令和7年市長年頭あいさつ
最終更新日:
令和7年市長年頭あいさつ

明けましておめでとうございます。
市民のみなさんにおかれましては、輝かしい新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
昨年を振り返りますと、元日に能登半島地震が発生し、不安を感じる年の始まりとなりました。被災された皆さまにあらためてお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。本市でも7月の大雨により、雨竜川が2年連続で氾濫し、河川や道路のほか、本市の基幹産業である農業にも被害が生じたところであり、国内作付2位を誇るソバにおいては、猛暑の影響により収量が平年を下回ったほか、牛肉価格の低迷や飼料価格高騰など、農業を取り巻く環境は大変厳しい状況となりました。その一方で水稲は、収量、品質ともに良好で、その他の野菜・花き・果樹などの農作物も総じて前年より良好な年となり、あらためて関係者のみなさんの努力に、敬意を表し心から感謝申し上げる次第であります。
平成31年から始まった庁舎建設事業は、一昨年の10月から新庁舎での行政サービスが始まっており、旧庁舎等の解体のほか、公用車車庫や駐車場、前庭の整備を行い、本年ようやく事業が完了する予定です。今後とも新しい庁舎にふさわしい質の高い行政運営に取り組み、全職員でさらなる市民サービスの向上に努めてまいります。
さて、昨年の新たな取り組みとしましては、こどもまんなか社会の実現に向けて、子どもや若者の健やかな成長を地域社会全体で後押しするため「こどもまんなか応援サポーター宣言」を行い、現在は、若手職員が中心となって子どもたちの意見も取り入れながら、子育て応援プロジェクトの柱となる「子ども子育て条例(仮称)」の制定に取り組んでいるほか、少子化対策の強化として、高校生までの医療費の無償化や出産サポート「安心ハイヤー」事業の無償化、学校給食費や保育所等副食費の一部無償化に加え、妊娠・出産応援交付金事業(コウノトリ応援プラン)を継続するなど、全国的に見てもトップクラスの支援で子育て世帯に寄り添った施策の充実に努めているところであり、子どもは地域の「宝」として社会全体で見守り育んでいくことをみなさんと共有していきたいと思っております。
また、温室効果ガスの排出量削減を目的とした市地球温暖化対策実行計画(事務事業編)を策定し、本市に100以上ある公共施設のうち61施設の照明のLED化を進めているほか、庁内の会議等では紙の使用を減らし、デジタルデータや電子媒体を活用しながらペーパーレス化を図るなど、令和5年に宣言した「ゼロカーボンシティふかがわ」の実現に向けて、地球温暖化対策の推進に努めているところです。
さらに、『「まなぶ」「ふれあう」「つながる」 まちの交流拠点』をコンセプトとした複合施設建設事業は、昨年、実施設計書を策定し、令和8年度中の利用開始に向けて、いよいよ本年春から建設工事に着手する予定です。まちのにぎわいや、ひとの交わりなどについてのご意見もいただきながら、市民のみなさんにとって利便性が高く、まちなかの賑わい創出が図られる施設となるよう整備を進めてまいります。
このほか、ふるさと納税では、これまで以上に多くのご寄附を全国各地からお寄せいただいているところであり、まずは日本一おいしい深川のお米(個人&多くの知人の感想です)を味わっていただき、本市の知名度アップを図るとともに、深川産農畜産物を活かした返礼品も堪能していただくことで、本市のファンを増やしていきたいと考えています。
人口減少や少子高齢化、物価高騰や長引く景気の低迷など、依然として厳しくさまざまな課題に直面しておりますが、みんなで支え合い助け合える居心地の良い「人にやさしいまち」の実現に向けて邁進してまいりますので、引き続きご支援とご協力をお願いいたします。
結びに、今年一年が市民のみなさんにとって、明るく幸多き年となりますことをご祈念申し上げまして、新年のごあいさつといたします。
令和7年1月6日
深川市長 田 中 昌 幸