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その他の質問と答え集です。

薬はどれくらい長持ちするのですか?

薬はいつまでも効き目があるものではありません。たいていの薬の外箱には有効期間や使用期限が書いてあります。有効期間が3年以上のものは表示しなくても良いことになっています。開封したときに容器などにその日付を書いておくと使用するための目安になります。品質が安定な期間は、開封後、約6カ月位と考えておくのが無難なようです。
特に目薬やシロップ剤は雑菌やカビが混入すると、薬剤の水分や糖分によってどんどん繁殖して増えることもあるので、長く使わなかった場合には惜しまずに廃棄しましょう。

副作用はどうして起きるのですか?

薬は本来、われわれの生活にとっては“異物"です。これを有効に、しかも安全面に十分注意して上手に利用しているだけです。
安全性に十分注意しながら使用しているにもかかわらず、副作用が現れる場合もあります。とくにアレルギー反応による発疹や発熱などは代表的な例です。
このような副作用は個人差が大きく影響します。年齢、体質、性別、人種差、病気の種類など様々な要因が関係します。
薬の副作用をより少なくするためには、まず、薬を正しく使用することです。一般販売薬であれば、添付されている使用上の注意をよく読んで、理解したうえで用いることが大切です。
また病院より処方された薬は、薬袋に書かれている指示どおりに使用してください。少しでも疑問な点があるときは遠慮なく薬剤師におたずねください。また過去に何らかの副作用の現れたことのある薬がありましたら、受診されたときに医師に伝えるようにしましょう。
他病院や他科に受診して別の薬を使用している場合や、一般販売薬を使用している場合なども必ず、医師に伝えてください。
副作用と思われる症状:発疹、発熱、吐き気、下痢、めまい、けいれんなどが現れた場合には、まず担当医師、薬剤師に連絡し指示を受けてください。

インフォームドコンセントというのはどういう意味でしょうか?

最近、日本でも「インフォームドコンセント」という考え方が少しずつ広まり始めています。これは、アメリカで生まれた考え方で、直訳すれば「十分な説明を受けた上での同意」と言われています。
薬についても、どんな性質を持った薬か、どんな目的を持って飲んだらよいのかなどを、医師が患者さんにきちんと説明していく必要があります。また、患者さんのほうも、ただ、薬をもらって漫然と飲むだけではなく、どんな特徴の薬で、どういう形で飲むのが一番効果的かについて、医師と十分なコミュニケーションが図られていれば、薬はより大きな効果を発揮するでしよう。

コンプライアンスという言葉を耳にしますが、どういう意味なのでしょう?

薬物療法においては、医師の処方した薬を患者さんが指示どおり服用することが前提ですが、実際は副作用、病状などを患者さんが自己判断し、服薬しない場合があります。患者さんが薬を医師の指示どおりに用いることを「コンプライアンス」、用いないことを「ノンコンプライアンス」といいます。病気によっては、ノンコンプライアンスによりさらに病状を悪化させ、生命にかかわることにもなりかねません。
この責任の大部分は患者さん自身にあるでしょうが、薬の服用方法等について患者さんへの適切な指示をしない医師や薬剤師にもあります。
ノンコンプライアンスの理由としては、「飲み忘れ」がもっとも多く、次いで「病気がよくなったから」「薬の内容を知っているので加減して服用する」「副作用が心配または副作用が出たから」など、患者さんの自己判断で服薬を中止する例がかなり多くみられます。
ここで問題なのは、患者さんが勝手に服薬を中止することにより、より重大な副作用を生ずる薬剤や病気があることで、その場合、ノンコンプライアンスによる影響も重要になってきます。