教育行政方針

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1.はじめに

 令和8年第1回深川市議会定例会の開会にあたり、教育行政の執行に関する主な方針について申し上げます。
 
 私たちを取り巻く情勢は、デジタル技術の急速な進展や国際情勢の不安定化など、将来の予測が困難な激動の時代にあると言えます。
こうした中、教育委員会が担う学校教育、社会教育、芸術・文化、スポーツなどは、あらゆる施策の根底にある「人間の力」を育み、豊かな未来を創造する中核的な役割を果たしていると考えます。
 
 特に学校教育においては、子どもが主体となって学んでいるか、子どもが他者と協働しながら学んでいるか、子どもが将来必要となる資質や能力まで見据えて学んでいるか、など、全ての教育活動で「子どもが主語」を実現する教育が求められています。
 また、人生100年時代を迎え、誰もが生涯にわたり意欲的に、そして楽しく学び続けることができる社会の実現に取り組むことが重要です。
 
 こうした認識のもと、令和8年度における本市の教育行政の推進に係る主要施策について申し上げます。

2.令和8年度の主要施策

学校教育の充実

 はじめに、学校教育の充実について、第2期深川市学校教育振興計画における5つの基本方針に3つの施策を加えた8つの項目に分けて申し上げます。
 
 1点目は、「確かな学力の育成」であります。
 子どもが社会で必要となる資質・能力を育成するため、令和7年度に更新した1人1台端末を活用し、児童生徒が主体的に学習する習慣の定着を図ります。また、家庭学習でクラウドを活用した予習や振返りを行うなど、授業と家庭学習が繋がる取り組みを行います。
 
 2点目は、「豊かな心の育成」であります。
 児童生徒の心の有様を捉える学校満足度調査を実施し、その結果を活用した発達支持的生徒指導を行います。
 いじめの対応については、「深川市いじめ防止基本方針」などに基づき、いじめを早期に発見し、チーム学校として組織的に対応します。また、SNSに端を発した、いじめの防止のため、情報モラル教育を推進します。
 地域の特色を活かした体験活動を実践するため、音江環状列石をはじめとした地域資源を活用するほか、農業体験学習の情報発信に一層取り組みます。
 読書習慣の定着を図るため、児童生徒などの学校図書館の活用支援や、地域と連携した読書活動を推進する「読書活動支援員」を新たに配置します。
 
 3点目は、「健やかな体の育成」であります。
 体力の向上を推進するため、「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」等の結果を的確に把握・分析を行い、運動に親しむ機会を増やします。
 食の豊かさや食への関心を高めるため、北空知圏学校給食組合と連携し、地域の食材を活用した安心安全な学校給食を提供します。
 
 4点目は、「多様な教育の充実」であります。
 教育的支援を必要とする生徒への支援を充実するため、一已小学校の通級指導教室による一已中学校への巡回指導を開始します。
何らかの要因により学校に通うことが難しい児童生徒については、多様な学びの場として設置している深川市教育支援センター「しらかば教室」や民間教育施設と連携し、指導や支援を行います。また、ICTを活用した遠隔授業などにより、個々の状況に応じた学びを保障します。
 普通学級において、学校生活における支援が必要となる児童生徒が増加しているため、特別支援教育支援員を増員し、支援の充実を図ります。
 
 5点目は、「学びを支える教育環境の整備」であります。
 教職員の働き方改革については、令和6年度に策定した第2期の「深川市立小中学校における働き方改革アクション・プラン」を、改正給特法に基づき全ての教育委員会が定めなければならないとされた「業務量管理・健康確保措置実施計画」に位置付けるとともに、国が示す「学校と教師の業務の3分類」を踏まえた検討を行います。
 安心して通学できる環境を確保するため、老朽化したスクールバス車両を更新します。
 
 6点目は、保護者の負担軽減についてであります。
 学校給食費について、小学校においては全額無償化を実施し、中学校においては4月から9月までの半年間無償化を継続します。また、幼稚園の副食費の全額無償化を継続するなどして、保護者負担を軽減します。
 
 7点目は、公立高校の魅力づくりについてであります。
 研修及び資格取得への助成や通学交通費の助成などを行う市内公立高校の魅力づくり事業について、近年の公共交通の縮小に伴い増加している通学交通費の助成を拡充します。また、深川東高等学校が空き教室を活用して新たに取り組む植物の屋内施設栽培に対して支援します。
 
 8点目は、北新小学校と一已小学校の統合についてであります。
 令和9年4月の統合に向け、地域から要望があった全ての児童のスクールバス通学を実現するほか、統合による児童の不安を解消するため両校の交流授業を実施します。また、北新小学校における物品等の整理や閉校記念事業への支援などを行います。

社会教育・文化・スポーツの推進

 次に、社会教育・文化・スポーツの推進等について、第10次深川市社会教育中期計画における推進項目を基本に、8つの項目に分けて申し上げます。
 
 1点目は、「生涯学習・社会教育の推進」であります。
 いつでも・どこでも・だれでも自由にできる学習の機会を提供するため、市職員が講師として出向く「生涯学習出前講座」や、教養を深める「市民公開講座」などに取り組みます。
 中央公民館の生涯学習機能と交通機能・交流機能を兼ね備えた「(仮称)深川市まちなか交流施設」は、本年11月に供用開始を予定しており、日常の管理運営は教育委員会が適切に行います。
 公民館は、あり方の検討を含め適切な維持管理に努めます。
 
 2点目は、「読書活動の推進」であります。
 児童の読書習慣の促進と、論理的に考える思考力や想像力を育むため、新たに小学1年生を対象とした「ブックセカンド事業」を実施します。
 
 3点目は、「家庭・地域教育の充実」であります。
 家庭教育の意義や役割、学校や地域を取り巻く課題に即した学習機会を提供する「家庭教育・学社融合推進事業」や、地域ぐるみで学校を支援する地域ボランティアを活用した「学校支援地域本部事業」などに取り組みます。
 
 4点目は、「青少年育成の推進」であります。
 子どもたちの自主性・自発性を養う機会を提供するため、リーダー養成事業を実施するほか、地域の子ども会活動を支援します。また、放課後等における子どもの安全な居場所づくりや、青少年指導委員による地域巡回活動などに取り組みます。
 
 5点目は、「芸術・文化活動の推進」であります。
 優れた芸術に触れる機会を小中学生に提供するため、指定管理者等と連携した「アウトリーチ(芸術家派遣)事業」に取り組みます。
 文化交流ホール「み・らい」の舞台設備等を更新するとともに、生きがい文化センターのあり方の検討を進めるなど、文化施設の適切な維持管理に努めます。
 
 6点目は、「文化財の保存と活用」であります。
 国指定史跡の「音江環状列石」をはじめとする有形・無形文化財のPRに努めるとともに、文化財保護委員と連携し、文化財の保存と活用に取り組みます。
 
 7点目は、「スポーツの振興」であります。
 東京マラソン財団との共催によるランニングイベントや、本市で合宿中の大学生による陸上教室を実施するなど、市民が気軽に参加できる特色あるスポーツ事業に取り組みます。
 温水プール「ア・エール」の配管設備改修やボイラー更新を行うなど、スポーツ施設の適切な維持管理に努めます。
 合宿招致については、各種大会を通じてPR活動を行うほか、全国各地の企業や大学を訪問して依頼するなど、引き続き積極的な招致活動に取り組みます。
 
 8点目は、部活動の地域移行についてであります。
 将来にわたって子どもたちがスポーツや芸術文化活動に親しむことができるよう「深川市部活動地域移行推進協議会」において引き続き協議を行うとともに、本市を含めた北空知地域全体で検討を進めます。

3.むすびに

 以上、令和8年度における教育行政の執行に関する方針について申し上げましたが、市民とともに創意工夫するなかで、学校教育や社会教育などの一層の充実に向けて取り組んでまいりますので、議員各位の特段のご指導ご鞭撻と、市民のみなさんのご理解とご協力を心からお願い申し上げまして、教育行政の方針とさせていただきます。

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