[目次]

平成17年 第1回

深川市議会臨時会会議録 (第1号)

午前10時00分 開会 
 平成17年2月8日(火曜日)
午後 1時28分 閉会 


〇議事日程(第1号)

日程第 1 会議録署名議員の指名
日程第 2 会期の決定について
日程第 3 委員会報告第1号 市町村合併調査特別委員会の報告について
日程第 4 議案第1号 北空知1市4町合併協議会の廃止に関する協議について
 

質疑・

高桑幸雄君
答弁・
河野市長
再質疑・
高桑幸雄君
答弁・
河野市長
質疑・
北名照美君
答弁・
河野市長
再質疑・
北名照美君
答弁・
河野市長
再々質疑・
北名照美君
答弁・
河野市長
質疑・
西野清勝君
答弁・
河野市長
再質疑・
西野清勝君
答弁・
河野市長
再々質疑・
西野清勝君
答弁・
河野市長
賛成討論・
北名照美君
日程第 5 議案第2号 深川市の合併についての意思を問う住民投票条例について
〔議事延期〕
日程第 6 条例制定請求に係る意見陳述の日時等について
日程第 7 条例制定請求代表者意見陳述
〔議案第2号〕               
質疑・
北名照美君
答弁・
河野市長
再質疑・
北名照美君
答弁・
河野市長
再々質疑・
北名照美君
答弁・
河野市長
質疑・
西野清勝君
答弁・
河野市長
再質疑・
西野清勝君
答弁・
河野市長
再々質疑・
西野清勝君
反対討論・
岡部誠二君
反対討論・
田中昌幸君
反対討論・
北名照美君



(午前10時00分 開 会)

 

〇議長(川中 裕君) ただいまから平成17年第1回深川市議会臨時会を開会します。


〇議長(川中 裕君) これより本日の会議を開きます。


〇議長(川中 裕君) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員には、会議規則第78条の規定によって、長野議員、高桑議員を指名します。


〇議長(川中 裕君) 事務局長から諸般の報告を申し上げます。

〇議会事務局長(荒川 満君) 初めに、本臨時会に付議されます事件は、市町村合併調査特別委員長からの調査結果の報告及び市長から提出のありました議案2件であります。
 次に、本臨時会に説明員として出席通知のあった者の職、氏名を一覧表としてお手元に配付しております。
 次に、本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
 報告を終わります。


〇議長(川中 裕君) 日程第2 会期の決定についてを議題とします。
 お諮りします。本臨時会の会期は、本日1日間にしたいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって会期は本日1日間に決定しました。


〇議長(川中 裕君) 日程第3 委員会報告第1号市町村合併調査特別委員会の報告についてを議題とします。
 本件について、委員長の報告を求めます。
 東出市町村合併調査特別委員長。

〇市町村合併調査特別委員長(東出治通君)〔登壇〕 ただいま議題となりました市町村合併調査特別委員会の報告をいたします。
 昨年の第4回定例会において中間報告いたしました以降、委員会は本年1月28日に委員外議員として北畑議員の出席を求め、開催をいたしました。当日の委員会には市長が出席し、冒頭市長から北空知1市4町合併協議会は平成16年6月1日に設立され、11月19日開催の第9回協議会において、すべての事務事業の調整及び新市建設計画の審議を終了した。その後、深川市を初め4町では、合併に関する住民説明会などを実施し、住民の意見を聞くとともに、議会論議を行う中で、本年1月25日開催の第10回協議会で合併の是非について、各首長からその考え方の意思表明があった。
 深川市は、昨年第4回定例会において合併推進の表明をしたが、再度深川市の合併協議会委員と合併推進の立場を確認し、私が合併推進の意思を代表して述べた。
 その後、幌加内町、妹背牛町、秩父別町、北竜町の町長から順次合併に対する考え方が表明され、4町は住民の理解を得ることができないことから、現行の合併特例法の期限内での合併は見送るとの意思表明があった。
 この結果、合併協議会では北空知1市4町で合併することの合意が形成できないことになり、同日の協議会で追加議案として協議会の廃止が提案され、全会一致で平成17年3月31日をもって合併協議会を廃止することが了承された。今後各議会で合併協議会廃止に関する議決を得て、正式な廃止となる。
 昨年6月から合併協議会を通じ、北空知1市4町の地域づくりについて協議できたことは、広域的な結びつきが強いこの地域にとって有意義なことであり、地域発展のためにも役立つものと考える。また、市町村合併は平成17年4月1日から新たに施行される市町村の合併の特例等に関する法律へ移行し、引き続き大きな行政課題であるとの認識のもと、事務レベルで合併に関する情報交換を続けていく考えである。
 さらに、北海道が進める道州制特区のもと、市町村への権限移譲が検討されており、その受け皿として地方自治体の機能、体制を強化する必要がある。そのためには、現在取り組んでいる行財政改革を強化し、持続可能な財政基盤の確立に向けて市民との新たなパートナーシップの構築に努めながら、当面深川市単独で行政運営を行っていくことになるとの報告及び説明がありました。
 次に、委員会での主な質疑と答弁について申し上げます。
 質疑、一連の経過を振り返って、市長の率直な感想を聞きたい。
 答弁、地域づくりの思いを新市建設計画に盛り込み、お互いが寄り添う気持ちの中で進めてきた状況をかんがみるとき、思いは同じであったと考える。しかし、各町は町民への説明会等を通じる中で、今回の選択になったと思う。
 それぞれのまちづくりの立場を十分理解し合えたことは非常によかったと信じているし、お互い北空知の発展を確認し合っている。
 質疑、1市4町の合併について、市民の意見を示すための住民投票条例の請求があったが、どう考えるか。
 答弁、住民投票は、地域住民の考え方が披瀝できる手段であると理解している。
 質疑、各町がこの判断に至るには、それぞれの思いがあったと思う。それに対する市長の見解を伺う。
 答弁、私が最後の合併協議会で説明した四つの項目を各町長も理解している。しかし、これまでの長いまちづくりに対する地域住民の思いもあり、各町長は今苦労しても少しの間やれるだけ自立でいきたいとの考えであり、このことは理解してあげなければならないと考える。
 質疑、合併協議会は廃止されることが確認されたが、今日までの協議を今後の糧にしなければならない。1月24日の道新に「新・市町村合併案を」との掲載もあった。今後に向けた継続的な模索を、せっかく多くの汗をかいた合併論議であったので、引き続きこの地域がどうあるべきか検討していかなければならない。今後の見通し、見解を伺う。
 答弁、各町長も合併協議の機会を設けたので、今後も研究していきたいと言っていた。合併については、十分尊重していきたいとも言っているが、今日的にはそれぞれの思いがあり、こういうことになった。
 市民の皆さんも関心を深めていただいたことに感謝している。この機を失うことなく努力していく。
 今後は、空知支庁長のコメントもあったが、その方針を基本にしながら、おくれをとらないように事務レベルで十分研究するよう指示している。
 以上が1月28日の委員会の概要であります。
 市町村合併調査特別委員会は、昨年第1回定例会で設置されて以来、1月28日まで15回にわたり委員会を開催してきましたが、北空知1市4町合併協議会が解散になりますことから、本日の委員長報告をもって調査終了を確認し、委員会を終えたところであります。
 以上で市町村合併調査特別委員会の報告を終わります。

〇議長(川中 裕君) これより質疑に入ります。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 質疑を終わります。
 お諮りします。市町村合併調査特別委員会の調査については、委員長の報告のとおり調査終了にしたいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって本特別委員会の調査は終了することに決定しました。


〇議長(川中 裕君) 日程第4 議案第1号北空知1市4町合併協議会の廃止に関する協議についてを議題とします。
 提出者の説明を求めます。
 河野市長。

〇市長(河野順吉君)〔登壇〕 議案第1号北空知1市4町合併協議会の廃止に関する協議について、提案理由を申し上げます。
 北空知1市4町の合併について、合併協議会を設置し、協議してまいりましたが、1月25日開催の第10回北空知1市4町合併協議会において、同協議会を廃止することが合意されたところであります。
 これを受け、協議会の廃止に関し、妹背牛町、秩父別町、北竜町及び幌加内町と協議することについて、地方自治法第252条の6の規定により議会の議決を得るものであります。
 よろしくご審議の上、議決くださいますようお願い申し上げます。

〇議長(川中 裕君) これより質疑に入ります。
 高桑議員。

〇19番(高桑幸雄君) 1市4町の法定協議会が1月25日をもって事実上解散いたしました。残務整理のために、3月31日に正式な廃止になるわけですけれども、この間の協議の経過を振り返りまして、何点かご質疑申し上げたいと思います。
 なお、合併についての総括的な質問は3月の議会で行いたいと、こう考えております。
 まず、法定協議会とは何かと。これは、私の考えですけれども、任意協議会の段階で合併に向かうか、それとも単独で生き残るかと、こういう協議をした結果、合併を進めようと、こういう方向性が出て、合併を推進する立場で最終的な詰めを行うのが法定協議会ではないかと考えるわけです。その法定協議会の結果を住民に説明して、また意見を聴取して、最後に議会に報告し議決を行うと。これが原則的な運びではないかと思うのですが、既にご案内のように沼田は法定協議会に参加をしないと、この時点で判断しました。それは、任意の段階で住民説明が大変無理だと、不十分だということで離脱したわけです。これは、当然だと私は考えるわけです。
 さて、この法定協の設立に当たってですが、特別委員会でも議論いたしましたけれども、この設立に当たっての5項目の確認書というのがあります。端的に言うと、合併の是非についてもこの協議会で協議をすると、こういう内容になっています。どちらの答えが出ても恨みっこなしよと、平たい言葉で言えばそういうことなのですが、私はこの合併について、結婚ということに例えてお話を今日までしてきました。法定協議会というのは、結婚に例えれば結納を取り交わす段階の時期だと私は考えています。一定の交際の後に、結婚の日取りだとか、新居の場所だとか、戸籍上の氏の問題の選択だとか、これからどんな新婚生活や結婚生活をしていくかと、こういうことの詰めが行われるわけですが、これを合併に当てはめれば、合併の期日だとか、新庁舎の位置だとか、さらには新しい市の名前だとか、それから新市の建設計画、これに当てはまるものだと考えています。したがって、この結納を入れる段階で結婚してもしなくても将来わからないと、どっちでもいいのだというような考えで結納を入れるということはあり得ませんけれども、しかし合併を一つの例えで言えば、合併してもしなくても議論の結果はわからないと、そういうようなことで法定協議会が始まるということについては、私は余り常識的ではないと思っていますし、今日までそう言ってきたわけであります。
 そういう意味では、非常に任意協の段階、法定協を設立するまでに大変矛盾や無理や問題があったと考えますし、そういうような確認書を取り交わさないと法定協議会は設立できなかったと言えるわけで、したがって結果として非常に無理があったのではないかと考えておりますが、市長の考えを聞きたいと思います。
 それから、法定協の設立に無理があったと今言いましたけれども、特に法定協の座席に4町の町長が座ったときに、本当にそろって合併の方向に向いていたのかと、それぞれの顔がばらばらな方向に向いていたのではないかという気がするわけです。そういう意味で、この4町の町長の姿勢をどう思われたか、率直な市長の考えを聞きたいと思っております。
 それから、もう一つは、今回の合併の議論の中で一番問題になったのは、私はやはり新市の建設計画という問題が具体的に議論されずに進んでしまったと。多くの事項が合併後に協議をするということになって、検討先送りということになったわけですけれども、特にこのことに関して言えば、4町の皆さん方には大変不安感があったのではないかと、こう思うわけであります。その点、市長はどう考えておられるか伺っておきたいと思います。
 もう一点は、このような経過の中で合併の議論が進められ、住民説明が進められてきたわけですけれども、合併の説明の中で合併の資料よりも単独で生き延びるこの道がどうかという資料が後で出てきて、それが一緒に議論をされたりということで、私は結果として住民が非常にわかりづらいと、こういうところから住民投票という運動も起きてきた一因があると考えておりますが、市長はどう思っていられるかお伺いしたいと思います。
 もう一点は、2,000人を超える方の請求の署名があったわけです。このことについて、市長はどういう評価をされているかお伺いしておきたいと思います。
 次に、法定協の最後の協議の場で1市4町でそれぞれ意見表明がありました。私は、法定協の委員個々の議決権という問題がありますから、それに関連してちょっと聞くわけですけれども、事の性格上1市4町でそれぞれ協議をして意向を固めてくるということについてもわかりますけれども、本来法定協の委員として委嘱された委員の皆さん方には議決権があるわけで、最後の法定協の協議の場でそれぞれ意見を述べて、そこで議決をすると、そういうことも方法としてはあると考えますけれども、今回はそれぞれの市町ごとに集約をされたということです。集約されたのは結構ですけれども、その集約がどういう形でされて、こういう結論に達したのか、その経過についてお伺いしておきたいと思います。
 最後に、今回は破談ということになったわけですけれども、いろいろ今日までの議論の中でも言われていますけれども、大きな要因、どういうものが考えられるか。今後今日までのこの合併の問題を教訓化するために、そのことについて今日的な市長の考えをお伺いしたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 答弁願います。
 河野市長。

〇市長(河野順吉君) 高桑議員さんの数多いご質疑にお答えさせていただきますが、初めに法定合併協議会の設立に関しまして、任意合併協議会での議論が不十分であったと思うがどうか、また設立に無理があったのではないか、このことについてお答えさせていただきたいと思います。
 平成15年の8月、北空知1市5町で任意合併協議会を設立し、事務事業の調整を行い、その協議結果を報告書としてまとめ、住民の皆さんにご説明し、合併論議をどこの場で行うことがよいのか確認させていただいた後、平成16年6月、沼田町を除く北空知1市4町によって法定合併協議会が設置されたことはご高承のとおりでございます。
 法定合併協議会への移行につきましては、この設立のときの臨時市議会でもお答えさせていただいておりましたが、任意合併協議会ではある程度の事務事業や合意事項の確認はできるものの、その協議はあくまでも任意の域を出ないものであることから、任意合併協議会で十分に論議をすべきであるなど、いろいろなご意見がありましたが、合併協議を法定合併協議会の場に移して、しっかりとした議論をすることがよいと判断させていただいたところであります。
 次に、4町の首長の姿勢についてでありますが、法定合併協議会は合併特例法の中で、合併をしようとする市町村は、地方自治法の規定により合併市町村の建設に関する基本的な計画の作成、その他市町村合併に関する協議を行う協議会を置くこととされてございます。
 そこで、合併協議会の位置づけにつきまして、いろいろな解釈があるとは思いますが、北海道で作成をしました合併の手引には、合併を行おうとする市町村が合併すること自体の可否も含めて、合併に関するあらゆる事項の協議を行う組織としてございます。このことから、北空知1市4町合併協議会設置時の確認事項として、合併の是非を含めて協議する場として位置づけ、合併協議を行うこととしたものであり、合併協議会設立には合併協議に対する姿勢に多少の温度差がお互い首長間にあったかもしれませんが、議論をしていく中でその差は埋まり、同じ認識に立って合併住民説明会に臨んだものと考えてございます。
 しかし、住民の皆さんに新市建設計画や合併後の暮らしについて説明する中で、4町の住民の意向として、合併ではなく単独での行政運営を選択する意見が多かったことにより、結果的に合併に至らずに合併協議会の廃止の合意がなされたものと考えてございます。
 次に、新市建設計画が具体的に論議されず、住民に不安感があったのではないかとのことでありますが、新市建設計画の協議の中では具体性が見えないとのご意見があったことは事実でありますが、新市建設計画は合併によって今後どのようなまちづくりを進めていくのかを示すためのまちづくり全般のマスタープランでございます。この計画に盛り込むものとして、合併市町村の建設の基本方針など4項目が例示されており、その例示に沿って策定されたものであり、その計画の中には新市の発展のため優先的に実施する重要かつ戦略的な事業として四つの重点戦略プロジェクトを位置づけし、新市の一体性の確保や均衡ある発展を図ることとしてございます。そのための主要施策も示しておりますが、公共施設の統廃合や支所の職員数などについて、10年後どのような状況になるのか、合併協議会において質問もございましたが、現時点では10年先の集落の状況や社会状況の変化などを的確にとらえることは困難であること、また柔軟に対応することも必要であることを協議会委員の方々にご理解いただき、小委員会、協議会においてご承認いただいたものでございます。
 しかし、新市建設計画に具体的な記述がなかったことが住民の皆さんに、合併に対する不安を完全に払拭することができず、合併したときのよさが十分に理解していただけなかったことも一つの要因として考えられますが、今回4町の皆さんが自立を選択されたことの大きな要因は、住んでいるまちへの愛着が強かったのではないかと考えてございます。
 次に、住民説明会についてでありますが、平成16年6月に法定協議会が設置された後、合併協議会事務局が発行した合併協議会だよりにより、協議結果などについて市民の皆さんにお知らせするとともに、昨年11月から12月にかけ、市内15会場において市町村合併説明会を開催し、合併したときの姿と単独で行政運営をした場合についてご説明いたしました。
 このように、合併、単独の姿勢を示すことにより比較することができ、住民の皆さんにわかりやすいとの考えで一緒にご説明をいたしましたが、短時間での説明であり、膨大な内容でもありましたことから、参加者にはご理解しづらい面もあったと感じてございます。しかし、ご質疑のように住民説明会を通じた合併論議がわかりづらかったために、今回の住民投票条例を求める署名活動につながったのではなく、請求の要旨にもありますように市町村合併が市民に与える影響が大きいため、市民の意思を反映する方法として住民投票を行うことを求めた住民の直接請求であったと考えております。
 次に、2,000人を超える署名があったことについては、市町村合併が市民生活に大きな影響を及ぼすものであることから、市町村合併を通じて本市のまちづくりについて、住民の皆さんの関心のあらわれであると受けとめてございます。
 次に、合併協議会委員の意見集約についてでありますが、第10回合併協議会の開催前に、私も含めて都合のつく5人の委員さんにお集まりいただき、合併推進の立場の意見を表明することの理解を得るとともに、そのとき都合のつかないお二人の委員さんには個別にご説明をし、理解を得て合併協議会において私から合併推進の意見を述べさせていただいたところであります。
 次に、合併に至らなかった要因についてでありますが、昨年6月以降合併協議会において新市建設計画など、合併したときの姿について協議し、その結果を概要版としてまとめ、1市4町での住民説明会を開催し、住民や議会の意向を聞きながら合併の是非について1市4町それぞれで判断をした結果、4町からは合併ではなく単独で行政運営を行うことが報告され、合併協議会の廃止の合意となったところであります。合併に至らなかった原因として、各首長の発言の中にもありましたが、合併した場合のメリット、デメリットがはっきりしないこと、具体的な施策が見えてこないとの住民の意見や今まで住んでいるまちへの愛着心などではないかと考えてございます。
 以上、ご質疑にお答えさせていただきますが、どうぞご理解を賜りたいと存じます。

〇議長(川中 裕君) 高桑議員。

〇19番(高桑幸雄君) ちょっと認識に差があるのかなと思いますが、何点か再質疑させていただきます。
 率直なことを言えば、最後の答弁であったように、4町の首長方、住民がそれぞれまちに愛着が深くて合併が進まなかったというような発言がありました。私は違うと思うのです。まちへの愛着が強ければ、もう少しちゃんとした議論があって、結論は別にして、住民が納得いく説明や判断ができたのではないかと、こう思っております。
 1点は、法定協のテーブルに着いたとき、温度差があったと、今こういう話ですけれども、これは公になっているのですが、北空知新聞に載っている妹背牛の加藤町長の発言は、どう読んでも当初から合併に向かうという姿勢ではなくて、もう少し違う広域連合なんかを含めての意向がその時点であったと私は判断すべきではないかと思っていますし、今回の合併については財政的な締めつけだけで推進されていると、こうはっきり言い切っているわけです。もう一つ言えば、最終的に基礎的な自治体は残すべきだという考えになっております。そういう意味からいきますと、当初から温度差ではなくて、合併に向かおうというテーブルに着いたこと自体が私は問題ではなかったのかと、こう考えるわけです。その点、改めて市長の考えを聞きたいと思います。
 それから、これはちょっと私の推測になるのですけれども、全道いろんな協議会が立ち上がって、ほとんどが消えていくという中で、こういうこともあったのではないかと思うのです。これは、この合併そのものが自治体が自主的に進めてきた枠組みではなくて、道が示した枠組みで今日を迎えているわけですけれども、そういう中で国や道に対する合併協議会までいったのだと、しかし結果として合併できなかったという、言葉はちょっと適当ではないかもしれませんけれども、ポーズをつくるための協議会ではなかったのかと。いいように、さまざまなペナルティーというものが予測されるわけですけれども、そういうことを私は感じておりました。その点どう考えているか、あわせてお聞きしたいと思います。
 それから、最後の法定協の結論を出すに当たって、私は法定協の傍聴にほとんど行っていました。端的に言うと、議員の定数や選挙区の設置または新市の名称での議論の経過を見ると、とても合併をするというような前向きの姿勢ではないなと。一つの新しいまちをつくっていこうという、そういう空気というものが、残念ながら私は感じませんでした。そういう意味では、そういうようなことを私は感じたわけですけれども、市長はどう感じ取ったのでしょうか。私は、その段階でやはり推進ということに疑問がわいてくるのが当然ではないかと感じるのですけれども、その点その時点でどう考えたか考えを聞きたいと、こう思っています。
 もう一つは、これは私の本旨とするところではありませんけれども、議員定数の問題で、今回深川市が13と、4町で13と。しかし、人口からいえば3分の2対3分の1です。こういう中で、1票投票の格差が約3倍になるということも承知しながら選挙区を設置して、強引にこの問題に決着をつけたと。そういうことから見れば、どうも私はこの協議会が合意を得るというようなことになかなかならないと考えていましたし、さらに市長が議会との連携もということを今まで言っていました。法定協の中には、2人の議員の方がいるわけです。先ほどの答弁ですと、市長の意見に大体理解を示していただいたということなのですけれども、私はもし深川の市議会にこれらのことが合併推進ということで提案された場合、これは大きな問題になると考えております。そういう意味では、いわゆるこの13の問題も含めて議会の動向というものについて、どう市長は判断されたのか、この点についても伺っておきたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 答弁願います。
 河野市長。

〇市長(河野順吉君) 4点にわたってご質疑をいただいてございますが、法定協の中で出発するときから温度差がなかったのかと。これは、確かに今反省をすれば、そのことは当然最後に申し上げているそれぞれの市町村のまちづくりの思いがあるからではないでしょうか。このことは否めない事実かもしれません。
 私は、皆さん方が同じ目標に向かって法定協にということは、議会の議決をいただいて進めたところであります。確かに合併の是非をお互い論議するものでありますが、あのマニュアルづくりというものは、ご高承のとおり職員の皆さん方が集まっていただき、わずかの期間の中で、それぞれの思い思いをそれぞれの専門部会を通じながら立ち上げてくださり、そして助役レベルでの幹事会、そして協議会へと進んだわけであります。このことを思うときに、私は若干の違いはあったとしても一つの目標は、やはり法定協は合併をという一つのものがあったものと思っております。
 しかし、後の質疑と若干関連がございますので、ここでちょっと申し上げておきたいと思いますが、私は皆さん方本当に真剣によくご論議をいただいたものだと思っています。例えば小委員会でも回を重ねて、本当に我がまちの立場を思いながら論議されたということは、私は非常にその成果が上がっているものだと思います。
 ただ、2点目にございましたが、国、道に対するただ単なるポーズであったのではないか、このことを申されてございますが、決して私はそうではなかったと思っています。それは、各町長がやっぱり申されているように、ここまで真剣に取り組んできたことは無意味でなかったということが結果的な偽らざる、それぞれ各町の心境ではないかと。ひとつ深川として、このことはどうぞ立場を見守ってあげてやりたいものと、このように考えてございます。
 いわばそういったことから、法定協の中では本当に、3点目にもございましたけれども、真剣な論議が交わされたのかと。やはり委員会を中心に考えていただいているわけでありますから、私は本当に各委員会、委員長さんを中心とし、サポートする副委員長さんや委員の皆さん方のご論議に敬意を表している次第であります。
 ただ、一方、本当に全般的なことを通じて、やっぱり論議は論議としてありました。我がまちのことのお話もございました。私は、一番至近な問題は、名称のときではなかったかと思います。決して我が深川市だけではなくて、他町からも深川市という新名称に対しては多くの応募があったということ、数の上では少ないけれども、これだけこの部面での関心度の低さということもあるかもしれませんし、やはりだれかがどこかで、こういう気持ちもあったのかもしれません。このことをどうぞひとつご理解いただきながら、私は最後には真剣に勉強会に訪れていただいた皆さん方に、協議会会長という立場で心から感謝いたしている次第であります。
 ですから、4点目にございました議員定数のときに住民は本当にどうだったのと、今お言葉があったとおりであります。ただ、ここでぜひひとつ議員の皆さんや市民の皆さん方にご理解をいただかなければいけないことは、今北海道もそうですけれども、特に北空知は、農業と食料、そしてここに観光というすばらしさ、メディアによると朱鞠内もすばらしい名所の地域と、このことを考えたときに、私は各町のよいところは今後の新市、お互いが肩寄せ合いながら、幾度か申し上げておりますけれども、やっぱり新市に向けるこの北空知地方の唯一の発展性を促すものではなかろうかと。これまで議会特別委員会を設置していただき、十数回にわたって本当に真剣にご論議いただく中で、いろいろとご示唆、ご指導いただいたことにも感謝いたしてございますので、答弁にご不満のところもあるかもしれませんけれども、どうぞひとつ意のある一文を酌み取っていただきながら、今後とも私は広域圏の立場としても、そしてこの地域の立場としても、1市5町相提携をして、北空知地域の発展のために努力していきたいものと思いますので、議員各位、そして市民の皆さん方の一層のご支援とご協力をお願いしたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 北名議員。

〇20番(北名照美君) 議場に入ってきて、監査委員の席に白菊があるというのを見まして、改めて12月の議会までは河口さんがそこに座っていたということを思いながら、哀悼の気持ちを感じております。
 質疑をいたします。この協議会を廃止するということが提案されているわけですが、何点か質疑します。
 まず、第1点目は、過日の協議会で最終法定協議会になったわけですが、そこで深川市としての態度表明がありました。引き続きといいますか、深川市は合併を推進していきたいという表明をしましたね。
 12月の議会の初日、14日の日に議会で同じ表明をしております。それで、12月14日のときの合併推進したいと言ったときの根拠というか、その背景として言ったのは、経済団体の代表、農業団体の代表、そして法定協委員の皆さんとの合意というか、話をして理解を得たと、あるいは同じ意見だったという意味に聞こえましたけれども、それで表明をするということでした。
 25日の法定協議会、私も傍聴していたのですが、最初が河野市長の表明でありましたし、次から4町の町長の表明になったわけですが、その違いを感じたのです。4町の町長は、それぞれ住民が自立というか、合併の道ではないという意向だと、あるいは町議会の皆さんもそういう意向だということを次々と述べられたわけです。
 その点で、12月のときの表明は、先ほど言ったような理由を言っていますから、これはいいのだけれども、法定協で深川市の代表として深川市の表明をするときには、やはりそれなりの理由はもちろんあったと思いますし、住民の意向はどうだったのか、議会の状況をどう把握していたのか、そのことはそこでは言わなかったわけですから、私はここで聞くわけですけれども、どう把握していたかと。
 特に議会の関係について言うならば、もし推進という方向になった場合には、そのことが議会にかけられるわけですよね。そして、北海道広い中では議会が表明したのと違う態度、南幌町みたいなこともありましたけれども、そういう議会が賛成多数というか、推進の方向であるという読みをして言ったのでなければ、言うというのはおかしいと私は思うのです。その点は、どういう形で議会を読むというか、掌握していたのか。その辺のことを、まず聞かせていただきたいと。1点目です。
 2点目は、法定協の次の日、26日の北海道新聞に「理念なき論議の末」という見出しになっていて、法定協が破綻したというのが書いてありました。私は、この見出しというのは非常に的を射ていると思ったのです。まさに理念なき合併なのです。口では、財政問題ではないと、あるいは財政問題だけではないと言いながら、期限を切った3月31日までということ、その中には合併特例債のことが絶えず中心になっていたと私は思うのです。だから、理念がないのです。だから、当然これはこういう帰結を見たと私は思っているのですが、このことについてどうお考えなのか。
 3点目は、これはちょっと数字的なことになりますが、法定協議会のお金にかかわることです。大体3,000万円前後という表現を使って、これまで法定協議会のお金を使ったというか、そういうぐあいに感じておりましたけれども、まずそれだけのお金を使ってやる仕事なのかと、もっとやる仕事があるではないかという意見はたくさんあります。
 そこで、法定協議会の決算見込みと財源内訳、また深川市の負担額はどうなっているかと。深川の負担が少ないから、国のお金を何ぼ使ってもいいということには決してならないわけですが、そのことは聞いておきたい。
 4点目、各町の町長がむだでなかったという言い方をしているのは、ずっと聞いていて私は違和感を覚えたのですが、リップサービスなのかなという気もしました。その後、河野市長もそういう表現を使っているのです。意義があったとか、むだでなかった式のことを言っているのです。盛んにという言い方はしませんけれども、私そういう見方は事の本質を誤るのではないかという意識を持っているのです。
 そこで、こういうむだでなかった…いや、むだにはしたくないというのは私も同じですが、今終わってしまったわけだから。だけれども、ではむだでなかった場合に、だったらこれからだってやるよと。意義があったのだったら、これからだってこういうことを繰り返すよということに、ちょっとシビアな言い方になるけれども、繰り返すことになるから、繰り返すことの危険性というか、可能性があるから、私はあえて言っているのですが、費用対効果という点で、こういう観点はおかしいのではないかという思いがしますので、この点について聞きたいと。
 5点目、今回の合併協議を通じてどのような教訓を導いたのかと。今の前のところとかぶるかもしれないけれども、そこのところを聞かせてください。
 次、6点目、今度は私たちが出しているふかがわ市民新聞の見出し、「際立った深川市長の先走り」という見出しが書いてありますというか、書いておきましたが、先ほどの質疑でも温度差、温度差と言っているけれども、そしてそれは埋まっていくものと思ったけれども、だんだん開いていったのです。本当に先走りなのです。その点について、どう考えているのかと。
 次は、7点目、今度の協議会解散、合併破綻ですね、1市4町の。河野市長は、どう受けとめているのかと。ダメージを受けているのかな。いないのかわかりませんけれども、責任ともかかわりますので、その点どういうぐあいに受けとめているか聞かせていただきたいと。
 8点目、最後です。私この合併の論議ですか、非常にアンフェアだったと思うのです。是非を議論するとか言いながら、是ばかりやってきたのだ、はっきり言えば。幾つも挙げられます。これは、反省してもらわなければいかぬから、あえて私が気のついたことを言えば、合併推進の自治省、総務省の役人を呼んできて、その説明会を一生懸命というか、やったけれども、批判派や慎重派の人たちの意見を聞く機会、紹介することをなぜやらないのだと、他町はやっているではないかと。横山純一さんだとか、森啓さんだとか、いろいろやっているではないかと。やりますようなことを言ったけれども、とうとうやらないで終わったでしょう。だから、私たちは神原さんという北大大学院の先生を呼んできて講演会をやったけれども、本当に深川市だけなのだ。それはアンフェアでしょう。
 一已公民館でやられた説明会で出ていたけれども、合併のダイジェスト版というか、きれいなあれを出したけれども、自立への方途なんておぞいものでしょう。見ただけで、もう何だと。しかも、中身的にも言えば、プロジェクトとか、こっちには書いてあるけれども、もう一方の方には夢も何にも書いていないと。自立は何も夢がなくて、合併したら幾つかのプロジェクトで、どんなまちになるって夢が幾つも書いてあると。そういうことも出ました、あのときは。的を射た意見だなと私は思いましたけれども、ということなどなど、私は非常にアンフェアだったと思うのです。そういう点で、どう考えているのか。
 後の議会もまだあるわけですけれども、きょう法定協解散を提案されたこの機会に、質疑しておきます。

〇議長(川中 裕君) 答弁願います。
 河野市長。

〇市長(河野順吉君) 北名議員さんの数多いご質疑にお答えさせていただきます。また、お許しいただかなければいけませんけれども、順不同になるかもしれませんけれども、このこともお許しいただき、さらにまた高桑議員さんにお答えさせていただいていることに重複するかもしれませんけれども、お許しいただきたいと思います。
 初めに、市民及び議会議員の意向の把握についてであります。12月14日に平成16年第4回定例会において、一般質問にお答えをさせていただく中で合併推進を表明いたしました。その背景といたしましては、合併説明会でいただきました市民の皆さんの多くの声や議会議員の皆さんには、市議会での論議において合併を推進することに対して、多くの議員さんに賛成いただけるとの判断がありましたが、その後答弁内容を1月の広報ふかがわに掲載をさせていただき、市民の皆さん方にご理解をいただくとともに、事前に深川市の合併協議会の委員の皆さんとも協議させていただき、25日の合併協議会において合併推進の意見を述べさせていただいたものであります。
 次に、「理念なき合併論議」との報道についてでございますが、今回の合併論議は地方分権が進む中で、市町村は少子高齢化への対応、多様化する住民ニーズや日常生活圏の拡大などに対応するために行財政基盤の強化が求められていることから、全国的、全道的に合併議論がされており、合併市町村が誕生している現実にございます。
 北空知1市4町の合併協議は、地域の特性や地域資源を生かしたまちづくりを行った場合、どのようなまちになるのかを議論してきたものであり、財政問題が現実としてあったとしても財政面だけを考えた議論ではなく、1市4町の将来のあり方について議論してきたと認識しております。
 次に、合併協議に関しての経費の関係についてでありますが、協議会は3月31日の廃止予定でありますので、協議会の決算については現在の見込みでありますが、人件費を除く経費については約2,800万円であり、その財源内訳は市町の負担が約1,550万円、道の補助金であります地域政策総合補助金が約1,250万円と聞いております。1市4町の負担金のうち、深川市の負担金約420万円と事務経費を合わせて500万円を合併準備補助金として現在補助申請中であり、確定はしておりませんが、人件費以外のほとんどの経費が補助金で賄われる見込みでございます。
 次に、費用対効果についてでありますが、各町長から25日の合併協議会において、合併協議は大きな意義がある、今まで積み上げてきた議論は、今後の北空知の地域づくりに十分役立つものなどの意見が出されましたが、私も同様に今回の協議を通じて、それぞれのまちづくりの姿勢などを理解することができるなど、北空知の地域づくりにとって有意義な協議であったとともに、この協議を今後大切にしていく必要があると考えております。
 1市4町の助役を初め職員の皆さんには、限られた時間で事務事業の調整などを行っていただいたこと、そして議会議員の皆さん、協議会委員の皆さんには、お忙しい中真剣に論議していただきましたことに感謝申し上げるとともに、これまでの論議がこれからの北空知圏域づくりに大いに生かされるものと信じてございます。
 次に、合併協議を通じての教訓についてでありますが、特に今回は住民生活に重大な影響を及ぼす市町村合併の協議でありましたので、市民の皆さんにより関心を持っていただけるよう、行政としてより一層工夫する必要があると感じるとともに、市民の皆さんへの情報提供のあり方の重要さなど、多くの教訓を得たものと思っております。
 次に、ふかがわ市民新聞の見出しについてでありますが、合併協議会の場で4町が自立、本市が合併推進の表明をしたことにより、「深川市長の先走り」との見出しになったのではないかと思います。合併することによって、地域に新たな活力を生み出し、これまで以上に魅力あるまちづくりを可能にするものとの考えのもとで、本市は推進の立場を選択しましたが、合併は本市だけでするものではなく、また強引に合併できるものでもございません。協議会の場において、合併推進の表明をしたところが本市だけであったということでありますので、ご理解いただきたいと思います。
 次に、協議会解散によってダメージを受けているかについてでありますが、法定合併協議会の位置づけについていろいろご意見がありますが、北空知1市4町合併協議会設立の確認事項として、この協議会のあり方について、五つの項目について確認した後協議を行っておりますので、結果として今回のように自立を選択することになったとしても問題はなく、それぞれの4町の住民や議会議員の皆さんが当面自立の道を選択されたことは尊重しなければならないことと考えてございます。
 また、市町村合併について、事務レベルでの研究については引き続き行っていく共通認識があることから、合併問題や広域行政は今後も重要な行政課題であることに変わりはないものと考えてございます。
 次に、合併の論議の進め方についてでありますが、本市においては法定合併協議会設立前に空知支庁主催の説明会を含めまして3回、総務省から職員を招いて説明会を開催させていただきました。しかし、法定合併協議会設立後は、市民の皆さんに合併したときの姿をお示しすることによって、身近に合併についての関心を深めていただき、そして合併することに対して考えを整理することに役立つものとして、合併協議会だよりを通じて合併情報の提供に努めたものでもございます。しかし、ご質疑の趣旨は十分に理解できますので、今後いろいろな場面においてどのような情報を市民の皆さんにお知らせしていくのがよいのか、今後とも研究してまいりたいと考えてございます。

〇議長(川中 裕君) 北名議員。

〇20番(北名照美君) 1番目の議員の意向というか、議会議員ですね。これは、ちょっと今聞いていて、何か賛成いただけるものと思ったという、こういうぐあいに聞こえたのですが、それはどういう形で把握、掌握されているのですか。私どもは、掌握も把握もしていませんから、わからないのですけれども、しかし議員仲間での話の中では大変批判的な人も少なからずいたという認識を受けているのですけれども、どんな形でその掌握をされたのかお尋ねしておきます。
 それから、教訓と5番目に言いましたけれども、情報の問題を反省点として挙げています。これは、もう大ありです。それはそれで反省してもらわなければいけないけれども、やはりこれを通じて今閉めるに当たって、先ほど来温度差という表現も出てきたけれども、事をなすときに準備がどれだけできているかということは、非常にその後を左右するわけです。温度差はあったけれども、時間の中で、議論の中で埋まっていくという場合もあるし、そのことを想定したような言い方も先ほどされていたけれども、現実には埋まるどころか先ほど私が言ったように広がっていったということですよね。そういう点では、安易にやったとは私は決して言いませんけれども、法定協の立ち上げのときにも民主クラブさんと私たち共産党は反対をしました。やはり安易だったというぐあいに思うのです。その辺のことについての教訓というか、北海道は次の段階でまたぞろ合併推進の立場でやっていくということを言っているわけで、私はどうしてもその辺が気がかりな面でもあるのです。
 去年長野県へ行ってきましたけれども、長野県は県自身が推進も支援するよと、自立も支援するよという両面をとっておりまして、小さくてもきらりと光るまちづくりが幾つものところでやられて、全国で注目されているのです。それに比べて高橋道政は、非常に一方に偏った自治省、総務省ですか、この立場を体現して押しつけしてくるという心配をしているわけですが、その辺は今度の出来事を踏まえて、今度以上により慎重にというか、そういうことをしなければならぬというぐあいに思うのですが、その点はいかがでしょうか。

〇議長(川中 裕君) 河野市長。

〇市長(河野順吉君) 3点について再質疑をちょうだいいたしました。
 議会の受けとめということでございます。このことについては、大変お忙しい議員各位が15会場それぞれのところに赴いていただいてございます。この雰囲気というものは、十分に議員各位がご理解いただいているものと思います。もちろん賛否もございました。しかし、ある市民の方は、私たちが選んだ議員の声というものもやっぱり市長、聞いてくれということでございました。議会では、特別委員会をおつくりいただき、慎重に精査も賜ってございます。私は、今集結ということにはならないかもしれませんが、個々の皆様方のお気持ちがそこにあるものだと私自身が理解させていただいてございますので、この場面のご理解をいただきたいと思います。
 最も大切なことは、やはり法定協議会には皆さん方を代表するお立場から出ていただいてもございますので、皆様方には2度にわたってお伺いさせていただいたことも、ご理解いただきたいと思います。
 2点目に教訓というお話がございました。このことは、やはり私たちが物事に向かうときにこそ、間違っていることもあるかもしれません。しかし、きょうこのようにして多くの皆さん方からもご質疑をいただいたり、あるいは15会場でのそれぞれのご意見、私は非常によかったものだと思っています。市民の皆さん方にどこまで合併議論がご理解いただけたか、私はくどいようではありますけれども、今日的な課題はやはり地方分権の受け皿として合併協議を進めていかなければいけない、その態様というものは多くの市民にも理解いただけているものだと思います。
 いま一つは、やはり大きく社会情勢というものの態様の変化、このことは以前高桑議員さんのご質疑のときにも申し上げさせていただいておりますが、車社会を初めとして、それぞれの行動半径というものが非常に大きくなっているということもご理解いただきたいと思いますし、電子自治体化もそのことの一つかもしれません。
 三つ目は、やはり一番今大変なことは、少子高齢化を迎えている我が国であります。このことは、北海道も、そして我々の地方もこのことに向けて受けていかなければいけない、ともにお互いが真剣に向かわなければいけない問題ではないでしょうか。
 最後は、やはり行財政改革であります。このことは、ひとつご理解いただけ得るものだと思いますけれども、その手法、手段については、これまでの経過が非常に役立ったことであることに、私自身は大きな教訓を得たものと考えているところであります。
 温度差の問題が出されてございます。しかし、このことは以前高桑議員さんのご質疑にもお答えさせていただいてございますけれども、本音は、またとり方はいろいろあろうかと思うけれども、各町長も合併ということは遠きものではない、その後を考えていかなければいけない、ぜひこのことの研究をさせていただきながらということで、私自身も協議会の会長という立場から、事務レベルで今後ともおくれをとらないように十分研究していきましょうと、このことを実は各町長にもお願いさせていただいているところでございますので、言葉の上ではいろいろ表現はあろうかと思いますけれども、4町の町長方の思いも私の思いも一緒かと思いますので、どうぞひとつご理解いただきたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 北名議員。

〇20番(北名照美君) 今答えた中で、最初の議員の意向ですけれども、法定協の委員さんについて、別に縛りがかかっているわけではないですから、それは構わないと思うのです。ただ、ここでは言及しないということも、それもいいのかなと、やむを得ないのかなと思いはしますが、しかし大丈夫というか、過半というか、その辺はしっかり見きわめて言っているのですかということを聞いているので、それは聞きたいと。
 それから、最後になりますけれども、こういう事態になったわけで、市長として責任はどういうぐあいに感じているか。

〇議長(川中 裕君) 河野市長。

〇市長(河野順吉君) 特別委員会を通じ、その域をまた脱することも、議会ルール上からも大変恐縮でございますけれども、議員の皆さん方にはいろいろな場面で私自身もお聞きしておりますので、このことについてはどうぞひとつご理解をいただきたいものだと思っています。こういったこともやはり大きな教訓になっていくものだと思っています。
 ただ、私自身決して深川の責任というものではないものだと思っております。むしろ法定協議会に進むときにこそ、皆さん方の気持ちもそこにあったものだと信じておりますので、今後とも議員の皆さん方のご指導、ご協力、そして市民の皆さん方のご協力を賜りながら、合併問題等については慎重に議論を深めていきたいものと考えておりますので、今後ともどうぞひとつお力添え賜りますことをお願い申し上げます。

〇議長(川中 裕君) 西野議員。

〇14番(西野清勝君) 私は、ここで市長の基本姿勢についてただしておきたいと、こんなふうに考えております。
 今さら申すまでもなく、平成の大合併は、第1ラウンドは西高東低、こう言われております。既にもうゴールを迎えようとしているわけでありますが、私は今般の1市4町の合併については、ご案内のとおり4町がそろって辞退して破談をしたと、これはやむを得ないことであります。この間6カ月余りとはいいますけれども、それなりの論議の中で熱心に積み重ねてきたわけでありますが、特に本市からは対等合併を積極的に推進するということの姿勢を打ち出しておりましたし、あるいは新しい市の名前、要するに新市の名称などについては、余りこだわらずに大きな視野で見て、これらの名称は二義的なものと、こういう発言も飛び出したり、いろいろなことが論議されてまいったわけでありますが、深川市から考えてみますと、4町に向けてのオールサービスというのですか、こういう姿勢が貫かれたのではないかなと、不遜なのではないかなと、こんなふうに私は私なりに見ているわけであります。結果として、振り向けば、よく言う言葉にだれもいなかったと、極めてこの状況はむなしい気持ちがするわけであります。これらのことを全部すべての面で検証し、反省して、いろいろ議論すると、これは1時間や2時間、3時間では終わらないと私は思います。したがって、本席におきましてはこれを割愛させていただきますが、先ほど申し上げましたように市長の基本姿勢、このことについては私はきちっと市長の考えを述べてもらいたいと、こんなふうに思っているわけであります。
 まず一つは、昨年12月14日の一般質問に対する市長答弁で、合併を推進するという表明があったわけでありますが、それは質問に答えてでありますから、表明するのも市長の自由であります。しかしながら、私はそのときの判断の基準、何をもって、どのような判断でもってそういう表明をされたのか、ここのところをまず聞かせていただきたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 答弁願います。
 河野市長。

〇市長(河野順吉君) これまで私は、両議員の答弁でも申し上げさせていただいておりますが、今日的な課題の中で国、そして地方がこのことを真剣に取り組まなければならないときを迎えていたことはご理解いただけるものだと思います。
 私の基本姿勢、皆さん方のご意見を聞く、あるいはまた私自身も15会場に、出なかったところもありますけれども、私は翌朝その報告もちょうだいをいただいているところであります。関心を持っていただいている方がやはり出向いてきて、ご理解いただいたものだと私は信じております。熱っぽくそれぞれの町内を代表するがごとくの方々もお越しいただいたところであります。このことは、前者お二人の質疑にもお答えさせていただいておりますように、お忙しいところお越しいただいたことに感謝を申し上げたいと思います。
 私自身は、当選をさせていただくときに、市民の皆さん方の声をできるだけ聞こうと、そしてその場を設けようと。市民とともに語り、ともに考え、行動していく、この基本理念は今日も忘れておりません。そういった意味合いで、やはり場を設けていくということからも、市町村合併についても市民の皆さん方の声を聞く機会を設けていただいて、そのことにご出席いただいた皆さん方に私は感謝をしているところであります。
 繰り返すようでございますけれども、14日の私自身のこの考え方については、先ほども申し上げさせていただいてございますように、やはり経済団体を代表するお二人や、あるいはまた皆さん方からそれぞれの声を聞かせていただく、さらに私自身も積極的に多くの諸会合に出てこのことを申し上げさせていただき、議員各位もこの場に臨んでいらっしゃいます。私は、あいさつの後中座するけれども、議員の皆さん方に反対あるいは賛成はいいけれども、どういった意味で反対なのかということ等もお伺いしたい、そんな気持ちで自分自身多く出向かせていただいたところでもございます。どうぞひとつそのことを十分ご理解いただいて、私自身は初心を忘れないでいきたいと思っていますので、議員各位のご指導を今後ともよろしくお願い申し上げたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 西野議員。

〇14番(西野清勝君) 市長は市長としての思いもあっただろうと私は思いながらも、これまでこの合併問題について市長が話ししてこられた発言、市長の言葉で市民に伝わっているこの内容というのは、まず最初には、合併は市民の選択ですというすばらしい言葉で述べております。私もこれには賛同したわけであります。しかしながら、少し時間がたつと、例えば住民投票の問題についても、すばらしい方法ではある、いい方法ではあるけれども、慎重にという。慎重にはいいのです。しかしながら、その慎重は本当の真意はどうであったかということは、私は今でも知りたい気持ちなのです。
 それはさておき、一番肝心なことは、市長はその発言の流れの中で、4町の町長と議会と相談して推進を決めますと、こう言っているはずです。聞いているのは、私だけでないと思います。先ほどもいろいろ各議員の質疑もありましたが、最近に至っては法定協の委員などとも相談した、あるいはそれぞれの団体の代表の方だとか、そういった方の意見も聞きましたと言っている。それは、悪いことではありません。しかしながら、市長の言う議会と4町の町長と相談して推進を決めるという、この具体的なことはどのようにやられたのか、いま一度私は確認をしておきたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 河野市長。

〇市長(河野順吉君) 4町と相談をさせていただくということは、これは4町のそれぞれの考え方がご披瀝をされているところでございますので、このことはひとつご理解いただけるものだと思っています。
 合併の推進に踏み切るということは、先ほど来から申し上げておりますように、それぞれの会場の考え方、空気、そしてやはり議員の皆さん方もそれぞれのお立場で参加されておりましたので、そのお気持ちを私自身が判断したものでございますので、ご理解いただきたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 西野議員。

〇14番(西野清勝君) 余り長くは申しません。もう3回目ですから、言いませんが、市長はふだんから聞いておりますと、非常に話が上手な方だと。結局表現豊かであり、私はそれはすばらしいことだと思うのです。しかしながら、余りにも目まぐるしく表現、言葉が変わっていきますと、これは信頼できるかどうかという問題にもつながってくるおそれがある、私はそのことを言いたいのです。だから、やはり小さいことでも、5年も10年もたって変わる場合もあるけれども、半年もたつかたたないうちに言い方が常に変わってくる。同じ言い方でも後退というのがある、あるいは前進がある。しかしながら、私が検証している限りにおいては、このことは市長の言葉ですから、どうしようもありませんが、極めてその感じを強くすると私は思っているのです。
 そこで、3回目ですから簡単に申し上げますが、今回の相談があった、ない、このことは言っても仕方ありません。しかしながら、4町の町長方が最終の会合で述べたこと、あるいは新聞発表もありますけれども、これは4人の町長がそろって共通していることは、常に住民と議会という言葉が出ているのです。表現には、いろいろあります。反対が多い、賛成が少ない、熟していない、いろいろあるのです。議会の大勢がどうだとか、その辺やはり考える根底が私は河野市長にはなかったのではないのかなと。これは、私の勝手な考えかもしれませんが、こういうことが心配されるのですよ、今後においても。
 したがって、今般の合併の破談は何が原因かということは、一概に問い詰めて言えるものではありませんが、1市4町といえども規模からいけば7対3の割合で分けられるわけです。しかし、市は市であります。法定協の会長でもある市長がやはりリーダーシップをどの程度発揮したのか、このことも私は率直に、言いづらいことでありますが、疑問を持っております。
 さらにまた、4町との意思の疎通が十分であったかどうか。これは、将来にわたってもこういう合併があり得るかもしれない、そのことを考えたときに、やはり何が大事かということは、ただ財政問題、お金、交付税、特例債ばかりではないのです。結局は、金が合併するわけではないのです、人と人との合併なのです。そういうことを考えますと、やはり意思の疎通はいかに大事かなということを私自身も反省を持ちながら、この点はいかがだったのかということも含めて、簡単でよろしいですから、お答え願いたいと思います。

〇議長(川中 裕君)  河野市長。

〇市長(河野順吉君) いつもご支援をいただいている西野議員を初め議員各位に、深く敬意と感謝を申し上げたいと思います。
 今お言葉がございました。やはり1市5町として、消防を初めとして多くの一部事務組合等は、本当に仲のよい中で進めさせていただいていることは、議員各位のご指導のたまものであります。今いろいろとお話ございましたことを私自身肝に銘じて、今後とも努力させていただきたいと思いますので、ご理解ください。
 ただ、このことは皆さん方が一番、議員各位、市民の皆さんがご理解をというよりも、おわかりだと思いますけれども、町村会の海老澤会長さんを初めとする町村会の皆さん方が、今北海道として新たな手法の広域自治体、連合自治体なるものを実は打ち出していることはご承知のとおりであります。こういったことが私どもも、そしてまた今後国からどういう指導があるのか、道の指導があるのか、私たちも推移を見守っていかなければいけないと思います。
 しかし、事北空知にあってはご承知のとおり、あの介護保険の審査会等一つにしても、深川を中心とした審査会に求めていることは十分ご理解いただけると思っております。私どもは、これまで培われてきた、また議員各位からご指導いただいている1市5町の和やかな運営ぶりを今後とも新たなる北空知づくりのために邁進していきたいと思っておりますので、西野議員さんから貴重なご提言を含めてのご意見をちょうだいいただいておりますことを肝に銘じ、今後とも市政を預かってまいりたいと思いますので、今後ともよろしくご指導賜りますことをお願い申し上げ、答弁にかえさせていただきます。

〇議長(川中 裕君) 質疑を終わります。
 お諮りします。本件は、会議規則第36条第2項の規定によって委員会付託を省略したいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって本件は委員会付託を省略することに決定しました。
 これより討論に入ります。討論の通告がありますので、指名します。
 北名議員。

〇20番(北名照美君)〔登壇〕 日本共産党議員団を代表いたしまして、提案されている北空知1市4町の合併協議会廃止に対して、満腔の意をもって賛成を表明します。
 ほぼ1年近く私たちは、国の押しつけを唯々諾々として1市4町住民に認めさせようとする動きと真っ向から対峙して、合併反対の論陣を張り、運動を展開してきました。何せ行政の側は、相当な予算を使い、行政マシンを総動員してやってきたのですから、大変でありました。
 今回の合併問題を私たちは、国による自治体減らし、リストラによる地方への財政配分削減を企図したものであり、結果は地方の衰退の道であり、百害あって一利なしと断じてきました。合併特例債というあめならぬ毒まんじゅうに目がくらんで、後で借金地獄に締めつけられることは必定と、この問題の本質を喝破して、運動を進めてきました。
 したがって、今回の法定協廃止、合併破綻は私たちの主張が通ったことで、まさに快哉の思い、感無量であります。周辺町が人口激減による過疎のまちになることを免れた、あるいは深川市民が一層箱物づくりによる借金で塗炭の苦しみに陥ることを免れたことに、安堵の胸をなでおろしています。こうした結論を導き出した1市4町の地域住民、4町の町長あるいは町議会議員さんに連帯を感じます。また、同僚市議会議員の中に同じような意見を持っていた方も何人も感じられまして、その方たちにも連帯のエールを送るものであります。
 そこで、河野市長でありますが、私はこの点でもあなたは裸の王様だったなとつくづく思います。振り返ったらだれもついてきていないと、こういうことでなかったでしょうか。今度のことからしっかり教訓を学んでいただきたいと思います。国の方に顔を向けて、住民をないがしろにしてはなりません。議会も市民も、あるいは周辺町も言うとおりには決してならないということを肝に銘じていただきたいと思います。小泉政治が彼の答弁や言動に見られるように、実に国民の痛みや実相を無視したいいかげんなものであるかということに批判が高まってきています。今国民が求めているのは、暮らしを守る政治であり、平和や民主主義を大事にする政治です。地方自治も地方議会もその立場で福祉と教育を守ることを初め、奮闘してこそ住民が望むところだと思います。
 この1年間、本当の意味の地域づくり、地方づくりがおくれたことは否めない事実だと思います。先ほどの質疑でも言いましたが、むだでなかった式の総括は、いささか問題があると思います。むだにしてはならないという思いは、私どもも全く同じであります。同時に、今度の結果から河野市長がしっかりとその経過を踏まえた責任を感じることを求めるものでもあります。この轍を繰り返さないと、しっかりふんどしを締め直すことが今必要と思います。
 以上、私自身思いが交錯している中で、全面的総括は別の機会にして、大きなくくりで意を述べて、提案に賛成の討論といたします。

〇議長(川中 裕君) 討論を終わります。
 これより議案第1号を採決します。
 この採決は起立によって行います。
 本件は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。

(賛成者起立)

〇議長(川中 裕君) 起立全員。
 よって、議案第1号は原案のとおり可決されました。


〇議長(川中 裕君) 日程第5 議案第2号深川市の合併についての意思を問う住民投票条例についてを議題とします。
 提出者の説明を求めます。
 河野市長。

〇市長(河野順吉君)〔登壇〕 議案第2号深川市の合併についての意思を問う住民投票条例について、提案理由を申し上げます。
 深川市の合併についての意思を問う住民投票条例の制定につきましては、本年1月21日、地方自治法第74条第1項の規定により深川市条例制定請求書を受理しましたので、同条第3項の規定により議会に付議するものであります。
 よろしくご審議くださいますようお願い申し上げます。

〇議長(川中 裕君) 本件は一時議事を延期します。


〇議長(川中 裕君) 日程第6 条例制定請求に係る意見陳述の日時等についてを議題とします。
 ただいま市長から提案されました議案第2号は、地方自治法第74条第1項の規定に基づき条例制定を請求され、市長は同条第3項の規定により議会に付議したものでありますので、議会は同条第4項の規定により条例制定請求代表者に意見を述べる機会を与えなければならないとされております。
 よって、本日午前11時50分から本会議において条例制定請求代表者から意見を述べていただくことにしたいと思いますが、これに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって本日11時50分から本会議において条例制定請求代表者から意見を述べていただくことに決定しました。
 午前11時50分まで休憩します。

(午前11時39分 休 憩)


(午前11時50分 再 開)

(条例制定請求代表者畑地克之君 入場)

〇議長(川中 裕君) 休憩前に引き続き開議します。


〇議長(川中 裕君) 日程第7 条例制定請求代表者意見陳述を行います。
 畑地さん、登壇の上、意見の陳述をお願いします。

〇条例制定請求代表者(畑地克之君)〔登壇〕 ただいま紹介いただきました畑地でございます。貴重なお時間をとらせてもらい、意見を述べさせていただきたいと思います。
 昨年の1月19日、市町村合併説明会がスタートされました。11月19日、法定協議会のすべての合併にかかわる事務作業が終了いたしました。
 この間、深川市民の関心事は、この合併問題が深川市の歴史の中でも最も大きな課題であり、過去の合併経験からもさまざまな困難を伴うもので、市民に大きな影響を及ぼす問題と考えるものであります。
 また、行政面では、この問題が市民生活に大きな影響を与える重要課題であり、住民説明会、アンケート調査、住民投票など、広報広聴に努め、市民の意向把握を取り進める必要があります。
 市長は、常日ごろ市民と語り、考え、行動するとの政治理念を示され、昨年2月17日、「合併するかどうかは市民の選択です」と申されておりますことからも、市民に直接賛否を問う方法が講じられるものと期待していたところでありますが、昨年12月の市議会での突然の合併の推進表明は市民軽視とも言えるものであり、議会頼みと考えざるを得ません。
 何よりも重要なことは、住民の意思であり、これが最大限尊重されなければならないという視点に立って、住民投票条例の制定を請求するに至ったのであります。
 行政や議会にすべてお任せするのではなく、住民一人一人が自分の意思を表明することにより、その総意を最大限に反映させ尊重することは、市長、議会にとっても、市民の意向を知る上でも欠かせない過程の一つと考えます。
 もとより住民投票は、決して議会制民主主義を軽視するものではなく、議会制民主主義を補完するものだと思います。
 このような考えのもとに、短期間の中、活動メンバーの費やしたエネルギーは極めて大きく、日増しに賛同者もふえ、2,102人の熱き署名が結集されたのであります。
 したがって、市議会におかれましては、これまでの経過を十分ご理解くださいまして、よろしくお取り計らいお願いする次第であります。
 なお、将来において考えられる合併問題などのために、常設の住民投票条例の制定を強く望むところであります。
 ありがとうございました。

〇議長(川中 裕君) こ畑地さん、意見を述べていただきありがとうございます。
 それでは、畑地さんには退場願います。

(条例制定請求代表者畑地克之君 退場)

〇議長(川中 裕君) 以上で条例制定請求代表者による意見陳述を終わります。
 暫時休憩します。

(午前11時55分 休 憩)
         


    
(午後12時59分 再 開)


〇議長(川中 裕君) 休憩前に引き続き開議します。
 これより一時議事延期にしておりました議案第2号の質疑に入ります。
 北名議員。

〇20番(北名照美君) この条例案には、市長の意見が付されています。それも読みまして、二、三質疑いたします。
 1点目は、この意見書の中に、最後の結論部分に入るところで、合併に関する住民投票条例制定の意義について否定するものでありませんが云々となっています。その意義について否定するものではないということについて、多少説明をいただきたいと。
 2点目は、今回の場合には1市4町の枠組みが崩れたということで、結論部分で本条例を制定する必要性は認められないという、そういう意見書になっていますが、もし崩れなかった場合、この結論が変わるということと考えてよろしいか。
 3点目は、先ほど述べられました畑地さんの陳述、その最後の部分で、将来においても考えられる合併問題等のために、常設の住民投票条例の制定を強く望むというぐあいになっておりますし、これは至極もっともな話であります。この点についてどうお考えか。
 以上、3点お尋ねします。

〇議長(川中 裕君)  答弁願います。
 河野市長。

〇市長(河野順吉君) 初めに、意見書に記載をさせていただいております「意義については否定するものではない」の意味についてでありますが、今回の条例制定の住民からの直接請求は地方自治法に定められた市民の権利であって、意見書にも記載されておりますけれども、2,052人ということの署名でございますけれども、このことは真摯に受けとめる必要があると考えてございます。
 合併に関して、道内でも数多くの住民投票が住民請求あるいは議員提案、あるいは執行機関提案などによって実施されている状況から考え、住民の意向を把握する手段であるという意味において、合併に関する住民投票の意義を否定するものではないということでありますが、議会制民主主義のもと、住民投票で住民の意思を確認することの是非については、それぞれの案件の重要性や住民の意思の把握の状況などによって違い、適切に実施するかどうかを判断する必要があると考えます。
 今回請求されました合併に関する住民投票について、仮定の質疑ではありますが、1市4町の枠組みによって合併を推進する状況にあるとしたら、署名した市民の皆さんの意思を否定することではないものと考えます。しかし、市町村合併については、すべて住民投票を実施するのではなく、その時々の状況によって判断すべきものと考えてございます。
 3点目の常設型の住民投票条例につきましては、今後の課題として制定している自治体の状況等を把握する中で、調査研究に努めてまいりたいと考えております。

〇議長(川中 裕君) 北名議員。

〇20番(北名照美君) 今の答弁は、案件の重要性によって判断が出てくるよと、あるいは時々の状況判断と。だから、合併だからといって必ずしもするか、しないか、それも状況判断と。それはそれで、だめではないが、あなたはどう思うかということ。合併という極めて大きな重要な問題について、基本的な判断を聞きたいわけ。河野市長は、どう思うのだと。あいまいなのだ、はっきり言えば。案件の重要性によって違うと、これは当たり前なのだ。時々の状況判断によって違うと、これも当たり前だ。だけれども、今出てきているのは合併について出てきているでしょう。こういうようなのは最重要案件と私も思うし、これを出している方たちも先ほどの中にも、深川市民の関心事は、この合併問題が深川市の歴史の中でも最も大きな課題であり、過去の合併経験から云々となっていますが、こういう案件については基本的にやると考えるよというのか、いや、それも状況判断だよ、案件の軽重を考えてだよという、そういうことなのか、そこを聞きたいわけだ。

〇議長(川中 裕君)  河野市長。

〇市長(河野順吉君) 今申し上げさせていただいた私の気持ちがそのとおりだということでご理解をいただければと思っております。
 いずれにしても、こういう条例そのものの提案をさせていただくときには、議会の皆さん方のご審議も仰がなければなりません。どうぞひとつ今後とも議会の皆さん方のご意見等も十分尊重させていただきながら対応してまいりたいと思っております。

〇議長(川中 裕君) 北名議員。

〇20番(北名照美君) 河野市長が言っていることがあいまいなのではなくて、私の頭が悪いのだと思うのだ、多分。だから、ちょっとわからないのです。それは、そうなのだって。今後出てきたときは、その問題の案件によるし、議会にかけてと、これもいいのだ。それはわかるけれども、河野市長はこの種の案件について、この種と言っていいと思うのだが、どう思うのですかということを聞いているの。議会にかけるのは当たり前なのだ。だから、そのときの判断は議会にかけると。それから、仮定のことは今は言えないと、これもいいです。だけれども、どうなのと。ちょっとわかるように、できればお願いします。

〇議長(川中 裕君)  河野市長。

〇市長(河野順吉君) 北名議員さんも十分私の気持ちとご一緒の立場でご質疑をされているものだと思います。
 私は、第1回目のときに申し上げさせていただいておりますが、やはり合併に関しては道内でも住民投票だとか、あるいはまた住民請求あるいは議会議員提案、また執行機関の方からの提案、いろいろの選択があるわけであります。このことをその時々の状況を把握させていただきながら、今後議会の皆さん方にご提案させていただくということでございますので、どうぞひとつご理解いただきたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 西野議員。

〇14番(西野清勝君) 私は、きょうのこの投票条例につけられました意見書、これについてただしてまいりたいと思います。
 まず、この意見書全体の私が感じた感想といいますか、当然のことしか書かれていないわけですが、これはこれでいいと思うのです。そのとおりです。しかし、私がここで問題だなと思うのは、意見書の最後に書かれております必要性、認められない、この文言なのです、この言葉。市長としては、これが最良の言葉であると、自信を持ってこのような表現といいますか、言われていると思うのですが、あえてこの認められないというパンチの強い、インパクトの強い言葉を積極的に使った意図は何だったのか、率直にひとつお答えいただきたいと思います。

〇議長(川中 裕君)  河野市長。

〇市長(河野順吉君) お答えさせていただきますが、住民からの直接請求がございました深川市の合併についての意思を問う住民投票条例を議会に付議する場合は、もうご理解をいただいておりますとおり、地方自治法によって長の意見を付することとされてございます。
 この意見は、条例案に対する執行機関の立場から賛否を明確にするものであるとされておりますことから、1市4町の合併の枠組みが崩れた状況において、今回の意見書の後段にありますように「本条例を制定する必要性は認められないものと考えます」との表現となったものでございます。このことから、決して住民投票の意義を否定するものではないことを十分ご理解を賜りたいと存じます。

〇議長(川中 裕君) 西野議員。

〇14番(西野清勝君) ご理解をということでありますから、理解しようという私の気持ちもないわけではありませんが、私はこういう言葉を使う場合には、少なくとも合併が合併協解散、いわゆる成立しないと、こういう経過から必然的にこの条例が必要かどうかということは答えが出てくるわけです。当然出てくるのです。
 そこで、やはり請求に基づいて市長が議会に付議するこの案件の意見としては、私の感じとしては、いかにも感情の高ぶりを感じるような表現であって余り好ましくないと私は思うのです、ざっくばらんに申し上げて。そういうことです。
 これは、間違いがあるかどうか、私も専門家でないからわかりませんが、もともと認めるとか認めない、あるいは決算だとかでいろんな面で認定するとか、あるいはまた承認する、しない、こういった用語、言葉というのは、案件に付議して出された場合には議会の領域なのです、認める、認めないというのは。私は、そういうふうに理解をしているのです。間違っていれば訂正もしますが。そこで、議会の領域、これは責任と権限に係る範疇だと思っておりますから、今この言葉を使ったことについてどのように考えているのかの見解をひとつ市長にお示しいただきたいと思うのです。

〇議長(川中 裕君)  河野市長。

〇市長(河野順吉君) 表現の仕方にもいろいろございますが、先ほど前段1回目のときにもお答えさせていただいてございますが、執行機関の立場から賛否を明確に、今ご質疑いただいた西野議員さんのお言葉もございます。しかし、私は先ほど決して住民投票の意義を否定するものではないことを後段申し上げさせていただいております。このことをご理解いただきながら、賛否を明確にしなければならないということから、こういう表現になったことをどうぞひとつご理解賜りたいと存じます。

〇議長(川中 裕君) 西野議員。

〇14番(西野清勝君) 私は何を言いたかったのかと最後に申し上げますけれども、どこまでも意見なのですね、市長の。ですから、あえてこの言葉を使わなくても、必要ないものと考えますとか、必要ないものと判断しますとか平凡でいいのです、平易で。こういうところにやはり問題があったのではないかなと、私はそういう気持ちで今いろいろと伺ったわけであります。今後の問題はともかくとして、やっぱり文言、言葉、あるいはこういったいろいろ活字にする場合には、私はそういうことを十分配慮されなければならないと思うのです。答弁は要りません。

〇議長(川中 裕君)  質疑を終わります。
 お諮りします。本件は、会議規則第36条第2項の規定によって委員会付託を省略したいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって本件は委員会付託を省略することに決定しました。
 これより討論に入ります。討論の通告がありますので、指名します。
 岡部議員。

〇9番(岡部誠二君)〔登壇〕 公政クラブを代表して、議案第2号には反対の立場で討論いたします。
 本条例の趣旨につきましては、2,052人の市民の方々の署名をいただく中で提出されましたことは重く受けとめるものであります。
 これまで合併問題につきましては、深川市独自のものとして市町村合併研究会が平成13年12月に関係職員により設置され、7回の研究会が開催されたと伺っております。
 また、平成14年10月には北空知地域づくり検討会が発足、北空知1市5町による協議が始まったのであります。市町長会議4回、幹事会11回と精力的に検討が重ねられ、平成15年8月には任意合併協議会であります北空知地域づくり検討会として改組され、その後検討会6回、幹事会4回、企画調整部会7回と、さらに検討が重ねられたのであります。
 その中で、平成16年4月に沼田町の不参加表明を受けて、同年5月に各市町においてそれぞれ臨時議会を開催し、北空知1市4町合併協議会への参加を議決し、新たに出発し、先月25日、最終法定協議会まで9回にわたって協議を重ねたのであります。さらに、新市建設計画関係、総務文教関係、そして産業建設、民生福祉関係の三つの小委員会の協議もあわせて13回開催されました。
 一方、深川市議会においては、市町村合併調査特別委員会が平成16年3月に設置され、15回の委員会が開催され、この間議員各位に資料の提出、さらに定例会では委員長報告がなされ、合併についてそれぞれさまざまな角度から議論がされたのであります。
 また、市民の皆さんに対しては、広報ふかがわにより平成14年2月号から平成17年1月号まで、都合9回にわたって合併についてのメリットあるいはデメリット、さらには市民のご意見などを広く掲載した広報活動がなされたと認識しています。
 また、昨年11月24日、吉住・更進コミュニティセンターから始めた市町村合併説明会は、市内各地で15回開催され、参加された方々からは活発なご意見が多く出されたと聞いております。
 このように、市町村合併に関して議会や市の執行機関側の検討、協議、市民に対する広報などは数多く重ねられたのであります。しかし、1月25日、妹背牛町で開催された合併協議会の席上で深川市以外の4町は当分自立の道を選択する旨の決意が表明され、先ほど議決されましたように1市4町の合併協議会は3月31日をもって解散されるものであります。
 よって、今市民による合併に関する是非を問う投票については、既に時期を逸していると判断せざるを得なく、議案第2号深川市の合併についての意見を問う住民投票条例については反対するものであります。
 以上、議案第2号に対する討論といたします。

〇議長(川中 裕君) 田中昌幸議員。

〇4番(田中昌幸君)〔登壇〕 民主クラブを代表して、住民投票条例制定に反対の立場で討論いたします。
 北空知1市4町の現行の合併特例法のもとでの合併の枠組みが完全に崩れました。このことに対する評価は、これまでの各位のコメントや先ほどまでの質疑でも明らかにされていますが、私としましては市民の皆さんとの合意形成の過程に問題があったということに尽きるのではないかと考えます。
 市長は、12月14日に一般質問の答弁の形で合併推進の立場を宣言されました。しかし、このときに別の質問の答弁で、市長は「今後も皆さんの意見を十分に聞いていきたい」と言っています。このことからすると、先日の合併協議会での12月14日の合併推進宣言が最終判断であったような説明もしていることは、強く疑問を感じるものです。
 さらに、4町の町長の皆さんが合併説明会において、住民の賛成や反対のさまざまな声があったことを取り上げながらも最終的に民主的な判断をされたことを聞くとき、やはりこのことと比べても深川市においては住民不在と言われても仕方がないような説明に終始していたと言えます。このたびの直接請求の行動は、このような市長の姿勢にも大きな危惧を持っておられたことから進められたものであると考えるものです。
 このたび条例制定の住民請求に取り組まれました畑地克之様を初めとする皆さんの行動に、心より敬意を表します。そして、これらの意義を高く評価する中で、私たち民主クラブの3人も署名に参加させていただきました。このことは、議会の中でも民主クラブが一貫して、広く住民の意思を確認するための方法として、住民投票の実施や公聴会の開催を求めてきたことと同じ流れであると考えているからであります。
 しかし、目的である北空知1市4町の枠組みが崩れてしまった今現在としては、改めて本条例案での住民投票という行為を起こすことにはならないものと考えます。今後合併というまちづくりの根幹にかかわる論議がある場合には、住民投票につきましては行政の側から提起されるもの、あるいは議会としても議員発議による条例案の制定も視野に入れることを真摯に受けとめる必要があると考えます。
 一方、常設型の住民投票条例については、市民との協働を進めるまちづくり基本条例などとセットに取り組まなければ、むしろ市民の皆さんにとりましては投票できない条例になりかねないことが、住民投票条例制定の先進自治体で起きていることも明らかになっていることを踏まえる必要があります。しかし、合併にかかわっての住民の意思を問うことは必要不可欠のことであることから、今後住民投票条例制定に向け、議会としても十分議論を深めていかなければならないと考えます。
 このたびの住民請求の取り組みにかかわり、今後の市政推進に当たっての重要な一石を投じられた皆さんに、改めて心より敬意を表するものです。しかし、提案された条例案に対しては反対の立場をとらざるを得ないことを申し上げて、民主クラブを代表しての討論を終わります。

〇議長(川中 裕君) 北名議員。

〇20番(北名照美君)〔登壇〕 議案第2号住民投票条例について、日本共産党議員団を代表して討論します。
 結論は、本提案にかかわる状況の大きな変化により条例にすることはなじまないということです。
 一言この条例案について言及します。まず、畑地さんを代表とする受任者の方々の努力に対し、深甚なる敬意を表します。自治体合併という自治体及び住民にとって最上級にランクする重要課題に対して、直接請求で是非を問う条例制定を求めたわけですが、このことは住民の意思、民意を最大限尊重するという点で極めて大事なことであります。12月という冬の寒い時期、雪の日や吹雪の日も少なからずあった中で、2,102人もの署名を集められた皆さんの奮闘は、深川市の歴史の1ページにしっかりと記されるものと高く評価するものであります。
 同僚松沢議員も私も、心から敬意をもってこの署名をいたしました。今回は、投票行為の前に結論が出たので、この条例そのものは無用になったと判断するものですが、今後において同じようなレベルの課題に直面したときには、必ず今度の経験が生かされてくるものと確信をしますし、そのために私たち日本共産党議員団も努力したいと思っています。重ねて条例請求者各位にお礼を述べて、討論といたします。

〇議長(川中 裕君) 討論を終わります。
 これより議案第2号を採決します。
 この採決は起立によって行います。
 本件は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。

(賛成者起立)

〇議長(川中 裕君) 起立なし(退席者1人)。
 よって、議案第2号は否決されました。



〇議長
(川中 裕君) これで本臨時会に付議されました事件の審議はすべて終了しましたので、平成17年第1回深川市議会臨時会を閉会します。


(午後 1時28分 閉 会)



 上記会議の記録に相違ないことを証するため、ここに署名する。

 議  長      川 中   裕
 署名議員( 3番) 長 野   勉
 署名議員(19番) 高 桑 幸 雄


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