平成21年 第3回
深川市議会定例会会議録 (第4号)
午前10時08分 開議
平成21年9月18日(金曜日)
午前11時00分 閉会
〇 議事日程(第4号)
(午前10時08分 開議)
○議長(北本 清美君) これより本日の会議を開きます。
○議長(北本 清美君) 事務局長から諸般の報告を申し上げます。
○議会事務局長(森田 敏夫君) 初めに、市長から事件1件の訂正の申し出がありました。
次に、社会民生常任委員長から議案1件、経済建設常任委員長から議案1件及び陳情1件、決算審査特別委員長から認定14件の審査結果の報告がありました。
次に、市長から議案2件、経済建設常任委員会から意見案1件の提出がありました。
次に、第3回定例会4日目の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
以上で報告を終わります。
○議長(北本 清美君) 日程第1 事件の訂正についてを議題とします。
市長から別紙、申出書のとおり報告第6号健全化判断比率の報告について、訂正したいとの申し出があります。
訂正理由の説明を求めます。
山下市長。
○市長(山下 貴史君)〔登壇〕 報告第6号健全化判断比率については先般ご報告を申し上げましたが、その訂正について申し上げたいと存じます。
平成21年9月3日付報告第6号をもちまして、本会議に報告いたしました深川市の平成20年度の健全化判断比率のうち、将来負担比率について224.5とその折報告いたしましたが、その後、積算に若干の誤りがあることが判明いたしましたことから、再度算定しました結果、222.7に変更となりましたので、その旨訂正させていただくものであります。よろしくご理解いただきますようお願い申し上げます。
○議長(北本 清美君) これより質疑に入ります。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 質疑を終わります。
お諮りします。報告第6号の訂正の件については、これを承認することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって報告第6号の訂正の件は承認されました。
○議長(北本 清美君) 日程第2 委員会報告第14号議案第67号深川市国民健康保険条例の一部を改正する条例についてを議題とします。
本件について委員長の報告を求めます。
田中社会民生常任委員長。
○社会民生常任委員長(田中 裕章君)〔登壇〕 ただいま議題となりました議案第67号深川市国民健康保険条例の一部を改正する条例について、社会民生常任委員会で審査しました概要と結果についてご報告申し上げます。
議案第67号は、本定例会において当委員会に付託され、9月9日に委員会を開催し、所管の部課長等の出席を求め、審査を行いました。質疑の中から主なものを申し上げます。
問い、今回の条例改正は、国の政策として平成23年3月31日までの時限立法となっているが、今後の国の考え方は。
答え、今回の措置は、緊急の少子化対策として暫定的なものでありますが、国は引き続き保険給付や分娩費用のあり方について検討し、さらに所要の措置を講ずるものとしております。
問い、平成23年3月31日以降、市独自の施策を何か考えているのか。
答え、国保運営協議会からは、国の負担、他市の状況、さらに深川市国保会計の状況を十分見きわめながら、対応してほしいという答申をいただいておりますので、その答申をベースに国保世帯の所得水準、診療報酬改定の状況、さらに少子化対策の効果などを検証し、再度、国保運営協議会に諮りながら、対応していきたいと考えております。
問い、改正内容を市民に的確に伝えるために、どのようなPR方法を考えているのか。
答え、厚生労働省が改正内容を記載した広報シールを作成していますので、母子手帳を交付する際に手帳にこのシールを張り、内容を説明したいと考えております。また、改正内容については、国保だより、ホームページに掲載するとともに、市立病院内にも掲示してまいります。さらに、市で行っている母子保健事業の関係で来庁する出産を控えた方へPRしていきたいと考えております。
問い、今回の改正で一時金は市国保から病院に直接支払われるようだが、本人が受け取ることも可能なのか。
答え、出産後、申請していただければ可能です。
問い、資格証明書交付者でも一時金の対象となるのか。
答え、今回の改正内容は、少子化対策の一環として対応しようとするものですので、資格証明書交付者にも同様の対応となります。
問い、年度別の出生数であるとか、市立病院での出生数等を掌握することは必要だと考えるが、今のところ統計がまとめられていないようである。今後、少子化対策、市立病院の状況も踏まえると、毎年度、統計的に整理しておく必要があると思うがいかがか。
答え、関係所管で持っている資料を突き合わせていけば統計をまとめることができますので、今後、整えていきたいと考えます。
問い、深川市立病院あるいは近隣の病院における分娩費用の実態は。
答え、空知管内の2次医療圏で中心的な役割を果たしていると思われる市立病院で申し上げますと、深川市立病院で約37万円、砂川市立病院で約36万円、岩見沢市立病院で約38万円となっています。また、深川市民の利用も多いと言われている旭川市内のある個人病院では、39万円程度と伺っております。
質疑終結後、採決に入り、議案第67号は全会一致をもって可決すべきものと決定いたしました。
以上で社会民生常任委員会の報告を終わります。
○議長(北本 清美君) これより質疑に入ります。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 質疑を終わります。
本件は討論の通告がありませんので、これより議案第67号を採決します。
本件に対する委員長の報告は可決であります。
本件は委員長の報告のとおり決定することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって議案第67号は委員長の報告のとおり可決されました。
○議長(北本 清美君) 日程第3 委員会報告第15号議案第68号深川市営住宅条例の一部を改正する条例について及び陳情第3号道路整備に関する陳情書の2件を議題とします。
本件について委員長の報告を求めます。
北畑経済建設常任委員長。
○経済建設常任委員長(北畑 透君)〔登壇〕 ただいま議題となりました議案第68号深川市営住宅条例の一部を改正する条例について及び陳情第3号道路整備に関する陳情書について、経済建設常任委員会で審査いたしました概要と結果についてご報告申し上げます。
議案第68号及び陳情第3号は、本定例会において当委員会に付託され、9月8日に委員会を開催し、所管の部課長等の出席を求め、審査を行いました。
初めに、議案第68号深川市営住宅条例の一部を改正する条例についての質疑を申し上げます。
問い、今回、供用開始される西町団地C棟の家賃は、A棟B棟と比較しどのようになっているのか。
答え、家賃は入居者の収入により決定するもので、C棟の場合、2LDKは2万1,600円から3万2,200円、3LDKは2万5,900円から3万8,500円の範囲となり、A棟、B棟とほぼ同額となっています。
問い、従前から入居している方の家賃はどうなるのか。
答え、建てかえの場合、従来からの入居者にはこれまでの家賃と新しい家賃の差を6年間で段階的に上げる傾斜家賃制度が適用され、6年目から本来の家賃を適用します。
問い、市営住宅、道営住宅の公募状況はどのようになっているのか。
答え、市営住宅の平成20年度の公募は4回実施し、合計で32戸の公募に対し応募が48人の1.50倍、19年度も4回実施し、38戸に対し68人が応募の1.78倍、18年度も4回実施し、21戸に対し72人が応募の3.42倍となっております。道営住宅の平成20年度の公募は2回実施し、1回目は一般公募で1戸に対し20人が応募の20倍、2回目は北光中央団地の新規公募で45戸に対し144人が応募の3.6倍、19年度は2回一般公募を実施し、5戸に対し46人が応募の9.2倍、18年度は空き室が発生せず、公募はしておりません。
問い、今後、建設される西町団地において新規入居者を公募するのか。
答え、現時点では既存入居者が退去したこともあり、平成23年度建設予定の住宅で2戸を新規公募する予定となっております。
質疑終結後、採決に入り、議案第68号は、全会一致をもって可決すべきものと決定いたしました。
次に、陳情第3号道路整備に関する陳情書について申し上げます。
陳情者は、深川建設業協会会長杉山一成氏で、陳情の趣旨は、道路特定財源が一般財源化された現在、今後の道路整備や国、地方などの適切な役割分担のもと必要な予算を確保するとともに、従来を超えるスピードをもって推進することなど、5項目にわたり関係機関へ意見書の提出を求めるものであります。
審査終了後、松沢委員から反対の立場で、道路特定財源は、いろいろな議論を経て一般財源化され、地域活力基盤創造交付金と名前を変えたが、実態としては報道されているように99%が道路整備に使われている。道路整備に当たっては、市民に費用対効果や生活条件の影響などを情報公開し、合意に基づくものにすべきと考えることから、この陳情については賛成しかねるとの討論がありました。
その後、採決を行い、陳情第3号は、賛成多数をもって採択すべきものと決定し、あわせて委員会は川中委員外から提出のありました意見書を、賛成多数により関係機関に送付すべきものとし、本件を本会議に提出することに決定いたしました。
以上で経済建設常任委員会の報告を終わります。
○議長(北本 清美君) これより一括質疑に入ります。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 質疑を終わります。
本件は討論の通告がありませんので、これより採決に入ります。
初めに、議案第68号を採決します。
本件に対する委員長の報告は可決であります。
本件は委員長の報告のとおり決定することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって議案第68号は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、陳情第3号を採決します。
この採決は起立によって行います。
本件に対する委員長の報告は採択であります。 本件は委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(北本 清美君) 起立多数。
よって、陳情第3号は委員長の報告のとおり採択することに決定しました。
○議長(北本 清美君) 日程第4 委員会報告第16号認定第1号平成20年度深川市一般会計歳入歳出決算認定についてないし認定第14号平成20年度深川市病院事業会計決算認定についての14件を議題とします。
本件について委員長の報告を求めます。
長野決算審査特別委員長。
○決算審査特別委員長(長野 勉君)〔登壇〕 ただいま議題となりました認定第1号平成20年度深川市一般会計歳入歳出決算認定ないし認定第14号平成20年度深川市病院事業会計決算認定の14件について、決算審査特別委員会で審査しました概要とその結果をご報告申し上げます。
本件は、本定例会の初日の9月3日に市長から提案され、同日、決算審査特別委員会が設置され付託になったものです。
付託後、初の委員会を開催し、正副委員長の互選、資料要求について協議を行うとともに、9月7日には要求資料の確認のため、委員会を開催しました。その後、9月11日、14日及び15日の3日間、委員会を開催しました。
月11日には、市長より各会計の決算認定について一括して提案説明があり、財政課長及び担当部長からは、会計ごとの決算概要が説明されました。また、監査委員からは、決算審査意見にかかわる概要説明があり、その後、書面審査に入りました。
15日には、午後2時より総括質疑を行いました。数多い質疑の中から主なものについて申し上げます。
問い、長引く景気の低迷及び世界同時不況等の影響により、本市においても建設関連会社を初め、多くの企業が倒産や廃業に追い込まれた。企業倒産等による市税への影響、特に固定資産税及び法人市民税の収納状況について伺う。
答え、平成19年の年末から今年3月における市内建設関連企業の状況は、廃業10件、倒産13件です。これら企業にかかわる税の収納状況は、平成19年度固定資産税で889万円、収納率96.54%、20年度は813万円、93.63%であり、法人市民税では、19年度149万円、収納率100%、20年度109万円、94.33%となっています。
問い、病院事業会計における医療収支について。決算における収益と費用の差、約10億円の大幅赤字及び最終予算額と決算額の差、約1億7,000万円の要因は何か。また、職員給与費の約23億7,000万円は医療収入に対し63.37%であるが、一般的な適正率あるいは妥当な水準はどの程度か。類似病院と比較した場合はどうか。
答え、収益に比べ費用が上回っている要因は、減価償却費が約8億2,600万円と多額であること及び固定費の割合が高いことによるものです。また、予算と決算で大きな差が生じた理由は、年度当初で2人、年度途中で1人、計3人医師が退職し、それらに伴い患者数が減少したものと考えています。給与費比率は、一般的には52%程度が適当と言われております。平成19年度の総務省の公営企業年鑑によりますと、類似病院の平均では55.3%、そのうち黒字病院は51.8%となっています。これに当院の平成20年度のデータを当てはめると58.0%となり、高い状況にあると考えています。
問い、公共施設について、使用料収入のない施設も見受けられるが、そのような施設は幾つぐらいあるのか。また、使用料を取らない根拠は何か。さらに、運営が懸念されていたぬくもりの里の状況及びその後の経過等について伺う。
答え、公共施設の使用料は、基本的には施設の使用形態及び規模等により、個々の設置条例の中で定めているところですが、老人福祉センター、児童センター、働く婦人の家、老人いこいの家、文光児童館は老人福祉法及び児童福祉法の規定により、原則無料の施設としているものです。ぬくもりの里については、地元の運営協議会による農産物の販売及び事業者によるレストラン経営を基本に、4月下旬から10月中旬の約6カ月間運営いただいたところですが、本年2月、地域の方々の高齢化や営業上の事情などから平成20年度をもって辞退したいとの申し出があり、これを受けさまざまな検討を重ねた結果、深川振興公社にファーマーズマーケット、食材提供、物産販売の3事業を委託し、本年7月25日、まあぶ’sキッチンがオープンしています。
問い、学校評議員制度は任意設置と認識しているが、各学校の実態とその効果について伺う。
答え、平成15年4月の要綱制定以来、すべての学校で定数、構成員などを定め、年2回から3回の会議を開催し、学校運営に関する事項について意見交換を行っています。平成20年度においても全体で30回の会議が持たれ、学校課題の解決に向けた意見、提言をいただくなど、地域に開かれた学校づくりに大変有効と認識しています。
問い、歳入について、平成20年度は、国保税の徴収率が向上したことにより、いわゆるペナルティー措置が解除されたと認識している。また、資格証明書の交付など国保における経営姿勢の改善により、加算措置があるとも聞いているが、今回の決算にはどのように反映されているか。さらに、一部負担金減免制度の利用があったと聞いているが、どのような状況か。あわせて制度の市民周知や宣伝活動の状況について伺う。
答え、国保会計に国庫補助金として交付される普通調整交付金は、一般被保険者医療分の前年度徴収率が93%を下回った場合に当該年度の交付金から減額されるもので、本市の場合、平成20年度の徴収率は93%を超えておりますので、21年度に向けて減額はないと認識しておりますが、20年度決算では、19年度の徴収率が93%を下回ったため、1,256万4,000円の減額を受けており、決算にも反映されています。資格証明書や短期被保険者証の交付など経営姿勢が良好と評価された場合には、2,000万円程度の特別調整交付金が支給されますが、本市の場合、財政健全化などの項目で十分な評価が得られなかったことから、平成20年度は交付されておりません。減免実績については、対象者は1人で自己負担3割分の3万1,707円を免除しております。制度の周知、宣伝については、平成20年3月の国保だよりに掲載し、加入世帯へ周知しており、今後も適宜お知らせしていきます。
問い、昨年、商工会議所と議員が懇談する機会があり、しゃんしゃん祭りが話題となった。その中で会頭が「しゃんしゃん祭りは工夫も重ね、市民に溶け込むよう努力してきたが、状況を見て検討したい」と言っていたことを記臆している。しゃんしゃん祭りの予算は、平成19、20年度それぞれ1,000万円、21年度は800万円に下がっているが、費用対効果をどうとらえているのか。また、現状認識、市民に対するアンケートについてはどうか。
答え、費用対効果については把握しておりませんが、平成20年度の第27回深川しゃんしゃん祭りは、傘踊りが1万8,000人、花火大会が4万7,000人という主催者発表となっていますので、経済効果は大きいものと考えています。アンケートについては、市が財政的かつ人的支援を行っているまつりに対して、今後の支援のあり方などを検討するため実施するものであり、市民桜まつりや鷹泊湖水祭り、深川しゃんしゃん祭り、ふかがわ氷雪まつりなどについて行う予定であります。
問い、深川市の水道料金は全道市の中で2番目に高く、基本水量は8トンである。しかし、3トン、5トンという方も結構いると思うし、資料によれば5トン以下の方は大体2割となっている。だからといって使用の少ない方が無理して使うことにはならない。市は節水を奨励しているのか。省エネの関係も含めて5トン以下の人たちに言葉だけではなく、何か対応を考えるべきではないか。
答え、節水に関しては、資源の大切さと水道事業の安定供給の見地から呼びかけをしていますし、本市の環境基本条例においても市民、事業者及び市の責務等がそれぞれ果たされるよう求められていますので、今後についても呼びかけは継続してまいりたいと考えます。少量使用世帯に対する配慮等については、水道料金は水道の安定供給や安定給水を確保するための施設整備、管理、再構築費用などを賄う財源となるものであり、特に基本料については固定費に充てられるものです。現状、固定費と変動費の割合は85%対15%となっておりますが、料金においては53%対47%としており、この料金体系自体が、既に少量使用者に配慮した形になっているものです。
問い、保育料の滞納改善について。平成19年度、20年度と滞納額が減少しているが、その具体的取り組みについて伺う。
答え、滞納者への対応については、督促状の配付、電話での督促や催告、訪問徴収を行うほか、特に過年度分は納付相談を行うなど粘り強く丁寧に進めたことなどにより、改善が図られたものと考えています。
問い、病院の経営問題にはさまざまな要因があると思うが、その中で医師確保は最も重要な位置にあると思う。診療科によっては、既に不足している状況もあると聞くが、その実態と今後の見通しについて伺う。
答え、医師の配置は、平成19年4月1日現在で常勤医師数31人、20年4月1日で28人、本年4月1日では25人で、現在は23人となっています。ここ2年半の間に8人が減少し、特に内科の固定医は7人が4人に、また整形外科では3人が1人という状況にあり、救急医療等の確保の観点からも内科医と整形外科医が不足しています。常勤医1人で約1億円の収入があり、医師の減少は経営面でも大きな影響があるものです。今後の見通しとして直ちに増員を図ることは非常に難しい状況にありますが、整形外科については、例年3月から4月にかけ、大学での定期異動がありますので、その中で医師の確保に最大限努めてまいります。
以上が質疑応答の概要です。
質疑終結後、討論に入り、初めに北名委員から一般会計及び後期高齢者医療特別会計の2会計の決算については認定反対、その他の会計については賛成の立場で、山下市長の登場をつくり出した深川市における官製談合事件について、市長は総括抜きを押し通しています。また、平成20年度に発覚した18年度の工事契約における指名業者の差しかえ事案があり、これについても調査しないということを押し通したまま現在に至っています。このようなことを許してはならないというのが率直な思いであります。そうした中ではありますが、山下市長が財政の再建あるいは改善に腐心されていることは認めますし、苦労をかけていると思っています。今日の財政悪化の要因は、積年の箱物行政のツケであり、自公政治が地方や国民生活を踏みつけにした結果であることは論を待ちません。山下市長のスタンスあるいは手法についても大きな問題があると思っています。議会を含め、市民とよく相談し一定の時間をかけながら、耳を傾けるという点が欠けていると指摘しておきます。後期高齢者医療特別会計については、この制度そのものが根本的に問題であり、年齢でお年寄りを区別するとか、医療から遠ざけるという中身であり、民主党政権のもとで廃止の憂き目にあうものだと思います。もちろん我が党も、廃止に全面賛成であり、そういう意味も含めて反対であります。そのほか、質疑で触れなかった事項について若干申し上げると、一つはわかりやすい予算書について。平成20年度に最初の試みで本年2回目を出されたことは評価しますが、もっと工夫が必要と思うし、ぜひ、ほかの事例等も参考にしてほしい。もう一つは、商工業の振興について。いろいろな制度があるし、新しい制度もできている。改正もあるし、非常に有利な制度もたくさんあります。ただ、それが十分に知られていないと思います。その点で、もっともっと工夫し、知らせる努力をしていただきたい。働く人の関係についても同様にお願いしたいとの討論がありました。
次に、渡辺委員から14会計決算すべてに認定賛成の立場で、初めに、本市を取り巻く財政環境が一段と厳しさを増す状況を踏まえ行財政改革に取り組み、財政の健全化に最大限の努力をした決算であるとの認識を深めたところであります。一般会計歳入における市税不納欠損額は223件、約2,528万円であり、全道35市中22番目の実態は本市の経済情勢の悪さを印象づけています。また、国保税では189件、約2,311万円となっており、市税等の収納に当たっては、引き続き各課の連携協力に努めるとともに、市民の理解を得るためにさらに丁寧な対応をお願いするものであります。平成20年度は、財政基盤の確立を図るため、ゼロベースによる事業の見直しが行われ、それが予算に反映された年でもありました。しかし、決算では地方交付税の大幅減により、6億円を超える基金の取り崩しが必要となり、基金の底も見えかけております。一方、起債残高は、平成18年度決算では503億円でありましたが、本年度末では459億円となり、約44億円の減少となっておりますが、本市の財政状況は、いまだ憂慮すべき状況にあります。農業を中心とする本市の人口が2万5,000人を割り込む中、一般会計と特別会計をあわせた歳入決算額は、233億円で執行率95.1%、また歳出は、約230億円、執行率93.8%となっており、類似都市と比較して大型の決算ではないでしょうか。その要因としては、平成19年度に稼働したカントリーエレベーターに対する支援金約9億円や国営土地改良事業負担金の繰り上げ償還、約21億円があり、今後において費用対効果も十分見きわめていく必要があるものと考えます。本市の自主財源は約48億円、構成比では30.5%と3割自治の典型であります。身の丈にあった財政規模とするためには、より一層の努力が必要であり、また財政健全化法の判断基準を超えない対応が求められます。あわせて、市立病院については、採算管理いわゆる赤字解消に加え、累積不良債務の解消が行政と議会の共通の課題となりますが、2次医療を担う中核病院として使命を果たしていただきたいと思います。最後に、厳しい経済環境が続くと考えられますが、この厳しい時局こそ、山下市長の力量発揮の到来であります。職員人事を停滞することなく、適材適所の配置に努め、担当職員の英知を募り、深川市の特色ある行政推進に意を注いでいただきたいとの討論がありました。
討論終結後、採決に入り、認定第1号及び認定第5号は賛成多数をもって、認定2号ないし認定第4号及び認定第6号ないし認定第14号の12件は全会一致をもって、認定すべきものと決定いたしました。
以上で決算審査特別委員会の報告を終わります。
○議長(北本 清美君) これより一括質疑に入ります。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 質疑を終わります。
本件は討論の通告がありませんので、これより採決に入ります。
初めに、認定第1号を採決します。
この採決は、起立によって行います。
本件に対する委員長の報告は認定であります。
本件は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(北本 清美君) 起立多数。
よって、認定第1号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に、認定第2号ないし認定第4号の3件を一括して採決します。
本件に対する委員長の報告は認定であります。
本件は委員長の報告のとおり認定することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって認定第2号ないし認定第4号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に、認定第5号を採決します。
この採決は、起立によって行います。
本件に対する委員長の報告は認定であります。
本件は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(北本 清美君) 起立多数。
よって、認定第5号は委員長の報告のとおり認定されました。
次に、認定第6号ないし認定第14号の9件を一括して採決します。
本件に対する委員長の報告は認定であります。
本件は委員長の報告のとおり認定することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって認定第6号ないし認定第14号は委員長の報告のとおり認定されました。
○議長(北本 清美君) 日程第5 議案第70号平成21年度深川市国民健康保険特別会計補正予算を議題とします。
本件は、一時議事延期となっているものですが、既に提出者の説明が終わっていますので、これより質疑に入ります。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 質疑を終わります。
お諮りします。本件は会議規則第36条第3項の規定によって委員会付託を省略したいと思いますが、異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって本件は委員会付託を省略することに決定しました。
本件は討論の通告がありませんので、これより議案第70号を採決します。
本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって議案第70号は原案のとおり可決されました。
○議長(北本 清美君) 日程第6 議案第78号北海道後期高齢者医療広域連合を組織する地方公共団体の数の減少についてを議題とします。
提出者の説明を求めます。
山下市長。
○市長(山下 貴史君)〔登壇〕 議案第78号北海道後期高齢者医療広域連合を組織する地方公共団体の数の減少について、提案理由を申し上げます。
北海道内のすべての市町村をもって組織しております北海道後期高齢者医療広域連合において、湧別町と上湧別町が合併し、湧別町となりますことから同広域連合の組織団体から湧別町及び上湧別町を減らし、新たに湧別町を加えるものであります。広域連合の組織団体の数の増減につきましては、地方自治法第291条の3及び第291条の11の規定により、広域連合を構成する関係地方公共団体の協議により、これを定めることとされており、この協議については、それぞれの関係地方公共団体の議会の議決を経なければならないこととされていることから、本議会の議決を得ようとするものでございます。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願い申し上げます。
○議長(北本 清美君) これより質疑に入ります。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 質疑を終わります。
お諮りします。本件は会議規則第36条第3項の規定によって、委員会付託を省略したいと思いますが、異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって本件は委員会付託を省略することに決定しました。
本件は討論の通告がありませんので、これより議案第78号を採決します。
本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって議案第78号は原案のとおり可決されました。
○議長(北本 清美君) 日程第7 議案第79号個別外部監査契約の締結についてを議題とします。
提出者の説明を求めます。
山下市長。
○市長(山下 貴史君)〔登壇〕 議案第79号個別外部監査契約の締結について、提案理由を申し上げます。
地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき、深川市立病院の経営健全化計画を定めるに当たり、深川市立病院の経営に関する事務の執行について、監査委員による監査にかえて個別外部監査契約による監査を実施するため、病院事業の監査に実績のある公認会計士の片岡直彦さんと個別外部監査契約を締結することについて、地方自治法第252条の41第4項で準用する同法第252条の39第6項の規定に基づき、監査委員の意見を伺ったところ、適当であるとの意見通知がありましたので、同氏と契約を締結しようとするものであります。よろしくご審議の上、議決くださいますようお願い申し上げます。
○議長(北本 清美君) これより質疑に入ります。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 質疑を終わります。
お諮りします。本件は、会議規則第36条第3項の規定によって委員会付託を省略したいと思いますが、異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって本件は委員会付託を省略することに決定しました。
本件は討論の通告がありませんので、これより議案第79号を採決します。
本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって議案第79号は原案のとおり可決されました。
○議長(北本 清美君) 日程第8 意見案第17号道路整備に関する意見書を議題とします。
提出者の説明を求めます。
北畑経済建設常任委員長。
○経済建設常任委員長(北畑 透君)〔登壇〕 ただいま議題となりました意見案第17号道路整備に関する意見書について、経済建設常任委員会を代表して提案理由を申し上げます。
本件につきましては、委員会報告第15号で報告しました陳情第3号の審査に関連して委員会で意見案を提出することに賛成多数をもって、決定したものであります。つきましては、お手元に配付しております内容により関係機関に提出するもので、内容の説明は省略いたしますが、議決くださいますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(北本 清美君) これより質疑に入ります。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 質疑を終わります。
お諮りします。本件は、会議規則第36条第3項の規定によって委員会付託を省略したいと思いますが、異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって本件は委員会付託を省略することに決定しました。
本件は討論の通告がありませんので、これより意見案第17号を採決します。
この採決は、起立によって行います。
本件は原案のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(北本 清美君) 起立多数。
よって、意見案第17号は原案のとおり可決されました。
○議長(北本 清美君) 日程第9 閉会中の継続審査の申し出についてを議題とします。
本件は、総務文教常任委員長から別紙ご配付のとおり閉会中の継続審査の申し出があります。
お諮りします。申し出のとおり決定することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって申し出のとおり閉会中の継続審査とすることに決定しました。
○議長(北本 清美君) 日程第10 閉会中の所管事務調査の申し出についてを議題とします。
本件は、総務文教、社会民生、経済建設の各常任委員長から別紙ご配付のとおり閉会中の所管事務調査の申し出があります。
お諮りします。申し出のとおり決定することに異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(北本 清美君) 異議なしと認め、よって申し出のとおり閉会中の所管事務調査とすることに決定しました。
○議長(北本 清美君) これで本定例会に付議されました事件の審議はすべて終了しましたので、平成21年第3回深川市議会定例会を閉会します。
(午前11時00分 閉会)
上記会議の記録に相違ないことを証するため、ここに署名する。
議長 北本 清美
署名議員( 1番) 宮田 剛暁
署名議員(16番) 北名 照美