[目次]

平成18年 第3回

深川市議会定例会会議録 (第4号)

午後 1時45分 開議
平成18年11月1日(水曜日)
午後 8時20分 延会


〇議事日程(第4号)

日程第 1 委員会報告第13号
議案第78号 深川市過疎地域自立促進市町村計画の一部変更について
平成17年 請願第2号 憲法の改悪に反対し、九条を守ることを求める請願書
  〔議案第78号〕 反対討論・ 松沢一昭君
  〔請願第 2号〕 賛成討論・ 松沢一昭君
日程第 2 委員会報告第14号
議案第82号 市道の路線廃止について
議案第83号 市道の路線認定について
議案第84号 深川市営住宅条例の一部を改正する条例について
日程第 3 委員会報告第15号
経済建設常任委員会の中間報告について
  質疑・ 渡辺英雄君
答弁・ 八木茂章君
再質疑・ 渡辺英雄君
  議長議事整理
日程第 4 議案第86号 平成18年度深川市一般会計補正予算(第4号)
  質疑・ 田中昌幸君
答弁・ 通企画総務部長
再質疑・ 田中昌幸君
答弁・ 通企画総務部長
再々質疑・ 田中昌幸君
答弁・ 通企画総務部長
質疑・ 田中昌幸君
関連質疑・ 松沢一昭君
質疑・ 山岸経済部長
議事進行・ 田中昌幸君
議事進行・ 松沢一昭君
追加日程第 1 会期の延長について
日程第 5 議案第88号 平成18年度深川市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
日程第 6

意見案第20号 経営所得安定対策等大綱に関する意見書
意見案第21号 森林・林業・木材関連産業政策と国有林野事業の健全化を求める意見書
意見案第22号 食の安全・安心確保に関する意見書
意見案第23号 難病医療費適用範囲見直しに関する意見書
意見案第24号 私学助成制度に係る財源措置の充実強化に関する意見書
意見案第25号 季節労働者の「特例一時金」現行維持及び通年雇用の促進に関する意見書
意見案第26号 ドクターヘリ全国配備の新法制定を求める意見書



(午後 1時45分 開 議)

〇議長(川中 裕君) これより本日の会議を開きます。


〇議長(川中 裕君) 事務局長から諸般の報告を申し上げます。

〇議会事務局長(斉藤 政友君) 初めに、総務文教常任委員長から議案1件及び請願1件、経済建設常任委員長から議案3件の審査結果の報告がありました。
 次に、経済建設常任委員長から議案審査の中間報告がありました。
 次に、東出議員外から意見案7件の提出がありました。
 次に、市長から議案1件の提出がありました。
 次に、第3回定例会4日目の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
 報告を終わります。


〇議長(川中 裕君) 日程第1 委員会報告第13号議案第78号深川市過疎地域自立促進市町村計画の一部変更について及び平成17年請願第2号憲法の改悪に反対し、九条を守ることを求める請願書の2件を議題とします。
 本件について委員長の報告を求めます。
 鍜治総務文教常任委員長。

〇総務文教常任委員長(鍜治 敏夫君)〔登壇〕 ただいま議題となりました議案第78号深川市過疎地域自立促進市町村計画の一部変更について及び平成17年請願第2号憲法の改悪に反対し、九条を守ることを求める請願書について、総務文教常任委員会で審査しました概要と結果についてご報告申し上げます。
 議案第78号は、本定例会において当委員会に付託され、10月27日に委員会を開催し、所管の部課長等の出席を求め、審査を行いました。
 初めに、議案第78号深川市過疎地域自立促進市町村計画の一部変更について、質疑の中から主なものを申し上げます。
 問い、今回の変更は、過疎計画全体に及ぼす影響が大きいことから、北海道との事前協議を行ったということだが、どのような場合に大きな変更となるのか。
 答え、計画の変更は、道が定める過疎地域自立促進市町村計画変更に係る事務処理要領で取り扱いが定められており、計画全体に及ぼす影響が大きい変更とは、一つ目には事業名、施設名の追加または廃止、二つ目には大幅な事業量の増減です。この場合は道と協議を行い、議会の議決をいただく形になっています。
 問い、計画変更はどのようなタイミングで行うのか。
 答え、例年6月に、道からの実績調査に基づき、庁内のローリング調査と過疎対策事業債の申請状況を確認し、この中で計画全体に及ぼす影響が大きい変更がある場合には道と事前協議を行うことになりますが、今年度においては大幅な変更があり、市として8月に道と協議を行い、道から異議がない旨の回答をいただき、これを受け、今議会に提案をいたしました。計画変更は、その都度行うこととされ、一つの期限として過疎債の適用を考慮し、今年度許可制から協議制に変更となり、市町村から道へ起債の申請を提出する期限が9月27日とされ、協議から同意までおおむね1カ月が必要で、変更の手続は10月27日までに完了させなければなりませんが、本市においては市長選挙という特殊事情があり、道と協議を重ねた結果、過疎債の第1次配分の同意の期日を11月1日としたもので、今回追加する4事業については変更計画の期限も11月1日とするものです。
 問い、まちづくりセンター整備事業について、市長は第四次総合計画に基づくものと言っているが、その計画に基づき当然過疎計画も生まれてくるということでいくと、何を基準に第四次総合計画に基づくものだと言っているのか。
 答え、活力ある産業のまちづくりという形で、項目的には1項目起こし、中心商店街の振興も含めていますので、そこから読み取ることが可能だと判断するものです。
 問い、過疎計画については、他の各種計画との整合性に対してどのような位置づけで変更などしていくスタンスなのか。
 答え、深川市の過疎計画の基本理念は、人口減少による地域社会の活力低下があり、この底上げにあります。それに伴いそれぞれ各種計画があり、その中で地域振興を図るのであれば、これは過疎計画に盛り込むことについては何ら問題ないと考えております。
 問い、一番有利だと言われている過疎債を使った事業といえども、一般財源から後年次負担が生じることが明らかであり、必ずしも10年後、20年後の人たちがそれを求めているかというところは慎重に考えなければならないのではないか。
 答え、過疎債は、過疎地域の自立の促進ということで、産業の振興や雇用の拡大を図るため、産業の基盤や交通の整備といった施設整備に充当しながら事業を行っています。交付税の算入は、償還額の70%であり、30%が一般財源です。今後については、それぞれの起債事業を含め、将来の公債費の負担を考えながら、起債事業の重点化や平準化を行っていきたいと考えます。
 質疑終結後、田中昌幸委員から反対の立場で、いわゆる夕張ショックと言われる夕張問題から、首長だけではなく、議会に対する厳しい目というものが市民の皆さんから寄せられるという状況がある。この間、河野市長は、提案したのは私だけれども、決めたのは議会だというようなことを言っているのを耳にする。さらに、第四次総合計画に基づくと言っているが、この計画に対して本当に緊急かつ必要だというような記述のない計画に基づいて、特に地域再生のまちづくりセンターが出てしまっている。そういったことから、このような起債、いわゆる借金を起こす事業に関してはもっと十分な理解を求める。市民の皆さんも含めて理解を求める必要があると考える。さらに、中長期的な見地に立った考えを持たなければならない。また、将来の私たちの子供や孫たちに対する負担への責任というものも私たちは持たなければならないと考える。一方、農業予算の6月補正にかかわる起債の変更については、当然国の制度変更によるもので、緊急かつ的確に財源措置をしなければならず、ぜひこの過疎債を活用しながら対応しなければならないと私たちは考えるが、これとあわせてもっと議論が必要であり、将来に対してどうなのだということを考えなければならないものを同時に持ち込み、通さなければならないようにしてしまうやり方はやはり問題があると考える。過疎債が許可制から協議制に変わったということで、ますますその起債についても市町村みずからの責任が問われる段階に入っていると考えるのであれば、やはりもっと議論を深めた段階で、皆さんの理解を得た上でこういう計画をしていくことが必要でないかと考えるし、将来にわたって持続的な財政を築くということを言いつつ、やはり私たちの受けとめとしては場当たり的な発想を持っていろんな事業が展開されていることについては、私たちが警鐘を鳴らさなければならない。そういう意味を持って、民主クラブとしては反対するとの討論がありました。
 その後、採決に入り、議案第78号は賛成多数をもって可決すべきものと決定いたしました。
 次に、平成17年請願第2号憲法の改悪に反対し、九条を守ることを求める請願書については、平成17年第4回定例会において当委員会に付託され、委員会を昨年12月9日、本年3月13日、6月27日、10月27日の4回にわたり開催し、審査を行ったところです。
 請願者は深川地方労働組合総連合議長、吉田登美雄氏で、請願の要旨は、日本国憲法は戦争への反省から、平和と民主主義の願いを込めてつくられ、とりわけ9条は戦争のない世界を目指す世界の流れの先駆けとして人類的価値を持っている。しかし、今アメリカに従って戦争できる国にしようと9条を変える動きが公然と強まっているので、憲法の改悪に反対し、9条を守ることの意見書の国への提出を求めるものです。
 審査終了後、採決に入り、平成17年請願第2号は賛成少数で不採択すべきものと決定いたしました。
 以上で総務文教常任委員会の報告を終わります。

〇議長(川中 裕君) これより一括質疑に入ります。

(「なし」と呼ぶ者あり)


〇議長(川中 裕君) 質疑を終わります。
 本件は討論の通告がありますので、指名します。
 松沢議員。

〇12番(松沢 一昭君)〔登壇〕 ただいまの議案第78号について、反対の立場で討論いたします。
 かねてより有利な起債方法と言われているこの制度でありますが、現在審査中で結論の出ていない事業についてまで期日を盾にとって結論を出そうというところに大きな無理があります。私は、旧拓銀に対するこのような投資に反対であり、同時にまたこのような手法で行政を進めることに強い危惧を抱きます。もっと十分時間をかけて検討することを求め、この案には反対いたします。
 次に、請願第2号について、賛成の立場で討論いたします。今の日本国憲法は、かつて日本が行った日中間の戦争、アメリカなどと戦った太平洋戦争の惨状の中で、2,000万人を越すアジアの人たち、310万人を数える日本の人たちが犠牲となりました。その中には、広島、長崎の原爆によって亡くなった方も含まれています。憲法の特に9条には、二度と再び戦争がすることがないようにという願いが含まれていると言われています。私たちが小学生のころには、憲法についての副読本があって、学校でもこのことを何度も何度も教わりました。戦後60年の間、ごく近くで朝鮮戦争やベトナム戦争が起こったときにも日本が直接参戦することなく、日本人が海外へ行って国家の名のもとに人を殺さずにこれまで来れたのは、この憲法があり、9条があったからであります。湾岸戦争のときにアメリカから国際貢献を求められ、そのころからアメリカの要求としてお金ばかりでなく、人も出すようにということで憲法改正の要求が強くなっています。そして、北朝鮮の瀬戸際外交を利用しての世論づくり、ひいては日本も核武装を論議すべきだなどというかつての日本では考えられなかった風潮が強まっています。司馬遼太郎という有名な作家がいます。この方は、戦時中、大陸で戦車隊の隊長をやっていた方ですが、軍隊が国民を守ると考えるのは大きな間違いで、軍隊が守るのは軍隊であり、そのことは大陸に民間人を置き去りにして関東軍が撤退したこと、あるいは沖縄戦で日本軍は民間人を戦いに協力させたが、守ることはしなかった、このように書いています。また、「この国のかたち」という随筆の中で、日本の国民が思考し、時の流れに流されずに物事を判断するとき、民度という言葉で警鐘を鳴らしていました。今こそ冷静に、日本の平和と民主主義、国民の安全と生命を守るのは何かをしっかり考えるときだと思います。ナショナリズムが台頭し、再び暗い時代が来ないことを強く願って、憲法9条の特にこの2項を守るという立場から、この請願に対する賛成討論といたします。

〇議長(川中 裕君) 討論を終わります。
 これより採決します。
 初めに、議案第78号を採決します。
 この採決は、起立によって行います。
 本件に対する委員長の報告は可決であります。
 本件は委員長の報告のとおり決定することに賛成の議員の起立を求めます。

(賛成者起立)

〇議長(川中 裕君) 起立多数。
 よって、議案第78号は委員長の報告のとおり可決されました。
 次に、平成17年請願第2号を採決します。
 この採決は、起立によって行います。
 本件に対する委員長の報告は不採択であります。
 本件を採択することに賛成の議員の起立を求めます。

(賛成者起立)

〇議長(川中 裕君) 起立少数。
よって、平成17年請願第2号は委員長の報告のとおり不採択することに決定しました。


〇議長(川中 裕君) 日程第2 委員会報告第14号議案第82号市道の路線廃止についてないし議案第84号深川市営住宅条例の一部を改正する条例についての3件を議題とします。
 本件について委員長の報告を求めます。
 八木経済建設常任委員長。

〇経済建設常任委員長(八木 茂章君)〔登壇〕 ただいま議題となりました議案第82号市道の路線廃止についてないし議案第84号深川市営住宅条例の一部を改正する条例についての3件について、経済建設常任委員会で審査いたしました概要と結果についてご報告申し上げます。
 議案第82号ないし議案第84号は、本定例会において当委員会に付託され、10月27日に委員会を開催し、所管の部課長等の出席を求め、審査を行いました。
 初めに、議案第82号市道の路線廃止について及び議案第83号市道の路線認定について申し上げます。
 議案第82号及び議案第83号は、現地調査を含め、慎重な審査を行った結果、全会一致をもって可決すべきものと決定いたしました。
 次に、議案第84号深川市営住宅条例の一部を改正する条例について申し上げます。議案第84号は、現地調査を含め、審査を行いました。質疑の中から主なものを申し上げます。
 問い、年数の古い方からの建てかえが基本と思うが、新しい方から建てかえをするのはどういうことか。
 答え、西町団地は、昭和50年から52年にかけて建設された団地であり、北側住棟から建設されています。本来であれば、北側の住棟より建てかえを進めていくべきですが、団地の北側は民家に近く、スペースがない状況になっており、南側は駐車スペースとして敷地が広い状況になっています。北側から建てかえを進めた場合、既存の建物をより多く解体しなければならないため、移転先の住宅確保などの問題が生じますので、仮移転の戸数を最小限に考え、南側からの計画としたところです。
 問い、建てかえでなく、住宅を改修して再利用する方法もあると考えるがどうか。
 答え、平成17年から26年までの計画である公営住宅ストック総合活用計画の中で、深川市内にある全団地を対象として計画をしていますが、この計画の策定段階で、個別改善、現地建てかえ、新規建設などを考慮しており、西町団地は建てかえが適切であると計画決定をしています。
 問い、来年のいつごろ完成して入居できるのか。
 また、工事費はおおむねどれぐらいか。
 答え、平成19年度からの工事着手と考えていますが、通常の工期では平成19年5月ごろに発注し、20年2月末ごろに完成となります。また、工事費は、現在設計中でありますので、具体的な数字は出ていない状況ですが、規模等は現在建てかえを進めている納内のみずほ団地と同規模と考えています。納内のみずほ団地を参考にしますと、1棟の工事費約1億2,200万円程度となりますが、特殊基礎のくいが入った場合などは若干加算されることもあります。
 問い、現在入居されている方で建てかえ後の西町団地に戻らないで、他の団地を希望している状況があるのか。
 答え、西町団地の全入居者に対しましてアンケート調査を行っており、1戸から他の団地に移転をしたいという希望が出ています。
 問い、駅北地区に道営住宅60戸が建設されることによって深川市の市営住宅の建設計画に影響があるのか。
 答え、駅北地区の公営住宅については、ストック総合活用計画の中に位置づけていますが、北海道で公営住宅が新規建設されることにより、後年次計画である西町団地の建てかえを進めることができ、公営住宅の建てかえ推進に当たっては大きなメリットがあると考えています。
 問い、待機者は何戸ぐらいか。
 答え、公営住宅の入居は公募をし、入居申し込みをいただき、複数の入居希望があった場合は抽選をすることになっています。年4回公募することで現在取り進めておりますので、待機をされている方はおりません。
 質疑終結後、採決に入り、議案第84号は全会一致をもって可決すべきものと決定いたしました。
 以上で経済建設常任委員会の報告を終わります。

〇議長(川中 裕君) これより一括質疑に入ります。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 質疑を終わります。
 本件は討論の通告がありませんので、これより採決に入ります。
 初めに、議案第82号及び議案第83号の2件を一括して採決します。
 本件に対する委員長の報告は可決であります。
 本件は委員長の報告のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって議案第82号及び議案第83号は委員長の報告のとおり可決されました。
 次に、議案第84号を採決します。
 本件に対する委員長の報告は可決であります。  本件は委員長の報告のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって議案第84号は委員長の報告のとおり可決されました。


〇議長(川中 裕君)  日程第3 委員会報告第15号経済建設常任委員会の中間報告についてを議題とします。
 経済建設常任委員長から会議規則第44条第2項の規定により中間報告をしたいとの申し出があります。
 お諮りします。本件は申し出のとおり報告を受けることにしたいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって経済建設常任委員長から中間報告を受けることに決定しました。
 委員長の発言を許可します。
 八木経済建設常任委員長。

〇経済建設常任委員長(八木 茂章君)〔登壇〕 ただいま議題となりました経済建設常任委員会の中間報告について申し上げます。
 議案第81号、陳情第6号及び陳情第7号は、本定例会において当委員会に付託され、10月27日と30日の2日間にわたり委員会を開催し、所管の部課長等の出席を求め、審査を行いましたので、その経過についてご報告申し上げます。
 委員会は、初めに陳情審査に当たり、陳情者と陳情者代理人の2人を参考人として出席を求め、陳情趣旨などの意見を聞き、その後参考人に対する質疑を行ったところであります。
 陳情趣旨について、参考人からの意見とあわせて申し上げます。
 陳情第6号の陳情者は、深川市を愛する市民の会代表、中野智行氏で、陳情の趣旨は、地域再生計画について、市民に説明を行うこと、計画の内容、財政関係について市民に資料として配付すること、計画の実施は凍結することの3項目を求めるものであります。
 北名参考人代理からは、旧拓銀を核とする地域再生計画については、市長選挙の大きな争点になったものであり、市長選挙で計画の中止を訴えた市民の会の候補が有効投票の41.7%を獲得したこと。市が行ったこの計画に対する意向調査が3カ月を経て返信がわずか9通であり、大半が反対、批判であったこと。市民の会が行ったアンケートでは531通が戻ってきて、計画に対する反対が48.4%、わからないが43.3%であったこと。このことから、市民説明会も行わず、市民に詳細なる資料の配付もしないで実施するならば、市民の行政不信、市民無視の声が大きくなる。また、福祉をことごとく切り捨て、一方で1億円以上の計画がされることは一層行政不信を招くものである。以上のことから、陳情趣旨の3項目にわたり求めるものであるが、今回条例提案されている中では市議会の役割が非常に大きく、頼りだと感じており、市議会が行政のチェック機能、市民の声を受けとめる役割をこの問題でしっかり発揮してほしい。そのことが市議会、市議会議員に対する信頼につながると思っているとの説明がありました。
 次に、陳情第7号の陳情者は、深川市長選挙公開討論会を実現する市民の会代表、菅原明義氏で、陳情の趣旨は、旧市民交流センター跡に開設を予定する深川市まちづくりセンターについて、まちづくりに関係する諸団体の意見を十分に聞いた上で、議会での条例審議を求め、さらに諸団体からの意見を聴取する場を設けるよう求めるものであります。
 菅原参考人からは、本年3月の議会で地域再生計画については議会に提案がされており、7月広報で地域再生計画の概要が各戸に配布となったが、それ以降情報を得ないままに今回条例が提案された。深川市まちづくりセンターが必要な施設としては十分理解するも、幾つかの団体から意見を伺ったと言っているが、もう少し行政の方から市民の側に入っていただいて、実際に市民の方々、熱心な方々からもっと意見を十分聞いてほしい。また、そのための場面をぜひ設けていただきたいという説明がありました。
 次に、委員からの質疑に対する説明について、主なものを申し上げます。
 最初に、北名参考人代理の説明から申し上げます。この計画を進めることが活性化につながるとは考えていない。活性化につながる議論がどこでどうされているのかわからないが、十分にされていないという判断を持っている。このまま計画を進めると、身の丈に合わない過大投資になって、後で大変な問題になる要素が多分にある。
 凍結は、仕切り直しという意味である。まず凍結をして、時間をかけ、その前段にある市民説明、あるいは市民に必要な情報公開をすることが必要である。
 選挙の中での得票率を考えれば、地域再生計画に対しては相当な批判と疑問、反対があると認識している。
 行政の地域再生計画の進め方に危惧を抱いている。その点で議会に期待をする。
 地方自治を進める場合、市民合意で情報を共有し、市民と信頼し合う中で進めるということがかぎになると思う。今回の計画は行政に問題があると思っている。
 次に、菅原参考人の説明を申し上げます。陳情の提出に当たっては、9月に会を設立した後、5人から7人のメンバーで4回ぐらいの打ち合わせをした。
 若い人たちの意見を聞いて、それを生かしていただきたい。
 条例の中身を見たら、本当に市民のためのまちづくりセンターとしての機能は発揮されていないと感じる。
 使用する人の声が通っていないのではないか。
 まちづくりセンターは、中心市街地活性化のために必要だと押さえているので、凍結とか反対とかは一切ない。
 以上が参考人からの趣旨説明等の概要であります。
 その後本件の議案1件及び陳情2件の審査に入りましたが、深川市まちづくりセンター基本計画案、深川市まちづくりセンター建物設備改修費用の積算根拠、指定管理者による再委託の法的根拠、地域再生計画見直し前後の比較表、費用対効果のシミュレーションの5件について資料要求があり、資料提出に時間を要することなど、なお慎重な審査が必要なことから、議案第81号、陳情第6号及び陳情第7号については継続審査としたところあります。
 以上で経済建設常任委員会の中間報告を終わります。

〇議長(川中 裕君) これより質疑に入ります。
 渡辺議員。

〇14番(渡辺 英雄君) ただいま報告を委員長から受けたわけでありますけれども、委員長、この中で参考人制度と、もう一つは先進地調査ということがあったけれども、これはどうして挙げていなかったのか、この点についてはどうなのですか。ただいま聞いておりましたら、この報告書に入っておりません。それであれば、それをつけ加えて報告を求めておきたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 八木経済建設常任委員長。

〇経済建設常任委員長(八木 茂章君) ただいま委員会の委員であります渡辺議員からお話がございましたが、これにつきましては議員ご承知のように委員長、副委員長の手元でその辺の運びがどうなるのかということで、今その辺の検討をしているところでありまして、まだ最終的なものを詰めておりません。

〇議長(川中 裕君) 渡辺議員。

〇14番(渡辺 英雄君) そのことも委員会でやったと私は認識しておりますけれども、そういうことでないとするならば、これは極めてゆゆしき問題であって、したがって休憩を求めておきたいと存じます。

〇議長(川中 裕君) 暫時休憩します。

(午後 2時22分 休 憩)


(午後 3時05分 再 開)

〇議長(川中 裕君) 休憩前に引き続き開議します。
 以上で質疑を終わります。
 以上で経済建設常任委員会の中間報告を終わります。


〇議長(川中 裕君) 日程第4 議案第86号平成18年度深川市一般会計補正予算を議題とします。
 本件は、一時議事延期となっているものですが、既に提出者の説明が終わっておりますので、これより質疑に入ります。
 歳出、2款総務費。
 田中昌幸議員。

〇4番(田中 昌幸君) 地域ポータル・オンラインモールの整備の内容ということで、これまでも所管事務調査の中ではいろいろ調査をさせていただいておりますけれども、今回改めて補正予算という形で上げられているということで、予算についての質疑をさせていただきたいと思います。
 まず、1点目ですが、このオンラインモールのあり方、3月時点では、いわゆる加盟、参加する各店舗等から料金の徴収を予定していたと聞いておりましたが、料金を徴収しないことになった、変更した理由をお伺いします。
 2点目に、その時点での加盟、参加する店舗の数が想定されていたと思いますが、その数についてお伺いし、あわせてどれくらいの収入が予定されていたのかお伺いします。
 3点目は、新たなオンラインモールを実証実験の中で行うということですが、新たなシステムということで、その参加想定数が変化しているのであれば、その想定数をお伺いします。
 4点目は、この参加者が公的認証システム導入で参加する場合に必要な経費、あるいはその他の特別な経費がかかるのであればお示しいただきたいと思います。
 5点目は、この参加者が導入時だけでなくて、その後にどのようなランニングコストがかかってくるのかお伺いします。
 6点目、全体のシステム整備の中で、いわゆる機器関係、ハードに係る予算がどれくらいになるのかお示しいただきたいと思います。
 7点目、このシステムを整備して、かなりの高額な機器が入ると。それで、実証実験ということで特殊な機器と予測されるわけですけれども、その機器はどれぐらいの周期で更新しなければならないのか、あるいはハードデスク等の容量が不足するような事態になったときに、どのような想定額、更新をしなければいけない額が出てくるのかお伺いをします。
 最後に、このシステムを含めたメンテナンス、どのような業種が実際にできるのか、あるいは地元で対応できるのかどうか、また参加している店舗の皆さんが最終的に私たちでやりましょうみたいなことを考えられたときに、メンテナンスもできるのかどうか、その点についてお示しいただきたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 答弁願います。
 通企画総務部長。

〇企画総務部長(通 義美君) ただいま田中昌幸議員さんから地域ポータル・オンラインモールにつきまして8点にわたりご質疑をいただきましたので、順次お答えをさせていただきます。
 まず、1点目の3月時点では参加店から料金徴収を予定していたが、変更した理由はと。このことにつきましては、当初の想定では料金徴収を予定しておりましたが、より多くの農家、商店、事業者の皆さんを初め、サークル、団体の皆さんにも気軽に参加いただけるよう配慮するとともに、ホームページの登録、更新方法を変更して管理負荷の軽減を図ったことによるものであります。
 2点目、その時点での参加者数及び収入予定額についてでありますが、当初の計画では向こう3年間でおよそ300件の出店を想定して、その年間平均の収入予定額は370万円を見込んでおりました。
 3点目、新たなシステムでの参加想定数についてでございますが、当面は観光情報に掲載しておりますおよそ400事業所の登録を目指してまいりますが、さらに多くの団体、サークルにも呼びかけて、参加を働きかけてまいりたいと考えています。
 4点目、参加者の公的個人認証システム導入に必要な経費、それからその他の経費のお尋ねがございました。参加いただく際には、住基カードに登載する公的個人認証サービスの電子証明書を取得いただくことになります。住基カードをお持ちでない方の場合は、カード発行費として500円、電子証明書発行費として500円の合わせて1,000円を負担いただくことになります。また、その他の経費としましては、住基カードの読み取り装置をお持ちのコンピューターに接続していただくことになりますが、その措置につきましては、実証実験期間中に参加いただける場合は無償で貸与いたします。実証実験期間以降につきましては、現在のところ未定でありますが、参加者負担となる場合は装置の購入費として3,000円程度のご負担が必要となります。また、コンピューターをお持ちでない、インターネットを使っていない事業所におきましては、住基カードは取得いただきますが、当面は管理者側で登録、更新作業を行いたいという考えでございます。
 5点目、参加者のランニングコストでございますが、地域ポータル・オンラインモールに参加するためだけのランニングコストは発生いたしません。
 6点目、システム整備、ハードに係る予算でございますが、ハード整備を含む公開サーバーシステム整備に757万円、公的個人認証システムの整備に888万円、情報制作システムの整備に215万円、合計1,860万円であります。
 次に、更新の時期、また想定額についてでございますが、小規模な更新は通常の管理の中で実施してまいります。全体のリニューアルにつきましては、現在のところ具体的な想定は行っていないところでございます。
 最後、8点目、メンテナンスはどのような受け皿かということでございますが、実証実験期間中につきましては民間の情報関連企業に委託を行う考えであります。次年度以降につきましては、引き続き民間企業への委託、あるいは市内の民間、その他の組織への委託も視野に検討してまいります。
 なお、市内の組織につきましては、民間有志による組織づくりの動きもあるように聞いておりますので、実証実験期間中に見きわめを行ってまいりたいと存じます。地域ポータル・オンラインモールは、公的個人認証サービスの実証実験としての位置づけではありますが、実験を通じて地域ポータル・オンラインモールの運営面、コスト面についても検証を行いながら、より効果的で利便性の高い取り組みとなるよう努めてまいりたいと存じます。

〇議長(川中 裕君) 田中昌幸議員。

〇4番(田中 昌幸君) 答弁いただきましたが、2点目で、3点目のところでは300店出店を想定していたということで370万円、これが新たなシステムであれば400事業所、サークル等ということで、これがいわゆる今の観光情報のホームページをめくる中で出てくる事業所だと思うのですけれども、この事業所のホームページを見る限り設置をしたきりと。あれは、道の駅をやったときに作成をした中身なのですけれども、それがそれ以降全く更新されていないのがかなりあり、あわせて当然写真や何かもあるのですが、その写真もイメージ写真のみのケースがいっぱいあるというところを考えますと、そのときにはお金がかかったのかどうかわからないのだけれども、ここのところでそういった事業所が400あるということなのですが、そういう状況の中で今回の取り組みをしたときに、取り組むこと自体が間違いのないものなのか、そういうことを400事業所に対して問いかけをしている中での今の設定なのかどうか、お伺いしておきたいと思います。  あと、システムのハードの予算の更新の周期や想定額というのは、想定できていないという話なのですけれども、いわゆる特殊な機械なのかなと思うものですから、一般的なポータルサイトや何かのメインのサーバーであれば、一般的な機器の購入で済むのかもしれませんけれども、こういった実証実験で使った場合に、何か別のいろんな制御をするために、システムの安全性を確立するために特殊ないろんなことをやっているのかなと予測しますと、余計な経費、安全のためには大事な経費なのかもしれませんけれども、かなり高額のものになっていくという感じがするものですから、それについてわかる範囲でお答えをいただきたいと思います。
 あと、最後の部分でメンテナンスが市内の有志というところでいきますと、そういった部分では余り特殊な技術がなくてもできるのかなと思うのですけれども、所管事務調査の中では384万円の年間の維持経費を想定しているということですが、その部分を民間有志でやっていく場合にどのようになっていくのかお答えをいただきたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 答弁願います。
 通企画総務部長。

〇企画総務部長(通 義美君) 観光情報に載っております400事業所の問いかけはということでの1点目のご質疑だと思うのですけれども、このことについては個々にそれぞれ問いかけはいたしていないところでございます。ただ、やはり市内の農家の皆さん、また商店、事業者の皆さんが数多く出店していただいて、深川から情報を発信していくと、このことが重要なことだと思いますし、またご指摘のように、この内容が広く理解いただけるようなことで、この出店いただける方々に説明会等を持ちまして、どのような出店といいましょうか、ホームページのつくり方も含めて今後そういう説明会をしながら、関係団体の方々のご意向もお聞きしながら実効性のあるものにしていきたいと思っております。
 それから、2点目の更新の時期の想定についてですが、この辺の経費について高額になっていくものがあるのではないかと、機器の部分でお尋ねがございましたけれども、この部分については今回事業内容の見直しを図りながら、経費の圧縮をさせていただいたところでもございます。この地域ポータル・オンラインモールの部分については、実証実験を新たな財源の中で組み入れまして、そういう部分で最小限の経費で効果が上がるような形で、この機器についても効果の上がるような内容の機器で整備をしていきたいということでございます。
 次に、3点目の市内の民間組織、そのような形の対応も可能なのかということでございますけれども、実証実験期間中にその辺の民間の方々についてもメンテンナスの受け皿となっていただけるようなことで対応できるのか、ご質疑にありました委託料の積算では384万円の管理運営費ということで委託料を見込んでございますけれども、民間有志の組織の方々にも担っていただけるのであれば、この実証実験期間中にその辺の見きわめをしていきたいと考えてございます。

〇議長(川中 裕君) 田中昌幸議員。

〇4番(田中 昌幸君) 再々質問になりますけれども、1点目の部分で400事業所、市民の皆さん全体にものを聞くというのはなかなか難しい、アンケート調査をしても9件しか集まらなかったことを考えると、非常に難しいのかもしれないですけれども、400事業者であればすぐわかることを、例えばアンケートを直接送っても400でしたら簡単にできることを、そういうことの根拠づけとしてやるというのか、やらなかったというのか。その部分について、やはり進める上でも実際にそこで担っていただける人たちからどういう求めがあるのかというところが余りにもずさんな計画でないのかと思いますので、その点についてどのような対応でいくのか再々でお伺いします。
 それで、2点目の部分のハードに係る部分は、今どうこうということではないのです。今かなり高価なものになっているだろうと予測をしている部分を更新しなくてはいけなくなったときに、実証実験なんかやってくれないですから、そのときに係る経費が莫大になることを今結局全額国から助成いただけるからいいのだというところが、将来に対する負担というところでは無責任過ぎるのではないのかということで、しっかりその辺もどれぐらいの周期でなってくるのかがわかれば教えていただきたいと思います。
 最後のところも、最初の答弁では市内のところで検討していきたいと、そういうところを目指していきたいというような動きもあるということでしたけれども、再質ではその辺があいまいになったのかなと思いますので、もう一度正しく確認をさせていただきたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 答弁願います。
 通企画総務部長。

〇企画総務部長(通 義美君) 再々質疑にお答えをいたします。
 登録事業所の市場調査といいましょうか、そういう意向調査、アンケートなどをすべきでないかというご指摘ではなかったかと思います。このことについては、個別には、それぞれ現在観光情報の400事業所の方々には行っていないところでございますけれども、今後におきましては観光情報に登録いただいている事業所も含めまして、またさらに医療関係ですとか、市内の団体、サークルにも呼びかけて、このような登録がいただけて効果の上がるような形で今後取り組んでいきたいということで、また説明会においてもこの内容を十分ご理解いただいて、より多くの事業者の方に理解いただき、登録いただけるように今後進めていきたいと思っております。
 次に、機器の更新の周期はということでございますけれども、当然機械でありますので、更新の周期については何年か後に来ると思います。その周期については今のところ具体的な想定は行ってございませんけれども、その際には本市の財政状況を踏まえながら、経費の圧縮を図りながら進めてまいりたいと思います。
 それから、メンテナンスの関係でございますけれども、この部分については実証実験の期間中は民間企業に委託をして取り進めたいという考えでございます。ただ、次年度以降については、民間企業も含めまして、先ほど答弁申し上げましたが、市内に民間有志の組織づくりの動きもあるようでございますので、このことについては実証実験期間中に見きわめをいたしまして、民間有志においてそのことも対応できるのであれば、そのことも視野に入れて今後検討してまいりたいと思います。

〇議長(川中 裕君) 2款総務費を終わります。
 3款民生費。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 終わります。
 4款衛生費。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 終わります。
 6款農林水産業費。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 終わります。
 7款商工費。
 田中昌幸議員。

〇4番(田中 昌幸君) 7款商工費のまちづくりセンター整備事業について予算にかかわることですので、質疑をさせていただきたいと思います。
 この1億60万円の予算の中身、委員会では設置条例の継続審査ということですけれども、この額の中身は何なのかということが全くわかっていないものですから、質疑をさせていただきたいと思います。12点ほどありますので、長くなりますがお許しを願って質疑をさせていただきます。
 1点目、旧拓銀は築70年とお聞きしております。耐震診断をしなければならない。当然新耐震設計前、基準前のRC構造物ですから、あるいはその一部は鉄骨造ということで、非常に耐震強度の不安が予測されるのですけれども、この耐震診断の予算額についてお示しいただきたいと思います。
 2点目、特にこの耐震診断につきましては、その他の施設も当然ありますけれども、利用者の安全とか、市民の皆さんそれぞれのやはり命にかかわることですから、当然耐震診断といいますか、耐震設計みたいなものを先行する必要があったものと考えております。これをなぜ先行しないのか、これは最優先として調べて、その耐震性が確認された上で事業展開というのが物事の順番でないのかと思いますので、その点についてなぜそういうことをしていかないのかお伺いします。
 3点目、歴史的遺産、歴史的建造物という表現が計画の中でされているようですけれども、そうであれば歴史的建造物、遺産という意味での復元の仕方はいろんな方法があると思うのです。やはり復元の度合いでかかるお金は全然違ってくる。それから、学識経験者等の意見を聞いたりすることも当然必要になるでしょうし、復元するのであればかなりの調査期間も必要になるのではないかと思いますが、その点の考え方、度合いについてお伺いをします。
 4点目、建設当時の資料というものの調査をどのようにするのか。復元ということであれば、そういうことが必要なのでないかと考えますので、お伺いします。
 5点目、拓銀ということでは全道各地に同じような時期に同じような形でつくられた施設がまだ現存していることが考えられるのですけれども、なお現存している同じような施設があるのかどうか、その辺の状況調査はどうなっているのかお伺いします。
 6点目、旧拓銀は北洋の支店の後、市に移管された後にFFストーブの暖房設備に改修してしまったということで、給排気筒が壁から出ていまして非常に美観を損ねているというようなところで、歴史的建造物の復元というところでいけば、改修の中で暖房設備をどのように考えているのか、あるいは設備に係る予算についてお示しいただきたいと思います。
 7点目、エレベーターがつくような図面が示されています。このエレベーターの予算額についてお示しいただきたいと思います。
 8番目、このエレベーターについて、歴史的建造物、遺産ということで吹き抜け空間の復元という提言がされている。この吹き抜け空間を復元したところのど真ん中にエレベーターを設置することが歴史的建造物の復元にマッチしているのかどうか。その辺について、この部分は非常に矛盾をするのではないのかと思いますが、その点についてどのように考えているのかお伺いします。
 9点目、1階部分のバリアフリー化という部分で、特に角の正面玄関から入る入り口が階段というのか、何段かのステップを通らなければ中に入っていけないというところで、非常にあの施設の使いづらさの特徴なのかなと。もし改修するのであれば、そういうことをぜひその際に解消をする考え方があるのかないのか、あるのであれば、その経費等をお伺いします。
 10番目、建物の窓枠、これは鉄製のままでかなりさびて朽ち果てているような状況、ガラスも単板なのか非常に怪しい感じがして、断熱も含めて不安があるところなのですけれども、この辺の改修が歴史的建造物を改修する際の結構大きなネックになるのではないかなと。単純にアルミサッシをつけてしまうと非常に問題があると。それで、これを復元することにすると、また莫大な経費がかかることも含めて、どのような復元、改修を考えていて、あるいはその予算がどれぐらいになっているのかお伺いします。
 11番目、旧拓銀の施設が吹き抜けをやめて天井を張ったという経過では、やはり暗いという部分もあったそうですけれども、寒いという部分もあったということで、その辺の断熱性能は吹き抜けを復元したときにどのように維持するのか、どのような仕様でどれくらいかけて断熱性能を維持するのかお伺いをします。
 最後に、この事業の部分で関連がありますので、歳入の部分もあわせて質疑させていただくことをお許し願いたいと思うのですが、議長よろしいですか。

〇議長(川中 裕君) 続けてください

〇4番(田中 昌幸君) 財源という部分でいきますと、いわゆる過疎債が先ほど賛成多数で可決をしておりますが、中心市街地活性化という部分であれば、地域再生計画でなくても各種事業展開がメニューとしていろいろあるのではないかと。そうであれば、そのメニューの中で補助金とか、助成金とかをうまく活用する中で、起債に頼らない方法、あるいは補助金や何かを活用した上でその残りを過疎債とかに求める、財源を求める方法が通常の場合は行われるのでないのかと考えますけれども、その辺の検討をどのように行ってきたのかお伺いしまして、12点にわたる質疑を終わります。

(「関連」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 松沢議員。

〇12番(松沢 一昭君) 関連をしているところだけ先に聞いて、ルール上関連をしていない部分はまた改めて聞きたいと思います。
 今の田中議員の質疑、プロの目から見ての質疑ですけれども、重複する部分についてまずお尋ねしたいと思います。経済建設常任委員会にもかかっている問題ですが、補正予算にかかわってということで限定してお尋ねをするわけですけれども、まず耐震強度、建物の強度の関係で、今まで使っていて、なぜこれが耐震基準や何かをどうクリアしているのか、していないかという当たりはどうなっていたのか。今改めて思っているわけですけれども、この辺の設計をしていく場合の予算額をお聞きしたいと思います。
 それから、あと冷蔵庫、エレベーターがつくようになっているわけですが、今エレベーターの話が出ましたが、これらが耐震性とか、強度の関係で設置する場合にはしっかりとした強度計算をしなければいけないということで、この辺の予算はどうなるのか。
 そして、また利活用計画についても当然されていると思いますが、あわせてこの際お聞きをしたいと思います。
 それから、この種の事業を拓銀の関係の建物で先にやっていたという質疑があったので、これも関連で聞きます。この種の事業を先にやっているところを見たいと希望を出していたのですが、担当に調べてもらった結果、小樽市の旧拓銀がこのことと同じようなことで使われているということでありましたので、そこを見に行ったら、ある程度わかるのかなと思っていたのですけれども、現在はもうこの事業としては使われていないということがあるようです。何があったのかと思うのですが、もしわかればお聞きをしたいし、やはりこれは河野市長が選挙期間中にも街頭で言っていたことですけれども、この種の事業を最初に北海道でやりたかったけれども、小樽に先を越されたという話をしておりました。同じような目的で、同じような建物が使われているという点で興味を持ったわけですけれども、この辺どうなっているのかお聞きします。

〇議長(川中 裕君) 答弁願います。
 山岸経済部長。

〇経済部長(山岸 弘明君) 田中議員さん、そして松沢議員さんから関連のご質疑をいただきましたので、順次お答えさせていただきたいと思います。
 まず、田中議員さんの1点目、あわせて松沢議員さんの関連質疑もございましたが、耐震診断の予算についてでございます。その必要性については十分認識しておりますので、現在計上させていただいております委託料の範囲内で専門家のご意見もお伺いしながら検討してまいりたいと考えております。
 2点目の利用者の安全に留意することは、当然重要なことと存じております。どのような事柄がそのために必要になるのか、またこれにつきましても専門家のご意見を賜り、安全にご利用いただけるよう検討してまいりたいと考えております。
 3点目の歴史的遺産、歴史的建造物としての復元の度合いについてでありますが、理想とするところはできるだけ建設当時の様子を残してまいりたい、そのようなことであるかと存じますが、現在予算の中でどこまで可能なのか、この施設のさまざまな機能を発揮する上で必要な予算、費用との兼ね合いもありますので、実施設計の中で見きわめてまいりたいと考えております。
 次に、復元するために建設当時の資料ということのご質疑と承らせていただいていますけれども、この施設につきましては、当然旧拓銀から整理、改修、起工、そして北洋銀行が継承を受け、さらに深川市が譲渡を受けたというような経過をたどっておりまして、これまで担当しておりました市役所内部の所管からも、その当時の資料がないと聞いてございます。
 次に、5点目、これは松沢議員さんからも関連質疑がございましたが、同じ時期に建設されたといいますか、旧拓銀の活用方法などについてでございますけれども、小樽市の例が出ましたが、小樽市の旧拓銀の建物につきましては建築年度が大正12年と聞いております。深川市のものより13年程度古い建築物と聞いてございまして、ホテルあるいは美術館などとして活用されていたと聞いてございます。
 次に、田中議員さんからの6点目の暖房設備の関係でありますが、暖房設備の予算につきましては、工事請負費の中の電気機械設備改修費として約5,700万円程度を見込んで、設計の中で詰めてまいりたいと考えてございます。
 次に、7点目にございましたエレベーターでございます。これは松沢議員さんの関連質疑もございましたが、エレベーターにつきましては今日の高齢化社会において必要なものと判断しており、さまざまな種類のものがあるようでございますが、この施設のさまざまな機能を発揮する上で必要な費用との兼ね合いもございますし、さらに構造的な課題もございますので、電気機械設備の改修費の中で、実施設計の段階で検討を深めてまいりたいと考えてございます。
 次に、吹き抜け空間の復元、あるいはエレベーターとの関係でございますが、これにつきましても専門家のご意見を伺いながら検討してまいりたいと考えてございます。
 次に、9点目、玄関、アプローチの関係でございますけれども、これまで市民交流センターとして利用してまいりましたが、その市民交流センターの改修時点でも克服できなかった課題でございます。どのようなことが可能なのか、これについても検討してまいりたいと存じます。
 次に、10点目にございました窓改修につきましては、そのことは必要なことと思いますが、現在計上している予算はどちらかというと内装中心にして考えてございます。窓改修、あるいは外回りについては今後の課題として検討してまいりたいと考えてございます。
 それで、断熱の関係についてであります。これについても実施設計の中で検討させていただきたいと思いますが、予算については工事請負費の中の建物改修費約3,000万円の中で検討してまいりたいと考えております。
 次に、12点目でございました財源の関係でございますが、過疎債でということでございますが、地域再生計画につきましては、地域再生計画の認定を受ける場合の支援措置がありまして、深川市の場合は繰上償還の免除と地域活性化事業債の取り扱いということが地域再生計画の認定を受ける場合の支援措置であったかと思いますし、地域再生計画につきましては、どちらかというと補助事業ではなくて単独事業で推進するという考え方が基本でございましたので、補助メニューはご指摘のとおりさまざまございますが、単独事業として、なおかつ本市は過疎地域の指定を受けておりますので、過疎債で進めていくことが一番有利であると、そのように考えてございます。


〇議長(川中 裕君) ここでお諮りします。
 本日の会議時間は、議事の都合により、あらかじめ延長したいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって本日の会議時間は延長することに決定しました。


〇議長(川中 裕君) 田中昌幸議員。

〇4番(田中 昌幸君) 答弁漏れというのか、まったく答弁いただいていないので、答弁漏れの指摘もできないぐらいの感じなのですけれども、補正予算を上げてくるぐらいの事業ですから、当然いろんなことを想定して、それでこれにこれだけかかるから、それを積み上げた結果、この1億円になりましたという形しか考えられないのです。1億円つけておいて、あとは中で何とかやるようにしなさいという答弁にしか聞こえないので、すべてのことについて答弁されていないと思うのです。
 ましてや、歴史的建造物をどのように維持するのかというところの視点が全くないまま、一つの大きな目的として歴史的建造物を維持して今後それを活用していくところもありますよね。それのレベルすらも想定しないで、この予算をどうして立てられたのですか。
 しまいに、窓のところの答弁では、今回は想定していないけれども、今後の部分ということで、それでは今回1億円でやるけれども、その後今度また窓がだめになったから、改修するからお金かかりますということが想定されてくることにつながるのではないですか。今ここを整備するのであれば、今回これをやることで、ほぼもう皆さんの将来にわたっても新たな負担をかけないでいけますよというのが、今の私たちの責任の部分でないかと思うのですが、その点についての答弁が全くないのです。
 ましてや、耐震設計の予算額を伺いましたから、耐震設計に幾らかければ耐震設計の設計委託が発注できるのか。耐震診断というのは、一定の面積があって、それで簡単に積算できるはずです。この中で、それすらも答弁できないのですか。それでは、委託料、これは何なのか。委託料735万円の中で実施設計とあわせて、一緒に全部のみ込ませてやるからいいのだという発想ではないですよね、違いますよね。当然耐震診断の部分と改修に係る実施設計の部分、それから保存に対する調査や何かをするための調査費や何かが当然あって、あわせて735万円という数字が出ているのではないですか。そういう答弁が一切ないということに対しては、私たちはこの補正予算に対して何を基準に採決の判断をしたらよろしいのか。議事進行に近い状態だと思うのだけれども、1回目の質疑には一つも答えていないということを前提に今の質疑をさせていただきますが、その辺の判断を議長お願いします。

〇議長(川中 裕君) 松沢議員。

〇12番(松沢 一昭君) 私も同様の意見ですけれども、先ほどのパソコン関係の質疑でも細部のところを詰めていくと、わからないという答弁を平然とあなた方はしているし、今度の質疑についても中身については全くわからないと。委員会の中でも同じような論議を繰り返してきたではないですか。数字を示せと言ったら、実施設計の予算がついてないので出せないと、そういうことを言って。これは一体何なのですか。
 そして、市長が選挙中に言った建物を調べに行こうと思ったら、もう既にやっていないと。これは、あなた方ずさんもいいところだ。話になりませんよ。私は再質疑というよりも議事進行で、しっかりと答弁できる状態にして提案してほしいし、これでは審議も何にもならないのではないですか。

〇議長(川中 裕君) 暫時休憩します。

(午後 3時49分 休 憩)


(午後 8時15分 再 開)

〇議長(川中 裕君) 休憩前に引き続き開議します。


〇議長(川中 裕君) ここでお諮りします。
 会期の延長についてを日程に追加し、追加日程第1として直ちに審議することにしたいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって会期の延長についてを日程に追加し、追加日程第1として直ちに審議することに決定しました。


〇議長(川中 裕君) 追加日程第1 会期の延長についてを議題とします。
 お諮りします。本定例会の会期は、本日までと議決されておりますが、議会運営の都合により、
 11月2日まで1日間延長したいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって会期は11月2日まで1日間延長することに決定しました。


〇議長(川中 裕君) 次に、現在議案第86号の審議の途中でありますが、一時議事延期とします。
 議事を進めます。


〇議長(川中 裕君) 日程第5 議案第88号平成18年度深川市国民健康保険特別会計補正予算を議題とします。
 提出者の説明を求めます。
 鈴木市民福祉部長。

〇市民福祉部長(鈴木英利君)〔登壇〕  議案第88号平成18年度深川市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)についてご説明申し上げます。
 第1条で歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億8,052万1,000円を追加し、予算の総額を33億2,552万1,000円にしようとするものであります。
 歳出からご説明申し上げますので、10ページをお開きください。3、歳出、5款1項3目保険財政共同安定化事業拠出金1億8,052万1,000円の増額は、国民健康保険の財政安定化及び市町村間の保険税の平準化のために今年度新たに創設された保険財政共同安定化事業の財源措置を行うものであり、同事業を実施する北海道国民健康保険団体連合会に支出するものであります。
 戻りまして、8ページをお開きください。2、歳入、5款1項2目保険財政共同安定化事業交付金1億8,052万1,000円の増額は、保険財政共同安定化事業交付金として計上するものであります。この事業の交付金は、各保険者の医療費の実績に応じて交付されるものでありますが、北海道国民健康保険団体連合会との協議により、同額を計上しておくものであります。
 以上、国民健康保険特別会計補正予算についてご説明を終わらせていただきますが、ご審議の上、原案にご賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。

〇議長(川中 裕君) これより質疑に入ります。

(「なし」と呼ぶ者とあり)

〇議長(川中 裕君) 質疑を終わります。
 お諮りします。本件は、会議規則第36条第2項の規定によって委員会付託を省略したいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって本件は委員会付託を省略することに決定しました。
 本件は討論の通告がありませんので、これより議案第88号を採決します。
 本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって議案第88号は原案のとおり可決されました。


〇議長(川中 裕君) 日程第6 意見案第20号経営所得安定対策等大綱に関する意見書ないし意見案第26号ドクターヘリ全国配備の新法制定を求める意見書の7件を議題とします。
 提出者の説明を求めます。
 北本議員。

〇10番(北本清美君)〔登壇〕 ただいま議題となりました意見案第20号経営所得安定対策等大綱に関する意見書ないし意見案第26号ドクターヘリ全国配備の新法制定を求める意見書の7件について、提出者を代表し、提案理由の説明を申し上げます。
 本件につきましては、お手元に配付しております内容により関係機関に提出するもので、内容の説明は省略いたしますが、議決くださいますようよろしくお願い申し上げます。

〇議長(川中 裕君) これより一括質疑に入ります。

(「なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 質疑を終わります。
 お諮りします。本件は、会議規則第36条第2項の規定によって委員会付託を省略したいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって本件は委員会付託を省略することに決定しました。
 本件は討論の通告がありませんので、これより意見案第20号ないし意見案第26号の7件を一括して採決します。
 本件は原案のとおり決定することに異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって意見案第20号ないし意見案第26号は原案のとおり可決されました。


〇議長(川中 裕君) ここでお諮りします。
 日程第7閉会中の継続審査の申し出についてと日程第8閉会中の所管事務調査の申し出については、本日の議事日程から削除することで異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、日程第7と日程第8については、本日の議事日程から削除することに決定しました。


〇議長(川中 裕君) お諮りします。
 本日の会議はこれで延会したいと思いますが、異議ありませんか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

〇議長(川中 裕君) 異議なしと認め、よって本日はこれで延会することに決定しました。
 本日はこれで延会します。
 なお、あすは午前10時から開議します。

(午後 8時20分 延 会)


[議事日程][目次]