熱中症に気をつけましょう

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 熱中症は暑い環境にいることで体温の調節ができなくなるために起こり、重症の場合は命にかかわることもあります。年々、気温が高い状態が連日が続いており、今後も厳しい暑さが続くことが予想される中、熱中症にかかるリスクが高くなると見込まれます。
 また、熱中症対策のほか、普段から健康のためにも水分摂取を心掛けましょう。

「熱中症警戒アラート」について

 「熱中症警戒アラート」とは、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された際に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、熱中症予防行動をとっていただくよう促すための情報です。「熱中症警戒アラート」は、テレビ、ラジオでの報道のほか、メールサービスへの登録や環境省LINEアカウント等で確認することができます。
 日本の夏は2013~2022年の間に7・8月猛暑日数(35℃以上の日)が1971~1980年に比べて増えています。今後も気温の高い状態が続く可能性があります。「熱中症警戒アラート」発表時には徹底した予防行動をとりましょう。
 詳しくは下記リーフレット、ホームページをご覧ください。

起こりやすいとき

  • 気温が28度以上のとき
  • 湿度が70パーセント以上のとき
  • 風がないとき
  • 日差しが強いとき
  • 暑さ慣れしていないとき

症状

症状と程度はつぎの表のとおりで、数字が大きくなるほど重症です。
軽い症状でも急に重症になることがあります。
表:症状と程度
重症度 症状
1 めまい・失神
立ちくらみ
2 筋肉痛・筋肉の硬直
こむらがえり
3 大量の発汗
4 頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感
体がぐったりして、力が入らない
5 意識障害・けいれん・手足の運動障害
よびかけや刺激への反応がおかしい、体がガクガクと引きつけがある
6 高体温
体に触ると熱いという感触がある

対処法

 応急処置は、軽症でも重症でも「涼しい場所に移す」「衣服をゆるめる」「体を冷やす」ことが基本です。また、自分で飲めるようなら、食塩水かスポーツドリンクを飲ませましょう。
 意識がない場合は重症ですので、救急車を呼びましょう。

こんなかたは特に注意を

  • 高齢者は、のどの渇きを感じにくいので、脱水症状を起こしやすいです。また、暑さも感じにくくなります。
  • 乳幼児は、体温調節機能が未発達のため熱中症になる危険性が高いです。停車中の車内に放置し亡くなる事故が発生しています。わずかな時間でも車内などに放置することは厳禁です。
  • 障がいをお持ちのかたの中には自ら症状を訴えられないかたもいらっしゃるため、周囲にも気を配りましょう。

職場での熱中症予防対策について

災害時の熱中症対策

 例年、夏季に災害が発生すると、被災者・ボランティア等の方々が熱中症にかかる危険性が高まります。停電により冷房機器が使用できない場合にはより注意が必要です。そのため、災害への備えとして熱中症対策のための備品も準備しておくことが重要です。

避難所等における注意事項

  • 扇風機やエアコン等を設置し、避難所の気温・湿度を調整しましょう。調整が難しい場合は保冷剤や氷、冷たいタオル、濡れたタオル等を活用し、首や脇等の太い血管が通るところを冷やしましょう。
  • 水分補給をためらわずこまめに水分補給をするよう心がけましょう。
  • 避難生活による疲労や寝不足により、体調不良や熱中症のリスクが高くなる可能性があります。普段以上に体調管理を心がけ、熱中症が疑われる場合は医療機関を受診しましょう。

健康のために水を飲もう

 体の中の水分が不足すると、熱中症をはじめ、脳梗塞や心筋梗塞など、さまざまな健康障害のリスク要因となります。のどの渇きは脱水が始まっている証拠であるため、渇きを感じる前に水分をこまめに摂ることが大切です。特にスポーツなどで体を動かした時や入浴・就寝中にはたくさん汗をかき、水分が不足しがちです。また、アルコールには利尿作用があり、飲酒時は尿の量が増えることから、飲み過ぎには注意し、水分もしっかり補給しましょう。

熱中症予防情報サイト

問合わせ先・担当窓口

市民福祉部 健康・子ども課 健康推進係