給食を起因とする食中毒が発生した場合につきましては、学校災害賠償保険により対処することとなってございます。

〇北名委員 配送車のこと、去年と同じことを言って、おととしとも同じこと。6年ぐらい前から同じことを言っているわけだ。それで、さっきちょっと質疑を変えてみたの、私は。あなたは、あと何年ぐらい使えると思うかと聞いたのだから、それをちょっと答えて。

〇渡辺給食センター所長
 給食配送車は、毎年車検で整備されて運行されていますので、耐用年数は未知数ではありますけれども、現行使用に耐えられるものと判断しているところであります。

〇北本委員長
 5項学校保健費を終わります。
 6項就学奨励費、152ページから153ページまで。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 6項就学奨励費を終わります。
 お諮りします。本日の委員会はこれで延会したいと思いますが、異議ございませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 異議なしと認め、本日の委員会はこれで延会することに決定いたしました。
 なお、あすは午前10時から開きます。

(午後 5時34分 延 会)


[議事日程][目次]