エキノコックス症について

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エキノコックス症ってどんな病気?

  • 寄生虫の一種であるエキノコックスの虫卵がヒトの口から体内に入り、幼虫となってヒトの肝臓などに寄生して肝機能障害などを引き起こす病気です。
  • キツネや犬の小腸にエキノコックス(成虫)が寄生すると、ふんと一緒に虫卵が野外に排出されます。
  • ヒトは、キツネやそのふん(虫卵)をさわったり、ふん(虫卵)で汚染された山菜や沢水・湧き水を口にすることにより感染します。
  • エキノコックスの幼虫の発育は非常に遅く、自覚症状があらわれるまで数年から十数年かかるといわれています。
エキノコックス症

エキノコックス症の感染経路

  • エキノコックスの卵が口に入ってしまった場合に感染することがあります。エキノコックスが寄生したキツネやそのフンに直接さわったり、フンに汚染された山菜や沢水を口にすると感染の危険があります。
  • キツネのおしっこから感染することはありません。
  • 人から人や、ブタや野ネズミから人に直接感染することはありません。
  • キツネにかまれても、傷口からエキノコックス症に感染することはありません。(細菌感染などの可能性があるため、念のため医療機関を受診しましょう。)
感染経路図

予防方法

  • 外から帰ったら必ず手を洗いましょう。
  • キツネをむやみに、触ることはやめましょう。
  • 飼い犬が野ネズミを食べないよう、放し飼いにしたり野原や公園で放したりしないようにしましょう。また、散歩中に飼い犬に拾い食いをさせないようにしましょう。
  • 山菜や野山の果実などは十分に加熱するか、よく水洗いしてから食べましょう。
  • 沢水などの生水は飲まないでください。飲む場合は煮沸してから飲みましょう。

 

キツネのフンの処理方法

 キツネにはエキノコックスが寄生している場合があり、フンの中にはヒトへの感染源となる虫卵が含まれている可能性があります。
(エキノコックスの虫卵はとても小さく、肉眼では見えません。)
キツネのフンを見つけたら、下記の方法で処理しましょう。
  • 使い捨ての手ぶくろをつけて割りばしなどで拾い、30cm程の穴を掘って埋める。もしくは、二重にしたビニール袋に割りばしごと入れて、「燃やせるごみ」として処分する。
  • シャベルや火ばさみを使用したときは、使用後流水でよく洗う。
  • キツネのフンを踏んでしまったら、できるだけ水が飛びちらないように気をつけながらフンを洗い流し、よく乾かす。
  • いずれの場合も、作業後はしっかりと手を洗う。
  • キツネのフンがついたかもしれないと思ったら、まずは洗い流しましょう。
※キツネのフンは犬や猫のふんとよく似ており、見た目での判別は困難です。

キツネを寄せ付けない対策方法

公園や住宅地でキツネを見かけると、不安に感じることがあるかもしれませんが、キツネがいるからといって、すぐにエキノコックスに感染するわけではありません。
大切なのは、野生動物であるキツネの習性を正しく理解し、適切な距離を保って共に暮らすことです。
正しい知識と対策で、エキノコックス症をしっかり予防しましょう。
  • キツネが近寄らないよう、「土地の周囲に犬除け用の薬を散布すること」や「継続した追い払い」などをしましょう。
  • キツネに餌付けをしたり、餌となるものを放置したりしないようにしましょう。
  • キツネが近寄らないよう、生ごみなどは適正に処理しましょう。

エキノコックス症の早期発見、早期治療のため検診について

問合わせ先・担当窓口

市民福祉部 市民生活課 環境衛生係